JP5367961B2 - 使い捨ておむつ、シート部材およびプリーツシートの製造方法 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ、シート部材およびプリーツシートの製造方法に関する。特に、シャーシーが凹凸パターンを有する内層シートと凹凸パターンを有する外層シートとの積層構造をとる外部部材を使用した使い捨ておむつ、この外部部材を使用したシート部材および、内層プリーツシートおよび外層プリーツシートの製造方法に関する。
従来より、使い捨て吸収性物品として、例えば、使い捨ておむつ等がある。使い捨ておむつは、幼児および子供用から高齢者や身障者等まで広く使用されており、再利用可能な布製吸収性物品と取って替わるようになってきた。典型的な使い捨ておむつは、一般的には、トップシートと、バックシートおよびトップシートとバックシートとの間の吸収体とを含む複合構造からなる。また、着用者への密着性およびクッション性を高めるために、二種類の非伸縮性のシート部材を糸状、ネット状、帯状、シート状等の伸張状態の弾性部材を介して貼接し、非伸縮性のシート部材に伸縮性を付与する伸縮複合シートが用いられている。
伸縮複合シート中の弾性部材が収縮状態の場合、各シート部材が大きな襞を形成し、その襞によりクッション性を得ることができる。しかし、着用者が使い捨ておむつを装着する場合、通常弾性部材は伸張しているため剛性が高くなり、着用者の肌への密着性が悪く、当接触感が硬くなり肌触りが悪い。すなわち、クッション性を得ることができない。
近年、襞が皮膚を刺激しつづけると、触刺激として身体に影響を与え、不快感だけでなく内分泌機能や自律神経失調症の原因となったり、知能の発達にまで影響を与えることが報告されており、肌触りがよく、クッション性に優れた使い捨ておむつを提供することが急務となってきている。
このため、例えば、特許文献1では、使い捨てパンツのボディフィット部に、ボディ用弾性糸が1〜5mm間隔で表側外装部材と裏側外装部材の間に挟まれて周方向に配置されており、ボディフィット部の全域にピッチが約3mm以下の細かな縦方向縦長ギャザーが形成されている使い捨ておむつを提供している。
特開2002−238934号公報
しかし、胴周り伸縮部に弾性糸を1〜5mm間隔で表側外装部材と裏側外装部材との間に挟むように周方向に配置されているため、弾性部材や接着剤の単位あたりの重量が高くなる。そのため、大きく深い畝がなくなるのでごわつき感が解消されても、剛性が高く、肌への接触感覚が悪いといった場合がある。
本発明は、以上に鑑みてなされたものであり、着用者が、違和感なくクッション性を感じて使用することができる使い捨ておむつ、クッション性を感じて使用することができるシート部材、およびこのシート部材の構成シートであるプリーツシートの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、プリーツシートを積層させた外部部材を使い捨ておむつのシャーシーに使用することにより、着用者への密着性が高まり、違和感のない、クッション性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)前身頃と後身頃とからなり、胴周り開口部と、股下部に左右一対の脚周り開口部と、を有するシャーシーと、該シャーシーの少なくとも一部に配設される液透過性トップシートと、該液透過性トップシートの厚さ方向における一方側に配設される液不透過性バックシートと、前記液透過性トップシートと前記液不透過性バックシートとの間に配設される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつであって、前記シャーシーのうち、前記胴周り開口部と前記脚周り開口部との間に渡っては、内層シートと、外層シートと、前記内層シートと前記外層シートとの間に配置される1または複数の糸状または帯状の弾性部材と、を備えた外部部材からなり、前記内層シートおよび前記外層シートのうち少なくとも一つは、前記胴周り開口部と平行方向に凹凸パターンが連続的に形成されており、前記弾性部材は、前記凹凸パターンが形成されている方向に沿うように配置していることを特徴とする使い捨ておむつ。
(2)前記外部部材は、伸張した状態の弾性部材を介して前記内層シートおよび前記外層シートを積層させる(1)に記載の使い捨ておむつ。
(3)前記外部部材において、前記弾性部材が収縮すると前記凹凸パターンに沿うように多数の襞が形成する(1)または(2)に記載の使い捨ておむつ。
(4)前記襞の高さは、1〜6mmである(3)に記載の使い捨ておむつ。
(5)前記内層シートおよび前記外層シートの凹凸パターンの凸部の高さは、0.5〜5mmである(1)から(4)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(6)前記内層シートおよび前記外層シートは、前記凹凸パターンが形成されている少なくとも一つの賦形領域と、平面パターンが形成されている少なくとも一つの溝領域とを有する(1)から(5)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(7)前記賦形領域の幅は、2mm〜10cmであり、前記溝領域の幅は、0.5mm〜3cmである(1)から(6)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(8)前記弾性部材に接着剤を塗布し、前記溝領域と接合させることによって積層させる(1)から(7)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(9)前記外部部材は、端部溝