JP5362628B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、ドライバに違和感を与えることなく変速操作を達成可能な自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
図5は実施例1の変速キャンセル時報知制御処理を表すフローチャートである。このフローチャートでは、手動変速モード中に強制変速が実行されるか否かに基づいて判断するものを示すが、自動変速モード中にシフトスイッチ等から手動変速によるシフト信号が出力されたときも基本的には同様な処理を行う。
ステップS1では、手動変速モードか否かを判断し、手動変速モードが選択されているときはステップS2に進み、手動変速モード以外が選択されているときはステップS8に進み、通常の変速判定(変速マップによる自動変速)を行って本制御フローを終了する。
ステップS3では、強制変速によって変速される変速段方向と、手動操作に基づく変速段の方向とが同一方向か否かを判断し、同一方向の手動操作のときはステップS4に進み、それ以外のときはステップS6に進み、通常の変速判定を行ってステップS9に進む。
ステップS5では、全ての手動変速指令をキャンセルする(キャンセル手段)。
ステップS100では、インフォメーション制御処理を実行する。
図6は図5のステップS100において実行される実施例1のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS11に進む。一方、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS12では、強制変速中に一回もキャンセル情報をインフォメーションしていないか否かを判断し、一回もしていない場合はステップS13に進み、一回インフォメーションした場合には本制御フローを終了する。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、第n速から第m速への強制変速時において、手動操作が(|n−m|+1)回目のカウントのみキャンセルした旨を報知する。例えば、第2速から第4速へのアップシフト変速の場合であれば、(|2−4|+1)回目、すなわち、3回目の手動操作のときにキャンセルした旨を報知することになる。最初の2回のキャンセルされた事実は、運転者の認識と乖離がないからである。
ステップS13では、ブザー30を鳴らし、手動変速指令をキャンセルした旨のインフォメーションを行う(報知手段)。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速(=第m速)となり、変速を終了する。
(1)予め設定された変速マップに基づいて変速を行う自動変速モードと、運転者の手動操作に基づいて変速を行う手動変速モードと、自動変速モードが選択され変速マップによる自動変速中、又は手動変速モードが選択され手動操作に係らず行われる強制変速中、この自動変速又は手動変速と同方向の手動操作が行われたとき、手動操作に基づく変速を全てキャンセルするステップS5(キャンセル手段)と、ステップS5により手動操作に基づく変速がキャンセルされた回数をカウントするステップ11(カウント手段)と、手動操作に基づく変速がキャンセルされたことを運転者に報知するにあたり、カウント手段により複数回カウントされたときは、該カウント数より少ない回数を運転者に報知するステップS11,S12,S13(報知手段)と、を備えた。
よって、実際には自動変速又は強制変速が実行され、手動操作による変速指令はキャンセルしていたとしても、運転者に手動操作により変速が行われたと認識させることができ、運転者に与える違和感を低減することができる。
すなわち、手動操作回数と実際の変速回数との間に乖離が生じていない間は報知せず、乖離が生じた場合、その乖離したときの手動操作キャンセルに伴う報知のみ行い、それ以降の手動操作キャンセルに伴う報知は行わないことで、自動変速や強制変速による変速を「運転者による手動操作により行われた」と認識させつつ、報知回数の低減によって煩わしさを与えることなく適切に報知することができる。
図8は図5のステップS100において実行される実施例2のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS11に進み、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS13では、ブザー30を鳴らし、手動変速指令をキャンセルした旨のインフォメーションを行う(報知手段)。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、第n速から第m速への強制変速時において、手動操作の(|n−m|+1)回目のカウント以降は全てキャンセルした旨を報知する。
時刻t4において、運転者が再度手動操作を行うと、強制変速中における手動操作二回目以降であるため、報知が行われる。運転者による手動操作は、短時間のうちに繰り返し行われることがある。このとき、運転者は報知回数によって、手動操作が全てキャンセルされたことを認知することができる。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速(=第m速)となり、変速を終了する。
(3)ステップS11,S13(報知手段)は、自動変速又は強制変速が第n速から第m速への変速である場合、ステップ11による(|m−n|+1)回目以降のカウントを全て報知する。
