JP5359009B2 - 半導体基板の貼り合わせ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一の半導体基板を他の半導体基板に貼り合わせる半導体基板の貼り合わせ装置に関する。特に、少なくとも一方の半導体基板を保持する基板保持テーブルの傾斜が調整される半導体基板の貼り合わせ装置に関する。
半導体基板などの基板同士の貼り合わせにおいて、半導体基板の貼り合わせ装置が用いられる。この半導体基板の貼り合わせ装置は、2つの基板保持テーブルを備え、少なくとも一方の基板保持テーブルの傾斜はステージ装置によって調整される。このステージ装置は、一般的に、水平面内におけるXY方向の位置決めを行うXYステージ上に搭載され、XYステージによりXY方向について半導体基板の位置決めがなされた後、回動(θ)方向及び鉛直(Z)方向の位置決めを行うと共に、傾斜の調整を行うものである。
ここで、半導体基板同士を貼り合わせる際には、貼り合わせ不良や破損を防ぐため、半導体基板の高い平行度が要求される。従来、このような半導体基板同士の平行度を出す技術として、例えば、特許文献1に開示されたものがある(なお、この特許文献1に開示の技術は、半導体基板同士の貼り合わせに関するものではなく、半導体チップとTABテープとのボンディングに関するものである)。この装置は、基板保持テーブル(プレート16)の下面に球面状の軸受部を設け、その軸受部を介して基板保持テーブルを傾動(回動)できるものであって、基板保持テーブルの下面の2点(X軸及びY軸周りに相当する点)に微小な半球面状のボールを設け、そのボールにカム機構を当接させると共に基板保持テーブルの側面にスプリングを張架して鉛直下方向に基板保持テーブルを付勢させた状態で、カム機構を鉛直方向にモータ等で駆動させて基板保持テーブルの傾斜調整を行うものである。このような傾斜調整により、基板保持テーブル(チップ搭載ステージ20)をボンディングツールの下面の平行度に倣い合わせている。
特開平9−64094号公報
しかしながら、上記した装置では、傾斜調整の際の基板保持テーブルの回動方向とカム機構等による駆動力を作用させる方向とが異なっている。このため、基板保持テーブルの下面に設けられた半球面状のボールと、そのボールに当接されるカム機構との間でズレが発生してしまい、基板保持テーブルに所望の駆動力が伝達されずに基板保持テーブルの傾斜調整を精度良く行えないことがあった。このため、両半導体基板の平行度を十分に高くすることができずに過度な力が作用して半導体基板を破損させたり、貼り合わせ不良が生じたりするおそれがあった。
本発明は、上記した事情に鑑みて為されたものであり、一の半導体基板に対する他の半導体基板の平行度を高くして両半導体基板を貼り合わせることが可能な半導体基板の貼り合わせ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置は、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを互いに貼り合わせるための半導体基板の貼り合わせ装置であって、第1の半導体基板を保持する保持面を有する第1の基板保持テーブルと、第2の半導体基板を第1の半導体基板に対向するように保持し、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを互いに貼り合わせるべく第1の基板保持テーブルに対して相対的に移動可能な第2の基板保持テーブルと、第1の基板保持テーブルの保持面に沿って伸びる一の軸の周りに第1の基板保持テーブルを回動させるための第1アクチュエータとを備え、第1アクチュエータから第1の基板保持テーブルに与えられる駆動力の作用方向は、駆動力により第1の基板保持テーブルが回動させられる際に駆動力の作用点が描く弧の接線方向にほぼ沿うことを特徴としている。
この半導体基板の貼り合わせ装置では、第1アクチュエータから第1の基板保持テーブルに与えられる駆動力の作用方向は、駆動力により第1の基板保持テーブルが回動させられる際に駆動力の作用点が描く弧の接線方向にほぼ沿うようにしている。このため、第1の半導体基板を保持する第1の基板保持テーブルの回動方向とその第1の基板保持テーブルを移動させる第1アクチュエータの駆動力の作用方向とが同じ方向となり、第1の基板保持テーブルを移動させる駆動力の作用点のズレをなくし、高精度な傾斜調整を行うことができる。なお、本半導体基板の貼り合わせ装置では、第1アクチュエータが駆動開始する初期位置状態又は駆動状態の少なくともいずれか一方の状態において、駆動力の作用方向が接線方向にほぼ沿うようになっており、この「接線方向にほぼ沿う」とは、接線方向に対して±1度の範囲内で沿うことを意味する。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、第1アクチュエータは伸縮変形可能であり、第1アクチュエータの伸縮変形により駆動力が第1の基板保持テーブルに作用し、第1アクチュエータの伸縮範囲内に、駆動力の作用方向が接線方向に沿う伸縮位置が存在することが好ましい。これにより、第1の半導体基板を保持する第1の基板保持テーブルの回動方向とその第1の基板保持テーブルを移動させる第1アクチュエータの駆動力の作用方向とを容易に同じ方向とすることができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、第1の基板保持テーブルは、保持面と反対側に位置する裏面に球面状の軸受部を有することが好ましい。