JP2009136822A - オゾン水生成方法とその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オゾンを効率的に利用してオゾン水のオゾン濃度を高める。
【解決手段】開放可能な閉鎖系を形成した容器51を備え、容器51はオゾンを含んだガスと純水とを導入して前記閉鎖系の圧力を増加させて前記純水中に前記オゾンを溶解させることによりオゾン水を生成する。容器51は前記オゾンを含んだガスを導入するバルブV1と前記純水を導入するバルブV2と前記オゾン水を排出するバルブV3とを備えて前記開放可能な閉鎖系を形成している。容器51は、可動壁部55によって容積が可変可能で、前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記容積を調節する。容器51及び前記純水を供給する系には容器51及び前記系内の温度が所定値となるようにする加温手段が適宜具備される。前記オゾンを含んだガスとしてはオゾン濃度99%以上のオゾンガスが例示される。
【選択図】図2
【解決手段】開放可能な閉鎖系を形成した容器51を備え、容器51はオゾンを含んだガスと純水とを導入して前記閉鎖系の圧力を増加させて前記純水中に前記オゾンを溶解させることによりオゾン水を生成する。容器51は前記オゾンを含んだガスを導入するバルブV1と前記純水を導入するバルブV2と前記オゾン水を排出するバルブV3とを備えて前記開放可能な閉鎖系を形成している。容器51は、可動壁部55によって容積が可変可能で、前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記容積を調節する。容器51及び前記純水を供給する系には容器51及び前記系内の温度が所定値となるようにする加温手段が適宜具備される。前記オゾンを含んだガスとしてはオゾン濃度99%以上のオゾンガスが例示される。
【選択図】図2
Description
本発明はオゾン水を生成する方法とその装置に関する。
近年オゾン(元素記号:O2)の利用が、その強い酸化力を利用して上下水処理を始めとして種々の分野で進展している。中でも、半導体素子の製造分野では、Siウェーハ洗浄やTEOS−CVD(Tetra Ethyl Ortho Silicate−Chemical Vapor Deposition)への適用が検討されつつある。Siウェーハ洗浄は、オゾンガスを純水に溶かしたオゾン水を洗浄液として用いるもので、希ふっ酸水溶液等と併用することでSiウェーハ上の重金属や有機物を除去できることが発表されている(非特許文献1)。TEOS−CVDは半導体素子を多層配線化する際の層間絶縁膜の形成に用いられ、電極によるウェーハ表面の凹凸を絶縁膜で平坦化できることが特長である。このTEOS−CVDにオゾンを添加することによって平坦化の性能が向上することが報告されている(非特許文献2)。
これらは10%程度の比較的低濃度のオゾンガスを利用した例であるが、80%以上の比較的高濃度のオゾンガスを利用することで従来のオゾンガス利用では考えられなかった新たな応用の可能性が指摘され始めている。一例を挙げれば、特許文献1(特開平8−335576号公報)で開示されているSi半導体の酸化膜形成がある。この公報によれば、従来の熱酸化法では為し得ない比較的低温での酸化膜形成が可能で、亜酸化層や欠陥構造の少ない良質の酸化膜の形成が可能であることなどが紹介されている。
ところで、オゾンガスの生成には一般に無声放電方式が用いられる。これは放電により酸素ガスからオゾンと酸素の混合ガスを発生させるもので、発生効率の限度と爆発の危険性のため、常温常圧下で約10体積%以上のオゾンガスを生成することは困難であった。そこで、発生したオゾンガスを一旦液化して、その後に気化させることにより80%以上の高濃度オゾンガスを生成する方法が特許文献2(特公平5−17164号公報)で紹介されている。この方法について図12及び図13を参照しながら説明する。
図12は液体オゾン製造装置の概略構成図である。図13は前記液体オゾン製造装置に具備された液体オゾン生成装置の概略構成図である。
液体オゾン製造装置は、図12に示されたように、オゾンガス発生及び排気装置1と液体オゾン生成装置2とを備える。オゾンガスの原料である酸素ガスは酸素ボンベ3から圧力調整バルブ4を介してオゾナイザー5に送られる。オゾナイザー5では酸素ガスが無声放電によりオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスとなり、流量を制御するためのマスフローコントローラー6およびオゾン含有ガス中の微粒子を除去するための微粒子除去フィルター7を通ってオゾンガスを液化する液体オゾン生成装置2に導入される。
