JP2019104830A - 隙間用定量噴射型エアゾール及び害虫の防除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間の処理面に対して適切な薬剤量を付着させ、隙間に潜む害虫や隙間に侵入する害虫を防除する隙間用定量噴射型エアゾール及び害虫の防除方法を提供すること。【解決手段】薬剤及び炭化水素系溶剤を含む原液、及び噴射剤が耐圧容器に充填されており、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmである隙間用定量噴射型エアゾールとする。【選択図】なし

Description

本発明は、物体と物体との間の隙間空間に処理するための隙間用定量噴射型エアゾール及び害虫の防除方法に関する。
従来、室内の害虫を防除するには、害虫に対して直撃噴射する空間用エアゾール製品が用いられてきた。空間用エアゾール製品は、飛翔害虫や視認できる害虫の駆除には有効であるが、視認できない害虫、例えば物体と物体との間に形成された隙間に潜んでいる害虫の駆除又は防除には適していない。また、空間用エアゾール製品は使用者によって噴射時間にバラツキがあり、必要量以上の薬剤を室内に噴射してしまう場合がある。
そこで、1回の噴射操作で所定量の内容物を噴射する定量噴射型のエアゾール製品が開発されている。中でも全量噴射型エアゾール製品は、煙の発生がなく、簡単な操作で室内等の閉鎖空間を均一に薬剤処理でき、使用者による操作方法の差(噴射ボタンの押し下げ方法や押し下げ量等の差)が生じにくく、効果のバラツキがないという利点があり、種々の検討がなされている。例えば、有効成分を溶解するイソパラフィン系炭化水素、及び噴射剤を含有する全量噴射型エアゾール製品が提案されており、当該全量噴射型エアゾール製品を使用することにより、樹脂部材の変質を引き起こすことなく、処理面の乾きを早めることができるとされている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−309242号公報
全量噴射型エアゾール製品は使用者による操作方法の差が生じないため一定した薬剤効果を得ることができるが、室内空間全体に処理することから処理時間が長くなり、また、処理中には室内への立ち入りができないという問題がある。
ゴキブリやクモなどの害虫は、物体と物体との間の隙間を好み、自発的に移動してその隙間や隅部を徘徊するため、そのような隙間に有効量の薬剤を処理することができれば、使用者の操作に依らず安定した害虫防除効果が期待できるとともに、空間全体を処理する必要がない。
そこで、本発明は、隙間空間を形成する面に対して適切な薬剤量を付着させ、隙間に潜む害虫や隙間に侵入する害虫を防除する隙間用定量噴射型エアゾール及び害虫の防除方法を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、原液中に有効成分となる薬剤と炭化水素系溶剤とを含有し、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmとなるように噴射される定量噴射型エアゾールは、隙間空間を形成する面に対して適切な薬剤量を付着させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(2)を特徴とする。
(1)薬剤及び炭化水素系溶剤を含む原液、及び噴射剤が耐圧容器に充填されており、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmである隙間用定量噴射型エアゾール。
(2)薬剤及び炭化水素系溶剤を含む原液、及び噴射剤が耐圧容器に充填されており、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmである隙間用定量噴射型エアゾールを、物体と物体との間に形成された幅1〜30cmの隙間に噴射する害虫の防除方法。
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、物体と物体との間に形成された隙間空間に効率よく薬剤が散布され、薬剤の床面、壁面、天井面、並びに隙間空間を形成している物体等への付着量が増加し、害虫の防除効果が高まる。また、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmであると、害虫に対する致死効果を向上させることができる。また本発明のエアゾールは定量噴射型であるために、使用者による操作方法の差が生じず、一定した噴射量による効果の安定性が得られる。
試験例1で使用した試験室を説明するための平面図である。 試験例2、3で使用した試験室を説明するための平面図である。 試験例4で使用した試験室を説明するための平面図である。 試験例5で使用した試験室を説明するための平面図である。 試験例7で使用した試験室を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、薬剤及び炭化水素系溶剤を含む原液と噴射剤とを含むエアゾール組成物がエアゾール用の耐圧容器に充填されてなる。なお、本明細書において、「隙間」とは、物体と物体との間のあいている所であって、少なくとも一方向の幅が1〜30cmの範囲にある区間をいい、本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは物体と物体との間に形成された隙間空間に向けて噴射して使用するものである。
以下、各成分について説明する。
(原液)
原液は、少なくとも有効成分である薬剤と炭化水素系溶剤とを含んでいる。薬剤としては、防除すべき害虫の種類により適宜選択すればよいが、害虫防除成分等が挙げられる。
害虫防除成分は、対象害虫を殺虫、忌避、ノックダウン等をすることができる成分である。害虫防除成分の種類は、特に限定されず、公知の化合物を使用できる。また、害虫防除成分は、対象害虫の種類に合わせて適宜選択され得る。
