JP5371116B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、一定条件の下、通常遊技から特別遊技に移行させ、所定の終了条件を満たすまで、この特別遊技を実行するようにしたスロットマシンに関するものである。
従来より、通常遊技に比べて、より多くのメダル獲得が期待できる、遊技者にとって有利な特別遊技を設けたスロットマシンが知られている。
この特別遊技は、一定条件の下、通常遊技から特別遊技に移行させ、所定の終了条件を満たすまで実行されるものであり、特別遊技中に多くのメダルが獲得できるようになっている。
ところで、近時、大量のメダル獲得を可能とするような特別遊技は、遊技者の射幸心を必要以上にあおる結果となる場合があるため、特別遊技中におけるメダルの獲得枚数を規制しようとする趨勢になってきた。
そうした趨勢に対応して、例えば、特別遊技でのメダル獲得枚数に上限値を設け、メダル獲得枚数がこの上限値に到達したときは、特別遊技を一律に終了させてしまうという方法が考えられる。
しかし、特別遊技にこのような終了条件を設けると、特別遊技で上限値までメダルを獲得できる技量を有する遊技者間においては、メダル獲得枚数に全く差がつかないことになり、遊技の面白みが損なわれる。
これに対して、特別遊技において、過度のメダル獲得を防止するとともに、遊技者の技術介入によってメダル獲得枚数に差を生じさせるようにしたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このスロットマシンは、特別遊技中のメダルの純増枚数をカウントし、カウントされた純増枚数が特別遊技の第1態様遊技中に規定枚数に到達したときは、特別遊技を終了させ、第2態様遊技中に規定枚数に到達したときは、直ちに特別遊技を終了させるのではなく、その第2態様遊技が終了するまで、すなわち、第2態様遊技の遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達するまで遊技を進行させ、その後(第2態様遊技の終了後)に特別遊技を終了させるものである。
これにより、特別遊技中、技術介入によって、第2態様遊技への移行直前の第1態様遊技における純増枚数を規定枚数の範囲内で多くすることで、より多くのメダルが獲得できるようになる。したがって、特別遊技において、過度のメダル獲得を抑制でき、しかも、遊技者の技術介入によってメダル獲得枚数に差を設けることができるようになる。
特開2001−314558号公報
しかし、前述の従来のスロットマシンでは、特別遊技中に多くのメダルを獲得するためには、遊技者にある程度の技量が要求される。そうすると、技量の高い上級者等と、操作に不慣れな初級者等との間では、メダル獲得枚数に大きな差が生じてしまい、初級者等に敬遠されるものとなってしまう。
また、前述の従来のスロットマシンでは、過度のメダル獲得を抑制することを目的の1つとするものの、技術介入によって、規定枚数よりも100枚以上多くのメダルを獲得できる場合があり(特許文献1の段落番号「0049」参照)、メダル獲得枚数の抑制効果が必ずしも高いとは言えない。
これに対して、メダル獲得枚数の抑制効果を高めるために、規定枚数を予め少ない枚数に設定しておき、技術介入によって、たとえ規定枚数よりも100枚以上多くメダルを獲得できた場合であっても、特別遊技全体ではそれほど大量のメダル獲得に繋がらないようにしておくという方法もあるが、この場合であっても、上級者等と初級者等との間のメダル獲得枚数差は依然として大きなものとなる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、特別遊技中、過度のメダル獲得を十分に抑制できるとともに、初級者等であっても規定枚数の範囲内において、多くのメダルを獲得できるようにしたスロットマシンを提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段と、通常遊技と、通常遊技よりも遊技者にとって有利となる特別遊技とを有し、これらの遊技の進行及びこれらの遊技の間の移行を制御する遊技制御手段と、特別遊技中の遊技媒体の獲得数として、特別遊技中に遊技者に対して払い出される遊技媒体の払出し数から、特別遊技中に遊技者が投入する遊技媒体の投入数を減算した遊技媒体の純増数をカウントする獲得数カウント手段とを備え、前記遊技制御手段は、前記獲得数カウント手段によりカウントされる獲得数が、予め定められた上限数N1以上になった遊技の終了とともに特別遊技を終了させるように制御し、特別遊技中に遊技者に対して所定の情報を報知するように制御する報知制御手段を備え、前記役抽選手段は、特別遊技中に、対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときの遊技媒体の払出し数が異なる複数種類の特定役を含めて役の抽選を行い、複数種類の前記特定役のうち、いずれか1つの前記特定役の入賞時における遊技媒体の純増数をQ1とし、他の1つの前記特定役の入賞時における遊技媒体の純増数をQ2としたときに、Q1>Q2>N2>0を満たす所定数N2を予め定め、前記報知制御手段は、特別遊技中に、前記役抽選手段でいずれかの前記特定役に当選したときは、当選した前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して遊技媒体が払い出されたと仮定したときの獲得数予測値を算出し、算出した獲得数予測値が、上限数N1以上であるか否か、及び上限数N1以上であるときは上限数N1に所定数N2を加算した「N1+N2」以上であるか否かを判断し、算出した獲得数予測値が、「N1+N2」以上であると判断したときは、当選した前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知し、算出した獲得数予測値が、上限数N1以上であるが「N1+N2」に満たないと判断したときは、当選した前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を報知することを特徴とする。
請求項1の発明においては、獲得数カウント手段は、特別遊技中の遊技媒体の獲得数として、特別遊技中に遊技者に対して払い出される遊技媒体の払出し数から、特別遊技中に遊技者が投入する遊技媒体の投入数を減算した遊技媒体の純増数をカウントする。そして、遊技制御手段は、獲得数カウント手段によりカウントされる獲得数が、予め定められた上限数N1以上になった遊技の終了とともに特別遊技を終了させる。
また、報知制御手段は、特別遊技中、役抽選手段でいずれかの特定役に当選したときは、当選した特定役の図柄の組合せが有効ラインに停止して遊技媒体が払い出されたと仮定したときの獲得数予測値を算出する。さらに、算出した獲得数予測値が、上限数N1以上であるか否か、及び上限数N1以上であるときは上限数N1に所定数N2を加算した「N1+N2」以上であるか否かを判断する。そして、算出した獲得数予測値が、「N1+N2」以上であると判断したときは、当選した特定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知するように制御する。これに対し、算出した獲得数予測値が、上限数N1以上であるが「N1+N2」に満たないと判断したときは、当選した特定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を遊技者に対して報知するように制御する。
なお、「遊技媒体」は、以下の実施形態では、メダルに相当し、「特定役」は、以下の実施形態では、特定小役A、特定小役B、及び所定役に相当する。
また「特別遊技」は、BB遊技に相当する。
請求項1の発明によれば、特別遊技中、過度に遊技媒体が獲得されるのを抑制できる。
また、上級者、初級者等を問わず、少ない獲得数で特別遊技が終了してしまうのを回避することができる。
本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 BB遊技の第1遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。 BB遊技の第2遊技中における処理の流れを示すフローチャートであり、図2に続くフローチャートである。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段、メイン制御手段、サブ制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の制御、及び入賞時のメダル払出し等の遊技の進行を制御するメイン制御手段60aと、演出の出力を制御するサブ制御手段60bとを備える。
メイン制御手段60a及びサブ制御手段60bは、それぞれ、別個の制御基板上に設けられており、共に演算等を行うCPU、遊技プログラム等を記憶したROM、及びデータを一時的に記憶するRAM等を備える。そして、メイン制御手段60aとサブ制御手段60bとは、電気的に接続されている。
