JP5371446B2 - 害虫駆除用エアゾール組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却作用により害虫を駆除する害虫駆除エアゾール組成物に関する。
本願は、2006年12月28日に、日本に出願された特願2006−354950号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ゴキブリ等に直接噴射する害虫駆除エアゾールとして殺虫薬剤が配合されたものが市販されており、広く使用されている。しかし、これらは通常、虫に噴射してから虫の行動が停止する(行動抑制)までの時間が比較的長く、さらには噴射直後に虫が一時的に激しい動きを見せる場合もある。そのため、前記従来の害虫駆除エアゾールは、駆除者の不快感や不安感、恐怖感の点において満足できるものではなく、虫に噴射した後、短時間で虫の行動が停止し致死させる性能を有する害虫駆除エアゾールが望まれていた。
また、最近は、殺虫薬剤の安全性への不安や環境への配慮から、殺虫薬剤を低減あるいは配合しない害虫駆除スプレーも望まれている。
殺虫薬剤配合量を低減可能でしかも即効性が期待できる害虫駆除スプレーとして、冷却麻酔作用を利用する技術が提案されている。例えば特開平4−120003(特許文献1)には、冷却麻酔作用を有する化合物としてペンタンが配合された、虫のノックダウン効果を高める害虫駆除剤が開示されている。しかし、十分なノックダウン効果を得るにはペンタン量を20v/v%以上を要し、しかも十分な致死率を得るにはサイフェノトリンやレスメトリン等の殺虫薬物が必要である。特開平5−286805(特許文献2)には、液化ペンタンを25重量%以上含有する噴射剤を含有する害虫駆除用エアゾールが開示されている。しかし、実際に致死効果まで確認されているのはペンタン40%以上のものである。
一方、ペンタンを多量に配合すると眼・皮膚・気道を刺激し、さらに特異臭が強くなるため、ペンタン配合量は20質量%程度以下に設定することが好ましい。しかしペンタン量が低くなると即効の行動抑制が得られず、致死効果も得られにくい。
また、特開2004−168948(特許文献3)は、ジメチルエーテルと水との凍結体を形成するエアゾール組成物であるが、噴射剤としてジメチルエーテルのみを使用する場合、飽和蒸気圧が高いため、虫へ噴射した際、噴射圧で虫が吹き飛んでしまい、虫の体表面にうまく塗布できず、結果として駆除効果が得られにくいという問題が生じる場合がある。
特開平4−120003 特開平5−286805 特開2004−168948
本発明は、ペンタンを含有する冷却による害虫駆除エアゾールにおいて、ペンタンの配合量が、通常では害虫の行動抑制や致死効果が得られにくい20質量%以下程度の少量の範囲において、ピレスロイドなどの殺虫薬物を配合しなくとも虫の即効的な行動抑制と高い致死効果が得られる、安全な害虫駆除エアゾールを提供することを目的とする。
本発明者らは、ペンタンと特定の飽和蒸気圧の液化ガスを特定比で含有し、さらに脂肪酸エステル等の特定化合物を併用することにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
すなわち、本発明は
<1>(A)ペンタン、(B)沸点が0℃以下かつ20℃における蒸気圧が0.3MPa以下の液化ガス、(C)炭素数6〜16の脂肪酸と炭素数1〜3のアルコールとのエステル、炭素数8〜12の炭化水素基を有するアルコール、および、炭素数10〜12の炭化水素基を有するケトンから選択された少なくとも1種、を含有し、かつ組成物中の
(A)/(B)(質量比)が5/95〜20/80
(A)+(B)の含量が80〜99.8質量%
であることを特徴とする、害虫駆除用エアゾ−ル組成物
<2>殺虫薬剤を含有しないことを特徴とする、<1>に記載の害虫駆除用エアゾ−ル組成物
<3>さらに(D)沸点60℃以上の炭化水素油を含有することを特徴とする、<1>または<2>に記載の害虫駆除用エアゾ−ル組成物
<4>飛翔害虫用であることを特徴とする、<1>〜<3>に記載の害虫駆除用エアゾール組成物
を提供するものである。
前記構成とすることによって、殺虫薬物を使用しなくても、害虫の短時間での行動抑制効果と高い致死効果が得られる、有用な害虫駆除エアゾールとすることができる。
(A)ペンタン
本発明の(A)成分であるペンタンは炭素数5の液状炭化水素であり、エアゾール組成物として噴射後、一部は(B)成分と共に空気中で気化し、一部は液状のまま虫体に付着しその後気化するが、その際の気化熱により高い冷却作用を有するものである。ペンタンとしては、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン等があげられ、これらを1種または2種以上併用して配合することができる。
