JP2010138437A - 竪型炉内の溶融物レベルの計測方法およびその装置 - Google Patents
竪型炉内の溶融物レベルの計測方法およびその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010138437A JP2010138437A JP2008314734A JP2008314734A JP2010138437A JP 2010138437 A JP2010138437 A JP 2010138437A JP 2008314734 A JP2008314734 A JP 2008314734A JP 2008314734 A JP2008314734 A JP 2008314734A JP 2010138437 A JP2010138437 A JP 2010138437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrodes
- measurement
- voltage
- current
- measurement electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
- Blast Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
【解決手段】竪型炉の外周にわたって高さ方向に配列した少なくとも4本の電極からなる計測用電極群を複数設置する工程と、各計測用電極群において最上下部に位置する2本の電流印加用電極に強度が矩形状に変化する信号パターンの信号電流を印加する工程と、各計測用電極群において電流印加用電極を除いた少なくとも2本の電圧検出用電極間の電圧を検出する工程と、検出電圧または該電圧と信号電流とで算出した電気抵抗にもとづき、各計測用電極群の設置位置近傍における竪型炉内の溶融物レベルを計測する工程とを含み、計測用電極群内の各電極が略直線状に並びかつ各計測用電極群間の対応する電極同士の高さが一致するように各電極を配列し、信号電流の立上り/立下りタイミングが各計測用電極群間で互いに一致するように印加する。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の実施の形態に係る高炉内の溶融物レベルの計測装置100(以下、計測装置と称する)の概略構成、およびこの計測装置100を適用すべき高炉10の下部の鉄皮11を展開した状態を模式的に示した図である。なお、この高炉10は、その炉頂部よりコークスとともに原料となる鉄鉱石が投入されると、羽口13から圧送される熱風により投入された鉄鉱石を還元して溶銑を生成し、この溶銑を炉底部に貯留し、一定時間間隔毎に出銑孔12a〜12dから溶銑を高炉外へ排出するものである。
はじめに、検出した電圧波形は図7の上段に示す電圧波形W5を有するものする。誘導ノイズは電圧波形W5の符号が切り替わる立ち上がり/立ち下がりのタイミングで発生している。この電圧波形W5に対して電圧の時間変化率ΔV/Δtの絶対値を算出する。この時間変化率ΔV/Δtは、図7の中段に示すように波形W6、W7を有し、電圧の符号が切り替わった瞬間非常に大きい値をとり、その後減衰し0に近い値となる。ここで、所定の閾値Thを設定し、ΔV/Δtの絶対値が閾値Thよりも大きい時間区間を誘導ノイズ区間と決定し、閾値Thよりも絶対値が小さい部分を信号成分区間とする。
つぎに、誘導ノイズが減衰する時間は計測に用いる各装置の構成で決まってしまうため、ケーブルや電極といった装置の構成を変更しない限り、誘導ノイズは電圧波形において符号の切り替わり後同じ時間だけ現れる。したがって、検出した電圧波形W5のデータから、電圧波形の符号の切り替わりの時点を起点として、ステップ1で決定した誘導ノイズ区間分の時間に含まれるデータを除去することによって、誘導ノイズを容易に除去できる。このとき、計算を容易にするため誘導ノイズ区間の電圧を0Vとするのが好ましい。すると、図7の下段に示す処理後の電圧波形が得られる。区間S1、S3が誘導ノイズ区間であり、区間S2、S4が信号成分区間である。なお、このとき、0Vとした電圧データの数nを数えて記録しておく。
このステップ3においては、はじめに擬似ランダム信号1周期分の時間内の検出電圧全データ数Nと、ステップ2において1周期内で0Vとした検出電圧データの数nとの差をとる。また、印加した擬似ランダム信号に対して、ステップ2で検出電圧波形中0Vとした電圧データに対応する同じ時間区間の値を0とし、0としたデータを擬似ランダム信号から取り除き新たな擬似ランダム信号を生成する。この生成された擬似ランダム信号は、ステップ2の処理を終了した後の検出電圧波形と全く同じパターンの擬似ランダム信号となっている。この生成された擬似ランダム信号の波形データにおけるi番目のデータをf(i)とし、n個の0Vの電圧データを除去後の検出電圧波形におけるi番目のデータをg(i)として、相関関数V(i)を下記式(1)により算出する。なお、相関演算の積分計算が和の演算に変わるのは、電圧データと波形データとが時間的に離散したデータとなっているためである。
つぎに、本発明の実施例を示す。まず、計測対象とした高炉は炉容5000m3で出銑孔が4箇所設置された高炉である。また、計測装置としては上記実施の形態に示すものと同様の構成の4つの計測用電極群を備えた計測装置を使用した。また、溶銑の液面レベルは物質収支から計算が可能であることから、スラグの液面レベル、すなわち溶融物レベルのみの検出を目的として計測を行った。したがって、1つの計測用電極群あたりの電極は4本とした。
2a〜2d 電流発生器
3a〜3d、4a〜4d 電流印加用電極
3aa 固定部
3ab バネ
3ac カバー
5a〜5d、6a〜6d 電圧検出用電極
7a〜7d 電圧検出/計測装置
8 データ処理装置
10、20 高炉
11 鉄皮
12a〜12d、22a〜22d 出銑孔
13 羽口
14 溶融物
14a 溶銑
14b スラグ
15 カーボンレンガ
16 スタンプ材
100 計測装置
Ga〜Gd 計測用電極群
h 貫通孔
L1〜L4 直線
N11〜N14、N21〜N24 ノイズ
