JP5363870B2 - 偏芯回転運動を伴う研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏芯回転運動を伴う研磨装置に関する。
研磨装置においては、研磨部材をモータによって直接回転駆動するのではなく、研磨部材を偏芯回転運動によって間接的に駆動するようなものがある。具体的には、第1の軸線を中心にモータからの回転駆動力によって直接回転駆動される回転支持体と、該回転支持体における該第1の軸線から離された位置において該第1の軸線に平行に延びる第2の軸線を中心に回転可能にして該回転支持体に取り付けられる研磨部材とを有し、第1の軸線の周りでの回転支持体の回転に伴って、研磨部材が第2の軸線の周りで回転力を受けて回転されるようにしたものである。この研磨装置では、基本的には、研磨部材は第1の軸線の周りでの公転とともに、第2の軸線の周りでの自転が生じる。これに対して、自転を制限して当該研磨部材の第1の軸線の周りでの向きを略一定に保ち、当該研磨部材の動きを、第1の軸線の周りでの第2の軸線の回転運動に伴った前後運動と揺動運動とに制限することが可能である。特許文献1は、研磨部材に自転及び公転を生じるようにする場合と、前後運動及び揺動運動を生じるようにする場合とを使い分けできるようにした装置を開示している。
特許第4061053号
特許文献1に開示された研磨装置では、研磨部材(研磨パッド)を上記のように使い分けするために、研磨部材を支持しているフレームに連結軸を通し、その先端を研磨部材に差し込んで、該フレームと研磨部材とを連結することにより、当該研磨部材の第2の軸線の周りでの自転を阻止するようにしている。
この研磨装置では、上記連結軸によりフレームと研磨部材とを連結する作業が煩雑であり、作業効率の妨げとなる。また、高速で運動する研磨部材と静止状態のフレームとを連結する構造となっているので、その連結構造のメンテナンスをする煩わしさもある。
本発明は、このような従来の研磨装置でのこのような煩わしさをなくし、研磨部材の動きを簡単に変えることができるようにすることを目的としている。
すなわち、本発明は、
ケーシング(上述の実施形態の説明においては参照番号48として示しある)と、
該ケーシングに取り付けられたモータ(16)と、
該ケーシングに取り付けられ、該モータの出力軸(18)に駆動連結され、第1の軸線を中心に回転される回転支持体(22)と、
該回転支持体における該第1の軸線(40)から離された位置において該第1の軸線に平行に延びる第2の軸線(60)を中心に回転可能にして、該回転支持体に取り外し可能に取り付けられ、該第2の軸線に直交する方向で延びる研磨面(12)を有する少なくとも2つの種類の研磨部材(14、14−2、14−3、14−4)と、
を有し、
該ケーシングは、該回転支持体の回転に伴って該第1の軸線(40)の周りで回転される該第2の軸線(60)よりも該第1の軸線(40)からの放射方向で該第1の軸線から離れた位置に設けられた第1摺動係合部(86)を有し、
該研磨部材のうちの少なくとも1つの研磨部材(14−2、14−3、14−4)が、該回転支持体に取り付けられたときに、該第1摺動係合部に摺動可能に係合する第2摺動係合部(同実施形態においては細長溝82と一対の突起84とから構成)であって、該回転支持体(22)が回転されて、該第2の軸線(60)が該第1の軸線(40)を中心に回転されるときに、該第1摺動係合部との係合部分と該第2の軸線(60)とを結ぶ線に沿って当該研磨部材が変位しながら該係合部分の周りで枢動するのを許容する第2摺動係合部(82,84)を有し、
該研磨部材のうちの少なくとも他の1つの研磨部材(14)が、該回転支持体に取り付けられたときに、該第1摺動係合部(86)に係合しないようにされている
ことを特徴とする研磨装置を提供する。
この研磨装置では、所要の研磨部材を回転支持部材に取り付けるだけで、当該研磨部材が上述の公転及び自転を伴った動きを行うか、又は、前後運動及び揺動運動を伴った動きを行うかを決定することができる。
具体的には、該第1摺動係合部(86)が、該ケーシング(48)から、該回転支持体に取り付けられた研磨部材(14、14−2、14−3、14−4)に向かって突出するようにされ、該第2摺動係合部(82、84)が該第2の軸線から放射方向に直線状に延びて該第1摺動係合部(86)と摺動係合するようにすることができる。
