JP5018297B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
また、自動販売機において、電子情報選択手段を備え、決済時に用いる電子マネー決済サービスを複数ブランドの中から電子情報選択手段により電子マネー決済サービスを選択して、選択された電子マネー決済サービスにかかる情報を記録媒体から読み出して決済処理を実施する自動販売機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献2の自動販売機における電子情報選択手段のようなブランド毎の専用ボタンの場合には操作は判り易いが、ブランド数が増えてくると、ボタンの追加が難しく、仮に追加したとしても、スペースが多く必要となり、限られたスペースの中では問題である。
本発明は、上記課題に鑑みて、複数の電子マネーブランドにおける電子マネー決済サービスの中から一つのブランドを選択する際、容易に選択可能な自動販売機を提供することを目的とする。
上記自動販売機において、商品選択前に、前記アンテナ部に前記記録媒体がかざされると、前記電子マネー決済制御部は、前記記録媒体に搭載されている電子マネー決済サービスのブランドを読み出し、このブランドが複数ブランド搭載の場合には前記スクロールボタンの操作に関係なく、前記表示部に少なくともブランド名をスクロール表示することを特徴とする。
また、残高表示もスクロールによる選択にて行えることにより、残高照会も容易となる。
さらに、残高表示後にそのまま商品選択を行えるようにし、その際の決済処理についてもスクロール表示を用いて、容易に処理可能となる。
またさらに、記録媒体に搭載されている複数ブランドの電子マネー決済サービスを全て読み出し、スクロール表示することにより、搭載されているブランドが容易に確認でき、しかも、その表示を選択することで、ブランドを決定できるものであり、操作性が一段と向上する。
図2は、本発明の実施の形態における自動販売機を模式的に示した正面図である。ここに例示する自動販売機は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売するためのものである。
図2において、自動販売機201は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成したものであり、その内部には、図示しない複数のコラムが収納されている。
上記自動販売機201の前面には、商品見本202aを内部に展示する展示室202、硬貨投入口203、貨幣返却レバー204、紙幣挿入口205、入金額などを表示する一体表示器206、硬貨返却口207、商品取出口208、商品選択ボタン209、電子マネー操作表示部101が設けられている。
電子マネー操作表示部101は、表示部102、アンテナ部103、電子マネー選択部104からなる。
表示部102は、決済金額、利用者応答などを表示するものであるが、自動販売機201の一体表示器206と兼用してもよい。
電子マネー選択部104は、図3に示すように、スクロールボタン104a、決定ボタン104b、取消ボタン104cからなり、適用対象となるブランドの電子マネー決済サービスであるAマネー、Bマネー、Cマネーを表示部102に順次表示可能なようにスクロールボタン104aによりスクロール可能であり、
一組のスクロールボタン104aを備えることで、逆方向にもスクロール可能となる。次に、決定ボタン104bを操作することにより使用する電子マネーのブランドが決定し、電子マネーカードMCがかざされる前であれば、取消ボタン104cの操作を有効とし、決定ボタン104bにより決定した電子マネーのブランドによる決済を取消し、再度、スクロールボタン104aの操作を可能とする。なお、各ボタンには、図には明示しないLEDを内蔵し、操作に応じて点灯、点滅させて、利用者の操作性を向上させるものである。
まず、自動販売機の固有機能を制御する自販機主制御部200は、予め格納されたプログラムメモリ2a、設定データおよび売上データを記憶するメモリ2bを備え、自動販売機の基本動作、例えば商品選択、金銭処理、商品搬出および設定集計機能等の各動作の統括的な制御を行うものであり、コインメック211、紙幣識別機212、商品搬出装置213、一体表示器206、商品選択ボタン209、リモコン210などが接続されている。