液体オゾン生成装置2では、図12及び図13に示されたように、オゾンガス発生及び排気装置1から導入された酸素ガスにオゾンガスが混合されたオゾン含有酸素ガスが流量調整バルブ8とオゾン含有酸素ガス導入管26を介してオゾンチャンバー9に導入される。オゾンチャンバー9は、コンプレッサー21を備えた冷凍機20によって冷却されているコールドヘッド19に熱的に結合されている。また、オゾンチャンバー9は、温度センサー25とヒーター24及び加熱冷却装置22によって0.1K以内の温度精度で精密に温度を制御可能で、80K〜100Kの低温度に保たれている。
液体オゾン生成装置2は、オゾンと酸素の蒸気圧の差によってオゾンガスだけを液化している。例えば、1気圧(101325Pa)のもと、オゾンの沸点は161Kであるが、酸素の沸点は90Kである。したがって、90K以上161K未満の温度に冷却すれば、オゾンは大部分が液体、酸素は大部分が気体状態となるのでオゾンだけを液体として分離できる。実際には高濃度オゾンの爆発性に対する安全上から減圧条件で取り扱うので、その際の温度と圧力条件下でのオゾンと酸素の蒸気圧の差で分離条件が決まる。例えば、温度90Kで圧力10mmHg(=13.3hPa)の場合を考えると、90Kではオゾンの蒸気圧はほぼ0mmHg(=0Pa)だが、酸素は約690mmHg(=918hPa)となりオゾンだけがこの条件下で液化される。
このように、オゾンチャンバー9は冷却された温度でのオゾンと酸素の蒸気圧の差によってオゾンガスだけを液化する。また、オゾンガスを液化する時は、図12に示された酸化処理容器16との間のバルブ15は閉に設定され、オゾンキラー11につながるバルブ10は開に設定される。オゾンチャンバー9に接続されたオゾン排出管27とバルブ10を流通した液化されない酸素ガスは、若干残留するオゾンガスを外部へ排出させないように加熱して酸素に変えるオゾンキラー11に導入される。オゾンキラー11で加熱された酸素ガスは、ガス冷却器12に供された後に、真空ポンプ14からのオゾンチャンバー9への汚染や混入を防ぐための液体窒素トラップ13を経て外部へ排出される。
また、液体オゾン28を酸化処理容器16内で酸化等の使用目的に利用する時は、流量調整バルブ8及びバルブ10が閉に設定され、バルブ15は開に設定される。そして、温度センサー25、ヒーター24及び加熱冷却装置22によりコールドヘッド19に熱的に結合されたオゾンチャンバー9の温度が上昇することにより、液体オゾン28は気化される。この気体状態のオゾンはオゾン排出管27とバルブ15を介して酸化処理容器16に供される。尚、安全弁18は液体オゾン及び高濃度のオゾンガスが爆発性を有することに鑑み配管系内のガスを緊急排出するためのものである。
図14は従来のオゾン水生成方法に係るオゾン水生成装置の概略構成図である。オゾン水生成装置30はオゾナイザー31とオゾン水生成容器32とオゾン分解装置33とを備える。オゾナイザー31によって原料ガスの酸素から生成したオゾンを含んだガス(オゾン濃度は最大で10%程度、圧力は0.1MPa程度)はオゾン水生成容器32に供される。オゾン水生成容器32には液送ポンプ34によって純水が充填されている。オゾン水生成容器32内の純水には前記オゾンガスが供されて前記純水がバブリングされる。そして、これにより前記オゾンガス中のオゾン成分が前記純水中に溶解し、オゾン水が作成される。一方、オゾン水生成容器32内に滞留した余剰のオゾンガスはオゾン分解触媒を備えたオゾン分解装置33に供されて分解処理される。以上説明したオゾン水生成装置30は特許文献3(特許第3029608号公報)に開示されている。
電子材料1999年3月号,pp.13−18 Jpn.J.Appl.Phys.Vol.32(1993)pp.L110−L112 特開平8−335576号公報
特公平5−17164号公報
特許第3029608号公報
電子材料1999年3月号,pp.13−18 Jpn.J.Appl.Phys.Vol.32(1993)pp.L110−L112
しかしながら、従来のオゾン水生成方法では、オゾンを純水に溶解させる時のオゾンガス分圧が高くないため、数十ppm以上の高濃度のオゾン水を得ることが困難となっている。また、オゾンガスの利用率が低いため、酸素排気ガスに混ざった大量のオゾンガスを処理する設備が必要となる。
本発明はかかる事情に鑑みなされたもので、その目的はオゾンを効率的に利用してオゾン水中のオゾン濃度を高めることできるオゾン水生成方法とその装置の提供にある。
そこで、請求項1記載のオゾン水生成方法は、閉鎖系にオゾンを含んだガスと純水とを供給して前記閉鎖系の圧力を増加させて前記純水中に前記オゾンを溶解させることによりオゾン水を生成することを特徴とする。
