JP5368708B2 - 基板温度制御装置用ステージ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハや液晶パネル等の基板を処理する際に基板の温度を制御する基板温度制御装置において、基板を載置するために用いられるステージに関する。
近年、半導体ウエハや液晶パネル等の基板の処理工程において、基板の温度を精密に制御することがますます重要になっている。例えば、半導体装置の製造工程においては、ウエハにレジストを塗布した後に、レジスト溶媒を除去するためにウエハを加熱し、その後、ウエハを冷却するというように、ウエハの加熱と冷却とが頻繁に行われる。その際に、基板の温度を適切に制御するために、基板温度制御装置が用いられる。
基板温度制御装置は、基板を載置するためのフェースプレートを有するステージを含んでおり、このステージの内部又は下部に、基板を加熱又は冷却するための加熱デバイス又は冷却デバイスが配置されている。一般に、加熱デバイスとしては、電熱線、赤外線ランプ、又は、作動流体が用いられ、冷却デバイスとしては、ベルチェ素子や作動流体が用いられる。
基板温度制御装置を用いて基板を加熱する際には、プレートの外周部から基板への熱の流入や、プレート上に載置される際に上側に凸となって撓んだ基板がプレートと平行になるまでの時間遅れ等の影響によって、外周に向かって温度が高くなる過渡的な温度分布が基板に発生する。特に、基板が載置される面が凹状である凹形のプレートにおいては、温度分布の拡がりが大きくなる。
関連する技術として、特許文献1には、シリコンウエハの温度が全体的に均一となることを目的とする半導体製造装置用セラミック板が開示されている。このセラミック板は、セラミック基板の表面に半導体ウエハを載置するか、又は、セラミック基板の表面から一定の距離に半導体ウエハを保持する半導体製造装置用セラミック板であって、そのセラミック基板の半導体ウエハを載置又は保持する側の面の平坦度を、測定範囲、外周端間長さ−10mmに対して1〜50μmにしたことを特徴とする。
特許文献2には、セラミック基板の作業面、即ち、ウエハ加熱面の温度分布を均一にするのに有効で、しかも、昇温・降温時の応答に優れる半導体製造・検査装置用ホットプレートが開示されている。このホットプレートは、絶縁性セラミック基板の表面又は内部に抵抗発熱体を設けてなるホットプレートであって、セラミック基板の外周部の熱容量が中央部に比べて相対的に小さくなるような形状を有している。
特許文献3には、構造を簡単にして被処理基板の加熱温度の均一化を図り、歩留まりを向上させることを目的とする熱処理装置が開示されている。この熱処理装置は、被処理基板を載置する載置台と、この載置台を通して被処理基板を加熱する加熱手段と、載置台上に突出して被処理基板と載置台面との間に所定の間隔を設ける支持手段とを具備し、上記支持手段を、載置台に所定間隔をおいて配列される複数の支持体にて形成すると共に、支持体の高さを、被処理基板の加熱温度分布に応じて変えるようにしたことを特徴とする。
特許文献4には、セラミックスからなる均熱板の一方の主面をウエハの載置面とし、他方の主面に発熱抵抗体を有してウエハを加熱するウエハ加熱装置が開示されている。均熱板の反りによって載置面が凹状になると、ウエハの中心付近で均熱板とウエハとの間のギャップが大きくなるので、均熱板の温度設定を変更したりウエハを交換した際の昇温過渡時に中心部の加熱が遅れ気味となってウエハ面内の温度分布の拡がりが大きくなる。そこで、このウエハ加熱装置は、載置面を凸状としたことを特徴とする。
しかしながら、基板の載置面が凸状である凸形のプレートにおいても、外周に向かって温度が高くなる過渡的な温度分布が基板に発生することには変りがなく、この温度分布の拡がりを小さくすることが望まれている。
国際公開WO01/13423号パンフレット(第1−2頁、図1) 特開2002−198302号公報(第1頁、図1) 特開平8−124818号公報(第1−2頁、図2) 特開2002−83858号公報(第2−3頁、図2)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、基板を加熱又は冷却する際に発生する過渡的な温度分布の拡がりを従来よりも小さくすることができる基板温度制御装置用ステージを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る基板温度制御装置用ステージは、基板の温度を制御する基板温度制御装置において用いられるステージであって、所定の直径を有する基板を支持するプレートと、プレートの基板に対向する第1の面に設けられ、基板を所定の位置に載置して、基板の端縁の位置を規制する複数のガイド部材と、プレートの第1の面と反対側の第2の面に配置された温調部とを具備し、プレートの第1の面において、複数のガイド部材によって位置が規制された基板の端縁に対応する位置を含む領域に、中心部よりも低い1つの段差部が形成されている
