JP5359428B2 - ベルト搬送装置、及びベルト搬送プログラム - Google Patents

ベルト搬送装置、及びベルト搬送プログラム Download PDF

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本発明は、ベルト搬送装置、及びベルト搬送プログラムに関する。
従来、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置において、複数のローラに張架された無端のベルト状部材をベルト駆動手段で駆動し、ベルト状部材の表面にトナー像や転写紙を担持して搬送するベルト搬送装置が用いられている。
例えば、カラー画像を形成する画像形成装置では、感光体の帯電領域に、光による書き込み、及び現像が行なわれると、所定の色のトナー像が形成され、形成されたトナー像は、感光体と中間転写体との対向位置である一次転写ニップ部に搬送されて、一次転写手段により、中間転写体上に転写される。この中間転写体に、ベルト状部材としての中間転写ベルトが用いられている。異なる色ごとに形成されたトナー像は、中間転写ベルト上に順次重ね合わされ、重ねトナー像を形成し、重ねトナー像は、中間転写ベルトによって、転写紙との対向位置である二次転写位置に搬送され、転写紙上に一括転写されて最終的なカラー画像を得る。
また、インクジェット記録装置では、例えば駆動ローラと従動ローラとの間に、無端状の搬送ベルトを掛け回して周回移動可能な構成としたベルト搬送装置が用いられている。このインクジェット記録装置では、被搬送部材としての用紙が、無端状の搬送ベルトによって搬送され、搬送される用紙に液体吐出ヘッドから液滴が吐出され画像が形成される。
なお、上述したベルト搬送装置では、ベルト停止時において、ローラがベルト状部材の同じ部分に長時間接触し、固定された状態になると、ローラに長時間接触したベルト状部材の部分に、ローラの接触面形状に沿ってカールした癖がついてしまうことがあった。そのため、ベルト癖を軽減させる方法として、トナー像や用紙を搬送しない期間に、搬送ベルトを定期的に駆動することで、搬送ベルトの特定の部分にローラが長時間接触することを防ぎ、ベルト癖を軽減させる技術が既に知られている。
例えば、特許文献1には、搬送ベルトの搬送動作が終了し、所定時間が経過すると、搬送ベルトを低速駆動させる方法が記載されている。また、特許文献2には、搬送ベルトを押圧する部材を設け、ベルトの張力を走行時に比べて静止時に小さくすることにより、静止時に接触している部分のカール癖を低減させる方法が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、微小駆動時にLEDを点灯、点滅させる記載があり、電力消費については考慮されていない。また、特許文献2記載の装置においても、省エネモード時等のベルトの回転について記載されていない。したがって、従来では、ベルト停止時等の待機モード中に搬送ベルトを駆動することで、電力を消費してしまい、省エネルギーを効果的に実現することができなかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、搬送ベルトを駆動することで、搬送ベルトの特定の部分が長時間ローラに接触することを防ぎつつ、より省電力でベルト癖取りを実現するベルト搬送装置、及びベルト搬送プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、被搬送物を搬送するベルト状部材と、前記ベルト状部材を張架して支持する複数の支持部材と、前記ベルト状部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを有するベルト搬送装置であって、前記駆動制御手段は、前記被搬送物を搬送する搬送動作終了後、予め設定された条件に応じて、前記被搬送物に対する印刷を待機する印刷待機モードか、前記印刷待機モードよりも省電力化となる省エネモードを判定し、判定したモードに対応させて、前記駆動手段により駆動する前記ベルト状部材の動作頻度を制御することを特徴とする。
また、本発明は、ベルト搬送プログラムとして構成することもできる。
本発明によれば、搬送ベルトを駆動することで、搬送ベルトの特定の部分が長時間ローラに接触することを防ぎつつ、より省電力でベルト癖取りを実現する。
ベルト搬送装置を含む画像形成装置の概略構成図である。 ベルト搬送装置部分の拡大図である。 画像形成装置の要部平面図である。 画像形成装置の機能構成図である。 画像形成装置における搬送ベルトの駆動制御の説明図である。 画像形成装置における搬送ベルトに生じた癖を示す図である。 画像形成装置における搬送ベルトに生じた癖が記録ヘッドのノズル面に接触している図である。 画像形成装置における搬送ベルトに生じた癖と用紙押さえコロにより用紙の先端部分が記録ヘッドのノズル面に接触している図である。 省エネモード中の搬送ローラの駆動回数を減らす処理を示すフローチャートである。 省エネモード中に印刷要求を受信した場合の処理を示すフローチャートである。 省エネモード中に印刷要求を受信して印刷待機モードに移行させた場合に、省エネモード中の時間を取得する処理を示すフローチャートである。 図9及び図10における印刷待機モード、省エネモードにおけるタイマー値の設定処理を示すフローチャートである。 印刷待機モードから省エネモードへ移行するときのベルト駆動周期との関係を説明するための図である。 印刷待機モードから省エネモードへ移行する場合の処理を示すフローチャートである。 電子写真記録装置における中間転写体を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<ベルト搬送装置を含む画像形成装置の概略構成>
図1は、ベルト搬送装置を含む画像形成装置の側面概略構成図である。また、図2は、ベルト搬送装置部分の拡大図である。また、図3は、画像形成装置の要部平面図である。