請求項2記載のオゾン水生成方法は、請求項1記載のオゾン水生成方法において、前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記閉鎖系の容積を調節することを特徴とする。
請求項3記載のオゾン水生成方法は、請求項1または2記載のオゾン水生成方法において、前記閉鎖系の温度が所定値となるように前記閉鎖系を加温することを特徴とする。
請求項4記載のオゾン水生成方法は、請求項3記載のオゾン水生成方法において、前記純水を供給する純水供給系の温度が所定値となるように前記純水供給系を加温することを特徴とする。
請求項5記載のオゾン水生成方法は、請求項1から4のいずれか1項に記載のオゾン水生成方法において、前記オゾンを含んだガスはオゾン濃度が99%以上であることを特徴とする。
また、請求項6記載のオゾン水生成装置は、開放可能な閉鎖系を形成した容器を備え、前記容器はオゾンを含んだガスと純水とを導入して前記閉鎖系の圧力を増加させて前記純水中に前記オゾンを溶解させることによりオゾン水を生成することを特徴とする。
請求項7記載のオゾン水生成装置は、請求項6記載のオゾン水生成装置において、前記容器はその容積が可変可能であり、前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記容積を調節することを特徴とする。
請求項8記載のオゾン水生成装置は、請求項7記載のオゾン水生成装置において、前記容器はその容積を可変させる可動壁部を備えたことを特徴とする。
請求項9記載のオゾン水生成装置は、請求項6から8のいずれか1項に記載のオゾン水生成装置において、前記容器は前記閉鎖系の温度が所定値となるように前記容器を加温する加温手段を備えたことを特徴とする。
請求項10記載のオゾン水生成装置は、請求項9記載のオゾン水生成装置において、前記容器は前記純水を供給する系の温度が所定値となるように前記系を加温する加温手段を備えたことを特徴とする。
請求項11記載のオゾン水生成装置は、請求項6から10のいずれか1項に記載のオゾン水生成装置において、前記容器は、前記オゾンを含んだガスを導入するバルブと、前記純水を導入するバルブと、前記オゾン水を排出するバルブとを備えて、前記開放可能な閉鎖系を形成したことを特徴とする。
請求項12記載のオゾン水生成装置は、請求項6から11のいずれか1項に記載のオゾン水生成装置において、前記オゾンを含んだガスとしてオゾン濃度99%以上のオゾンガスを供給するオゾンガス供給装置を備えたことを特徴とする。
以上の請求項1〜12記載の本発明に係るオゾン水生成方法とオゾン水生成装置によれば、閉鎖系のもとにオゾンを含んだガスと純水とを導入しているので、前記閉鎖系内のオゾンガス分圧が増加し、生成されるオゾン水中のオゾン濃度が高まる。したがって、オゾンの利用率が高まり、オゾン水を生成するにあたりオゾンを無駄なく利用できる。ゆえに、オゾン濃度数十ppm以上のオゾン水を得ることも可能となる。尚、本発明に供される純水としてはオゾン水の用途に応じて適切な純度に調整されたものが採用される。
また、請求項2記載のオゾン水生成方法と請求項7及び8記載のオゾン水生成装置によれば、前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記容積を調節できるので、前記閉鎖系内のオゾンガス分圧を任意に設定でき、任意のオゾン濃度のオゾン水を生成することができる。
さらに、請求項3及び4記載のオゾン水生成方法と請求項9及び10記載のオゾン水生成装置によれば、前記閉鎖系内の温度を任意に設定できるので、前記閉鎖系内に導入したオゾンガスを安定させることができる。
また、請求項5記載のオゾン水生成方法と請求項12記載のオゾン水生成装置によれば、オゾン濃度99%以上のガスを閉鎖系に導入しているので、生成されるオゾン水の不純物汚染が少なくなる。
したがって、本発明の請求項1〜12記載のオゾン水生成方法とその装置によればオゾンを効率的に利用してオゾン水のオゾン濃度を高めることできる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態に係るオゾン水生成装置の概略構成図である。
図1は本発明の一実施形態に係るオゾン水生成装置の概略構成図である。
オゾン水生成装置40はオゾンガス供給装置41とオゾン水生成容器42とを備える。オゾンガス供給装置41は、酸素ガスを導入してオゾンを生成し、その後、オゾン濃度99%以上まで濃縮させたガス(以下、オゾンガスと称する)を供給する。オゾンガス供給装置41としては図12及び図13を参照して説明した特公平5−17164号公報に開示されたオゾンビーム発生装置が例示される。
図2はオゾン水生成容器42の一実施形態を示した概略構成図である。
