JP5352400B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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本発明は、原稿を光学的に読み取って原稿の画像データを出力する画像読取装置に関し、特に、省電力モードを有する画像読取装置に関する。
画像読取装置は、コピー装置やファクシミリ装置等に搭載又は接続され、原稿画像を光学的に読み取って電気的な画像データを出力する。
このような画像読取装置は、給紙トレイ上に載置された原稿を一枚ずつに分離して搬送する自動原稿送り装置(以下、適宜「ADF」という)、ADFによって搬送されてくる原稿画像に光を照射してその反射光を光電変換することにより画像データを得る光学読取部、この光学読取部が得た画像データに対してライン間補正、ガンマ補正、色相補正等の画像データの補正処理を施す画像データ処理部等の複数の機能モジュールにより構成されている。
また、画像読取装置本体及び機能モジュールには、例えば、給紙トレイ上への原稿載置の有無検知、原稿のサイズ検知、搬送される原稿の位置検知等のための多くの各種センサーが配置されている。また、プラテンと呼ばれる原稿読取台(ガラス)の上に原稿が載置された場合には、当該原稿の載置と原稿のサイズを検知し原稿サイズに応じてプラテンの裏側において光源等を搭載した光学読取手段を画像読取の副走査方向に走行させながら原稿を読み取る。また、画像読取装置は、コピー装置やファクシミリ装置等の外部装置から指示信号の受信や画像データの送信等を行う。このように、画像読取装置は、ユーザ操作や外部からの信号に応じて夫々の機能を発揮する複数の機能モジュールとこれらの機能モジュールに搭載された多くのセンサーによって構成されている。
ところで、このような画像読取装置の多くは、従来から、一定時間(可変可能)以上使用されていない状態を検知した場合等を起因として、装置での消費電力を削減するために、全ての機能モジュールが動作可能な通常動作モードから一部の信号を受け付ける制御部を除いて機能モジュールの動作可能状態を一時停止させる省電力モード(省エネモード)に移行するようにしている(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。
このため、従来の省電力モードを有する画像読取装置の例として、装置の制御装置をメインCPU部とサブCPU部に分けて、省エネモード時には、サブCPU部を除くメインCPUを含む本体制御部を停止させることにより消費電力の低減を達成し、上記省エネモードに入る前の装置の設定条件を記憶する不揮発性の記憶媒体を備えることにより、メインCPUを含む本体制御部が停止しても、省エネモードに入る前の設定条件で通常動作モードに復帰できるようにした画像形成装置(コピー装置)が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
また、他の省電力モードを有する装置の従来例として、ビデオディスクプレーヤーやDVD−ROM再生装置等の電子機器において、電源オン時からの装置の起動又は省エネモード等によるサスペンデッド状態からの起動の何れかの起動であるかを判別して初期化処理を異ならせる電子機器のシステム起動方法も知られている(例えば、特許文献4を参照)。
しかし、上記した何れの省電力モードを有する従来装置においては、省電力モード(省エネモード)から通常動作モードに復帰させる時に、主制御部と当該主制御部によって動作制御される全ての機能モジュールの一斉の動作復帰を行うものである。従って、省電力モードからの復帰の状況においては、必ずしも緊急の立ち上げを要しない主制御部を含む機能モジュールの動作復帰を行うことになって無駄に電力を消費することになったり、さらには、主制御部全体を立ち上げなければならないために主制御部の復帰に一定の時間を必要としていたのである。
本発明は、上記した従来技術が有していた課題を解決するべく、省電力モードからの何らかの動作モードへの復帰の起因に対応させて、画像読取装置を構成する主制御部を含む機能モジュールの復帰のシーケンスを制御することにより、省電力と主制御部の立ち上り復帰時間の短縮化を目的とする。