電子マネー決済制御部100は、電子マネー決済サービス毎に決済制御部100A,100B,100Cを備え、図示しない予めメモリに記録されたプログラムやデータ、後述する自販機主制御部200から与えられた指令や情報に従って、電子決済処理の統括的な制御を行うもので、また、上位センタである電子マネー管理サーバと開局/閉局に関する通信処理を行うものであり、開局処理にて、自動販売機における電子マネー決済サービスが使用可能となるものである。
この電子マネー決済制御部100には、電子マネー操作表示部101が接続されており、決済端末としての機能を果たす。
まず、自動販売機201の電源立上げ後(SQ1)、電子マネー決済制御部100から電子マネー管理サーバへ開局要求を送信すると(SQ2)、電子マネー管理サーバは正当な端末であることを確認し、電子マネー管理サーバから鍵情報などを電子マネー決済制御部100に送信して開局状態となる(SQ3)。
ここでまず、自動販売機201の自販機主制御部200は、自動販売機側で対応可能な電子マネーブランドの電子マネー決済サービスの集計テーブルが「3」であることを電子マネー決済制御部100に送信する(SQ4)。
この状態を受けて、電子マネー決済制御部100は、利用可能な3種類の電子マネーブランド(Aマネー、Bマネー、Cマネー)の電子マネー決済サービス毎に割り付けられた管理番号(例:1,2,3)と管理番号に対応したブランド情報とを自販機主制御部200に送信する(SQ5)。
自動販売機主制御部200では、この3種類の電子マネーブランド(Aマネー、Bマネー、Cマネー)の電子マネー決済サービスを管理番号(1,2,3)と管理番号に対応したブランド情報(Aマネー、Bマネー、Cマネー)とともに、メモリ2bの集計テーブルA,B,Cに割り当てる(SQ6)。
次に、本実施の形態における電子マネーを用いた販売処理について、図7の決済処理シーケンス図を用いて説明する。
ここで、販売待機状態となっている自動販売機201において、利用者により商品選択ボタン209が押されると、自販機主制御部200に商品選択信号が出力される(SQ11)。
自販機主制御部200では、電子マネー決済制御部100に対し、選択商品データとして商品選択情報とともに現金価格、電子マネー決済サービス毎の決済価格を全て送信し(S12)、選択された商品選択ボタン209のみ点灯状態を保ち、一体表示器206には現金価格を表示させる(SQ13)。
一方、電子マネー決済制御部100では、利用者に対して決済する電子マネー決済サービスを選択下さいとの表示を表示部102にて表示するとともに、電子マネー選択部104のスクロールボタン104aを点滅させ、電子マネー決済サービスの選択が有効であることを利用者に報知する(SQ14)。
次に、利用者がアンテナ部103に電子マネーカードMCをかざすと(SQ18)、アンテナ部103が点滅から点灯状態となり(SQ19)、電子マネーカードMCの検出、認証、読込が行なわれ(SQ20)、電子マネー決済制御部100にて当該電子マネーカードMCから読み出した電子マネー決済サービス、選択された商品の決済が行われる(SQ21)。
この決済が正常に行われると、電子マネー決済制御部100から自販機主制御部200に対して決済マネー、決済額、残高などの決済結果を送信する(SQ22)。
次に、自販機主制御部200は、商品搬出装置213に対して商品搬出信号を送信し、商品搬出機装置213では商品取出口208に商品を搬出させるとともに(SQ23)、自販機主制御部200は、メモリ2bに売上を記憶させる(SQ24)。さらに、一体表示器206にて当該電子マネーカードMCの残高を一定時間表示させて(SQ25)、今回の決済処理制御を終了する。
また、残高表示に関し、表示部102に表示させてもよい。
次に、図4に示す電子マネー選択部104は、図3の変形例を示し、スクロールボタン104aを一方向のみとしただけで、その他の構成は図3と同様であり、その操作手順は、図7の決済処理シーケンス図と同様の処理にて決済処理を行う。
次に、図5に示す電子マネー選択部104は、一方向のスクロールボタン104aのみとし、決定ボタン104b、取消ボタン104cを削除したものである。
この電子マネー選択部104のブランド選択について、図8の電子マネー選択に関する部分についてシーケンス図を用いて説明する。