領域を有しており、前記端部溝領域を介して接合されている(1)から(8)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(10)前記内層シートおよび前記外層シートの坪量は、5〜50g/mである(1)から(9)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(11)前記内層シートおよび前記外層シートの凸部の高さが同一である(1)から(10)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(12)前記内層シートおよび前記外層シートの凸部の高さが異なる(1)から(10)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(13)前記内層シートおよび前記外層シートの凸部間の間隔が同一である(1)から(12)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(14)前記内層シートおよび前記外層シートの凸部間の間隔が異なる(1)から(12)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(15)第一のシートと、第二のシートと、前記第一のシートと前記第二のシートとの間に配置される1または複数の糸状または帯状の弾性部材と、を備え、少なくとも前記第一のシートは、長手方向に沿って凹凸状に形成されているシート部材であって、前記第一のシートには、複数の凸部と、複数の凹部とが長手方向に交互に連続的に形成されており、前記弾性部材は、前記長手方向に沿うように配置され、前記複数の凹部は、伸張した状態の前記弾性部材に接合されていることを特徴とするシート部材。
(16)前記弾性部材が収縮すると多数の襞が形成される(16)に記載のシート部材。
(17)シートを、少なくとも一つの歯付領域と、少なくとも一つの溝付領域とを有する一対の賦形ロール間に圧搾することにより、長手方向に沿って凹凸状に形成されるプリーツシートを製造することを特徴とするプリーツシートの製造方法。
(18)前記溝付領域は、断熱材で覆われている(17)に記載のプリーツシートの製造方法。
本実施形態によれば、着用者が、違和感なくクッション性を感じて使用することができる使い捨ておむつ、クッション性を感じて使用することができるシート部材を提供することできるようになった。
本発明の使い捨ておむつにおいて、シャーシーは、内層シートと外層シートのうち少なくとも一つは凹凸パターンが形成されている内層プリーツシートおよび外層プリーツシートを、弾性部材を介して積層させた外部部材を使用し、積層する際に弾性部材を伸張させた状態で各プリーツシートを貼付させたことを特徴とする。以下、本発明の使い捨ておむつ、シート部材およびプリーツシートの製造方法の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略するが、発明の趣旨を限定するものではない。また、説明の便宜上、内層シートおよび外層シートが、凹凸パターンが形成されている内層プリーツシートおよび外層プリーツシートの場合について詳細に説明するが、本発明の実施形態に何ら限定されるものではない。
以下の実施形態において、使い捨ておむつのうち着用者の身体に向けられる側を肌当接面側とし、肌当接面側と反対側を非肌当接面側とする。
[使い捨ておむつ]
図1は、本発明の使い捨ておむつの正面図である。図1(A)に示すように、使い捨ておむつ本体は、使い捨ておむつ本体の外形を形成し、装着時においてパンツ型に形成される前身頃51と後身頃52とからなるシャーシー5と、シャーシー5の肌当接面側に設けられ、表面層を構成する略縦長に形成された液透過性トップシート1と、液透過性トップシート1の一方側であるシャーシー5の非肌当接面側に設けられ、裏面層を構成する略縦長に形成された液不透過性バックシート2と、液透過性トップシート1と液不透過性バックシート2との間である液透過性トップシート1とシャーシー5との間に配置され、吸収層を構成する略縦長に形成された液保持性の吸収体3と、を有する。ここで、略縦長とは、長手方向と短手方向を有する略矩形のものを含むものとし、また、長手方向の両辺の一部が長手方向における中心方向に窪んだもの、もしくは、中心方向と反対方向に隆起したものを含むものとする。つまり、吸収体3は、吸収体3の長手方向の一部に幅方向における長さが異なるものを含むものとする。また、吸収体3は、幅方向に縦長になるように配置されてもよく、上下方向に縦長になるように配置されてもよい。
吸収体3は、ティッシュ(図示せず)や親水性不織布(図示せず)に包まれた状態で配置されるようにしてもよい。また、親水性不織布に包まれている場合、液透過性トップシート1を用いない構成や液透過性トップシート1を部分的にのみ使用する構成としてもよい。これにより、例えば、生産コストの減少を図ることが可能になる。さらに、液不透過性バックシート2は、この液不透過性バックシート2の非肌当接面側に不織布等を接合させたものを使用してもよい。液不透過性バックシート2の非肌当接面側に不織布等を接合させることにより、着用者の装着時等における肌触りが向上するため好ましい。また、液不透過性バックシート2にフィルムを使用した場合には、フィルムに不織布等を接合させることにより、例えば、フィルムの擦れから生じる不快な音の発生を防止できるため好ましい。