(ベットスイッチ、スタートスイッチ、ストップスイッチ)
メイン制御手段60aの入力側(図1中、左側)には、遊技者が遊技時に操作するベットスイッチ43、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチであり、スタートスイッチ41を操作することにより、3つのリール31が回転を開始するようになっている。
ストップスイッチ42は、リール31の回転を停止させるときに操作するスイッチであり、各リール31に対応して3つ設けられている。したがって、いずれか1つのストップスイッチ42が操作されると、それに対応するリール31のみが停止する。
ベットスイッチ43は、遊技を開始するときに、遊技者がクレジット内のメダル(貯留メダル)を投入するために操作するスイッチであり、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。
(モータ、リール)
メイン制御手段60aの出力側(図1中、右側)には、モータ32、リール31等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、メイン制御手段60aによって制御される。
リール31は、リング状のものであり、外周面に複数種類の図柄を印刷したリールテープを貼付したものである。
なお、リール31は、本実施形態では、並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されており、この表示窓からは、合計9個の図柄が見えるようになっている。
(ランプ、スピーカ、画像表示装置)
一方、サブ制御手段60bの出力側(図1中、右側)には、画像表示装置21、スピーカ22、及びランプ23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
画像表示装置21は、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するもので、液晶ディスプレイやドットディスプレイ、有機EL等からなる。
スピーカ22は、所定の条件に応じて、さまざまなサウンドを出力し、遊技中における各種の演出を行うものである。
ランプ23は、所定の条件に応じて、それぞれ所定のパターンで点灯するように制御され、遊技中における各種の演出を行うものである。
なお、ランプ23には、各リール31の内周側に配置されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10のフロントパネルに配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
(遊技制御手段)
遊技制御手段60のうち、メイン制御手段60aは、以下の各手段を備える。
なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役の抽選を行うものである。
(役)
ここで、スロットマシン10に設定される代表的な役として、特別役、小役、再遊技役(リプレイ)がある。
特別役とは、遊技状態を通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させるための役である。特別役としては一般に、ビックボーナス(以下、BBと略称する)及びレギュラーボーナス(以下、RBと略称する)等が挙げられる。これらのBB及びRBは、それぞれ、特別遊技の1つであるBB遊技及びRB遊技に移行させる役である。
小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。小役の種類の応じて、メダルの払出し枚数が異なるように設定されている。
リプレイとは、遊技者がメダルを投入しなくても、次遊技(再遊技)が行える役であって、前遊技でのメダル投入枚数(賭数)を維持して再遊技が行えるようにしたものである。
なお、本実施形態では、通常遊技中に役抽選手段61で抽選される役として、BB及びRB、小役及びリプレイが設けられている。また、BB遊技の第1遊技中に抽選される役として、特定小役A、特定小役B、及び移行役が設けられ、BB遊技の第2遊技中に抽選される役として、所定役が設けられている。さらにまた、本発明における「特定役」は、特定小役A、特定小役B、及び所定役に相当するものである。
役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば、10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段によって抽出された乱数値を、役抽選テーブル62(後述)と照合し、抽出された乱数値が役抽選テーブル62のどの領域に属し、かつ、その乱数値の属する領域にどの役が対応しているかを判定する。例えば、抽出された乱数値が、役抽選テーブル62の中のBB当選領域に属する場合は、BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
(役抽選テーブル)
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類及び各役の当選確率を定めたテーブルである。役抽選テーブル62には、乱数値のとり得る全領域(例えば、10進法で0〜65535の領域)のうち、特別役当選領域、小役当選領域、リプレイ当選領域、及び非当選領域がそれぞれ所定の割合(予め定められた当選確率となるように)で定められている。
また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技、特別遊技等)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えているとともに、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、メダルの投入枚数(1〜3枚)ごと、及び出玉率の設定値ごとに定められている。
ところで、本実施形態では、当選役のうち、BB遊技中の特定小役A、特定小役B、及び所定役は、ストップスイッチ42の操作順番が予め定められた役である。具体的には、特定小役A、特定小役B、及び所定役の当選時は、ストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたときに限って、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止しない(入賞しない)ように制御される役である。したがって、特定小役A、特定小役B、及び所定役の当選時は、所定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止する(入賞する)ように制御される。
ここで、左、中、右の各リール31にそれぞれ対応するストップスイッチ42を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42の操作順番としては、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の6通り挙げられる。
そして、本実施形態では、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないストップスイッチ42の操作順番を「右中左」としている。したがって、特定小役A、特定小役B、又は所定役の当選時、ストップスイッチ42を「右中左」の順番で操作すると、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せは有効ラインに停止しないが、ストップスイッチ42を「右中左」以外の他の5通りの操作順番で操作すると、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せは有効ラインに停止する。
なお、「有効ライン」とは、リール31の停止時における表示窓内の図柄の並びのラインであって、図柄の組合せを形成させるライン(本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている)のうち、いずれかの役の図柄の組合せがこれらのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインのことをいう。
(リール制御手段)
リール制御手段63は、スタートスイッチ41が操作されたときに、全てのリール31の回転を開始させるようにモータ32を駆動制御するものである。さらに、リール制御手段63は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述の停止位置決定テーブル63aを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
