JP5369886B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
そこで、従来は、制御プログラム分の携帯メモリを用意し、作業者が携帯メモリを選択していたが、選択する制御プログラムを間違ってしまうと、自動販売機の故障原因となり得る。
さらに、携帯メモリとして、近年、気軽に手に入るUSBメモリなどが行き渡っており、このUSBメモリを携帯メモリとして使用できるようにすることで、作業者および利用者の双方に利益となるような自動販売機での利用方法も検討されているのが実情である。
本発明は、上記課題鑑みて、USBメモリを使用して、制御プログラムを書き換え、データの収集を行えるようにし、しかも、作業時の操作権限範囲を自動販売機にUSBメモリを挿し込むことで決定でき、かつ利用者もUSBメモリを利用可能にした自動販売機を提供することを目的とする。
上記自動販売機において、ポイント購入ボタンと、前記USBメモリが自動販売機に接続された場合に該外部記憶媒体の固有情報を利用者特定情報に変換する変換手段と、利用者特定情報に基づき、記憶されているポイントを読み出す読出手段と、該読み出したポイントを表示する表示手段と、該ポイントが所定ポイント以上の際に前記ポイント購入ボタンを操作すると、現ポイントにて購入可能な商品選択ボタンの販売可能ランプを表示する表示手段と、販売可能ランプの点灯している商品選択ボタンを操作することにより商品を搬出する商品搬出手段と、商品搬出後、ポイントを減算する減算手段とを備えたことを特徴とする。
また、別の解決手段として、自動販売機の設定あるいは収集機能の操作権限としてなるユーザー属性情報と自動販売機の固有情報から機種を判定する機種判定プログラムと前記機種に応じた複数の制御プログラムとを格納するUSBメモリと、前記USBメモリに格納されている前記ユーザー属性情報に基づき、操作権限を許可する許可手段と、前記USBメモリが自動販売機に接続され、前記ユーザー属性情報の操作権限がプログラムの書込みである場合には前記機種判定プログラムに基づき、自動販売機の機種を判定し、判定した機種に対応した制御プログラムを前記USBメモリから読み出して書き込み、前記ユーザー属性情報の操作権限が設定操作の場合には、許可された設定操作のみを有効とし、前記設定操作を行った際に作業履歴を前記USBメモリに格納し、前記ユーザー属性情報の操作権限が収集操作の場合には、許可された収集操作のみを有効とし、売上情報を前記USBメモリに格納することを特徴とする。
また、USBメモリにユーザー属性情報を格納し、自動販売機の操作権限ならびにデータ収集権限を設けることで、管理者ではない作業者が、間違えて設定値を変更することが無く、また、不要なデータも収集することが無くなる。
また、作業履歴も保存することで、作業者の操作内容を容易に把握できるようになるため、作業管理が容易となる。
(実施の形態1)
まず、図1ないし図3は、実施の形態1の構成を示すものであり、順に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における自動販売機の概略正面図であり、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する。
自動販売機1は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成した本体キャビネットを備えてなる。この自動販売機1の本体キャビネットの内部は、図示しないが、以下のように構成されている。
内部には、複数のコラムを左右、前後に並設し、各コラムには、同一種類の商品が上下方向に沿って収納してある。
前記自動販売機1は、本体キャビネットの一側縁部に片開き式の外扉2が設けてあり、外扉2は本体キャビネットの前面開口を開閉するものである。
外扉2は、その前面側に、商品見本展示室3、硬貨投入口4、紙幣挿入口5、金額表示器6、返却レバー7、硬貨返却口8、商品取出口9、商品選択ボタン10が設けてある。
商品見本展示室3は、透明なパネルで構成されており、内部に商品見本3aが設けてある。
紙幣挿入口5は、利用者が紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿入口5を通じて挿入された紙幣は、後述する紙幣識別機においてその金種が識別されることになる。また、前記紙幣挿入口5は、紙幣識別機において識別できなかった紙幣を返却するための機能も有している。
金額表示器6は、商品の販売価格、貨幣の投入金額等の表示するためのものである。
返却レバー7は、入金後の硬貨若しくは紙幣あるいは商品販売後の残金を強制的に硬貨返却口8もしくは紙幣挿入口5に返却するための返却レバーである。
商品取出口9は、商品搬出装置により搬出されたコラム内の商品を利用者が取り出すための開口である。