より具体的には、第2摺動係合部(82、84)が、第1摺動係合部(86)の両側を、第2の軸線(60)から略放射方向に延び、該第1摺動係合部と係合可能とされた平行な面を有するようにすることができる。
該第1摺動係合部は、第1の軸線に平行に延びる固定軸(88)と、該固定軸の周りに回転自在に取り付けられたラジアルベアリング(90)を有し、該ラジアルベアリングが該平行な面の間に受け入れられるようにすることができる。
また、上記とは逆に、第2動係合部が、回転支持体に取り付けられた研磨部材からケーシングに向かって突出するようにされ、第1摺動係合部が第2摺動係合部の両側を第2の軸線から略放射方向に直線状に延びて第2摺動係合部と摺動係合可能とされた平行な面を有するようにすることもできる。
上記少なくとも1つの研磨部材(14−3)が、第2の軸線(60)から見て前方に延びる延長支持部材(100)と、該延長支持部材の先端部分に該第2の軸線と平行でケーシングから離れる方向に延びるよう取り付けられた細長い研磨材104とを有するようにすることができる。このようにすることにより、研磨材を当該研磨装置の使用者から見やすい位置に設定できると共に、他の部分よりも凹んだ部分の面を研磨するのが容易になる。より具体的には、上記少なくとも1つの研磨部材(14−3)が、回転支持体(22)に第2の軸線(60)の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材(72−2)を有し、延長支持部材(100)が弾性を有するシート状部材から作られ、剛性基材(72−2)の下面に固定されて、剛性基材の先端縁より前方に延出した部分を有し、細長い研磨材(104)が該延出した部分に取り外し可能に固定されるようにすることができる。
また、少なくとも1つの研磨部材(14−3)が、回転支持体(22)に第2の軸線(60)の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材(72−2)と、該剛性基材に固定されて前方に延びる弾性を有する延長支持部材(100)と、該延長支持部材の下面に取り外し可能に取り付けられ、下面に上記研磨面を有する三角形状の研磨材(104−2)とを有するようにすることができる。この研磨材を使用する場合には、三角形の1つの角部分を中心に研磨作業を行い、この角部分が摩耗したときには、他の角部分を用いて研磨作業を行うことができる。
この場合、延長支持部材(72−2)が、前後方向に延びるリブ部(102)を有し、研磨材(104−2)が、三角形の各頂点から対向する辺に向かって延びるリブ係合部(同実施形態においては溝126として構成)を有し、研磨材をそのリブ係合部の1つを該リブに係合するようにして延長支持部材に取り付けるようにすることができる。リブ係合部をリブと係合するようにすることにより、該リブ係合部が延びる三角形の1つの角部が当該研磨装置の前方に向けられるように設定することができる。
本発明はまた、
ケーシング(48)と、
該ケーシングに取り付けられたモータ(16)と、
該ケーシングに取り付けられ、該モータの出力軸(18)に駆動連結され、第1の軸線(40)を中心に回転される回転支持体(22)と、
該回転支持体(22)における該第1の軸線(40)から離された位置において該第1の軸線(40)に平行に延びる第2の軸線(60)を中心に回転可能にして、該回転支持体に取り外し可能に取り付けられ、該第2の軸線(60)に直交する方向で延びる研磨面(12)を有する研磨部材(14−2、14−3、14−4)と、
を有する研磨装置(10)であって、
該第1の軸線(40)からの放射方向で該第2の軸線(60)よりも該第1の軸線(40)から離れた所定位置において該ケーシング(48)に設けられ、該ケーシングから、該回転支持体(22)に取り付けられた研磨部材(14−2、14−3、14−4)に向かって突出するようにされた第1摺動係合部(86)を有する研磨装置(10)における該研磨部材(14−2、14−3、14−4)であって、
