JP5372482B2 - 柵構造 - Google Patents

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Description

本発明は、バルコニーや屋上に設ける手摺や柵に利用して有利な柵構造に関する。
一般に、バルコニーや廊下等に設けられる手摺は、床フレーム上に適宜間隔で支柱を配設し、これら支柱上に上下枠を横架して手摺フレームを形成し、この手摺フレームの開口部にパネルを取り付けて構成されている。
当該開口部にパネルを取り付ける構造とてしては、様々なものが提案されているが、特許文献1においては、ガラス窓を枠体に収める構造として、枠体に嵌合溝を形成し、当該嵌合溝にガラス窓を嵌合組込みしてガラス窓を枠体に嵌め込む構造が開示されており、当該構造を上記手摺フレームに適用して、支持枠及び上下枠に溝状のパネル差込み保持部を設け、このパネル差込み保持部に目隠しパネルを差し込む構成が考えられる。
特開平6−240956号公報
しかしながら、上記パネル枠体構造においては、下枠を左右の支柱に架け渡された状態で床面から離間させて架設させた場合、当該下枠に子供等の歩行者が乗りかかることが考えられ、これによって、下枠に過大な荷重が加わることとなり、当該荷重によって下枠が変形し、遂には下枠がパネルから外れてしまう虞がある。かかる問題を解決すべく、下枠の強度向上を図るために丈を長くしたり、下枠を形成する板要素の板厚を増したり、さらには、下枠内部に補強材を入れることで強度向上を図ることが考えられるが、この種の態様は下枠の形状的な制約を増大させ、意匠上の自由さを損なう結果となる。のみならず、下枠の重量増に繋がり、この場合、支柱のスパンを長大に設定すると当該下枠が自重によって撓んでしまう虞もあった。
そこで、本発明は、下枠の形状的な変更及び重量増を可及的回避しつつ、パネルに対するずれを防止することができる柵構造を提供することを目的とする。
上記課題解決のための具体的手段として、本願発明に係る柵構造は、
(1)鉛直状に立設された支柱と、該支柱の側部に設けられるパネル枠体とを有する柵構造であって、前記パネル枠体は、平板状のパネルと、前記支柱に持ち出し梁状に取り付けられて前記パネルを起立姿勢に保持する枠体とを備え、前記枠体は、前記パネルの上縁部と嵌合して前記パネルを懸架した状態で保持する上保持枠部と、前記パネルの下縁部を覆って設けられる下枠部とを備えており、前記上保持枠部は前記支柱に固定された固定端と自由端とを有し、前記下枠部は前記支柱に固定された固定端と自由端とを有し、前記上保持枠部と前記パネルとは、前記上保持枠部の固定端側で上枠連結部材を介して連結されており、前記下枠部と前記パネルとは、前記下枠部の自由端側で下枠連結部材を介して連結されていることを特徴とする柵構造。
上記構成においては、下枠部を所謂片持ち梁状態と見なすことができ、この場合、上記下枠部の自由端は、片持ち梁の先端部となり、当該箇所に押圧荷重が作用するときわめて大きなモーメントが下枠部に作用し、当該下枠部が容易にずれ落ちてしまうことが考えられる。そこで、上述の如く、上保持枠部とパネルとを上保持枠部の固定端側で上枠連結部材を介して連結させ、下枠部とパネルとを下枠部の自由端側で下枠連結部材を介して連結させることにより、下枠部は、固定端が支柱に支持されると共に自由端がパネルを介して上保持枠部に保持され、この結果、下枠部の長尺方向に全体に亘る撓みを防止することができる。
(2)また、上記の柵構造を一対備え、前記枠体の自由端どうしを有角状に対向させることで隅部が形成されていることが好ましい。
これによれば、隅部のエッジとなる位置に支柱が不要となり、意匠性を向上させることが可能となる。
(3)また、前記下枠部及び前記上保持枠部は、前記パネルの縁部を長さ方向に亘って挟持する一対の挟持片を備え、前記下枠連結部材及び前記上枠連結部材は、前記パネルを貫通して前記一対の挟持片に架設される軸部材を備えていることが好ましい。