害虫防除成分としては、例えば、ペルメトリン、ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、フェノトリン、エムペントリン、プラレトリン、シフェノトリン、イミプロトリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、ビフェントリン等のピレスロイド系化合物、フェニトロチオン、ジクロルボス、クロルピリホスメチル、ダイアジノン、フェンチオン等の有機リン系化合物、カルバリル、プロポクスル等のカーバメイト系化合物、メトプレン、ピリプロキシフェン、メトキサジアゾン、フィプロニル、アミドフルメト等の化合物、ハッカ油、オレンジ油、ウイキョウ油、ケイヒ油、チョウジ油、テレビン油、ユーカリ油、ヒバ油、ジャスミン油、ネロリ油、ペパーミント油、ベルガモット油、ブチグレン油、レモン油、レモングラス油、シナモン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、シトラール、l−メントール、酢酸シトロネリル、シンナミックアルデヒド、テルピネオール、ノニルアルコール、cis−ジャスモン、リモネン、リナロール、1,8−シネオール、ゲラニオール、α−ピネン、p−メンタン−3,8−ジオール、オイゲノール、酢酸メンチル、チモール、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル等の各種精油成分、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類、アジピン酸ジブチル等の二塩基酸エステル類等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。中でも、害虫防除活性、速効性、ノックダウン効果等の観点から、ピレスロイド系化合物が好ましい。
有効成分としての薬剤は、25℃での蒸気圧が1.0×10−8〜1.0×10−3Paの範囲内にある低揮散性薬剤であることが好ましい。25℃での蒸気圧が前記範囲である低揮散性薬剤を使用することで、隙間に効率よく薬剤が散布され、床面、壁面、天井面、隙間を形成している物体等への薬剤の付着量が増加し、また付着時間も増加し、害虫の防除効果が高まる。薬剤の蒸気圧(25℃)は、下限は1.0×10−7Pa以上がより好ましく、5.0×10−7Pa以上がさらに好ましく、また、上限は8.0×10−4Pa以下がより好ましく、1.0×10−5Pa以下がさらに好ましい。
前記蒸気圧の範囲を満たす低揮散性薬剤として、例えば、ペルメトリン(6.82×10−7Pa)、シフェノトリン(1.3×10−5Pa)、フタルスリン(6.0×10−4Pa)、イミプロトリン(1.8×10−5Pa)等のピレスロイド系化合物を使用することが好ましい。なお、蒸気圧はすべて25℃における蒸気圧を表している。
有効成分である薬剤の含有量は、原液中1〜70質量/容量%であることが好ましい。薬剤が原液中に1質量/容量%以上であることで、十分な薬剤の効果を得ることができ、70質量/容量%以下であると、薬剤を溶剤に十分に溶解することができる。薬剤の含有量は、下限は3質量/容量%以上であることがより好ましく、10質量/容量%以上がさらに好ましく、また、上限は68質量/容量%以下がより好ましく、65質量/容量%以下がさらに好ましい。
炭化水素系溶剤は原液の液体担体である。炭化水素系溶剤を上記薬剤と組み合わせて使用することで、エアゾールから噴射される噴霧粒子の平均粒子径(D50)を所望の範囲に調整することができる。
炭化水素系溶剤としては、脂肪族炭化水素が好ましく、パラフィン系炭化水素やナフテン系炭化水素が挙げられるが、具体的にはJIS 1号灯油等の灯油が好ましい。灯油の中でも、脂肪族飽和炭化水素系溶剤が好ましく、具体的にはノルマルパラフィン、イソパラフィン等が挙げられる。ノルマルパラフィンとしては、炭素数が5〜20のものが好ましく、炭素数が8〜17がより好ましく、炭素数11〜15がさらに好ましい。使用できるノルマルパラフィンの市販品としては、例えば、中央化成株式会社製のネオチオゾール、JXTGエネルギー株式会社製のノルマルパラフィンMA等が挙げられる。イソパラフィンとしては、炭素数が5〜20のものが好ましく、炭素数が8〜17がより好ましく、炭素数10〜13がさらに好ましい。使用できるイソパラフィンの市販品としては、例えば、出光興産株式会社製のIPクリーンLX、出光興産株式会社製のスーパーゾルFP25等が挙げられる。
炭化水素系溶剤の含有量は、原液中30〜99質量/容量%であることが好ましい。炭化水素系溶剤が原液中に30質量/容量%以上であることで、噴霧粒子の平均粒子径を所望の範囲とすることができ、99質量/容量%以下であると、薬剤の効果を損なうことがない。炭化水素系溶剤の含有量は、下限は32質量/容量%以上であることがより好ましく、35質量/容量%以上がさらに好ましく、また、上限は97質量/容量%以下がより好ましく、90質量/容量%以下がさらに好ましい。
原液には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の成分を含有させることができる。任意の成分としては、例えば、芳香成分、消臭成分、除菌・殺菌成分、炭化水素系溶剤以外の溶剤、滑沢剤等が挙げられる。
芳香成分は、香気を発する成分である。芳香成分としては、例えば、上記した精油成分や、アニス油、ベルガモット油、ラベンダー油、ローズ油、ローズマリー油、グレープフルーツ油等の天然香料、カンフェン、p−シメン、シトロネロール、ネロール、ベンジルアルコール、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、クマリン、シネオール、l−メントール、リナロール等の合成香料等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
消臭成分は、臭気を消すことができる成分である。消臭成分としては、例えば、緑茶エキス、柿タンニン、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、銀等の臭気成分を吸着する成分や、上記した芳香成分のような臭気成分をマスキングする成分等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
