JP5367162B2 - レーザ切断方法及びレーザ切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線板などをレーザビームにより切断するレーザ切断方法及びレーザ切断装置に関するものである。
レーザビームは、指向性・集光性に優れているため、レンズによる微小スポットへの集光が容易であり、高エネルギー密度を得ることが可能である。また、ミラーなどによりレーザビームの集光位置をワーク上の任意の位置へ移動させることが可能であるため、微細で複雑な形状を加工することが可能である。そのため、レーザ加工機は切断加工の分野において多く利用されている。
プリント配線板は、導体層と絶縁層との積層構造からなる。一般的に、導体層は銅などの金属からなり、絶縁層は有機化合物である樹脂からなる。よって、プリント配線板をレーザビームにより切断する場合、レーザビームのパワーが大きいと、プリント配線板に含まれる成分から炭化物などの加工屑が生成され、ワークの切断面に付着することがある。加工屑は、プリント配線板の絶縁信頼性を著しく低下させる。また、剥離した加工屑がプリント配線板上にゴミとして堆積することがある。よって、加工屑は、プリント配線板の動作不良の原因となる。また、ワークが金属、シリコン、木材などからなる場合でも、プリント配線板と同様に、切断面に付着することがある。
ワークの切断面に対する加工屑の付着を抑制することを目的とする従来のレーザ切断方法として、ワーク上の同一軌道に沿ってレーザビームを複数回走査させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、ワークの切断面に対する加工屑の付着を抑制することを目的とする従来のレーザ切断方法として、いったん切断を完了した後に、切断面に対して弱いパワーのレーザビームを照射させるものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005―303322号公報 特開平5―343832号公報
しかしながら、特許文献1のレーザ切断方法の場合、ワークの同一切断面に繰り返しレーザビームを照射するため、同一切断面に対して加熱と冷却が繰返されることにより加工屑が発生し堆積するという問題がある。
また、特許文献2のレーザ切断方法の場合、いったん切断を完了したときにワークの切断面に付着している加工屑は、弱いパワーのレーザビームが照射される頃には冷却されているため、ワークの材料の変質などに起因して、レーザビームを吸収しにくくなる。したがって、いったん発生した加工屑を弱いパワーのレーザビームで除去することは困難という問題がある。
本発明におけるレーザ切断方法は、集光位置におけるビーム径がDであってかつパワーがPであるレーザビームを、1回走査することにより前記ワークの切断が可能である場合、以下の式(1)及び式(2)を満たすように、前記ワークに対する所定パワーPのレーザビームの走査位置を各回の走査毎に所定移動量Sずつ前記ワークの被加工面の面方向に移動させつつ前記ワークに対する前記所定パワーPのレーザビームをn回走査することにより、前記ワークを切断することを特徴とする。
0 < S ≦ D/n ・・・式(1)
> P ≧ P/n ・・・式(2)
また、本発明におけるレーザ切断装置は、レーザビームを出射するレーザ発振器と、前記レーザ発振器が出射するレーザビームをワークに集光する集光レンズと、レーザビームのパワーと前記ワークに対するレーザビームの走査位置とを制御する制御装置とを備え、集光位置におけるビーム径がDであってかつパワーがPであるレーザビームを、1回走査することにより前記ワークの切断が可能である場合、以下の式(1)及び式(2)を満たすように、前記ワークに対する所定パワーPのレーザビームの走査位置を各回の走査毎に所定移動量Sずつ前記ワークの被加工面の面方向に移動させつつ前記ワークに対する前記所定パワーPのレーザビームをn回走査することにより、前記ワークを切断することを特徴とする。
0 < S ≦ D/n ・・・式(1)
> P ≧ P/n ・・・式(2)
本発明によれば、ワークの切断により形成される切断面に加工屑が付着することを抑制することができる。
実施の形態1におけるレーザ切断装置の構成図である。 実施の形態1におけるXYテーブルの仕様を説明するための図である。 実施の形態1の具体例におけるワークの仕様と加工形状の例を説明するための図である。 レーザビームを4回走査することにより、図3に示すワークを実施の形態1のレーザ切断方法を用いて切断する様子を示す図である。 従来のレーザ切断方法を用いた場合の切断面と実施の形態1のレーザ切断方法を用いた場合の切断面の写真図である。 実施の形態2におけるレーザ切断装置の構成図である。 実施の形態3におけるレーザ切断装置の構成図である。
7 ワーク
2 レーザビーム
1 レーザ発振器
6 集光レンズ
30 駆動ミラー
40 テレセントリックfθレンズ
実施の形態1.