本発明の1つの観点によれば、プレートの基板に対向する第1の面において、基板の端縁に対応する位置を含む領域に中心部よりも低い段差部を形成することにより、基板を加熱又は冷却する際に発生する過渡的な温度分布を従来よりも小さくすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板温度制御装置用ステージを示す平面図であり、図2は、図1に示す一点鎖線II−IIにおける断面図である。基板温度制御装置は、半導体ウエハや液晶パネル等の基板の処理工程において基板の温度を制御する装置であり、基板を載置するために用いられるステージ1を有している。以下においては、直径300mmの半導体ウエハがステージ1上に載置される場合について説明する。
図1及び図2に示すように、基板温度制御装置のステージ1は、円盤形状のプレート(フェースプレート)10を含んでおり、プレート10の上面には、高さが100μm程度の複数の突起11が設けられている。ウエハがステージ1上に載置される際には、それらの突起11がウエハの下面を支えて、ウエハとプレート10との間に100μm程度のギャップを形成し、ウエハがプレート10に接触することを防止している。これにより、プレート10に付着している汚染物からウエハが保護される。プレート10の周辺部には、ステージ1上に載置されるウエハの端縁(エッジ)の位置を規制するための複数のウエハガイド12が設けられている。
図2を参照すると、プレート10の下面には、温調部として、ウエハを加熱するための円形シート状(面状)のヒータ20が取り付けられており、ヒータ20の配線のためにターミナル・プレート30が設けられている。プレート10及びヒータ20は、プレート固定ネジ41によって、樹脂リング42及びプレート支柱43を介してベースプレート50に固定されている。樹脂リング42を用いることにより、プレート10とベースプレート50との間で断熱が図られると共に、プレート10が樹脂リング42上を滑ることにより、ベースプレート50に対してある程度移動可能となっている。ベースプレート50の周囲には、外周カバー60が取り付けられている。ステージ1は、基板温度制御装置のケース内に収納される。なお、温調部としては、面状のヒータ以外にも、熱電素子を全面に配したり、流体が流れる流路を設けても良く、プレート10は、加熱と冷却との両方に用いることができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る基板温度制御装置用ステージのプレート及びヒータを、ウエハと共に模式的に示す断面図である。
プレート10は、薄いアルミニウム材(A5052)で作製されており、厚さが6mm、長い直径が340mm、短い直径が330mmの円錐台の形状を有している。熱変形を防止するために、ヒータ20が接着される部分を除いてプレート10にアルマイト処理を施すことにより、15μm〜30μmのアルマイト層を形成しても良い。
ヒータ20は、ポリイミドの絶縁膜21と、絶縁膜21上にパターン形成されたステンレス鋼材(SUS304)の薄膜の電熱線22と、電熱線22を被覆するポリイミドの絶縁膜23とによって構成される。ここで、絶縁膜21の厚さは50μmであり、電熱線22の厚さは20μmであり、絶縁膜23の厚さは、薄い部分で25μmである。絶縁膜21及び23のポリイミドの表面は、300℃以上に加熱されると他の部材に接着(熱融着)するように改質されており、プレート10と絶縁膜21と絶縁膜23とをホットプレスすることによって、これらが互いに接着されている。
アルミニウムは比較的柔らかく、ステンレスやポリイミドよりも線膨張係数が大きいので、ヒータ20によってプレート10が加熱されると、プレート10の上面(基板載置面)が凸型となるような変形が生じる。そこで、本実施形態においては、プレート10の基板載置面が、室温で凹型の形状を有する傾向となるように形成されている(平坦度:0μm〜60μm程度)。
ここで、本発明の第1の観点によれば、所定の直径を有する基板(ウエハ)が、基板の中心軸がプレート10の中心軸と重なるようにステージ上に載置された場合に、プレート10の基板載置面において、基板のエッジに対応する位置を含む領域に中心部よりも低い段差部が形成される。この段差部は、典型的には、図1〜図3に示すように溝10aの形状を有している。
溝10aは、プレート10の基板載置面において、基板のエッジに対応する位置から測ってプレート10の中心方向に4mm〜30mmの距離まで延在することが望ましい。従って、基板の直径が300mmである場合には、溝10aの内周の直径D1は、240mm〜292mmとなる。