これによれば、パネルの下縁部は下枠部の一対の挟持片に挟持され保持され、これによって下枠部とパネルとの一次的な連結保持状態が形成され、下枠部の自重や通常予想される負荷荷重によるパネルに対する下枠部の撓み等の垂れ下がりは防止される。さらに、パネルを貫通する軸部材が挟持片に設けられることで下枠部とパネルとの二次的な連結保持状態が形成されることとなり、これによって枠体のパネルからの抜けが完全に防止され、上記負荷荷重を超える予想外の荷重が下枠部に付与される場合であっても、パネルからの下枠部の離脱を防止することができるのである。
(4)また、前記下枠連結部材及び前記上枠連結部材は、前記一対の挟持片に螺合締結されていることが好ましい。
これにより、下枠連結部材及び上枠連結部材の外れが防止されることとなると共に、適当な締結力を付与することによりパネルと一対の挟持片との間の水密性を向上させることができる。
本発明の柵構造によれば、下枠の形状的な変更及び重量増を可及的に回避しつつ、下枠のパネルに対するずれを防止することができる。
以下、本発明に係るパネル枠体構造と柵構造の最良の実施形態について説明する。
先ず、第1実施例に係るパネル枠体Aの構成について図を用いて説明する。図1は第1実施例に係るパネル枠体Aの構成を説明する図である。
図に示すパネル枠体Aは、平板状のパネル1と、このパネル1の縁部を覆うビード2と、ビード2を介してパネル1の縁部に係合して該パネル1を保持する枠体3と、を有している。前記枠体3は、パネル1の上縁部と嵌合して該パネル1を懸下した状態で保持する上保持枠部4と、パネル1の下縁部を覆って設けられた下枠部5と、を備えると共に下枠部5とパネル1の下端部を連結する1または複数の下枠連結部材7を備えている。
パネル1としては平板状のパネルであれば良く、材質や厚さ、幅、長さ等の仕様を限定するものではなく、設置位置や設置目的に応じて、軽金属板からなるパネルや合成樹脂パネル等のパネルを選択的に採用することが可能である。本実施例では、ポリカーボネイト板を採用している。
ビード2は、パネル1の縁部を覆って配置され、該縁部が枠体3に係合される際の緩衝材となるものである。このため、枠体3との係合部位の全域にわたって配置されることで、パネル1の縁部を覆っている。
枠体3は、パネル1の上縁部を嵌合して配置される上保持枠部4とパネル1の下縁を覆う下枠部4とを有している。しかし、上保持枠部4と下枠部5のみによって枠体3を構成することに限定するものではなく、パネル1の縦方向の両端縁を覆う縦枠部6を設けることも可能である。
例えば、対峙する一対の支柱20の間隔が長く、枠体3に複数のパネル1を連設してパネル枠体Aを構成するような場合、意匠上、隣接するパネル1の端部を直接接触させることが好ましいことがある。この場合、個々のパネル1の両端縁を覆う縦枠部は不要である。しかし、支柱に接続される位置に配置されたパネル1では、少なくとも支柱20に対向する端部は、縦枠部6によって覆われている。
上保持枠部4は、本体部4aと、本体部4aに形成された溝4bと、本体部4aの上部に形成された取付部4cと、を有して構成されている。本体部4aは略コ字状の中空材として構成されており、コ字部分に溝4bが形成されている。前記溝4bはパネル1の厚さと、該パネル1の縁部を覆うビード2の寸法に応じた幅寸法を有しており、パネル1の上縁部分をビード2を介して嵌合することで溝4bの両壁がビード2を介してパネル1の上縁部を挟持し、これによって上枠保持部4によってパネル1を懸下し得るように構成されている。また上部に形成された取付部4cは、笠木や手摺等を取り付けることが可能なように構成されている。