シャーシー5は、着用時における前身頃51と、後身頃52と、前身頃51および後身頃52の間に形成される股下部53と、を有する。シャーシー5は、前身頃51と後身頃52との所定の位置である接合部6において、前身頃51と後身頃52とを接合することによりパンツ形状に形成されている。すなわち、着用状態において着用者の腹部周りに位置する胴周り開口部7と、着用者の両足のそれぞれに位置する一対の脚周り開口部8と、を有する。ここで、前身頃51と後身頃52との所定の位置とは、着用状態における上下方向と直行する方向(以下、幅方向という。)における前身頃51および後身頃52の両端側のうち、脚周り開口部8を除いた部分をいう。また、前身頃51と後身頃52とは、例えば、使い捨ておむつ本体の長手方向を二分する幅方向中心線で区別されるものも含む。
図1(B)は、前身頃51の部分拡大図である。前身頃51は、内層プリーツシート41と外層プリーツシート42とを複数の弾性部材9を介して積層(接合)された外部部材4からなり、外部部材4は、胴周り開口部7と一対の脚周り開口部8との間に渡って配置されている。弾性部材9を伸張させた状態で内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を積層させ、弾性部材9を収縮させると、襞11が複数形成される。なお、図示していないが、後身頃52も内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を積層させているため、前身頃51と同様に襞11が複数形成されている。内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の凹凸パターンと襞11は、縦方向へ略直交して延びると共に、縦方向へ略直状に延びている。内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の凹凸パターンと襞11は、胴周り方向へ略等間隔で並んでいる。また、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の凹凸パターンは、胴周り開口部7と平行方向に凸部と凹部が交互に連続的に形成されている。
なお、本実施形態においては、図2に示すように、前身頃51と後身頃52とが所定の接合部6において接合されることにより胴周り開口部7および一対の脚周り開口部8を有するパンツ型に形成される使い捨ておむつについて説明するが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、図1(B)に示すような前身頃51と後身頃52とを係止部材等で係止させることにより着用可能な展開型の使い捨ておむつ1Aに用いてもよい。また、例えば、パンツ型に形成された使い捨ておむつの前身頃51および後身頃52の所定の接合部6において展開型の使い捨ておむつに用いられるような再係止が可能な面ファスナー等の係止部材により係止され、パンツ型の使い捨ておむつでありながら容易に当該おむつの係止を解除し、パンツ型の使い捨ておむつを展開および再係止させることが可能な使い捨ておむつに用いてもよい。
さらに、本発明においては、弾性部材9と防漏シートを用いて形成される防漏壁、いわゆるレッグギャザー(図示せず)を使い捨ておむつの吸収体3の幅方向の両端に沿って配置してもよい。具体的には、吸収体3と、シャーシー5もしくは液不透過性バックシート2との間から吸収体3の幅方向に延出するように防漏シートを設け、その防漏シートの幅方向端部に少なくとも1本以上の弾性部材9を配置し、ホットメルト接着剤等により固定してもよい。防漏シートは、吸収体3の幅方向に延出したままの状態であってもよく、吸収体3の幅方向における中心方向に折り返すことにより、その折り返し部が吸収体3の肌当接面側に配置されるようにしてもよい。
使い捨ておむつ本体は、図1(A)および図2に示すように、前身頃51と後身頃52が所定の接合部6において接合されることにより、胴周り開口部7および一対の脚周り開口部8を有するパンツ形状に形成されている。
なお、液不透過性バックシート2は、着用者の非肌当接面側に配置しているが、本発明においてはこれに限らず、吸収体3とシャーシー5との間、もしくは、シャーシー5が複数のシートから形成される場合においては、それぞれのシートの間に設けてもよい。
ここで、液透過性トップシート1と吸収体3とは、それぞれがホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。また、液透過性トップシート1および吸収体3とシャーシー5とは、それぞれがホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。同様に、シャーシー5と液不透過性バックシート2とは、それぞれがホットメルト接着剤により貼りあわされるようにして接合される。
ホットメルト接着の塗工パターンとしては、例えば、スパイラル塗工、コントロールシーム塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、サミットガン塗工等が挙げられる。ホットメルト接着における接着剤の目付量は、1g/mから30g/mが好ましく、さらには3g/mから10g/mであることが好ましい。また、接着剤が線状に塗工されているパターンの場合には、その線径は30μmから300μmであることが好ましい。
前身頃51と後身頃52とは、接合部6において超音波シールにより間欠的に接合される。また、接合部における他の接合方法としては、熱シールおよびホットメルト接着剤等による接合が例示できる。
図1(A)および図2に示すように、使い捨ておむつ本体は、胴周り開口部7の周領域に複数の糸状の弾性部材9が配置される。なお、弾性部材9は、帯状のものであってもよい。また、弾性部材9は、伸縮性不織布(ポリウレタンとポリプロピレンの混合繊維から形成される不織布等)や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートを用いてもよい。