図1〜図5を参照して、実施の形態1を説明する。
図1は、実施の形態1におけるレーザ切断装置の構成図である。実施の形態1におけるレーザ切断装置は、レーザビーム2を出射するレーザ発振器1と、レーザ発振器1から出射されたレーザビーム2をワーク7まで伝播する複数の伝播ミラー3、4、5と、伝播されたレーザビーム2をワーク7上に集光する集光レンズ6と、ワーク7を載せてX軸及びY軸方向に移動可能なXYテーブル8と、データ10に基づきレーザ発振器1及びXYテーブル8を制御する制御装置9を備えている。データ10は、加工プログラムや、後述するビーム径Dや走査の総回数nなどの情報であり、レーザ切断装置に入力された後、図示しないメモリに記憶される。なお、レーザビーム2は、休止時間の無いCW発振によるものであってもよいし、休止時間が所定時間毎にあるパルス発振によるものであってもよい。
図2は、実施の形態1におけるXYテーブルの仕様を説明するための図である。XYテーブル8は、ワーク7を切断することにより形成される加工形状7aより大きな開口部8aを有する。これにより、ワーク7の切断時に、レーザビーム2がワーク7を通過してXYテーブル8に照射することによりXYテーブル8を損傷することを防ぐことができる。また、ワーク7を通過したレーザビーム2が、XYテーブル8にて反射されて、ワーク7の裏面を照射することを防ぐことができる。
つぎに、実施の形態1におけるレーザ切断方法を説明する。なお、以降の説明では、レーザビーム2の集光位置におけるビーム径がD(mm)であり、かつレーザビーム2のパワーがP(W)である場合に、レーザビーム2を1回走査することによりワーク7の切断が可能であるものとする。
本実施の形態では、レーザビーム2を複数回走査することによりワーク7を切断する。また、各回の走査毎に、レーザビーム2の走査位置を移動させる。このとき、以下の式(1)に示すように、各回の走査毎の走査位置の移動量S(mm)を、0より大きくD/n以下の値に設定する。なお、nは走査の総回数である(n≧2)。

0 < (各回の走査毎の走査位置の移動量S) ≦ D/n ・・・式(1)

ここで、移動量Sは、前回の走査経路上の任意の点をA点とし、A点における前回の走査経路の接線と直交する直線と今回の走査経路との交点をB点としたとき、A点とB点との距離に等しい。
さらに、以下の式(2)に示すように、各回の走査毎のレーザビーム2のパワーP(W)を、P/n以上でP未満の値に設定する。

> (各回の走査毎のレーザビーム2のパワーP) ≧ P/n
・・・式(2)
なお、式(1)及び式(2)に基づきS及びPを決定するのは、レーザ切断装置の操作者または制御装置9が行う。
ここで、実施の形態1の具体例を図3と図4を参照して説明する。図3は、実施の形態1の具体例におけるワークの仕様と加工形状の例を説明するための図である。図3(a)はワーク7を上から観た図であり、図3(b)はワーク7の断面図である。ワーク7は、60mm×60mmの正方形状からなり、1mmの厚さを有する。また、ワーク7を切断することにより形成される加工形状7aは、30mm×30mmの正方形状からなる。ワーク7は、ガラスクロス13をエポキシ系樹脂14に含浸させた絶縁層と導体層との積層構成からなるプリント配線板である。
以下の表1は、従来のレーザ切断方法を用いて1回走査した場合の実験結果を示す表である。表1の実験では、D=0.2mmに設定するとともに、P=80、100、120(W)の3通りに設定し、図3に示すワーク7にレーザビーム2を1回だけ走査した。なお、この実験にて用いたレーザ切断方法は、従来のレーザ切断方法に相当する。表1は、各実験の結果として、ワーク7を切断出来たか否か、及び切断面に加工屑が目視できる程度に付着していたか否かを、示している。ここで、ワーク7を切断出来たとは、レーザビーム2がワーク7を貫通出来たことをいい、レーザビーム2がワーク7の表面と裏面との間の中間点までしが至らなかった場合を含まない。
Figure 0005367162
表1に示すように、P=80(W)に設定した場合は、切断面に加工屑の付着はなかったが、ワーク7を切断することができなかった。一方、P=100、120(W)に設定した場合は、ワーク7を切断することができたが、切断面に加工屑の付着があった。よって、従来のレーザ切断方法を用いた場合、レーザビームのパワーPの値に関らず、ワーク7の切断が可能で、かつ切断面に加工屑の付着がないという、良好な結果を得ることができなかった。以降、この実験に基づき、P=100(W)と設定する。
