JP5361522B2 - 眼底カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、自動合焦手段を有する眼底カメラに関するものである。
従来から、被検眼の眼底を照明する照明光学系と、眼底を撮影する撮影光学系と、眼底を観察する観察光学系と、眼底にピントを合わせる合焦光学系とを備えた眼底カメラが知られている。眼底撮影を行うためには、被検眼の瞳孔との位置合わせ、作動距離合わせ、ピント合わせ、視線誘導を行い、眼瞼の上昇やまばたきに注意を払うなど煩雑な作業と経験が必要である。
そのため、ピント合わせを自動化して眼底撮影を容易にした眼底カメラが用いられている。自動合焦を行う方式には大きく分けて2種類の方式があり、眼底に合焦用指標を投影して、その指標像を撮像して処理する検出方法と、合焦用指標は使わずに、撮像した眼底像のぼけを検出する方式に分けられる。
特許文献1に記載されている眼底カメラは、合焦指標投影式において、眼底撮影に先立ち被検眼の眼屈折力を入力して、合焦レンズを相当する位置に移動させてから合焦を開始している。これは屈折力が大きいと合焦レンズの移動時間が多くなり、合焦時間が遅くなる問題を解決するためである。
一方、眼底像ぼけ検知方式で合焦制御を行う眼底カメラでは、合焦レンズを略被検眼の眼屈折力位置に移動させておくと、合焦評価値カーブの頂上付近に合焦レンズを移動することになる。しかし、眼底像から求めた合焦評価値カーブの形状はぼけが大きく、頂上付近に合焦レンズを移動させてから合焦評価値を取得して合焦位置を求めようとしても、何れの側にピークがあるのか判断できない。少なくとも、ほぼ中腹から合焦評価値カーブの山を走査して、山の全体形状を把握してから、頂上を見付けないと精度の良い合焦結果を得られない。
そのために従来の眼底カメラでは、合焦レンズの移動範囲の−端側まで一旦移動してから、+端方向に合焦評価値の取得を行う走査を開始する。合焦評価値の山のピークを検知後に、合焦評価値が或る設定値以下になると走査を停止して、合焦評価値のピーク位置に合焦レンズを移動して撮影を行っている。
図10において、横軸は合焦レンズの移動範囲で+端がプラスディオプタの限界位置を示し、−端がマイナスディオプタの限界位置を示している。縦軸(プラス側)は合焦評価値で、眼底像の所定の領域内の高周波成分の値を加算した値である。ピント位置に近付けばコントラストも高くなり、合焦評価値も大きな値となる。図10の合焦評価値カーブは、合焦レンズを移動範囲の全域を走査した場合の合焦評価値の例を表し、実際には走査した範囲のカーブのみ得られる。図10の縦軸の下側は、時間軸で合焦レンズの移動と合焦評価値走査のシーケンスを示している。
合焦レンズの移動のみを行う場合は実線Mxで、合焦評価値取得の走査を行う場合は破線Sxで示し、xは順番を表している。◎は合焦レンズ制御の開始位置を示し、○は合焦終了位置を示し、通常ではこの位置で撮影を行う。
この例での合焦レンズは、◎位置から−端まで移動して、M1から+方向に合焦値取得を行う走査S1を開始し途中で合焦評価値カーブのピークを検出して、合焦評価値が閾値L0以下になって停止し、移動M2してピーク位置で撮影を行っている。合焦レンズの移動速度は、合焦評価値の取得を伴う操作Sxは移動のみ行う移動Mxに比べて大幅に遅くなる。
特許第4138101号公報 特開平5−199998号公報
しかし、このような眼底カメラにあっては、事前に被検眼の眼屈折力が分かっているのが前提であり、眼屈折力を入力する手段も必要になる。そのため、操作部が増えて複雑化し、コスト増になる問題もある。ぼけ合焦方式で合焦制御を行う眼底カメラでは、合焦範囲の−端位置(又は+端)までの移動後に、合焦評価値の走査を行うため、合焦するまでの時間が掛かっている。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、光学系構成に簡単なぼけ合焦方式を用いて、短時間に自動合焦することができる眼底カメラを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る眼底カメラは、撮像手段を被検眼の眼底に対して合焦させる合焦レンズを有する観察撮影手段と、前記合焦レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動手段と、前記観察撮影手段で撮像した眼底像の所定エリアの画像情報を基に合焦評価値を算出し、該合焦評価値に基づいて前記合焦レンズを駆動することにより合焦を行う合焦制御手段と、撮影する被検眼の方向を検出する左右眼検知手段と、を備え、該左右眼検知手段が撮影眼とは異なる眼方向を検知した場合に、前記合焦制御手段は、前記合焦レンズの位置を所定移動量を動かした後に前記合焦を行うことを特徴とする。