本発明の使い捨ておむつにおいて、シャーシー5は、内層プリーツシート41と外層プリーツシート42が弾性部材9を介して積層した外部部材4からなる。図3(A)は、内層プリーツシート41または外層プリーツシート42の平面図、図3(B)は、図3(A)のX−X’線の断面図である。図3(B)より、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42は、凹凸パターン形状を有しており、凸部(皺)12と凹部13を有する。
ここで、プリーツシートとは、凹凸パターン(アーチ状の皺)を有するシートをいう。また、内層プリーツシート41は肌当接面側に、外層プリーツシート42は非肌当接面側に設けられる。なお、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42のうちいずれか一つ凹凸パターンを有していればよい。
内層プリーツシート41および外層プリーツシート42は、詳細は後述するが、賦形ロールにて圧搾することにより得ることができる。賦形ロールにて圧搾した領域15は、賦形ロールにて賦形された賦形領域16と、賦形ロールにて賦形されていない平面パターンの溝領域17とからなる。溝領域17は、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42内に少なくとも一つ有していればよく、図3(A)に示したように一定間隔ごとに賦形領域16と交互に溝領域17を有するようにしてもよい。
溝領域17を有することで、伸び止まり域を形成する。このため、常に賦形領域16に一定間隔ごとに凸部12および凹部13を有する細かな凹凸パターンの形成を助長することができる。また、伸張した弾性部材9に接着剤を塗布し、溝領域17と接合することによって外部部材4を得る。溝領域17の幅は、使用目的等に応じて適宜変更することができるが、0.5mm〜3cmであることが好ましく、1〜5mmであることがより好ましい。溝領域17の幅が0.5mm未満であると、賦形領域16の凸部12がつぶれてしまい、凹凸パターンを形成することができず、弾性部材9と接合しにくくなる。一方、溝領域17の幅が3cmを超えると、凹凸パターンのない溝領域17の全体の占める割合が多くなる。
内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の幅方向の各端部には、端部溝領域14を有している。端部溝領域14を介して接合させるようにしてもよい。端部溝領域14の幅は、使用目的等に応じて適宜変更することができ、5mm以上であることがより好ましい。なお、必要に応じて、端部溝領域14を省略してもよい。
弾性部材9を内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の溝領域17に接合させる方法は、使用目的等に応じて適宜変更することができるが、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42自体の収縮を阻害せず均一な襞11を形成しやすくするため、および接着剤の塗工位置と弾性部材9との位置合わせが不要となる観点から、例えば、Vスリット塗工、Ω塗工、コントロールシーム塗工等弾性部材9に対して直接塗工できる塗工方法にて弾性部材9を接合することが好ましい。
細かな凹凸パターンを有する賦形領域16の幅は、使い捨ておむつ本体やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、2mm〜10cmであることが好ましく、3〜9mmであることがより好ましい。賦形領域16の幅が2mm未満であると、凹凸パターンの凸部12がつぶれてしまい、凹凸パターンの形状を保持することができなくなる。一方、賦形領域16の幅が10cmを超えると、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42が伸びてしまい、凹凸パターンの形状を保持することができなくなる。
賦形領域16に有する凹凸パターン中の凸部12の高さは、使い捨ておむつ本体やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、0.5〜5mmであることが好ましく、1〜3mmであることがより好ましい。凸部12の高さが0.5mm未満であると、クッション性が劣り、着用時に違和感を生じる場合がある。一方、凸部12の高さが5mmを超えると、凸部12の剛性が高まり過ぎ、着用時に違和感が生じ、かつ、装着時の密着性が弱まる。
凹凸パターンの凸部12と直近の凸部12までの間隔(以下、「凸部12間の間隔」という。)は、使い捨ておむつ本体やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、0.5〜5mmであることが好ましい。ピッチが0.5mm未満であると、凸部12がつぶれてしまい、凹凸パターンの形状を保持することができなくなる。一方、ピッチが5mmを超えると、凹部13が肌と接触し、クッション性を得ることができない。
内層プリーツシート41および外層プリーツシート42に使用する不織布として、使用目的等に応じて適宜変更することができるが、例えば、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布とメルトブローン不織布とを組み合わせたSMS不織布、エアースルー不織布、スパンレース不織布、エアーレイド不織布等公知の種々の不織布を使用することができ、これら単独で使用してもよいが、複数組み合わせて使用してもよい。なお、見た目に美しく、感触のよい柔軟な襞を形成させるために、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布を使用することがより好ましい。