以下の表2は、実施の形態1のレーザ切断方法を用いて2回走査した場合の実験結果を示す表である。表2の実験では、実施の形態1のレーザ切断方法を用いて、図3に示すワーク7にレーザビーム2を2回走査した。また、D=0.2(mm)に設定するとともに、P=40、50、60(W)の3通りに設定し、さらにそれぞれのPの値においてS=0.08、0.10、0.12(mm)の3通りに設定した。表2は、表1と同様、各実験の結果として、ワーク7を切断出来たか否か、及び切断面に加工屑の付着が目視できる程度にあったか否かを、示している。
Figure 0005367162
表2の実験では、n=2(回)、P=100(W)であるから、D/n=0.1(mm)、P/n=50(W)である。よって、式(1)を満たすS=0.08、0.10(mm)で、かつ式(2)を満たすP=50、60(W)の場合、良好な結果を得ることができる。
以下の表3は、実施の形態1のレーザ切断方法を用いて4回走査した場合の実験結果を示す表である。表3の実験では、実施の形態1のレーザ切断方法を用いて、図3に示すワーク7にレーザビーム2を4回走査した。また、D=0.2(mm)に設定するとともに、P=20、25、30(W)の3通りに設定し、さらにそれぞれのPの値においてS=0.04、0.05、0.06(mm)の3通りに設定した。表3は、表1と同様、各実験の結果として、ワーク7を切断出来たか否か、及び切断面に加工屑の付着が目視できる程度にあったか否かを、示している。
Figure 0005367162
表3の実験では、n=4(回)、P=100(W)であるから、D/n=0.05(mm)、P/n=25(W)である。よって、式(1)を満たすS=0.04、0.05(mm)で、かつ式(2)を満たすP=25、=30(W)の場合、良好な結果を得ることができる。
図4は、レーザビームを4回走査することにより、図3に示すワークを実施の形態1のレーザ切断方法を用いて切断する様子を示す図である。このとき、n=4(回)、D=0.2(mm)、P=100(W)である。よって、式(1)と式(2)に基づき、S≦0.05、P≧25を満たす必要がある。そこで、図4の例では、S=0.05(mm)、P=25(W)と設定した。
図4(a)は1回目の走査の場合、図4(b)は2回目の走査の場合、図4(c)は3回目の走査の場合、図4(d)は4回目の走査の場合を、それぞれ示す。また、図4(a)〜(d)の各図において、上図はワーク7を上から観た図であり、加工形状7aを二点鎖線で示し、レーザビーム2の走査位置20を太線矢印で示している。一方、図4(a)〜(d)の各図において、下図はワーク7の断面図であり、平面方向の走査位置21と走査により形成される切断面22とを示している。
図4(a)の場合、走査位置20は、Sの1.5倍である0.075mmだけ、加工形状7aより外側にある。図4(b)の場合、走査位置20は、Sの0.5倍である0.025mmだけ、加工形状7aより外側にある。図4(c)の場合、走査位置20は、Sの0.5倍である0.025mmだけ、加工形状7aより内側にある。図4(d)の場合、走査位置20は、Sの1.5倍である0.075mmだけ、加工形状7aより内側にある。このように、図4の例では、レーザビーム2の走行位置20を、各回の走査毎に加工形状7aの周辺にて0.05mmずつ内側方向へ移動させることにより、ワーク7を切断し、加工形状7aを形成している。
図5は、従来のレーザ切断方法を用いた場合の切断面と実施の形態1のレーザ切断方法を用いた場合の切断面の写真図である。図5(a)は、従来のレーザ切断方法を用いてn=1(回)、D=0.2(mm)、P=100(W)とした場合のワーク7の切断面22の写真図である。図5(a)では、切断面22に対して照射されるレーザビーム2のパワーが100Wと大きいため、炭化物等からなる加工屑が切断面22に大量に付着している。
一方、図5(b)は、実施の形態1のレーザ切断方法を用いてn=4(回)、D=0.2(mm)、S=0.05(mm)、P=25(W)とした場合の、ワーク7の切断面22の写真図である。図5(b)では、各回の走査毎において形成される切断面22に対して照射されるレーザビーム2のパワーが25Wと小さいため、各回の走査毎に切断面22にはほとんど加工屑が付着しない。さらに各回の走査毎にレーザビーム2の走査位置が0.2mmずつ移動するため、同一の切断面22に複数回25Wのレーザビーム2が照射されることにより加工屑の付着が発生するのを抑制することができる。これにより、最終的に形成される切断面22には、最終回である4回目にて走査される25Wのレーザビームパワーのみが照射されることになる。したがって、最終的に形成される切断面22に加工屑がほとんど付着していない。
