JP5361497B2 - 電動アシスト自転車 - Google Patents
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Description
図11に示すバッテリケースaのキー式固定構造は一般的に実施されている既往の構成であるが、キー孔c’が外部に露出しているので、例えば合い鍵を使用したり、或いはピッキングによって固定装置cを解錠すれば、バッテリケースaを容易に盗むことができる。また、外部に露出したキー孔c’は、雨を受けて錆びたり、キー孔c’に泥が入って操作不能を起こし、バッテリケースaの着脱が良好に行えない事態が発生する虞がある。
そこで、下記の特許文献1に開示された電動アシスト自転車は、シートチューブにバッテリケース取付け用ブラケットが固定され、該バッテリケース取付け用ブラケットにバッテリケースを鍵で固定することにより、バッテリケースの盗難を防止する効果を高めていると記載されている。
また、下記の特許文献2には、シートチューブの内部にバッテリケースを収納し、同シートチューブの上端面を蓋体で閉じた構成の電動アシスト自転車が開示されている。
上記特許文献2に開示された電動アシスト自転車は、シートチューブ内にバッテリケースを収納しているので、一見バッテリケースの場所が分からない。しかし、サドルを回転して蓋体を開けるとバッテリケースは露出するので簡単に盗まれるおそれがある。蓋体を固定するためのロック機構を取り付けたとしても、同ロック機構は外部に露出する構成となるので、合い鍵を使用したり或いはピッキングによってロック機構を解錠することにより、バッテリケースは簡単に盗まれるおそれがある。
車体フレームに着脱可能に取り付けられたバッテリケース内のバッテリを電源としてモータを駆動しクランクの回転力を補助する電動アシスト自転車において、
バッテリケースを車体フレームへ固定し又は同フレームから解放する機構を有する固定装置と、前記固定装置の固定又は解放の操作を行う操作部とがシートチューブ内に設置され、前記固定装置及び操作部を収納したシートチューブにシートポストが差し込まれている構成であることを特徴とする。
固定装置は、シートポストをシートチューブから抜き外して現われた操作部の操作により、固定又は解放が行われることを特徴とする。
その上、シートチューブ6内に設置した固定装置3及び操作部4は、雨や泥等の影響を受けないので、長期間に亘り良好なバッテリケース2の着脱操作を可能にならしめる。
更に、シートチューブ6内に固定装置3及び操作部4を設置することで、スマートで意匠性に優れた外観を実現できる。
図1は、車体フレームを構成するシートチューブ上端6aへ着脱可能に取り付けられたバッテリケース2内のバッテリを電源としてモータを駆動し、使用者がペダル7を踏む回転力を補助(アシスト)する電動アシスト自転車1を示す。図2は、バッテリケース2をシートチューブ上端6aから取り外した状態を示す。図1及び2に示す電動アシスト自転車1は、シートチューブの中間部(例えば図7〜9に示すシートチューブ6’)を持たないで、シートチューブ上端6aのみを備えた構成の実施例を示している。
つまり、前記バッテリケース2は、下端をバッテリケース受け部に設置し、図4に示すように、上端の凹部2aの位置とシートチューブ上端6aのロックピン3bを通す孔の位置とを一致させた後、キー孔4aにキー4bを差し込んで回し、回動部3aを回転させることにより、図3Aに示すように、下方へ突き出たロックピン3bがバッテリケース2の上端面の凹部2aに嵌って、シートチューブ上端6aに取り付けられる。
前記固定装置3’は、操作部4’のキー孔(図3Bを参照)にキー4bを差し込んで回すと、図5に示すように、吸引時(解放操作時)と極性を変えた電流がソレノイド3mの吸引コイルに通電(短時間開放電流)され、永久磁石3nのエネルギーが打ち消される。それにより伸長する復帰スプリング3pよってロックピン3bがバッテリケース2の上端の凹部2aへ嵌り、前記吸引コイルへの通電が止まると前記永久磁石3n及び復帰スプリング3pによって同ロックピン3bがバッテリケース2の凹部2a内で保持されて同バッテリケース2がシートチューブ上端6aに取り付けられる。なお、前記固定装置3’と操作部4’の電源は、バッテリにより作動電源装置3jに蓄積される。
前記固定装置3の固定を解放させるには、図9に示すように、前記シートポスト5をシートチューブ6の上端から抜き外して現われた操作部4のキー孔(図3Bを参照)へキー4bを差し込んで回す。すると前記キー4bの回転に連動して回動部3aが回転し、ロックピン3bの上方移動に連動する着脱機構3fが前記着脱構造部2bの掛け止めを解放する。
なお、図示することは省略したが、前記シートチューブ6に、シートポスト5を係止させるロック機構部を設置し、前記固定装置3とロック機構部による2段階の防犯機構を備えることが好ましい。
2 バッテリケース
3、3’ 固定装置
4、4’ 操作部
5 シートポスト
6 シートチューブ
Claims (2)
- 車体フレームに着脱可能に取り付けられたバッテリケース内のバッテリを電源としてモータを駆動しクランクの回転力を補助する電動アシスト自転車において、
バッテリケースを車体フレームへ固定し又は同フレームから解放する機構を有する固定装置と、前記固定装置の固定又は解放の操作を行う操作部とが、シートチューブ内に設置され、前記固定装置及び操作部を収納したシートチューブにシートポストが差し込まれている構成であることを特徴とする、電動アシスト自転車。 - 固定装置は、シートポストをシートチューブから抜き外して現われた操作部の操作により、固定又は解放が行われることを特徴とする、請求項1に記載した電動アシスト自転車。
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