内層プリーツシート41および外層プリーツシート42に使用する不織布を構成する繊維の材質は、使用目的等に応じて適宜変更することができるが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル等公知の種々の繊維を使用することができ、これら単独で使用してもよいが、複数組み合わせて使用してもよい。また、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42との材質が異なっていてもよく、単層構造、多層構造であってもよい。
内層プリーツシート41および外層プリーツシート42に使用する不織布の坪量は、5〜50g/mであることが好ましく、10〜20g/mであることがより好ましい。不織布の坪量が5g/m未満であると、地合ムラが激しいため強度が低下している部分が生じ、裂ける可能性がある。一方、不織布の坪量が20g/mを超えると、通気性を阻害し、長時間着用すると蒸れる可能性がある。
内層プリーツシート41および外層プリーツシート42で使用する不織布の伸度は、40〜120%であることが好ましい。不織布の伸度が40%未満であると、後述するプリーツシートの製造方法において凹凸パターンを形成する際にちぎれが発生する可能性がある。一方、不織布の伸度が120%を越えると後述するプリーツシートの製造方法において圧搾しても伸びるため、凹凸パターンの形状を維持することができなくなる。
図4は、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を伸張させた状態の弾性部材9を介して積層させた状態を示した図であり、図5は、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を伸張させた状態の弾性部材9を介して積層させ、弾性部材9が収縮した状態を示した図である。
図4より、弾性部材9が収縮した状態であっても、肌当接面側の内層プリーツシート41および非肌当接面側の外層プリーツシート42に凹凸パターンが形成されており、着用者の胴周り開口部7との間に間隙が形成され、その間隙が股下域から胴周り開口部7へ向かって縦方向へ連続かつ略直状に延びるので、その内部の湿気を、間隙を介して胴周り開口部7から使い捨ておむつの外部に逃がすことができる。また、この使い捨ておむつでは、着用者の胴周りに当接した凸部12および襞11が折れ曲がり難く、それら凸部12および襞11がクッションとなるので、凸部12および襞11が着用者の肌を局所的に圧迫することはない。
弾性部材9を介して積層させる際、弾性部材9を伸張させた状態で内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を積層させることが好ましい。弾性部材9を伸張させた状態で各プリーツシートを積層させることにより、図5のように、弾性部材9を収縮させると、弾性部材9、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42からなる外部部材4は、弾性部材9の湾曲にしたがって襞11を形成する(襞11は、図5中、円枠で囲っている箇所である)。襞11により、着用者への密着性が高まり、クッション性に優れる使い捨ておむつを提供することができる。外部部材4が伸張した状態および収縮した状態であっても、凸部12の頂点付近で肌当接面と接するため、肌は内層プリーツシート41単独の剛性による影響のみ受けることとなるので、着用者は違和感なく、クッション性を感じて本発明の使い捨ておむつを使用することができる。
襞11の高さHは、外部部材4やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、1〜6mmであることが好ましい。襞11の高さHが1mm未満であると、クッション性を得ることができない。一方、襞11の高さHが6mmを超えると剛性が高くなり、肌への接触感覚が悪くなる。なお、襞11の高さHは、弾性部材9の凹部から凸部までの距離を示す。
図4および図5の内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の凹凸パターンの形状は、共に同一であるが、図6にあるように内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の凹凸パターンの形状が異なっていてもよい。例えば、図6のように凸部12の高さが異なる凹凸パターンを有する内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を伸張した状態の弾性部材9を介して積層させた外部部材4を使用することもできる。このような外部部材4において、弾性部材9が収縮した場合、凸部12の高さが小さいほうに湾曲を描くように襞11が形成される。このような外部部材4を例えば胴周り開口部7に使用すると、より着用者の体に沿う使い捨ておむつを提供することができる。なお、この外部部材4を使用する場合、内層プリーツシート41(肌当接面側)の凸部12の高さが、外層プリーツシート42(非肌当接面側)の凸部12の高さより小さくなるように接合することが好ましい。
