JP5359380B2 - 液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置 - Google Patents

液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5359380B2
JP5359380B2 JP2009049449A JP2009049449A JP5359380B2 JP 5359380 B2 JP5359380 B2 JP 5359380B2 JP 2009049449 A JP2009049449 A JP 2009049449A JP 2009049449 A JP2009049449 A JP 2009049449A JP 5359380 B2 JP5359380 B2 JP 5359380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
gas
flow rate
liquid
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009049449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010203905A (ja
Inventor
良樹 森川
剛示 野寄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2009049449A priority Critical patent/JP5359380B2/ja
Publication of JP2010203905A publication Critical patent/JP2010203905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359380B2 publication Critical patent/JP5359380B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Description

本発明は、オゾンガスを液化することにより濃縮した高濃度オゾンガスをプロセス装置に供給する高濃度オゾン生成装置において、オゾンの蓄積量を監視する液体オゾン蓄積量計測方法に関するものである。
近年オゾン(元素記号:O3)の利用が、その強い酸化力を利用して上下水処理を始めとして種々の分野で進展している。中でも、半導体素子の製造分野では、Siウエーハ洗浄やTEOS−CVD(Tetra Ethyl Ortho Silicate−Chemical Vapor Deposition)への適用が検討されつつある。Siウエーハ洗浄は、オゾンガスを純水に溶かしたオゾン水を洗浄液として用いるもので、希フッ酸水溶液等と併用することでSiウエーハ上の重金属や有機物を除去できることが発表されている(電子材料1999年3月号PP.13〜18)。TEOS−CVDは半導体素子を多層配線化する際の層間絶縁膜の形成に用いられ、電極によるウエーハ表面の凹凸を絶縁膜で平坦化できることが特長である。このTEOS−CVDにオゾンを添加することによって平坦化の性能が向上することが報告されている(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.32(1993)PP.L110−L112)。
これらは10%程度の比較的低濃度のオゾンガスを利用した例であるが、80%以上の比較的高濃度のオゾンガスを利用することで従来のオゾンガス利用では考えられなかった新たな応用の可能性が指摘され始めている。
一例を挙げれば、特開平8−335576号公報で開示されているSi半導体の酸化膜形成がある。この公報によれば、従来の熱酸化法では為し得ない比較的低温での酸化膜形成が可能で、亜酸化層や欠陥構造の少ない良質の酸化膜の形成が可能であることなどが紹介されている。
ところで、オゾンガスの生成には一般に無声放電方式が用いられる。これは放電により酸素ガスからオゾンと酸素の混合ガスを発生させるもので、発生効率の限度と爆発の危険性のため、常温常圧下で約10体積%以上のオゾンガスを生成することは困難であった。
そこで、発生したオゾンガスを液化貯蔵して、その後に気化させることにより80%以上の高濃度オゾンガスを生成する方法が特許文献1、特許文献2で紹介されている。この方法について図4に示す液体オゾン製造装置で説明する。
この液体オゾンの製造装置は、オゾンガス発生装置及び排気装置1の部分とオゾンを液化する液体オゾン生成装置2から構成されている。酸素ボンベ3から圧力調整バルブ4を介して酸素ガスがオゾナイザ5に送られる。オゾナイザ5では酸素ガスは無声放電により酸素にオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスとなり、流量を制御するためのマスフローコントローラ6及びオゾン含有ガス中の微粒子を除去するための微粒子除去フィルタ7を通ってオゾンガスを液化する液体オゾン生成装置2に導入される。
液体オゾン生成装置2では、図5にその詳細を示すように、オゾンガス発生装置2から導入された酸素ガスにオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスが、流量調整バルブ8とオゾン含有酸素ガス導入管25を介してオゾンチャンバ9に導入される。オゾンチャンバ9は、あらかじめコンプレッサ21で駆動されている冷凍機20により冷却されているコールドヘッド19に熱的に結合されており、温度センサ24とヒータ23及び温度制御装置22により0.1K以内の温度精度で精密に温度を制御可能であり、80K〜100Kの低温度に保たれている。