画像形成装置200は、図3に示すように、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1と、図示しないガイドステーとによって、キャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、駆動モータである主走査モータ4によって、駆動プーリ5と従動プーリ6間に架け渡したタイミングベルト7を介して、図3に示す矢印方向(主走査方向)に移動走査する。
キャリッジ3は、例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液体吐出ヘッドからなる画像形成手段としての記録ヘッド8y、8m、8c、8k(色を区別しない場合は、「記録ヘッド8」という。)を有する。また、記録ヘッド8は、複数の液滴吐出口(ノズル)を主走査方向と交叉する方向(副走査方向)に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
なお、記録ヘッド8を構成するインクジェットヘッドとしては、例えば、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子により液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、又は静電力を用いる静電アクチュエータ等を、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたもの等を使用することができる。
なお、異なる色を吐出する複数のノズル列を備えた1又は複数の液体吐出ヘッドで記録ヘッド8を構成することもできる。また、キャリッジ3には、図1に示すように、記録ヘッド8に各色の液体を供給するための各色のヘッドタンク9を搭載している。また、このヘッドタンク9には図示しない供給チューブを介してメインタンク(液体カートリッジ)から液体が補充供給される。
一方、図1に示すように、給紙トレイ10の用紙積載部(圧板)11上に、積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13と、給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14とを備え、分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙12を記録ヘッド8の下方側に送り込んで搬送するために、用紙12を案内する図示しないガイド部材と、レジストローラ16と、搬送ガイド部材17と、用紙押えコロ18、19を有する用紙押え部材20とを備えると共に、給送された用紙12を静電吸着して記録ヘッド8に対向する位置で搬送するためのベルト搬送手段を構成する搬送ベルト21を備えている。
図2に示すように、搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、駆動ローラとなる搬送ローラ22と従動ローラとなるテンションローラ23との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。
搬送ベルト21は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
また、搬送ベルト21の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ26を備えている。この帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。
なお、搬送ベルト21の裏側には、記録ヘッド8による印写領域に対応して搬送ベルト21を記録ヘッド8側に突き上げるガイド部材(印写受け部材、プラテン)を配置することができる。
図3に示すように、搬送ベルト21は、副走査モータ31によって駆動ベルト32及びプーリ33を介して搬送ローラ22が回転駆動されることによって、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
また、搬送ローラ22の軸22aにはスリットを形成してエンコーダホイール34を取り付け、エンコーダホイール34のスリットを検知するエンコーダセンサ35を配置して、これらによって搬送ベルト21の移動量を検出する副走査エンコーダ36を構成している。
また、図1に示すように、記録ヘッド8による画像形成領域の下流側には、テンションローラ23に対向して拍車等の押さえ手段である用紙押えコロ41を配置すると共に、搬送ベルト21から曲率分離で分離させる用紙12を案内するガイド部材42と、このガイド部材42で案内されて排出される用紙12をスタックする排紙スタックトレイ43とを設けている。
また、画像形成装置100の背面側には、両面ユニット50が装着される。両面ユニット50は、用紙反転ローラ51、52を備え、片面への印字終了後に搬送ベルト21が逆転することによって、片面への印字が終了した用紙12が両面ユニット50に送り込まれ、用紙反転ローラ51、52によって他面が印字面になるように用紙12が反転されて、レジストローラ16と搬送ベルト21との間に給紙される。
また、両面ユニット50の上方に、マルチ手差しトレイ60を接続可能としている。マルチ手差しトレイ60は、マルチ手差し61に積載される用紙62を1枚ずつ給紙する給紙コロ63と、給紙コロ63を回転駆動するためのモータ(駆動源)65と、このモータ65の回転を給紙コロ63に伝達するための駆動力伝達機構66と、マルチ手差しトレイ61上の用紙52のサイドを規制する図示しないサイドフェンス等を備えている。このマルチ手差しトレイ60から給紙コロ63によって給紙される用紙12は、押さえコロ18と搬送ベルト21との間に送り込まれる。
更に、図1に示すように、給紙ローラ13と、レジストローラ16との間の搬送経路中に、用紙12の有無を検知する用紙有無センサ71が設けられ、また、図3に示すように、キャリッジ3には、用紙12の先端位置、両端位置検知等に用いることができる用紙センサ72が設けられている。