除菌・殺菌成分は、微生物、カビ、殺菌を除去・死滅させる成分である。除菌・殺菌成分としては、例えば、エタノール、ヒノキチオール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、トリホリン、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、オルト−フェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、ポリリジンやキトサン、テトラヒドロリナロール、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
炭化水素系溶剤以外の溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、芳香族系溶剤、エステル系溶剤、水、界面活性剤等が挙げられる。
アルコール系溶剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、プロパノール等の低級アルコール、グリセリン、エチレングリコール等の多価アルコール等が挙げられる。芳香族系溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等が挙げられる。エステル系溶剤としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、無水ケイ酸、疎水性シリカ、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土、高純度シリカ、タルク等のケイ酸化合物等が挙げられる。
エアゾール組成物中の原液の含有量は、使用する薬剤の効力の強度や組み合わせる噴射剤との相溶性に応じて適宜変更可能であり、特に限定されないが、例えば、エアゾール組成物中に15〜40容量%とすることができる。エアゾール組成物中に原液が15容量%以上であると、1回の噴射操作で十分な薬剤量を噴射させることができ、40容量%以下であると、より広範囲に薬剤を到達させることができる。原液の含有量は、エアゾール組成物中、下限は16容量%以上であることがより好ましく、また、上限は35容量%以下であることがより好ましく、25容量%以下がさらに好ましい。
(噴射剤)
噴射剤は、上記原液を噴射するための媒体であり、原液とともにエアゾール用耐圧容器に加圧充填される。
噴射剤としては、例えば、プロパン、プロピレン、n−ブタン、イソブタン等の液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)等の液化ガス、炭酸ガス、窒素ガス、圧縮空気等の圧縮ガス、HFC−152a、HFC−134a、HFO−1234yf、HFO−1234ze等のハロゲン化炭素ガス等の1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、炭化水素系溶剤との相溶性、噴霧粒子の平均粒子径を所望の範囲に調整しやすいという観点から、液化石油ガスを使用することが好ましい。
エアゾール組成物中の噴射剤の含有量は、使用する薬剤の効力の強度や組み合わせる原液との相溶性に応じて適宜変更可能であり、特に限定されないが、例えば、エアゾール組成物中に60〜85容量%であることが好ましい。エアゾール組成物中に噴射剤が60容量%以上であると、噴霧粒子の平均粒子径を所望の範囲とすることができ、85容量%以下であると、十分な薬剤の効果を得ることができる。噴射剤の含有量は、エアゾール組成物中、下限は65容量%以上であることがより好ましく、75容量%以上がさらに好ましく、また、上限は84容量%以下がより好ましい。
なお、エアゾール組成物中の原液と噴射剤の体積比は、15:85〜40:60であることが好ましく、16:84〜25:75がより好ましい。このような体積比とすることで、噴霧粒子の平均粒子径を所望の範囲とし、薬剤の効果を充分に得ることができる。
(隙間用定量噴射型エアゾール)
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、上記した原液と噴射剤がエアゾール用の耐圧容器に充填され、該耐圧容器がエアゾールバルブによりその開口を閉止されることにより構成される。
なお、定量噴射型エアゾールとは、1回の噴射操作で一定量のエアゾール組成物を噴射するエアゾールである。定量噴射型エアゾールは、エアゾールバルブに取り付けられた噴射部材(以下、噴射ボタンともいう。)が使用者に操作されることにより、エアゾールバルブを通って耐圧容器内のエアゾール組成物(原液と噴射剤)の一定量が噴射され、原液は噴射剤によって粒子状とされて噴霧粒子として噴射される。そして、隙間用とは、隙間空間に向けて噴射して使用するためのものであって、隙間空間は物体と物体との間に形成され、少なくとも一方向の幅が1〜30cmの範囲にある区間であって、例えば室内においては、平面方向、奥行き方向、高さ方向に生じる壁面と家具類の間、家具類同士の間等を挙げることができる。
(エアゾールバルブ)
エアゾールバルブは、噴射部材が使用者に操作されることにより耐圧容器内と外部との連通および遮断を切り替えるための開閉部材と、開閉部材が取り付けられるハウジングと、ハウジングを耐圧容器の所定の位置に保持するためのマウント部材を備える。また、開閉部材は、噴射部材と連動して上下に摺動するステムを含む。ステムの摺動によりエアゾール組成物の連通(噴射状態)および遮断(非噴射状態)が切り替えられる。エアゾールバルブには、耐圧容器からエアゾール組成物を取り込むためのハウジング孔と、取り込まれたエアゾール組成物を噴射部材に送るためのステム孔とが形成されている。ハウジングには、耐圧容器からエアゾール組成物を取り込むためのハウジング孔が形成されている。ステムには、ハウジング内に取り込まれたエアゾール組成物を噴射部材に送るためのステム孔が形成されている。ハウジング孔からステム孔までの経路は、エアゾール組成物が通過する内部通路を構成する。
本発明において、エアゾールバルブは、噴射部材を1回操作することで一定量のエアゾール組成物を噴射する定量型のエアゾールバルブである。噴射されるエアゾール組成物は、1回の噴射操作当たり、0.1〜3mLであることが好ましく、0.2〜1.5mLがより好ましい。
(噴射部材)