例えば、リール制御手段63は、いずれかの役に当選した遊技では、リール31の停止可能位置の範囲内において、当選した役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御するとともに、当選した役以外の役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。ただし、ストップスイッチ42の操作順番が定められている役(特定小役A、特定小役B、及び所定役)の場合には、その定められた操作順番でストップスイッチ42が操作されることが条件となる。
ここで、「リール31の停止可能位置の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された時からリール31が停止するまでのリール31の移動制御量の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内を意味する。具体的には、1つの有効ラインを基準として考え、その有効ライン上をA、B、C、D、Eの各図柄が順次通過していくようにリール31が回転している場合において、Aの図柄がその有効ラインを通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、その有効ラインには、A、B、C、D又はE図柄の5図柄のうち、いずれか1つの図柄が停止可能である。
いいかえれば、「リール31の停止可能位置の範囲内」とは、リール31の停止制御時間の範囲内(ストップスイッチ42が操作された時からリール31が停止するまでの時間内)を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された時から190ms以内を意味する。
(停止位置決定テーブル)
停止位置決定テーブル63aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。停止位置決定テーブル63aは、当選した役ごとの停止位置決定テーブル63a、及び非当選時の停止位置決定テーブル63aとを備える。
例えば、いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル63aは、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。また、役の当選時に用いられる停止位置決定テーブル63aは、リール31の停止可能位置の範囲内において、その当選した役の図柄の組合せが有効ラインに停止するように、リール31の停止位置が定められている。
また、本実施形態における特定小役A、特定小役B、又は所定役に当選すると、この特定小役A、特定小役B、又は所定役に対応した停止位置決定テーブル63aが用いられ、この停止位置決定テーブル63aは、リール31の停止可能位置の範囲内において特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、特定小役A、特定小役B、及び所定役以外の役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、詳細は後述するが、特定小役A、特定小役B、又は所定役に当選したときに用いられる停止位置決定テーブル63aは、1番目及び2番目に操作されたストップスイッチ42に対応するリール31を停止制御するときには常に用いられるが、3番目に操作されたストップスイッチ42に対応するリール31を停止制御するときには、用いられるときと用いられないときがある。
以上の停止位置決定テーブル63aを用いて、リール制御手段63は、いずれかの役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、リール31の停止可能位置の範囲内において、その役の図柄の組合せを構成する図柄の引き込み制御を行う。すなわち、ストップスイッチ42の操作を検知した位置で直ちにリール31を停止させると、その役に係る図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31を停止制御時に移動制御することにより、有効ラインにその役に係る図柄を積極的に停止させるように制御する。
また、リール制御手段63は、以下の操作順番検出手段63b、及び図柄配列データ記憶手段63cを備える。
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段63bは、役抽選手段61による役の抽選で、特定小役A、特定小役B、又は所定役に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。ストップスイッチ42は、各リール31ごとに(左、中、右のリール31ごとに)それぞれ設けられているが、1番目(最初)に操作されたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目に操作されたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれ操作されたときに、識別信号が操作順番検出手段63bに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
(図柄配列データ記憶手段)
図柄配列データ記憶手段63cは、左、中、及び右の各リール31について、図柄配列データを記憶したものである。ここで、「図柄配列データ」とは、各リール31ごとに、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、特定小役A、特定小役B、又は所定役の当選時に用いられるものである。
先ず、役抽選手段61による役の抽選で特定小役A、特定小役B、又は所定役に当選したときには、ストップスイッチ42が操作される前(リール31の停止制御前)に、リール制御手段63は、上述の特定小役A、特定小役B、又は所定役が当選したときに用いられる停止制御テーブル63aを選択(セット)する。そして、1番目及び2番目に操作されたストップスイッチ42に対応するリール31に対しては、この停止位置決定テーブル63aを用いて、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを構成する図柄が有効ラインに停止するようにリール31を停止制御する。
そして、3番目にストップスイッチ42が操作されたときに、操作順番検出手段63bによって検出された1番目から3番目までのストップスイッチ42の操作順番が、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役を入賞させないストップスイッチ42の操作順番でない(入賞させる操作順番である)ときには、3番目に操作されたストップスイッチ42に対応するリール31に対しても、この停止位置決定テーブル63aを用いて、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを構成する図柄が有効ラインに停止するようにリール31を停止制御する。
これに対して、3番目にストップスイッチ42が操作されたときに、操作順番検出手段63bによって検出された1番目から3番目までのストップスイッチ42の操作順番が、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役を入賞させないストップスイッチ42の操作順番であるときには、既にセットされているこの停止位置決定テーブル63aを用いずに、図柄配列データを用いて、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないようにリール31を停止制御する。
具体的には、遊技者がストップスイッチ42を操作した瞬間の有効ラインに位置する図柄から有効ラインに対してリール31の停止可能位置の範囲内にある図柄のうち、特定小役A、特定小役B、又は所定役に係る図柄以外の図柄を検索し、その図柄(2つのリール31の停止時に特定小役A、特定小役B、又は所定役に係る図柄が揃っている有効ラインに)を停止させる図柄を決定し、3番目のリール31の停止時には、その有効ラインに、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが停止しないように3番目のリール31を停止制御する。
以上のようにして、特定小役A、特定小役B、又は所定役の当選時には、ストップスイッチ42の操作順番に応じて、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役を入賞させる停止位置決定テーブル63aを用いた停止制御、又は図柄配列データを用いた図柄の停止制御を行うことで、ストップスイッチ42の操作順番ごとの停止位置決定テーブル63aを設けておく必要がなくなる。これにより制御を簡略化できるとともに、停止位置決定テーブル63aのデータ容量を少なくすることができる。
ただし、必ずしも上述の図柄配列データを用いた図柄の停止制御に限定されるものではなく、ストップスイッチ42の操作順番に対応させて、停止位置決定テーブル63aを設けてもよいのはもちろんである。
