JP5353740B2 - 溶融物レベル計測装置および溶融物レベル計測方法 - Google Patents

溶融物レベル計測装置および溶融物レベル計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを計測する溶融物レベル計測装置および溶融物レベル計測方法に関するものである。
高炉やシャフト炉をはじめとする竪型炉では、炉頂から原料を投入し、炉下部に取り付けられた出銑口から炉底に溜まった溶融物を間欠的または連続的に取り出している。このような竪型炉のうち、キュポラ(シャフト炉)等の小型のスクラップ溶解炉では、炉が大気に解放されており、炉内の溶融物の液面のレベル(溶融物レベル)は、大気圧とバランスして定常状態時ではほぼ一定の溶融物レベルとなっている。しかしながら、出銑初期等の非定常状態時では、出銑口の周辺にコークスが詰まる等して短時間で炉内の溶融物レベルが上昇してしまい、羽口溶損といった操業トラブルの原因となる。したがって、安定に操業するためには炉内の溶融物レベルを管理することが重要であるが、操業中に炉内の溶融物レベルを直接観察することはきわめて困難である。
ここで、高炉における溶融物レベル計測方法として、例えば特許文献1,2に開示された技術が知られている。これら特許文献1,2では、高炉炉下部の羽口下部より下方の炉壁レンガ内に、その先端を炉壁内面に露出させた電極を垂直方向に少なくとも2個配設している。そして、特許文献1では、炉壁レンガに埋設した電極間を高炉炉外の電圧調整機構を介して接続して電気回路を形成し、電気回路を流れる電流量を計測することによって高炉内における溶融体のレベルを把握している。また、特許文献2では、溶銑に接する最下部の電極と他の電極とで電気回路を形成し、この電気回路を流れる電流量を計測することによって高炉内における溶融体のレベルを把握している。
特開2000−192123号公報 特開2000−192124号公報
特許文献1や特許文献2の技術では、電極の外周面が炉壁レンガに直接接触した構成となっている。ここで、炉下部を形成する炉壁レンガには、多くの場合熱伝導率が高い黒鉛含有の導電性耐火物を材質とした耐火レンガが用いられる。したがって、特許文献1や特許文献2のように電極の外周面が炉壁レンガと接触する構成では、電気回路を流れる電流が炉壁レンガに流れ出し、電気回路を流れる電流が、例えば炉壁レンガの残厚や高さ方向に隣接する炉壁レンガ同士の接触状態、あるいは電極と炉壁レンガとの接触状態等によって変動してしまう。このため、溶融物レベルを正しく検知できない場合があるという問題があった。
また、特許文献1や特許文献2の技術では、電極の材質として、溶銑と接触しても液相を生成しない高融点の金属(溶銑温度で固体状態を保つ金属)を挙げている。ここで、高炉内は還元雰囲気であるのに対し、スクラップ溶解炉の炉内は酸化雰囲気となっている。したがって、スクラップ溶解炉では、前述のような金属で電極を構成すると、炉内の酸化雰囲気下で電極が酸化してしまう。このため、電気抵抗が高くなって電流が流れにくくなり、溶融物レベルの誤検知が生じて操業トラブルの原因となるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを正確に計測することができる溶融物レベル計測装置および溶融物レベル計測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる溶融物レベル計測装置は、スクラップ溶解炉の炉下部において、炉底からの異なる高さ位置に少なくとも2本の電極をそれぞれ一端が炉内側に露出し、他端が炉外側に露出するように炉壁内に設置し、該電極の他端を電圧源と接続して電気回路を形成し、該電気回路に流れる電流を検出して前記スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを計測する溶融物レベル計測装置であって、前記電極は、導電性耐火物からなる電極本体を備え、該電極本体の外周面が絶縁性耐火物からなる被覆部材で被覆されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測装置は、上記の発明において、前記電極本体の断面積は、前記スクラップ溶解炉内に投入されるコークスの平均断面積よりも小さく、前記電極の一端は、前記電極本体の端面が前記被覆部材の端面よりも前記コークスの平均粒径以上内側に凹んだ形状を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測装置は、上記の発明において、前記スクラップ溶解炉の炉下部には、耐火レンガを用いて閉口され、炉内へ進入する際に開口される横穴が設けられており、前記電極は、前記横穴に設置