P1〜P4 位置
S1〜S4 区間
W1〜W5 電圧波形
W6、W7 波形
Claims (2)
- 竪型炉の外周にわたって、該竪型炉の高さ方向に配列した少なくとも4本の電極からなる計測用電極群を複数設置する設置工程と、
前記設置した各計測用電極群において最上部および最下部に位置する2本の電流印加用電極に強度が矩形状に変化する信号パターンを有する信号電流を印加する電流印加工程と、
前記各計測用電極群において電流印加用電極を除いた少なくとも2本の電圧検出用電極間の電圧を検出する電圧検出工程と、
前記検出した電圧または該電圧と前記信号電流とを用いて算出した電気抵抗にもとづき、前記各計測用電極群の設置位置近傍における前記竪型炉内の溶融物レベルを計測する溶融物レベル計測工程と、
を含み、
前記設置工程において、前記計測用電極群内の各電極が略直線状に並び、かつ該各計測用電極群間の対応する前記電流印加用電極同士および前記電圧検出用電極同士の高さが一致するように該各電極を配列し、
前記電流印加工程において、前記信号電流の立ち上がり/立ち下がりのタイミングが前記各計測用電極群間で互いに一致するように該信号電流を印加することを特徴とする竪型炉内の溶融物レベルの計測方法。 - 少なくとも4本の電極からなり、該4本の電極が竪型炉の高さ方向に配列するように該竪型炉の外周にわたって設置される複数の計測用電極群と、
前記各計測用電極群において最上部および最下部に位置する2本の電流印加用電極に接続し、該電流印加用電極に強度が矩形状に変化する信号パターンを有する信号電流を印加する電流印加手段と、
前記各計測用電極群において電流印加用電極を除いた少なくとも2本の電圧検出用電極に接続し、該電圧検出用電極間の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記検出した電圧または該電圧と前記信号電流とを用いて算出した電気抵抗にもとづき、前記各計測用電極群の設置位置近傍における前記竪型炉内の溶融物レベルを計測する溶融物レベル計測手段と、
を備え、
前記各計測用電極群は、該計測用電極群内の各電極が略直線状に並び、かつ該各計測用電極群間の対応する前記電流印加用電極同士および前記電圧検出用電極同士の高さが一致するように配列しており、
前記電流印加手段は、前記信号電流の立ち上がり/立ち下がりのタイミングが前記各計測用電極群間で互いに一致するように該信号電流を印加することを特徴とする竪型炉内の溶融物レベルの計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008314734A JP5412819B2 (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 竪型炉内の溶融物レベルの計測方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008314734A JP5412819B2 (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 竪型炉内の溶融物レベルの計測方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010138437A true JP2010138437A (ja) | 2010-06-24 |
JP5412819B2 JP5412819B2 (ja) | 2014-02-12 |
Family
ID=42348810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008314734A Active JP5412819B2 (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 竪型炉内の溶融物レベルの計測方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5412819B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7074274B1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-05-24 | Jfeスチール株式会社 | 溶融物高さの検出方法および溶鉱炉の操業方法 |
WO2022168503A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | Jfeスチール株式会社 | 溶融物高さの検出方法および溶鉱炉の操業方法 |
WO2022201717A1 (ja) | 2021-03-23 | 2022-09-29 | Jfeスチール株式会社 | 溶銑滓高さ検出方法および溶銑滓高さ検出装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59140309A (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-11 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 高炉内の貯銑滓レベル計測方法 |
JP2000192124A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nippon Steel Corp | 高炉炉床部内の溶融体レベル測定方法およびその装置 |
JP2000192123A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nippon Steel Corp | 高炉炉床部内の溶融体レベル測定方法およびその装置 |
JP2005248292A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Nippon Steel Corp | 高炉内銑滓レベル均一化方法 |
-
2008