すなわち、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役が入賞するストップスイッチ42の操作順番と入賞しないストップスイッチ42の操作順番とを設定し、入賞する操作順番でストップスイッチ42が操作されたときには、リール31の停止可能位置の範囲内において当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、入賞しない操作順番でストップスイッチ42が操作されたときには、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール制御手段63が停止制御を行うものであれば、特に特定の手段に限定されるというものではない。
(停止図柄判別手段)
停止図柄判別手段64は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31上の図柄を判別するとともに、有効ラインの図柄の組合せが、いずれかの役の図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。
停止図柄判別手段64は、例えば、モータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
なお、停止図柄判別手段64は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置から、選択された停止位置決定テーブル63aによってリール31の停止位置が定められた時に、有効ラインに停止する図柄の組合せを判別することも可能である。
(入賞処理手段)
入賞処理手段65は、停止図柄判別手段64により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役の図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。
なお、リプレイの入賞時は、メダルを払出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
(特別遊技移行手段)
特別遊技移行手段66は、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役の図柄の組合せと一致すること、すなわち特別役が入賞することを条件として、遊技状態を、通常遊技から特別遊技に移行させるものである。
例えば、BBの入賞時は遊技状態を通常遊技からBB遊技に移行させ、RBの入賞時には遊技状態を通常遊技からRB遊技に移行させる。
ここで、BB遊技は第1遊技と第2遊技とからなり、BBに入賞すると、まず第1遊技が開始される。したがって、特別遊技移行手段66は、BBに入賞すると、遊技状態を、通常遊技からBB遊技の第1遊技に移行させる。
なお、移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、ランプ23の点灯、スピーカ22からのサウンドの出力、画像表示装置21による画像表示等、各種の演出を行うように制御する。
(特別遊技進行手段)
特別遊技進行手段67は、特別遊技中(BB遊技中及びRB遊技中)の遊技の進行を制御するものである。
BB遊技は、上述のように、第1遊技と第2遊技とからなるが、第1遊技は、通常遊技と同様に、所定枚数(例えば、3枚)以内のメダルを投入して遊技を行うものである。第1遊技で役抽選手段61により抽選される役は、特定小役A、特定小役B、及び第2遊技に移行するための移行役である。よって、第1遊技において、特定小役A又は特定小役Bの図柄の組合せが有効ラインに停止して、特定小役A又は特定小役Bに入賞すると、所定枚数のメダルが払い出され、移行役の図柄の組合せが有効ラインに停止して、移行役に入賞すると、所定枚数のメダルが払い出されるとともに第2遊技に移行する。
なお、本実施形態では、特定小役Aが入賞すると15枚のメダルが払い出され、特定小役Bが入賞すると8枚のメダルが払い出される。また、移行役に入賞すると3枚のメダルが払い出されるとともに、第2遊技に移行する。
特別遊技進行手段67は、第1遊技中に、移行役の図柄の組合せが有効ラインに停止して、移行役に入賞すると、遊技状態を、第1遊技から第2遊技に移行させる。第1遊技から第2遊技に移行するときは、それを遊技者に知らせるために、移行役に対応する図柄の組合せが揃った有効ラインをランプ23により点滅させたり、それまでの第1遊技中とは異なるサウンドをスピーカ22から出力等する処理を行う。
第2遊技は、例えば、メダルを1枚のみ投入可能とし、水平方向中段の有効ラインのみを有効化させ、この有効ラインに、例えば、95%程度の高確率で所定役の図柄の組合せが停止し、所定役が入賞するように制御される遊技である。そして、第2遊技は、その所定役の入賞回数が規定回数(例えば、8回)に到達するか、又は遊技回数が規定回数(例えば、12回)に到達するまで続けられる。したがって、特別遊技進行手段67は、この第2遊技の終了条件を満たすか否かの判断のため、第2遊技中の遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。
特別遊技進行手段67は、第2遊技の遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときに、第2遊技を終了させて、BB遊技の終了条件を満たしていないことを条件として、再度、第1遊技に戻るように制御する。
なお、本実施形態では、第2遊技における所定役は、入賞すると15枚のメダルが払い出される役である。
一方、RB遊技では、BB遊技での第2遊技を1セット、すなわち所定役が高確率で当選する遊技を規定入賞回数又は規定遊技回数に到達するまで行うものである。したがって、特別遊技進行手段67は、RB遊技においては、所定役の入賞回数又は遊技回数をカウントし続ける。
(獲得数カウント手段)
獲得数カウント手段68は、BB遊技中のメダル獲得数をカウントするものである。
なお、本実施形態では、「獲得数」とは、BB遊技中、遊技者に対して払い出されたメダルの払出し枚数から、BB遊技中、遊技者が投入したメダルの投入枚数を減算した枚数、すなわち、BB遊技中におけるメダルの純増数に相当する。したがって、BB遊技中、遊技者に対して払い出されたメダルの総払出し枚数が例えば150枚であったとしても、この150枚を獲得するまでに遊技者により投入されたメダルの投入枚数が例えば30枚であれば、純増数(獲得数)は、120枚(150枚−30枚)ということになる。
(特別遊技終了手段)
特別遊技終了手段69は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し、特別遊技の終了条件を満たすと判別したときには、特別遊技を終了させるとともに、通常遊技に戻るように制御するものである。
特別遊技終了手段69は、特別遊技が、RB遊技であるときは、所定役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達したときに、RB遊技の終了条件を満たすと判別する。
また、特別遊技終了手段69は、特別遊技が、BB遊技であるときは、BB遊技中に獲得したメダルの枚数(獲得数カウント手段68によりカウントされる獲得数のことであり、以下、獲得数という)が、予め定められた上限数(本実施形態では、465枚)に達するか又は上回ると、その遊技でBB遊技の終了条件を満たすと判別する。したがって、特別遊技終了手段69は、BB遊技中、獲得数を監視し、獲得数が、上限数に達するか又は上回ったと判断した場合には、BB遊技の終了条件を満たすと判別し、その遊技、すなわち、獲得数が上限数に達した遊技又は獲得数が上限数を上回った遊技の終了とともに、BB遊技を終了するように制御する。
例えば、第1遊技中のある遊技開始時点で、獲得数がすでに460枚であった場合に、この第1遊技で、特定小役Bに入賞し、メダルが8枚払い出された(投入枚数は3枚とする)とする。そうすると、獲得数の460枚に、この第1遊技での純増数5枚(払出し枚数8枚−投入枚数3枚)が加算されて獲得数が465枚となり、上限数である465枚に到達する。したがって、特別遊技終了手段69は、この第1遊技をもってBB遊技を終了するように制御する。そして、この場合には、遊技者のBB遊技での獲得数は、465枚ということになる。
一方、第1遊技中のある遊技開始時点で、同じく獲得数が460枚であった場合に、この第1遊技で、特定小役Aに入賞し、メダルが例えば15枚払い出された(投入枚数は3枚とする)とすると、今度は、獲得数の460枚に、この第1遊技での純増数12枚(払出し枚数15枚−投入枚数3枚)が加算されて獲得数が472枚となり、上限数である465枚を7枚上回る。この場合も、特別遊技終了手段69は、この第1遊技をもってBB遊技を終了するように制御する。そして、このBB遊技での遊技者の獲得数は、472枚ということになる。