商品選択ボタン10は、利用者が購入商品を選択するための押ボタンスイッチであり、商品見本3aと1対1で対応する。
次に、図2は、本発明の実施の形態1における構成ブロック図を示すものであり、自動販売機1(メインコントローラ30)と、管理装置20、USB(Universal Serial Bus)メモリ40とからなる。
自動販売機1のメインコントローラ30には、販売、冷却系の制御を行う本体スレーブ31、各種設定を行うリモコン32、金額表示器6、販売可能ランプ10a,売切ランプ10bを内蔵する商品選択ボタン10、電源33、硬貨識別機34、紙幣識別機35などが接続してある。
また、メインコントローラ30には、USBメモリ40を挿し込むためのUSBコネクタ36が設けてある。
本体スレーブ31は、メインコントローラ30からの指令により図示しない冷熱装置の制御、商品搬出装置の制御を行うものである。
リモコン32は、操作キーを有し、価格設定などの各種設定、売上情報などの確認を行うものである。
次に、USBメモリ40には、機種判定プログラム40aおよび制御プログラム40bを有するものであり、制御プログラム40bは、対象機種に応じて複数のプログラムが格納されているものとする。
この機種判定プログラム40aは、自動販売機の部品、例えば、この場合は、本体スレーブ31に接続されている冷却系の機器の有無とメインコントローラ30の状態とを判断することにより、当該自動販売機1の機種を判定し、制御プログラム40bを選択して、メインコントローラ30のフラッシュメモリ30aに制御プログラム40bを書き込むものである。
この構成において、実施の形態1では、USBメモリ40を用い、自動販売機1の制御プログラムを容易に書き換えできるようにするものであり、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、作業員は、管理装置20にて、機種判定プログラム40aと複数の制御プログラム40bをUSBメモリ40に書き込む(ステップS01)。
作業員は、このUSBメモリ40を持って、対象となる自動販売機1に出向き、外扉2を開放して、メインコントローラ30のUSBコネクタ36にUSBメモリ40を挿し込む(ステップS02)。
ここで、制御プログラム40bを書き込む対象機種であれば(ステップS04,Yes)、書き込む制御プログラム40bを選択する(ステップS05)。
次に、選択した制御プログラム40bをUSBメモリ40から読み出してメインコントローラ30のフラッシュメモリ30aに書き込む(ステップS06)。
このように、書き換え対象の自動販売機1に整合した制御プログラム40bをフラッシュメモリ30aに書き込むことが可能となる。
一方、USBメモリ40の機種判定プログラム40aと一致しなければ(ステップS04)、終了音とは異なるエラー音を報知して、USBメモリ40をUSBコネクタ36から抜き取るように促し(ステップS10)、作業者は、USBメモリ40をUSBコネクタ36から抜き取り(ステップS09)、作業を終了する。
また、上記変形例として、メインコントローラ30に予め機種スイッチを設けておき、この機種スイッチの状況を機種判定プログラム40aにて判定して、書き込む制御プログラム40bを選択するようにしてもよい。
(実施の形態2)
次に、USBメモリ41を用い、リモコン32などの操作権限を付加する場合について説明する。
図4の構成ブロック図に示すように、USBメモリ41にユーザー属性情報41aを記憶する領域並びにメインコントローラ30から収集した情報を記憶するデータ保存領域41bを設けたものである。
このユーザー属性情報41aに基づき、自動販売機にて操作可能な項目が予め決められているものである。
まず、作業員は、このUSBメモリ41を持って、対象となる自動販売機1に出向き、外扉2を開放してメインコントローラ30のUSBコネクタ36にUSBメモリ41を挿し込む(ステップS11)。
メインコントローラ30は、USBメモリ40のユーザー属性情報41aを読み出す(ステップS12)。
次に、メインコントローラ30では、読み出したユーザー属性情報41aを判断し、操作権限を判定する(ステップS13)。
この判定の結果、操作する権限があれば(ステップS13,Yes)、リモコン32の操作を可能とするもので、例えば、このUSBメモリ41のユーザー属性情報41aが価格設定操作可能となっていると、リモコン32による商品の価格設定操作が可能となり、作業員は、リモコン32を操作して商品の価格設定を行うことになる(ステップS14)。
一方、USBメモリ41を挿し込んだ作業者に操作権限が無ければ(ステップS13,No)、終了音とは異なるエラー音を報知して、USBメモリ41をUSBコネクタ36から抜き取るように促し(ステップS20)、作業者は、USBメモリ41をUSBコネクタ36から抜き取り(ステップS19)、作業を終了する。