- 2008-12-10 JP JP2008314734A patent/JP5412819B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59140309A (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-11 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 高炉内の貯銑滓レベル計測方法 |
JP2000192124A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nippon Steel Corp | 高炉炉床部内の溶融体レベル測定方法およびその装置 |
JP2000192123A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nippon Steel Corp | 高炉炉床部内の溶融体レベル測定方法およびその装置 |
JP2005248292A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Nippon Steel Corp | 高炉内銑滓レベル均一化方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7074274B1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-05-24 | Jfeスチール株式会社 | 溶融物高さの検出方法および溶鉱炉の操業方法 |
WO2022168503A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | Jfeスチール株式会社 | 溶融物高さの検出方法および溶鉱炉の操業方法 |
WO2022201717A1 (ja) | 2021-03-23 | 2022-09-29 | Jfeスチール株式会社 | 溶銑滓高さ検出方法および溶銑滓高さ検出装置 |
KR20230145593A (ko) | 2021-03-23 | 2023-10-17 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 용선재 높이 검출 방법 및 용선재 높이 검출 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5412819B2 (ja) | 2014-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101666818B (zh) | 示波器检测信号的方法 | |
JP5412819B2 (ja) | 竪型炉内の溶融物レベルの計測方法およびその装置 | |
JP2006177699A (ja) | 電気抵抗計測方法及びその装置 | |
JP2010205368A (ja) | タッチダウン判定装置、タッチダウン判定方法および磁気ディスク装置 | |
EP4286539A1 (en) | Molten iron slag height detection method and molten iron slag height detection device | |
FR2876187B1 (fr) | Procede et dispositif de detection d'un phenomene d'arc electrique sur au moins un cable electrique | |
JP5012142B2 (ja) | 電気抵抗計測方法及びその装置 | |
JP5353740B2 (ja) | 溶融物レベル計測装置および溶融物レベル計測方法 | |
JP4760013B2 (ja) | 溶鉱炉内溶融物レベル計測方法および装置 | |
JP2008266669A (ja) | 竪型炉内の溶融物レベル計測方法及び計測装置 | |
CN1318149A (zh) | 电磁连续铸造中测量熔融金属高度的装置和方法 | |
JP4752264B2 (ja) | 溶鉱炉内の溶融物レベル計測方法及び装置 | |
WO2009068345A3 (de) | Schaltung für einen mikromechanischen körperschallsensor und verfahren zu dessen betrieb | |
KR100955528B1 (ko) | 용선 레벨 측정 장치 | |
JP6530413B2 (ja) | 直流アーク炉内の電気変数の測定方法および装置 | |
KR100470044B1 (ko) | 서브랜스를 이용한 전로 용강레벨 측정장치 | |
JP2000192124A (ja) | 高炉炉床部内の溶融体レベル測定方法およびその装置 | |
JP2005226105A (ja) | 高炉炉内溶融物レベルの計測方法及び装置 | |
JP4050893B2 (ja) | 高炉内の銑滓レベル評価方法及び評価装置 | |
CA2847902C (en) | Level measurements in metallurgical vessels | |
JP4313701B2 (ja) | 高炉内銑滓レベル均一化方法 | |
JPS62174313A (ja) | 溶融金属の浴のスラグ準位を検知する装置 | |
KR20120023404A (ko) | 고로의 용선 레벨 측정 장치 및 그 방법 | |
JP4181075B2 (ja) | 高炉炉床部温度レベルの早期検知方法 | |
KR20130066723A (ko) | 유도코일을 이용한 전기로 내 고철량 실시간 측정장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110824 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130730 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5412819 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |