JP5777681B2 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置および制御方法に関するものである。
被検眼の眼底にピントを容易に合わせるために、眼底に指標を投影し、その像を観察撮影系のフォーカスレンズを介して観察し、指標像の位置関係を観察し合焦することが知られている。
特許文献1には、眼底に投影した2つに分割されたフォーカススプリット指標像を撮像し、フォーカススプリット指標像のそれぞれの位置からフォーカス状態を検出し、その際に指標の明るさを減光する眼底カメラが開示されている。
特許文献2には、眼底にフォーカス指標を投影し、撮影光学系でこのフォーカス指標像を撮像して、フォーカス状態を検知する眼科装置が開示されている。
特許文献3には、観察中においても電子的な撮像を行い、撮像された像そのもののコントラスト検出によりオートフォーカス(AF)する装置の変形例が開示されている。即ち、眼底像の高周波成分により合焦し、眼底の第1の範囲と第2の範囲とに合焦し、それぞれのフォーカスレンズ位置から光軸方向の距離を求めている。
特開平5−95907号公報 特開平8−275921号公報 特開平1−178237号公報
しかし、従来の眼底カメラは被検眼の角膜などの反射光を除去するために、眼底照明光束やフォーカススプリット指標光束と、観察撮影光束を被検眼の瞳近傍で領域を分けている。従って、被検眼光学系の収差に個人差がある場合に、フォーカススプリット指標像位置を所定位置関係にするだけで撮影すると、その被検眼によってはフォーカス合わせに誤差が生じ、ピントがずれた眼底像になる虞れがある。
これを解決する方法として、観察中においても電子的な撮像を行い、撮像された像そのもののコントラスト検出によりオートフォーカス(AF)する装置が知られている。
このような装置においては、被検眼によってはフォーカス合わせに誤差が生じ、フォーカスがずれた眼底像になってしまう欠点は解消されるものの、フォーカスの検出部位が撮像系の一部に固定的に配されているため、次のような課題が残る。
先ず、眼底像は部位によって奥行き方向の距離が異なるため、フォーカス検出範囲が固定されてしまう従来のAF検出では、フォーカスすべき部位をフォーカス検出範囲に合わせるように被検眼の視線を誘導する必要がある。
また、一般のAF一眼レフカメラのように、フォーカス検出範囲の移動を可能としたとしても、それを手動で移動させなければならず、更には被検眼の眼球運動により、AF検出位置が変化してしまう問題もある。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、容易に所望の部位にフォーカス検出範囲を合わせることが可能な眼底カメラ等の眼科装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る制御装置は、合焦レンズを含む撮像光学系を用いて得られた眼底像から眼底に含まれる部位のパターン検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて前記合焦レンズを駆動するために用いる前記眼底像上の範囲を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された範囲における合焦状態を示す値に基づいて前記合焦レンズを駆動させる駆動制御手段と、を有する。
本発明に係る制御装置によれば、容易に所望の部位にフォーカス検出範囲を合わせることができる。
実施例1の眼底カメラの構成図である。 フォーカス状態検出手段の構成図である。 眼底位置検出手段の構成図である。 フォーカス検出範囲決定手段の構成図である。 制御方法のフローチャート図である。 コントラスト検出の原理図である。 表示モニタに表示した眼底像の説明図である。 AF評価値の算出方法の説明図である。 実施例3のフォーカス検出範囲決定手段の構成図である。 実施例4のフォーカス検出範囲決定手段の構成図である。 眼底カメラの外観図である。 左右眼検出手段の構成図である。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は眼底カメラの構成図である。眼底照明光学系においては、光軸L1上に観察用光源1、撮影用光源2、レンズ3、ミラー4が配置され、ミラー4の反射方向の光軸L2上には、リレーレンズ5、6、中央部に開口を有する孔あきミラー7が順次に配列されている。孔あきミラー7の反射方向の光軸L3上には、被検眼Eに対向して対物レンズ8が配置されている。また、眼底照明のための観察用光源1は定常光を発するハロゲンランプ等から成り、また、撮影用光源2は可視光を発するストロボ管等から成っている。