オゾンガスの液化の原理は、オゾンと酸素の蒸気圧の差によってオゾンガスだけを液化するものである。例えば、1気圧のもとではオゾンは161Kの沸点であるが、酸素は90Kの沸点を有する。したがって、90K以上161K未満の温度に冷却すれば、オゾンは大部分が液体、酸素は大部分が気体状態となるのでオゾンだけを液体として分離できる。
実際には高濃度オゾンの爆発性に対する安全上から減圧条件で取り扱うので、その際の温度と圧力条件下でのオゾンと酸素の蒸気圧の差で分離条件が決まる。例えば、温度90Kで圧力10mmHg(=13.3hPa)の場合を考えると、90Kではオゾンの蒸気圧はほぼ0mmHg(=0Pa)だが、酸素は約690mmHg(=918hPa)となりオゾンだけがこの条件下で液化される。
オゾンチャンバ9ではこのように、冷却された温度でのオゾンと酸素の蒸気圧の差によってオゾンガスだけを液化する。オゾンガスを液化する時は、酸化処理容器16との間のバルブ15を閉じ、オゾンキラー11につながるバルブ10を開いた状態とする。オゾンチャンバ9に接続されたオゾン排出管26とバルブ10を通った液化されない酸素ガスは、若干残留するオゾンガスを外部へ排出させないよう加熱して酸素に変えるオゾンキラー11に導入され、オゾンキラー11で加熱された酸素ガスを冷却するためのガス冷却器12と、真空ポンプ14からの炭化物などによるオゾンチャンバへの汚染や混入を防ぐための液体窒素トラップ13を経て真空ポンプ14により外部へ排出される。
液化された液体オゾン27を酸化処理容器16内で酸化等の使用目的に利用する時は、流量調整バルブ8及びバルブ10を閉じ、バルブ15を開く。温度センサ24とヒータ23及び温度制御装置22によりコールドヘッド19に熱的に結合されたオゾンチャンバ9の温度を上昇させることにより、液体オゾンを気化しオゾンガスとしてオゾン排出管26とバルブ15を介して酸化処理容器16内に導入される。また、安全弁18は液体オゾン若しくは高濃度のオゾンガスが爆発性を有するので、万一の場合破壊してガスを排出するためのものである。
特公平5−17164号公報 特許第4097371号公報
高濃度オゾンガス供給装置のように液化オゾンを蓄積する装置では、オゾンが爆発性を持つ気体であることから、内部のオゾンチャンバに蓄積する液体オゾンの量を増やすことは何らかの要因で爆発が生じた時の危険性の増大につながる。
このため、オゾンチャンバ内の液体オゾン量を監視し、機械設計等で得られた危険量を超えた場合は蓄積作業を停止する等の安全対策が必要である。
オゾンチャンバ内の液体オゾン量を監視する方法としては、光を利用した方式や温度変化を利用した方式等により液面レベルを検知する方法があるが、真空中、極低温下での計測となることやレベルセンサの材質としてオゾンの酸化力に耐え得るものが必要となる等の条件により、実用的なものができていない。
したがって、本発明はオゾンチャンバ内のオゾン量を監視することで、チャンバの設計限界を超えた液体オゾンがオゾンチャンバに蓄積することを防ぎ、高濃度オゾン発生装置を安全に稼動できるようにすることを目的としている。
上記目的を達成する本発明の液体オゾン蓄積量計測方法は、オゾン含有ガスを容器内に導入し、前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出する液体オゾン蓄積装置のオゾン蓄積量を計測する方法であって、前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御するステップと、前記液化されなかったガスの流量を、前記容器内の圧力に基づいて算出するステップと、前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出するステップを含むことを特徴とする。
本発明の液体オゾン蓄積量計測方法によれば、前記導入されたガスと前記液化されなかったガスの量に基づいて、前記容器内に蓄積される液体オゾンの蓄積量を算出することができる。
さらに、前記算出された液体オゾンの蓄積量があらかじめ定められた量に達した場合、前記容器へのオゾンの蓄積を停止するステップを含むと、前記容器に必要以上のオゾンが蓄積されることを防止できる。
また、上記目的を達成する本発明の液体オゾン蓄積量計測装置は、オゾン含有ガスを容器内に導入し、前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出する液体オゾン蓄積装置のオゾン蓄積量を計測する液体オゾン蓄積量計測装置であって、前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御する手段と、前記容器内の圧力を計測する圧力計と、前記圧力計の計測値に基づいて、前記液化されなかったガスの流量を算出する手段と、前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出する演算部を備えたことを特徴とする。
さらに、前記算出された液体オゾンの蓄積量があらかじめ定められた量に達した場合、前記容器へのオゾンの蓄積を停止する制御部を備えたことを特徴とする。