次に、メインコントローラ30は、USBメモリ41のユーザー属性情報41aを読み出し、メインコントローラ30では、このUSBメモリ30のユーザー属性情報41aに売上収集の許可も含まれていると、設定時に売上情報を合わせてデータ保存領域41bに収集できるため、わざわざ売上情報を収集するという作業が無くなり、売上情報を収集し忘れるというこが無くなる。
また、リモコン32により設定をRAM30bに記憶する際、あるいは作業履歴、売上情報をUSBメモリに書き込む際に、再度、USBメモリ41からユーザー属性情報41aをメインコントローラ30に読み込むことにより、USBメモリ41のすり替えなどのいたずらを防止できる。
また、ユーザー属性情報に関しては、例えば、自動販売機メーカー、飲料メーカー、ルートマン、ロケオーナーなどに応じて段階的に設定や操作の制限を付加するようにしてもよい。
さらに、ユーザー属性情報に関しては、USBメモリ41にあらかじめ記憶されているVendor−ID,Product−ID,Serial−Noを用いても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態は、利用者が携帯するUSBメモリ42を用いて、自動販売機における商品購入時のポイント管理処理に関するものである。
次に、図7の構成ブロック図に示すように、USBコネクタ38は、例えば、メインコントローラ30のUSBコネクタ36に延長ケーブル37を接続してUSBコネクタ38を自動販売機前面に配置するものである。
また、ポイント購入ボタン11は、メインコントローラ30に接続され、メインコントローラ30は、通信装置60を介して、ポイントを管理するセンタ装置50に接続してあり、その他の構成は、図2の構成ブロック図と同一構成であるため、説明は省略する。
すなわち、メインコントローラ30では、この固有情報42aに基づいて利用者IDを作成して、通信装置60を介してセンタ装置50に利用者ID43として登録し、センタ装置50にて利用者ID43毎にポイントを累積するものである。
この構成において、図8のフローチャートを用いてポイント管理処理について説明する。
まず、販売待機中に、利用者が自動販売機1の外扉2のUSBコネクタ38にUSBメモリ42を挿し込むと(ステップS21)、メインコントローラ30では、USBメモリ42からVendor−ID,Product−ID,Serial−Noからなる固有情報42aを読み出し(ステップS22)、この固有情報42aに基づいて利用者ID43を作成する(ステップS23)。
ここで、利用者ID43がセンタ装置50に登録されていなければ(ステップS25,No)、利用者ID43の登録を行い(ステップS26)、利用者ID43が管理装置50に登録済であれば(ステップS25,Yes)、管理装置50に蓄積されている利用者ID43のポイントを読み出してセンタ装置50から通信装置60を介して自動販売機1のメインコントローラ30に送信する(ステップS27)。
一方、利用者ID43が新規登録であれば(ステップS26)、ポイントを「0」としてセンタ装置50から通信装置60を介して自動販売機1のメインコントローラ30に送信する。
次に、硬貨投入口4に硬貨が投入されると(ステップS29)、金額表示器6のポイント表示は投入された硬貨の合計金額表示に切り替わり(ステップS30)、商品選択ボタン10が押されると(ステップS31)、メインコントローラ30から本体スレーブ31に商品の搬出指令が送信され、選択された商品が商品取出口9に搬出される(ステップS32)。
この後、メインコントローラ30は、通信装置60を介してセンタ装置50に購入に応じた取得ポイントを利用者ID43とともに送信し(ステップS33)、センタ装置50では、利用者ID43毎の所定の記憶領域に取得ポイントを加算する(ステップS34)。
メインコントローラ30では、この送信されてきた加算後の現ポイントを自動販売機1の金額表示器6に表示し(ステップS36)、USBメモリ42がUSBコネクタ38から引き抜かれると処理を終了する(ステップS37)。
なお、ステップS29の硬貨投入前に(ステップS29,No)、USBメモリ42がUSBコネクタ38から引き抜かれると(ステップS38,Yes)、ポイント確認のみが行える。
また、商品の販売が終了しても、USBメモリ42がUSBコネクタ38から抜き取られない場合には警告音を発するようにする。
まず、販売待機中に、利用者が自動販売機1の外扉2のUSBコネクタ38にUSBメモリ42を挿し込むと(ステップS41)、メインコントローラ30では、USBメモリ42からVendor−ID,Product−ID,Serial−Noからなる固有情報42aを読み出し(ステップS42)、この固有情報42aに基づいて利用者ID43を作成し(ステップS43)、この利用者ID43をメインコントローラ30から通信装置60を介してセンタ装置50に送信して(ステップS44)、利用者ID43に基づく累積ポイントの問合せを行う。