一方、光軸L3上の孔あきミラー7の後方には、光軸に沿って移動することによりフォーカスを調整するフォーカスレンズ9、撮影レンズ10、眼底Erと共役な位置に配された眼底撮像手段11が順次に配列され、眼底撮影光学系が構成されている。
眼底撮像手段11の出力はフォーカス状態検出手段21に接続されている。また、フォーカス状態検出手段21の出力はレンズ駆動制御手段22、フォーカスレンズ駆動手段23を介してフォーカスレンズ9に接続され、照明光量制御手段24を介して観察用光源1に接続され、更に表示モニタ25に接続されている。なお、表示モニタ25にはフォーカス検出範囲表示部25aが付設されている。
検者は表示モニタ25に映出された眼底像を観察しながら、観察用光源1を用いて被検眼Eと光学系を内蔵した筐体との位置合わせの微調整を行い、次いでフォーカス調整を行い、撮影用光源2により撮影を実施する。
本実施例は、このフォーカス調整を自動的に実行するAF機能を有している。このとき、眼底撮像手段11で得られた眼底像に重畳して、フォーカス検出範囲表示部25aの枠部によりフォーカス検出範囲を検者に提示することで、フォーカス検出位置を視覚的に検者に提示できるため、AF操作性を向上させることができる。
このように構成された眼底カメラでは、フォーカス検出は撮影光束により結像される眼底像そのもののコントラスト検出によって行っている。従って、撮像光束の外側の前眼部位を通しフォーカス指標を投影する従来装置とは異なり、被検眼光学系の収差によらないオートフォーカスを行うことができる。
図2に示すように、フォーカス状態検出手段21には、眼底Erの特定位置を検出する眼底位置検出手段21aと、この眼底位置検出手段21aからの信号を基にフォーカス検出範囲を決定するフォーカス検出範囲決定手段21bが設けられている。更に、フォーカス状態検出手段21にはAF評価値が得られたとき、AF評価値とフォーカスレンズ9の位置とを記憶するAF評価値記憶手段21cが内蔵されている。
図3に示すように、眼底位置検出手段21aは眼底像の中から特定部位を抽出するために、眼底像の中で特定部位の標準画像による部位パターンである眼底像パターンメモリ21dを有している。この眼底像パターンメモリ21dに記録されている部位パターンと、眼底撮像手段11からの出力信号とのパターンマッチングにより特定領域の位置情報を得る。また、フォーカス検出範囲決定手段21bは眼底位置検出手段21aによって抽出された眼底像特定部位の出力を基に、フォーカスを合わせる範囲を決定する。しかし図4に示すように、フォーカス検出範囲の大きさの補正を検者が行うために、フォーカス検出範囲決定手段21bは表示モニタ25の画像に対しカーソルの操作により行うフォーカス検出範囲補正手段21eを有していることが望ましい。
フォーカス状態検出手段21はフォーカス検出範囲決定手段21bで決定されたフォーカス検出範囲のAF評価値を算出し、更にこのときのフォーカスレンズ9の位置の情報をAF評価値記憶手段21cに記憶する。
図5はAF制御方法のフローチャート図である。図示しないAF開始スイッチによりAF動作の開始が指示されると、ステップS1で眼底像のパターン認識が開始される。ステップS2で眼底位置検出手段21aは眼底撮像手段11からの出力と眼底像パターンメモリ21dに記憶された眼底像特定部位の部位パターンの例えば相関関数等を算出する。そして、その値が閾値以上となる範囲を同範囲とする比較を行い、パターン認識の可否を判断する。
ここで、オートフォーカスが開始された際に、フォーカスレンズ9の位置が合焦時から大きくずれ、パターン認識ができなかった場合にはステップS3に進み、パターン認識ができるまで順次にフォーカスレンズ9を駆動し、その都度パターン認識を行う。
ステップS2でパターン認識が可能であると判断した場合に、ステップS4でフォーカス検出範囲決定手段21bは眼底位置検出手段21aからの出力を基にフォーカス検出範囲を決定する。フォーカス検出範囲を決定すると、ステップS5でフォーカス状態検出手段21はこのフォーカス検出範囲におけるフォーカスの程度を表すAF評価値を算出する。AF評価値の算出方法については後述するが、算出されたAF評価値はステップS6でAF評価値記憶手段21cに記憶される。