溝10aの外周の直径D2は、基板の中心軸がプレート10の中心軸から2mm程度ずれた場合に、溝10aが基板のエッジにかかる面積差(伝熱面積差)を低減するために、基板のエッジよりも1mmを超えて大きくしないことが望ましい。従って、基板の直径が300mmである場合には、溝10aの外周の直径D2は、300mm以上で302mm以下となる。一方、基板のずれが小さい場合(0.5mm程度以下)には、溝10aの外周の直径D2について特に上限を定める必要はないので、溝10aがプレート10のエッジまで延在しても構わない。その場合を含めて、本願においては「段差部」という用語を用いている。
また、本発明の第2の観点によれば、プレート10の基板載置面において、複数の突起11よりも外周側で、且つ、複数のガイド部材(ウエハガイド)12よりも内周側に、溝10aが形成される。これにより、基板の中心軸がプレート10の中心軸と重なるようにステージ上に載置された場合に、溝10aが基板のエッジにかかるようにする。この場合においても、溝10aの内周の直径D1と外周の直径D2は、上記の条件を満たすことが望ましい。
さらに、本発明の第3の観点によれば、プレート10の基板載置面において、複数のガイド部材(ウエハガイド)12よりも内周側に溝10aが形成され、溝10aが形成された範囲に少なくとも1つの突起がかかるように複数の突起11が配置されている。即ち、溝10aが形成された範囲に少なくとも1つの突起全体が存在しても良いし、溝10aが形成された範囲に突起の一部分が存在しても良い。これにより、基板の中心軸がプレート10の中心軸と重なるようにステージ上に載置された場合に、溝10aが基板のエッジにかかるようにする。この場合においても、溝10aの内周の直径D1と外周の直径D2は、上記の条件を満たすことが望ましい。
基板温度制御装置を用いてウエハ70を加熱する際には、プレート10の外周部からウエハ70への熱の流入や、プレート10上に載置される際に上側に凸となって撓んだウエハ70がプレート10と平行になるまでの時間遅れ等の影響によって、外周に向かって温度が高くなる過渡的な温度分布がウエハ70に発生する。
そこで、図3に示すように、ウエハ70のエッジ部分の下方に位置するプレート10の表面領域に溝10aを形成することにより、プレート10の該領域からウエハ70への伝熱を抑制してウエハ70の外周部における昇温速度を低下させると共に、ウエハ70の中心部から外周部への伝熱を促進して温度の均一化を図っている。
また、側面の空気断熱によって、ウエハ70の外周部は中央部と比較して温度が不均一になり易いが、プレート10に溝10aを形成することによりプレート10とウエハ70との間のギャップが大きくなるので、プレート10やウエハ70の平面度に依存した温度不均一性が緩和される。
さらに、溝10aの深さ(x)、大きさ(D1、D2)、及び、形状を最適化すれば、フラットに近い過渡温度分布を実現することも可能である。上面が凹型の形状を有するプレート10を使用する場合には、上面が平坦又は凸型の形状を有するプレートを使用する場合よりも、ウエハにおける温度分布の拡がりが大きくなる傾向が見られる。本発明は、そのような場合に特に有効である。
図4は、上面が凹型の形状を有するプレートを用いてウエハを加熱した場合の実験結果を示す図である。この実験に用いたプレートにおいて、室温における上面の平坦度は58μmである。比較のために、溝が形成されていないプレート(比較例)と、溝が形成されているプレート(実施例)とが用いられる。実施例において、溝の内周の直径は292mmであり、溝の外周の直径は306mmであるので、溝の幅は、(306−292)/2=7mmである。また、溝の深さは、円周上で54μm〜189μmに分布しており、その平均値は130μmである。
図4においては、ウエハを加熱する際に、ウエハ面内の複数の測定ポイントにおいて測定された複数のウエハ温度と、それらの温度における最大値と最小値との差である温度レンジとが示されている。温度レンジが小さい程、ウエハの温度分布が均一であるということになる。図4に示すように、ウエハ温度が室温付近から140℃に上昇する際に、溝が形成されていないプレートを用いる場合には、温度レンジが最大で約6.8℃に拡大してしまう。一方、溝が形成されているプレートを用いる場合には、温度レンジが最大でも約4.4℃と小さく、ウエハの温度分布が均一化されているといえる。
図5は、各種のプレートを用いてウエハを加熱した場合の実験結果を示す図である。ここでは、上面が凸型の形状を有し(平坦度:40μm)、溝が形成されていないプレート(比較例1)と、上面が凹型の形状を有し(平坦度:40μm)、溝が形成されていないプレート(比較例2)と、上面が凹型の形状を有し(平坦度:60μm)、溝が形成されているプレート(実施例)とが比較される。実施例において、溝の内周の直径は292mmであり、溝の外周の直径は306mmであるので、溝の幅は7mmである。また、溝の深さの平均値は130μmである。なお、プレートの上面が凸型の形状を有する場合と、プレートの上面が凹型の形状を有する場合とでは、平坦度の測定値が、異なる符号(正と負)を有することになる。