以上は、BB遊技の第2遊技中についても同様であり、例えば、第2遊技中、所定役に入賞し、メダルが払い出された結果、獲得数が上限数以上になった場合には、特別遊技終了手段69は、獲得数が上限数以上になった遊技をもってBB遊技を終了するように制御する。
このように、本実施形態では、BB遊技の終了条件として、BB遊技中の獲得数の上限数が定められるが、上述の例のように、必ずしも上限数ちょうどでBB遊技が終了するわけではない。すなわち、BB遊技での獲得数が上限数である465枚ちょうどで終了することもあれば、これよりも多く獲得して終了することもある。したがって、遊技者によって、BB遊技中のメダルの獲得数に差が生じることとなる。
(情報送信手段)
情報送信手段70は、役抽選手段61による役の抽選結果情報、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報、ストップスイッチ42が操作された旨の操作情報、獲得数カウント手段68によりカウントされる獲得数等をサブ制御手段60bに送信するものである。
なお、役抽選手段61による役の抽選で特定小役A、特定小役B、又は所定役に当選したときには、抽選結果情報中には、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番の情報も含まれる。
続いて、遊技制御手段60のうち、サブ制御手段60b側の各手段について説明する。
(情報受信手段)
情報受信手段81は、情報送信手段70により送信されてくる、役抽選手段61による役の抽選結果情報、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報、ストップスイッチ42が操作された旨の操作情報、獲得数カウント手段68によりカウントされる獲得数等を受信するものである。
サブ制御手段60b側では、受信した情報に基づいて、演出内容を決定したり、所定の抽選等を行う。
(報知制御手段)
報知制御手段82は、BB遊技中、遊技者に対して、所定の情報を報知するように制御するものである。そして、所定の情報とは、遊技者にとって有利な情報であって、BB遊技中、遊技者がより多くのメダルを獲得することができるための情報である。
BB遊技は、メダルの獲得数が上限数に達するか又は上回ると終了するが、上述の通り、BB遊技において最終的に獲得できる獲得数は一定ではない。すなわち、獲得数が上限数ちょうどで終了することもあれば、上限数よりも多く獲得して終了することもある。そこで、報知制御手段82は、BB遊技中、遊技者にできるだけ多くのメダルを獲得してもらうために必要な情報を報知(提供)するように制御する。
ところで、BB遊技における最も少ないメダルの獲得数(最小獲得数)は上限数と同じ465枚であるが、反対に、最も多いメダルの獲得数(最大獲得数)は478枚となる。
上限数(465枚)の範囲内における最も多いメダルの枚数は、上限数から1枚を減算した464枚であるから、この464枚に、BB遊技中の一遊技で獲得できる最も多い純増数14枚(第2遊技のおける所定役の入賞により払い出される払出し枚数15枚から投入枚数1枚を減算した数)を加算した枚数(464枚+14枚=478枚)がBB遊技における最大獲得数となるからである。
したがって、BB遊技におけるメダルの最小獲得数と最大獲得数とでは、13枚の差が生じることとなる。
そこで、報知制御手段82は、遊技者に対して所定の内容を報知することによって、遊技者が、BB遊技において、この最大獲得数(478枚)にできるだけ近い数のメダルを獲得できるように誘導する。
具体的には、報知制御手段82は、BB遊技中、役抽選手段で特定小役A、特定小役B、又は所定役のいずれかに当選した場合において、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときに、増加後の獲得数が、上限数に予め定められた所定数を加算した数以上になると判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知するように制御する。
一方、報知制御手段82は、BB遊技中、役抽選手段で特定小役A、特定小役B、又は所定役のいずれかに当選した場合において、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときであっても、増加後の獲得数が、上限数以上になるが、上限数に予め定められた所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を遊技者に対して報知するように制御する。
したがって、報知制御手段82は、BB遊技中のある遊技(第1遊技又は第2遊技)において、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B、又は所定役のいずれかに当選すると(特定小役A等の当選の有無等は、メイン制御手段60aの情報送信手段70から送信されてくる抽選結果情報に基づいて判断する)、情報送信手段70を介して獲得数カウント手段68から送信されてくる獲得数に、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって払い出されるメダルの払出し枚数からメダルの投入枚数を減算した当該遊技でのメダルの純増数を加算した新たな獲得数(獲得数の予測値。以下、獲得数予測値という)を算出する。
そして、報知制御手段82は、算出した獲得数予測値が、上限数に所定数を加算した数以上になると判断した場合には、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知する。
一方、報知制御手段82は、算出した獲得数予測値が、上限数以上になるものの、上限数に予め定められた所定数を加算した数に満たないと判断した場合には、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を遊技者に対して報知する。
なお、上限数に加算される「所定数」は、本実施形態では10枚である。したがって、報知制御手段82は、獲得数予測値が、上限数(465枚)に10枚を加算した475枚以上になると判断した場合には、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知して、遊技者にこの特定小役A、特定小役B、又は所定役の入賞を促すようにする。反対に、獲得数予測値が、上限数である465枚は上回るものの、475枚に満たないと判断した場合には、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を報知して、遊技者にこの特定小役A、特定小役B、又は所定役の入賞を回避させる。
次に、報知制御手段82が、上述の報知を実行することにより、遊技者に対して、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の入賞を促したり、あるいは回避させたりする場合について、例を挙げて説明する。
例えば、BB遊技中、遊技が進行し、第1遊技中のある遊技開始時点において、これまでに獲得したBB遊技中での獲得数が例えば462枚になったとする(獲得数カウント手段68には、462枚とカウントされている)。そして、この遊技で、例えば特定小役Aに当選すると、報知制御手段82は、仮に当選した特定小役Aが入賞したならば、獲得数が何枚に増加するかを算出する。具体的には、報知制御手段82は、獲得数カウント手段68から送信されてきた462というカウント値を受信すると、これに、特定小役Aが入賞することにより純増する当該遊技での純増数12枚(払出し枚数15枚−投入枚数3枚)を加算して獲得数予測値を算出する。
報知制御手段82は、獲得数予測値(462枚+12枚=474枚)を算出したら、この獲得数予測値と上限数(465枚)に所定数(10枚)を加算した枚数(475枚)とを比較する。
そして、報知制御手段82は、獲得数予測値と上限数に所定数を加算した枚数との比較結果から、この遊技で特定小役Aを入賞させるための報知を行うか、又は特定小役Aを入賞させないための報知を行うかの決定をする。この例の場合、獲得数予測値は474枚であるから、獲得数予測値は、上限数(465枚)は上回るものの、上限数に所定数を加算した475枚に満たないこととなり、報知制御手段82は、特定小役Aを入賞させないための報知を実行するように制御する。
これにより、遊技者は、この報知内容に従って特定小役Aの入賞を回避することによって、獲得数が475枚以下でBB遊技が終了してしまうのを避けることができるようになる。
一方、BB遊技の第2遊技中のある遊技までに獲得した獲得数が同じく462枚である場合に、所定役(入賞による払出し枚数15枚、投入枚数1枚)に当選すると、報知制御手段82により算出される獲得数予測値は476枚(獲得数462枚+この遊技での純増数14枚)になる。したがって、獲得数予測値は、上限数(465枚)に所定数(10枚)を加算した475枚を上回るので、報知制御手段82は、所定役を入賞させるための報知を実行するように制御する。