以上の構成を有する本発明の液体オゾン蓄積量計測装置によれば、本発明の液体オゾン蓄積量計測方法を実現することができる。
また、上記目的を達成する本発明の高濃度オゾン生成装置は、オゾン含有ガスを容器内に導入し、前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出し、前記蓄積された液体オゾンを再び気化することにより、高濃度オゾンを発生させる高濃度オゾンガス生成装置であって、前記液体オゾンの蓄積量を計測するために、前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御する手段と、前記容器内の圧力を計測する圧力計と、前記圧力計の計測値に基づいて、前記液化されなかったガスの流量を算出する手段と、前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出する演算部を備えたことを特徴とする。
上記高濃度オゾン生成装置によれば、液体オゾンの蓄積量を監視することができる。
また、上記目的を達成する本発明のプロセス装置は、オゾン含有ガスを容器内に導入し、前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出し、前記蓄積された液体オゾンを再び気化することにより、高濃度オゾンを発生させ、前記発生させた高濃度オゾンを反応チャンバに導入して、前記反応チャンバ内の被処理物をオゾン処理するプロセス装置であって、前記液体オゾンの蓄積量を計測するために、前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御する手段と、前記容器内の圧力を計測する圧力計と、前記圧力計の計測値に基づいて、前記液化されなかったガスの流量を算出する手段と、前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出する演算部を備えたことを特徴とする。
上記プロセス装置によれば、生成した高濃度オゾンガスを前記反応チャンバに導入し、前記反応チャンバで被処理物をオゾン処理することができる。
したがって、以上の発明によれば、オゾンチャンバ内のオゾン量を監視することで、チャンバの設計限界を超えた液体オゾンがオゾンチャンバに蓄積することを防止し、高濃度オゾン生成装置、及びプロセス装置を安全に稼動することができる。
本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置の概略構成図。 本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置の概略構成図。 オゾンチャンバの内圧とガス流量の関係を示す図。 従来技術に係る液体オゾン製造装置の概略図。 従来技術に係る液体オゾン生成装置の概略図。 液体オゾン蓄積時のガスフローを示す装置の概略構成図。
本発明の第1及び第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測方法は、オゾンチャンバ内の液体オゾン量を監視する方法として、液面レベルを検知するのではなく、オゾン蓄積時に液化されるオゾン量を計測することで行う。
図6に液体オゾン蓄積時のガスフローを示す。図6は、液体オゾン蓄積時の装置の概略構成図である。
図6に示すように、オゾナイザ5に導入された酸素ガスは、無声放電により酸素にオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスとなり、ガス流量を制御するためのマスフローコントローラ6を通ってオゾンチャンバ9に導入される。
オゾンチャンバ9は、オゾンだけが液化する温度と圧力に設定され、オゾンは液体オゾンとしてオゾンチャンバ9に蓄積される。そして、液化されないガスは真空ポンプ14により外部へ排出される。
ここで、オゾンチャンバ9へ流入するガス(導入されたガス)の流量をFin、蓄積される液体オゾン量(オゾン蓄積速度)をRoz、オゾンチャンバ9から排気されるガス(液化されなかったガス)の流量をFoutとする。
(1)式で示すように、蓄積される液体オゾン量(Roz)は、流入するガスの流量(Fin)と排気されるガスの流量(Fout)の差により求めることができる。
Roz=Fin−Fout …(1)
流入するガス(導入されたガス)の流量(Fin)は、通常マスフローコントローラ6で計測及び制御されているため一定となるので、排気されるガス(液化されなかったガス)の流量(Fout)を計測すれば蓄積される液体オゾン量(Roz)を(1)式より求めることができる。
このようにして、オゾン蓄積時にリアルタイムで蓄積される液体オゾン量を求めることで、その積分を計算して、オゾンチャンバ9内の液体オゾン量を監視することができる。
以下、具体的な実施形態により本発明の液体オゾン蓄積量計測装置を詳細に説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置について図1を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35の概略構成図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35は、オゾナイザ5、オゾンチャンバ9、真空ポンプ14、マスフローコントローラ6、経路切替バルブ29、マスフローメータ28、演算部31及び制御部32より構成される。