また、図7に示したように、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42の凹凸パターンの凸部12間の間隔が異なっていてもよい。図7のように凹凸パターンの凸部12間の間隔が短い内層プリーツシート41と凹凸パターンの凸部12間の間隔が長い外層プリーツシート42を伸張した状態の弾性部材9を介して積層させた外部部材4を使用することもできる。このような外部部材4において、弾性部材9が収縮した場合、凹凸パターンの凸部12間の間隔が小さいほうに湾曲を描くように襞11が形成される。このような外部部材4を使用すると、肌当接面側では、細かい襞によって肌との接触面積を減らして、違和感の低減効果を向上させることができ、非肌当接面側では、長い凸部12間の間隔により弾性部材9の収縮と連動して賦形された領域で収縮するようになり、肌当接面側は柔軟であり、非肌当接面側は襞11が規則正しく配列し、美感に優れる使い捨ておむつを提供することができる。
弾性部材9の形態は、特に限定されず、使用目的等に応じて適宜変更することができるが、例えば、帯状、シート状、ネット状および糸状等の形態があげられ、これら単独の形態で使い捨ておむつ本体を構成するようにしてもよいが、複数の形態で使い捨ておむつ本体を構成するようにしてもよい。
弾性部材9を介入させるピッチ(間隔)は、使い捨ておむつ本体やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、1mm〜30mmであることが好ましく、3〜9mmであることがより好ましい。ピッチが1mm未満であると、線圧が上がり、着用者にゴム跡を与えてしまう。一方、ピッチが30mmを超えると、弾性部材9の影響を与えることができなくなり、着用者への面圧が低くなり、使い捨ておむつがずれてしまう。なお、弾性部材9は、上述したように溝領域17に介入させることが好ましい。したがって、弾性部材9を介入させるピッチと賦形領域16の幅は同一であることが好ましい。
弾性部材9の太さは、使い捨ておむつ本体やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、310〜1440デニールであることが好ましく、420〜940デニールであることがより好ましい。弾性部材9の太さが310デニール未満であると、応力を発生させるために倍率をあげるために、弾性部材9の本数を増やす必要が生じる。このため、線圧が上がり着用者にゴム跡を与えてしまう。一方、弾性部材9の太さが1440デニールを超えると、線圧が上がり過ぎ、着用者にゴム跡を与えてしまう。
弾性部材9の材質は、使用目的等に応じて適宜変更することができるが、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、SIS、SEBS、SEPS、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等公知の種々の材質を使用することができ、これらは単独で使用してもよいが、複数組み合わせて使用してもよい。
弾性部材9の伸張倍率は、使い捨ておむつ本体やシート部材の使用目的等に応じて適宜変更することができるが、1.5〜5倍であることが好ましく、1.8〜3.5倍であることがより好ましい。伸張倍率が1.5倍未満であると、内層プリーツシート41および外層プリーツシート42を弾性部材9が伸張した状態で積層させても、外部部材4に襞12を形成することができなくなる。一方、伸張倍率が5倍を超えると、襞12の剛性が高くなり、着用者の肌への密着性が悪く、当接触感が硬くなり肌触りが悪くなる。
本実施形態の使い捨ておむつによれば、共に凹凸パターンが形成されている内層プリーツシートおよび外層プリーツシートを、伸張した状態の弾性部材に積層させることにより、弾性部材が収縮した場合に多数の襞が生じる。これにより、外部部材が伸張した状態および収縮した状態のいずれの場合であっても、凹凸パターンの凸部で着用者の肌と接するため、着用者の肌は、外部部材単独の剛性による影響のみを受けることとなり、着用者への密着性が高まり、違和感のない、クッション性に優れる使い捨ておむつを提供することができるようになった。また、多数の凹凸パターンおよび襞を有するため、着用者と使い捨ておむつとの隙間を減らすことができ、排泄物等の漏れを防ぐことができるようになった。さらに、多数の凹凸パターンおよび襞11を有するため、表面積が多くなり、断熱性が向上するようになった。
さらに、弾性部材9を収縮させると、襞11が複数形成されるが、この襞11は、弾性部材9を介して上部の襞11と下部の襞11と互い違いの場合がある。このとき、肌当接面側の圧力が均一化する場合があり、肌触りがよりよくなる場合もある。
[シート部材]
上述したような少なくとも一つのプリーツシート(内層プリーツシート41または外層プリーツシート42)を伸張した状態の弾性部材9を介して積層させた外部部材4は、使い捨ておむつ以外にシート部材として使用することができる。このようなシート部材は、当接感触がよく、クッション性に優れることから、例えば、使い捨ておむつ、生理用品等に使用することができる。
ここで、本発明のシート部材および外部部材4の柔らかさは、曲げ硬さや曲げ回復率で表現することができる。本発明の曲げ硬さは、0.02〜0.04×[10N・m/m]Kであることが好ましく、曲げ回復率は、0.02〜0.05[10N・m/m]Kであることが好ましい。
上述した外部部材を使い捨ておむつ以外に使用することにより、クッション性に優れるシート部材を提供することができるようになった。
[プリーツシートの製造方法]
図8は、プリーツシートの製造方法の一例を示した図である。なお、説明の便宜上、内層プリーツシート41を製造する場合について説明するが、外層プリーツシート42も同様に製造することができ、本発明を限定するものではない。
図8に示したような賦形ロール18でシート10を圧搾することにより、内層プリーツシート41を製造することができる。賦形ロール18には、一定の大きさの歯を複数有する歯付領域181と、平面の溝付領域182とを有し、歯付領域181と溝付領域182は、賦形ロール18内に交互に設置されている。凹凸パターンが形成されていない内層プリーツシート41(シート10)を一対の賦形ロール18内を通過させ、かつ、賦形ロール18を回転させると、歯付領域181で圧搾された箇所は、歯の間隔ごとに凹凸パターンを有する賦形領域16が形成される。また、溝付領域182からは溝領域17が形成される。歯付領域181および溝付領域182の幅等は、賦形領域16および溝領域17の幅等が上述したような範囲内になるように設置する。
賦形ロール18は、歯付領域181以外に熱が伝わらないように溝付領域182に断熱テープ等の断熱材で覆われている。熱を内層プリーツシート41の賦形領域16のみに与えることにより、熱により内層プリーツシート41の損傷を抑えることができ、内層プリーツシート41の幅入り、よれ等の変形を防止することができる。
本実施形態のプリーツシートの製造方法によれば、資材の幅入り、よれ等の変形を防止することができ、凹凸パターンを形成されているプリーツシートを効率よく製造することができるようになった。
以下、本発明の実施例を説明するが、これら実施例は、本発明を好適に説明するための例示に過ぎず、なんら本発明を限定するものではない。
[外部部材4の作製]
ポリプロピレンスパンボンド(PPSB)を19g/mとSMS不織布15g/mに対して凸部12の高さが1mmとなり、凹凸パターンのピッチが1.3mm、賦形領域16の幅が10mm、溝領域の幅が5mmおよび端部溝領域14の各幅が5mmとなるように賦形ロール18で圧搾し、プリーツシートを得た。
その後、通常の収縮時より2倍に伸張させた状態で、620デニールの弾性部材9を介して予め作製したプリーツシートの溝領域17に積層させ、外部部材4を作製した。なお、弾性部材9のピッチは5mmであった(以下、試料1という。)。
[曲げ特性試験]
不織布の曲げ特性試験機(KES FB−2 カトーテック(株)社製)に、100mm×100mmの試料1をMD方向と垂直に曲がるように試料1をセットし、曲げ剛さとヒステリシスを測定するKES試験を行った。なお、CD方向も同様に測定した。
試料1との比較例として、比較例1および比較例2も同様に曲げ剛さとヒステリシス(曲げ回復率)を測定した。なお、比較例1は、PPSBを19g/mとSMS不織布15g/mと、通常の収縮時より2倍に伸張させた状態で620デニールの弾性部材9を接合させ、さらにエンボス加工処理を行ったことにより作製した。また、比較例2は、PPSBを19g/mとSMS不織布15g/mと、通常の収縮時より2倍に伸張させた状態で、620デニールの弾性部材9と接合させることにより作製した。
以下、表1にKES試験の結果を示す。
Figure 0005367961
表1より、曲げ剛さは、試料1が最も小さい値を示し、比較例1および比較例2と比較して柔らかいことがわかる。また、ヒステリシスも同様に試料1が最も小さい値を示し、比較例1および比較例2と比較して回復率がよいことがわかる。これにより、試料1は、クッション性に優れていることがわかる。
[官能性試験]
試料1と比較例1および比較例2とを試験者に触ってもらい、それぞれの絶対評価を行った。以下、官能性試験の結果を表2に示す。
Figure 0005367961
表2からわかるように、試料1は、比較例1および比較例2と比べて柔らかいという評価を得た。したがって、試料1は、比較例1と比べて触り心地がよく、クッション性に優れていることがわかる。
(A)本発明の使い捨ておむつの正面図、(B)前身頃の部分拡大図である。 本発明の使い捨ておむつの斜視図である。 (A)プリーツシートの平面図、(B)X−X’線の断面図である。 弾性部材が伸張している状態の積層構造を示した図である。 弾性部材が収縮している状態の積層構造を示した図である。 凸部の高さが異なるプリーツシートを積層させた場合の積層構造を示した図である。 凹凸パターンの周期が異なるプリーツシートを積層させた場合の積層構造を示した図である。 本発明のプリーツシートの製造方法の一例を示した図である。
符号の説明
1 液透過性トップシート
2 液不透過性バックシート
3 吸収体
4 外部部材
41 内層プリーツシート(内層シート)
42 外層プリーツシート(外層シート)
5 シャーシー
51 前身頃
52 後身頃
53 股下部
6 接合部
7 腰周り開口部
8 脚周り開口部
9 弾性部材
10 シート
11 襞
12 皺(凸部)
13 凹部
14 端部溝領域
15 圧搾した領域
16 賦形領域
17 溝領域
18 賦形ロール
181 歯付領域
182 溝付領域

Claims (14)

  1. 前身頃と後身頃とからなり、胴周り開口部と、股下部に左右一対の脚周り開口部と、を有するシャーシーと、
    該シャーシーの少なくとも一部に配設される液透過性トップシートと、
    該液透過性トップシートの厚さ方向における一方側に配設される液不透過性バックシートと、
    前記液透過性トップシートと前記液不透過性バックシートとの間に配設される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつであって、
    前記シャーシーのうち、前記胴周り開口部と前記脚周り開口部との間に渡っては、内層シートと、外層シートと、前記内層シートと前記外層シートとの間に配置される1または複数の糸状または帯状の弾性部材と、を備えた外部部材からなり、
    前記内層シートおよび前記外層シートは、前記胴周り開口部と平行方向に凹凸パターンが連続的に形成されており、