これにより、遊技者は、この報知内容に従って所定役を入賞させることで、獲得数を475枚以上にしてBB遊技を終了することができる。
なお、報知制御手段82は、BB遊技の第1遊技中のある遊技で、特定小役Bに当選した場合であって、報知を実行するときには、必ず特定小役Bを入賞させないための情報を報知するように制御する。特定小役Bが当選した遊技での純増数は5枚(入賞による払出し数8枚−投入数3枚)であるために、獲得数にこの純増数の5枚を加算しても、上限数に所定数を加算した数(475枚)には達しないからである。したがって、BB遊技中、特定小役Bに当選した場合には、この特定小役Bを入賞させるための報知が行われることはない。
ところで、本実施形態では、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報とは、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番に関する情報であり、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報とは、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないためのストップスイッチ42の操作順番に関する情報である。
したがって、本実施形態では、報知制御手段82は、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知するときには、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止するストップスイッチ42の操作順番である「右中左」以外の操作順番を報知する。
一方、報知制御手段82は、当選した特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を報知するときには、特定小役A、特定小役B、又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないストップスイッチ42の操作順番である「右中左」の操作順番を報知する。
以上が、報知制御手段82による報知の内容であるが、報知制御手段82による報知の方法としては種々の方法が挙げられる。例えば、画像表示装置21を用いて報知する方法、ランプ23を用いて報知する方法、さらにはスピーカ22を用いて報知する方法等が挙げられる。例えば、画像表示装置21を用いて報知する場合には、報知制御手段82は、画像表示装置21にストップスイッチ42の所定の操作順番を表示するように制御する等である。
なお、報知制御手段82による報知は、報知を行うBB遊技中の所定の遊技の開始時、具体的には、当該遊技において、遊技者によりストップスイッチ42が操作される前に事前に行われる。
また、報知制御手段82は、この遊技の終了とともに報知を終了するように制御する。
以上のように、このスロットマシン10では、報知制御手段82により、BB遊技中、特定小役A、特定小役B、又は所定役の入賞を促したり、あるいは特定小役A、特定小役B、又は所定役の入賞を回避させるような情報を遊技者に対して報知(提供)することで、BB遊技中に獲得できるメダル数がある程度規制されている状況の中であっても、その中で(上級者、初級者等を問わず)より多くのメダルを獲得できるようになる。
続いて、本実施形態におけるBB遊技中の制御の流れを、図2及び図3のフローチャートに基づき説明する。
図2は、BB遊技における第1遊技の処理の流れを示すフローチャートであり、図3は、BB遊技における第2遊技の処理の流れを示すフローチャートであり、図2に続くフローチャートである。
まず、図2のステップS1では、特別遊技進行手段67は、獲得数カウント手段68に格納される獲得数Cをクリアする(0にする)。
ステップS2では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41が操作されることで、この役の抽選が行われる。
ステップS3では、特別遊技進行手段67は、ステップS2における役の抽選で特定小役A又は特定小役Bに当選したか否かを判別する。そして、特定小役A又は特定小役Bに当選したと判別したときは、ステップS5に進み、特定小役A又は特定小役Bのいずれにも当選していないと判別したときは、ステップS4に進む。
ステップS4では、特別遊技進行手段67は、第2遊技に移行するための移行役に当選したか否かを判別する。そして、移行役に当選したと判別したときは、図3のステップS20に進み、移行役に当選していないと判別したときは、ステップS10に進む。
ステップS5では、報知制御手段82は、獲得数予測値Pを算出する。
なお、本フローチャートでは、獲得数予測値を「P]と略して表示する。
ステップS5において、報知制御手段82は、特定小役A及び特定小役Bのうち、特定小役Aに当選したと判別したときには、獲得数カウント手段68に格納されている獲得数Cに、特定小役Aが入賞したならば払い出されるメダルの枚数に投入枚数を減算したこの遊技(第1遊技)での純増数を加算して獲得数予測値Pを算出する。
一方、報知制御手段82は、特定小役Bに当選したと判別したときには、獲得数カウント手段68に格納されている獲得数Cに、特定小役Bが入賞したならば払い出されるメダルの枚数に投入枚数を減算したこの遊技での純増数を加算して獲得数予測値Pを算出する。
ステップS6では、報知制御手段82は、ステップS5において算出された獲得数予測値Pが上限数である465枚未満か否かを判別する。そして、獲得数予測値Pが上限数未満の場合にはステップS10に進み、獲得数予測値Pが上限数以上の場合にはステップS7に進む。
ステップS7では、報知制御手段82は、獲得数予測値Pが上限数(465枚)に所定数(10枚)を加算した数である475枚未満か否かを判別する。そして、獲得数予測値Pが、この475枚未満と判別したときには、ステップS8に進み、獲得数予測値Pが、475枚以上と判別したときは、ステップS9に進む。
ステップS8では、報知制御手段82は、当選した特定小役A又は特定小役Bの図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報として、ストップスイッチ42の所定の操作順番に関する情報を報知する。
一方、ステップS9では、報知制御手段82は、当選した特定小役Aの図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として、ストップスイッチ42の所定の操作順番以外の操作順番に関する情報を報知する。
ステップS10では、すべてのストップスイッチ42が操作されて、すべてのリール31が停止すると、停止図柄判別手段64は、特定小役Aの図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわち特定小役Aが入賞したか否かを判別する。そして、特定小役Aが入賞したと判別したときには、ステップS11に進み、特定小役Aが入賞していないと判別したときには、ステップS13に進む。
ステップS11では、入賞処理手段65は、特定小役Aの入賞に応じたメダルの払出し処理を行う。なお、特定小役Aに入賞した場合には、15枚のメダルが払い出される。
ステップS12では、獲得数カウント手段68は、カウント値(獲得数)を更新する。すなわち、獲得数カウント手段68に、これまでの獲得数Cに、特定小役Aが入賞したこの遊技での純増数12枚を加算した新たな獲得数Cを格納する。
ステップS13では、停止図柄判別手段64は、特定小役Bの図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわち特定小役Bが入賞したか否かを判別する。そして、特定小役Bが入賞したと判別したときには、ステップS14に進み、特定小役Bが入賞していないと判別したときには、ステップS16に進む。
ステップS14では、入賞処理手段65は、特定小役Bの入賞に応じたメダルの払出し処理を行う。なお、特定小役Bに入賞した場合には、8枚のメダルが払い出される。
ステップS15では、獲得数カウント手段68は、カウント値を更新する。すなわち、獲得数カウント手段68に、これまでの獲得数Cに、特定小役Bが入賞したこの遊技での純増数5枚を加算した新たな獲得数Cを格納する。
ステップS16では、獲得数カウント手段68は、カウント値を更新する。すなわち、獲得数カウント手段68に、これまでの獲得数Cから払出し数3枚を減算した新たな獲得数Cを格納する。
ステップS17では、特別遊技終了手段69は、獲得数カウント手段68に格納されている獲得数が上限数の465以上になったか否かを判別する。そして、獲得数が上限数以上になったと判別したときは、BB遊技を終了させ、獲得数が上限数に満たないと判別したときには、ステップS2に戻る。