該回転支持体(22)に取り付けられたときに、該第1摺動係合部(86)に摺動可能に係合して、該回転支持体(22)が回転されるときに、該第1摺動係合部(86)に対し、該第1摺動係合部(86)との係合部分と該第2の軸線(60)とを結ぶ線に沿って相対的に変位する第2摺動係合部(82、84)を有する研磨部材(14−2、14−3、14−4)を提供する。
第2摺動係合部(82,84)は、第1摺動係合部(86)と摺動係合する、該第2の軸線(60)から放射方向に延びる摺動係合面を有するようにすることができる。
また、当該研磨部材は、第2の軸線から見て前方に延びる延長支持部材(100)と、該延長支持部材の先端部分に第2の軸線(60)と平行でケーシングから離れる方向に延びるよう取り付けられ、先端に該研磨面を有する細長い研磨材(104)とを有するようにすることができる。
この場合、回転支持体(22)に第2の軸線(60)の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材(72−2)を有し、該延長支持部材(100)が弾性を有するシート状部材から作られ、剛性基材の下面に固定されて、該剛性基材の先端縁より前方に延出した部分を有し、該細長い研磨材は該延出した部分に取り外し可能に固定されるようにすることができる。
また、当該研磨部材は、回転支持体(22)に第2の軸線(60)の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材(72−2)と、該剛性基材に固定されて前方に延びる弾性を有する延長支持部材(100)と、該延長支持部材の下面に取り外し可能に取り付けられ、下面に該研磨面を有する三角形状の研磨材(104−2)とを有するようにすることができる。
この場合、延長支持部材が、前後方向に延びるリブ部(102)を有し、該研磨材が、三角形の各頂点から対向する辺に向かって延びるリブ係合部(126)を有し、研磨材をそのリブ係合部の1つを該リブに係合するようにして該延長支持部材に取り付けるようにすることができる。
以下、本発明の実施形態につき添付図面に基づき説明する。
本発明に係る研磨装置の一実施形態を示す縦断面側面図である。 本発明に係る研磨装置の他の実施形態を示す縦断面側面図である。 図2の研磨装置のIII―III矢視から研磨部材の平面図である。 図2の研磨装置において研磨作業が行われるときの研磨部材の動きを示す図である。 本発明に係る研磨装置の更に別の実施形態を示す図であり、(a)は縦断面側面図、(b)は同研磨装置の研磨部材を底面から見た図、(c)は同研磨部材を左方から見た図である。 図5の研磨装置における研磨材を示し,(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明に係る研磨装置の更に異なる実施形態を示す図であり、(a)は縦断側面図、(b)は同研磨装置の前方部分を上から見た図である。 本発明に係る研磨装置の更に別の実施形態で用いられる研磨材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明に係る研磨装置の同実施形態を示す図であり、(a)は縦断側面図、(b)は同研磨装置の前方部分を上から見た図である。
図1には、本発明の一実施形態に係る研磨装置10の縦断側面図を示している。
この研磨装置10には、底面側から見た場合円板状の研磨面12を備えるディスク状の研磨部材14が装着されており、ベーン式エアモータ16と、該ベーン式エアモータの出力軸18に傘歯車19,20を介して駆動連結され、研磨部材14を支持するための回転支持体22とを有している。
ベーン式エアモータ16は、当業者には周知のものであり詳細な説明は省略するが、ラジアルベアリング24,26によって水平に回転自在に支持されたロータ及び該ロータに半径方向で変位可能に設けられた複数のベーンを備え、圧搾空気供給チューブ28を通して(図示しない)圧搾空気供給源から供給される圧搾空気により回転駆動されるようになっている。
圧搾空気供給チューブ28とベーン式エアモータ16との間には、ピボット30により枢着されたレバー32の操作により開閉操作が行なわれる開閉弁装置34が取り付けられている。この弁装置も当業者には周知のものであり、詳細な説明は省略する。