本発明に係る眼底カメラによれば、所定移動量だけ移動させてから合焦評価値走査を行うことで、合焦完了までの時間を短縮することができる。そして、眼底撮影の効率を向上させるばかりではなく、被検者にとっても負担は軽くなる利点がある。更に、状況に合わせて所定移動量を適切な値に設定することで、更に効率良く合焦制御することができる。
実施例の眼底カメラの構成図である。 合焦評価値を計算するエリアの説明図である。 合焦レンズの動作説明図である。 合焦レンズの動作説明図である。 合焦レンズの動作説明図である。 合焦レンズの動作説明図である。 フローチャート図である。 合焦レンズの動作説明図である。 フローチャート図である。 従来の合焦レンズの動作説明図である。
本発明を図1〜図9に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の眼底カメラの構成図を示している。眼底観察用光源であるハロゲンランプ1から被検眼Eの前方の対物レンズ2に至る照明光学系には、観察用光源であるハロゲンランプ1、拡散板3、コンデンサレンズ4、可視カットフィルタ5が配列されている。更に、被検眼Eの瞳孔Epに略共役な撮影用光源であるストロボ光源6、リングスリット7、コンデンサレンズ8、固定ミラー9、リレーレンズ10、11、角膜バッフル12、孔あきミラー13が順次に配置されている。孔あきミラー13の後方には、撮影絞り14、合焦レンズ15、結像レンズ16、赤外光を透過し可視光を反射するダイクロイックミラーから成る跳ね上げミラー17、固定ミラー18が配列されている。固定ミラー18の反射方向には、リレーレンズ19、ミラー20、リレーレンズ21、撮影時光路内に挿入される赤外カットフィルタ22、眼底像を観察撮影を行うデジタルカメラ23が順次に配列され、観察撮影光学系とされている。
跳ね上げミラー17の反射光路には、可動ミラー24、内部固視灯25が配列されている。また、可動ミラー24の反射方向には、視野絞り26、接眼レンズ27から成るファインダ光学系が配置されている。
デジタルカメラ23は着脱可能なマウントを介して眼底カメラ本体に取り付けられ、デジタルカメラ23には、クイックリターンミラー23a、CMOSエリアセンサ23b、LCDモニタ23c、処理回路23dが内蔵されている。CMOSエリアセンサ23bには近赤外域は透過するRGBフィルタが付設されており、CMOSエリアセンサ23bは可視及び赤外領域に感度を有し、動画像及び静止画を撮像可能とされている。動画撮像時には、CMOSエリアセンサ23bを内蔵の増幅器のゲインを高感度に設定して、処理回路23dでLCDモニタ23cの解像力に合うように間引きすることにより、解像度を下げてLCDモニタ23cに動画が表示される。
合焦レンズ15にはその位置を検出するポテンショメータ28が付設されている。また、デジタルカメラ23の処理回路23dは制御部31と接続され、制御部31には記憶部32、撮影モードスイッチ33、左右眼検知手段34、撮影スイッチ35が接続されている。更に、制御部31の出力は合焦レンズ15に接続され、合焦レンズ15を駆動するようになっている。
制御部31は跳ね上げミラー17、可動ミラー24やフィルタ5、22の出し入れ、合焦レンズ15の位置制御、デジタルカメラ23との通信制御を行う。更に、撮影スイッチ35、撮影する眼の方向を検知する左右眼検知手段34、撮影モードスイッチ33、撮影モードや撮影ごとの撮影位置分布を、年月日及び週単位でデータベース化して記憶する記憶部32に接続されている。