すなわち、手動操作回数と実際の変速回数との間に乖離が生じていない間は報知せず、乖離が生じた場合、その乖離したときの手動操作キャンセルに伴う報知を行い、それ以降の手動操作キャンセルに伴う報知を行うことで、運転者に手動操作により変速が行われたと認識させつつ、(|m−n|+1)回目以降の手動操作が全てキャンセルされたことを認識させることができる。
図10は図5のステップS100において実行される実施例3のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS11に進み、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS13では、ブザー30を鳴らし、手動変速指令をキャンセルした旨のインフォメーションを行う(報知手段)。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、手動操作の1回目のカウント以降は全てキャンセルした旨の報知は行わない。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
(4)ステップS110,S13(報知手段)は、自動変速又は強制変速が第n速から第m速への変速である場合、ステップ110による1回目のカウントのみ報知する。
すなわち、1回目の手動操作がキャンセルされたことを報知することで、運転者に強制変速又は自動変速が既に始まっていたことを認識させることができる。また、2回目以降の手動操作がキャンセルされた旨については報知を行わないため、報知回数の低減によって煩わしさを与えることなく適切に報知することができる。
図12は図5のステップS100において実行される実施例4のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS120に進み、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS13では、ブザー30を鳴らし、手動変速指令をキャンセルした旨のインフォメーションを行う(報知手段)。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、イナーシャフェーズ開始後は手動操作を全てキャンセルした旨の報知を行う。
時刻t22において、強制変速に伴い実際にギア比が変化する前段階(トルクフェーズ)において、運転者の手動操作によってアップシフト信号が出力されると、強制変速により変速する方向と同一方向の変速指令であるため変速指令はキャンセルされ、強制変速中におけるイナーシャフェーズ開始前であるため、手動操作による変速がキャンセルされた旨の報知は行わない。このとき、実際の制御では、強制変速に伴うアップシフトが実行され、手動操作による変速指令はキャンセルされるものの、運転者は、自分の手動操作によって変速が行われると認識することができ、違和感は生じない。
時刻t4において、運転者が再度手動操作を行うと、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であるため、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知を行う。このとき、実ギア比が変化しているため、エンジン回転数等が実際に変化している状況であることから、運転者はまだ自動変速機が変速中である状態で手動操作を行ったため、手動操作による変速指令がキャンセルされたと認識することができ、違和感は生じない。
時刻t6において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
(5)ステップS120,S13(報知手段)は、自動変速又は強制変速のイナーシャフェーズ開始以降のカウントは全て報知し、該イナーシャフェーズ開始前のカウントは全て報知しない。
自動変速又は強制変速が行われていることを認識できる運転状態(エンジン回転数が変化するイナーシャフェーズ開始以降)で手動操作が行われたときは、手動操作によらない変速(自動変速又は強制変速)が行われていることを運転者が認識できる。従って、イナーシャフェーズ開始後に行われた手動操作が全てキャンセルされたことを報知することで、運転者は手動操作が全てキャンセルされていることを認識することができ、運転者に与える違和感を低減することができる。
〔インフォメーション制御処理〕
図14は図5のステップS100において実行される実施例5のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS130に進み、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS13では、ブザー30を鳴らし、手動変速指令をキャンセルした旨のインフォメーションを行う(報知手段)。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、トルクフェーズ開始後は手動操作を全てキャンセルした旨の報知を行う。
時刻t4において、運転者が再度手動操作を行うと、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であるため、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知を行う。このとき、実ギア比が変化しているため、エンジン回転数等が実際に変化している状況であることから、運転者はまだ自動変速機が変速中である状態で手動操作を行ったため、手動操作による変速指令がキャンセルされたと認識することができ、違和感は生じない。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
(6)ステップS130,S13(報知手段)は、自動変速又は強制変速のトルクフェーズ開始以降のカウントは全て報知し、該トルクフェーズ開始前のカウントは全て報知しない。
自動変速又は強制変速が行われていることを認識できる運転状態(駆動トルクに引き込み等が発生するトルクフェーズ以降、エンジン回転数が変化するイナーシャフェーズ中も含む)で手動操作が行われたときは、手動操作によらない変速(自動変速又は強制変速)が行われていることを運転者が認識できる。従って、トルクフェーズ開始後に行われた手動操作が全てキャンセルされたことを報知することで、運転者に与える違和感を低減することができる。
〔インフォメーション制御処理〕
図16は図5のステップS100において実行される実施例6のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS120に進み、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS122では、強制変速中に一回でもキャンセル情報をインフォメーションしたか否かを判断し、一回もしていない場合はステップS13に進み、一回インフォメーションした場合には本制御フローを終了する。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、第n速から第m速への強制変速時において、イナーシャフェーズ開始前にあっては、手動操作の(|n−m|+1)回目のカウントのみキャンセルした旨を報知する。
時刻t1において、第n速が選択されているときに、オーバーレブ状態となり、強制的にアップシフト指令が出力されると、NxtGpが第(n+1)速に変更される。変速指令が出力されると、まず、自動変速機内の第n速を達成する解放側締結要素の締結圧が所定圧まで下げられ、第(n+1)速を達成する締結側締結要素の締結圧が所定圧まで上昇する指令が出力される。
時刻t2において、解放側締結要素の締結圧が残った状態で締結側締結要素の締結圧が上昇し、締結容量を持ち始めると、トルクフェーズが開始される。
時刻t4において、運転者が手動操作を行うと、今回の強制変速において一回目の手動変速であり、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であるため、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知を行う。このとき、実ギア比が変化しているため、エンジン回転数等が実際に変化している状況であることから、運転者はまだ自動変速機が変速中である状態で手動操作を行ったため、手動操作による変速指令がキャンセルされたと認識することができ、違和感は生じない。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
時刻t1はパターンAと同じであるため、説明を省略する。
時刻t2において、解放側締結要素の締結圧が残った状態で締結側締結要素の締結圧が上昇し、締結容量を持ち始めると、トルクフェーズが開始される。このトルクフェーズでは、まだ実ギア比は変化しておらずエンジン回転数の変化は感じられないが、解放側締結要素と締結側締結要素の両方が締結容量を持つことで、トルクの引き込みが若干発生する。このトルクの引き込みにより運転者は変速が開始していることを認識できる状態となる。
時刻t4において、運転者が手動操作を行うと、今回の強制変速において一回目の手動変速ではないため、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であったとしても、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知は行わない。運転者による手動操作は、短時間のうちに繰り返し行われることがある。このとき、運転者としては報知回数をその都度数えているわけではなく、キャンセルした回数に応じて全て報知すると、何度も報知が繰り返されることによる煩わしさを感じてしまう。また、変速が実行されれば、トルクフェーズ時のトルクの引きやイナーシャフェーズ時のエンジン回転数の変化などによって現在変速中であることが認識でき、「変速中の手動操作はキャンセルされた」ということが時刻t22における一度の報知によって認識できれば、何回キャンセルされたかを知る必要は無い。よって、一回のみ報知することで運転者に煩わしさを与えることがない。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
時刻t1はパターンAと同じであるため、説明を省略する。
時刻t11において、強制変速に伴い実際に出力軸トルク変動やギア比が変化する前段階(前処理)において、運転者の手動操作によってアップシフト信号が出力されると、強制変速により変速する方向と同一方向の変速指令であるため変速指令はキャンセルされる。このとき、運転者は、アップシフト変速指令が受け付けられ、今後変速が実行されると認識するが、実際の制御では、強制変速に伴うアップシフトが実行され、手動操作によるアップシフト指令はキャンセルされることになる。しかし、運転者の認識と実際の自動変速機の変速状況とが一致しているため、報知せずとも違和感は生じない。
時刻t4において、運転者が手動操作を行うと、今回の強制変速において一回目の手動変速ではないため、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であったとしても、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知は行わない。よって、一回のみ報知することで運転者に煩わしさを与えることがない。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