エアゾール組成物中におけるペンタンは、冷却効果の点では多く含有する方が好ましいが、ペンタンは麻酔作用があり、また眼・鼻・皮膚・気道を刺激することや特異臭があることから安全性や使用性の点から、含有量は低い方が望ましい。本発明では、ペンタンの含有量は、エアゾール組成物中20質量%未満に制限する。
(B)沸点が0℃以下かつ20℃における蒸気圧が0.3MPa以下の液化ガス組成物
本発明の(B)は、20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が0.3MPa以下、好ましくは0.1〜0.3MPaの液化ガス組成物である。この範囲で、冷却効果および害虫への噴射状態が良好である。詳述すると、前記液化ガス組成物は噴射後空気中で気化し、気化熱による冷却作用があるが、前記蒸気圧の範囲で、特に良好な冷却作用が得られる。また、(B)の液化ガス組成物はエアゾール噴射剤としての役割をも果たすが、配合量が多いため、液化ガス組成物蒸気圧が大きいと、噴射圧によって虫が吹き飛んだり、液滴が虫の体表面にうまく付着しない場合があり、本発明の効果が得られにくい。逆に蒸気圧が低いと、エアゾール噴射が困難となる。
前記液化ガス組成物を構成する具体的な成分としては、n−ブタン(0.11MPa(20℃))、iso−ブタン(0.22MPa(20℃))、プロパン(0.74MPa(20℃))、ジメチルエーテル(0.4MPa(20℃))、HCFC−22(0.8MPa(20℃))、HCFC−142b(0.3MPa(20℃))等のHCFC、HFC−134a(0.5MPa(20℃))、HFC−152a(0.4MPa(20℃))等のHFCがあげられる。これらを1種または2種以上を含む液化ガス組成全体として蒸気圧が前記範囲となるよう、調製する。
前記本発明の害虫駆除エアゾール組成物中の(A)+(B)の合計量は80〜99.8質量%であり、好ましくは80〜99.5質量%である。また、(A)/(B)の質量比は5/95〜20/80である。前記範囲で、虫の冷却効果に優れ、即効的な行動抑制効果や高い致死効果が得られる。(A)の質量比が20より大きい場合、つまり、(B)の質量比が80未満の場合では、蒸気圧が低下し、エアゾール噴射が不良なものとなる。また、(A)の質量比が5未満の場合、つまり、(B)の質量比が95より大きい場合には、蒸気圧が大きくなり液滴が虫の体にうまく付着しない場合がある。即ち本発明は、冷却剤である(A)と(B)成分を多く含有し、かつ、エアゾール噴射後直ちに空気中で気化する(B)成分と、一部虫に液状で付着しその後気化する(A)成分との比を特定範囲とすることによって、虫に対して高い冷却作用を与えることができる。
(C)炭素数6〜16の脂肪酸と炭素数1〜3のアルコールとのエステル、炭素数8〜12の炭化水素基を有するアルコール、および、炭素数10〜12の炭化水素基を有するケトン
本発明の(C)成分である炭素数6〜16の脂肪酸と炭素数1〜3のアルコールとのエステル、炭素数8〜12の炭化水素基を有するアルコール、および、炭素数10〜12の炭化水素基を有するケトンは、その作用機構は必ずしも明らかでないが、噴射されたペンタンの空中での気化を抑制して液状で虫体表面に付着させ、虫体表面で気化させ直接気化熱の冷却作用を虫に与える他、虫体表面に付着して(B)成分による周囲環境の低温を虫体によく伝達する効果を奏すると考えられる。
なお、(C)成分は、イミプロトリンなどの殺虫剤と併用することにより効力増強作用を有することが知られている成分を一部含むが、それは殺虫薬剤の溶解性向上や虫体内への浸透による効力増強である。本発明における冷却による害虫駆除エアゾール組成物としての(C)成分の作用はそれとは異なるものであり、本発明者が新たに知見したものである。
本発明の(C)成分としては、以下のものがあげられる。
(1)エステル
エステルとしては、例えば、炭素数6〜16の脂肪酸と炭素数1〜3のアルコールとのエステル、炭素数6〜10の二塩基酸と炭素数1または2のアルコールとのジエステルが好ましく使用できる。総炭素数が9〜17の脂肪酸エステルであると、より好ましい。
具体的には、脂肪酸エステルとしては、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸プロピル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸プロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどがあげられる。また、二塩基酸ジエステルとしては、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチルなどがあげられる。前記中、臭い等の点から、ミリスチン酸イソプロピルが特に好ましい。
(2)アルコール
アルコールとしては、炭素数8〜12の炭化水素基を有するアルコールがあげられる。好ましくは、炭素数10〜12のアルコールが好ましい。
具体的には、オクタノール、ノニルアルコール、デカノール、ラウリルアルコールなどがあげられる。
(3)ケトン