図6はコントラスト検出によるフォーカス検出原理の説明図である。このフォーカス検出方式は、輝度信号の特定高周波数成分が合焦時に最大となることを利用したものであり、フォーカス状態検出手段においては、入力された輝度信号の高周波数成分を検出しAF評価値として用いる。横軸はフォーカスレンズ9の位置、縦軸はAF評価値の量をそれぞれ示しており、合焦位置M2においてはAF評価値が最大となり、フォーカスが大きくずれた位置M1では、AF評価値は小さくなる。本実施例では、このコントラスト検出の原理を用いて、人眼光学系の収差に合ったフォーカス補正を行う。
ステップS7では、前述のコントラスト検出の原理を用い、ステップS6で記憶されたAF評価値の中に、図6に示した位置M2である極大点が含まれるかどうかを検出する。このとき、初回のステップS7での判断は、極大点の判断ができないため、ステップS3に進みフォーカスレンズ9を駆動する。
ステップS7でAF評価値に極大点が検出された場合に、ステップS8でフォーカス状態検出手段21はフォーカスレンズ9の移動量の算出を行う。ここで、ステップS8におけるフォーカスレンズ9の移動量とは、AF評価値の極大点M2の検出位置までのフォーカスレンズ9の駆動量のことである。ステップS8で算出されたフォーカスレンズ移動量を基に、ステップS9でレンズ駆動制御手段22はフォーカスレンズ駆動手段23に信号を送り、フォーカスレンズ9を駆動しオートフォーカスを完了させる。
ここでは、ステップS8で算出したフォーカスレンズ9の移動量を基に、ステップS9でフォーカスレンズ9を駆動させオートフォーカスを完了させている。しかし、ステップS9の後に、ステップS2〜S5を実行してAF評価値を算出し、最初に極大が判定されたAF評価値との比較を行い、これらのAF評価値の差が或る閾値以下になった場合に、オートフォーカスを完了させるようにしてもよい。
一方、ステップS7でAF評価値に極大点が検出されない場合はステップS3に進み、所定量だけフォーカスレンズ9を駆動する。そして、再びステップS2でパターン認識を行い、ステップS4でフォーカス検出範囲を決定する。これによって、オートフォーカス中に被検眼Eが動いてしまっても、被検眼Eの動きにフォーカス検出範囲を追従させることができる。なお、パターン認識又はAF評価値の極大点検出が所定回数サイクルの中で判別できなかった場合は、エラーとする方法が考えられる。
図7は表示モニタ25に表示された眼底像の説明図であり、眼底部位固有の乳頭部N、中大血管部V、黄斑部Yの位置関係は、個人差があっても大きく変化することはない。また、一般に左右眼ではこの位置関係は左右反転した構成となる。
図8はフォーカス検出範囲が中大血管部Vの部位パターンである場合のAF評価値についての説明図である。画像中から簡単に高周波成分を検出する方法として、例えば対象画素と縦横斜めに隣接する8画素との輝度信号を比較し、最も大きい差の値を対象画素の有するAF評価値とするAF評価値算出方法がある。画像G1は中大血管部Vが上下方向に存在する場合の画像の一部を切り出した例であり、各画素は”0”、”1”の輝度信号を有している。
本画像に対してこの検出方法を用いた場合に、画像G2に示すように各画素に対するAF評価値を得ることになる。これらの各画素のAF評価値の総和を、画像全体としてのAF評価値とすることが可能である。
より簡単、高速にAF評価値を算出する方法として、隣接する2画素と輝度信号を比較し、差がなければ”0”、差があれば”1”とする方法の採用も考えられる。この方法によれば、上述した方法に比べて比較する画素の数が少なくなるため、計算負荷を低減することができる。しかし、画像G1に示した画像に対して、上下方向に隣接する2画素と比較する方法を用いると、その出力は画像G3となり、対象となる中大血管部Vのエッジを検出することができない。
一方、中大血管部Vが左右方向に存在するような画像G4に対して適用した場合には、その出力は画像G5のようになり、上述した方法で、AF評価値を算出した画像G2と同様の結果を得ることができる。即ち、上述のように方向依存性のある検出方法を選択することは、演算時間の短縮が可能となる反面で、対象となる画像を適切に選択しなければならない。