これにより、第1の基板保持テーブルの回動を容易に行わせることができる。また、この軸受部が非接触の流体軸受からなることが更に好ましく、非接触の流体軸受により、第1の基板保持テーブルの回動における摩擦の発生を低減でき、第1アクチュエータの駆動力による第1の基板保持テーブルの回動に対して不要な力が加わることを防止して、精密な回動を行うことができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置は、第1の基板保持テーブルの保持面に沿って伸び且つ保持面上で一の軸に交差する他の軸の周りに第1の基板保持テーブルを回動させるための第2アクチュエータを更に備え、この第2アクチュエータから第1の基板保持テーブルに与えられる駆動力の作用方向は、駆動力により第1の基板保持テーブルが回動させられる際に駆動力の作用点が描く弧の接線方向にほぼ沿うことが好ましい。このようにすれば、第1の半導体基板を保持する第1の基板保持テーブルの回動方向とその第1の基板保持テーブルを移動させる第1及び第2アクチュエータの駆動力の作用方向とが同じ方向となり、第1の基板保持テーブルを移動させる駆動力のそれぞれの作用点のズレをなくし、一の軸及び一の軸に交差する他の軸周りに、より高精度な傾斜調整を行うことができる。なお、本半導体基板の貼り合わせ装置では、第2アクチュエータが駆動開始する初期位置状態又は駆動状態の少なくともいずれか一方の状態において、駆動力の作用方向が接線方向にほぼ沿うようになっており、この「接線方向にほぼ沿う」とは、接線方向に対して±1度の範囲内で沿うことを意味する。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、第2アクチュエータは伸縮変形可能であり、第2アクチュエータの伸縮変形により駆動力が第1の基板保持テーブルに作用し、第2アクチュエータの伸縮範囲内に、駆動力の作用方向が接線方向に沿う伸縮位置が存在することが好ましい。これにより、第1の半導体基板を保持する第1の基板保持テーブルの回動方向とその第1の基板保持テーブルを移動させる第2アクチュエータの駆動力の作用方向とを容易に同じ方向とすることができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、第1の基板保持テーブルは、第1アクチュエータに連係される第1作動部と、第2アクチュエータに連係される第2作動部とを有し、第1作動部は、保持面に沿って伸び且つ一の軸に直交する線分上に配置され、第2作動部は、保持面に沿って伸び且つ他の軸に直交する線分上に配置されていることが好ましい。このようにすれば、第1アクチュエータの駆動力を第1作動部へ直接作用させて第1の基板保持テーブルの一の軸周りの傾斜調整を行えると共に、第2アクチュエータの駆動力を第2作動部へ直接作用させて第1の基板テーブルの他の軸周りの傾斜調整を行えるので、従来のカム機構に比べて簡易な構成で傾斜調整を行うことができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、一の軸及び他の軸が互いに直交することが好ましい。これにより、第1の基板保持テーブルの一の軸及び他の軸周りの回動を更に正確に行うことができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置は、一の軸と他の軸との交点を通り保持面に対して垂直に延出した軸線の周りに第1の基板保持テーブルを回動させるθ駆動手段を更に備えたことが好ましい。このようにすれば、θ駆動手段が第1の基板保持テーブルを直接回動させるので、被駆動体が軽量となり回動運動の応答性が高くなる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及びθ駆動手段は、気体の供給及び排出によって駆動するベローズアクチュエータであることが好ましい。このようにすれば、熱や磁性による影響を受けやすい半導体基板に対して、電動アクチュエータからなるモータなどを用いる場合と比べて、熱や磁性の影響を与えることなく傾斜調整を行うことができる。更に、流体圧の変化に基づいて傾斜調整を行うので、微小な傾斜の調整を行うことができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置は、保持面に垂直な方向へ第1の基板保持テーブルを移動させるZ駆動手段を備え、このZ駆動手段はキネマティックカップリングによって第1の基板保持テーブルに連係していることが好ましい。このような連係方法によれば、Z駆動手段で発生した鉛直方向以外の力やモーメントが第1の基板保持テーブルへ及ぶことを防止でき、鉛直方向の力のみを第1の基板保持テーブルに伝達できるので、高精度な傾斜調整を行うことができる。
本発明に係る半導体基板の貼り合わせ装置において、Z駆動手段はエアベアリングシリンダであることが好ましい。駆動方向へのガイドとなるエアベアリングを有するシリンダからZ駆動手段が構成されるので、鉛直方向以外の力が加わった場合の影響を軽減して鉛直方向へぶれのない移動をさせることができ、高精度な傾斜調整を行うことができる。また、軸受部としてエアベアリングを利用しているので鉛直方向への移動の際に発生する摩擦を軽減でき、高精度な移動制御が可能となる。