なお、式(1)において、SはD/6n以上であることが望ましい。すなわち、以下の式(3)と式(2)を満たす場合、加工屑の付着を効率的に抑制することができる。

D/6n ≦ (各回の走査毎の走査位置の移動量S) ≦ D/n ・・・式(3)
また、以上の具体例の説明では、レーザビームの走査位置を、各回の走査毎に加工形状7aの周辺にて0.05mmずつ内側方向へ平行に移動させることにより、ワーク7を切断し、加工形状7aを形成しているが、これに限られない。すなわち、例えばレーザビームの走査位置を、各回の走査毎に加工形状7aの周辺にて0.05mmずつ外側方向へ平行に移動させることにより、ワーク7を切断し、加工形状7aを形成してもよい。
なお、以上の説明では、ワーク7はプリント配線板からなるものとしたが、レーザビームの照射により加工屑が発生するものである限り、いかなる材料からなるものでもよい。すなわち、ワーク7は、金属、シリコン、木材などからなるものでもよい。
実施の形態1によれば、ワークの切断を行う間に加工屑が発生することを抑制することができる。これにより、ワークの切断により形成される切断面に加工屑が付着することを抑制することができる。
なお、実施の形態1では、各回の走査毎の走査位置の移動量Sと各回の走査毎のレーザビーム2のパワーPが、各回の走査において一定である場合について説明したが、この限りでない。すなわち、式(1)と式(2)を満たす限り、各回の走査毎のS及びPが異なっていてもよい。この場合でも、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6を参照して、実施の形態2を説明する。なお、実施の形態1と異なる部分を中心に説明し、実施の形態1と同様の部分の説明を省略する。
実施の形態1における図1に示すレーザ切断装置では、XYテーブル8のX軸方向及びY軸方向の移動により、ワーク7に対するレーザビーム2の集光位置を移動させている。XYテーブル8は重量が重いことから、集光位置の移動が遅くなるため、ワーク7の切断を完了するのに時間が長くかかってしまう。実施の形態2は、実施の形態1にて説明したレーザ切断方法を用いつつ、ワークの切断にかかる時間を短縮するためのものである。
図6は、実施の形態2におけるレーザ切断装置の構成図である。実施の形態2におけるレーザ切断装置は、レーザビーム2を出射するレーザ発振器1と、レーザ発振器1から出射されたレーザビーム2を後述する駆動ミラー30まで伝播する複数の伝播ミラー3、4と、伝播されたレーザビーム2を任意の角度で偏向してワーク7まで伝播する回転可能な駆動ミラー30と、伝播されたレーザビーム2をワーク7上に集光する集光レンズ6と、レーザ発振器1及び駆動ミラー30を制御する制御装置31と、ワーク7を載せた固定テーブル32と、を備えている。
実施の形態2におけるレーザ切断装置は、駆動ミラー30が回転することによりワーク7に対するレーザビーム2の集光位置を移動させる。このレーザ切断装置を用いて、n=4(回)、D=0.2(mm)、S=0.05(mm)、P=25(W)として実施の形態1のレーザ切断方法を用いてレーザ切断を行った結果、ワーク7を切断することができたとともに、切断面に炭化物の付着がほとんど無かった。さらに、駆動ミラー30はXYテーブル8と比べて重量が軽いことから、集光位置の移動を速くすることができる。これにより、実施の形態1におけるレーザ切断装置を用いる場合と比べ、切断にかかる時間を1/4倍に短縮することができた。
実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加え、レーザ切断にかかる時間を短縮することができる。
なお、実施の形態2では、駆動ミラー30が回転することによりワーク7に対するレーザビーム2の集光位置を移動させるが、これに限られない。たとえば、駆動ミラー30がX軸方向及びY軸方向に移動することによりワーク7に対するレーザビーム2の集光位置を移動させるようにしてもよい。この場合も、実施の形態2と同様な効果を得ることができる。
また、図6に示すレーザ切断装置に、図1に示すXYテーブル8を加えて、制御装置31にレーザ発振器1、駆動ミラー30、及びXYテーブル8を制御させるようにしてもよい。この場合も、実施の形態2と同様な効果を得ることができる。
実施の形態3.
