JP6342362B2 - フリーベンド制御システム - Google Patents
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Description
また、自動販売機には、災害時には商品の無償提供も期待されており、その一例が特許文献1に記載されているが、非常用電源も含めて何等かの電源が利用できると想定されるような設置条件下では、扉を開けずに商品を取り出せる仕組みが望まれる場合がある。
図1で、ポイント還元システム1は、既存の飲料缶用の自動販売機3を利用している。このメイン基板5には、全体を制御する主制御部7の他に、カウンタ9が設けられている。メイン基板5は、金銭の投入を確認すると商品選択ボタンのランプを点灯させたり、ボタンの選択を受けて販売指令を発したりする販売制御部11と、販売指令を受けてソレノイドを駆動させ飲料缶を搬出させるベンドメカ13に接続されて制御下においている。従って、主制御部7が販売制御部11やベンドメカ13を制御して飲料缶の販売をするが、その際は、カウンタ9が飲料缶一つの搬出毎にカウントして在庫や売上の管理を可能としている。このカウンタ9にはグループ別カウンタも含まれており、そのグループ別カウンタはそのグループ内の飲料缶の搬出毎にカウントする。グループ分けは任意であり、例えば商品を価格帯毎にグループ分けされる。本システム1では、グループ別カウンタの機能を利用しているので、以下、カウンタ9は、特にグループ別カウンタを意味する。
ブルートゥース基板5は、多機能型携帯端末の代表例であるスマートフォン17とブルートゥース通信による接続が可能になっており、接続はブルートゥース基板5側からは切れないようになっている。
スマートフォン17は、管理サーバ19とインターネット回線を介して通信可能になっている。
このように、スマートフォン7と自動販売機3との間と、スマートフォン7と管理サーバ19との間で通信状態が確立されて、本システム1が構築されている。
ユーザーがアプリを起動させると、管理サーバ19と自動的に接続され、ユーザーが種々の操作をすると、管理サーバ19による画面遷移の管理下において、アプリが処理を進めることになる。
以下に、「ポイントアプリ」の処理内容にしたがって説明する。
ポイントの利用に先立って要求しており、TOP画面では、初回は「設定」ボタンのみが有効になっている。
この「設定」ボタンが押され、遷移後の「設定」画面で「アカウント登録」ボタンが押されると、更に遷移してユーザー情報の入力や選択を促す「アカウント登録」画面を表示する。この中には、領収書の発行の有無の選択が含まれている。
入力等が済み、「アカウント登録」ボタンが押されると、登録内容は、アプリのデータベース(DB)に保存される。
アカウント登録が済むと、「設定」画面に遷移して戻り、さらに、「戻る」ボタン(図示省略、以下の画面でも同様)が選択されると、TOP画面に遷移して戻る。このTOP画面では、登録内容を反映して、「ゲスト」からニックネームの「〇藤」に変更され、「近くの自販機と接続」ボタンも有効になる。
このボタンが押されると、ブルートゥース機器の探索処理を開始する。探索処理には、自動販売機(以下、「自販機」と略記)のみを探索するように予め制限が掛けられているので、近くの別のブルートゥース機器に対して無駄な探索はしない。
「購入可能ポイント」は、飲料缶の代金をポイント換算したものであり、その自販機が複数の価格帯の飲料缶を販売している場合もあるが、説明を単純化するために、この実施の形態ではその自販機で購入できる飲料缶全ての単価を揃えており、「100ポイント」でその自販機からはどの飲料缶でも1本購入できるように設定されている。
「現在のポイント」は、現在保有しているポイントを意味する。
上記したアプリの処理と並行して、その自販機とのペアリング処理を実施して、スマートフォン17と特定の自販機3とのブルートゥース接続を確立する。
「購入」画面で、事前申告として「ポイントをためる」ボタンが選択されると、
遷移して、「購入本数」の設定画面を表示する。「購入本数」は購入予定本数のことであり、「1」を初期表示し、その左右に減算・加算用に「−(マイナス)」ボタン、「+(プラス)」ボタンを表示する。「−」ボタンは購入本数が「1」のときは無効になっている。
また、「0/1 購入済」と実際の購入状況を表示する。分母は上記の「購入本数」に対応して「1」と表示する。分子は実際の購入本数であり、まだ実際には購入していないので、「0」と表示する。
2本以上購入する場合には、「+」ボタンが選択されて「購入本数」が変更される。表示画面では、3本に変更されている。
このポイントを貯めるモードで、ユーザーは、自販機3で飲料缶を普通に購入する。すなわち、金銭を投入し、商品選択ボタンを押して、選択した商品(飲料缶)Kを搬出させる。