回転支持体22は、それに固定された傘歯車20の軸線(以下、第1の軸線とする)40を中心に回転駆動されるようになっており、上下のラジアルベアリング44、46によって当該研磨装置のケーシング48内に回転自在に支持されている。
回転支持体22は、具体的には、上部のラジアルベアリング44によって支持された上部軸部50と、傘歯車20が固定された中間軸部52と、下部のラジアルベアリング46によって支持された下部軸部54と、下部軸部54に連結され研磨部材14を支持するための研磨部材支持部56とを有する。
研磨部材支持部56は、全体としては円柱状とされており、その底部から上方に延びる研磨部材支持凹部58を有している。該研磨部材支持凹部58は、第1の軸線40から間隔Aをあけて平行とされた第2の軸線60を中心にした円形の断面を有し、その円筒状内壁面64にはラジアルベアリング62が取り付けられており、研磨部材14は該ラジアルベアリング62によって回転自在に支持されている。
具体的には、円筒状内壁面64がラジアルベアリング62のアウターレースとされ、該ラジアルベアリングのインナーレースとしては第2の軸線60に同軸状にされた筒状レース部材66が設けられ、該筒状レース部材66の内周面にネジ68が切られており、研磨部材14はその頂面中央を通して上方に延びるボルト70を該ネジ68にネジ係合することにより回転支持部材に連結固定されるようになっている。
この研磨装置においてレバー32の操作により弁装置34が開かれ、ベーン式エアモータ16が供給される圧搾空気により回転されると、回転支持体22が第1の軸線40を中心として回転駆動される。これにより、第2の軸線60は第1の軸線40を中心に回転(公転)され、これに伴い、研磨部材14が該第2の軸線60を中心に回転(自転)されるようになる。従って、この研磨部材14の研磨面12を被研磨物の面に適度な圧力で押し付けることにより、公転及び自転を伴った研磨面の動きにより研磨が行なわれる。
図2は、図1の研磨装置10において、ディスク状の研磨部材14を別の研磨部材14−2に取り替えた状態を示している。この研磨部材14−2は、図2のIII-III線に沿って見た場合、図3に示すように長方形状で、全体としてはソリ状に形成されている。
この研磨部材14−2は、具体的には、ボルト70によって筒状レース部材66に固定された長方形状の剛性基材72と、該剛性基材の底面に取り付けられたスポンジ材などからなる緩衝部材74と、該緩衝部材74の底面に面ファスナによって取り外し可能に取り付けられたシート状研磨材76とからなる。
図3に示すように、剛性基材72には、ボルト70を通す挿通孔78が形成されており、当該剛性基材72がボルト70によって回転支持部材22に固定された状態では、該ボルト70の長手方向軸線、従って挿通孔78の長手方向軸線78−1は上述の第2の軸線60と整合されるようになる。また、該剛性基材72の上面には挿通孔78の長手方向軸線78−1(従って第2の軸線)から放射状に延びる1つの線80に沿って形成された細長溝82が形成されており、該細長溝82の両側縁に沿って一対の突起84が設けられている。
これら細長溝82及び一対の突起84は、研磨部材14、14−2を支持するラジアルベアリング62に隣接して研磨装置10のケーシング48に取り付けられた第1摺動係合部材86と摺動係合されるようになっている。該摺動係合部材86は、具体的には、研磨部材14-2に面するケーシングの底面から上方に挿入固定されたボルト状の固定軸88の下端部にラジアルベアリング90を取り付けて形成されており、この固定軸の下端部が一対の突起84の間を延びて細長溝82内に挿入された状態とされている。
この状態でベーン型エアモータが作動され、回転支持体22が回転されると、ボルト70,従って、その長手軸線と整合されている第2の軸線60は、回転支持体22の回転軸線と整合されている第1の軸線40の周りを回転(公転)されることになる。図4は、それに伴う研磨部材14-2の動きを示している。図1に示した如きディスク状の研磨部材14が取り付けられている場合には、前述したごとく、研磨部材14は上記公転と共に、第2の軸線の周りで回転(自転)することになるが、研磨部材14-2は細長溝82及び一対の突起84を備えており、これが当該研磨装置のケーシング48から突出する摺動係合部材86のラジアルベアリング90と係合しているために、第2の軸線60の周りでの回転(自転)が阻止される。