図7を参照して、実施の形態3を説明する。なお、実施の形態2と異なる部分を中心に説明し、実施の形態2と同様の部分の説明を省略する。
実施の形態2における図6に示すレーザ切断装置では、回転可能な駆動ミラー30にて偏向されたレーザビーム2を、集光レンズ5によりワーク7の表面に集光させている。このため、ワーク7の表面に対して垂直にレーザビーム2が照射されないことにより、切断面がワーク7の表面に対して垂直ではなくなり、切断精度を向上することができない。実施の形態3は、実施の形態1にて説明したレーザ切断方法を用いつつ、ワークの切断の精度を向上するためのものである。
図7は、実施の形態3におけるレーザ切断装置の構成図である。実施の形態3におけるレーザ切断装置は、レーザビーム2を出射するレーザ発振器1と、レーザ発振器1から出射されたレーザビーム2を後述する駆動ミラー30まで伝播する複数の伝播ミラー3、4と、伝播されたレーザビーム2を任意の角度で偏向してワーク7まで伝播する回転可能な駆動ミラー30と、伝播されたレーザビーム2をワーク7上に集光するテレセントリックfθレンズ40と、レーザ発振器1及び駆動ミラー30を制御する制御装置31と、ワーク7を載せた固定テーブル32と、を備えている。
テレセントリックfθレンズ40は、像高をY、焦点距離をf、入射角度をθとすると、Y=f×θを満たす特性を有する。さらに、テレセントリックfθレンズ40は、駆動ミラー30により偏向されたレーザビーム2をワーク7に対して垂直に照射させる、テレセントリックなレンズである。
実施の形態3におけるレーザ切断装置は、駆動ミラー30により偏向されたレーザビーム2を、テレセントリックfθレンズ40によりワーク7の表面に対して垂直に集光させる。このレーザ切断装置を用いて、n=4(回)、D=0.2(mm)、S=0.05(mm)、P=25(W)として実施の形態1のレーザ切断方法を用いてレーザ切断を行った結果、実施の形態2の効果に加え、ワーク7の表面に対して垂直な切断面を得ることができた。
実施の形態3によれば、実施の形態2の効果に加え、ワーク7の表面に対して垂直な切断面を得ることができるため、レーザ切断の精度を向上することができる。

Claims (6)

  1. 集光位置におけるビーム径がDであってかつパワーがPであるレーザビームを、1回走査することにより前記ワークの切断が可能である場合、以下の式(1)及び式(2)を満たすように、前記ワークに対する所定パワーPのレーザビームの走査位置を各回の走査毎に所定移動量Sずつ前記ワークの面方向に移動させつつ前記ワークに対する前記所定パワーPのレーザビームをn回走査することにより、前記ワークを切断することを特徴とするレーザ切断方法。
    0 < S ≦ D/n ・・・式(1)
    > P ≧ P/n ・・・式(2)
  2. 前記所定移動量S又は前記所定パワーPは、各回の走査毎の値が略同一であることを特徴とする請求項1記載のレーザ切断方法。
  3. 前記レーザビームは、休止時間の無いCW発振又は休止時間のあるパルス発振によるものであることを特徴とする請求項1記載のレーザ切断方法。
  4. レーザビームを出射するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器が出射するレーザビームをワークに集光する集光レンズと、
    レーザビームのパワーと前記ワークに対するレーザビームの走査位置とを制御する制御装置とを備え、
    集光位置におけるビーム径がDであってかつパワーがPであるレーザビームを、1回走査することにより前記ワークの切断が可能である場合、以下の式(1)及び式(2)を満たすように、前記ワークに対する所定パワーPのレーザビームの走査位置を各回の走査毎に所定移動量Sずつ前記ワークの面方向に移動させつつ前記ワークに対する前記所定パワーPのレーザビームをn回走査することにより、前記ワークを切断することを特徴とするレーザ切断装置。
    0 < S ≦ D/n ・・・式(1)
    > P ≧ P/n ・・・式(2)
  5. 前記レーザ発振器と前記集光レンズとの間の光路上に設けられ、移動又は回転が可能な駆動ミラーを備えたことを特徴とする請求項4記載のレーザ切断装置。
  6. 前記集光レンズは、テレセントリックfθレンズであることを特徴とする請求項4記載のレーザ切断装置。
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