JP5372056B2

JP5372056B2 - 車載式故障診断システムのアダプター

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Publication number: JP5372056B2
Application number: JP2011074136A
Authority: JP
Inventors: 文火黄
Original assignee: 嵩鎔精密工業股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2011-03-30
Filing date: 2011-03-30
Publication date: 2013-12-18
Anticipated expiration: 2031-03-30
Also published as: JP2012206622A

Description

本発明は、車載式故障診断システムのアダプターに関し、特に、車載式故障診断システムの差込口に接続して走行情報を伝送するアダプターに係る。

車載式故障診断システム（On-Board Diagnostic,OBD）は、車上に取り付け、自動車のトリップコンピュータに接続し、トリップコンピュータの実行状態と設定データを取得し、自動車の故障を判断するものである。

一般に運転者は、車載式故障診断システムの差込口にアダプターを差し込んで、ヘッドアップ・ディスプレイ等のディスプレイ装置を外付けし、走行情報を読み込み表示している。特許文献１に開示された車載式のディスプレイ装置は、特に、ＯＢＤ−II（車載式故障診断システムII）側コネクタに接続して情報獲得と電源供給を行ない、並びに、デコード変換するヘッドアップ・ディスプレイに係り、それは、ＯＢＤ−II（車載式故障診断システムII）側コネクタに挿入接続し、１６ポートから４ポートに変換するアダプターと、４ポートに接続する金属導線部と、通信変換モジュールシステム処理装置と、ヘッドアップ・ディスプレイ機能の制御回路を集成した電子融合装置等により構成されるインテリジェント・ヘッドアップ・ディスプレイを含む。自動車の起動が電気的接続を形成するとすぐに、電源を得て信号を取得する。作動時は、通信変換システム装置が関連信号を読み込んだ後、各プロトコル信号をデコードしてディスプレイの必要とする入力信号に変換し、表示する。

また、特許文献２で開示した車載式故障診断システム（ＯＢＤ）の差込口の電源アダプターは、アダプター本体を備え、それは、電力入力コネクタと少なくとも一つの電力出力コネクタを配置する。電力入力コネクタは、車載式故障診断システム（ＯＢＤ）の差込口と同様のＩＳＯ１５０３１−３（即ちＳＡＥＪ１９６２）規格、しかも、これに突き合わせて接続するコネクタであり、電力入力コネクタは、車載式故障診断システム（ＯＢＤ）の差込口との接続によって、車載式故障診断システム（ＯＢＤ）の供給電力を取得し、電力出力コネクタを経て外部の電子装置に出力しそれを駆動する。電源設備や電源コードを別に取り付ける必要のない前記電源アダプターは、安定的な電力ソースを提供して電子装置を駆動し、同時に、車載式故障診断システム（ＯＢＤ）の差込口の適用性を向上させるものである。

前記発明は全て車載式故障診断システムの差込口にコネクタを接続するもので、前記コネクタによって、その他伝送規格の電子装置を接続する。例えば、車載式故障診断システムの差込口の規格を外付け電子装置の伝送フォームに変換することも可能である。しかし、自動車修理工場のパソコンのように、車載式故障診断システム規格の外付け装置を接続する必要のある場合は、アダプターを取り外し、使用完了後に再びアダプターを接続しなければならず、使用上に不便性が残る。

台湾特許第Ｍ３３８７７９号明細書台湾特許第Ｍ３３２６１７号明細書

本発明の目的は、上述の欠点を解決し、使用者の異なる状況に応じられ、取り外さなくてはならない問題を改善するアダプターを提供することにある。

上述目的を達成するために、本発明の提供する車載式故障診断システムのアダプターは、入力コネクタ、第一出力コネクタ、第二出力コネクタを備え、入力コネクタ、第一出力コネクタ、第二出力コネクタは、電子回路基板に電気的に接続する。前記入力コネクタは、車載式故障診断システムの差込口に接続するのに用い、車載式故障診断システムに接続して車載式故障診断システムの走行情報を読み込み、電子回路基板を通して、第一出力コネクタと第二出力コネクタに伝送する。これにより、アダプターは、走行情報を入力コネクタから第一出力コネクタの第一伝送経路に伝送し、並びに、走行情報を入力コネクタから第二出力コネクタの第二伝送経路に伝送する。その内、第一出力コネクタの規格は、車載式故障診断システムの差込口と同様で、第二出力コネクタの規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と異なるため、アダプターは、車載式故障診断システムの差込口規格と同じ或いは異なるコネクタを同時に提供でき、使用者は、差し込むコネクタの規格が異なっていてもアダプターを取り外す必要がない。