被検眼Eの眼底Erの撮影を行う際には、ストロボ光源6を発光させて静止画を撮像する。この場合には、CMOSエリアセンサ23bを内蔵の増幅器のゲインを通常に戻しS/Nを上げて、CMOSエリアセンサ23bの全画素での解像力を有する画像データを処理回路23dで現像処理し、図示しない記憶媒体に指定したファイル形式で保存する。
図2は眼底像のコントラストを計算するエリアの説明図であり、眼底像Er’はCMOSエリアセンサ23bに結像される、黄斑部M、乳頭部Nを含むエリアAは、コントラストを計算する範囲を示している。処理回路23dは撮像する眼底像の動画像のエリアAの画像情報の高周波成分から更に帯域を制限した信号を加算して、合焦状態のレベルを示す値である合焦評価値を出力する。
合焦レンズ15を移動しながら所定エリアの合焦評価値を取得して、移動範囲における各ポイントでの合焦評価値をスプライン曲線などで補完して、合焦評価値カーブのピーク位置を計算して合焦位置を求める。制御部31はこの結果に基づいて合焦レンズ15を移動する。デジタルカメラ23内のクイックリターンミラー23aは、眼底カメラに装着されている間は跳ね上げた状態で保持されている。
また、一定時間操作入力がないと、制御部31は合焦レンズ15をレンズ駆動手段により光軸方向に沿って移動範囲の略中央位置(0ディオプタ)に移動させる。制御部31は合焦レンズ15の駆動手段のバックラッシュの影響をなくし、合焦精度を保持するために同じ方向から停止して撮影を行うよう制御している。
以下の例では、移動方向は+から−方向で、合焦評価値走査方向は−から+方向としているが、この逆方向で制御してもよい。合焦評価値走査を行う場合に、合焦レンズ15の移動速度を低速にして移動しながら合焦評価値を取得する方法と、一旦停止してから合焦評価値を取得する方法の2通りがある。前者では、合焦評価値を取得している時間に、移動する距離が合焦精度以下になるように、移動速度を遅くする必要があり、後者の方法では、移動速度は速められるが急加速、急停止を伴うため振動が発生する。従って、何れの方法でも合焦評価値走査速度は単に移動のみ行う場合の速度に比べて遅くなる。
眼底観察時には、ハロゲンランプ1から発生した白色光は、可視カットフィルタ5を透過して赤外光により眼底Erを照明する。撮影時にはハロゲンランプ1は消灯し、ストロボ光源6を発光して眼底Erを照明する。
このデータベースからは撮影モードに応じて1ヶ月間の撮影位置分布などを読み出して、相当する位置に合焦レンズ15を移動することができる。眼底カメラの光学系を実装した図示しない筐体を、被検眼Eの左右眼に合わせて移動させると、左右眼検知手段34がオン・オフし、撮影すべき左右眼を検知することができる。
上述の構成において、撮影モードスイッチ33により散瞳撮影と無散瞳撮影を選択でき、散瞳撮影モードが選択されると、可視カットフィルタ5が光路外に退避し、赤外カットフィルタ22が光路内に挿入される。自動合焦を行う設定では、跳ね上げミラー17は光路から退避する。ハロゲンランプ1から発光された可視光は、リングスリット7、コンデンサレンズ8を経て固定ミラー9で反射し、更に孔あきミラー13の周辺で反射して、対物レンズ2を経て瞳Epを通過した後に眼底Erを照明する。
眼底Erからの反射光は、瞳Epの中心部を通って対物レンズ2、孔あきミラー13の孔部を通過し、撮影絞り14、合焦レンズ15を経て固定ミラー18、20で反射する。更に、赤外カットフィルタ22を透過してデジタルカメラ23内のCMOSエリアセンサ23bに結像する。
撮影モードスイッチ33で無散瞳撮影モードが選択された場合には、可視カットフィルタ5が光路内に挿入され、跳ね上げミラー17は光路内に入り、可動ミラー24は破線方向に退避し、赤外カットフィルタ22は光路外に退避する。ハロゲンランプ1から発光した光束は、可視カットフィルタ5で可視光がカットされて近赤外光となり、孔あきミラー13の周辺で反射し、対物レンズ2を介して眼底Erを照明する。
眼底Erで反射した近赤外光による眼底像は、対物レンズ2、孔あきミラー13の孔部を通過し、合焦レンズ15、跳ね上げミラー17を経て、固定ミラー18、20で反射して、CMOSエリアセンサ23bに結像する。CMOSエリアセンサ23bによる眼底観察像は、LCDモニタ23cに動画像として表示されるので、検者は図示しない操作桿を使ってアライメント操作を行う。