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測装置は、上記の発明において、前記横穴を閉口する前記耐火レンガのうち、少なくとも前記電極の設置位置近傍を形成する耐火レンガの炉内側に露出する端面に絶縁性耐火物が塗布されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測方法は、導電性耐火物からなる電極本体の外周面を絶縁性耐火物からなる被覆部材で被覆して電極を構成し、該電極を、スクラップ溶解炉の炉下部の炉壁内において、一端が炉内側に露出し、他端が炉外側に露出するように炉底からの異なる高さ位置に少なくとも2本設置し、前記電極の他端を電圧源と接続して電気回路を形成して該電気回路に流れる電流を検出し、前記スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを計測することを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測方法は、上記の発明において、前記電極本体の断面積は、前記スクラップ溶解炉内に投入されるコークスの平均断面積よりも小さく、前記電極の一端は、前記電極本体の端面が前記被覆部材の端面よりも前記コークスの平均粒径以上内側に凹んだ形状を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測方法は、上記の発明において、前記スクラップ溶解炉の炉下部には、耐火レンガを用いて閉口され、炉内へ進入する際に開口される横穴が設けられており、前記電極が、前記横穴に設置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる溶融物レベル計測方法は、上記の発明において、前記横穴を閉口する前記耐火レンガのうち、少なくとも前記電極の設置位置近傍を形成する耐火レンガの炉内側に露出する端面に絶縁性耐火物が塗布されたことを特徴とする。
本発明では、溶融物レベルを計測するための電極を、導電性耐火物からなる電極本体の外周面が絶縁性耐火物からなる被覆部材で被覆された構成とし、電極の外周が絶縁された構成とした。これにより、電極本体が炉壁と直接接触しないため、炉壁を形成している炉壁レンガに電流が流れ出し、これに起因して電気回路を流れる電流が変動することがない。また、電極本体の材質として導電性耐火物を用いることとしたので、金属を用いる場合のように酸化物を生成して電気回路を流れる電流が変動することもない。したがって、スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを正確に計測することができる。
図1は、実施の形態における溶融物レベル計測装置およびスクラップ溶解炉の炉下部の内部を示した模式図である。 図2は、電極の構成例を説明する説明図である。 図3は、電極の他の構成例を説明する説明図である。 図4は、炉下部のマンホールを示す正面図である。 図5は、実施例における溶融物レベル計測装置およびスクラップ溶解炉の炉下部の内部を示した模式図である。 図6は、実施例における電極の寸法例を示す図である。 図7は、溶融物レベルの計測結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる溶融物レベル計測方法および溶融物レベル計測装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態の溶融物レベル計測装置1の構成およびこの溶融物レベル計測装置1を適用したスクラップ溶解炉6の炉下部を切り欠いて内部を示した模式図である。なお、図1では、スクラップ溶解炉6の炉下部に埋設される電極の位置(高さ)を示すため、溶融物レベル計測装置1を構成する電極10(10−1,10−2,10−3)を含む切断面を示している。
ここで、スクラップ溶解炉6は、炉頂から鉄源(鉄スクラップ)をコークスとともに投入し、炉底に溜まった銑鉄(溶銑)を炉下部に設けられた図示しない出銑口から間欠的または連続的に炉外へ排出するものであり、図示しない羽口から熱風や空気(酸素)を吹き込み、コークスを熱源に鉄スクラップを溶解して溶銑を得る。このスクラップ溶解炉6は、図1に示すように、炉下部において溶銑61およびスラグ62からなる溶融物60を貯留する。スラグ62は、溶銑61よりも比重が小さいため、溶銑61の上層に分離する。
溶融物レベル計測装置1は、溶融物60を貯留する炉下部の炉壁を貫通する少なくとも2本(図1では3本)の棒状の電極10(10−1,10−2,10−3)と、電圧発生装置21,22と、電流検出装置31,32とを含む。