オゾナイザ5は、導入された酸素からオゾンを生成する。オゾナイザ5に導入された酸素ガスは、無声放電により酸素にオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスとなり、ガス流量を制御するためのマスフローコントローラ6、流量調整バルブ8を通ってオゾンチャンバ9に導入される。
オゾンチャンバ9は、オゾンを液体オゾンとして蓄積する。つまり、オゾンチャンバ9は、オゾンのみが液化する温度と圧力に設定され、オゾンは液体オゾン27としてオゾンチャンバ9に蓄積される。一方、液化されなかったガスは、経路切替バルブ29、マスフローメータ28及び流量調整バルブ10を介して真空ポンプ14により外部へ排出される。
また、経路切替バルブ29と流量調整バルブ10の間には、バイパス配管30が備えられる。バイパス配管30は、マスフローメータ28の圧損が排気量や到達真空度が低下する要因となるため、オゾンチャンバ9の初期排気時に初期排気用配管として用いられる。
マスフローコントローラ6は、オゾンチャンバ9へ導入されたガスの流量(Fin)を計測し、制御する。そして、マスフローコントローラ6は導入されたガスの流量(Fin)の計測値を演算部31に出力する。
マスフローメータ28は、オゾンチャンバ9から排気される液化されなかったガスの流量(Fout)を測定し、液化されなかったガスの流量(Fout)の計測値を演算部31に出力する。
制御部32は、マスフローコントローラ6とマスフローメータ28の出力信号に基づき、オゾンチャンバ9に蓄積される液体オゾンの量(Roz)及びオゾンチャンバ9内のオゾン量を算出する演算部31を備える。
さらに、制御部32は、オゾンチャンバ9に蓄積された液体オゾン量があらかじめ決められた値に達した場合は、流量調整バルブ8、10にバルブ閉鎖信号(ガス流路を閉じる信号)を送信し、オゾンチャンバ9へのオゾンの蓄積を停止させる。
演算部31は、入力された導入されたガスの流量(Fin)及び液化されなかったガスの流量(Fout)に基づき、オゾンチャンバ9に蓄積される液体オゾン量(Roz)を算出する。そして、算出された値の積分を計算して、オゾンチャンバ9内の液体オゾン量を算出し、制御部32に出力する。蓄積される液体オゾン量(Roz)の算出は、上述の(1)式に基づいて行われる。
以上の構成を有する本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35は、排気ラインに設置したマスフローメータ28で排気されるガス量を直接測定することでオゾンチャンバ9に蓄積されるオゾン量を計測することができる。このようにして、オゾン蓄積時にリアルタイムで蓄積される液体オゾン量を求めることで、その積分を計算して、オゾンチャンバ9内の液体オゾン量を監視することができる。
ただし、第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35では、オゾン量が増加した場合、マスフローメータ28の圧損の影響をうけるおそれがあるので、蓄積オゾン量が少ない場合に適する。
次に本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測方法について図2、図3を参照して詳細に説明する。図2は本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置36の概略構成図、図3はオゾンチャンバ9内の圧力とガス流量の関係を示したグラフである。
本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置36は、オゾンチャンバ9内の圧力変化を計測し、その計測値に基づいて、オゾンチャンバ9より排気されるガス(液化されなかったガス)の流量を求めるものである。
つまり、オゾンチャンバ9に一定量のガスを流した場合、オゾンチャンバ9や排気配管の構造、真空ポンプ14の能力により、オゾンチャンバ9内の圧力が一意的に決まる(図3)。したがって、オゾンチャンバ9内の圧力を計測することにより、オゾンチャンバ9より排気されるガスの流量を求めることができる。
図2に示すように、本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置36は、オゾナイザ5、オゾンチャンバ9、真空ポンプ14、オゾンチャンバ9内の圧力を計測する圧力計34、マスフローコントローラ6、演算部31、変換部33及び制御部32より構成される。
オゾナイザ5は、導入された酸素からオゾンを生成する。オゾナイザ5に導入された酸素ガスは、無声放電により酸素にオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスとなり、ガス流量を制御するためのマスフローコントローラ6、流量調整バルブ8を通ってオゾンチャンバ9に導入される。
オゾンチャンバ9は、オゾンを液体オゾンとして蓄積する。つまり、オゾンチャンバ9は、オゾンのみが液化される温度と圧力に設定され、オゾンは液体オゾン27としてオゾンチャンバ9に蓄積される。一方、液化されなかったガスは、流量調整バルブ10を介して真空ポンプ14により外部へ排出される。
制御部32は、圧力計34の出力信号に基づいてオゾンチャンバ9より排気されるガス(液化されなかったガス)の流量を算出する変換部33と、マスフローコントローラ6と変換部33の出力信号に基づいてオゾンチャンバ9に蓄積されるオゾンの量を算出する演算部31を備える。