無散瞳撮影モードでは、内部固視灯25からの可視光束は可動ミラー24が光路から退避しているので直進し、跳ね上げミラー17で反射して合焦レンズ15、孔あきミラー13の孔部、対物レンズ2を経て被検眼Eに投影される。そのため、被検眼Eは内部固視灯25による光源像を注視し、検者は図示しないスイッチによって、内部固視灯25の発光位置を調節して眼底Erの向きを調整する。
散瞳モードにおいては、外部に設置された図示しない外部固視灯を、撮影眼とは異なる眼に注視させ眼底Erの位置を調節する。散瞳モードでファインダ光学系を使用する場合は、図示しないスイッチによって跳ね上げミラー17と可動ミラー24を光路内に挿入する。眼底Erで反射した可視光は、跳ね上げミラー17と可動ミラー24で反射し、接眼レンズ27によるファインダ光学系に導かれる。眼底Erからの光束はデジタルカメラ23に入射されないため、自動合焦制御は行われず、ピント合わせは検者が図示しないノブを回転して合焦レンズ15を移動させて行う。
眼底Erとのアライメントが完了し、撮影スイッチ35を半押しすると、制御部31によって合焦レンズ15をマイナスディオプタ方向(−方向)に所定移動量だけ動かしてから、プラスディオプタ方向(+方向)に合焦評価値の取得を伴う走査を開始する。この所定移動量は撮影モードに応じて設定される。
合焦が完了すると、表示や音などで検者に通知する。撮影スイッチ35を全押しすると、無散瞳モード又は散瞳モードでファインダを使う場合に跳ね上げミラー17は跳ね上がり、無散瞳モードでは赤外カットフィルタ22が光路内に挿入され、ストロボ光源6が発光して撮影を行う。
なお、無散瞳モードで取得した合焦評価値のピーク位置は、可視光で眼底Erを照明する散瞳モードの場合と比較して、ピント位置が眼底Erの網膜よりも稍々奥であるため、撮影光を発光させる前に合焦レンズ15を移動させて補正を行う。
図3〜図6は同一被検眼Eを連続して撮影した場合の合焦レンズ15の動作説明図である。横軸は合焦レンズ15の移動可能な範囲であり、右側が+端で左側が−端である。縦軸+側は合焦評価値を示し、−側は合焦レンズ15を駆動する際の時間軸を示している。▽は前回の合焦レンズ15の位置、◎は今回の合焦レンズ15の駆動シーケンスの開始位置、○は今回の合焦レンズ15の駆動シーケンスの終了位置を示す。実線は合焦レンズ15の移動のみ行うことを示し、破線は合焦評価値を取得しながら移動する合焦評価値走査を示している。
閾値L1は合焦レンズ15の移動の停止位置や折り返し位置を決定する合焦評価値のレベルである。合焦評価値カーブは合焦レンズ15を全範囲走査した場合のカーブを描画しているが、実際には閾値L1を上回る範囲の合焦評価値を抽出しているので、このカーブしか得られない。Wは予め設定された所定移動量だけ移動することを示している。
図3は今回の合焦位置○が前回位置▽に対して、−側で所定移動量Wの幅以内にある例である。撮影スイッチ35が半押しされると、合焦レンズ15を◎位置から−方向へ所定移動量Wだけ移動M1し、その位置での合焦評価値を閾値L1に設定し、+側に移動方向を変え、合焦評価値の走査S1を開始する。合焦評価値が閾値L1を下回って、かつピークを検出すれば停止し、−方向にピーク位置まで移動M2することを示している。これで合焦は完了状態となり、図示しない表示などによって検者に認識される。
図4は今回の合焦位置○が前回位置▽に対して、+側で所定移動量Wの幅以内にある例である。先ず、開始位置◎から−方向へ所定移動量Wだけ移動M1し、その位置での合焦評価値を閾値L1に設定する。次に+側に移動方向を変え、合焦評価値走査S1を開始する。取得した合焦評価値が閾値L1以下で、かつピークを検出していれば停止して、−方向へピーク位置まで移動M2する。図3に比べて、走査S1と移動M2の距離が多少長くなるが、他は同じである。
図5は今回の合焦位置○が前回位置▽に対して−側で所定移動量Wよりも離れている場合の例であるが、通常では同一眼の撮影を行う場合には、このようなことは起こり得ず、左右眼の屈折力の差が非常に大きい場合に限られている。動作としては、開始位置◎から−側にWだけ移動して+側に向かって合焦評価値の走査を開始するが、連続して取得した合焦評価値が閾値L1以下であるため、合焦走査S1は直ちに中止する。