噴射部材(噴射ボタン)は、エアゾールバルブを介してエアゾール用耐圧容器に取り付けられる部材である。噴射ボタンには、エアゾールバルブのステム孔を介して耐圧容器内から取り込まれるエアゾール組成物が通過する操作部内通路とエアゾール組成物が噴射される噴口が形成されている。
噴口の内径(噴口孔径)は、拡散性を高めるという観点から、φ0.1〜3.0mmであることが好ましく、φ0.2〜2.0mmがより好ましく、φ0.5〜1.5mmがさらに好ましい。
(噴射圧)
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、上記したようにエアゾール用耐圧容器に原液と噴射剤、すなわちエアゾール組成物が充填され、噴射ボタンを押圧することにより、1回の押圧によって一定量のエアゾール組成物が噴射される。噴口から5cm離れた位置におけるエアゾール組成物の噴射圧は、5〜40gfであることが好ましい。噴射圧が前記範囲であると噴霧粒子の平均粒子径を所望の範囲とすることができ、薬剤の効果を充分に得ることができる。噴射圧は、下限は8gf以上であることがより好ましく、10gf以上がさらに好ましく、また、上限は35gf以下であることがより好ましく、30gf以下がさらに好ましい。
なお、前記噴射圧は、25℃の恒温に保持した隙間用定量噴射型エアゾールを、噴射ボタンの噴口から5cmの距離からデジタルフォースゲージ(株式会社イマダ製、型番:DS2−2N)に装着した直径φ60mmの円状の平板の中心に向かって、1回噴射操作した際の最大値を測定することにより求めることができる。
(噴霧粒子の平均粒子径(D50))
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmであることが必要である。平均粒子径(D50)が50μm未満では、噴霧粒子が細かくなり過ぎて薬剤が落下しにくく、害虫の防除効果が悪化する傾向になる。逆に100μmを超えると、噴霧粒子が隙間の奥に届きにくくなり、薬剤の床面、壁面、天井面、並びに隙間を形成している物体等への付着量が減少し、害虫の防除効果が悪化する傾向になる。噴霧粒子の平均粒子径(D50)は、下限は60μm以上であることが好ましく、65μm以上がさらに好ましく、また、上限は80μm以下がより好ましく、75μm以下がさらに好ましい。
なお、本発明で言う噴霧粒子の平均粒子径(D50)は、隙間用定量噴射型エアゾールの噴口から50cm離れた距離で測定した噴霧粒子の体積平均粒子径(D50)であり、公知の粒度分布測定装置及び自動演算処理装置を用いて測定できる。具体的には、粒度分布測定装置としてレーザー回析式粒度測定装置(例えば、マイクロトラック・ベル株式会社製「LDSA−1400A」)を用い、レーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、隙間用定量噴射型エアゾールの噴口との距離が50cmとなるように、かつ、噴霧粒子がレーザービームを垂直に通過するようにエアゾールの位置を調整する。噴射中に測定を行い、噴霧粒子の粒度分布を自動演算処理装置により解析し、体積積分分布に基づく噴霧粒子の50%平均粒子径(D50)を求めることができる。
(薬剤の吐出量)
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、使用する薬剤の効力の強度によっても異なるが、1回の噴射操作で3〜50mgの薬剤を吐出することが好ましい。1回の噴射操作による薬剤の吐出量が3mg以上であると、十分な薬剤の効果を得ることができ、50mg以下であると、過剰な薬剤の使用を抑制することができる。1回の噴射操作による薬剤の吐出量は、下限は8mg以上であることがより好ましく、10mg以上がさらに好ましく、また、上限は35mg以下であることがより好ましく、30mg以下がさらに好ましい。なお、使用する薬剤の好ましい吐出量としては、薬剤がペルメトリンの場合は10〜30mgが好ましく、シフェノトリンの場合は7〜10mgが好ましく、プロポクスルの場合は20〜40mgが好ましい。
(噴射時間)
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールを使用して噴射する際の、1回の噴射操作による噴射時間は、薬剤の吐出量、原液と噴射剤の体積比、噴射処理条件等を考慮して適宜設定すればよく特に限定されないが、0.8秒以内であることが好ましい。1回の噴射操作による噴射時間を0.8秒以内とすることにより、薬剤の揮散性を効率良く高めることができ、薬剤の効果の持続性を高めることができる。1回の噴射操作による噴射時間は、0.75秒以内であることが好ましく、0.20〜0.75秒がより好ましく、0.30〜0.75秒がさらに好ましい。
1回の噴射操作による噴射時間を調整する方法としては、例えば、噴射ボタンの噴口の大きさを調整する方法、定量噴射型エアゾールの噴射圧を調整する方法、エアゾールバルブのステム孔径を調整する方法、噴射剤の圧力を調整する方法、及びこれらの組み合せが挙げられる。
(害虫の防除方法)
本発明では、上記した本発明の隙間用定量噴射型エアゾールを用いて害虫を防除する害虫の防除方法も提供する。
防除の対象とする害虫は、本発明の効果が得られる限り制限されないが、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ等のゴキブリ、クモ、ムカデ、アリ、ゲジ、ヤスデ、ダンゴムシ、ワラジムシ、シロアリ、ケムシ、ダニ、シラミ、マダニ、トコジラミ等の匍匐害虫、カ、ハエ、ガ、ハチ、カメムシ、カツオブシムシ、シバンムシ、キクイムシ、イガ、コイガ等の飛翔害虫等が例示される。中でも、構造物の隙間を好む匍匐害虫に対して好適に使用することができ、特にゴキブリに好適である。
具体的な害虫の防除方法としては、本発明の隙間用定量噴射型エアゾールを、害虫が潜んでいる隙間空間や害虫の侵入の恐れのある隙間空間の入口に噴射ボタンの噴口を向けて、噴射ボタンを操作する。
本発明の隙間用定量噴射型エアゾールをこのような隙間空間に向けて噴射することで、平均粒子径(D50)が50〜100μmの薬剤が隙間空間に噴射され、このような平均粒子径を有する噴霧粒子は過剰な舞上がりを抑制しつつ、隙間空間の奥にまで届くことができる。よって、床面、壁面、天井面及び隙間空間を形成している物体等への薬剤付着量が増加し、害虫の防除効果が高まる。