本発明によれば、一の半導体基板に対する他の半導体基板の平行度を高くして両半導体基板を貼り合わせることが可能な半導体基板の貼り合わせ装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る半導体基板の貼り合わせ装置1の構成を模式的に示す概略図である。図1に示すように、半導体基板の貼り合わせ装置1は、除振器12、定盤14、ボディー16、上部ステージ20、下部ステージ30、及び制御装置90を備えている。
除振器12は、半導体基板の貼り合わせ装置1へ伝わる振動を取り除く。この除振器12の上に、定盤14が設けられている。ボディー16は、側壁部と上壁部とを有し、定盤14上で密閉空間を形成する。
上部ステージ20は、ボディー16の上壁部の内面に搭載されている。上部ステージ20は、XYθステージ22とウェハテーブル(第2の基板保持テーブル)24とを有している。ウェハテーブル24は、貼り合わせの対象である半導体基板(第2の半導体基板)Wuを、静電吸着や真空吸着により保持する。XYθステージ22は、水平面内でウェハテーブル24に保持された半導体基板WuのXYθ方向の位置決めを行う。各半導体基板Wd,Wuは、図示の例では、それぞれ従来よく知られたウェハで構成されている。
下部ステージ30は、定盤14上に搭載されている。下部ステージ30は、XYステージ32とステージ装置34とを有している。ステージ装置34は、ウェハテーブル(第1の基板保持テーブル)36、チルトテーブル(第1の基板保持テーブル)38、支持テーブル45、第1アクチュエータ46、第2アクチュエータ48、θ駆動機構(θ駆動手段)50、及びZ駆動機構(Z駆動手段)52を備えている。
このステージ装置34は、第1アクチュエータ46、第2アクチュエータ48、及びθ駆動機構50の駆動でチルトテーブル38を移動させることによって、載置面36a(すなわち、載置面38a上に搭載されたウェハテーブル36に保持される半導体基板Wd)の傾斜角度調整及び回動角度調整が行われる。また、キネマティックカップリングによって支持テーブル45の下面に連係されたZ駆動機構52によって、高さ位置(鉛直方向)の調整が行われる。なお、図3及び図4に示すように、水平面内で互いに90度をなすようにX軸(他の軸)及びY軸(一の軸)を設定し、鉛直方向にZ軸を定めて3次元直交座標系を設定し、以下必要な場合にXYZ座標系を用いて説明する。
ウェハテーブル36は、図1及び図2に示すように、貼り合わせの対象である半導体基板Wdをその上面(保持面)で保持する。このウェハテーブル36は、静電力によりウェハを吸着する静電チャックESCと、静電チャックESCを真空吸着する真空チャックVACとを有している。
チルトテーブル38は、図3〜図5に示すように、略矩形状のテーブルであり、ウェハテーブル36を載置するための平面状の載置面38aを上面側に有し、凸状球面からなる軸受面38bで囲まれる球面状の軸受部38cを下面(裏面)側に有する。この軸受部38cの鉛直方向の中心軸線Lは、チルトテーブル38の中心軸線と一致し、チルトテーブル38の回動中心Oを通りチルトテーブル38の水平面に対して垂直に延出した軸線である。
チルトテーブル38の下面側端部38dには、中心軸線Lから見てX軸方向の位置に、作動部(第1作動部)60が設けられる。図3及び図5に示すように、作動部60は、支持テーブル45よりも低い位置でX軸方向斜め下方へ突出する第1の作動片60cと、第1の作動片60cの端部と下面側端部38dとを連結させるため鉛直方向に延びる連結部60dとを有している。
また、チルトテーブル38の下面側端部38dには、中心軸線Lから見てY軸方向の位置に、作動部(第2作動部)62が設けられている。図3に示すように、作動部62は、作動部60と同様、支持テーブル45よりも低い位置でY軸方向斜め下方へ突出する第2の作動片62cと、第2の作動片62cの端部と下面側端部38dとを連結させるため鉛直方向に延びる連結部62dとを有している。
また、チルトテーブル38の一の角部には図4に示すように切欠部38eが形成されている。この切欠部38e近辺のチルトテーブル38の下面の位置には、作動部64が設けられ、鉛直下方に延びる第3の作動片64cを形成している。なお、第1の作動片60c、第2の作動片62c、及び、第3の作動片64cは矩形板とされている。
矩形状の支持テーブル45は、エアベアリングシリンダである3つのZ駆動機構52の上端に形成されている。図5に示すように、支持テーブル45の上面の略中央部には、チルトテーブル38の軸受部38cを支持するために凹状の球面とされた軸受面45bが形成されている。
また、支持テーブル45には、軸受面45bを形成するように多孔部45cが埋設され、軸受面45bには多数の微小な孔が形成されている。この多孔部45cからは、パイプP45が導出されて外部の空気圧源(図示せず)と接続されている。空気圧源は、多孔部45cへ圧縮空気を供給し、その圧縮空気が軸受面45bの多数の孔から軸受面38bに対して吹きつけられる。これによって、軸受面38bと軸受面45bとの間に空気膜が形成され、軸受部38cは、軸受面45bから抵抗を受けることなく非接触状態で支持されることとなる。
第1アクチュエータ46は、複数の矩形板から構成される支持部材66と、この支持部材66内に各々が対向して配置される2つのベローズアクチュエータ68,70とを備え、図5に示すように、斜め方向に傾けた状態で支持テーブル45に固定されている。なお、第1アクチュエータの配置方向の詳細については後述する。