下枠部5は、パネル1の下縁部を覆うことが可能な形状を持って構成されている。パネル1の下縁部を覆うとは、実質的にパネル1の下縁部分が覆われていれば良く、覆った形状を限定するものではない。即ち、下枠部5に溝を形成しておきこの溝にビード2を介してパネル1の下縁部分を嵌合させて覆っても良く、また下枠部5に平坦面を形成しておきこの平坦面にビード2を介してパネル1の下縁部分を当接させて覆っても良い。何れにしても、パネル1の下縁部分が覆われていることが必要であり、この下縁部分が覆われていれば形状を限定するものではない。
本実施例では、下枠部5は、本体部5aと、本体部5aに形成された溝5bと、本体部5aの側面に形成された補強部5cと、を有して構成されている。本体部5aは略コ字状の中空材として構成されており、コ字部分に溝5bが形成されている。溝5bはパネル1の厚さと、該パネル1の縁部を覆うビード2の寸法に応じた幅寸法を有しており、パネル1の下縁部分をビード2を介して嵌合することで保持し得るように構成されている。従って、本体部5aは、上保持枠部4の本体部4aと略同じ断面形状を持って構成されている。補強部5cは中空状に形成されており、下枠部5に作用する力に対抗し得るように構成されている。
上記の如く構成された下枠部5では、溝5bにパネル1の下縁部分が嵌合されて覆われる。このため、溝5bを構成する両側の片がパネル1の下縁部分を挟持する挟持片としての機能を有する。当該溝5b及び挟持片の構造は、上保持枠部4も同様の構成である。しかし、挟持片が上保持枠部4と下枠部5とで同じ形状のもので構成されることに限定するものではなく、下枠部5においては、薄い板をU字状に成形して該成形材によってパネル1の下縁部分を覆うように構成し、U字状の両側を構成する片を挟持片としても良いことは当然である。
縦枠部6の形状は特に限定するものではなく、本実施例では、上保持枠部4の本体部4aと同じコ字状の断面形状を有する中空の部材によって構成されている。そして、コ字状の部分に形成された溝にパネル1の縦方向の縁部分を嵌合することで保持し得るように構成されている。
下枠連結部材7はパネル1と下枠部5を連結して両者間に生じるずれを防ぐ機能を有するものであり、この機能を発揮し得るものであれば形状を限定するものではない。このような下枠連結部材7としては、下枠部5の一部とパネル1を貫通して設けたピンや棒材を含む軸状体、或いはビスを含むねじ等を選択的に採用することが可能である。
本実施例では、下枠連結部材7としてタッピングビスからなる締結材(下枠締結材)7を用いており、この締結材7を、下枠部5の長手方向略中央部にて一対の狭持片間に貫通させるべく、パネル1の下端部には、当該締結材7を貫通させる位置に貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、締結材7を貫通孔を貫通させた状態で一対の狭持片間に締結させることで、下枠部5とパネル1とが連結されている。
締結材7によって下枠部5とパネル1とを連結する箇所は少なくとも1箇所あれば良く、それ以上の連結数を限定するものではないが、下枠部5に付与されるであろう荷重との関係に鑑み可及的少なくすることが好ましい。この様にタッピングビス等により可及的小さく形成される締結材7を可及的少なく設けることにより、意匠的な観点からみた締結材7の印象は小さいものとなり、当該締結材7の有無によってパネル枠構造の全体的な意匠性に異なる印象を与える虞はない。また、枠体3に複数枚のパネル1が配置されるような場合、夫々のパネル1毎は少なくとも1箇所で下枠締結材7によって下枠部5と連結されることが必要である。従って、下枠締結材7の配置数は、下枠部5の長さ(パネル1の横寸法、或いはパネル1の枚数)との関係で適宜設定することが好ましい。
上記の如く構成されたパネル枠体Aは、図3に示すように、建物の屋上から鉛直方向に立設された複数の支柱20の間に配置され、上保持枠部4の両端、及び下枠部5の両端が夫々支柱20に架け渡されて接続されている。また、下枠部5は屋上の床面から離間して設けられている。即ち、枠体3は両端部分が支柱20の間に架け渡されており、この状態でパネル1を起立保持している。