また、図3に示すように、キャリッジ3の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド8のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
維持回復機構81には、記録ヘッド8の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a−82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84等を備えている。ここでは、キャップ82aを吸引用及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b−82dは保湿用キャップとしている。
また、キャリッジ3の走査方向他方側の非印字領域には、記録中等に増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド31のノズル列方向に沿った開口89y−89kを設けている。
<画像形成装置の機能構成>
図4は、画像形成装置の機能構成図である。図4に示すように、画像形成装置200は、マイクロコンピュータで構成され、画像形成装置200全体の制御を司る主制御部101と、マイクロコンピュータで構成され、印刷制御を司る印刷制御部102とを有するように構成される。
また、駆動制御手段としての主制御部101は、各種手段を備えたCPU1011と、CPU1011が実行するプログラム等を格納するROM1012と、CPU1011のワークメモリであるRAM1013と、I/F部1014とを有するように構成される。
主制御部101は、主走査モータ駆動回路103を介して主走査モータ4を駆動制御すると共に、副走査モータ104を介して副走査モータ31を駆動制御する。これにより、ホストPC120等と接続された通信回路100から入力される印刷処理情報に基づいて記録用紙に画像を形成する。
また、主制御部101は、I/F部1014を介して、SDやフラッシュメモリ等の記録媒体122からの配布、ネットワークからのダウンロード等によってCPU1011が実行するプログラムが提供されると共に、画像形成装置200に情報の入力及び表示を行うための操作パネル121が接続されている。また、主制御部101は、印刷制御部102に対して印刷用データを送出する等の制御を行う。
また、主制御部101は、キャリッジ位置検出回路105からキャリッジ3の位置を検出するキャリッジ位置検出信号が入力されると、主制御部101は、キャリッジ位置検出信号に基づいてキャリッジ3の移動位置及び移動速度を制御する。
キャリッジ位置検出回路105は、例えばキャリッジ3の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ3に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ3の位置を検出する。
主走査モータ駆動回路103は、主制御部101から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ4を回転駆動させて、キャリッジ3を所定位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部101は、搬送ベルト21の移動量を検出する搬送量検出回路106からの搬出量検出信号が入力されると、主制御部101は、搬出量検出信号に基づいて搬送ベルト21の移動量及び移動速度を制御する。
搬送量検出回路106は、例えば搬送ローラ22の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。
駆動手段としての副走査モータ駆動回路104は、主制御部101から入力される搬送量に応じて副走査モータ31を回転駆動させて、搬送ローラ22を回転駆動して搬送ベルト21を所定位置に所定の速度で移動させる。
ここで、主制御部101は、副走査モータ駆動回路104に対して、用紙12を搬送ベルト21によって搬送させた後、搬送ベルト21のベルト癖を抑制制御するため、搬送ベルト21を所定時間、所定回数、所定量駆動させるためのベルト駆動を実行するよう制御すると共に、より少電力でのベルト癖取りを実行するよう制御する。
例えば、主制御部101は、予め設定された条件により、画像処理装置200が、印刷待機モード又は省エネモードであるかを判定し、省エネモードと判定した場合には、印刷待機モードに比べて、ベルト駆動の動作頻度を少なくするよう制御する。ここで、ベルト駆動の動作頻度とは、例えば、所定時間当たりの駆動回数、駆動時間等である。
また、主制御部101は、省エネモードからの復帰時に、ベルト駆動の駆動量を決定する場合に、省エネモードに移行してからの経過時間をカウントし、省エネモードに移行してからの経過時間が所定時間以下の場合には駆動させない。また、省エネモード中のベルト駆動回数をカウントし、所定回数以下の場合は、省エネモードからの復帰時に駆動させない。また、主制御部101は、動作頻度を環境センサ113の検知信号に基づき、周囲の温度から、ベルト駆動の動作頻度を、温度が所定温度未満のときに比べて所定温度以上のときの方が少なくなるように制御する。このような主制御部101による、より少電力でのベルト癖抑制制御処理については、後述する
また、主制御部101はACバイアス供給部107を介して帯電ローラ26に対してACバイアスを与えることで搬送ベルト21を帯電する制御を行う。
また、主制御部101は、給紙コロ駆動回路108に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙ローラ13を一回転させる。
また、主制御部101は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路109を介して維持回復機構81の図示しないモータを回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパーブレード83の昇降、図示しない吸引ポンプの駆動等を制御する。