ここで、利用者ID43がセンタ装置50に登録されていなければ(ステップS45,No)、利用者ID43の登録を行い(ステップS46)、利用者IDがセンタ装置50に登録済であれば(ステップS45,Yes)、センタ装置50に蓄積されている利用者ID43のポイントを読み出してセンタ装置50から通信装置60を介して自動販売機1のメインコントローラ30に送信する(ステップS47)。
ここで、所定ポイント以上あれば、自動販売機内の商品をポイントで購入できるものとし、利用者がポイント購入ボタン11を押して(ステップS49)、ポイントで商品を購入することを宣言すると、現ポイントで購入できる商品の商品選択ボタン10の販売可能ランプ10aが点灯する(ステップS50)。
次に、利用者が商品選択ボタン10を押すと(ステップS51)、メインコントローラ30から本体スレーブ31に商品の搬出指令が送信され、選択された商品が商品取出口9に搬出される(ステップS52)。
この後、メインコントローラ30は、通信装置60を介してセンタ装置50に利用者ID43に基づく使用ポイントの減算要求を行い(ステップS53)、センタ装置50では、利用者ID42に基づく累積ポイントから今回の使用ポイントを減算して新たなポイントとして記憶し(ステップS54)、この新たな現ポイントをセンタ装置50から通信装置60を介して自動販売機1のメインコントローラ30に送信する(ステップS55)。
一方、ポイント購入ボタン11を操作する前に(ステップS49,No)、USBメモリ42がUSBコネクタ38から引き抜かれると(ステップS58,Yes)、ポイント確認のみが行え、また、ポイントを使用せずに貯める場合には、ポイント購入ボタン11を操作せず、図8のフローチャートに示すように硬貨の投入を行う。
なお、ポイントにより商品を無料でもらえるようにした例を示したが、これに限るものではなく、ポイントを利用した割引、別の景品でもよい。
また、ポイント購入ボタン11を設けずに外扉の既存の操作部を使用するようにしてもよく、また、所定ポイントとなれば、自動的に購入可能な商品選択ボタン10の販売可能ランプ10aを点灯させるようにしてもよい。
またさらに、USBコネクタ38が外扉2に設けてあるため、雨水浸入防止およびいたずら防止用にフラッパなどのシャッタ機構を設けてもよい。
このように、USBメモリ42にあらかじめ記憶されているVendor−ID,Product−ID,Serial−Noからなる固有情報42aを用いて利用者IDとするので、新たな管理番号ならびにポイントカードを必要とせず、利用者が持っているUSBメモリを用いて容易にポイント管理が行えるものである。
なお、実施の形態1〜3について、それぞれ単独の処理として説明したが、実施の形態3に、実施の形態1,2を組み合わせて、作業者についても、USBコネクタ38を利用して、作業を可能としてもよい。
6 金額表示器
10 商品選択ボタン
11 ポイント購入ボタン
20 管理装置
30 メインコントローラ
32 リモコン
36,38 USBコネクタ
40,41,42 USBメモリ
40a 機種判定プログラム
40b 制御プログラム
41a ユーザー属性情報
41b データ保存領域
42a 固有情報
43 利用者ID
50 センタ装置
60 通信装置
Claims (3)
- 固有情報を有するUSBメモリと、該USBメモリが自動販売機に接続された場合に前記USBメモリの固有情報を利用者特定情報に変換する変換手段と、該変換手段により変換された利用者特定情報を登録する登録手段と、商品購入時に利用者特定情報にポイントを記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする自動販売機。
- 請求項1に記載の自動販売機において、ポイント購入ボタンと、前記USBメモリが自動販売機に接続された場合に該外部記憶媒体の固有情報を利用者特定情報に変換する変換手段と、利用者特定情報に基づき、記憶されているポイントを読み出す読出手段と、該読み出したポイントを表示する表示手段と、該ポイントが所定ポイント以上の際に前記ポイント購入ボタンを操作すると、現ポイントにて購入可能な商品選択ボタンの販売可能ランプを表示する表示手段と、販売可能ランプの点灯している商品選択ボタンを操作することにより商品を搬出する商品搬出手段と、商品搬出後、ポイントを減算する減算手段とを備えたことを特徴とする自動販売機。
- 請求項1または2に記載の自動販売機において、前記USBメモリの挿入口を自動販売機前面に設けたことを特徴とする自動販売機。
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