各電極10(10−1,10−2,10−3)は、それぞれ炉下部の異なる高さ位置において、一端が炉内に露出し、他端が炉外に露出するように炉壁に埋設されている。そして、電極10−1および電極10−2の他端がケーブルを介して電圧発生装置21と接続されており、電気回路51を形成している。また、電極10−1および電極10−3の他端がケーブルを介して電圧発生装置22と接続されており、電気回路52を形成している。
これら電極10を埋設する高さ位置は、例えば溶融物レベルの計測における必要検知位置をもとに設定する。例えば、溶融物レベル(すなわちスラグ62の上面レベル)がそれ以上上昇すると注意の必要がある液位、あるいは危険と考えられる液位(危険液位)をもとに設定する。特に、最上位の電極10の高さ位置は、前述の危険液位、具体的には、例えば羽口の下方近傍等、それ以上溶融物レベルが上昇すると操業トラブルの恐れが生じる液位に設定する。本実施の形態では、例えば、炉底近傍の所定の高さ位置、危険液位に相当する高さ位置、およびこれらの間の所定の高さ位置の3つの高さ位置に各電極10(10−1,10−2,10−3)を埋設している。
なお、電極10のサイズや埋設する電極10の本数は、適宜設定してよい。例えば、溶融物レベルの計測における必要分解能をもとに設定すればよい。すなわち、溶融物レベルの変化を細かく検知する必要がある場合には、電極10の縦の幅(炉壁に埋設された際に炉壁の高さ方向に沿う幅)を短くし、埋設する電極10の本数を増やせばよい。このとき、各電極10は、高さ方向に等間隔で埋設してもよいし、個別に高さ位置を設定して埋設してもよい。
電圧発生装置21,22は、直流電源または交流電源で実現され、操業時において対応する電気回路51,52に常時所定の電圧を印加する。なお、検知する溶融物レベルに応じて直流電源または交流電源を選択的に採用し、対応する電気回路51,52に直流電圧または交流電圧を別個に印加することとしてもよい。
ここで、溶融物60である溶銑61およびスラグ62は、いずれも導電性を有する。したがって、炉内の溶融物レベルが上昇し、電極10−2の高さ位置に達すると、電極10−1,10−2間が導通して電気回路51に電流が流れるため、溶融物レベルが電極10−2の高さ位置に達したことを検知することが可能である。また、さらに炉内の溶融物レベルが上昇し、電極10−3の高さ位置に達すると、電極10−1,10−3間が導通して電気回路52に電流が流れるため、溶融物レベルが電極10−3の高さ位置に達したことを検知することが可能である。
電流検出装置31,32は、対応する電気回路51,52を流れる電流を検出するためのものであり、例えば、対応する電気回路51,52に挿入した電流計で構成される。この電流検出装置31,32は、データ処理装置40と接続されており、電流計の検出信号をデータ処理装置40に出力する。データ処理装置40は、例えばA/D変換器とパーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成され、電流計の検出信号をA/D変換器を介して取り込む。そして、データ処理装置40(詳細にはPC)は、このようにして取り込んだ電流計の検出信号をもとに溶融物レベルを時系列で計測してデータを収集し、炉内の溶融物レベルの変化を監視する。また、本実施の形態では、上記したように、危険液位に相当する高さ位置に最上位の電極10−3が埋設されており、溶融物レベルが電極10−3の高さ位置に達したことを検知すると、データ処理装置40(PC)は、警報の出力処理を行う。ただし、溶融物レベルが電極10−2の高さ位置に達した際にも、同様に警報を出力するようにしてもよい。警報は、例えば適所に配設された図示しないスピーカから警報音を出力する構成としてもよいし、PCの表示画面に表示する構成としてもよい。
なお、電流検出装置31,32の構成は、これに限定されるものではない。例えば、対応する電極10間に所定の抵抗値を有する電気抵抗を挿入し、その両端の電位差を測定することで電気回路51,52を流れる電流を検出する構成としてもよい。この場合には、電位差を測定する電圧計を含めて電流検出装置31,32を構成し、データ処理装置40は、この電圧計の検出信号をA/D変換器を介して取り込むようにしてもよいし、生じた電位差を直接A/D変換器を介して取り込む構成としてもよい。