(7)ステップS120,S121,S122,S13(報知手段)は、自動変速又は強制変速のイナーシャフェーズ開始前はステップS121(カウント手段)による(|m−n|+1)回目のカウントのみ報知し(ステップS120→S121→S122→S13)、イナーシャフェーズ開始前の報知が無い場合であってイナーシャフェーズ開始以降は少なくとも1回目のカウントを報知し(ステップS120→S122→S13)、イナーシャフェーズ開始前に報知した場合にはイナーシャフェーズ開始以降は報知しない(ステップS120→S122→END)。
〔インフォメーション制御処理〕
図18は図5のステップS100において実行される実施例7のインフォメーション制御処理を表すフローチャートである。
ステップS9では、手動操作による変速指令を拒否したか否かを判断し、拒否した場合にはステップS10に進み、それ以外のときは本制御フローを終了する。
ステップS10では、強制変速中に、この強制変速による変速段と同一方向の手動操作による変速指令が成されたか否かを判断し、同一方向の手動操作をした場合にはステップS120に進み、同一方向の手動操作をしていない場合には、キャンセルによる報知をしたとしても運転者に違和感を与えないため、ステップS13に進む。
ステップS122では、強制変速中に一回でもキャンセル情報をインフォメーションしたか否かを判断し、一回もしていない場合はステップS13に進み、一回インフォメーションした場合には本制御フローを終了する。言い換えると、アップシフトの場合でも、ダウンシフトの場合でも、第n速から第m速への強制変速時において、イナーシャフェーズ開始前にあっては、手動操作が(|n−m|+1)回目のカウントのみキャンセルした旨を報知する。
時刻t1において、第n速が選択されているときに、オーバーレブ状態となり、強制的にアップシフト指令が出力されると、NxtGpが第(n+1)速に変更される。変速指令が出力されると、まず、自動変速機内の第n速を達成する解放側締結要素の締結圧が所定圧まで下げられ、第(n+1)速を達成する締結側締結要素の締結圧が所定圧まで上昇する指令が出力される。
時刻t2において、解放側締結要素の締結圧が残った状態で締結側締結要素の締結圧が上昇し、締結容量を持ち始めると、トルクフェーズが開始される。
時刻t4において、運転者が手動操作を行うと、今回の強制変速において一回目の手動変速であり、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であるため、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知を行う。このとき、実ギア比が変化しているため、エンジン回転数等が実際に変化している状況であることから、運転者はまだ自動変速機が変速中である状態で手動操作を行ったため、手動操作による変速指令がキャンセルされたと認識することができ、違和感は生じない。その後、再度イナーシャフェーズ開始後に手動操作がなされると、やはり手動操作による変速指令がキャンセルされたと認識できるため、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知を行う。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
時刻t1はパターンAと同じであるため、説明を省略する。
時刻t11において、強制変速に伴い実際に出力軸トルク変動やギア比が変化する前段階(前処理)において、運転者の手動操作によってアップシフト信号が出力されると、強制変速により変速する方向と同一方向の変速指令であるため変速指令はキャンセルされる。このとき、運転者は、アップシフト変速指令が受け付けられ、今後変速が実行されると認識するが、実際の制御では、強制変速に伴うアップシフトが実行され、手動操作によるアップシフト指令はキャンセルされることになる。しかし、運転者の認識と実際の自動変速機の変速状況とが一致しているため、報知せずとも違和感は生じない。
時刻t4において、運転者が手動操作を行うと、イナーシャフェーズ開始前に一回報知しているため、イナーシャフェーズ開始後の手動操作であったとしても、手動操作によるアップシフト指令をキャンセルする旨の報知は行わない。その後、再度手動操作が行われた場合にも、イナーシャフェーズ開始前に一回報知しているため、やはり報知することはない。よって、一回のみ報知することで運転者に煩わしさを与えることがない。
時刻t5において、イナーシャフェーズが終了すると、CurGpが第(n+1)速となり、変速を終了する。
(8)ステップS130,S131,S121,S122,S13(報知手段)は、自動変速又は強制変速のイナーシャフェーズ開始前はステップS121(カウント手段)による(|m−n|+1)回目のカウントのみ報知し(ステップS120→S121→S122→S13)、イナーシャフェーズ開始前に一回でも報知していればイナーシャフェーズ開始後は報知せず(ステップS130→S131→終了)、イナーシャフェーズ開始前に一回も報知していない場合はイナーシャフェーズ開始以降は全て報知する(ステップS130→S131→S13)。
その場合は、「M」レンジが選択されていない場合であっても、自動変速中に手動操作が行われたときに各実施例記載の処理を実行すればよい。
11 自動変速機
12 エンジン用電子制御装置
13 スロットル開度センサ
14 車速センサ
15 変速用電子制御装置
16 操作位置センサ
17 シフトレバー
18 アップシフトスイッチ
19 ダウンシフトスイッチ
24 セレクトレバー