このため、本発明は、自動原稿送り部、光学読取部及び画像データ処理部等の複数の機能モジュールにより構成された画像読取装置において、当該装置内に設置された複数のセンサーからの信号と外部からの複数種類の信号を受信するサブ制御部と、前記サブ制御部と接続されており、前記複数のモジュールの動作制御を行う主制御部と、前記サブ制御部、前記主制御部及び前記複数の機能モジュールに対して必要な電源電圧を個別に供給するように構成された電源装置と、を備え、画像読取装置の省電力モード時において、前記電源装置は前記サブ制御部に対して必要な電源電圧を供給し、前記主制御部又は前記サブ制御部は、前記サブ制御部が受信した前記複数種類の信号に応じて、前記主制御部を含む前記複数の機能モジュールの復帰シーケンスを制御することを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
ここで、本発明の画像読取装置においては、少なくとも前記複数の機能モジュールに対する電源電圧の供給は遮断されている。また、前記省電力モードにおいては、前記主制御部における前記サブ制御部とのインターフェイス部及び前記電源装置に対する電源供給制御部に対して必要な電源電圧の供給が行われるのである。
一例として、前記サブ制御部が前記自動原稿送り装置における給紙トレイ上に原稿が載置された信号を受信した場合には、(1)前記自動原稿送り部に係る第1の機能モジュール、(2)前記光学読取部に係る前記第2の機能モジュール、(3)前記画像データ処理部に係る第3の機能モジュール、の順で、前記省電力モードから復帰させるのである。
ところで、本発明の画像読取装置においては、前記サブ制御部において前記複数のセンサー及び外部からの信号受信が予め設定された所定時間を越えて無かった時に、通常動作モードから前記省電力モードに移行するのである。
このように、本発明に係る画像読取装置においては、制御部を、装置内に設置された複数のセンサーからの信号と外部からの複数種類の信号を受信するサブ制御部と、このサブ制御部と接続されており複数のモジュールの動作制御を行う主制御部とに分離させると共に、本装置の電源装置を、サブ制御部、主制御部及び複数の機能モジュールに対して必要な電源電圧を個別に供給するように構成し、省電力モード時において、電源装置はサブ制御部に対して必要な電源電圧を供給し、主制御部又はサブ制御部は、サブ制御部が受信した前記複数種類の信号に応じて、複数の機能モジュールに対する電源装置からの主制御部を含む機能モジュールの省電力モードからの復帰シーケンスを制御するようにした。
これにより、本画像読取装置は、主制御部を含む機能モジュールの更なる省電力と、省電力モードからの主制御部の立ち上り復帰時間の短縮化を実現したのである。
以下、本発明に係る画像読取装置における実施の形態の例を、図面の記載に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の画像読取装置1を構成するブロック図を示す。
図1に示すように、本画像読取装置1は、少なくとも、第1の機能モジュールであるADF部50と、第2の機能モジュールである光学読取部51と、第3の画像データ処理部52と、これらの各機能モジュールにおいて設置されている各種センサー及びスイッチ類53と、に大きく分けられる。
また、本画像読取装置1の制御部(制御装置)60は、主に上記した複数の機能モジュールを動作制御するための主制御部61と、主制御部61と接続されていて主に上記した各種センサー及びスイッチ類の内いくつかのセンサー(例えば、原稿のサイズ検知センサー)又はスイッチ類からの信号を受信するサブ制御部62と、によって構成されている。
尚、図1に示した本画像読取装置1では、機能モジュールとして3つの機能モジュールの例を示したが、本発明は、2つの機能モジュールの場合又は4つ以上の機能モジュールに分類した画像読取装置に対しても適応可能であることは言うまでもない。
ここで、主制御部61も、上記した複数の各機能モジュールに対応して、そのハードウェア(回路)と制御プログラムがブロック化された構成となっている。
さらに、本装置内の電源装置70は、AC/DCコンバータにおいて発生した安定化されたDC電源電圧(DC5V、DC12V、若しくは必要に応じてAC電圧等)を、主制御部61、サブ制御部62及び複数の機能モジュール50、51、52に対して必要な電源電圧を個別に供給可能にするための電源供給制御部71とにより構成されている。
さらに、本装置内の電源装置70は、AC/DCコンバータにおいて発生した安定化されたDC電源電圧(DC5V、DC12V、若しくは必要に応じてAC電圧等)を、主制御部61、サブ制御部62及び複数の機能モジュール50、51、52に対して必要な電源電圧を個別に供給可能にするための電源供給制御部71とにより構成されている。
そして、本画像読取装置の省電力モード時においては、電源装置70は、サブ制御部62に対して必要な電源電圧を供給し、主制御部61又はサブ制御部62は、サブ制御部62が受信したいくつかの必要なセンサー又はスイッチ類53からの信号に応じて、各機能モジュール50、51、52に対する電源装置70からの主制御部を含む機能モジュール50、51、52の省電力モードからの復帰動作のシーケンスを制御するのである。