ここで、販売待機状態となっている自動販売機201において、利用者により商品選択ボタン209が押されると、自販機主制御部200に商品選択信号が出力される(SQ31)。
自販機主制御部200では、電子マネー決済制御部100に対し、選択商品データとして商品選択情報とともに現金価格、電子マネー決済サービス毎の決済価格を全て送信し(S32)、選択された商品選択ボタン209のみ点灯状態を保ち、一体表示器206には現金価格を表示させる(SQ33)。
次に、スクロールボタン104aを操作して利用者がブランドを選択することになるが、スクロールボタン104aを操作する毎に、Aマネー,Bマネー,Cマネーと順次表示がスクロールし(SQ35)、利用者が決済したい電子マネーのブランドの表示が表示部102に表示(Bマネーで決済します)されているとき(SQ36)、利用者がアンテナ部103に電子マネーカードMCをかざすと(SQ37)、アンテナ部103が点滅から点灯状態となり(SQ38)、電子マネーカードMCの検出、認証、読込が行なわれ(SQ39)、電子マネー決済制御部100にて当該電子マネーカードMCから読み出した電子マネー決済サービス、選択された商品の決済が行われる(SQ40)。
この決済が正常に行われると、電子マネー決済制御部100から自販機主制御部200に対して決済マネー、決済額、残高などの決済結果を送信する(SQ41)。
次に、自販機主制御部200は、商品搬出装置213に対して商品搬出信号を送信し、商品搬出機装置213では商品取出口208に商品を搬出させるとともに(SQ42)、自販機主制御部200は、メモリ2bに売上を記憶させる(SQ43)。さらに、一体表示器206にて当該電子マネーカードMCの残高を一定時間表示させて(SQ44)、今回の決済処理制御を終了する。
なお、スクロールボタン104aを一定時間押し続けると、A〜Cマネーが自動的にスクロールを行うようにし、再度、スクロールボタン104aを押すとスクロールを停止し、決済ブランドを決定するようにしてもよく、また、決定ボタン104bを備えた電子マネー選択部104においては、スクロールボタン104aを一定時間押し続けると、A〜Cマネーが自動的にスクロールを行うようにし、決定ボタン104bを押すと、決済ブランドを決定するようにしてもよい。
また、スクロール表示順に関し、販売履歴あるいは設置場所、ブランド毎に決済価格が異なる場合には決済価格順に表示するなど種々の方式が考えられる。
さらに、スクロールボタン104aを操作する前にマネーカードMCをかざすことにより、カードに搭載されている電子マネーのブランドを読出し、その読み題した電子マネーのブランドのみをスクロール表示し、その中から決済ブランドを選択するようにしてもよい。
次に,残高照会について、図9の残高表示の表示処理に関するシーケンス図を用いて説明する。
ここで、販売待機状態となっている自動販売機201において、スクロールボタン104aを操作して利用者がブランドを選択することになるが、スクロールボタン104aを操作する毎に、Aマネー,Bマネー,Cマネーと表示が順次スクロールし、利用者が残高表示させたい電子マネーのブランドの表示が表示部102に表示されているときに利用者がアンテナ部103に電子マネーカードMCをかざすと(SQ15)、アンテナ部103が点滅から点灯状態となり(SQ16)、電子マネーカードMCの検出、認証、読込が行なわれ(SQ17)、電子マネー決済制御部100にて当該電子マネーカードMCから読み出した電子マネー決済サービス(電子マネーA)が電子マネー決済制御部に搭載されているか照合し(SQ44)、搭載されていれば、電子マネー決済制御部100から自販機主制御部200に対して残高を送信する(SQ45)。
なお、残高表示時に電子マネー操作表示部101の表示部102に対応する電子マネーのブランド名を表示するが、ブランド名と残高を表示することで、自販機主制御部200に送信せず、電子マネーの決済端末側だけの処理にて表示処理が可能となる。
また、上記は残高表示の一例であり、上記表示処理の他に、種々の残高表示の方式が考えられ、以下にその処理内容について簡単に説明する。
まず、決定ボタン104bを備えている電子マネー操作表示部101では、スクロール表示させ、表示させたいブランドを決定ボタン104bにて決定した後、電子マネーカードMCをかざすことで、決定した電子マネーの残高を表示させるようにしてもよい。