次に、以上のように構成される溶融物レベル計測装置1で用いる電極10の構成について説明する。図2は、電極10の構成例を説明する説明図であり、本構成の電極10が埋設された炉壁の断面を示している。図2に示すように、電極10は、電極本体11と、絶縁用の被覆部材12とを備え、電極本体11の外周表面が被覆部材12によって覆われた構成となっている。この電極10の一端側は、電極本体11の一端面111が被覆部材12の一端面と同一平面を形成し、平坦な端面となっている。一方、電極10の他端側は、電極本体11の他端部112が被覆部材12の他端面よりも突出している。電極10の長さは、被覆部材12によって被覆された部分の長さが、埋設される炉壁の厚さと略同一の長さに形成される。そして、このように構成される電極10は、炉底部の所定の高さ位置において、一端側の平坦に形成された端面が周囲の炉壁内面と同一平面を形成して電極本体11の一端面111が炉内に露出し、他端側において突出している電極本体11の他端部112が炉外に露出するように埋設される。これによれば、炉内の落下物等が衝突することによる電極10に破損を防止できる。また、上記したように、電極10の他端にはケーブルを介して電圧発生装置21または電圧発生装置22が接続されるが、電極本体11の他端部112が炉外に露出しているので、ケーブルの接続作業が容易に行える。
電極本体11の材質としては、導電性耐火物を用いる。スクラップ溶解炉6の炉内は酸化雰囲気である。このため、電極本体11として金属を用いると、酸化雰囲気下で酸化物を生成してしまい、電気抵抗が変動したり、場合によっては酸化物が脆化してその部分から溶銑の差込が発生するといった事態が発生し、操業トラブルが懸念されるためである。電極本体11の材質を導電性耐火物とすれば、このような事態を防止し、安定した操業が実現できるとともに、操業上の安全も確保できる。
また、導電性を有する耐火物の多くは黒鉛(カーボン)を含有している。カーボンを含有する耐火物が溶融物60に接触すると、耐火物中のカーボンが溶銑61中へ溶出し、耐火物が脆化して削られてしまうという問題がある。これは、スクラップ溶解炉6により製造される溶銑61がカーボン不飽和であることに起因する。したがって、耐久性の観点から、電極本体11の材質としてカーボンの含有割合が高い耐火物は不適当である。導電性を有し、カーボンの含有割合が低い耐火物としては、例えばジルコニア系の導電性耐火物が挙げられる。ジルコニア系の導電性耐火物には、カーボンを含有するものの、その含有割合は20%程度と低いものがある。耐久性の面から、よりカーボンの含有割合が小さく導電性がある材質の耐火物を電極本体11として使用することが望ましいが、実際には、溶銑61中のカーボンの不飽和度から、カーボン分が溶出しても脆くならないような材質をそのカーボン含有割合等をもとに選ぶのがよい。このように、電極本体11の材質は、カーボンの含有割合が20%程度あるいはそれ以下の導電性耐火物が望ましい。なお、特許文献1のような高炉により製造される溶銑は、カーボン飽和であるため前述のような問題は生じない。その他の要素としては、電気伝導度が103〜104(1/Ωm)程度の導電性耐火物が適切であり、望ましい。また、電極本体11の耐火物に要求される機能として、耐熱衝撃性があるが、耐熱衝撃性については炉底を構成する耐火物に合致したものを選べばよい。
一方、被覆部材12の材質としては、絶縁性耐火物を用いる。したがって、電極10は、その外周が絶縁されている。ここで、背景技術で説明したように、スクラップ溶解炉6の炉下部は、耐火レンガを用いて施工される。耐火レンガとしては、熱伝導率の観点から一般にカーボンレンガが用いられている。このため、炉底に貯留される溶銑がカーボン飽和である高炉と異なり、溶銑61がカーボン不飽和であるスクラップ溶解炉6では、炉壁を形成するカーボンレンガが炉下部に貯留される溶融物60と接触すると、電極本体11の材質としてカーボンの含有割合が高い導電性耐火物を用いる場合と同様の事態が起こる。すなわち、カーボンが溶銑61中に溶出し、炉壁が脆化して劣化するという問題が生じる。これを防止し、炉壁を保護するため、スクラップ溶解炉6では、施工時において炉壁内面にラミング材と呼ばれる絶縁性の不定形耐火物が塗布されるようになっている。このように、スクラップ溶解炉6の炉下部は、その炉壁内面が絶縁されている。このため、特許文献1や特許文献2のように電極(電極本体)が炉壁を形成する炉壁レンガ(カーボンレンガ)と直接接触する構成では、電気回路51,52を流れる電流がカーボンレンガに流れ出し、溶銑61および/またはスラグ62を流れる電流路(電気回路51,52)の他に、カーボンレンガを流れる電流路が形成されてしまう。カーボンレンガに流れ出す電流量は、カーボンレンガの残厚や、電極の周辺に積まれるカーボンレンガ同士の接触状態、あるいは電極とカーボンレンガとの接触状態によって変動するため、溶銑61および/またはスラグ62を流れる電流量(電気回路51,52を流れる電流量)が変動して溶融物レベルを正確に検知できないという問題が生じることとなる。
これに対し、本実施の形態では、電極本体11の外周表面を被覆部材12で被覆するようにしたので、電流は、溶銑61および/またはスラグ62(すなわち電気回路51,52)にのみ流れるため、溶融物レベルを正確に検知することが可能となる。