このように、画像G1、G2に対して、隣の画素値との輝度の差を画像G2、G5のようにマッピングし、この差が大きいほど、隣の画素との輝度差が大きいことを表し、その総和を画像全体のAF評価値としている。
本実施例で例に挙げた中大血管部Vは、眼底Er上で黄斑部Yをほぼ中心とした円弧状の走行を示し、更に太い幹となる部位分は乳頭部N付近に存在する。このことから、ほぼ±45°の方向に中大血管部Vのエッジが存在すため、その方向に選択性を有する検出方法を採ることにより、AF評価値の感度を落とすことなく、低負荷かつ高速なオートフォーカスの達成が可能となる。
ここでは、眼底像のパターン認識に眼底Er上の中大血管部Vを用いたが、他の部位、例えば乳頭部Nや黄斑部Yの部位パターンを眼底像パターンメモリ21dに記憶させておき、それらに対してオートフォーカスを行うことも可能である。
このように、パターン認識によってフォーカス検出範囲を自動で決定することで、オートフォーカスの操作性の向上が達成できる。また、被検眼Eの動きにフォーカス検出位置を追従させることができるので、フォーカス精度の向上が可能となる。
また、フォーカス状態検出手段21はAF評価値を計算する際に、各画素の輝度値を参照しているため、決定したフォーカス検出範囲の輝度値が飽和が生じているか否かを検出するようにしてもよい。また、飽和を起こしている場合には、フォーカス状態検出手段21は照明光量制御手段24に信号を送信し、観察用光源1の光量を調節することで、より高精度なオートフォーカスを実現することができる。例えば、白飛びが生じ易い乳頭部Nでコントラスト検出を行う際に、照明光学系の光量を調整することで、高精度かつ診断価値の高い眼底像が得られる。
実施例1では、眼底Er上の1つの特定部位に対してパターン認識を行う例を説明した。本実施例2では、オートフォーカス開始前に検者が眼底Er上のどの部位にフォーカス検出範囲を設定するかを選択し、その選択に基づいてフォーカス検出範囲を決定してオートフォーカスを実行する。
本実施例2では、眼底像パターンメモリ21dは複数の眼底像パターン、例えば乳頭部N、黄斑部Y、中大血管部Vの部位パターンを有している。検者は予め症例に応じてフォーカスを行うべき部位を表示モニタ25上でカーソル等による部位選択手段によって選択するが、それは眼底位置検出手段21aに設けられた複数の眼底像パターンからの1つを選択することに相当する。更に、眼底撮像手段11の出力に基づいて選択された眼底像パターンの位置を検出し、フォーカス検出範囲決定手段21bに引き渡すが、この動作及びそれ以降の動作は実施例1と同様である。
検者は1つの眼底部位を選択するようにしたが、複数の部位を選択することも可能である。この場合に、複数の部位に対してAF評価値を算出し、その和の値を総合評価値とすればよい。この総合評価値の極大値を検出することで、検者が選択した複数の部位に対し平均的にフォーカスが合った画像を得ることができる。これにより、検者の着目したい部位にフォーカスした眼底像を撮影でき、診断価値の高い眼底像を検者は得ることができる。
このように、検者が診断において特に着目したい部位をパターン認識し、フォーカス検出範囲を決定することで、診断価値の高い眼底像が得られる。即ち、眼底像の中で比較的高周波成分を多く持つ乳頭部N、中大血管部V、黄斑部Yにおいて、適切なフォーカス検出範囲を決定することができ、高精度なコントラスト検出が可能となる。
特に、凹凸の個人差が大きい乳頭部Nではなく、個人差の小さい中大血管部Vを主に検出することで、高精度なコントラスト検出が可能となる。更に、中大血管部Vの走行方向も容易に特定できるため、中大血管部Vに直交する方向のコントラストを検出することで、高精度かつ計算負荷の少ない高速かつ低コストなコントラスト検出が可能となる。
また、複数の眼底部位の中から検者はフォーカス検出範囲を選択することにより、検者の着目している病変に応じた診断価値の高い画像を得ることができる。
実施例2では、検者はオートフォーカス開始前にフォーカス検出範囲を選択している。本実施例3では、検者はパターン認識された特定部位の中からフォーカス検出範囲を選択しオートフォーカスを行う。