次に、待機状態で電子マネーカードMCをアンテナ部103にかざすことで、電子マネーカードMCに搭載されている電子マネー決済サービスのブランドを読出し、その読み出した電子マネー決済サービスのブランドのみを残高とともにスクロール表示するようにしてもよいし、また、搭載されている電子マネー決済サービスのブランドを読出した後、ブランド選択を行うことで、その選択に対応した残高を表示するようにしてもよい。
その後、商品選択が行われると、搭載ブランドがスクロール表示され、再度選択することで、決済する電子マネー決済サービスのブランドが決定し、再度、電子マネーカードMCをアンテナ部103にかざして決済処理を行う。
なお、スクロール表示中に一定時間、ブランド選択が行われない場合には、残高表示を行った電子マネー決済サービスのブランドに決済ブランドが確定する。
このように、残高照会に続いての商品選択による決済処理についても、簡単な操作にて行える。
この他と残高表示の実施形態として、電子マネーカードMCに搭載されている複数ブランドの電子マネー決済サービスを読出し、表示部102あるいは一体表示器206の表示面積が大きい場合には、一度に全てのブランドとその残高とを合わせて表示し、全てのブランドを表示できない場合には、表示できる範囲において、スクロール表示できるようにする。
なお、残高表示から決済に移行する場合について説明したが、決済のみの処理方式において、ブランドを全て表示させることが出来る場合、上記と同様に決済ブランドを選択できる。
101 電子マネー操作表示部
102 表示部
103 アンテナ部
104 電子マネー選択部
104a スクロールボタン
104b 決定ボタン
104c 取消ボタン
200 自販機主制御部
201 自動販売機
206 一体表示器
209 商品選択ボタン
210 リモコン
213 商品搬出装置
MC 電子マネーカード
Claims (3)
- 電子マネー搭載の記録媒体と、複数ブランドの電子マネー決済サービスを選択するブランド選択手段と、前記記録媒体がアンテナ部にかざされた場合、前記ブランド選択手段にて選択されたブランドの電子マネー決済サービスを利用して決済処理を行う電子マネー決済制御部と、商品選択後、前記該電子マネー決済制御部にて決済が完了したことにより機内に収容された商品を販売する主制御部とを備えてなる自動販売機において、前記ブランド選択手段にスクロールボタンを備えるとともに、表示部を備える電子マネー操作表示部を備え、先に商品選択が行われると、前記電子マネー決済制御部は、前記スクロールボタンを表示し、このスクロールボタンの操作にて電子マネー決済サービスの複数ブランドを前記表示部に順次スクロール表示させ、決済したいブランドが前記表示部に表示されたときに前記アンテナ部に前記記録媒体がかざされると決済処理し、一方、商品選択前に、前記スクロールボタンが操作されると、前記電子マネー決済制御部は、電子マネー決済サービスの複数ブランドを前記表示部に順次スクロール表示させ、残高表示させたい電子マネー決済サービスのブランドが前記表示部に表示されたときに前記アンテナ部に前記記録媒体がかざされると残高を表示することを特徴とする自動販売機。
- 請求項1記載の自動販売機において、商品選択前に、前記アンテナ部に前記記録媒体がかざされると、前記電子マネー決済制御部は、前記記録媒体に搭載されている電子マネー決済サービスのブランドを読み出し、このブランドが複数ブランド搭載の場合には前記スクロールボタンの操作に関係なく、前記表示部に少なくともブランド名をスクロール表示することを特徴とする自動販売機。
- 請求項1または2に記載の自動販売機において、前記ブランド選択手段に決定ボタンおよび取消ボタンを備え、前記電子マネー決済制御部は、電子マネー決済サービスの複数ブランドを前記表示部に順次スクロール表示させ、決済したいブランドが前記表示部に表示されたときに前記決定ボタンが操作されると、選択ブランドを確定するとともに、選択ブランド確定後、前記記録媒体が前記アンテナ部にかざされるまでに前記取消ボタンが操作されると、選択されたブランドを取消すことを特徴とする自動販売機。
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