電極本体11を被覆するための絶縁性耐火物としては、例えば不定形耐火物を用いる。このように構成される電極10は、例えば、電極本体11となる棒状の導電性耐火物の外周表面を被覆部材12となる前述の不定形耐火物で被覆して成型する。そして、炉壁の該当する高さ位置に形成される貫通孔に挿入して埋設する。このように、電極10を予めモジュール化しておけば、施工時の取り扱いが簡便である。
なお、電極の構成は、図2に示した構成に限定されるものではない。図3は、変形例における電極10aの構成例を説明する説明図であり、本構成の電極10aが埋設された炉壁の断面を示している。スクラップ溶解炉6内に熱源として投入されるコークスは、操業時において炉底に積層しており、図2に示す構成の電極10を適用した場合のように電極10の一端側の平坦な端面が炉壁内面と同一平面を形成して電極本体11の一端面111が炉内に露出する構成では、炉底に積層したコークスが電極本体11に接触し得る。このため、電極本体11からコークスに電流が伝播してしまい、溶融物レベルの誤検知を生じる可能性がある。ここで、高炉において溶銑を製造する際に炉内に投入されるコークスは還元材の役割も果たすため、その粒径が炉内において次第に縮小する。これに対し、スクラップ溶解炉6において溶銑を製造する場合には、炉内に投入されるコークスの多くは投入時の大きさを保ったままである。
そこで、図3に示すように、電極10aにコークスCが接触するのを避けるため、その断面積がコークスCの平均断面積よりも小さい電極本体11aを用い、電極本体11aの一端面111aを被覆部材12aの一端面よりもコークスCの平均粒径以上内側に凹ませて電極10aの一端側の端面を断面視凹状に形成するとより望ましい。これにより、電極本体11aの一端面111aにコークスCが接触する事態を防止できる。なお、この電極10aにおいて、電極本体11aの他端部112は、図2の電極10と同様に被覆部材12aの他端面よりも突出させている。
具体的には、コークスCの粒径は、30mm〜50mm程度である。そこで、本実施の形態では、コークスCの平均粒径を50mmとする。そして、例えば電極10aの端面の径あるいは各辺の長さを少なくとも50mm以下とすることで電極10aの断面積をコークスCの平均断面積以下とし、電極本体11aの一端面111aを被覆部材12aの一端面よりも50mm以上凹ませて電極10aを成型する。そして、炉底部の所定の高さ位置において、図3に示すように、被覆部材12aの一端面が周囲の炉壁内面と同一平面を形成するように電極10aを埋設する。これによれば、図2の電極10と同様に施工時の取り扱いが簡便であり、且つ電極本体11aに対するコークスCの接触を防止できるので、溶融物レベルをより一層正確に検知することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、溶融物レベルを計測するために炉壁に埋設する電極10を、導電性耐火物からなる電極本体11の外周面が絶縁性耐火物からなる被覆部材12で被覆された構成とし、電極10の外周が絶縁された構成とした。これにより、電極本体11から炉壁を形成しているカーボンレンガに電流が流れ出すことがなく、これに起因して電気回路51,52を流れる電流が変動することがない。また、電極本体11の材質として導電性耐火物を用いることとしたので、金属を用いる場合のように酸化物を生成して電気回路51,52を流れる電流が変動することもない。したがって、スクラップ溶解炉6内の溶融物レベルを正確に計測することができる。これによれば、炉内の溶融物レベルを適正に監視することができるので、出銑初期等の非定常状態時のように、出銑口の周辺にコークスが詰まる等して短時間で炉内の溶融物レベルが上昇した場合であっても、操業トラブルを引き起こすことなく安定した操業が実現できる。
なお、上記した実施の形態では、スクラップ溶解炉の炉下部において炉壁に電極を埋設することとした。しかしながら、長期にわたってスクラップ溶解炉を操業する場合、上記したように炉壁に電極を埋設することとすると、例えば電極が破損した場合の交換作業が非常に困難である。すなわち、電極を交換する場合には、その埋設位置周辺の炉壁部分を構成している耐火レンガ(カーボンレンガ)を取り壊し、その後新しい電極を埋設して改めて耐火レンガを積む作業が必要となる。このため、施工に時間を要するとともにコストも増大する。