    前記内層シートおよび前記外層シートは、前記凹凸パターンが形成されている複数の賦形領域と、前記複数の賦形領域と交互に形成され、平面パターンが形成されている複数の溝領域とを有し、
    前記弾性部材は、前記凹凸パターンが形成されている方向に沿うように配置され、
    前記外部部材は、伸張した状態の前記弾性部材を介して前記内層シートおよび前記外層シートを積層させて構成され、
    前記弾性部材が収縮している状態で、前記弾性部材、前記内層シートおよび前記外層シートが湾曲することにより、前記凹凸パターンに沿うように多数の襞が形成され、前記襞の高さは、1〜6mmであることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記内層シートおよび前記外層シートは、前記弾性部材に接着剤を塗布し、当該弾性部材を前記内層シートおよび前記外層シートそれぞれの前記溝領域に接合させることによって積層されることを特徴とする請求項に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記弾性部材の太さは、310〜1440デニールであり、前記溝領域の幅は、0.5mm〜3cmである請求項に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記内層シートおよび前記外層シートの凹凸パターンの凸部の高さは、0.5〜5mmである請求項1からのいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記賦形領域の幅は、2mm〜10cmである請求項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記外部部材は、前記内層シートおよび前記外層シートの幅方向の各端部において、前記賦形領域および前記溝領域が形成されない領域に形成される端部溝領域を有している請求項からおよび請求項のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記内層シートおよび前記外層シートの坪量は、5〜50g/mである請求項1からのいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記内層シートおよび前記外層シートの凸部の高さが同一である請求項1からのいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記内層シートおよび前記外層シートの凸部の高さが異なる請求項1からのいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記内層シートおよび前記外層シートの凸部間の間隔が同一である請求項1からのいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記内層シートおよび前記外層シートの凸部間の間隔が異なる請求項1からのいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 第一のシートと、第二のシートと、前記第一のシートと前記第二のシートとの間に配置される1または複数の糸状または帯状の弾性部材と、を備え、前記第一のシートおよび前記第二のシートは、長手方向に沿って凹凸状に形成されているシート部材であって、
    前記第一のシートおよび前記第二のシートには、複数の凸部と、複数の凹部とが長手方向に交互に連続的に形成されており、
    前記第一のシートおよび前記第二のシートは、前記複数の凸部および前記複数の凹部が形成されている複数の賦形領域と、前記複数の賦形領域と交互に形成され、平面パターンが形成されている複数の溝領域とを有し、
    前記弾性部材は、前記長手方向に沿うように配置され、
    前記第一のシートおよび前記第二のシートは、伸張した状態の前記弾性部材を介して積層され、
    前記弾性部材が収縮している状態で、前記弾性部材、前記第一のシートおよび前記第二のシートが湾曲することにより、前記複数の凸部および前記複数の凹部に沿うように多数の襞が形成され、前記襞の高さは、1〜6mmであることを特徴とするシート部材。
  13. 第一のシートと、第二のシートと、前記第一のシートと前記第二のシートとの間に配置される1または複数の糸状または帯状の弾性部材と、を備えるシート部材の製造方法であって、
    シートを、一対の賦形ロールであって、一定の大きさの複数の歯が周方向に形成された歯付領域および平面形状の溝付領域が軸方向に交互に配置されて形成された一対の賦形ロールの間で圧搾することにより、前記歯付領域から複数の凸部および複数の凹部が長手方向に沿って形成されている複数の賦形領域を形成し、前記溝付領域から前記賦形領域と交互に形成され、平面パターンが形成されている複数の溝領域を形成する工程と、
    前記弾性部材に接着剤を塗布し、伸張した状態の前記弾性部材を前記第一のシートおよび前記第二のシートそれぞれの前記溝領域に接合させることによって前記第一のシートおよび前記第二のシートを積層する工程と、
    前記弾性部材が収縮した状態で、前記弾性部材、前記第一のシートおよび前記第二のシートが湾曲することにより、前記複数の凸部および前記複数の凹部に沿うように多数の襞を形成し、前記襞の高さは、1〜6mmである工程と、を備えることを特徴とするシート部材の製造方法。
  14. 前記溝付領域は、断熱材で覆われている請求項13に記載のシート部材の製造方法。
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