支持部材66は、矩形板状の2つの支持片66a,66bと、これら支持片66a,66bを連結させる矩形板状の連結部66cと、この連結部66cを支持テーブル45に固定する固定部66dとを有している。図5に示すように、支持片66aは、第1の作動片60cの図示右斜め上方に第1の作動片60cと略平行になるように配置される。また、支持片66bは、第1の作動片60cを基準線として支持片66aと線対称になるよう図示左斜め下方に第1の作動片60cと略平行になるように配置される。
ベローズアクチュエータ68は、支持片66aと第1の作動片60cとの間に配置され、ベローズアクチュエータ70は、支持片66bと第1の作動片60cとの間に配置される。また、ベローズアクチュエータ68とベローズアクチュエータ70とは、第1の作動片60cを基準として対向するように配置され、ベローズアクチュエータ68の先端とベローズアクチュエータ70の先端とで第一の作動片60cを挟み込むようになっている。
また、ベローズアクチュエータ68は、図6に示すように、図示上方に伸縮可能なベローズ68aと、ベローズ68aの下端側の開口部を封止する円板状の作動板68bとを備える。ベローズ68aの上端側の開口部は支持片66aに固定されることにより封止される。これによって、ベローズアクチュエータ68の内部空間68cは、ベローズ68aと支持片66aと作動板68bとによって密閉され、その気密性が保たれている。
作動板68bの中央部には、上方へ延びるシャフト68dが形成され、このシャフト68dは、支持片66aに設けられたボス66eのガイド穴に挿入されることによって上下方向に移動可能とされている。また、作動板68bの中央部には、第1の作動片60cへ向かって突出する半球面状の押圧部68eが形成され、第1の作動片60cの上面60aと当接する。
ベローズアクチュエータ68の内部空間68cからは、パイプP68が導出され、外部に設けられたサーボ弁68fと接続されている。このサーボ弁68fを制御することで、内部空間68c内の空気を供給及び排出することができ、内部空間68cの気圧変化に伴って、作動板68bの下方への移動量、つまり駆動力を任意に制御することができる。このベローズアクチュエータ68の下方への駆動力は、押圧部68eと第1の作動片60cの上面60aとの当接点(作用点)を介して、第1の作動片60c及びチルトテーブル38に伝達されるようになっている。
ベローズアクチュエータ70は、上述のベローズアクチュエータ68と同様の構成を有し、ベローズ70aと作動板70bとを備え、ベローズ70aの下端側の開口部は支持片66bに固定されることにより封止される。これによって、ベローズアクチュエータ70の内部空間70cも、その気密性が保たれている。
作動板70bの中央部には、下方へ延びるシャフト70dが形成され、このシャフト70dは、支持片66bに設けられたボス66fのガイド穴に挿入されることによって上下方向に移動可能とされている。また、作動板70bの中央部には、第1の作動片60cへ向かって突出する半球面状の押圧部70eが形成され、第1の作動片60cの下面60bと当接する。
ベローズアクチュエータ70の内部空間70cからは、パイプP70が導出され、外部に設けられたサーボ弁70fと接続されている。このサーボ弁70fを制御することで、内部空間70c内の空気を供給及び排出することができ、内部空間70cの気圧変化に伴って、作動板70bの上方への移動量、つまり駆動力を任意に制御することができる。このベローズアクチュエータ70の上方への駆動力は、押圧部70eと第1の作動片60cの下面60bとの当接点(作用点)を介して、第1の作動片60c及びチルトテーブル38に伝達されるようになっている。従って、第1の作動片60cは、図5に示すように、2つのベローズアクチュエータ68,70の内部空間68c,70cの気圧変化の関係によって、斜め方向へ上下動するようになっている。各ベローズアクチュエータ68,70からチルトテーブル38に駆動力が作用することにより、チルトテーブル38に保持されたウェハテーブル36及び該ウェハテーブル36に保持された半導体基板Wdは、チルトテーブル38と一体的に回動中心Oの周りに回動する。
第2アクチュエータ48は、第1アクチュエータ46と同様の構成を有し、複数の矩形板から構成される支持部72と、この支持部72内に各々が対向して配置される2つのベローズアクチュエータ74,76とを備え、図3に示すように、斜め方向に傾けた状態で支持テーブル45に固定されている。なお、第2アクチュエータの配置方向の詳細については、第1アクチュエータの配置方向と併せて後述する。
θ駆動機構50は、図4に示すように、第3の作動片64cを間に挟み込むようにXY平面方向に離間し互いに平行に配置された支持片56aと支持片56bとを有する断面コ字型の支持部材56と、支持片56aと第3の作動片64cとの間に配置されたベローズアクチュエータ78と、支持片56bと第3の作動片64cとの間に配置されたベローズアクチュエータ80とを有する。そして、チルトテーブル38に直接固定された第3の作動片64cが、ベローズアクチュエータ78の半球面状の先端とベローズアクチュエータ80の半球面状の先端とで挟み込まれるようになっている。ベローズアクチュエータ78,80は、ベローズアクチュエータ68,70と同様の構成を有しており、ここではその説明を省略する。また、支持部材56は、支持片56aと支持片56bとを連結する矩形板状の連結部56cを有し、この連結部56cは、ベースプレート82の上面82aに固定されている。