実施例1においては実施例2と同様に、眼底像パターンメモリ21dは複数の眼底像パターン、例えば乳頭部N、黄斑部Y、中大血管部Vの部位パターンを有している。本実施例3では、眼底撮像手段11の出力に対して複数の眼底像パターンの位置を検出し、フォーカス検出範囲決定手段21bに引き渡すことが先の実施例1、2と異なっている。
本実施例3では、フォーカス検出範囲決定手段21bは図9に示すように、フォーカス検出範囲補正手段21eとフォーカス検出範囲選択手段21fを備えている。表示モニタ25上のフォーカス検出範囲表示部25aは、眼底位置検出手段21aによって抽出された複数の眼底像特定部位を検者に提示する。検者はそれらの中からカーソルによるフォーカス検出範囲選択手段21fを用いて、フォーカス検出範囲を設定すべき部位を1つ選択する。ここで、検者に眼底像特定部位を提示するタイミングとしては、所定の個数分のパターン認識が検出されたときや、フォーカスレンズ9がその可動範囲を全て移動したときなどが考えられる。
また、フォーカス検出範囲の大きさの補正を検者が行うためのフォーカス検出範囲補正手段21eでは、フォーカス検出範囲の位置及び大きさを検者が手動で補正することができ、検者の着目すべき部位に正しく合焦した眼底像を得ることができる。
また、検者は1つの眼底部位を選択したが、実施例2と同様に複数の部位を選択することも可能である。選択された眼底像特定部位をフォーカス検出範囲決定手段21bに引き渡す動作、またそれ以降の動作は実施例1と同様である。
実施例2、3では、複数のパターン認識された眼底像部位の中から、検者が選択した1つ又は複数のフォーカス検出範囲のAF評価値を算出する例を説明した。しかし実施例4では、複数のパターン認識された眼底像の全ての部位パターンに対してAF評価値を算出、評価し、オートフォーカスを行う。
本実施例4では、眼底位置検出手段21aが抽出した複数の眼底像特定部に対し、フォーカス状態検出手段21はそれぞれの部位に対するAF評価値を算出する。フォーカス状態検出手段21はそれらの和の値を総合評価値とし、この総合評価値の極大値を検出することで、パターン認識した複数の部位に平均的にフォーカスの合った画像を得ることができる。
また実施例4では、図10に示すようにフォーカス検出範囲決定手段21bにフォーカス検出範囲絞り込み手段21gが設けられている。眼底位置検出手段21aが抽出した眼底像特定部に対し、フォーカス検出範囲絞り込み手段21gは最もAF評価値の高い1つの特定部位を自動的にフォーカス検出範囲として決定し、フォーカス状態検出手段21に引き渡す。選択された眼底像特定部位をフォーカス検出範囲決定手段21bに引き渡す動作、またそれ以降の動作は先の実施例と同様である。これにより、自動的に良好な合焦状態の眼底像を撮影できるので、AF操作性の高い眼底カメラが得られる。
自動でフォーカス検出範囲を決定することで、AF操作性を向上させることができる。
これまでの実施例1〜4では、眼底位置検出手段21aによるパターン認識のみによって眼底像特定部位の位置検出を行う例を説明した。本実施例5では、乳頭部Nのパターン認識と左右眼検出とを組み合わせて、特定高周波成分が多く含まれる中大血管部Vを検出しオートフォーカスを行っている。
図11は実施例5における眼底カメラの外観図を示し、基台31上には矢印方向の前後左右に移動可能な架台32が載置されている。この架台32上には、図1に示す眼底カメラの光学系を内蔵した筐体33及び表示モニタ25が載置されていると共に、撮影スイッチ34を有する操作桿35が設けられている。
検者は操作桿35を操作し、架台32を左右眼に合わせて水平面上で左右方向に調整する。基台31と架台32の間には、左右眼検出手段36が設けられていることから、筐体33の左右位置を検出し、被検者Sの左右眼のうち、何れの被検眼Eに対して観察・撮影がなされているかを検知することができる。
図12は左右眼検出手段36による検出方法の説明図を示し、基台31の上面には高低差を有する低い部分31aと高い部分31bとが設けられている。架台32の底面に設けられた例えばマイクロスイッチから成る左右眼検出手段36が、基台31の低い部分31aの上部に位置するときはオフ状態に、高い部分31bに位置するときはオン状態になる。つまり、低い部分31aを左側、高い部分31bを右側に設けることにより、左右眼検出手段36のオン/オフを検出し、筐体33が対向している左右の被検眼を検出することができる。