図5においては、ウエハを加熱する際に、ウエハ面内の複数の測定ポイントにおいて測定された複数の温度の平均値である面内平均温度と、それらの温度における最大値と最小値との差である面内温度レンジとが示されている。図5に示すように、上面が凹型の形状を有するプレート(比較例2)は、面内温度レンジが最大で約7.5℃であるのに対し、上面が凸型の形状を有するプレート(比較例1)は、面内温度レンジが最大で約5.3℃であり、ウエハの温度分布の点で有利である。一方、本発明によれば、上面が凹型の形状を有するプレートにおいても、面内温度レンジを最大で約4.4℃とすることができる。図5における面内平均温度の上昇速度の差は、プレートの形状(凹凸)及び平坦度に依存している。
図6は、溝の深さを変えた場合の実験結果を示す図である。ここでは、上面が凹型の形状を有し(平坦度:40μm)、溝の深さの平均値が750μmであるプレートが用いられる。溝の内周の直径は292mmであり、溝の外周の直径は306mmであるので、溝の幅は7mmである。
図6に示すように、面内温度レンジが最大で約7.5℃である。図7は、図6において面内温度レンジが最大となる時間におけるウエハの半径方向の温度分布を示したものであるが、ウエハの内周部よりも外周部において温度が低下するという逆転現象を起こしていることが分かる。そこで、適切な溝の深さを求めるために、シミュレーションを行った。
図8は、シミュレーションに用いられる要素モデルを示す図である。このシミュレーションにおいては、プレート10及びウエハ70が2次元軸対象であるとして、プレート10が部分領域p1〜p13に分割され、ウエハ70が部分領域w1〜w11に分割される。プレート10の上面は凹型の形状を有し(平坦度:ΔH)、ウエハ70は上側に凸となる形状を有している(平坦度:80μm)。ウエハ70の平坦度として80μmという値は、条件の悪い場合を想定した大き目の値である。
最初に、ウエハ70がプレート10の上方に位置し(S1)、ウエハ70を速度25mm/sで下降させることにより、ウエハ70の外周部がプレート10の突起に接触する(S2)。その後、ウエハ70が中心部の速度vで撓むことにより、プレート10とウエハ70との間のギャップが均一化される(S3)。その際に、プレート10とウエハ70との間に停留していた空気がウエハ70の外周部から徐々に排出されるので、ギャップが均一化されるまでに時間遅れが生じる。このシミュレーションにおいては、その時間遅れを時定数1.3sで表している。
また、プレート10とウエハ70との間の等価熱伝達率λEQ(i)は、次式で表される。
λEQ(i)=λAIR/Gap(i) (i=1、2、・・・、11)
ここで、λAIRは空気の熱伝導率であり、Gap(i)はプレート10とウエハ70との間の対向する部分領域におけるギャップ長であり、時間的に変化する。なお、プレート10の下面に設けられているヒータは、フィードバック制御なしの一定出力であるものとする。
図9は、第1のシミュレーション結果を示す図である。ここでは、プレートの平坦度ΔHが40μmであり、溝の内周の直径が292mmであり、溝の外周の直径が306mmであり、溝の深さが750μmであるものとした。図6に示す実験結果と比較すると、面内温度レンジの変化の様子は多少異なっているが、面内温度レンジの最大値は約8.3℃であり、実験結果の約7.6℃に近い値が得られた。
このシミュレーションに基づいて、プレートに形成する溝の深さやサイズについての検討を行った。条件として、プレートとウエハとの間のギャップ長が100μm(ギャップが均一化された後の値)であり、目標温度が140℃である場合に、以下のことを目標とした。
(1)ウエハの平均温度が120℃に到達するまでの時間について、プレートに溝が形成されていない場合における時間と比較して、その時間差が0.5秒よりも小さいこと。
(2)ウエハの位置ずれが±2mmである場合に、面内温度レンジの最大値の増加が1℃よりも小さいこと。
(3)上記の条件(1)及び(2)を満足する範囲内で、同じ形状及び同じ平坦度で溝が形成されていないプレートに対して、面内温度レンジの最大値の低減効果を2℃以上にすること。
図10は、第2のシミュレーション結果を示す図である。ここでは、プレートの平坦度ΔHが40μmであり、溝の内周の直径が292mmであり、溝の外周の直径が306mmであり、溝の深さが100μmであるものとした。溝なしの場合(破線)と比較すると、面内温度レンジの最大値は約7.3℃に下がり、面内温度レンジの最大値の低減効果が目標を超えて3℃以上となっている。同様のシミュレーションを、溝の深さが150μm及び200μmである場合についても行ったところ、溝の深さ200μmが、条件(2)を満足する境界となった。
また、溝の内周の直径を240mmとし、溝の外周の直径を306mmとして、溝の幅を(306−240)/2=33mmとした場合についてもシミュレーションを行ったが、その場合には、溝の深さが20μmであるときに良好な結果が得られた。一般には、基板(ウエハ)の下部に存在する溝の幅と深さとを掛け合わせた積が、0.4〜0.8(単位:mm)の範囲であれば、ウエハの温度分布を均一化する効果が見られた。