また、主制御部101は、前述した用紙有無センサ71、用紙センサ72からの各検知信号を入力し、これらの両方又はいずれかの検知信号から用紙12の有無、先端位置等を検出し、この検出結果に応じて用紙12の印刷位置である、記録ヘッド8による画像形成領域への搬送を制御する。
また、主制御部101は、カートリッジ通信回路114を通じて、カートリッジ装填部に装着された各液体カートリッジに設けられる不揮発性メモリ116に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行って、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROM(登録商標)等)115に格納保持する。
また、主制御部101には、環境温度、環境湿度を検知する環境センサ113からの検知信号が入力される。
印刷制御部102は、主制御部101からの信号と、キャリッジ位置検出回路105、及び搬送量検出回路106等からのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド8の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成し、上述した画像データをシリアルデータでヘッド駆動回路110に転送すると共に、この画像データの転送及び転送の確定等に必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)等をヘッド駆動回路110に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1つの駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路110に対して出力する。
ヘッド駆動回路110は、シリアルに入力される記録ヘッド8の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部102から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド8の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば、前述したような圧電素子等)に対して印加することで記録ヘッド8を駆動する。
このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)等、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
<画像形成装置の動作>
上述した構成により、画像形成装置200は、給紙部から用紙12が1枚ずつ分離給紙される。また、この給紙された用紙12は、搬送ガイドで案内され、搬送ローラ22に相対する搬送ベルト21の部分とレジストローラ16との間で先端位置調整を行なわれた後、約90°方向転換されて、押さえコロ18と搬送ベルト21との間から送り出され、押さえコロ19で押さえられながら記録ヘッド8による画像形成領域に向けて送り出される。
そこで、用紙12を送って停止させ、キャリッジ3を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド8を駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録する。
1行分の記録が終了したときに、搬送ベルト21を駆動して用紙12を所定の送り量(所定改行量)だけ送り、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙スタックトレイ43に排紙する。
なお、本発明を実施する形態として、上述した画像形成装置200と、ホストPC120等の情報処理装置とを通信ネットワークを介して接続し、画像形成装置200と、情報処理装置とを含めた画像形成システムとして実施することも可能である。
<画像形成装置における搬送ベルトの駆動制御>
次に、この画像形成装置における搬送ベルトの駆動制御について説明する。図5は、画像形成装置における搬送ベルトの駆動制御の説明図である。また、図6は、画像形成装置における搬送ベルトに生じた癖を示す図である。
また、図7は、画像形成装置における搬送ベルトに生じた癖が記録ヘッドのノズル面に接触している図である。また、図8は、画像形成装置における搬送ベルトに生じた癖と用紙押えコロにより用紙の先端部分が記録ヘッドのノズル面に接触している図である。
まず、搬送ベルト21の癖の発生について説明すると、前述したように、搬送ベルト21によって用紙12等の被搬送部材を搬送するようにした場合、被搬送部材の平面性を確保するためには、搬送ベルト21にテンションを掛けた状態を保持することが重要になる。また、搬送ベルト21はスムーズな周回移動を可能にし、また、ベルト自身にシワが寄ることを防止するためにしなやかな材料乃至部材で形成される。
一方、搬送ベルト21を周回移動させるための駆動(搬送)ローラ22は、相対的に大きな径のローラとし、搬送ベルトにテンションを与えるための従動ローラ(テンションローラ)23は搬送ベルト21に対する負荷を軽減するためにも相対的に小さな径のローラで構成するのが一般的である。
なお、従動ローラ23も駆動ローラ22と同時に制御しても良い。また、搬送ベルト21から用紙を曲率分離で分離するためにも、従動ローラ23は小径のローラで構成される。
例えば、図5に示すように、搬送ローラ22とテンションローラ23とに掛け回して張った搬送ベルト21が停止状態に置かれていると、テンションローラ23に当接している部分は、ローラ形状に対応して弧状に盛り上がる。そのため、図5に示す搬送ベルト21には、外方に膨らむ癖210が付くことがあり、その後、搬送ベルト21を移動させると、図6に示すように、搬送ベルト21に生じている癖210が移動することになる。
搬送ベルト21の癖210が大きくなると、図7に示すように、記録ヘッド8のノズルを形成した面(ノズル面)8aと用紙搬送面とは1mm程度の微小な間隔であることから、癖210が記録ヘッド8のノズル面8aに接触(干渉)することがある。