この場合、第2の軸線60は第1の軸線40の周りで公転するので、該第2の軸線は180度回転したときに(図4のd)、回転が始まる前のときの位置(図4のa)から第2の軸線60の第1の軸線40からの偏芯量Aの2倍の2Aだけ変位し、360度回転したときに2Aだけ戻る動きを生じる。図2及び図3に示す例では、第1の軸線40と摺動係合部材86とは当該研磨装置の前後方向(図1及び図2における左右方向)で整合されているので、研磨部材14-2は2Aの距離を前後動することになる。更に、第2の軸線60は公転に伴い、前後方向に対して横方向にも変位することにもなるので、研磨部材14-2は、摺動係合部材86が細長溝82及び一対の突起84と係合している部分を中心に揺動されることになる。
図1に示した研磨部材14を自転公転させるようにした場合には、被研磨面が広い場合の研磨に適しており、図2に示した如き研磨部材14−2を前後動及び揺動させるようにした場合は、研磨面の動きは小さく、従って、狭い部分や角隅部分での平面の研磨を好適に行うことができる。
図5乃至図7は、更に異なる形態の研磨部材14−3を取り付けた例を示している。この研磨部材では図2に示した研磨部材における剛性基材72と同様の剛性基材72−2を有している。この剛性基材72−2は、ボルト70によって筒状レース部材66に固定されており、細長溝82及び該細長溝の両側縁に沿って形成された一対の突起84を有しており、これら細長溝82及び一対の突起84に研磨装置のケーシングから延びた摺動係合部材86のラジアルベアリング90が係合するようにされている。従って、回転支持体が回転されたときの剛性基材72−2の動きは、上述の剛性基材72と同じである。該剛性基材72−2は、底面から見た場合、図5の(b)に示しように、前方に向かって先細りとなっている。
剛性基材72−2の下面には、ボルト70のヘッドによって板状の延長支持部材100が固定されている。具体的には、この延長支持部材100は、弾性を有するシート状材から構成され、剛性基材72−2の下面に前後方向で延びるように形成されている浅い溝103内に嵌合されて、剛性基材72−2の先端縁から前方に延びている。延長支持部材100の幅方向中央に沿って、下方に湾曲して形成されたリブ部102が設けられている。また、このリブ部102の先端に近い部分には、研磨材104(図6、図7)を取り付けるためのネジ114を通すための穴108が形成されている。研磨材104は、図6に示すごとく、剛性円柱部材106と、該剛性円柱部材106の下面に取り付けられたスポンジ等からなる緩衝部材109と、該緩衝部材の下面に面ファスナによって取り外し可能に取り付けられた研磨シート110とからなり、剛性円柱部材106の上面には直径方向で延びる溝112が形成されており、該溝112が延長支持部材100のリブ部102と嵌合するようにし、図7に示すようにネジ114を延長支持部材100に形成した穴108を通して研磨部材の剛性円柱部材106の上面に設けたネジ穴120にネジ係合して固定されている。図7の(b)から分かるように、延長支持部材100もその先端部分が先細りとされており、当該研磨装置を手に持って作業する作業者が上方から研磨材104を確認できるようになっている。
図5乃至図7に示す研磨部材14−3は、被研磨面が他の部分よりも凹んだ狭い部分を研磨することに適している。
図8及び図9には、図5乃至図7に示したものとは異なる形態の研磨材104−2が取り付けられる場合を示している。すなわち、この研磨材は、剛性三角形部材121と、該剛性三角形部材121の下面に取り付けられたスポンジ等からなる緩衝部材122と、該緩衝部材122の下面に面ファスナで取り外し可能に取り付けられたシート状研磨材124とを有している。剛性三角形部材121の上面には、三角形の各頂点から対向する辺に向かって延びる溝126が相互に交差するように設けられており、各溝126の端部近くにはネジ穴128が形成されている。この研磨材104−2の取付けは上述の研磨材104と同じく、1つの溝126を延長支持部材100のリブ部102に嵌合するようにしてネジ114で固定する。