図11は、本発明の一実施形態におけるプレートの溝形状の変形例を示す図である。図11の(a)は、いままで説明したような矩形の断面形状を有する溝10aが形成されたプレート10を示している。図11の(b)は、溝の内周及び外周の壁を傾斜させた溝10bが形成されたプレート10を示している。溝に起因するウエハのコンタミネーションを抑えるためには、溝を浅くしてテーパー加工を施すことが望ましい。図11の(c)は、溝の壁の少なくとも一部を曲面とした溝10cが形成されたプレート10を示している。図11の(b)及び(c)において、溝の内周又は外周の直径を定義する場合には、その平均的な値を用いるものとする。
図11の(d)は、プレート10のエッジまで延在する溝(段差部)10dが形成されたプレート10を示している。図11の(e)は、ウエハのずれによる温度レンジ変動を小さくできるように、全体にテーパーを付けた溝10eが形成されたプレート10を示している。図11の(f)は、溝によって定常状態における温度レンジが大きくなってしまうような場合に、定常状態における温度レンジを小さくできるように伝熱面積を増加させるために、複数の細い溝10fが形成されたプレート10を示している。
本発明は、半導体ウエハや液晶パネル等の基板を処理する際に基板の温度を制御する基板温度制御装置において利用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る基板温度制御装置用ステージを示す平面図である。 図1に示す一点鎖線II−IIにおける断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板温度制御装置用ステージのプレート及びヒータを、ウエハと共に模式的に示す断面図である。 上面が凹型の形状を有するプレートを用いてウエハを加熱した場合の実験結果を示す図である。 各種のプレートを用いてウエハを加熱した場合の実験結果を示す図である。 溝の深さを変えた場合の実験結果を示す図である。 図6において面内温度レンジが最大となる時間におけるウエハの半径方向の温度分布を示す図である。 シミュレーションに用いられる要素モデルを示す図である。 第1のシミュレーション結果を示す図である。 第2のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の一実施形態におけるプレートの溝形状の変形例を示す図である。
符号の説明
1…ステージ、 10…プレート、 10a〜10f…溝(段差部)、 11…突起、 12…ウエハガイド、 20…ヒータ、 21、23…絶縁膜、 22…電熱線、 30…ターミナル・プレート、 41…プレート固定ネジ、 42…樹脂リング、 43…プレート支柱、 50…ベースプレート、 60…外周カバー

Claims (7)

  1. 基板の温度を制御する基板温度制御装置において用いられるステージであって、
    所定の直径を有する基板を支持するプレートと、
    前記プレートの前記基板に対向する第1の面に設けられ、前記基板を所定の位置に載置して、前記基板の端縁の位置を規制する複数のガイド部材と、
    前記プレートの第1の面と反対側の第2の面に配置された温調部と、
    を具備し、前記プレートの第1の面において、前記複数のガイド部材によって位置が規制された前記基板の端縁に対応する位置を含む領域に、中心部よりも低い1つの段差部が形成されている基板温度制御装置用ステージ。
  2. 前記段差部が、前記基板の端縁に対応する位置から測って前記プレートの中心方向に4mm〜30mmの距離まで延在する、請求項1記載の基板温度制御装置用ステージ。
  3. 前記段差部が、前記複数のガイド部材に対して少なくとも内周側に形成されている、請求項1又は2記載の基板温度制御装置用ステージ。
  4. 前記プレートの第1の面において、前記基板の下面を支持する複数の突起が設けられており
    前記複数の突起の内の少なくとも1つが、前記段差部が形成された範囲にかかるように配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項記載の基板温度制御装置用ステージ。
  5. 前記段差部が、深さ20μm〜200μmで形成されている、請求項1〜4のいずれか1項記載の基板温度制御装置用ステージ。
  6. 前記プレートの第1の面が、室温で凹型の形状を有する、請求項1〜5のいずれか1項記載の基板温度制御装置用ステージ。
  7. 前記基板が、300mmの直径を有する、請求項1〜6のいずれか1項記載の基板温度制御装置用ステージ。
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