さらに、制御部32は、オゾンチャンバ9に蓄積されたオゾンの量があらかじめ決められた値に達した場合は、流量調整バルブ8、10にバルブ閉鎖信号(ガス流路を閉じる信号)を送信し、オゾンチャンバ9へのオゾンの蓄積を停止させる。
圧力計34は、オゾンチャンバ9に備えられ、オゾンチャンバ9内の圧力を計測し、計測値を変換部33に出力する。
変換部33は、図3に示すグラフ及び圧力計34の計測値に基づいて、オゾンチャンバ9より排気される液化されなかったガスの流量(Fout)を算出する。
ここで、オゾンチャンバ9内の圧力とオゾンチャンバ9から排気されるガスの流量の関係(図3)を求める方法について説明する。
まず、最初に測定対象となる高濃度オゾン生成装置のオゾンチャンバ9及び配管を使用し、オゾンが液化しない条件(例えば、オゾンチャンバ9の温度を120K以上とする)で一定量のガスを流す。そして、一定量のガスを流した時のオゾンチャンバ9内の圧力を計測する。以上の操作をガスの流量を変えて行い、図3に示すグラフを求めることができる。そして、このように作成されたグラフ(図3)は、変換部33にあらかじめ格納される。
この格納されたグラフ(図3)と圧力計34の測定値に基づいて、変換部33が、液化されなかったガスの流量(Fout)を算出し、算出された液化されなかったガスの流量(Fout)を演算部31に出力する。
マスフローコントローラ6は、オゾンチャンバ9へ導入されたガスの流量(Fin)を計測し、制御する。そして、制御した導入されたガスの流量(Fin)を演算部31に出力する。
演算部31は、導入されたガスの流量(Fin)及び液化されなかったガスの流量(Fout)に基づき、オゾンチャンバ9に蓄積される液体オゾン量(Roz)を算出する。そして、算出された値の積分を計算して、オゾンチャンバ9内の液体オゾン量を算出し、制御部に出力する。蓄積されるオゾン量(Roz)の算出は、上述の(1)式に基づいて行われる。
以上の構成を有する本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置36は、オゾン蓄積時に、オゾンチャンバ9内の圧力を計測することにより、オゾンチャンバ9に蓄積されるオゾン量を計測することができる。このようにして、オゾン蓄積時にリアルタイムで蓄積される液体オゾン量を求めることで、その積分を計算して、オゾンチャンバ9内の液体オゾン量を監視することができる。
よって、本発明の第1及び第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35、36によれば、オゾン蓄積時にオゾンチャンバ9に導入されたガスの流量(Fin)とオゾンチャンバ9で液化されなかったガスの流量(Fout)を計測することにより、オゾンチャンバ9内に蓄積されるオゾン量(Foz)を計測することができる。このようにして、オゾン蓄積時にリアルタイムで蓄積される液体オゾン量を求めることで、その積分を計算して、オゾンチャンバ9内の液体オゾン量を監視することができる。
したがって、本発明の第1及び第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35、36を高濃度オゾンガス生成装置2(図4参照)に適用すれば、オゾンチャンバ9の設計限界を超えた液体オゾンがオゾンチャンバ9に蓄積することを防止し、高濃度オゾンガス生成装置を安全に稼動することができる。
例えば、本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35を適用した高濃度オゾンガス生成装置の構成としては、オゾンチャンバ9、真空ポンプ14及び液体オゾン蓄積量計測装置35を備えた高濃度オゾンガス生成装置が挙げられる。
図1を参照して説明すると、この高濃度オゾンガス生成装置のオゾンチャンバ9内には、オゾン含有ガスが導入され、導入されたガス中のオゾンはオゾンチャンバ9内に液体オゾン27として蓄積される。この蓄積過程で液化されなかったガスは、オゾンチャンバ9から真空ポンプ14により真空排気される。さらに、蓄積された液体オゾン27を再び気化することにより、高濃度オゾンを発生させることができる。
そして、液体オゾン蓄積量計測装置35では、マスフローコントローラ6が、導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御し、マスフローメータ28が液化されなかったガスの流量が計測する。そして、演算部31が、前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、液体オゾンの蓄積量を算出する。
また、この高濃度オゾンガス生成装置をプロセス装置に適用すれば、高濃度オゾンを反応チャンバに供給し、前記反応チャンバ内の半導体等の被処理物を酸化処理するようなプロセスを行うことができる。プロセス装置の構成としては、例えば、オゾンチャンバ9、真空ポンプ14、反応チャンバ及び液体オゾン蓄積量計測装置35を備えたプロセス装置が挙げられる。
図1を参照して説明すると、プロセス装置のオゾンチャンバ9内には、オゾン含有ガスが導入され、導入されたガス中のオゾンがオゾンチャンバ9内に液体オゾン27として蓄積される。この蓄積過程で液化されなかったガスは、オゾンチャンバ9から真空ポンプ14により真空排気される。さらに、蓄積された液体オゾン27を再び気化し、高濃度オゾンを反応チャンバ(図示省略)に導入し、前記反応チャンバ内の被処理物をオゾン処理することができる。なお、プロセス装置での液体オゾンの蓄積量の算出方法は、上記高濃度オゾンガス生成装置の算出方法と同様である。