本システム1では、このように、グループ別カウンタを利用することで、購入した商品の種類により付与するポイント数を変えることができるので、商品毎にポイント還元率に差を持たせることが可能となっており、「推し商品」をその他の商品と差別化できる。
貯めたポイント(データ)は、自販機の情報番号にリンクされて、アプリのDBに保存(記憶)される。
このように、アプリにはポイント管理機能が備えられている。
このように幾つかの切断条件を設定することで、複数のユーザーがその場にいたときに、あるユーザーの購入行為を他のユーザーがポイントを貯めるのに利用したり、後述する「ポイントをつかう」モードのときに、あるユーザーのポイントを他のユーザーが使ったりできないようになっている。
別の自販機に接続して、現在のポイントが購入可能ポイントよりも多いときには、「ポイントをつかう」ボタンも有効になったものを表示する。この場合に、事前申告として「ポイントをつかう」ボタンが選択されると、遷移して、「購入本数」の設定画面を表示する。この画面は、「ポイントをためる」と同様になっており、同じようにユーザーにより設定される。
但し、ポイントを使うことが前提となっているので、購入可能本数が上限に達した時点で「+」ボタンは無効になる。
この表示では、2本ポイントを使って購入する設定になっている。
すなわち、本システム1のフリーベンド制御機能は、発動許可情報が貯めたポイントになっており、解除条件が「購入本数」分までの購入終了になっている。
このポイントを使うモードで、ユーザーは、自販機3で飲料缶Kをポイントを使って購入する。すなわち、金銭を投入せずに、有効化された商品選択ボタンを押して、選択した商品(飲料缶)Kを搬出させる。
このように、ポイントを使うときにも、ポイント管理機能が働くようになっている。
このモードでも、自販機3とのブルートゥース接続は途中で切断できる機能が働くので、上記したようにフリーベンド機能の悪用が回避される。
上記の<ポイントをためる>、<ポイントをつかう>モードでは、予めアカウント登録の際に領収書の発行を設定していた場合には、領収書発行機能が実現され、領収書の画像を作成して保存する。保存場所は、スマートフォンの種類に応じている。宛先は、アカウント登録の際に設定した「ニックネーム」になる。
但し、この「ニックネーム」は、ユーザー情報の変更を利用することで、後から変えることができる。アカウント登録完了後は、「設定」画面で「アカウント登録」ボタンに代えて「ユーザー情報」ボタンを表示するので、この「ユーザー情報」ボタンが押されると遷移して、変更可能項目を表示する。ここで、ニックネームを変えることができる。従って、依頼されて商品購入をしたような場合に対応できる。また、ニックネームは任意の入力項目なので空欄にすれば、宛先も空欄となる。
更に、領収書の発行の有無も変更できるので、通常は無しにしておき、必要な場合だけ領収書を発行させるようにすることが可能である。
一回自販機に接続すると、TOP画面で「自販機一覧」ボタンが有効になり、このボタンが選択されると、「自販機一覧」画面に遷移する。
上記の<近くの自販機と接続する>で表示した自販機リスト(ボタン)は、3つとも、登録されており、「会社近くの……」、「会社内の……」、「会社内の……」と、「MY自販機」の名称が表示されているが、初めて接続して「ポイントをためる」で利用しただけの自販機の表示欄(最下段)には名称が付されていない。また、利用した自販機を全て表示するので、<近くの自販機と接続する>で表示されなかった自販機も表示する。
「自販機一覧」画面で、登録したい自販機のボタンが押されると、登録画面に遷移するので、最下段の自販機が選択され、俺の(私の)自販機名の右横の入力欄に「自宅近くの自販機」と入力され、登録ボタンが押されると、アプリが登録処理を完了する。この登録により、「自販機一覧」画面に遷移するが、この登録を反映して表示する。
<ポイント一覧を見る:図10>
「自販機一覧」画面には、「ポイントを見る」ボタンを設けているので、これが押されると、ポイント一覧を表示する。従って、これを事前に見て、ポイントを使いたい場合には、アプリを起動するために、使うことができる自販機に直行することができる。
ポイントデータは携帯端末に保存するので、機種変更する場合には、ポイントデータを引き継ぎが可能となっている。
「アカウント登録」が完了すると、「設定」画面で、「ポイント引き継ぎ(送信)」ボタンを表示するので、このボタンが押されると、「引き継ぎ」画面に遷移する。この画面で、メールアドレスとパスワードが入力され、「送信開始」ボタンが押されると、管理サーバ19に貯めたポイントデータが送られて、そのDBに「メールアドレス」及び「パスワード」とリンクされて保存される。一方、アプリのDBからはポイントデータは削除される。このように設定することで、ポイントの二重利用を規制している。
従って、ユーザーが意図的には別の人にポイントを譲渡することも可能となっている。
このように、ポイント管理機能の実行により貯まったポイントを、サーバを介して別の携帯端末へ引き継ぐポイント引き継ぎ機能が実現されている。
本システムも、同様に自販機3、スマートフォン17、管理サーバ19によって構築されており、上記のポイント還元システム1のポイントに代えて、発動IDを利用している。
スマートフォン17には、専用アプリとして「フリーベンドアプリ」がインストールされており、その処理の実行によって本システム21の各種機能が実現される。
先ず、「フリーベンド発動画面」を表示し、「フリーベンド発動ID」の入力を促す。
利用したい「自販機」のボタンが選択されると、その自販機とのブルートゥース接続を確立すると共に、自販機3に対するフリーベンド発動指令を作成して、自販機3側に送る。自販機3側の主制御部7はそれに応えて、販売制御部11のフリーベンド機能12を発動させる。
そして、遷移により「フリーベンド発動中」画面を表示する。この画面には、「終了」ボタンが含まれており、このボタンが押されると、フリーベンドが終了すると共に、ブルートゥース接続も切られる。
3‥‥自動販売機 5‥‥メイン基板
7‥‥主制御部 9‥‥カウンタ
11‥‥販売制御部 12‥‥フリーベンド機能
13‥‥ベンドメカ 15‥‥ブルートゥース基板
17‥‥スマートフォン 19‥‥管理サーバ
Claims (8)
- 自動販売機側に備えた近距離無線送受信部と、専用アプリが記憶された携帯端末と、サーバを備え、
前記専用アプリの実行により、前記サーバ及び特定の自動販売機と接続され、前記特定の自動販売機とリンクした発動許可情報の読み取りをトリガーとし、前記特定の自動販売機のフリーベンド機能の発動指令を作成し、解除条件が成就したときに解除指令を作成するフリーベンド制御機能と、事前申告を受けると、前記特定の自動販売機の商品売上をカウントするカウンタからの出力情報を取得し、前記サーバから取得したポイント換算情報に基づいてポイント換算し、ポイントを貯めるときには加算し、ポイントを使うときには減算して記憶するポイント管理機能が実現され、
前記フリーベンド制御機能は、貯めたポイントを発動許可情報として利用し、
前記サーバは、前記携帯端末を監視し、電波強度から前記特定の自動販売機から離れたと判断した場合または前記特定の自動販売機との接続後の時間の計測に基づいて前記特定の自動販売機との接続後一定時間商品の購入行為が無かった場合には、前記特定の自動販売機との接続を切断する
ことを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項1に記載したフリーベンド制御システムにおいて、
ポイント管理機能は、事前申告に基づいてポイントを貯めたり使ったりした後には機能を停止することを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項1または2に記載したフリーベンド制御システムにおいて、
専用アプリの実行により、ポイント管理機能の実行により貯まったポイントを、サーバを介して別の携帯端末へ引き継ぐポイント引き継ぎ機能が実現されることを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項1から3のいずれかに記載したフリーベンド制御システムにおいて、
ポイント管理機能は、グループ別カウンタからの出力情報を取得することを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項1から4のいずれかに記載したフリーベンド制御システムにおいて、
専用アプリの実行により、貯めたポイントを使って商品を購入するときには領収書の画像を作成して保存する領収書発行機能が実現されることを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項5に記載したフリーベンド制御システムにおいて、
領収書の宛先は変更可能になっていることを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項1から6のいずれかに記載したフリーベンド制御システムにおいて、
フリーベンド制御機能は、発動許可情報として入力された発動IDを利用することを特徴とするフリーベンド制御システム。 - 請求項1から7のいずれかに記載したフリーベンド制御システムにおいて、
自動販売機の近距離無線送受信部はブルートゥース(登録商標)送受信部になっており、ブルートゥース(登録商標)デバイスの探索処理の実行により、ペアリング候補が選択可能に提示される自動販売機選択機能が実現されることを特徴とするフリーベンド制御システム。
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