オゾン水生成容器42は、容積が可変な容器51と、オゾンガスを容器51内に供給するための配管52と、純水を容器51内に供給するための配管53と、容器51内で生成したオゾン水を排出するための配管54とを備える。
配管52にはオゾンガスを供給制御するためのバルブV1(以下、V1と称する)が設置されている。配管53には純水を供給制御するためのバルブV2(以下、V2と称する)が設置されている。配管54にはオゾン水を排出制御するためのバルブV3(以下、V3と称する)が設置されている。V1,V2及びV3はオゾン水生成装置40を動作制御する図示省略された制御手段によって開閉動作する。このように、配管52,53,54にバルブが設けられることにより、オゾン水生成容器42には開放可能な閉鎖系が形成されている。
容器51は容積を可変させる可動壁部55を備えている。可動壁部55は容器51の内面を気密的に往復摺動することにより容器51の容積を可変させる。可動壁部55にはパッキン等の封止部材551が設けられることにより可動壁部55と容器51内面との気密性が適宜確保されている。可動壁部55は前記制御手段によって動作する駆動部56によって往復動する。駆動部56としては可動壁部55に接続された連接部552を作動させるシリンダが例示される。また、図示省略されているが容器51には容器51内の圧力を監視するための圧力計が具備される。この圧力計の測定値は前記バルブ類(V1〜V3)の動作制御因子として前記制御手段に供される。
オゾン水生成装置40の動作例について説明する。オゾン水生成装置40はオゾンガス導入工程(図3,図4)と純水導入工程(図5〜図7)とオゾン水排出工程(図8,図9)とを実行する。
すなわち、オゾンガス導入工程では、図3に示したように、V2及びV3を閉に設定する一方でV1を開に設定し、容器51内の容積を所定量確保できるように可動壁部55を作動させながら、オゾンガス供給装置41から供給されたオゾンガスを容器51内に導入させる。そして、そのまま前記オゾンガスを容器51内に導入し容器51内の圧力を上昇させて、前記圧力の値が所定の値に到達したところで、図4に示したように、V1を閉に設定する。
次に、純水導入工程では、図5に示したように、V1及びV3を閉に設定したままでV2を開に設定し、容器51内に純水を注入させる。前記純水は加圧ポンプ43によって注入される。前記純水の注入は、図6に示したように、容器51内が前記純水で満たされるまで行われる。前記純水が満たされると、図7に示したようにV2が閉に設定される。このとき、容器51内の気相はその体積の減少と共に加圧された状態となり、これにより前記気相中のオゾン成分が純水に溶け込み、オゾン水が生成される。
そして、オゾン水排出工程では、図8に示したようにV3が開に設定すると共に可動壁部55が駆動部56によって作動し、容器51内のオゾン水を押出す。配管54を介して容器51内のオゾン水が全て排出されると、図9に示したようにV3が閉に設定される。
その後、オゾンガス導入工程に戻り、さらに純水導入工程とオゾン水排出工程が順次実行される。このようなサイクルは必要なだけ繰り返し実行される。
図10はオゾンガス分圧とオゾン水のオゾン濃度との関係を示したグラフである。このグラフから明らかなようにオゾン水中のオゾン濃度はオゾンガス分圧に依存して変化する。すなわち、容器51内のオゾンガス分圧が高くなるほど、容器51内で生成されるオゾン水中のオゾン濃度は高くなる。したがって、図10に示されたオゾンガス分圧とオゾン水のオゾン濃度との関係に準じて、前記純水導入工程で可動壁部55を操作することにより容器51内の圧力を調節してやれば、任意のオゾン濃度のオゾン水、例えばオゾン濃度数十ppm以上のオゾン水を生成することができる。
このように本実施形態に係るオゾン水生成装置40によれば、オゾン水生成容器42に形成させた閉鎖系にオゾンガスと純水とを導入しているので、前記閉鎖系内のオゾンガス分圧が増加し、オゾン水生成容器42内で生成されるオゾン水のオゾン濃度が高まる。
また、従来のオゾン水生成方法及びその装置では、オゾンガス発生装置内で発生した不純物がオゾン水に含まれることがあり、このオゾン水を半導体素子製造工程に供すると半導体の製造に支障が生じる場合がある。
一方、オゾン水生成装置40では、オゾン濃度99%以上のオゾンガスを閉鎖系に供給しているので、この閉鎖系で生成されるオゾン水の不純物汚染が少なくなる。したがって、オゾン水生成装置40で得られたオゾン水を支障なく半導体素子製造工程に供することができる。
(実施形態2)
図11は本発明の他の一実施形態に係るオゾン水生成装置の概略構成図である。
図11は本発明の他の一実施形態に係るオゾン水生成装置の概略構成図である。