以上の説明は、本発明の第1実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置35を高濃度オゾンガス生成装置又はプロセス装置に適用した例に基づくものであるが、本発明の第2実施形態に係る液体オゾン蓄積量計測装置36を高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置に適用してもよい。
なお、以上説明した液体蓄積量計測装置は、本発明の第1及び第2実施形態で説明したオゾンのみに適用するものではなく、さまざまな液体(例えば、半導体プロセスで用いられる有機アルミニウム等)の蓄積量を計測することも可能である。
2…液体オゾン生成装置(高濃度オゾンガス生成装置)
6…マスフローコントローラ
9…オゾンチャンバ
27…液体オゾン
28…マスフローメータ
29…経路切替バルブ
31…演算部
32…制御部
33…変換部
34…圧力計
35、36…液体オゾン蓄積量計測装置

Claims (6)

  1. オゾン含有ガスを容器内に導入し、
    前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、
    この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出する液体オゾン蓄積装置のオゾン蓄積量を計測する方法であって、
    前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御するステップと、
    前記液化されなかったガスの流量を、前記容器内の圧力に基づいて算出するステップと、
    前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出するステップを含む
    ことを特徴とする液体オゾン蓄積量計測方法。
  2. さらに、前記算出された液体オゾンの蓄積量があらかじめ定められた量に達した場合、前記容器へのオゾンの蓄積を停止するステップを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体オゾン蓄積量計測方法。
  3. オゾン含有ガスを容器内に導入し、
    前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、
    この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出する液体オゾン蓄積装置のオゾン蓄積量を計測する液体オゾン蓄積量計測装置であって、
    前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御する手段と、
    前記容器内の圧力を計測する圧力計と、
    前記圧力計の計測値に基づいて、前記液化されなかったガスの流量を算出する手段と、
    前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出する演算部を備えた
    ことを特徴とする液体オゾン蓄積量計測装置。
  4. さらに、前記算出された液体オゾンの蓄積量があらかじめ定められた量に達した場合、前記容器へのオゾンの蓄積を停止する制御部を備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体オゾン蓄積量計測装置。
  5. オゾン含有ガスを容器内に導入し、
    前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、
    この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出し、
    前記蓄積された液体オゾンを再び気化することにより、高濃度オゾンを発生させる高濃度オゾンガス生成装置であって、
    前記液体オゾンの蓄積量を計測するために、
    前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御する手段と、
    前記容器内の圧力を計測する圧力計と、
    前記圧力計の計測値に基づいて、前記液化されなかったガスの流量を算出する手段と、
    前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出する演算部を備えた
    ことを特徴とする高濃度オゾンガス生成装置。
  6. オゾン含有ガスを容器内に導入し、
    前記導入されたガス中のオゾンを前記容器内に液体オゾンとして蓄積し、
    この蓄積過程で液化されなかったガスを前記容器から排出し、
    前記蓄積された液体オゾンを再び気化することにより、高濃度オゾンを発生させ、
    前記発生させた高濃度オゾンを反応チャンバに導入して、前記反応チャンバ内の被処理物をオゾン処理するプロセス装置であって、
    前記液体オゾンの蓄積量を計測するために、
    前記導入されたガスの流量があらかじめ定められた流量となるように制御する手段と、
    前記容器内の圧力を計測する圧力計と、