この三角形の研磨材104-2は、角隅部の平面など、狭い部分での研磨に適している。研磨作業によってシート状研磨材124の1つの角部分が摩耗したときには、ネジ114を外し、他の角部分が前端となるように付け替える。
以上、本発明に係る研磨装置の実施形態につき説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば、上述の実施形態では、摺動係合部材86をケーシング48の方に取り付けたが、研磨部材の方に取り付け、ケーシングの方に細長溝などをもうけるようにすることができる。また、第2摺動係合部材として細長溝と一対の突起とから構成されるものを示したが、細長溝だけで構成したり、一対の突起だけから構成したりすることができる。
研磨装置10;研磨面12;研磨部材14;研磨部材14−2;研磨部材14−3;出力軸18;傘歯車19,20;回転支持体22;ラジアルベアリング24,26;圧搾空気供給チューブ28;ピボット30;レバー32;開閉弁装置34;第1の軸線40;ラジアルベアリング44、46;ケーシング48;上部軸部50;中間軸部52;下部軸部54;研磨部材支持部56;研磨部材支持凹部58;間隔A;第2の軸線60;;ラジアルベアリング62;円筒状内壁面64;筒状レース部材66;ネジ68;ボルト70;剛性基材72;剛性基材72−2;緩衝部材74;シート状研磨材76;挿通孔78;長手方向軸線78−1;線80;細長溝82;突起84;摺動係合部材86;固定軸88;ラジアルベアリング90;延長支持部材100;リブ部102;溝103;研磨材104;研磨材104−2;剛性円柱部材106;穴108;緩衝部材109;研磨シート110;溝112;ネジ114;ネジ穴120;剛性三角形部材121;緩衝部材122;シート状研磨材124;溝126;ネジ穴128

Claims (15)

  1. ケーシングと、
    該ケーシングに取り付けられたモータと、
    該ケーシングに取り付けられ、該モータの出力軸に駆動連結され、第1の軸線を中心に回転される回転支持体と、
    該回転支持体における該第1の軸線から離された位置において該第1の軸線に平行に延びる第2の軸線を中心に回転可能にして、該回転支持体に選択的に取り外し可能に取り付けられる少なくとも2つの種類の研磨部材であって、該回転支持体に取り付けられた状態において、該第2の軸線に直交する方向で延びる研磨面を有する少なくとも2つの種類の研磨部材と、
    を有し、
    該ケーシングは、該回転支持体の回転に伴って該第1の軸線の周りで回転される該第2の軸線よりも該第1の軸線からの放射方向で該第1の軸線から離れた位置に設けられた第1摺動係合部を有し、
    該研磨部材のうちの少なくとも1つの研磨部材が、該回転支持体に取り付けられたときに、該第1摺動係合部に摺動可能に係合する第2摺動係合部であって、該回転支持体が回転されて、該第2の軸線が該第1の軸線を中心に回転されるときに、該第1摺動係合部との係合部分と該第2の軸線とを結ぶ線に沿って当該研磨部材が変位しながら該係合部分の周りで枢動するのを許容する第2摺動係合部を有し、
    該研磨部材のうちの少なくとも他の1つの研磨部材が、該回転支持体に取り付けられたときに、該第1摺動係合部に係合しないようにされている
    ことを特徴とする研磨装置。
  2. 該第1摺動係合部が、該ケーシングから、該回転支持体に取り付けられた研磨部材に向かって突出するようにされ、該第2摺動係合部が該第2の軸線から放射方向に直線状に延びて該第1摺動係合部と摺動係合するようにされている請求項1に記載の研磨装置。
  3. 該第2摺動係合部が、該第1摺動係合部の両側を、該第2の軸線から略放射方向に延び、該第1摺動係合部と係合可能とされた平行な面を有している請求項2に記載の研磨装置。
  4. 該第1摺動係合部が、該第1の軸線に平行に延びる固定軸と、該固定軸の周りに回転自在に取り付けられたラジアルベアリングを有し、該ラジアルベアリングが該平行な面の間に受け入れられている請求項3に記載の研磨装置。
  5. 該第2摺動係合部が、該回転支持体に取り付けられた研磨部材から該ケーシングに向かって突出するようにされ、該第1摺動係合部が該第2摺動係合部の両側を該第2の軸線から略放射方向に直線状に延びて該第2摺動係合部と摺動係合可能とされた平行な面を有している請求項1に記載の研磨装置。