Z駆動機構52は3つのエアベアリングシリンダから構成され、図5及び図7に示すように、ベースプレート82上の三角形の3つの角部に応じた3箇所に配置される。なお、3つの角部は、Z駆動機構52より上部に配置される全ての部品の重心をその内側に含むような三角形の角部であればよい。また、Z駆動機構52を構成するエアベアリングシリンダは、ベースプレート82面上に載置されるシリンダチューブ52aと、図示省略のエアベアリングを介して非接触状態でシリンダチューブ52a内に収納され上下動可能なピストン52bと、ピストン52bの上面に回動可能に保持された球体からなる接続球52cとを備えている。そして、接続球52cの一部は、支持テーブル45の下面に設けられたV溝45eに回動可能な状態で嵌め込まれる。回動可能な接続球52cによって接続されているため、エアベアリングシリンダで発生した鉛直方向以外の力やモーメントは支持テーブル45へ伝達されないようになっている。このような接続は一般的にキネマティックカップリングといわれるものであり、不要な力やモーメントの伝達が防止される。また、Z駆動機構52を構成するエアベアリングシリンダからは、パイプP52が導出されて外部の空気圧源(図示せず)と接続され、その空気圧源から空気を供給または排出することによって、Z駆動機構52を鉛直方向へ移動可能としている。
なお、図3及び図4では、チルトテーブル38より上部の構成の図示を省略しているが、かかる構成のステージ装置34が、ベースプレート82を介してXYステージ32に搭載されている。
制御装置90は、ステージ装置34の制御も含めて、半導体基板の貼り合わせ装置1の制御を行う。
次に、第1アクチュエータ46及び第2アクチュエータ48の配置方向について詳細に説明する。なお、図7及び図8では、チルトテーブル38と半導体基板Wdとの間のウェハテーブル36等は説明の便宜上、図示を省略している。
まず、第1アクチュエータ46と第2アクチュエータ48のXY座標系における配置関係について説明する。図3及び図7に示すように、第1アクチュエータ46及び第2アクチュエータ48は鉛直方向に延出した中心軸線L周りに互いに略90度の角度をなして配置されている。そして、第1アクチュエータ46はX軸上に配置されてY軸周りの傾斜調整を行い、第2アクチュエータ48はY軸上に配置されてX軸周りの傾斜調整を行うようになっている。
次に、第1アクチュエータ46のXZ座標系における配置関係について説明する。図7及び図8等に示すように、第1アクチュエータ46は、チルトテーブル38が球面状の軸受部38cによって回動する際の中心Oと同心であって第1アクチュエータ46の駆動力が作用する作用点(押圧部68e、70eと第1の作動片60cとの当接点)を外周に含むXZ座標面に設けられた円の円周L1上に設けられている。そして、第1アクチュエータ46は、各ベローズアクチュエータ68,70の各シャフト68d,70dの伸長方向がそれぞれチルトテーブル38が回動させられる際の駆動力の作用点が描く弧である円周L1の作用点における接線方向に沿うように、チルトテーブル38等に対して斜め方向に配置されている。これにより、各ベローズアクチュエータ68,70の各ベローズ68a,70aは、それぞれ円周L1の作用点における接線方向に沿って伸縮する。従って、各ベローズアクチュエータ68,70からチルトテーブル38に作用する駆動力の作用方向は、円周L1の作用点における接線方向に沿う。なお、回動中心Oは、図5に示すように、半導体基板Wuと半導体基板Wdとを貼り合わせる際に半導体基板Wuに対して半導体基板Wdの平行度を倣いあわせる場合の半導体基板Wdの回動中心である。図示の例では、伸縮変形が各ベローズ68a,70aにそれぞれ生じていない無負荷の状態すなわち初期状態(図9に示す状態である。)に各ベローズ68a,70aがそれぞれおかれた状態から駆動力をチルトテーブル38に作用させるとき、各ベローズアクチュエータ68,70駆動力の作用方向はその作用時における作用点での円周L1の接線方向に一致し、各ベローズ68a,70aの内部空間68c,70c内に供給される空気から受ける圧力によって各ベローズ68a,70aがそれぞれ伸縮変形した状態すなわち駆動状態から駆動力をチルトテーブル38に作用させるときは、駆動力の作用方向はその作用時における作用点での円周L1の接線方向に対して±1度の範囲内で沿う。駆動力の作用方向が前記接線方向に対して1度よりも大きい角度で傾斜すると、後述するように適切な大きさの駆動力を作動片60cに与えることができないが、本実施例によれば、接線方向に対して±1度の範囲内で沿うことから、適切な大きさの駆動力を与えることができる。すなわち、各ベローズ68a,70aの伸縮範囲内に、前記駆動力の作用方向が前記接線方向に一致する伸縮位置が存在し、図示の例では、該伸縮位置は、前記初期状態での伸縮位置である。
また、第2アクチュエータ48のYZ座標系における配置関係について説明する。図7に示すように、第2アクチュエータ48は、チルトテーブル38が球面状の軸受部38cによって回動する際の中心Oと同心であって第2アクチュエータ48の駆動力が作用する作用点(押圧部74e,76eと第2の作動片62cとの当接点)を外周に含むYZ座標面に設けられた円の円周L2上に設けられている。そして、第2アクチュエータ48は、ベローズアクチュエータ74,76の駆動力の作用方向が、第1のチルトテーブル38が回動させられる際の駆動力の作用点が描く別の弧である円周L2の作用点における接線方向に沿うように、チルトテーブル38等に対して斜め方向に配置されている。尚、ベローズアクチュエータ74,76の駆動力の作用方向は、第1アクチュエータ46と同様、初期位置状態から駆動力を作用させるときはその作用時における作用点での円周L2の接線方向に沿い、駆動状態から駆動力を作用させるときはその作用時における作用点での円周L2の接線方向に対して±1度の範囲内で沿っている。
続いて、このように斜めに配置された第1アクチュエータ46及び第2アクチュエータ48で傾斜調整を行う半導体基板の貼り合わせ装置1による半導体基板の貼り合わせについて以下、説明する。
まず、上部ステージ20のウェハテーブル24に貼り合わせの対象である半導体基板Wuを保持し、XYθステージ22により半導体基板WuのXYθ方向の位置決めを行う。次に、下部ステージ30のウェハテーブル36に貼り合わせの対象である半導体基板Wdを保持し、XYステージ32により半導体基板WdのXY方向の位置決めを行う。次に、θ駆動機構50によりチルトテーブル38を移動し、中心軸線L(Z軸)周りの半導体基板Wdの回動方向の位置決めを行う。これらの位置決めは、レーザ干渉計や顕微鏡など、図示しない光学系からの検出信号に基づいて、制御装置90により自動制御される。
この状態から、半導体基板Wu,Wdの貼り合わせに移る。まず、Z駆動機構52により、支持テーブル45を上昇させる。支持テーブル45の上昇により、ウェハテーブル36に保持された半導体基板Wdが半導体基板Wuに当接する。この当接の際に発生する両半導体基板Wu,Wdへの荷重分布を図示省略の複数の圧力センサで読み取り、その検出値を制御装置90へ送る。制御装置90は、この複数の圧力センサで読み取られた検出値が均一になるように、第1アクチュエータ46及び第2アクチュエータ48による傾斜調整を行う。調整の結果、検出圧力値が均一、つまり、半導体基板Wuに対して半導体基板Wdが平行と判断されれば、傾斜調整を終える。傾斜調整の終了後、Z駆動機構52を更に上昇して、半導体基板Wdに所定の圧力が一定期間付勢されるように保持し、半導体基板Wu,Wdの貼り合わせを完了させる。このように両半導体基板Wu,Wdの平行度が高い状態で貼り合わせが行われると、半導体基板Wu,Wd同士の機械的又は電気的な接合が確実に行われる。
ここで、第1アクチュエータ46と第2アクチュエータ48とが半導体基板Wu,Wdの貼り合わせの際にチルトテーブル38の傾斜調整を行うため、駆動力を伝達する動作について、他の配置の場合と比較して説明する。
まず、図10及び図11に示す比較例について説明する。本比較例のステージ装置134は、傾斜調整を行う第1,第2アクチュエータの配置方向及びそれに伴う作動片の形状以外は、本実施形態に係るステージ装置34と同様であり、チルトテーブル138、支持テーブル145、第1アクチュエータ146、第2アクチュエータ(図示せず)、Z駆動機構152、第4の作動片160cを有する作動部160等から構成されている。このチルトテーブル138は点Oを中心として回動するように、下面に設けられた軸受部138bを介して支持テーブル145に支持されている。そして、傾斜調整の際、例えば、半導体基板WdをR方向へ回動させるため、第1アクチュエータ146によってチルトテーブル138をR方向へ回動させるなどしてY軸周りの傾斜調整を行うことができるようになっている。
第1アクチュエータ146及び第2アクチュエータ(図示せず)は、本実施形態における第1アクチュエータ46及び第2アクチュエータ48と同様、それぞれ2つのベローズアクチュエータを有し、2つのベローズアクチュエータの間に第4の作動片160c等が挟み込まれる構成となっている。第1アクチュエータ146の配置方向としては、図10及び図11に示すように、一方のベローズアクチュエータを第4の作動片160cの上方に、他方のベローズアクチュエータを第4の作動片160cを挟んでその下方に配置し、Z軸方向である鉛直方向にベローズアクチュエータの駆動力が作用するように配置されている。なお、第2アクチュエータの配置方向も第1アクチュエータ146と同様、鉛直方向に駆動力が作用する方向としている。また、第4の作動片160cは、第1アクチュエータ146の駆動力の作用方向と直角の方向、すなわち、X軸方向と平行な方向に延びるように構成されている。
この比較例のステージ装置134で傾斜調整を行う場合、例えば、図示R方向へチルトテーブル138を回動する場合、第1アクチュエータ146の上方のベローズアクチュエータ内に空気が供給され、第4の作動片160cを図11に示す矢印A方向へ移動させるように駆動力が作用する。
ところが、第4の作動片160cはチルトテーブル138に固定されており、チルトテーブル138の回動方向に沿って、点Oを中心とした回動を行う。そのため、第4の作動片160cは、鉛直下方(矢印A方向)へ移動するのではなく、点Oを中心とした同心円の外周に沿って移動することになる。そして、この移動の軌跡は、図11に示す矢印A2と略平行の方向に沿っている。従って、第4の作動片160cに伝達された駆動力の内、A2方向の駆動分力が主に第4の作動片160cを介してチルトテーブル138に伝達されて傾斜調整が行われる。なお、第4の作動片160cの回動運動における移動距離は微小な軌跡であり、ここでは直線とみなして説明する。
一方、第4の作動片160cの移動方向と略直角である矢印A1方向への駆動分力は、第4の作動片160cの移動方向と異なった方向への駆動力であるため、第4の作動片160cに伝達されるもののチルトテーブル138の回動には使用されない。すなわち、第4の作動片160cと上方のベローズアクチュエータとの当接点において、摩擦力として消費されてしまうことになる。この摩擦により、当接点にある押圧部が経時的に磨耗し、ベローズアクチュエータの駆動力が正確に第4の作動片160cへ伝達されず、駆動力が作用する作用点でのズレ発生の原因となる。