薬剤の付着量としては、0.1〜1000mg/mであることが好ましい。薬剤の付着量が0.1mg/m以上であれば、害虫を効果的に防除することができ、1000mg/m以下であれば、薬剤の付着面を汚すことなく使用することができる。薬剤の付着量は、下限は50mg/m以上であることがより好ましく、100mg/m以上がさらに好ましく、また、上限は750mg/m以下であることがより好ましく、300mg/m以下がさらに好ましい。
また、本発明の隙間用定量噴射型エアゾールを用いた隙間の処理では、隙間用定量噴射型エアゾールの噴口(噴射位置)から直線距離にして150cm程度まで噴霧粒子を到達させることができ、本発明の所望の効果を得ることができる。よって、家具類の奥行きを考慮すると、室内の壁面と家具類の間や、家具類同士の間等の隙間空間に好適に使用することができる。本発明の隙間用定量噴射型エアゾールは、120cm以内であればさらに優れた効果を得ることができる。
なお、噴口からの直線距離上に壁や物体等の障害物が存在して隙間が屈曲している場合、噴霧粒子はその屈曲部の障害物に当たると噴射力によって噴射方向が変更され、障害物に沿って移動することができる。よって、例えば隙間がL字状やT字状に形成されている場合、噴射位置から見えない隙間の奥にまで薬剤を行き渡らせることができる。なお、隙間が屈曲部を有する場合は、この屈曲部で噴射力が低減してしまうので直線状の隙間に比べて噴霧粒子の到達距離が短くなるが、隙間用定量噴射型エアゾールの噴口からの総距離にして120cm程度までは噴霧粒子を到達させることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
<試験例1>
1.原液の調製
表1に示す配合処方に従い、ペルメトリンを測り取り、各溶剤を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液1〜5を調製した。
なお、溶剤の比重はそれぞれ、ノルマルパラフィンは0.761(15℃)、イソパラフィンは0.754(15℃)、ミリスチン酸イソプロピルは0.855(20℃)、イソプロパノールは0.785(20℃)、無水エタノールは0.785(25℃)である。
Figure 2019104830
2.定量噴射型エアゾールの作製
表2に従い、検体1〜16の定量噴射型エアゾールを作製した。
(検体1)
エアゾール用耐圧缶(容量59mL)に、原液1を2.0mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量0.2mL、ステム孔面積0.4mm)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を18.0mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.5mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が0.2mL、薬剤(ペルメトリン)の吐出量が12.5mgの検体1の定量噴射型エアゾールを得た。
(検体2〜16)
原液の種類と、原液と噴射剤の充填量を表2に従って変更し、検体1と同様にして検体2〜16の定量噴射型エアゾールを得た。
Figure 2019104830
3.噴霧粒子の平均粒子径の測定
検体1〜16の定量噴射型エアゾールについて、25℃における噴霧粒子の平均粒子径(D50)を測定した。
各検体を25℃に設定した室温で2〜3時間静置し、検体の温度を25℃の恒温とした。
粒度分布測定装置としてレーザー回析式粒度測定装置LDSA−1400A(マイクロトラック・ベル株式会社製)を用い、レーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、エアゾールの噴口との距離が50cmとなるように、かつ、噴霧粒子がレーザービームを垂直に通過するように検体の位置を調整した。検体の噴射ボタンを1回押圧し、噴射中に測定を行い、噴霧粒子の粒度分布を自動演算処理装置により解析し、体積積分分布に基づく噴霧粒子の50%噴霧粒子の平均粒子径(D50)を求めた。結果を表3に示す。
4.隙間における薬剤付着率の測定
容積32.4m(3.6m×3.6m×2.5m)の室内に2つの段ボールを家具に見立てて設置して、試験室とした。図1に示すように、試験室10内に、縦(Y方向)38cm×横(X方向)38cm×高さ(Z方向)55cmの第1の段ボール1を、側壁11及び奥壁12からそれぞれ5cmの間隔を空けて設置した。次に、第1の段ボール1の横に、縦38cm×横55cm×高さ38cmの第2の段ボール2を、第1の段ボール1及び奥壁12からそれぞれ5cmの間隔を空けて設置した。そして、一辺が2cmの正方形の塩化ビニル樹脂製のプレート3を、第2の段ボール2と奥壁12の間の床面に、第2の段ボール2の端部からそれぞれ5cmの位置に設置した。
第1の段ボール1と第2の段ボール2の間の隙間空間の入口Aの床に検体を置き、奥壁12に向けて噴射ボタンを10回押圧し噴射させた(合計噴射量2mL)。噴射後5分間静置し、その後、プレート3を回収した。
プレート3をエタノール10mLに浸漬させてプレート3に付着した薬剤(ペルメトリン)を抽出し、ガスクロマトグラフィーにより薬剤量を測定した。測定された薬剤量(プレート3に付着した薬剤の付着量)と薬剤吐出量から、下記に式により薬剤付着率(%)を算出した。結果を表3に示す。
薬剤付着率(%)=(2枚のプレートに付着した合計薬剤量(mg)÷薬剤の総吐出量(mg))×100
Figure 2019104830
溶剤として炭化水素系溶剤を使用し、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmの間にある検体2、3、5は、0.5%以上の付着率で隙間の奥にまで薬剤を付着させることができた。これに対し、炭化水素系溶剤を使用した場合でも噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50μm未満または100μm超の場合は、薬剤の付着率が低下し、また炭化水素系溶剤以外の溶剤を使用した場合は、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmの間でも薬剤の付着率が低かった。