本発明の具体的な実施形態において、第一出力コネクタには、少なくとも一つの切替装置を取り付ける。切替装置は、入力コネクタ、第一出力コネクタ、第二出力コネクタに電気的に接続し、アダプターを第一伝送経路或いは第二伝送経路に切り換える。アダプターは更に、電子回路基板をおさめる外殻体を備え、外殻体にはそれぞれ、入力コネクタ、第一出力コネクタ、第二出力コネクタに接続する第一開口、第二開口、第三開口を配置する。入力コネクタと第一出力コネクタにはそれぞれ、凹部を配置し、外殻体の第一開口、第二開口箇所にはそれぞれ、凹部を嵌止する突出エッジを設ける。また、車載式故障診断システムの差込口、入力コネクタ、第一出力コネクタは、Ｊ１９６２ＤＬＣ規格とし、入力コネクタは、電子回路基板に接続するための１６本の入力ピンを備え、第一出力コネクタにもまた、電子回路基板に接続するための１６本の出力ピンを設け、電子回路基板上には入力ピンと出力ピンに接続する伝送配線を配置する。また、電子回路基板上には更に、入力ピンに接続して走行情報を識別する受送信モジュールと、受送信モジュールに接続して走行情報を変換する処理モジュールと、処理モジュールに接続して変換後の走行情報を送信する伝送モジュールを備える。前記受送信モジュールは、異なる入力ピンに接続し、異なるメーカーの走行情報を取得する複数の受送信装置を備え、並びに、電子回路基板は、受送信装置と処理モジュールとの間にディップスイッチを配置し、処理モジュールの接続する受送信装置を決定する。

本発明のアダプターは、第一出力コネクタ１５と第二出力コネクタ１６を備える。第一出力コネクタ１５の外形及び規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と同様とするが、第二出力コネクタ１６の規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と異なるものである。よって、第二出力コネクタ１６を用いて、車載式故障診断システム（Ｊ１９６２ＤＬＣ）規格と異なる外付け装置接続が可能となる。また、第一出力コネクタ１５は、車載式故障診断システムの差込口３０の延伸とし、アダプターを取り外さずに、車載式故障診断システム規格の外付け装置を第一出力コネクタ１５に直接接続できる。この他、本発明の電子回路基板２０上には、各車載式故障診断システムに対応する複数の受送信装置２２１、２２２、２２３を配置してあるため、本発明のアダプターは、各車載式故障診断システムに応用可能である。

本発明の外観図（１）である。本発明の外観図（２）である。本発明の構造に関する分解図である。本発明のもう一つの実施形態を示した図である。本発明の電気回路に関するブロック図（１）である。本発明の電気回路に関するブロック図（２）である。

次に、本発明の詳細説明と技術内容に関し、図面を組み合わせて説明を行なう。

図１に示す通り、本発明の車載式故障診断システムのアダプターは、主に、車載式故障診断システムの差込口３０に接続し、車載式故障診断システムの走行情報を読み取り、外付け装置上に転送するものである。図中に示したヘッドアップ・ディスプレイ４０は、スピード、タイヤ空気圧、ガソリン温度等の走行情報を表示するものである。図２及び図３に示す通り、アダプターは、外殻体１０、外殻体１０の表面に設けた第一開口１１、第二開口１２、及び第三開口１３を備え、それぞれに入力コネクタ１４、第一出力コネクタ１５、第二出力コネクタ１６を嵌設する。その内、入力コネクタ１４と第一出力コネクタ１５にはそれぞれ、凹部１４２と凹部１５２を配置し、外殻体１０の第一開口１１、第二開口１２箇所にはそれぞれ、凹部１４２と凹部１５２を嵌止する突出エッジ１１１と突出エッジ１２１を配置することにより、入力コネクタ１４と第一出力コネクタ１５を外殻体１０に固定させる。また、外殻体１０の内部には電子回路基板２０を配置し、入力コネクタ１４は、電子回路基板２０に接続するための１６本の入力ピン１４１を備え、第一出力コネクタ１５にもまた、電子回路基板２０に接続するための１６本の出力ピン１５１を設ける。第二出力コネクタ１６は、電子回路基板２０に固設し、第三開口１３によって外殻体１０から外側に露出する。入力コネクタ１４、第一出力コネクタ１５、及び第二出力コネクタ１６は、電子回路基板２０を通して電気的に接続する。これにより、アダプターは、走行情報を入力コネクタ１４から第一出力コネクタ１５に伝送する第一伝送経路と、走行情報を入力コネクタ１４から第二出力コネクタ１６に伝送する第二伝送経路とを備える。