ケトンとしては、総炭素数10〜12のケトンが好ましく、例えば2−デカノンなどのデカノン、2−ドデカノンなどのドデカノンなどがあげられる。
本発明の害虫駆除エアゾール組成物中の(C)成分の含有量は、好ましくは0.05〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%である。(C)成分が前記範囲よりも少ないと(C)成分の配合効果が十分得られず、多いと揮発性が小さいため冷却温度が下がらなくなり、駆除効果が低下する。
(D)沸点60℃以上の液状炭化水素油
本発明の(D)成分は、噴射時に液体として虫体に付着する必要があり、0℃で液体または流動性を有し、(A)成分(ペンタン:沸点9.5〜49℃)よりも揮発が遅い沸点が60℃以上の液状炭化水素油である。(D)成分の機能は、(A)成分(ペンタン)を保留して虫体に液滴としてよりよく付着させるとともに、(C)成分(脂肪酸エステル)などの付着や展着性を高めることにある。特に、虫体に体毛が多い場合やりん粉がある場合には、(D)によって(A)・(C)成分の虫体表面への到達と付着性が向上して大きな冷却作用をもたらし、結果、致死させるのに有用である。
特に、飛翔害虫殺虫用エアゾール組成物においては、(D)沸点60℃以上の液状炭化水素油が有用である。
(D)成分としては、沸点60℃以上のn−パラフィン、iso−パラフィンなどの脂肪族系炭化水素、ナフテン系炭化水素、アルキルベンゼン等の芳香族炭化水素、灯油、およびこれらの混合物が挙げられる。前記の中でも、匂いが弱いかまたは無臭性のもの、例えば初溜点が200℃以上の灯油が好ましい。
本発明の害虫駆除エアゾール組成物中の(D)成分の含有量は、好ましくは0〜15質量%である。(D)成分が多すぎると十分な温度低下が得られず、駆除効果が低下する可能性がある。
本発明の害虫駆除エアゾール組成物には、上記成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、各種溶剤、界面活性剤、香料、消臭剤、着色剤、酸化防止剤、圧縮ガス(窒素ガス、炭酸ガス、圧縮空気、ヘリウムガス、亜酸化窒素ガスなど)などを含有することができる。
<溶剤>
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ヘキサノール、シクロヘキサノールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル、アセトン、シクロヘキサノンなどのケトンなどがあげられる。
溶剤の含有量は、0.5〜15質量%に設定することが望ましく、1〜10質量%がより好ましい。
<界面活性剤>
非イオン界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれでも良い。具体的には、POEラウリルエーテルなどのPOEアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、POE・POPセチルエーテルなどのPOE・POPアルキルエーテル、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン脂肪酸エステルおよびこれにPOEを付加したPOEソルビタン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEラウレートなどのPOE脂肪酸エステル、POEスチリルフェニルエーテルなどのポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、モノステアリン酸グリセリンなどの脂肪酸グリセリンエステル、ヤシ油脂肪酸金属塩などの脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アリルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルアミンオキシド、POE脂肪酸モノエタノールアミド、などがあげられる。
界面活性剤の含有量は、0.1〜5質量%に設定することが望ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。
<香料>
リモネン、l−メントール、ハッカ油、ハッカハク油、オレンジ油、グレープフルーツ油、ペパーミント油、スペアミント油、ローズ油、ラベンダー油、レモン油などがあげられる。
香料の含有量は、0.001〜2質量%に設定することが望ましく、0.01〜2質量%がより好ましい。
前記の本発明の害虫駆除用エアゾール組成物は、これを常法によりエアゾール容器に充填し、害虫駆除エアゾールとすることができる。好ましくは、噴射量を1〜5g/秒さらに2〜4g/秒とし、エアゾール粒子径が40〜200μm、さらには50〜150μmとすると、さらに優れた本発明の効果が得られる。