これらのことから、隙間に用いる定量噴射型エアゾールとしては、溶剤として炭化水素系溶剤を使用し、かつ噴霧粒子の平均粒子径(D50)を50〜100μmとすることで薬剤の付着率を向上させることができることがわかった。
<試験例2>
1.原液の調製
表4に示す配合処方に従い、ペルメトリンを測り取り、ノルマルパラフィン(比重0.761(15℃))を加えて100mLにまでメスアップすることにより、各成分を混合し、原液6〜8を調製した。なお、原液6は、薬剤のみの処方である。
Figure 2019104830
2.定量噴射型エアゾールの作製
表5に従い、実施例1、比較例1、2の定量噴射型エアゾールを作製した。
(実施例1)
エアゾール用耐圧缶(容量59mL)に、原液7を4.8mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量0.2mL、ステム孔面積0.4mm)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を15.2mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.5mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が0.2mL、薬剤(ペルメトリン)の吐出量が20mg、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が74.9μmの実施例1の定量噴射型エアゾールを得た。
(比較例1、2)
原液の種類と、原液と噴射剤の充填量を表5に従って変更し、実施例1と同様にして比較例1、2の定量噴射型エアゾールを得た。
Figure 2019104830
3.薬剤の効力確認試験
上方開口のプラスチック製カップ(直径φ15cm、高さ13cm)に供試虫としてクロゴキブリの雌を10頭入れて、馴化させた。なお、プラスチック製カップの内側側壁にはクロゴキブリが這い上がれないように炭酸カルシウムを塗布した。
容積32.4mの室内に2つの段ボールを家具に見立てて設置して、試験室とした。具体的に、図2に示すように、試験室10内に、縦(Y方向)38cm×横(X方向)38cm×高さ(Z方向)55cmの段ボールの底部に高さ2.5cmの脚部19を備えた第1の段ボール4を、側壁11及び奥壁12からそれぞれ15cmの間隔を空けて設置した。次に、第1の段ボール4の横に、縦38cm×横55cm×高さ38cmの第2の段ボール5を、第1の段ボール4及び奥壁12からそれぞれ15cmの間隔を空けて設置した。そして、クロゴキブリを入れたプラスチック製カップ6を、第2の段ボール5と奥壁12との間の床面に、第2の段ボール5の第1の段ボール4側の端部からプラスチック製カップ6の中心が15cm離れた距離となる位置に静置した。
第1の段ボール4と第2の段ボール5の間の隙間空間の入口Aに、高さ13cmの台を設置し、その上に定量噴射型エアゾールを置いて、奥壁12に向けて噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。
噴射後20分間静置し、その後、プラスチック製カップ6を回収し、清潔なプラスチック製カップ(直径φ15cm、高さ13cm)にクロゴキブリを移し、水を含ませた脱脂綿を与えた。その後、クロゴキブリを入れたプラスチック製カップを25℃の部屋に静置した。24時間後に致死頭数をカウントした。
試験は2回行い、致死頭数の合計から、致死率(全供試虫数(20頭)に対する致死数の割合)を求めた。結果を表6に示す。
Figure 2019104830
表6に示したように、実施例1は効率的に隙間に潜むゴキブリを駆除できることが分かった。これに対し、比較例1は噴霧粒子が細かくなり過ぎて、薬剤が落下しにくいために薬剤の効果を発揮しにくいと考えられ、比較例2は噴霧粒子が大きくなり過ぎて隙間空間の奥にまで届きにくいために薬剤の効果を発揮しにくいと考えられる。
<試験例3>
1.原液の調製
表7に示す配合処方に従い、ペルメトリンを測り取り、各溶剤を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液9、10を調製した。
なお、溶剤の比重はそれぞれ、ノルマルパラフィンは0.761(15℃)、イソプロパノールは0.785(20℃)である。
Figure 2019104830
2.定量噴射型エアゾールの作製
表8に従い、実施例2、比較例3の定量噴射型エアゾールを作製した。
(実施例2)
エアゾール用耐圧缶(容量59mL)に、原液9を4.8mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量0.2mL、ステム孔面積0.4mm)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.50MPa(25℃))を15.2mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.5mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が0.2mL、薬剤(ペルメトリン)の吐出量が30mg、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が74.9μmの実施例2の定量噴射型エアゾールを得た。
(比較例3)
原液10を用いて、実施例2と同様にして比較例3の定量噴射型エアゾールを得た。
3.薬剤の効力確認試験
試験例2と同様の薬剤の効力確認試験を行った。
結果を表8に示す。
Figure 2019104830
表8に示したように、ノルマルパラフィンを使用した実施例2は100%の致死率となったのに対し、イソプロパノールを使用した比較例3は50%の致死率であった。この結果から、溶剤が異なることで粒子径が同等の場合においても供試虫への薬剤付着率が変化し、ノルマルパラフィンを使用することで高い薬剤効果を得ることができることが分かった。