次に、図3に示すフローチャートに基づいて、BB遊技の第2遊技の処理の流れについて説明する。
図2のステップS4で、移行役に当選していると判別されると図3のステップS20に進むが、ステップS20では、停止図柄判別手段64は、移行役の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわち移行役が入賞したか否かを判別する。そして、移行役が入賞したと判別したときには、ステップS21に進み、第2遊技が実行される。一方、移行役が入賞していないと判別したときには、図2のステップS16に進む。
なお、移行役が入賞した場合の払出し枚数は3枚であるが、投入枚数も3枚であるので、移行役が入賞した遊技での純増数は0枚となる。したがって、この場合(移行役が入賞した場合)には、獲得数は増減しないので、本フローチャートでは省略するが、獲得数予測値Pの算出は行わない。
ステップS21では、特別遊技進行手段67は、第2遊技での所定役の入賞回数M及び第2遊技の遊技回数Nをクリアする(0にする)。
ステップS22では、特別遊技進行手段67は、第2遊技の遊技回数Nに1を加算する。
ステップS23では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
なお、本フローチャートでは省略するが、スタートスイッチ41が操作されることで、この役の抽選が行われる。
ステップS24では、特別遊技進行手段67は、ステップS23における役抽選手段61で所定役に当選したか否かを判別する。そして、所定役に当選したと判別したときには、ステップS25に進み、所定役に当選していないと判別したときには、ステップS30に進む。
ステップS25では、報知制御手段82は、獲得数予測値Pを算出する。報知制御手段82は、獲得数カウント手段68に格納されている獲得数Cに、所定役が入賞したならば払い出されるメダルの枚数に投入枚数を減算したこの遊技(第2遊技)での純増数を加算して獲得数予測値Pを算出する。
ステップS26では、報知制御手段82は、ステップS25において算出された獲得数予測値Pが上限数である465枚未満か否かを判別する。そして、獲得数予測値Pが上限数未満の場合にはステップS30に進み、獲得数予測値Pが上限数以上の場合にはステップS27に進む。
ステップS27では、報知制御手段82は、獲得数予測値Pが上限数(465枚)に所定数(10枚)を加算した数である475枚未満か否かを判別する。そして、獲得数予測値Pが、475枚未満と判別したときには、ステップS28に進み、獲得数予測値Pが、475枚以上と判別したときは、ステップS29に進む。
ステップS28では、報知制御手段82は、当選した所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報として、ストップスイッチ42の所定の操作順番に関する情報を報知する。
ステップS29では、報知制御手段82は、当選した所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として、ストップスイッチ42の所定の操作順番以外の操作順番に関する情報を報知する。
ステップS30では、すべてのストップスイッチ42が操作されて、すべてのリール31が停止すると、停止図柄判別手段64は、所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわち所定役が入賞したか否かを判別する。そして、所定役が入賞したと判別したときには、ステップS31に進み、所定役が入賞していないと判別したときには、ステップS34に進む。
ステップS31では、特別遊技進行手段67は、入賞回数Mに1を加算する。
ステップS32では、入賞処理手段65は、所定役の入賞に応じたメダルの払出し処理を行う。なお、所定役が入賞した場合には、15枚のメダルが払い出される。
ステップS33では、獲得数カウント手段68は、カウント値を更新する。すなわち、獲得数カウント手段68に、これまでの獲得数Cに、所定役が入賞したこの遊技での純増数14枚を加算した新たな獲得数Cを格納する。
ステップS34では、獲得数カウント手段68は、カウント値を更新する。すなわち、獲得数カウント手段68に、これまでの獲得数Cに、払出し枚数1枚を減算した新たな獲得数Cを格納する。
ステップS35では、特別遊技終了手段69は、獲得数カウント手段68に格納されている獲得数Cが上限数の465枚未満か否かを判別する。そして、獲得数Cが上限数未満と判別したときは、ステップS36に進み、獲得数Cが上限数以上と判別したときは、BB遊技を終了させる。
ステップS36では、特別遊技進行手段67は、所定役の入賞回数Mが規定回数(8回)に到達したか、又は遊技回数Nが規定回数(12回)に到達したか否かを判別する。そして、所定役の入賞回数M又は遊技回数Nのいずれかが規定回数に到達したと判別したときは、図2のステップS2に戻り、所定役の入賞回数M及び遊技回数Nのいずれもが規定回数に到達していないと判別したときには、ステップS22に戻る。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)実施形態では、報知制御手段82は、BB遊技中、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合において、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときに、増加後の獲得数が、上限数に予め定められた所定数を加算した数以上になると判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知するとともに、BB遊技中、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合において、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときであっても、増加後の獲得数が、上限数以上になるが、上限数に予め定められた所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を遊技者に対して報知するように制御した。
すなわち、BB遊技中のある遊技において、特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合に、報知制御手段82は、獲得数が上限数に所定数を加算した数以上になると判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を報知により促し、獲得数が上限数に所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を報知により回避させるように制御した。
しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、BB遊技中のある遊技において、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合に、報知制御手段82は、獲得数が上限数に所定数を加算した数以上になると判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を報知により促すことはするが、獲得数が上限数に所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を回避させるような報知を実行しないようにしてもよい。
具体的には、報知制御手段82は、BB遊技中、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合において、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときに、増加後の獲得数が、上限数に予め定められた所定数を加算した数以上になると判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知するように制御する。
しかし、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときであっても、増加後の獲得数が、上限数以上になるが、上限数に予め定められた所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を遊技者に対して報知しないように制御する。
一方、これとは逆に、BB遊技中のある遊技において、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合に、報知制御手段82は、獲得数が上限数は上回るものの、上限数に所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を報知により回避させることはするが、獲得数が上限数に所定数を加算した数以上になると判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を促すような報知はしないようしてもよい。