また、図8に示すように、搬送ベルト21に送り込んだ用紙12(便宜上破線で図示している。)の先端部分12aが搬送ベルト21の癖210の部分に乗り上げた状態で搬送されると、用紙12の先端部分12aが記録ヘッド8のノズル面8aに接触(干渉)して、ジャムが発生することがある。特に、用紙押えコロ19によって記録ヘッド8の手前側で用紙12を押えるようにした場合、用紙12の先端部分12aは癖210に対して反り返るようになり、用紙12の先端部分12aが記録ヘッド8のノズル面8aに接触(干渉)しやすくなる。
<ベルト癖つきを抑制しつつ、省エネモード中の搬送ローラの駆動回数を減らす処理>
次に、主制御部101によるベルト癖つきを抑制しつつ、省エネモード中の搬送ローラの駆動回数を減らすための処理を以下に説明する。図9は、省エネモード中の搬送ローラの駆動回数を減らす処理を示すフローチャートである。
図9に示すように、主制御部101は、印刷動作が終了すると、印刷待機モード用のベルト癖抑制制御タイマーをセットする(S10)。主制御部101は、外部装置から印刷要求を受信したか否かを判断し(S11)、印刷要求を受信していない場合(S11において、NO)、主制御部101は、S10の処理にてセットしたタイマーがタイムアップしたか否かを判断する(S12)。
タイマーがタイムアップした場合(S12において、YES)、主制御部101は、搬送ローラ22を回転駆動することによって、搬送ベルト21を所定の移動量分だけ移動し、停止させる(S13)。
主制御部101は、S13の処理においてベルトの移動が終了したら、画像処理装置200の装置の状態が省エネモードか否か判断する(S14)。装置の状態が省エネモード中でない場合には(S14において、NO)、S10の処理に戻り、再度ベルト癖抑制制御タイマーをセットする。
装置の状態が省エネモードである場合は(S14において、YES)、省エネモード用のタイマーをセットする(S15)。ここで省エネモード用のタイマーは、印刷待機モード用のタイマーに比べ、タイマーをセットする時間を長く設定する。
なお、S10の処理及びS15の処理の後、タイマーがタイムアップする前に、外部装置から印刷要求を受信したら(S11において、YES)、ベルト癖取り制御(搬送ベルトの所定量駆動等)は行わず、印刷動作を開始する。
なお、ここで、タイマーは、主制御部101を構成するマイクロコンピュータによりカウントされる。一般的に、マイクロコンピュータには定期的に割り込みイベント信号を発生させる機能を備えており、マイクロコンピュータを制御するソフトウェアにより、割り込みイベント信号発生回数をカウントすることでタイマー機能を実現することができる。
例えば、割り込みイベントを発生する間隔を1秒とした場合、所定の時点から10秒経過したこと判断する場合、所定の時点からの割り込みイベント信号発生回数が10回以上かどうかで判断する。
なお、上記において、印刷待機モードとは、電源は投入されているが印刷は実行されていない状態のことであり、省エネモードとは印刷待機モードに比べさらに消費電力を低減させた状態のことである。近年、環境に対する配慮から省エネルギー化をより進める傾向が顕著になってきており、省電力を定めた各種規格を満たしていない画像形成装置では、市場で受け入れられにくくなっている。
このような背景において、本実施例に示す装置では省エネモード中の搬送ローラの単位時間あたりの駆動回数を通常の印刷待機モードよりも減らすことで消費電力を抑えることが可能となる。これにより、各種省エネ規格を満足しつつ、ベルトの癖つきを抑制することが可能となる。
なお、ここでは駆動回数を減らすことで省エネモード時の消費電力を減らすように示したが、駆動回数は同じでも1回の駆動での駆動量を印刷待機モード時より省エネモード時のほうが少なくなるようにすることで消費電力を低減させることもできる。
<省エネモード中に印刷要求を受信した場合の処理>
上述した実施例1では省エネモード中はベルト癖抑制制御の頻度が低くなるため、印刷待機モードに比べ、ベルト癖がつきやすくなる可能性がある。そこでこの問題を解決するため、図10に実施例2を示す。図10は、省エネモード中に印刷要求を受信した場合の処理を示すフローチャートである。なお、図10に示すS10〜S15の処理については、上述した図9に示すフローチャート等に示した実施例1の処理と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
実施例1では、ベルト癖抑制制御中に、印刷要求を受信したらベルト癖抑制制御をやめ印刷を実行するようになっているが、本実施例では、図10に示すように、印刷要求を受信すると(S11において、YES)、主制御部101は、省エネモード中か否か判断する(S16)。
省エネモード中であった場合(S16において、YES)、主制御部101は、印刷待機モード(供給電力をUPし、モータ等のデバイスが駆動可能な状態)に移行し(S17)、搬送ベルト21を所定量駆動する(S18)。なお、ここで、所定量とは、S12の処理においてタイマーがタイムアップしたときに駆動するときの量と同じである必要はなく、搬送ベルト21が回転しているときに、ベルト癖は、次第に減衰するので、ベルト癖が減衰するのに十分な量を駆動すると良い。
したがって、本実施例では、印刷待機モードに移行したときの駆動量は、S12の処理においてタイマーがタイムアップしたときの駆動量より大きくする。すなわち、S12の処理においてタイマーがタイムアップしたときの所定量はベルトの特定の部位が、長時間押圧されないようにローラ位置からずらす程度の小駆動量であるため、これと同量の駆動量では一旦付いた癖を減衰させることができないためである。
これにより、待機モードに移行したときの駆動量を、S12の処理においてタイマーがタイムアップしたときの駆動量より大きくすることで一旦付いた癖を減衰させることができる。
なお、主制御部101は、印刷要求受信時に、印刷待機モードであった場合(S16において、NO)、搬送ベルト21は駆動せず、印刷動作の実行を開始する。