支柱20は予め設定された間隔を持って立設されており、この支柱20の構造については特に限定するものではない。即ち、支柱20を立設する構造は建物の構造や仕様に応じて夫々適宜設定されているのであり、本発明では、予め複数の支柱20が鉛直状に立設されていれば良い。
本実施例では、支柱20は断面が長方形の中空材によって構成されており、図示しない建物の躯体に固定された支柱補助材21を嵌装することで立設されている。尚、本発明において、支柱20が鉛直状に立設されている、とは、厳密な意味で鉛直である必要はなく、鉛直方向に対し多少の傾斜が生じていても鉛直とみなすことが可能であれば含むものである。
また、支柱20に対するパネル枠体Aの接続構造も特に限定するものではなく、通常の手摺柵で採用される接続構造を採用している。
上記の如くして支柱20の間にパネル枠体Aを架け渡している状態においては、下枠部5は、パネル1の下縁部を狭持をしており、これによってパネル1と下枠部5とは一次的な連結状態が形成されている。かかる連結保持状態が形成されることにより、周囲の温度状態の変化に伴うパネル1に歪み等を生じる場合であっても、該パネル1の起立状の姿勢は維持されることとなるのである。また、下枠部5に荷重等が作用する場合であっても、ある程度の大きさの荷重までは下枠部5によるパネル下縁部の挟持力によって抵抗することができ、これによって当該一次的な連結保持状態は維持されることとなるのである。
また、下枠部5とパネル1とは、締結材7を介しても二次的に連結されているので、このパネル枠体Aの下枠部5の補強部5cに子供が乗る等して想定外の荷重が下枠部5に作用する場合であっても、当該荷重は締結材7を介してパネル1に伝えられることとなり、これによって、下枠部5は締結材7及びパネル1を介して上保持枠部4に懸下されることとなるのである。また、締結材7は下枠部5の長手方向中央部に設けられているため、下枠部5は端部が支柱20に支持されると共に中央部がパネル1を介して上保持枠部4に支持されることとなり、これによって、下枠部5に荷重を作用させる場合のモーメントの腕の長さを半分とすることができ、この結果、当該荷重による下枠部5に作用するモーメントを小さくすることができるものとなる。また、この様に腕の長さが半分となるため、下枠部5の撓みも小さくすることができる。さらには、締結材7がパネル1を貫通して下枠部5に架設締結される構成であるため、下枠部5のパネル1に対するずれ落ちは防止されることとなるのである。
尚、図示してはいないが、上保持枠部4とパネル1を上枠連結部材によって連結しておくことが好ましい。上枠連結部材としては、下枠連結部材となる締結材7をそのまま採用することが可能である。このように、上保持枠部4とパネル1を締結材7によって連結しておくことで、下枠部5に荷重が作用したとき、この荷重を下枠部5、パネル1、上保持枠部4の全体で支持することが可能となる。このため、下枠部5、パネル1、上保持枠部4に相対的なずれが生じることがない。
次に、第2実施例に係るパネル枠体Bの構成について図2により説明する。図2は第2実施例に係るパネル枠体Bの構成を説明する図であり、(b)は(a)のB−B断面、(c)は(a)のC−C断面を説明する図である。尚、前述した第1実施例と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図に示すパネル枠体Bは、枠体13が支柱に対し持ち出し梁(片持ち梁)状に取り付けられている点で前述のパネル枠体Aと異なるが、枠体13を構成する上保持枠部4、下枠部5の形状は同じである。
枠体13を構成する上保持枠部4と下枠部5は縦枠部6を介して接続されると共に、図3に示すように、該縦枠部6が支柱20に取り付けられることで、夫々一方側の端部が実質的に支柱20に支持されている。従って、上保持枠部4、下枠部5は夫々一端が固定され他端が自由端となる持ち出し梁状に構成されている。