  6. 該少なくとも1つの研磨部材が、該第2の軸線から見て前方に延びる延長支持部材と、該延長支持部材の先端部分に該第2の軸線と平行で該ケーシングから離れる方向に延びるよう取り付けられた細長い研磨材とを有する請求項1乃至5のいずれかに記載の研磨装置。
  7. 該少なくとも1つの研磨部材が、該回転支持体に該第2の軸線の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材を有し、該延長支持部材が弾性を有するシート状部材から作られ、該剛性基材の下面に固定されて、該剛性基材の先端縁より前方に延出した部分を有し、該細長い研磨材は該延出した部分に取り外し可能に固定されるようにした請求項6に記載の研磨装置。
  8. 該少なくとも1つの研磨部材が、該回転支持体に該第2の軸線の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材と、該剛性基材に固定されて前方に延びる弾性を有する延長支持部材と、該延長支持部材の下面に取り外し可能に取り付けられ、下面に該研磨面を有する三角形状の研磨材とを有する請求項1乃至5のいずれかに記載の研磨装置。
  9. 該延長支持部材が、前後方向に延びるリブを有し、該研磨材が、三角形の各頂点から対向する辺に向かって延びるリブ係合部を有し、研磨材をそのリブ係合部の1つを該リブに係合するようにして該延長支持部材に取り付けるようにした請求項8に記載の研磨装置。
  10. ケーシングと、
    該ケーシングに取り付けられたモータと、
    該ケーシングに取り付けられ、該モータの出力軸に駆動連結され、第1の軸線を中心に回転される回転支持体と、
    該回転支持体における該第1の軸線から離された位置において該第1の軸線に平行に延びる第2の軸線を中心に回転可能にして、該回転支持体に選択的に取り外し可能に取り付けられ、該第2の軸線に直交する方向で延びる研磨面を有する研磨部材と、
    を有する研磨装置であって、
    該第1の軸線からの放射方向で該第2の軸線よりも該第1の軸線から離れた所定位置において該ケーシングに設けられ、該ケーシングから、該回転支持体に取り付けられた研磨部材に向かって突出するようにされた第1摺動係合部を有する研磨装置における該研磨部材であって、
    該回転支持体に取り付けられたときに、該第1摺動係合部に摺動可能に係合して、該回転支持体が回転されるときに、該第1摺動係合部に対し、該第1摺動係合部との係合部分と該第2の軸線とを結ぶ線に沿って相対的に変位する第2摺動係合部を有する研磨部材。
  11. 該第2摺動係合部が、該第1摺動係合部と摺動係合する、該第2の軸線から放射方向に延びる摺動係合面を有する請求項10に記載の研磨部材。
  12. 該第2の軸線から見て前方に延びる延長支持部材と、該延長支持部材の先端部分に該第2の軸線と平行で該ケーシングから離れる方向に延びるよう取り付けられ、先端に該研磨面を有する細長い研磨材とを有する請求項10又は11に記載の研磨部材。
  13. 該回転支持体に該第2の軸線の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材を有し、該延長支持部材が弾性を有するシート状部材から作られ、該剛性基材の下面に固定されて、該剛性基材の先端縁より前方に延出した部分を有し、該細長い研磨材は該延出した部分に取り外し可能に固定されるようにした請求項12に記載の研磨部材。
  14. 該回転支持体に該第2の軸線の周りで回転可能に取り付けられた剛性基材と、該剛性基材に固定されて前方に延びる弾性を有する延長支持部材と、該延長支持部材の下面に取り外し可能に取り付けられ、下面に該研磨面を有する三角形状の研磨材とを有する請求項1又は11に記載の研磨部材。
  15. 該延長支持部材が、前後方向に延びるリブを有し、該研磨材が、三角形の各頂点から対向する辺に向かって延びるリブ係合部を有し、研磨材をそのリブ係合部の1つを該リブに係合するようにして該延長支持部材に取り付けるようにした請求項14に記載の研磨部材。
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