上述した処理により、省エネモードから、印刷要求等の受信による印刷待機モードへの復帰時に、搬送ベルトを所定量駆動することで、省エネモード中についたベルト癖を減衰させることができる。
なお、上述した処理では、印刷要求の受信により省エネモードから印刷待機モード中に移行した例を示しているが、本発明においてはこれに限定されることはなく、印刷要求の受信に限らず、例えばオペレーションパネル(操作パネル121)の操作により省エネモードから印刷待機モードに移行した場合に、搬送ベルト21を所定量駆動することもできる。
<省エネモード中の時間を取得する処理>
上述した実施例2では、省エネモードからの印刷待機モードに移行したときに、搬送ベルト21を所定量駆動することでベルトについた癖を減衰させるベルト癖抑制動作処理を実行している。しかしながら、省エネモード中の時間が短かった場合にベルトに癖がついている可能性は低い。そのため、省エネモード中の時間が短かった場合には、省エネモードから印刷待機モードへの復帰時に、実行するベルト駆動動作の必要性は低くく、無駄な動作により、電力を消費してしまうこととなる。
そこで、この問題を解決するため、図11に実施例3を示す。図11は、省エネモード中に印刷要求を受信して印刷待機モードに移行させた場合に、省エネモード中の時間を取得する処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、主制御部101は、省エネモードから印刷待機モードに移行した場合に、省エネモードであった時間を取得する(S19)。主制御部101は、省エネモードであった時間が、所定時間以上であるか否かを判断し(S20)、所定時間以上であった場合(S20において、YES)は、搬送ベルト21を所定量駆動する(S21)。また、所定時間未満であれば(S20において、NO)、搬送ベルト21の駆動は行わない。
これにより、省エネモード中の時間が短く、ベルトに癖がついている可能性が低い場合、省エネモードから印刷待機モードへの復帰時にベルト駆動を行わないため、その分消費電力を抑えることが可能となる。
なお、S20の処理において、省エネモードであった時間が、所定時間以上か、所定時間未満かの2段階で判断しているが、例えば第2の閾値を設け、省エネモードであった時間が、第2の閾値以上の時間であれば、第1の閾値以上の時間の場合よりも、搬送ベルト駆動量を多くするといった方式を採用することもできる。
また、省エネモード中であった時間に比例させて搬送ベルト21の駆動量を設定することもできる。また、本実施例では、省エネモード中であった時間の長さにより、搬送ベルトを駆動するか否か判断しているが、例えば省エネモード中に実施した搬送ベルト駆動回数を取得することにより、搬送ベルトを駆動するか否か判断することもできる。
例えば、省エネモード中のベルト駆動周期が10分毎である場合であって、省エネモード中のベルト駆動回数が10回である場合には、省エネモードであった時間は100〜110分と推測される。このように、省エネモード中のベルト駆動回数を取得することにより、省エネモードであった時間の長さを判断することができる。
<タイマー値の設定処理>
上述した実施例1〜実施例3では、省エネモード、又は印刷待機モードにおいて搬送ベルト21を駆動するタイミングを制御するタイマーの値はそれぞれ一定である。しかしながら、搬送ベルト21と、搬送ベルト21の環境温度との関係から考えると、相対的に高温では搬送ベルト21は伸び易く、相対的に低温において搬送ベルト21についた癖200はそのままの状態で固まり易いという傾向がある。そのため、高温時において、ベルト癖抑制のための搬送ベルト21を駆動させる搬送ベルト駆動周期を、低温時と同じように設定すると、必要以上に搬送ベルトを駆動し電力を消費してしまうこととなる。
そこで、この問題を解決するため、図12に実施例4を示す。図12は、図9及び図10における印刷待機モード、省エネモードにおけるタイマー値の設定処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、主制御部101は、上述した図9及び図10におけるS10及びS15の処理においてタイマー設定タイミングになったら、装置内の環境温度を取得する(S22)。なお、装置内の環境温度は、環境センサ113から温度に比例した電圧値が主制御部101に入力され、主制御部101は、入力された電圧値を温度に変換する。
したがって、環境センサ113を設定する位置は、ベルト癖が付きやすい搬送ベルトにテンションを与えるための従動ローラであるテンションローラ23近辺であることが望ましい。
主制御部101は、温度を取得すると、予め設定されたEEPROM115等に格納されている閾値温度と比較し、取得した温度が閾値温度以上かどうか判断する(S23)。
取得した温度が、閾値温度未満であれば(S23において、NO)、主制御部101は、タイマー値を所定時間Tと設定する(S24)。また、取得した温度が閾値温度以上であれば(S23において、YES)、タイマー値をT+α(α>0)と設定する(S25)。
これにより、高温時のタイマー設定時間は、低温時のタイマー設定時間と比べて長く設定され、ベルト癖付き抑制のためのベルト駆動する動作頻度が少なくなることにより、消費電力を抑えることができる。
また、ここでは閾値温度以上か未満かの2段階で判断しているが、例えば第2の閾値を設け、第2の閾値以上の温度であれば第1の閾値以上温度の時よりもタイマー値を長くするといった方式でも良く、温度に比例させてタイマー値を設定しても良い。
<印刷待機モードから省エネモードへの移行>
次に、印刷待機モードから省エネモードに移行するときの、ベルト癖抑制動作処理について説明する。図13は、印刷待機モードから省エネモードへ移行するときのベルト駆動周期との関係を説明するための図である。