次に、本実施形態に係るステージ装置における第1アクチュエータ46と第2アクチュエータ48の配置方向について図7〜図9を用いて説明する。第1アクチュエータ46の配置方向としては、図8に示すように、一方のベローズアクチュエータを第1の作動片60cの図示右斜め上方に、他方のベローズアクチュエータを第1の作動片60cを挟んで図示左斜め下方に配置し、点Oを中心とする同心円の円周L1における接線方向にベローズアクチュエータ68,70の駆動力が作用するように配置されている。また、第2アクチュエータ48の配置方向は、図7に示すように、第1アクチュエータ46同様、点Oを中心とする同心円の円周L2における接線方向にベローズアクチュエータの駆動力が作用するように斜めに配置されている。
本実施形態に係るステージ装置34で傾斜調整を行う場合、例えば、図示R方向へチルトテーブル38を回動する場合、第1アクチュエータ46の右斜め上方のベローズアクチュエータ68内に空気が供給され、第1の作動片60cを図9に示す矢印B方向へ移動させるように駆動力が作用する。
第1の作動片60cはチルトテーブル38に固定されており、チルトテーブル38の回動方向に沿って、点Oを中心とした回動を行う。そのため、第1の作動片60cは、点Oを中心とした同心円の外周に沿って回動する。この移動の軌跡は、図9に示す矢印Bと略平行の方向に沿っている。従って、第1の作動片60cに伝達された駆動力は、そのままチルトテーブル38の回動による傾斜調整に使用されることになる。
また、図7に示すように、第2アクチュエータ48の配置方向は、第1アクチュエータ46と同様であり、点Oを中心とする同心円の円周L2上に第2アクチュエータ48は設けられ、第2アクチュエータ48の駆動力の作用方向が同心円の円周L2の接線方向に沿うように、第2アクチュエータ48を配置する。なお、その他の構成については、ここではその説明を省略するが、このような構成により、第1アクチュエータ46と同様の効果を奏する。
従って、本実施形態に係る半導体基板の貼り合わせ装置1においては、比較例などに比べ、回動R方向等と駆動力が作用する方向とは略同一となり、余分な方向へ力が拡散することが少なくなり、駆動力の効率的な利用が可能となる。また、回動方向と駆動力が作用する方向とが略同一なので、ベローズアクチュエータと作動片との当接部における摩擦の発生が減少し、摩擦に伴う押圧部の磨耗を抑えることも可能となる。その結果、作用点における押圧部のズレを長期に渡って防止することができ、高精度な傾斜調整を長期にわたって継続させることができる。更に、押圧部の磨耗を抑えることにより、磨耗によるコンタミの発生も抑えることができ、半導体基板へのコンタミの付着を防止して歩留まりを向上させることもできる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、第1アクチュエータ46、第2アクチュエータ48、θ駆動機構50、及びZ駆動機構52を空気圧を使った駆動機構とし、空気圧の変動によりベローズアクチュエータ等を駆動する構成としたが、これらを油圧など他の流体を使った駆動機構から構成されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、半導体基板Wdを上昇させて半導体基板Wuに当接させているが、上部ステージ20にZ駆動機構を設けて半導体基板Wuを下降させて半導体基板Wdに当接させるようにしてもよいし、下部ステージ30と上部ステージ20との双方にZ駆動機構を設けて半導体基板Wuと半導体基板Wdとを当接させるようにしてもよい。要するに、ウェハテーブル24,36が相対的に接近離間可能であればよい。
更に、上記実施形態では、第1アクチュエータ46及び第2アクチュエータ48が駆動開始する初期位置状態で駆動力の作用方向が接線方向に沿い、駆動状態で駆動力の作用方向が接線方向に対して±1度の範囲内で沿うようにしているが、第1アクチュエータ46又は第2アクチュエータ48の少なくともどちらかが初期位置状態又は駆動状態にある場合において、駆動力の作用方向が接線方向に±1度の範囲内で沿っていれば上述した効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、半導体基板Wd,Wuがそれぞれウェハで構成された例を示したが、これに代えて、ウェハを分割することにより形成されるチップ、例えば本実施形態に係る貼り合わせ装置1を用いて積層された複数のウェハからなる積層体、及び、積層された複数の前記チップからなる積層体等で、半導体基板Wd,Wuをそれぞれ構成することができる。
本実施形態に係る半導体基板の貼り合わせ装置の構成を模式的に示す概略図である。 ウェハテーブルとチルトテーブルの構成を示す部分拡大図である。 ステージ装置(チルトテーブルより上部の構成を図示略)の斜視図である。 ステージ装置(チルトテーブルより上部の構成を図示略)の別の角度から見た斜視図である。 図3のV-V線に沿う断面図である。 図5の第1アクチュエータの部分拡大図である。 チルトテーブルの回動中心に対する第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの配置図である。 チルトテーブルの回動中心に対する第1アクチュエータの断面配置図である。 第1アクチュエータの駆動力の方向と、接線方向との関係を示す図である。 比較例におけるチルトテーブルの回動中心に対する第1アクチュエータの断面配置図である。 比較例における第1アクチュエータの駆動力の方向と、接線方向との関係を示す図である。