ところで、スクラップ溶解炉の中には、炉下部の炉壁の所定位置において、補修時に作業者が炉内に出入りするために開口される横穴としてのマンホールを備えたタイプのものが存在する。図4は、炉下部に設けられるマンホール7を示す正面図である。このマンホール7は、操業時は耐火レンガ71が積まれて閉口され、炉下部の炉壁の一部を形成するが、例えば定期的あるいは不定期の補修時に取り壊されて開口されるようになっており、作業者は、このマンホール7から補修のために炉内に進入する。このマンホール7部分に電極10b(10b−1,10b−2,10b−3)を埋設するようにしてもよい。これによれば、マンホール7外の炉壁を取り壊す場合と比較して電極10bの交換作業を容易に行うことができる。また、例えば補修時に電極10bを交換することができるので、交換作業を効率良く行え、さらにはコストの増大を抑えることができる。
図4では、図4中に向かって左側の端縁部に高さの異なる3本の電極10b(10b−1,10b−2,10b−3)が埋設されて閉口されたマンホール7を例示している。電極10bは、図2の構成を適用したものでもよいし、図3の構成を適用したものでもよいが、そのサイズ(電極本体11bを被覆する外側の被覆部材12bの外形形状)を、耐火レンガ71の外形形状と同一寸法に成型する。これにすれば、電極10bを埋設する高さ位置において耐火レンガ71にかえて電極10bを積めばよく、施工が簡便である。また、図4に例示するようにマンホール7の端縁部に電極10bを埋設すれば、マンホール7を開口する際、電極10bが埋設された端縁部を避けて耐火レンガ71を取り壊したとしても作業者の出入りに邪魔にならない。すなわち、補修時において電極10bを交換する必要がない場合には、電極10bをマンホール7の端縁部に残しておくことができるので、コストの低減が図れる。ただし、電極10bを埋設する位置は端縁部に限定されるものではない。
開口されたマンホール7は、炉内の補修後、耐火レンガ71を積んで閉口する。ここで、上記したように、スクラップ溶解炉6では、炉下部の炉壁内面には炉壁を保護するためのラミング材が塗布されるが、開口されたマンホール7に耐火レンガ71を積んで閉口してしまうと、このマンホール7部分において炉壁内面に露出する耐火レンガ71の端面にラミング材を塗布する作業は困難であり、このマンホール7の炉内側は、耐火レンガ71の端面が露出した状態となる。しかしながら、操業中に溶融物レベルが低下すると、炉壁内面に溶融物60が付着する。この付着がマンホール7部分において露出した耐火レンガ71の端面に生じると、付着した溶融物60を介して電極10bとマンホール7部分の耐火レンガ71とが電気的に導通してしまい、溶融物レベルの誤検知を生じる可能性がある。
そこで、マンホール7の閉口時、耐火レンガ71を積む過程で、電極10bの高さ位置に電極10bを埋設した後、少なくとも電極10bの周囲に絶縁体を設けて電極10bの周囲と耐火レンガ71とを電気的に絶縁するようにしてもよい。これによれば、電気回路51,52を流れる電流が耐火レンガ71に流れ出すことがなく、溶融物レベルを正確に検知することが可能となる。例えば、電極10b周辺の耐火レンガ71の炉内側となる端面にラミング材を塗布する構成とすれば、施工が簡便である。また、本例では、電極10bをマンホール7の端縁部に埋設することとしているので、マンホール7の電極10bを埋設する側の端縁部から耐火レンガ71を積むようにすることでラミング材の塗布作業を容易に行うことができる。なお、マンホール7を閉口するのに用いる耐火レンガの炉内側となる端面に事前にラミング材を塗布しておく構成としてもよい。そして、開口部分に耐火レンガを積み上げてマンホール7を閉口する際、少なくとも電極10bの埋設位置近傍において、前述のように炉内側となる端面にラミング材が塗布された耐火レンガを配置することでマンホール7を閉口するようにしてもよい。
(実施例)
以下、本発明の実施例を示す。図5は、本実施例の溶融物レベル計測装置1cの構成およびこの溶融物レベル計測装置1cを適用したスクラップ溶解炉6cの炉下部を切り欠いて内部を示した模式図である。図5では、スクラップ溶解炉6cの炉下部において電極10c(10c−1,10c−2,10c−3)が埋設されたマンホール7cを含む切断面を示している。なお、図5において、実施の形態で説明した溶融物レベル計測装置1と同様の構成については同一の符号を付して示している。
本実施例では、スクラップ溶解炉6cとして、炉の内径が3400mm、炉下部の幅が800mmであり、炉下部の炉壁の所定位置において高さが1200mmのマンホール7cを備えたものを用いた。
マンホール7cは、炉底からの高さが所定の高さ位置となるように3本の電極10c(10c−1,10c−2,10c−3)を埋設し、電極10c以外の部分に耐火レンガ(カーボンレンガ)を積んで施工した。具体的には、炉底部に電極10c−1を埋設し、炉底から600mmの高さ位置に電極10c−2を埋設し、炉底から1000mmの高さ位置に電極10c−3を埋設した。