実施形態1に係るオゾン水生成装置40は、オゾン水生成容器40中に純水を注入する際、気化冷却により水温が下がる可能性がある。一方、実施形態2に係るオゾン水生成装置は、純水を供給する配管系またはオゾン水生成容器40に加温手段を具備させて、一定温度(例えば20〜40℃)に加温されたオゾン水を生成している。オゾン発生装置41から供給されたオゾンガスは、オゾン水生成容器42内に反応物が存在しない場合、容器42内の温度が50〜60℃程度の領域では安定に存在するので、前記配管系または容器内の温度を前記所定領域までに加温した場合でもオゾン水中のオゾン濃度の低下は少ない。尚、前記加熱手段は前記配管系とオゾン水生成容器42の両方に備えてもよい。
図11に示されたオゾン水生成装置60は、純水を供給する配管系内の温度を所定温度に加熱する加熱手段44と、オゾン水生成容器51内の温度を所定温度に加熱する加温手段45とを備える。加温手段44,45としては任意に加熱温度を調整できる既知の加温手段を採用すればよい。例えば、前記配管系の加熱手段としては、前記配管系の配管ラインに付帯される電熱ヒーターや伝熱配管が挙げられる。オゾン水生成容器42の加熱手段としては、容器51に付帯される電熱ヒーターや伝熱配管、恒温槽等が例示される。前記電熱ヒーターは任意に加熱温度を調整できるものを採用するとよい。前記伝熱配管及び恒温槽に供される伝熱媒体としては任意の温度に加熱された温水が例示される。
このように本実施形態に係るオゾン水生成装置60は純水を供給する配管系及びオゾン水生成容器42に形成された閉鎖系内の温度を任意に設定できるので、前記閉鎖系内に導入したオゾンガスを安定させることができる。したがって、オゾン濃度を低下させることなく、良質なオゾン水を安定供給させることができる。
40…オゾン水生成装置、41…オゾンガス供給装置、42…オゾン水生成容器、43…加圧ポンプ
51…容器、52,53,54…配管、55…可動壁部、551…封止部材、552…連接部、56…駆動部
44,45…加温手段
60…オゾン水生成装置
V1,V2,V3…バルブ
51…容器、52,53,54…配管、55…可動壁部、551…封止部材、552…連接部、56…駆動部
44,45…加温手段
60…オゾン水生成装置
V1,V2,V3…バルブ
Claims (12)
- 閉鎖系にオゾンを含んだガスと純水とを供給して前記閉鎖系の圧力を増加させて前記純水中に前記オゾンを溶解させることによりオゾン水を生成すること
を特徴とするオゾン水生成方法。 - 前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記閉鎖系の容積を調節すること
を特徴とする請求項1記載のオゾン水生成方法。 - 前記閉鎖系の温度が所定値となるように前記閉鎖系を加温すること
を特徴とする請求項1または2記載のオゾン水生成方法。 - 前記純水を供給する純水供給系の温度が所定値となるように前記純水供給系を加温すること
を特徴とする請求項3記載のオゾン水生成方法。 - 前記オゾンを含んだガスはオゾン濃度が99%以上であること
を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のオゾン水生成方法。 - 開放可能な閉鎖系を形成した容器を備え、
前記容器はオゾンを含んだガスと純水とを導入して前記閉鎖系の圧力を増加させて前記純水中に前記オゾンを溶解させることによりオゾン水を生成すること
を特徴とするオゾン水生成装置。 - 前記容器はその容積が可変可能であり、前記閉鎖系の圧力が所定値となるように前記容積を調節すること
を特徴とする請求項6記載のオゾン水生成装置。 - 前記容器はその容積を可変させる可動壁部を備えたこと
を特徴とする請求項7記載のオゾン水生成装置。 - 前記容器は前記閉鎖系の温度が所定値となるように前記容器を加温する加温手段を備えたこと
を特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のオゾン水生成装置。 - 前記容器は前記純水を供給する系の温度が所定値となるように前記系を加温する加温手段を備えたこと
を特徴とする請求項9記載のオゾン水生成装置。 - 前記容器は、前記オゾンを含んだガスを導入するバルブと、前記純水を導入するバルブと、前記オゾン水を排出するバルブとを備えて、前記開放可能な閉鎖系を形成したこと
を特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載のオゾン水生成装置。 - 前記オゾンを含んだガスとしてオゾン濃度99%以上のオゾンガスを供給するオゾンガス供給装置を備えたこと
を特徴とする請求項6から11のいずれか1項に記載のオゾン水生成装置。
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