JP5353125B2 - リチウムニッケル複合酸化物の製造方法 - Google Patents
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Description
このように、真空中200℃で8時間保持した場合に、その質量減少率が5質量%以下となる混合物とするために、本発明のリチウムニッケル複合酸化物の製造方法では、焼成前に混合物の乾燥工程を設けている。
本発明に係る製造方法により、最終的に得られるリチウムニッケル複合酸化物の組成は、一般式:LixNi(1-y-z)MyNzO2(式中、Mは、CoまたはMnを示し、Nは、AlまたはTiを示す。さらに、0.9≦x≦1.1、0.05≦y≦0.35、0.005≦z≦0.05である。)で表されるものであることが好ましい。
本発明において、水酸化リチウムと混合されるニッケル複合酸化物は、特に限定されるものではなく、ニッケルおよび添加元素の化合物を酸化焙焼することで得られる。化合物としては、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩などが用いられるが、処理の容易さから、水酸化物を用いることが好ましく、添加元素が固溶したニッケル複合水酸化物を用いることが好ましい。ニッケル複合水酸化物は、通常の方法で得られるものでよく、組成が均一であり、適度な粒径である粒子が得られる方法としては、共沈法が好ましく用いられる。以下、共沈法によって得られるニッケル複合水酸化物を用いた場合を例として説明する。
焼成工程の前に、上記のニッケル複合酸化物と、水酸化リチウムとを混合して、混合物を得る。水酸化リチウムとしては、原料の反応性、入手性、安定性を考慮して、水酸化リチウム一水和物を用いることが好ましい。
前記乾燥工程後の混合物を焼成することで、リチウムニッケル複合酸化物が得られる。焼成時の雰囲気は、酸素を十分に供給するため、酸素濃度を60容量%以上とすることが好ましく、酸素は、窒素あるいは不活性ガスと混合することが好ましい。60容量%未満では、酸素分圧が不足し、前述のような酸素不足の状態となり、リチウムニッケル複合酸化物の生成が不十分となることがある。
実施例および比較例で作製されたリチウムニッケル複合酸化物を用いて、以下のように、図1に示す2032型のコイン電池を作製した。
(実施例1)
共沈法により得たニッケル複合水酸化物を、空気中700℃で酸化焙焼して、コバルトとアルミニウムが固溶しているニッケル複合酸化物(Ni0.81Co0.15Al0.04O2)を得た。得られたニッケル複合酸化物50kgと、水酸化リチウム一水和物(LiOH・H2O)28.57kgを、攪拌混合機(株式会社徳寿工作所製、ジュリアミキサーJM75型)を使用して十分に混合して、混合物を得た。
炭酸ガス分圧が0.1Paの窒素気流中100℃、24時間で乾燥したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
炭酸ガス吸収剤である酸化カルシウムを通して、炭酸ガス分圧を10Paとした空気気流中60℃、24時間で乾燥したこと、および、焼成時の保持時間を12時間としたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
共沈法により得たニッケル複合水酸化物を、空気中700℃で酸化焙焼して、コバルトを固溶した酸化ニッケル(Ni0.85Co0.15O2)10kgを得て、酸化チタン(TiO2)116gとビニール袋中で混合した後、かかる混合物と水酸化リチウム一水和物(LiOH・H2O)5.74kgとを、攪拌混合機(株式会社徳寿工作所製、ジュリアミキサーJM75型)を使用して混合したこと、および、焼成時の雰囲気を酸素80容量%−窒素としたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
炭酸ガス分圧が0.1Paの窒素気流中100℃、24時間で乾燥したこと、および、セラミック容器への充填量を4kgとしたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。その際の混合物の容器内での層厚は58mmであった。
混合物を乾燥しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
炭酸ガス吸収剤である酸化カルシウムを通して、炭酸ガス分圧を10Paとした空気中60℃、12時間で乾燥させたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
混合物の通常の空気中(炭酸ガス分圧:32Pa)で乾燥させたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
空気中400℃で酸化焙焼したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
(実施例6)
40℃で24時間乾燥乾燥したこと、混合物の充填量を4kgとしたこと、および、常温から750℃までを1時間かけて直線的に昇温したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。また、焼成時の保持時間を12、16、20時間として、同様にリチウムニッケル複合酸化物を得た。
乾燥時間を12時間としたこと以外は、実施例6と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
乾燥時間を6時間としたこと以外は、実施例6と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
乾燥を行なわなかったこと以外は、実施例6と同様にしてリチウムニッケル複合酸化物を得た。
2 負極
3 セパレータ
4 ガスケット
5 正極缶
6 負極缶
B コイン電池
Claims (2)
- 一般式:Li x Ni (1-y-z) M y N z O 2 (式中、Mは、CoまたはMnを示し、Nは、AlまたはTiを示す。さらに、0.9≦x≦1.1、0.05≦y≦0.35、0.005≦z≦0.05である。)で表されるリチウムニッケル複合酸化物の製造方法であって、
ニッケル複合水酸化物を、空気中、600℃〜900℃の温度で酸化焙焼して、ニッケル複合酸化物を得る酸化焙焼工程と、
前記ニッケル複合酸化物と水酸化リチウムとを混合して混合物を得る混合工程と、
炭酸ガス分圧が10Pa以下の雰囲気中で前記混合物を40℃〜200℃の温度で乾燥させて、真空中200℃で8時間保持した場合に、該混合物の質量減少率が5質量%以下となるようにする乾燥工程と、
前記乾燥後の混合物を、酸素含有量が60容量%以上である雰囲気中、650℃〜800℃で、焼成する焼成工程と
を備えることを特徴とする、リチウムニッケル複合酸化物の製造方法。 - 前記酸化焙焼工程において、前記M元素およびN元素を含むニッケル複合水酸化物を酸化焙焼して、該M元素およびN元素が固溶した状態で、前記ニッケル複合酸化物を得るか、あるいは、前記M元素を含むニッケル水酸化物を酸化焙焼して、該M元素が固溶しているニッケル酸化物を得て、さらに該ニッケル酸化物と前記N元素の酸化物とを混合して、前記ニッケル複合酸化物を得る、請求項1に記載のリチウムニッケル複合酸化物の製造方法。
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