図6は、本実施例の電極10cの寸法例を示す図であり、図6(a)は、電極10cの縦断面を示し、図6(b)は、電極10cの平面を示している。例示する電極10cの寸法は、炉内に投入されるコークスの平均粒径を40mm程度と想定した寸法である。すなわち、本実施例では、図6に示すように、電極本体11cの縦の幅(炉壁に埋設された際に炉壁の高さ方向に沿う幅)を30mm、横の幅を35mm、長さを1100mmとした。また、被覆部材12cを含めた電極10cの断面の寸法は、マンホール7cを閉口する耐火レンガの断面の寸法と同一とし、縦の幅を65mm、横の幅を114mmとした。また、被覆部材12cの長さは、閉口時のマンホール7cの厚さと同一とし、1100mmとした。
電極本体11cの材質(導電性耐火物)としては、主成分がジルコニア(ZrO2)のもので、カーボン(C)の含有割合が17.4%のものを用いた。一方、被覆部材12cの材質(絶縁性耐火物)としては、主成分がアルミナのものを用いた。
そして、電極本体11cの一端面111cを被覆部材12cの一端面よりも50mm凹ませ、その分電極本体11cの他端部112cを被覆部材12cの他端面から突出させて電極10cを成型した。また、本例の電極10cには、電極本体11cの他端部112cにケーブル接続用の接続孔115を設けた。これによれば、電極本体11cに対するケーブルの接続作業をより容易に行える。
そして、電極10cを埋設して耐火レンガを積んだ後、図5に示すように、炉内側の電極10cを除く部分(炉内側に露出する耐火レンガの端面)に絶縁性の不定形耐火物であるラミング材81を200mm程度の厚さに塗布し、マンホール7cを閉口した。なお、マンホール7cの部分を除く炉下部の炉壁内面には、施工時にラミング材82が塗布されている。
このようにマンホール7c部分に埋設した電極10c−1,10c−2の他端側には、電圧発生装置21cとして直流電源をケーブル接続し、電気回路51cに直流電圧を印加する構成とした。これにより、溶融物レベルが上昇して電極10c−2の高さ位置に達すると、電気回路51cに直流電流が流れる。また、この電極10c−1,10c−2間には100Ωの電気抵抗311を直列に接続し、両端の電位差を測定する電圧計312を設けて電流検出装置31cを構成した。
同様に、電極10c−1,10c−3の他端側に電圧発生装置22cとして直流電源をケーブル接続し、電気回路52cに直流電圧を印加する。これにより、溶融物レベルが上昇して電極10c−3の高さ位置に達すると、電気回路52cに直流電流が流れる。電極10c−1,10c−3間には100Ωの電気抵抗321を直列に接続し、両端の電位差を測定する電圧計322を設けて電流検出装置32cを構成した。
電流検出装置31c,32cは、それぞれA/D変換器41およびPC42で構成されるデータ処理装置40と接続し、電圧計312,322の検出信号をA/D変換器41を介してPC42に出力する構成とした。
以上のように構成されるスクラップ溶解炉6cにおいて操業を開始し、溶融物レベルの計測を行った。図7は、溶融物レベルの計測結果を示す図である。図7では、横軸を時間とし、縦軸を電流値として、電気回路51cを流れる電流の変化(電流変化曲線G1)を実線で示し、電気回路52cを流れる電流の変化(電流変化曲線G2)を一点鎖線で示している。操業を開始すると、時間の経過とともにスクラップ溶解炉6cの炉下部には溶銑61およびスラグ62が徐々に貯留され、次第に溶融物レベルが上昇していく。
そして、溶融物レベルが電極10c−2の高さ位置に達すると電極10c−1,10c−2間が導通し、電流変化曲線G1に示すように、電気回路51cに電流が流れる(T1)。さらに時間が経過すると、溶銑61の上面レベル(溶銑61とスラグ62との界面位置)が電極10c−2の高さ位置に達する。ここで、溶銑61はスラグ62と比べて電気抵抗が低い。このため、電気回路51cに流れる電流は、電流変化曲線G1に示すように、溶融物レベルが電極10c−2の高さ位置に達したときよりも大きくなる(T2)。また、その後の時間経過に伴って溶融物レベルがさらに上昇し、電極10c−3の高さ位置に達すると、電極10c−1,10c−3間が導通し、電流変化曲線G2に示すように、電気回路52cに電流が流れる(T3)。
そして、電極10c−3の高さ位置に達した時点(T3)で警報を出力し、その後羽口からの送風を停止した。そして、炉下部において出銑口よりも低い高さに設けられるドレインホールから炉内の溶融物60を全て排出し、出銑口付近のコークスを除去して(T4)、その後操業を再開した(T5)。この結果、羽口溶損といった操業トラブルを引き起こすことなく、短時間での操業再開が実現できた。