ここで、左右眼検出手段36による左右眼検出と、眼底位置検出手段21aによる乳頭部Nのパターン認識によって、フォーカス検出範囲、特に図7に示す中大血管部Vを検出する方法を説明する。
眼底Er上で1つの特定部位を検出し、かつ左右眼の何れを観察しているかが判定できれば、眼底Erの構造を予想することができる。従って、左右眼検出手段36による左右眼検出と乳頭部Nのパターン認識とによって、中大血管部Vを検出することができる。検出された中大血管部Vをフォーカス検出範囲決定手段21bに引き渡す動作、またそれ以降の動作は先の実施例と同様である。
本実施例5では、容易なパターン認識が可能である乳頭部Nのみを検出し、そこから他の眼底Er上の部位を予想してフォーカス検出範囲として決定するため、個人差によって眼底Er上の特定部位とフォーカス検出範囲とがずれる可能性がある。そこで、フォーカス検出範囲補正手段21eによってフォーカス検出範囲の位置及び大きさを検者が手動で補正することで、検者が着目すべき部位に正しくフォーカスした眼底像を得ることができる。
このように、パターン認識のし易い乳頭部Nと左右眼検出によって、中大血管部V或いは黄斑部Yを特定し、フォーカス検出範囲とすることで、計算負荷が軽くなり演算時間が短く、高速なオートフォーカスが可能となる。
9 フォーカスレンズ
11 眼底撮像手段
21 フォーカス状態検出手段
21a 眼底位置検出手段
21b フォーカス検出範囲決定手段
21c AF評価値記憶手段
21d 眼底像パターンメモリ
21e フォーカス検出範囲補正手段
21f フォーカス検出範囲選択手段
21g フォーカス検出範囲絞り込み手段
24 照明光量制御手段
25 表示モニタ
25a フォーカス検出範囲表示部

Claims (10)

  1. 合焦レンズを含む撮像光学系を用いて得られた眼底像から眼底に含まれる部位のパターン検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記合焦レンズを駆動するために用いる前記眼底像上の範囲を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された範囲における合焦状態を示す値に基づいて前記合焦レンズを駆動させる駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記合焦状態を示す値はコントラストであることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記合焦レンズを撮像光学系の光軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記部位、視神経乳頭であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記部位、黄であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記部位、中大血管であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記決定手段は、前記検出手段により前記部位のパターンが検出された前記眼底像における位置に基づいて前記範囲を決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記検出手段は、前記部位のパターンの検出を繰り返し行うことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の制御装置。
  9. 前記検出手段は、前記合焦状態を示す値の極大点が検出されるまで、前記部位のパターンの検出を繰り返し行うことを特徴とする請求項8記載の制御装置。
  10. 合焦レンズを含む撮像光学系を用いて得られた眼底像から眼底に含まれる部位のパターン検出する検出工程と、
    前記検出工程による検出結果に基づいて前記合焦レンズを駆動するために用いる前記眼底像上の範囲を決定する決定工程と、
    前記決定手段により決定された範囲における合焦状態を示す値に基づいて前記合焦レンズを駆動させる駆動制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
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