パネル1は上縁部分がビード2を介して上保持枠部4の溝4bに嵌合されて懸下した状態で保持され、下縁部分が下枠部5の溝5bに嵌合されて覆われている。パネル1と下枠部5とは、下枠部5の自由端側に設けた締結材7によって連結されている。
このように、下枠部5の自由端側で、該下枠部5とパネル1を連結することによって、持ち出し梁状に設けた下枠部5に下向き荷重が作用する場合であっても下枠部5が垂れ下がるようなことがなく、下枠部5のパネル1からの脱落は防止されることとなる。
本実施例のパネル枠体Bでは、下枠部5の自由端側でパネル1と連結されているのに加えて、パネル1と上保持枠部4とを、該上保持枠部4の固定端側(縦枠部6側、支柱20側)に設けた締結材7によって連結している。
上記の如く、持ち出し梁状の枠体13を有するパネル枠体Bでは、下枠部5とパネル1とを自由端側で連結し、且つ上保持枠部4とパネル1とを固定端側で連結している。このため、下枠部5に下向きの大きな荷重が作用したような場合、この荷重はパネル1を介して上保持枠部4の固定端にも伝えられる。
即ち、下枠部5に作用する荷重を、持ち出し梁状の下枠部5のみで支持するのではなく、上保持枠部4によっても支持することが可能となる。そして、上保持枠部4とパネル1との連結部位が支柱側に接近した位置となることから、該上保持枠部4の支柱側の端部に大きなモーメントが作用するものの、当該モーメントの作用による上保持枠部4からのパネル1の脱落は防止される。なお、上保持枠部4の自由端側は、下枠部5に作用する荷重の影響をほとんど受けることがなく、持ち出し梁状に構成されていながら、特別に断面性能を向上させる必要もない。
次に、上記各実施例に示されるパネル枠体A、Bを利用して構成した手摺柵Cについて図を用いて説明する。図3は本実施例に係る手摺柵の隅部を含む一部を展開した図である。図4は隅部の断面図である。図5は本実施例に係る手摺柵を設置した建物を説明する図である。
図3に示す手摺柵Cは、図5に示す建物Dの屋上を、例えば屋上緑化としての緑地を形成したり、他の目的で使用するような場合、この緑地或いは使用領域の外縁を囲うように形成されるものである。この手摺柵Cは、建物Dの屋上から鉛直状に立設した複数の支柱20を有しており、これらの支柱20によってパネル枠体A、Bを支持することで構成されている。
手摺柵Cの直線状の部分では、隣接する支柱20の間に1又は複数のパネル1を有するパネル枠体Aが配置されている。即ち、パネル枠体Aを構成する枠体3の上保持枠部4、下枠部5が支柱20の間に架け渡されており、両端が支柱20に接続されて支持されている。
手摺柵Cの隅部では、該隅部を挟んで配置された支柱20に対し、夫々パネル枠体Bが持ち出し梁状に支持されている。本実施例では、2つのパネル枠体Bによって角度が90度の隅部が構成されている。
即ち、予め2つのパネル枠体Bが用意されており、これらのパネル枠体Bを構成する上保持枠部4、下枠部5の自由端を対向させて当接されたときに角度が90度となるように45度に形成しておく。これら2つのパネル枠体Bを、枠体13の自由端側どうしを対向させ、図3、図4に示すように、両方の上保持枠部4の取付部4cにわたって補助板25を配置して図示しないリベットによって固定することで連結する。また両方の下枠部5にわたってブラケット26、アングル27を配置してリベット28によって固定することで連結する。
上記の如くして2つのパネル枠体Bを保持板25、ブラケット26、アングル27を介して連結することによって、互いの上保持枠部4、下枠部5は夫々一体化することとなる。従って、一体的に連結された2つのパネル枠体Bの縦枠部6を支柱20に取り付けて該支柱20によって支持させることで、手摺柵Cの隅部が構成される。