本発明において、入力コネクタ１４と車載式故障診断システムの差込口３０は、Ｊ１９６２ＤＬＣ規格とする。これにより、入力コネクタ１４は車載式故障診断システムの差込口３０に挿入し車載式故障診断システムを接続し、走行情報を取得できる。また、第一出力コネクタ１５の規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と同様とし、やはり、Ｊ１９６２ＤＬＣ規格とするが、第二出力コネクタ１６の規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と異なる。第二出力コネクタ１６は、ＵＳＢ、ＭｉｎｉＵＳＢ、ＭｉｃｒｏＵＳＢインタフェースのうちの何れか一つとする。これにより、第二出力コネクタ１６を用いて、例えば、ヘッドアップ・ディスプレイ４０、携帯電話、ＰＤＡ等の車載式故障診断システム規格（Ｊ１９６２ＤＬＣ）ではない外付け装置の接続が可能となる。第一出力コネクタ１５は、車載式故障診断システムの差込口３０の延伸とし、例えば、自動車修理工場のパソコン等のように、車載式故障診断システム規格の外付け装置を接続しなければならない場合、アダプターを取り外さずに、アダプターの第一出力コネクタ１５に直接接続できる。以上から理解できる通り、本発明のアダプターは、車載式故障診断システムと同じ規格或いは異なる規格の装置の何れにも接続できるものである。

また、図５に示す通り、各車載式故障診断システムの差込口３０上のピン位置が異なる場合、対応するアダプターを接続してこそ、正確に情報を伝送できる。しかし、本発明に開示したアダプターは、各種車載式故障診断システムの差込口３０に適用できる。本発明は、電子回路基板２０上に更に入力コネクタ１４の入力ピン１４１に接続する受送信モジュール２２と、受送信モジュール２２に接続する処理モジュール２３と、処理モジュール２３に接続する伝送モジュール２４を備える。前記受送信モジュール２２は、入力コネクタ１４の入力ピン１４１から各車載式故障診断システムの走行情報を取得し、走行情報のフォームを識別し、処理モジュール２３に送信する。処理モジュール２３を経て判読及び変換された後、伝送モジュール２４に送られ、伝送モジュール２４に接続する第二出力コネクタ１６によって外付け装置に送信される。また、前記第一出力コネクタ１５には少なくとも一つの切口１５３を備え、電子回路基板２０に接続する少なくとも一つの切替装置１５４を取り付ける。切替装置１５４は、図３に示す微動スイッチ、或いは図４に示す第一出力コネクタ１５の一方に配置する二つの導電片とし、電子回路基板２０を通して入力コネクタ１４、第一出力コネクタ１５、第二出力コネクタ１６に電気的に接続させ、アダプターを第一伝送経路或いは第二伝送経路に切り換える。例えば、第一出力コネクタ１５に対応する差込側のコネクタを挿入した時、微動スイッチを圧した状態で接触するか、或いは二つの導電片を相互に接続して通電した後、第二伝送経路を切断して、第一伝送経路を通電すると、第二伝送経路上の受送信モジュール２２、処理モジュール２３、伝送モジュール２４の電流過大による損傷を防ぐことができる。

図６に示した好ましい実施例において、受送信モジュール２２は、複数の受送信装置２２１、２２２、２２３を含む。各受送信装置２２１、２２２、２２３はそれぞれ、入力コネクタ１４上の位置の異なる入力ピン１４１に接続し、異なる車種の走行情報を受信する。並びに、電子回路基板２０上にはディップスイッチ２１を配置し、ディップスイッチ２１は、受送信装置２２１、２２２、２２３と処理モジュール２３に接続する。アダプターを異なる車種の車両に接続する時、ディップスイッチ２１を動かして、処理モジュール２３をその内の一つの受送信装置２２１、２２２、２２３に接続し、当該車両の走行情報を取得する。また、本発明の伝送モジュール２４は、第二出力コネクタ１６に接続し、伝送線で有線伝送を行うことができる他、伝送モジュール２４を、例えば、ブルートゥース、赤外線等の無線受送信装置をとし、走行情報を無線伝送方式でヘッドアップ・ディスプレイ４０等の装置に伝送することも可能であり、更に、ヘッドアップ・ディスプレイ４０に内蔵したＣＡＮ通信制御装置（本発明では未提示）及び対応受信するディップスイッチ４１によって走行情報を分析し、出力表示を行なう。

上述したとおり、本発明のアダプターは主に、第一出力コネクタ１５と第二出力コネクタ１６を備える。第一出力コネクタ１５の外形及び規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と同様とするが、第二出力コネクタ１６の規格は、車載式故障診断システムの差込口３０と異なるものとする。これにより、第二出力コネクタ１６を用いて、車載式故障診断システム規格ではない外付け装置の接続が可能となる。また、第一出力コネクタ１５は、車載式故障診断システムの差込口３０の延伸とし、アダプターを取り外さずに、車載式故障診断システム規格の外付け装置を第一出力コネクタ１５に直接接続できる。この他、本発明の電子回路基板２０上には、各車載式故障診断システムに対応する複数の受送信装置２２１、２２２、２２３を配置してあるため、本発明のアダプターは、各車載式故障診断システムに応用可能である。