なお、マンホール7cの上端と羽口の高さとの差が大きく、マンホール7cの上端位置が危険液位に満たない場合には、溶融物レベルが電極10c−2の高さ位置に達した時点から溶融物レベルが電極10c−3の高さ位置に達した時点までの時間をもとに、出銑口が詰まる等の操業トラブルの発生の有無を判断して警報を出力するようにしてもよい。ここで、出銑口が詰まる等の操業トラブルの発生時は、出銑口からの溶融物60の排出速度が非常に遅くなる。したがって、操業トラブルの発生時では、溶融物レベルが電極10c−2の高さ位置に達してから電極10c−3の高さ位置に達するまでの時間が短くなる。そこで、例えば、造銑滓速度と定常状態での出銑滓速度とをもとに、その差が予め設定される所定の閾値以上か否かを判定する。そして、閾値以上の場合に出銑口が詰まる等して操業トラブルが発生していると判断し、警報を出力するようにしてもよい。これによれば、マンホール7cの上端位置が危険液位に満たない場合であっても、操業トラブルの発生有無を判断して警報を出力することができる。
以上のように、本発明の溶融物レベル計測装置および溶融物レベル計測方法は、スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを正確に計測するのに適している。
1,1c 溶融物レベル計測装置
10(10−1,10−2,10−3),10a,10b,10c 電極
11,11a,11c 電極本体
12,12a,12c 被覆部材
111,111a,111c 一端面
112,112c 他端部
21,22,21c,22c 電圧発生装置
31,32,31c,32c 電流検出装置
51,52,51c,52c 電気回路
40 データ処理装置
41 A/D変換器
42 PC
6,6c スクラップ溶解炉
7,7c マンホール
81,82 ラミング材
60 溶融物
61 溶銑
62 スラグ

Claims (8)

  1. スクラップ溶解炉の炉下部において、炉底からの異なる高さ位置に少なくとも2本の電極をそれぞれ一端が炉内側に露出し、他端が炉外側に露出するように炉壁内に設置し、該電極の他端を電圧源と接続して電気回路を形成し、該電気回路に流れる電流を検出して前記スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを計測する溶融物レベル計測装置であって、
    前記電極は、導電性耐火物からなる電極本体を備え、該電極本体の外周面が絶縁性耐火物からなる被覆部材で被覆されたことを特徴とする溶融物レベル計測装置。
  2. 前記電極本体の断面積は、前記スクラップ溶解炉内に投入されるコークスの平均断面積よりも小さく、
    前記電極の一端は、前記電極本体の端面が前記被覆部材の端面よりも前記コークスの平均粒径以上内側に凹んだ形状を有することを特徴とする請求項1に記載の溶融物レベル計測装置。
  3. 前記スクラップ溶解炉の炉下部には、耐火レンガを用いて閉口され、炉内へ進入する際に開口される横穴が設けられており、
    前記電極は、前記横穴に設置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の溶融物レベル計測装置。
  4. 前記横穴を閉口する前記耐火レンガのうち、少なくとも前記電極の設置位置近傍を形成する耐火レンガの炉内側に露出する端面に絶縁性耐火物が塗布されたことを特徴とする請求項3に記載の溶融物レベル計測装置。
  5. 導電性耐火物からなる電極本体の外周面を絶縁性耐火物からなる被覆部材で被覆して電極を構成し、該電極を、スクラップ溶解炉の炉下部の炉壁内において、一端が炉内側に露出し、他端が炉外側に露出するように炉底からの異なる高さ位置に少なくとも2本設置し、前記電極の他端を電圧源と接続して電気回路を形成して該電気回路に流れる電流を検出し、前記スクラップ溶解炉内の溶融物レベルを計測することを特徴とする溶融物レベル計測方法。
  6. 前記電極本体の断面積は、前記スクラップ溶解炉内に投入されるコークスの平均断面積よりも小さく、
    前記電極の一端は、前記電極本体の端面が前記被覆部材の端面よりも前記コークスの平均粒径以上内側に凹んだ形状を有することを特徴とする請求項5に記載の溶融物レベル計測方法。
  7. 前記スクラップ溶解炉の炉下部には、耐火レンガを用いて閉口され、炉内へ進入する際に開口される横穴が設けられており、
    前記電極が、前記横穴に設置されたことを特徴とする請求項5または6に記載の溶融物レベル計測方法。
  8. 前記横穴を閉口する前記耐火レンガのうち、少なくとも前記電極の設置位置近傍を形成する耐火レンガの炉内側に露出する端面に絶縁性耐火物が塗布されたことを特徴とする請求項7に記載の溶融物レベル計測方法。
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