次に、1回目移動した位置から、更にWだけつまり開始位置◎から位置2Wまで−方向へ移動M2する。同様に、+方向に合焦評価値の走査S2を開始する。合焦評価値が閾値L1以下が連続するため走査S2を中止する。同様に、位置3Wまで−側へ移動して閾値L1を更新して走査S3を開始する。ピークを検出し閾値L1を下回ったので、走査を停止してピーク位置に移動M4する。
図6は今回の合焦位置が前回位置に対して、+側で所定移動量Wよりも離れている場合の例であり、同一眼の撮影では起こり得ないので、開始位置◎から−側にWだけ移動して閾値L1を更新して走査S1を開始する。合焦評価値カーブのピークを検出すると、ピーク値から走査S1の開始位置で設定した閾値L1を差し引いた値をhに設定する。値hが基準値よりも大きければ、値hの半値h/2だけピーク値から下がった値を閾値L1として更新する。走査を続け閾値L1を下回ると、走査を停止してピーク位置に移動M2する。
図7は図3〜図6の動作を示すフローチャート図である。先ず合焦ルーチンでは、ステップS101では所定移動量Wに移動量W1を設定する。ステップS102ではピークの有無を記憶するフラグをクリアし、移動する回数Nを1にセットする。ステップS103で合焦レンズ15を−方向にW移動すると、−端を越える場合には−端まで移動する。ステップS104で移動した位置における合焦評価値を取得して閾値に設定する。
ステップS105で+端方向に走査を開始し、ステップS106で合焦評価値を取得し、ステップS107でピーク検出の有無を判定する。ピークの判断は、所定移動量だけ登り、所定移動量だけ下り、なお或る程度の幅を有するなど形状のチェックが行われる。
ピークがあれば、ステップS108でピーク・フラグをセットし、値hには合焦評価値のピーク値から合焦走査S1の開始時に取得した合焦評価値を引いた値を設定する。ステップS109で値hと基準値を比較して、基準値よりも大きければステップS110で、閾値L1をピーク値からh/2を差し引いた値に設定する。
ステップS111で現在の合焦評価値を閾値L1と比較し、閾値L1よりも小さければステップS113に進み、大きければステップS112に進む。ステップS112では+端に到達したかどうか判定され、+端に達していなければステップS106から繰り返され、+端へ到達していればステップS116で走査を停止し、ステップS118で合焦レンズ15を初期位置に移動させる。
通常の初期位置は0ディオプタ位置であり、この場合に合焦位置が検出されないことを図示しない表示などで検者に知らせる。ステップS113でピーク・フラグを判定してピークが検出されていれば、ステップS117で走査を停止する。ステップS113でピークが検出されていなければステップS114に進む。ステップS114では合焦評価値が連続して閾値L1を下回っているかが判定され、連続して閾値L1以下ならばステップS115で走査を停止し、NをカウントアップしてステップS103から繰り返される。
ステップS114で合焦評価値が連続して閾値L1以下でなければ、ステップS106から繰り返される。ステップS117からはステップS119に進み、取得した合焦評価値のカーブをスプライン曲線などで補完して、合焦評価値のカーブを算出し、山の頂上位置に合焦レンズ15を移動して合焦ルーチンを終了する。正常に合焦が完了した場合にも、図示しない表示などで検者に知らせる。
図8は同じ被検者の片眼を撮影後に、他眼に切換えて撮影を行う場合の例である。撮影眼方向を切換えると、左右眼検知手段34のオン・オフ信号が制御部31に入力され、左右眼の切換えが生じたと判断される。例えば、右眼の撮影が終了して左眼に切換えると、合焦レンズ15は右眼撮影位置▽から所定移動量Wだけ−端方向に動く。撮影スイッチ35が半押しされると、合焦走査S1が開始され、ピークが検出されてピーク位置に移動M2して合焦が完了する。
図示しない表示や音などで検者が合焦を認知し、撮影部位などを確認後に撮影スイッチ35を全押しすると、ストロボ光源6が発光して眼底撮影が行われる。この動作の場合に、合焦駆動系が合焦レンズ15を高速に移動可能であれば、撮影スイッチ35が半押しされてから所定移動量Wだけ移動させてもよい。