具体的には、報知制御手段82は、BB遊技中、役抽選手段61で特定小役A、特定小役B又は所定役に当選した場合において、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときであっても、増加後の獲得数が、上限数以上になるが、上限数に予め定められた所定数を加算した数に満たないと判断したときには、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を遊技者に対して報知すように制御する。
しかし、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって獲得数が増加するときに、増加後の獲得数が、上限数に予め定められた所定数を加算した数以上になると判断しても、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を遊技者に対して報知しないように制御する。
(2)実施形態では、報知制御手段82は、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報として、リール制御手段63により当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチ42の操作順番に関する情報を報知するように制御し、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報として、リール制御手段63により当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御が行われるためのストップスイッチ42の操作順番に関する情報を報知するように制御した。しかし、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報及び当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報は、必ずしもストップスイッチ42の操作順番に関する情報でなくてもよい。
すなわち、報知される情報は、特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を促すもの又は特定小役A、特定小役B又は所定役の入賞を回避させるものであれば良く、例えば、画像表示装置21等の演出出力機器を用いて、その旨(例えば、「入賞させろ」あるいは「入賞させるな」等といった文字情報又は音声情報や、画像表示装置21に表示されるキャラクターの表情や動作等によって入賞させるべきか否かが判断できるものなど)を報知するようにしてもよい。
(3)実施形態では、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないためのストップスイッチ42の操作順番を「右中左」としているが、この操作順番は例示であり、例えば、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないためのストップスイッチ42の操作順番を「右中左」以外の操作順番(例えば、「右左中」や「中左右」等)としてもよいのはもちろんである。
(4)実施形態では、当選した特定小役A、特定小役B又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないためのストップスイッチ42の操作順番を(「右中左」と)予め定めた(固定した)が、この操作順番を、特定小役A、特定小役B又は所定役が当選したときに(その都度)、抽選により決定等してもよい。
(5)実施形態では、BB遊技中の第1遊技及び第2遊技のいずれの遊技かにかかわらず、所定の条件の下、報知を行うようにしたが、第1遊技又は第2遊技のいずれか一方の遊技でのみ報知を行うようにしてもよい。
(6)実施形態では、獲得数カウント手段68は、獲得数として、BB遊技中に遊技者に対して払い出される遊技媒体の払出し数から、BB遊技中に遊技者が投入する遊技媒体の投入数を減算した遊技媒体の純増数をカウントするようしたが、獲得数として、BB遊技中に遊技者に対して払い出される遊技媒体の払出し数のみをカウントするようにしてもよい。
(7)実施形態では、遊技媒体としてメダルを例に説明したが、遊技媒体はメダルに限定されるものではなく、例えば、遊技球等でもよい。
(8)実施形態では、BB遊技の第1遊技で抽選される役として、特定小役A、特定小役B及び移行役とし、BB遊技の第2遊技で抽選される役として、所定役としたが、第1遊技及び第2遊技で抽選される役は、必ずしもこれらの役に限定されるものではない。例えば、第1遊技において、これらの役の他に特定小役Cを設ける等してもよい。
また、特定小役Aの払出し枚数を15枚、特定小役Bの払出し枚数を8枚、移行役の払出し枚数を3枚としたが、この払出し枚数も例示であり、この枚数に限定されるものではない。
(9)実施形態では、特定役として、特定小役A、特定小役B、及び所定役の3つの役を設定したが、特定役は必ずしもこれらの役でなければならないというものではない。例えば、特定役として、特定小役Aと所定役としたり、特定役として、所定役のみとしてもよい。特定役を所定役のみとすると、この所定役の当選時にしか報知は実行されないこととなる。
(10)実施形態では、上限数を465枚としたが、この465枚は例示である。また、上限数に加算される所定数を10枚としたが、この10枚も例示である。
10 スロットマシン
21 画像表示装置
22 スピーカ
23 ランプ
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 ベットスイッチ
60 遊技制御手段
60a メイン制御手段
60b サブ制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 リール制御手段
63a 停止位置決定テーブル
63b 操作順番検出手段
63c 図柄配列データ記憶手段
64 停止図柄判別手段
65 入賞処理手段
66 特別遊技移行手段
67 特別遊技進行手段
68 獲得数カウント手段
69 特別遊技終了手段
70 情報送信手段
81 情報受信手段
82 報知制御手段

Claims (1)

  1. 役の抽選を行う役抽選手段と、
    通常遊技と、通常遊技よりも遊技者にとって有利となる特別遊技とを有し、これらの遊技の進行及びこれらの遊技の間の移行を制御する遊技制御手段と、
    特別遊技中の遊技媒体の獲得数として、特別遊技中に遊技者に対して払い出される遊技媒体の払出し数から、特別遊技中に遊技者が投入する遊技媒体の投入数を減算した遊技媒体の純増数をカウントする獲得数カウント手段と
    を備え、
    前記遊技制御手段は、前記獲得数カウント手段によりカウントされる獲得数が、予め定められた上限数N1以上になった遊技の終了とともに特別遊技を終了させるように制御し、
    特別遊技中に遊技者に対して所定の情報を報知するように制御する報知制御手段を備え、
    前記役抽選手段は、特別遊技中に、対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときの遊技媒体の払出し数が異なる複数種類の特定役を含めて役の抽選を行い、
    複数種類の前記特定役のうち、いずれか1つの前記特定役の入賞時における遊技媒体の純増数をQ1とし、他の1つの前記特定役の入賞時における遊技媒体の純増数をQ2としたときに、
    Q1>Q2>N2>0
    を満たす所定数N2を予め定め、
    前記報知制御手段は、
    特別遊技中に、前記役抽選手段でいずれかの前記特定役に当選したときは、当選した前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止して遊技媒体が払い出されたと仮定したときの獲得数予測値を算出し、
    算出した獲得数予測値が、上限数N1以上であるか否か、及び上限数N1以上であるときは上限数N1に所定数N2を加算した「N1+N2」以上であるか否かを判断し、
    算出した獲得数予測値が、「N1+N2」以上であると判断したときは、当選した前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知し、
    算出した獲得数予測値が、上限数N1以上であるが「N1+N2」に満たないと判断したときは、当選した前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないための情報を報知する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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