符号の説明
1…貼り合わせ装置、22…ウェハテーブル(第2の基板保持テーブル)、36…ウェハテーブル(第1の基板保持テーブル)、38…チルトテーブル(第1の基板保持テーブル)、38c…軸受部、46…第1アクチュエータ、48…第2アクチュエータ、50…θ駆動機構(θ駆動手段)、52…Z駆動機構(Z駆動手段)、52c…接続球、45e…V溝、60…第1作動部、62…第2作動部、68,70,74,76,78,80…ベローズアクチュエータ、L…軸線、L1,L2…円周、O…回動中心、R…回動方向、Wu…半導体基板(第2半導体基板)、Wd…半導体基板(第1半導体基板)。

Claims (12)

  1. 第1の半導体基板と第2の半導体基板とを互いに貼り合わせるための半導体基板の貼り合わせ装置であって、
    前記第1の半導体基板を保持する保持面を有する第1の基板保持テーブルと、
    前記第2の半導体基板を前記第1の半導体基板に対向するように保持し、前記第1の半導体基板と前記第2の半導体基板とを互いに貼り合わせるべく前記第1の基板保持テーブルに対して相対的に移動可能な第2の基板保持テーブルと、
    該第1の基板保持テーブルの前記保持面に沿って伸びる一の軸の周りに前記第1の基板保持テーブルを回動させるための第1アクチュエータとを備え、
    前記第1アクチュエータから前記第1の基板保持テーブルに与えられる駆動力の作用方向は、該駆動力により前記第1の基板保持テーブルが回動させられる際に前記駆動力の作用点が描く弧の接線方向にほぼ沿い、前記第1のアクチュエータの前記駆動力の作用点が描く弧が前記第1の基板保持テーブルの回動中心を中心とする円の一部であることを特徴とする半導体基板の貼り合わせ装置。
  2. 前記第1アクチュエータは伸縮変形可能であり、該第1アクチュエータの伸縮変形により前記駆動力が前記第1の基板保持テーブルに作用し、前記第1アクチュエータの伸縮範囲内に、前記駆動力の作用方向が前記接線方向に沿う伸縮位置が存在することを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の貼り合せ装置。
  3. 前記第1の基板保持テーブルは、前記保持面と反対側に位置する裏面に球面状の軸受部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  4. 前記軸受部は、非接触の流体軸受からなることを特徴とする請求項3に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  5. 前記第1の基板保持テーブルの前記保持面に沿って伸び且つ該保持面上で前記一の軸に交差する他の軸の周りに前記第1の基板保持テーブルを回動させるための第2アクチュエータを更に備え、
    該第2アクチュエータから前記第1の基板保持テーブルに与えられる駆動力の作用方向は、該駆動力により前記第1の基板保持テーブルが回動させられる際に前記駆動力の作用点が描く弧の接線方向にほぼ沿うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  6. 前記第2アクチュエータは伸縮変形可能であり、該第2アクチュエータの伸縮変形により前記駆動力が前記第1の基板保持テーブルに作用し、前記第2アクチュエータの伸縮範囲内に、前記駆動力の作用方向が前記接線方向に沿う伸縮位置が存在することを特徴とする請求項5に記載の半導体基板の貼り合せ装置。
  7. 前記第1の基板保持テーブルは、前記第1アクチュエータに連係される第1作動部と、前記第2アクチュエータに連係される第2作動部とを有し、前記第1作動部は、前記保持面に沿って伸び且つ前記一の軸に直交する線分上に配置され、前記第2作動部は、前記保持面に沿って伸び且つ前記他の軸に直交する線分上に配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  8. 前記一の軸及び前記他の軸は、互いに直交することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  9. 前記一の軸と前記他の軸との交点を通り前記保持面に対して垂直に延出した軸線の周りに前記第1の基板保持テーブルを回動させるθ駆動手段を更に備えたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一項に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  10. 前記第1アクチュエータ、前記第2アクチュエータ、及び前記θ駆動手段は、気体の供給及び排出によって駆動するベローズアクチュエータであることを特徴とする請求項9に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  11. 前記保持面に垂直な方向へ前記第1の基板保持テーブルを移動させるZ駆動手段を更に備え、該Z駆動手段は、キネマティックカップリングによって、前記第1の基板保持テーブルに連係していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
  12. 前記Z駆動手段は、エアベアリングシリンダであることを特徴とする請求項11に記載の半導体基板の貼り合わせ装置。
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