<試験例4>
1.定量噴射型エアゾールの作製
試験例3の実施例2で作製した定量噴射型エアゾールを使用した。
2.薬剤の効果発揮範囲の確認試験
2−1.チャバネゴキブリに対する確認試験
上方開口のプラスチック製カップ(直径φ15cm、高さ13cm)に供試虫としてチャバネゴキブリの雌を10匹入れて、馴化させた。なお、プラスチック製カップの内側側壁にはチャバネゴキブリが這い上がれないように炭酸カルシウムを塗布した。
容積32.4mの室内に段ボールを家具に見立てて設置して、試験室とした。具体的に、図3に示すように、試験室10の床面に、縦(Y方向)55cm×横(X方向)38cm×高さ(Z方向)38cmの段ボール7を、該段ボール7の長手方向に連続して4つ並べ、4つ並べた段ボール群の側面から約15cmの間隔を空けて同様に段ボール7を長手方向に連続して4つ並べて、幅15cm、奥行き220cm、高さ38cmの隙間空間を形成した。そして、チャバネゴキブリを入れたプラスチック製カップ9を、該プラスチック製カップ9の中心が隙間空間の入口Aから50cm、100cm、120cm、150cm、200cm離れた距離となる位置の床面に静置した。
隙間空間の入口Aに、高さ13cmの台を設置し、その上に定量噴射型エアゾールを置いて、隙間空間の出口に向けて噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。
噴射後20分間静置し、その後、プラスチック製カップ9を回収し、清潔なプラスチック製カップ(直径φ15cm、高さ13cm)にチャバネゴキブリを移し、水を含ませた脱脂綿を与えた。その後、チャバネゴキブリを入れたプラスチック製カップを25℃の部屋に静置した。24時間後に致死頭数をカウントした。
試験は2回行い、致死頭数の合計から、致死率(全供試虫数(20頭)に対する致死数の割合)を求め、以下の評価基準に基づき評価した。結果を表9に示す。
〔評価基準〕
◎:致死率80〜100%
○:致死率60%以上80%未満
△:致死率40%以上60%未満
×:致死率40%未満
2−2.クロゴキブリに対する確認試験
供試虫としてクロゴキブリの雌を使用した以外は、上記2−1.チャバネゴキブリに対する確認試験と同様に試験を行った。結果を表9に示す。
Figure 2019104830
表9に示したように、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ共に、150cmの距離まで薬剤が到達し、また、120cmの距離までは80%以上の致死率を得ることができることが分かった。
<試験例5>
1.定量噴射型エアゾールの作製
試験例3の実施例2で作製した定量噴射型エアゾールを使用した。
2.薬剤の効果発揮範囲の確認試験
2−1.チャバネゴキブリに対する確認試験
上方開口のプラスチック製カップ(直径φ15cm、高さ13cm)に供試虫としてチャバネゴキブリの雌を10匹入れて、馴化させた。なお、プラスチック製カップの内側側壁にはチャバネゴキブリが這い上がれないように炭酸カルシウムを塗布した。
容積32.4mの室内に段ボールを家具に見立てて設置して、試験室とした。具体的に、図4に示すように、試験室10の床面に、縦(Y方向)55cm×横(X方向)38cm×高さ(Z方向)38cmの第1の段ボール7を奥壁12から15cm離して設置した。次に、第1の段ボール7の横に、縦38cm×横55cm×高さ38cmの第2の段ボール8を、第1の段ボール7及び奥壁12からそれぞれ15cmの間隔を空けて長手方向に連続して2つ並べた。これらの段ボールにより、幅15cm、長さ53cm、高さ38cmからなる第1の隙間空間17と、幅15cm、長さ163cm、高さ38cmからなる第2の隙間空間18とで形成されたT字形隙間を形成した。
そして、チャバネゴキブリを入れたプラスチック製カップ9を、第1の隙間空間17と第2の隙間空間18とが交差する位置の床面、及び第2の隙間空間18の第2の段ボール8の第1の段ボール7側の端部からプラスチック製カップ9の中心が15cm、30cm、45cm、60cm、75cm離れた距離となる位置の床面に静置した。
奥壁12から57.5cm離れた第1の隙間空間17の入口Aに、高さ13cmの台を設置し、その上に定量噴射型エアゾールを置いて、奥壁12に向けて噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。
噴射後20分間静置し、その後、プラスチック製カップ9を回収し、清潔なプラスチック製カップ(直径φ15cm、高さ13cm)にチャバネゴキブリを移し、水を含ませた脱脂綿を与えた。その後、チャバネゴキブリを入れたプラスチック製カップを25℃の部屋に静置した。24時間後に致死頭数をカウントした。
試験は2回行い、致死頭数の合計から、致死率(全供試虫数(20頭)に対する致死数の割合)を求め、以下の評価基準に基づき評価した。結果を表10に示す。
〔評価基準〕
◎:致死率80〜100%
○:致死率60%以上80%未満
△:致死率40%以上60%未満
×:致死率40%未満
2−2.クロゴキブリに対する確認試験
供試虫としてクロゴキブリの雌を使用した以外は、上記2−1.チャバネゴキブリに対する確認試験と同様に試験を行った。結果を表10に示す。
Figure 2019104830
表10に示したように、チャバネゴキブリに対しては総距離で110cmの距離まで薬剤の効果を得ることができ、クロゴキブリに対しては総距離で65cmの距離まで薬剤の効果を得ることができた。チャバネゴキブリはクロゴキブリに比べて感受性が高いためチャバネゴキブリのほうがより効果が出やすかったと思われるが、屈曲部を有する隙間においても屈曲部を超えて薬剤を到達させて薬剤の効果を得ることができることが分かった。
<試験例6>
1.原液の調製
表11に示す配合処方に従い、薬剤(ペルメトリン、メトキサジアゾン)と香料を測り取り、各溶剤を加えて100mLにまでメスアップすることにより、原液11、12を調製した。
なお、溶剤の比重はそれぞれ、ノルマルパラフィンは0.761(15℃)、無水エタノールは0.785(25℃)である。
Figure 2019104830
2.定量噴射型エアゾールの作製