図13に示すように、印刷が終了し、印刷待機モードになってから省エネモードに移行するまでの時間が、ベルト癖抑制動作(例えば、搬送ベルト21を所定量駆動させる等)実施周期の定数倍でない場合、省エネモードに移行したときを基準とすると、省エネモードに移行してから1回目のベルト癖抑制動作は、ベルト癖抑制動作実施周期に達する前に実施することとなる。
例えば、印刷待機モードになってから省エネモードに移行するまでの時間を5分、ベルト癖抑制動作周期を2分とすると、省エネモードになってからベルト駆動するまでの時間は1分となってしまい、省エネモードに移行してからベルト癖抑制動作周期の2分を待たずに、ベルト駆動する。
通常、省エネモードへの移行時は、印刷待機モードに比べ電源供給をカットしている。しかしながら、ベルト駆動をするには、印刷待機モードと同等の電源供給が必要である。したがって、省エネモード時に、搬送ベルト21を駆動すると、印刷待機モードとの場合と同等の電源供給をしてからベルト駆動し、再度省エネモードに戻すために電源供給カットをする必要があり、制御が煩雑となる。
そこで、印刷待機モードから省エネモードに移行する前に搬送ベルト21を駆動することで省エネモードに移行してからの搬送ベルト駆動回数を減らす場合の例として、図14に実施例5を示す。
図14は、印刷待機モードから省エネモードへ移行する場合の処理を示すフローチャートである。図14に示すように、主制御部101は、画像処理装置200が印刷待機モードになってから、省エネモードに移行するまでの時間をカウントするタイマーが、タイムアップしたかを判断する(S26)。
主制御部101は、省エネタイマーがタイムアップした場合(S26において、YES)、次に実行する予定のベルト抑制動作実行までの残り時間を算出する(S27)。例えば、印刷待機モードになってから、省エネモード移行までの時間を5分、ベルト癖抑制動作周期を2分とした場合、残り時間は1分である。
次に、主制御部101は、残り時間が所定時間以下か否かを判断する(S28)。所定時間以下であれば(S28において、YES)、ベルト癖抑制動作を実行し(S29)、省エネ状態に移行する(S30)。所定時間以下でなければ(S28において、NO)、ベルト癖抑制動作を実施せずに、省エネモードに移行する(S30)。
例えば、印刷待機モードになってから省エネモードへの移行までの時間を5分、ベルト癖抑制動作周期を2分とし所定時間を1分とした場合、省エネモードに移行する前に、ベルト駆動をしてから省エネモードに移行することとなる。
この場合、省エネモードに移行してから3分間におけるベルト癖抑制動作の実行回数は、省エネモードに移行してから2分後に実行される1回となる。しかしながら、本制御を実施しなかった場合、省エネモードに移行してから3分間におけるベルト癖抑制動作の実行回数は、省エネモードに移行してから1分後と3分後の2回となる。
したがって、本制御を実施することにより、同じ省エネモード期間に実行するベルト癖抑制動作の実行回数を減らすことができる。これにより、省エネモードにおける消費電力を抑制することができると共に、電源供給制御の煩雑さを軽減できる。
また、例えば印刷待機モードになってから省エネモードへの移行までの時間を5分、ベルト癖抑制動作周期が100分等のベルト癖抑制動作周期が長い場合、省エネモード移行前に、ベルト駆動したとしても、省エネモード移行後に実行するベルト駆動回数に対する影響は少ない。例えば省エネモード60分間におけるベルト駆動回数は、省エネモード前にベルト駆動したとしても、しなかったとしても0回である。
この場合、省エネモードに移行する前に実行するベルト駆動動作は、無駄な動作となってしまうため、ベルト癖抑制動作まで残り時間が所定時間以下でない場合は、上述したようにベルト駆動せずに省エネモードに移行する。
なお、上述した実施例1〜5は、インクジェット記録装置における搬送装置部分に適用した例について述べたが、本発明においてはインクジェット記録装置に限らず、例えば、図15に示す電子写真記録装置における中間転写体400の制御に用いても良く、搬送ベルトを用いた物品搬送装置に用いることも可能である。
なお、図15は、電子写真記録装置における中間転写体を示す図である。図15に示す画像形成装置では、4組のトナー像形成部300BK〜300Cが、中間転写ベルト400の回転移動方向(図中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。
これらの各トナー像形成部300は、一点線矢印で示す感光体ドラムを備えており、各感光体ユニット内の感光体のドラムの回転軸が平行になるように、かつ中間転写ベルト400の回転移動方向に所定のピッチで配列するように設定されている。
また、各トナー像形成部300の他、給紙カセット250、レジストローラ対320、中間転写ベルト400を有する中間転写ユニット410、転写紙を搬送する転写紙搬送部材としての転写搬送ベルト500を有するベルト装置としての転写ユニット510、定着ユニット600等を備えている。
中間転写ユニット410の中間転写ベルト400は、駆動ローラ420、テンションローラ430、2次転写対向ローラ440、及び、4本の1次転写バイアスローラ140Bk〜Cに掛け回されており、矢印A方向に回転移動する。この中間転写ベルト400は、各感光体ドラムとの転写位置で、各感光体ドラムから各色のトナー像が順次重ね合わされて転写され、各感光体ドラム上のトナー像を担持する。
一方、給紙部2から給紙された転写紙がレジストローラ対320を介して転写搬送ベルト500に担持され、中間転写ベルト400と転写搬送ベルト500が接触する2次転写位置で2次転写バイアスローラ510により転写紙に転写され、カラー画像形成が行なわれる。トナー像が転写され、カラー画像が形成された転写紙は、転写搬送ベルト500で定着ユニット600に搬送される。
上述した図15に示す中間転写体400の制御に、本発明の実施例1〜5の主制御部101によるベルト癖抑制動作処理を実行させることが可能である。
なお、本発明を実施する形態として、上述した実施例1〜実施例5において説明した各処理を、ベルト駆動装置に実行させるためのベルト駆動プログラムとして実施しても良い。また、本発明を実施する別の形態として、当該ベルト駆動プログラムを記録した記録媒体を画像形成装置及び情報処理装置に読み取らせ、画像形成装置及び情報処理装置に読み取らせたベルト駆動プログラムを実行させることとしても良い。