図9は前回の撮影有無と図8のように左右眼を切換えた場合の処理を追加したフローチャート図である。先ず、ステップS201で前回撮影済かどうかを、所定時間内に同一眼での撮影が行われたか否かにより判定し、所定時間以上経過していれば未撮影として扱う。撮影済みであればステップS202で移動量W1を所定移動量Wに設定し、未撮影ならばステップS203で移動量W3を所定移動量Wに設定する。次に、ステップS204で他眼に切換えたかどうか判定する。切換えた場合はステップS205で移動量W2を所定移動量Wに設定する。
同一眼を繰り返して撮影する場合に、調節による差や撮影位置による差、眼底カメラとの位置関係の差などを含めても1ディオプタ以上変化することはない。このディオプタに合焦評価値カーブの半値幅分を加えた値を移動量W1とする。左右眼の屈折力差は1〜1.5ディオプタ以内であり、これに相当する量に合焦評価値カーブの半値幅分を加えた値を移動量W2としている。
記憶部32のデータベースから、直近1ヶ月以内の現在の撮影モードにおける撮影した合焦レンズ15の撮影位置分布を正規分布として捉え、中央位置から標準偏差に合焦評価値カーブの半値幅分を加えた値を移動量W3とする。統計処理を行うためのデータ数が少ない場合は、1ヶ月より順に範囲を広げれば、移動量の大きさはW1<W2<W3の順に大きな値になる。ステップS207以降は図7のステップS103と同様である。
上述した図7、図9のフローチャート図では、合焦ルーチンに1回目の合焦レンズ15の移動位置を入れている。これは合焦レンズ15の駆動系の移動速度が十分に速い場合はさほど問題はないが、移動速度が十分でない場合には、左右眼が切換わったときに前もって合焦レンズ15を移動しておく。
同様に、同一眼を繰り返し撮影する場合には、撮影直後に移動M1を行い、次の撮影の際は走査S1から開始する。1回目の移動M1を合焦ルーチンとは別に先行して行う場合に、各フローチャート図でNを初期化する際に、N=2としておけばよい。
上述した所定移動量を設定する移動量W1、W2、W3の値が小さければ、移動時間と走査時間が短縮できるので、眼底カメラの使用する環境に合うように、適宜データベースから更新されるようになっている。
なお、このフローチャート図では移動方向は−側に、合焦値取得を行う走査は+方向に移動すると説明したが、共に逆方向にしてもよい。
1 ハロゲンランプ
2 対物レンズ
6 ストロボ光源
13 孔あきミラー
15 合焦レンズ
17 跳ね上げミラー
23 デジタルカメラ
23b CMOSエリアセンサ
25 内部固視灯
31 制御部
32 記憶部
34 左右眼検知手段
35 撮影スイッチ

Claims (4)

  1. 撮像手段を被検眼の眼底に対して合焦させる合焦レンズを有する観察撮影手段と、
    前記合焦レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動手段と、
    前記観察撮影手段で撮像した眼底像の所定エリアの画像情報を基に合焦評価値を算出し、該合焦評価値に基づいて前記合焦レンズを駆動することにより合焦を行う合焦制御手段と、
    撮影する被検眼の方向を検出する左右眼検知手段と、
    を備え、該左右眼検知手段が撮影眼とは異なる眼方向を検知した場合に、前記合焦制御手段は、前記合焦レンズの位置を所定移動量を動かした後に前記合焦を行うことを特徴とする眼底カメラ。
  2. 前記合焦制御手段は撮影ごとの合焦位置を記憶する記憶手段を備え、該記憶手段に記憶した撮影位置分布に基づいて前記所定移動量を決定することを特徴とする請求項に記載の眼底カメラ。
  3. 前回撮影してから所定時間が経過した場合に、前記所定移動量を大きくすることを特徴とする請求項に記載の眼底カメラ。
  4. 前記左右眼検知手段からの検知があり他眼が未撮影である場合に、前記所定移動量を大きくすることを特徴とする請求項に記載の眼底カメラ。
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