上述したものは、単に本発明の好ましい実施例を挙げたのみであり、本発明の実施範囲を制限するものではない。よって、本発明の特許登録請求の範囲の内容に基づいて行なわれる同等効果を備える変化及び修飾は全て、本発明の技術範囲に含まれるものとすることをここに明記する。

１０外殻体
１１第一開口
１１１突出エッジ
１２第二開口
１２１突出エッジ
１３第三開口
１４入力コネクタ
１４１入力ピン
１４２凹部
１５第一出力コネクタ
１５１出力ピン
１５２凹部
１５３切口
１５４切替装置
１６第二出力コネクタ
２０電子回路基板
２１ディップスイッチ
２２受送信モジュール
２２１受送信装置
２２２受送信装置
２２３受送信装置
２３処理モジュール
２４伝送モジュール
３０車載式故障診断システムの差込口
４０ヘッドアップ・ディスプレイ
４１ディップスイッチ

Claims

車載式故障診断システムの差込口に接続し、車載式故障診断システムの走行情報を読み込み、入力コネクタと第一出力コネクタと第二出力コネクタ及び外殻体を備える車載式故障診断システムのアダプターにおいて、
前記入力コネクタは、電子回路基板に電気的に接続し、並びに凹部を具え、車載式故障診断システムの差込口に挿入し、車載式故障診断システムに接続し、
前記第一出力コネクタは、電子回路基板に電気的に接続しており、並びに凹部を具え、電子回路基板は入力コネクタに電気的に接続し、且つ、第一出力コネクタの規格が車載式故障診断システムの差込口と同様であるため、アダプターは走行情報を入力コネクタから第一出力コネクタに伝送する第一伝送経路を備え、
前記第二出力コネクタは、電子回路基板に電気的に接続しており、電子回路基板は入力コネクタに電気的に接続し、且つ、第二出力コネクタの規格が車載式故障診断システムの差込口と異なるため、アダプターは走行情報を入力コネクタから第二出力コネクタに伝送する第二伝送経路を備え、
前記外殻体は、電子回路基板をおさめ、それぞれ、入力コネクタ、第一出力コネクタ、第二出力コネクタに接続する第一開口、第二開口、第三開口を配置し、該第一開口、該第二開口箇所にはそれぞれ、前記入力コネクタの凹部と前記第一出力コネクタの凹部を嵌止する突出エッジを設けることを特徴とする車載式故障診断システムのアダプター。
前記第二出力コネクタは、ＵＳＢ、ＭｉｎｉＵＳＢ、ＭｉｃｒｏＵＳＢインタフェースのうちの何れか一つとすることを特徴とする請求項１に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記車載式故障診断システムの差込口、入力コネクタ、及び第一出力コネクタは、Ｊ１９６２ＤＬＣ規格とすることを特徴とする請求項１に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記入力コネクタは、電子回路基板に接続するための１６本の入力ピンを備え、第一出力コネクタにもまた、対応する電子回路基板に接続するための１６本の出力ピンを設けることを特徴とする請求項１に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記電子回路基板上には、入力ピンに接続して走行情報を識別する受送信モジュールと、受送信モジュールに接続して走行情報を変換する処理モジュールと、処理モジュールに接続して変換後の走行情報を送信する伝送モジュールとを備えることを特徴とする請求項４に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記受送信モジュールは、複数の受送信装置を備え、受送信装置は、異なる入力ピンに接続し、異なるメーカーの走行情報を取得することを特徴とする請求項５に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記電子回路基板にはディップスイッチを配置し、ディップスイッチを受送信装置と処理モジュールとに接続することにより、処理モジュールはその内の一つの受送信装置に接続することを特徴とする請求項６に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記第二出力コネクタは外付け装置に電気的に接続し、且つ、外付け装置には対応受信するディップスイッチを設けることを特徴とする請求項７に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記伝送モジュールは第二出力コネクタに接続することを特徴とする請求項５に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記伝送モジュールは無線受送信装置であることを特徴とする請求項５に記載の車載式故障診断システムのアダプター。
前記第一出力コネクタには、少なくとも一つの切替装置と、切替装置を配置する切口とを備え、切替装置は、入力コネクタ、第一出力コネクタ、第二出力コネクタに電気的に接続して、アダプターを第一伝送経路或いは第二伝送経路に切り換えることを特徴とする請求項１に記載の車載式故障診断システムのアダプター。