上述したように、本発明によれば、搬送ベルトを駆動することで、搬送ベルトの特定の部分が長時間ローラに接触することを防ぎつつ、より省電力でベルト癖取りを実現する。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本
発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能である。
1 ガイドロッド
3 キャリッジ
4 主走査モータ
5 駆動プーリ
6 従動プーリ
7 タイミングベルト
8 記録ヘッド
9 ヘッドタンク
10 給紙トレイ
11 用紙積載部(圧板)
12 用紙
13 給紙ローラ
14 分離パッド
16 レジストローラ
17 搬送ガイド部材
18,19 用紙押えコロ
20 用紙押え部材
21 搬送ベルト
22 搬送ローラ
23 テンションローラ
26 帯電ローラ
31 副走査モータ
32 駆動ベルト
33 プーリ
34 エンコーダホイール
35 エンコーダセンサ
36 副走査エンコーダ
41 用紙押えコロ
42 ガイド部材
43 排紙スタックトレイ
50 両面ユニット
51,52 用紙反転ローラ
60 マルチ手差しトレイ
61 マルチ手差し
63 給紙コロ
65 モータ
66 駆動力伝達機構
71 用紙有無センサ
72 用紙センサ
81 維持回復機構
82 キャップ
88 空吐出受け
89 開口
100 通信回路
101 主制御部
102 印刷制御部
103 主走査モータ駆動回路
104 副走査モータ駆動回路
105 キャリッジ位置検出回路
106 搬送量検出回路
107 ACバイアス供給部
108 給紙コロ駆動回路
109 維持回復機構用モータ駆動回路
110 ヘッド駆動回路
113 環境センサ
114 カートリッジ通信回路
115 EEPROM
116 カートリッジEEPROM
120 PC
121 操作パネル
122 記録媒体
140 1次転写バイアスローラ
200 画像形成装置
250 給紙カセット
300 トナー像形成部
320 レジストローラ対
400 中間転写体
410 中間転写ユニット
420 駆動ローラ
430 テンションローラ
440 2次転写対向ローラ
500 転写搬送ベルト
510 2次転写バイアスローラ
600 定着ユニット
1011 CPU
1012 ROM
1013 RAM
1014 1/F部
特開2007−230695号公報 特開2002−258629号公報

Claims (9)

  1. 被搬送物を搬送するベルト状部材と、前記ベルト状部材を張架して支持する複数の支持部材と、前記ベルト状部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを有するベルト搬送装置であって、
    前記駆動制御手段は、
    前記被搬送物を搬送する搬送動作終了後、予め設定された条件に応じて、前記被搬送物に対する印刷を待機する印刷待機モードか、前記印刷待機モードよりも省電力化となる省エネモードを判定し、判定したモードに対応させて、前記駆動手段により駆動する前記ベルト状部材の動作頻度を制御することを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記動作頻度は、
    所定時間当たりの駆動回数であることを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
  3. 前記動作頻度は、
    所定時間当たりの駆動時間であることを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
  4. 前記駆動制御手段は、
    前記印刷待機モードから前記省エネモードに移行してからの経過時間、又は前記省エネモード中の前記駆動手段の駆動回数より、前記省エネモードから前記印刷待機モードへの復帰時に前記駆動手段を駆動する駆動量を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のベルト搬送装置。
  5. 前記駆動制御手段は、
    前記印刷待機モードから前記省エネモードに移行してからの経過時間が所定時間以下、又は前記省エネモード中の前記駆動手段の駆動回数が所定回数以下の場合は、前記省エネモードから前記印刷待機モードへの復帰時に前記駆動手段を駆動させないことを特徴とする請求項4に記載のベルト搬送装置。
  6. 前記駆動制御手段は、
    前記駆動手段の動作頻度を周囲の温度により決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか項に記載のベルト搬送装置
  7. 前記駆動制御手段は、
    前記駆動手段の動作頻度を、前記温度が所定温度未満のときに比べて所定温度以上のときの方が少なくするように制御することを特徴とする請求項6に記載のベルト搬送装置。
  8. 前記駆動制御手段は、
    前記印刷待機モードから前記省エネモードに移行する前に、前記駆動手段を駆動させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか項に記載のベルト搬送装置。
  9. 複数の支持部材に張架して、被搬送物を搬送するベルト状部材を駆動する駆動手段を制御するベルト搬送プログラムであって、
    コンピュータ
    前記被搬送物を搬送する搬送動作終了後、予め設定された条件に応じて、前記被搬送物に対する印刷を待機する印刷待機モードか、前記印刷待機モードよりも省電力化となる省エネモードを判定し、判定したモードに対応させて、前記駆動手段により駆動する前記ベルト状部材の動作頻度を制御する駆動制御手段として機能させるためのベルト搬送プログラム。
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