    前記圧力計の計測値に基づいて、前記液化されなかったガスの流量を算出する手段と、
    前記導入されたガスの流量と前記液化されなかったガスの流量に基づき、前記液体オゾンの蓄積量を算出する演算部を備えた、
    ことを特徴とするプロセス装置。
JP2009049449A 2009-03-03 2009-03-03 液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置 Active JP5359380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049449A JP5359380B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049449A JP5359380B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010203905A JP2010203905A (ja) 2010-09-16
JP5359380B2 true JP5359380B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42965533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009049449A Active JP5359380B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359380B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5693015A (en) * 1979-12-27 1981-07-28 Hitachi Ltd Estimating device for water level in reactor
JPS577517A (en) * 1980-06-18 1982-01-14 Hitachi Ltd Estimating, monitoring system for liquid level
JPS5788388A (en) * 1980-11-21 1982-06-02 Tokyo Shibaura Electric Co Device for monitoring water level of suppression pool in reactor container
JPH10176943A (ja) * 1996-12-17 1998-06-30 Toshiba Corp レベル制御方法
JP4104798B2 (ja) * 1999-11-09 2008-06-18 独立行政法人産業技術総合研究所 オゾン生成装置
JP4097371B2 (ja) * 1999-11-09 2008-06-11 独立行政法人産業技術総合研究所 液体オゾン生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010203905A (ja) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9371229B2 (en) Ozone-generating system and ozone generation method
JP4285885B2 (ja) オゾン生成装置
JP5195527B2 (ja) 流量制御装置及びプロセス装置
JP5359380B2 (ja) 液体オゾン蓄積量計測方法と液体オゾン蓄積量計測装置、その装置を備えた高濃度オゾンガス生成装置及びプロセス装置
JP4036623B2 (ja) オゾン生成装置
JP5470948B2 (ja) オゾン供給装置
JP5245964B2 (ja) 液体オゾン廃棄方法及び液体オゾン製造装置
JP4653024B2 (ja) オゾン濃縮装置及びオゾン濃縮装置の運転方法
JP5453844B2 (ja) 高濃度オゾン供給方法及び液体オゾン蓄積用ベッセル
JP2009136822A (ja) オゾン水生成方法とその装置
JP2004184195A (ja) 残留オゾンチェック方法およびオゾン生成方法
JP2006298701A (ja) 可変熱抵抗ブロック、加熱冷却装置及びオゾン供給装置
JP5481783B2 (ja) オゾン供給方法及びその装置
JP5470949B2 (ja) 液体オゾン蓄積制御方法及びその装置
JP3919988B2 (ja) 液体オゾン製造装置
JP3919989B2 (ja) 液体オゾン製造装置
JP5453845B2 (ja) 液体オゾン蓄積用ベッセル
JP3922418B2 (ja) 液体オゾン生成装置の爆発防止方法および液体オゾン生成装置
JP3996358B2 (ja) オゾン製造装置
JP2009001490A (ja) 液体オゾン生成装置
JP4285982B2 (ja) 液体オゾン製造装置
JP4036622B2 (ja) オゾン生成装置
JP4899451B2 (ja) オゾン生成装置
JP5481782B2 (ja) オゾン供給装置
JP3964082B2 (ja) オゾン生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5359380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150