表12に従い、実施例3〜4の定量噴射型エアゾールを作製した。
(実施例3)
エアゾール用耐圧缶(容量59mL)に、原液11を4.8mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量0.2mL、ステム孔面積0.4mm)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa(25℃))を15.2mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.5mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が0.2mL、薬剤(ペルメトリン)の吐出量が30mgの実施例3の定量噴射型エアゾールを得た。
(実施例4)
エアゾール用耐圧缶(容量290mL)に、原液12を73.3mL充填し、エアゾールバルブ(1回噴射量1mL、ステム孔面積1.4mm)でエアゾール用耐圧缶を閉止した。続いて、噴射剤としてジメチルエーテルを146.7mL加圧充填した。
エアゾールバルブに噴射ボタン(噴口孔径φ1.5mm)を取り付け、1プッシュ当たりの噴射量が1.0mL、薬剤(ペルメトリンとメトキサジアゾン)の吐出量が19.3mg(ペルメトリン11mg、メトキサジアゾン8.3mg)の実施例4の定量噴射型エアゾールを得た。
(比較例4)
また、比較例4として市販のゴキブリ用ワンプッシュ製剤(フマキラー株式会社製「ゴキブリワンプッシュ」)を使用した。
Figure 2019104830
3.噴霧粒子の平均粒子径の測定
実施例3〜4、比較例4の定量噴射型エアゾールについて、25℃における噴霧粒子の平均粒子径(D50)を測定した。
各定量噴射型エアゾールを25℃に設定した室温で2〜3時間静置し、定量噴射型エアゾールの温度を25℃の恒温とした。
粒度分布測定装置としてレーザー回析式粒度測定装置LDSA−1400A(マイクロトラック・ベル株式会社製)を用い、レーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、エアゾールの噴口との距離が50cmとなるように、かつ、噴霧粒子がレーザービームを垂直に通過するように定量噴射型エアゾールの位置を調整した。定量噴射型エアゾールの噴射ボタンを1回押圧し、噴射中に測定を行い、噴霧粒子の粒度分布を自動演算処理装置により解析し、体積積分分布に基づく噴霧粒子の50%噴霧粒子の平均粒子径(D50)を求めた。
試験は3回行い、その平均値を求めた。結果を表13に示す。
Figure 2019104830
表13に示したように、実施例3、4はいずれも、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmの範囲であった。
<試験例7>
1.定量噴射型エアゾールの作製
試験例6の実施例4で作製した定量噴射型エアゾールを使用した。
2.薬剤の効力確認試験
2−1.チャバネゴキブリに対する効力確認試験
容積32.4mの室内に、4つの段ボールを家具に見立てて設置して、試験室とした。具体的に、図5に示すように、試験室10内に、縦(Y方向)38cm×横(X方向)38cm×高さ(Z方向)55cmの段ボールの底部に高さ2.5cmの脚部19を備えた第1の段ボール4を、側壁11及び奥壁12からそれぞれ5cmの間隔を空けて設置した。次に、第1の段ボール4の横に、縦38cm×横55cm×高さ38cmの第2の段ボール5を、第1の段ボール4及び奥壁12からそれぞれ5cmの間隔を空けて設置した。次に、前記第1の段ボール4の対角にある位置に、別の第1の段ボール4を、側壁13及び前壁14からそれぞれ5cmの間隔を空けて設置し、この第1の段ボール4の横に、別の第2の段ボール5を、第1の段ボール4及び前壁14からそれぞれ5cmの間隔を空けて設置した。
供試虫としてチャバネゴキブリの雌を、2つの第1の段ボール4の裏側(すなわち、奥壁12又は前壁14との間の隙間)に20頭ずつ放ち、60秒以上出て来なくなるまで定着させた。
第1の段ボール4と第2の段ボール5の間の隙間空間の入口Aの床面に、実施例4の定量噴射型エアゾールをそれぞれ置き、奥壁12及び前壁14に向けてそれぞれの噴射ボタンを1回操作(1プッシュ)した。
噴射後120分間静置し、その後、ノックダウンしていたチャバネゴキブリの数を数えた。チャバネゴキブリを全て清潔な容器(直径φ10cm、高さ13cm)に回収し、2%砂糖水を与えた。その後、チャバネゴキブリを入れた容器を25℃の部屋に静置した。24時間後に致死頭数をカウントした。試験は2回行った。
致死頭数の合計から、致死率(供試虫数(40頭)に対する致死数の割合)を求めた。結果を表14に示す。
2−2.クロゴキブリに対する効力確認試験
供試虫としてクロゴキブリの雌を使用した以外は、上記2−1.チャバネゴキブリに対する確認試験と同様に試験を行った。結果を表14に示す。
Figure 2019104830
表14の結果より、実施例4の定量噴射型エアゾールは、チャバネゴキブリ、クロゴキブリのいずれに対しても、隙間に潜んだ状況において優れた防虫効果を有することが分かった。
1 第1の段ボール
2 第2の段ボール
3 プレート
4 第1の段ボール
5 第2の段ボール
6 プラスチック製カップ
7 第1の段ボール(段ボール)
8 第2の段ボール
9 プラスチック製カップ
10 試験室
11 側壁
12 奥壁
13 側壁
14 前壁
17 第1の隙間空間
18 第2の隙間空間
19 脚部
A 隙間の入口

Claims (2)

  1. 薬剤及び炭化水素系溶剤を含む原液、及び噴射剤が耐圧容器に充填されており、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmである隙間用定量噴射型エアゾール。
  2. 薬剤及び炭化水素系溶剤を含む原液、及び噴射剤が耐圧容器に充填されており、噴霧粒子の平均粒子径(D50)が50〜100μmである隙間用定量噴射型エアゾールを、物体と物体との間に形成された幅1〜30cmの隙間に噴射する害虫の防除方法。
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