Claims (5)
- 予め設定された変速マップに基づいて変速を行う自動変速モードと、
運転者の手動操作に基づいて変速を行う手動変速モードと、
前記自動変速モードが選択され、前記変速マップによる自動変速中、又は、前記手動変速モードが選択され、前記手動操作に係らず行われる強制変速中、前記自動変速又は手動変速と同方向の手動操作が行われたとき、前記手動操作に基づく変速を全てキャンセルするキャンセル手段と、
前記キャンセル手段により前記手動操作に基づく変速がキャンセルされた回数をカウントするカウント手段と、
前記手動操作に基づく変速がキャンセルされたことを運転者に報知するにあたり、前記カウント手段により複数回カウントされたときは、該カウント数より少ない回数を運転者に報知する報知手段と、
を備え、
前記報知手段は、前記自動変速又は強制変速が第n速から第m速への変速である場合、前記カウント手段による(|m−n|+1)回目のカウントのみ報知することを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 予め設定された変速マップに基づいて変速を行う自動変速モードと、
運転者の手動操作に基づいて変速を行う手動変速モードと、
前記自動変速モードが選択され、前記変速マップによる自動変速中、又は、前記手動変速モードが選択され、前記手動操作に係らず行われる強制変速中、前記自動変速又は手動変速と同方向の手動操作が行われたとき、前記手動操作に基づく変速を全てキャンセルするキャンセル手段と、
前記キャンセル手段により前記手動操作に基づく変速がキャンセルされた回数をカウントするカウント手段と、
前記手動操作に基づく変速がキャンセルされたことを運転者に報知するにあたり、前記カウント手段により複数回カウントされたときは、該カウント数より少ない回数を運転者に報知する報知手段と、
を備え、
前記報知手段は、前記自動変速又は強制変速が第n速から第m速への変速である場合、前記カウント手段による(|m−n|+1)回目以降のカウントを全て報知することを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 予め設定された変速マップに基づいて変速を行う自動変速モードと、
運転者の手動操作に基づいて変速を行う手動変速モードと、
前記自動変速モードが選択され、前記変速マップによる自動変速中、又は、前記手動変速モードが選択され、前記手動操作に係らず行われる強制変速中、前記自動変速又は手動変速と同方向の手動操作が行われたとき、前記手動操作に基づく変速を全てキャンセルするキャンセル手段と、
前記キャンセル手段により前記手動操作に基づく変速がキャンセルされた回数をカウントするカウント手段と、
前記手動操作に基づく変速がキャンセルされたことを運転者に報知するにあたり、前記カウント手段により複数回カウントされたときは、該カウント数より少ない回数を運転者に報知する報知手段と、
を備え、
前記報知手段は、前記自動変速又は強制変速のイナーシャフェーズ開始以降のカウントは全て報知し、該イナーシャフェーズ開始前のカウントは全て報知しないことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 予め設定された変速マップに基づいて変速を行う自動変速モードと、
運転者の手動操作に基づいて変速を行う手動変速モードと、
前記自動変速モードが選択され、前記変速マップによる自動変速中、又は、前記手動変速モードが選択され、前記手動操作に係らず行われる強制変速中、前記自動変速又は手動変速と同方向の手動操作が行われたとき、前記手動操作に基づく変速を全てキャンセルするキャンセル手段と、
前記キャンセル手段により前記手動操作に基づく変速がキャンセルされた回数をカウントするカウント手段と、
前記手動操作に基づく変速がキャンセルされたことを運転者に報知するにあたり、前記カウント手段により複数回カウントされたときは、該カウント数より少ない回数を運転者に報知する報知手段と、
を備え、
前記報知手段は、前記自動変速又は強制変速のトルクフェーズ開始以降のカウントは全て報知し、該トルクフェーズ開始前のカウントは全て報知しないことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 予め設定された変速マップに基づいて変速を行う自動変速モードと、
運転者の手動操作に基づいて変速を行う手動変速モードと、
前記自動変速モードが選択され、前記変速マップによる自動変速中、又は、前記手動変速モードが選択され、前記手動操作に係らず行われる強制変速中、前記自動変速又は手動変速と同方向の手動操作が行われたとき、前記手動操作に基づく変速を全てキャンセルするキャンセル手段と、
前記キャンセル手段により前記手動操作に基づく変速がキャンセルされた回数をカウントするカウント手段と、
前記手動操作に基づく変速がキャンセルされたことを運転者に報知するにあたり、前記カウント手段により複数回カウントされたときは、該カウント数より少ない回数を運転者に報知する報知手段と、
を備え、
前記自動変速又は強制変速が第n段から第m段への変速である場合、
前記報知手段は、前記自動変速又は強制変速のイナーシャフェーズ開始前は前記カウント手段による(|m−n|+1)回目のカウントのみ報知し、該イナーシャフェーズ開始前の報知が無い場合であって該イナーシャフェーズ開始以降は少なくとも1回目のカウントを報知し、該イナーシャフェーズ開始前に報知した場合は該イナーシャフェーズ開始以降は報知しないことを特徴とする自動変速機の制御装置。
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