複数のパネル枠体A、Bを支柱20によって支持した後、隅部に対応する部分では、支柱20の隅部側に接続されるパネル枠体Bの取付部4cと、直線状部に接続されるパネル枠体Aの取付部4cとにわたって補強材31を取り付ける。
その後、夫々のパネル枠体A、Bを構成する上保持枠部4の取付部4cに、接続部分にジョイントピース32aを介在させて笠木32を取り付ける。更に、下枠部5に下部カバー33を取り付けることで、手摺柵Cが構成される。
上記の如く構成された手摺柵Cでは、隅部に配置された2つのパネル枠体Bが、該隅部を挟んで配置された2本の支柱20から夫々持ち出し梁状に支持されており、これらのパネル枠体Bを構成する上保持枠部4、下枠部5を保持板25、ブラケット26、アングル27を介して連結されている。このため、頂部となる位置に支柱を配置することなく隅部を構成することが可能となり、意匠上有利である。
また、各パネル枠体A、Bが、下枠部5とパネル1とが締結材7によって連結されているため、当該隅部においても、下枠部5に子供が乗る等して想定外の荷重が作用したような場合でも、下枠部5が単独で撓んでしまったりすることは可及的防止されることとなる。このため、下枠部5とパネル1との間にずれが生じることがない。
本発明に係るパネル枠体は、建物の屋上に構成する手摺柵のみならず、ベランダやバルコニーや外廊下等、囲いや柵を有する外部空間の外縁に沿って形成される手摺柵を含む手摺柵に利用して有利である。
第1実施例に係るパネル枠体Aの構成を説明する図である。 第2実施例に係るパネル枠体Bの構成を説明する図であり、(b)は(a)のB−B断面、(c)は(a)のC−C断面である。 本実施例に係る手摺柵の隅部を含む一部を展開した図である。 隅部の断面図である。 本実施例に係る手摺柵を設置した建物を説明する図である。
符号の説明
A、B パネル枠体
C 手摺柵
D 建物
1 パネル
2 ビード
3 枠体
4 上保持枠部
4a 本体部
4b 溝
4c 取付部
5 下枠部
5a 本体部
5b 溝
5c 補強部
6 縦枠部
7 下枠連結部材、締結材
13 枠体
20 支柱
21 支柱補助材
25 補助板
26 ブラケット
27 アングル
28 リベット

Claims (4)

  1. 鉛直状に立設された支柱と、該支柱の側部に設けられるパネル枠体とを有する柵構造であって、
    前記パネル枠体は、平板状のパネルと、前記支柱に持ち出し梁状に取り付けられて前記パネルを起立姿勢に保持する枠体とを備え、
    前記枠体は、前記パネルの上縁部と嵌合して前記パネルを懸架した状態で保持する上保持枠部と、前記パネルの下縁部を覆って設けられる下枠部とを備えており、
    前記上保持枠部は前記支柱に固定された固定端と自由端とを有し、
    前記下枠部は前記支柱に固定された固定端と自由端とを有し、
    前記上保持枠部と前記パネルとは、前記上保持枠部の固定端側で上枠連結部材を介して連結されており、
    前記下枠部と前記パネルとは、前記下枠部の自由端側で下枠連結部材を介して連結されていることを特徴とする柵構造。
  2. 請求項1記載の柵構造を一対備え、前記枠体の自由端どうしを有角状に対向させることで形成されていることを特徴とする隅部の柵構造。
  3. 前記下枠部及び前記上保持枠部は、前記パネルの縁部を長さ方向に亘って挟持する一対の挟持片を備え、
    前記下枠連結部材及び前記上枠連結部材は、前記パネルを貫通して前記一対の挟持片に架設される軸部材を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の柵構造。
  4. 前記下枠連結部材及び前記上枠連結部材は、前記一対の挟持片に螺合締結されていることを特徴とする請求項に記載の柵構造。
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