使用するエアゾール容器は、前記好ましいエアゾール特性が得られる公知のものを適宜選択して使用することができる。例えば、噴射装置部のバルブとボタンが以下の仕様であるエアゾール容器が好ましく使用できる。なお、容器素材は特に限定されず、ブリキ、LTS、TFS、TNS、アルミニウムなどの金属製やPETなどのプラスチック製のいずれも使用することができる。
・ バルブ:ベーパータップ径0〜0.3mm、ステム径・ハウジング径は0.5mm以上が好ましい。
・ ボタン:噴射口径としては、0.5mm以上、好ましくは1mm以上。微粒化機構(メカニカルブレークアップ機構)が付いていないストレート噴射タイプの方が、冷却効果の点から好ましい。噴射口が複数ある多口噴口や多口噴射ノズルであっても良い。また、害虫への命中性を考慮すると、噴射ノズル部を有していることが望ましく、その長さは3mm以上、好ましくは20cm以下である。
これは、冷却された噴射物が指などに触れにくいという点からも好ましい。
以下、本発明を、実施例に基づき詳細に説明する。
(試験例1)クロゴキブリへの有効性1
表1〜3に示した組成の各成分をエアゾール容器(バルブ:ステム孔φ0.5mm×2、ハウジング孔φ2mm、ボタン:ストレート噴口ボタン、噴射口径:φ1.6mm、噴射量:2.6g/秒)に充填し、害虫駆除エアゾールを調製し、クロゴキブリに対する有効性を評価した。
<評価方法>
床面にクロゴキブリを1匹放ち、50〜60cmの距離からゴキブリに向けてエアゾールを2秒間噴射し、その後更に3秒間噴射した。繰り返し試験回数3回で行なった。
判定1
×:2秒噴射によりゴキブリの動きが停止した回数:0回
△:2秒噴射によりゴキブリの動きが停止した回数:1回
○:2秒噴射によりゴキブリの動きが停止した回数:2回または3回
判定2
×:さらに3秒噴射後、ゴキブリが致死した回数:0回または1回
〇:さらに3秒噴射後、ゴキブリが致死した回数:2回または3回
(試験例2)クロゴキブリへの有効性2
床面にクロゴキブリを1匹放ち、50〜60cmの距離から、表4に示した組成のエアゾール組成物を、ゴキブリが行動を停止するまでゴキブリに直接噴射した。20人の評価者が各々のサンプルを用いて1回ずつ試験を行い、噴射開始からゴキブリの行動が停止するまでの平均時間を表4に示した。
4−1:噴射後、ゴキブリはただちに行動が鈍くなり、平均3.9秒で完全に動きが停止し、その後致死した。
4−2:噴射後、ゴキブリは一時的な激しい動きを経て行動が鈍くなり、平均7.3秒で完全に動きが停止し、その後致死した。
また、(4−1)のエアゾールを、ダンゴムシ、ハサミムシ、ゴミムシ、クモ、カメムシ、ワラジムシ、アリに3秒噴射して致死効果を評価した結果、前記全ての害虫に良好な結果が得られた。(繰り返し回数2回で行い、2回致死した)
(試験例3)蚊への有効性
室内にチカイエカを1匹放ち、50〜60cmの距離から飛翔中の蚊に向けて表5に示した組成のエアゾール(エアゾール容器仕様:バルブ:ステム孔φ0.5mm×2、ハウジング孔φ2mm、ボタン:ストレート噴口ボタン、口径φ1.6mm、噴射量2.6g/秒)を4秒間噴射した。(繰り返し試験回数3回)
<判定>
×:蚊を落下させることができなかった。
△:3回のうち、1回落下しその後致死した。
○:3回のうち、2回以上落下しその後致死した。
◎:3回のうち、3回とも落下しその後致死した。
本発明のエアゾール組成物は、蚊に対しても有効であることがわかった。特に、灯油を配合した5−1、5−2のサンプルは、噴射時間を2秒にしても〇の結果が得られた。
また、対象害虫をショウジョウバエ、オオチョウバエにして同様の試験を行なったところ、蚊と同様の効果が認められた。
殺虫薬物を使用しなくても、害虫の短時間での行動抑制効果と高い致死効果が得られる、有用な害虫駆除エアゾールとすることができる。

Claims (5)

  1. (A)ペンタン
    (B)沸点が0℃以下かつ20℃における蒸気圧が0.3MPa以下の液化ガス組成物、
    (C)炭素数6〜16の脂肪酸と炭素数1〜3のアルコールとのエステル、炭素数8〜12の炭化水素基を有するアルコール、および、炭素数10〜12の炭化水素基を有するケトンから選択された少なくとも1種、
    を含有し、かつ組成物中の
    (A)/(B)(質量比)が5/95〜20/80
    (A)+(B)の含量が80〜99.8質量%
    であることを特徴とする、害虫駆除用エアゾール組成物。
  2. 殺虫薬剤を含有しないことを特徴とする、請求項1に記載の害虫駆除用エアゾール組成物。
  3. さらに(D)沸点60℃以上の液状炭化水素油を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の害虫駆除用エアゾール組成物。
  4. (D)沸点60℃以上の液状炭化水素油が灯油である請求項3に記載の害虫駆除用エアゾール組成物。
  5. 飛翔害虫用であることを特徴とする、請求項1〜4に記載の害虫駆除用エアゾール組成物。
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