以下、本画像読取装置の全体的な動作説明を行い、本発明による省電力モードからの復帰のシーケンス制御の詳細は、後に詳しく説明する。
図2は、本発明が適応される画像読取装置の全体構成を説明するための側面図を示す。画像読取装置1は、コピー機やファクシミリ装置等の画像形成装置100に搭載又は接続される。図2に示す画像読取装置1は、第1の機能モジュール50(図1)の主たる構成であるADF2を搭載し、原稿の自動給紙方式と固定読取方式の両方の読取方式に対応しており、ADF2が、画像読取装置1上にヒンジ手段を介して開閉自在に取り付けられる。そして、ADF2には、搬送する原稿のサイズを検知するセンサー(図示せず)が原稿搬送経路に設置されている。
画像読取装置1は、箱状のケーシング9を有し、このケーシング9の上面21には、透明なガラスなどで構成されたADF2で搬送される原稿を読み取るためのシートスループラテン8、本などの厚手原稿又は手置き原稿を載置し読み取るためのブックプラテン20が取り付けられ、さらにシートスループラテン8とブックプラテン20との間には、手置き原稿を突き当てて静止するための突当部材38が取り付けられている。
ケーシング9内には、原稿を読み取るための第2の機能モジュール(図1)を構成する読取ユニット3(光学読取手段)が収容されており、この読取ユニット3は、プーリやタイミングベルト等の駆動伝達手段を介して、正逆転可能なパルスモータで構成されるモータPM1(移動手段)により、図1中点線で示すホームポジションPからブックプラテン20の右端近傍までケーシング9の上面21に沿って移動可能に支持されている。原稿の固定読取方式においては、読取ユニット3が、ブックプラテン20の下方を画像読取の副走査方法(図1の右方向)に走行して画像データを得る。そして、原稿の移動読取方式においては、読取ユニット3が、読取位置8に停止した状態で、給紙トレイ11の上から一枚づつ繰り出されて搬送されてくる原稿の画像データを得るようにしている。
ケーシング9内には、ホームポジションPに読取ユニット3が到達したことを検出するホームポジションセンサー93と、画像読取装置1全体を制御するための主制御部61とサブ制御部62とから構成される制御部60が配設されている。
第2の機能モジュール51(図1)を構成する読取ユニット3には、原稿に光を照射するための光源7、原稿から反射された画像光を反射するためのミラー6(反射手段)と、このミラー6を介して入射した画像光を集光し結像するレンズ10(集光手段)と、このレンズ10の結像位置に配設され画像光を光電変換する後述する複数のラインセンサーが設けられた第2の機能モジュール51を構成するセンサーユニット4と、このセンサーユニット4が支持されアナログデジタル変換(A/D変換)素子などが取り付けられたセンサー基板14とが支持されている。
光源7により照射された原稿からの画像光は、ミラー6で反射された後、レンズ10でセンサーユニット4の各ラインセンサー上に集光結像された後に光電変換され、アナログ信号となる。アナログ信号は、センサー基板14上でデジタル信号に変換された後、ケーブル22を介して制御部60に送信され、図1に示す第3の機能モジュールを構成する画像データ処理部52(通常、制御部60と同じ回路基板上に配置される)においてライン間補正等の画像処理が施された後、画像データとして例えば複写機等の画像形成装置100に転送される。
図3は、本画像読取装置1の制御構成を示すブロック図である。ここで、主制御部61は、制御信号線を通して、第1の機能モジュール(図1)を構成するモータドライバ54とADF制御部55、第2の機能モジュール(図1)を構成する光学読取部51、第3の機能モジュール(図1)を構成する画像データ処理部52、インターフェイス58、インバータ59と接続され、さらに、インターフェイス58を介して外部の画像形成装置100と接続されている。この画像形成装置100には、CPU、ROM、RAM、さらにカラー読取モードやモノクロ読取モードなどの読取モードを選択するモード選択キーやスタートスイッチなどを有する操作部101とを備えている。
また、主制御部61にはROMとRAMが接続され、ROMの所定領域には画像読取装置1を構成する複数の機能モジュールを制御するための制御プログラムが記憶されており、RAMは、画像データ等を一時的に記憶するために用いられている。ここで、各機能モジュールの制御プログラムは、上記した各機能ブロック毎に分割された複数の機能サブルーチン化されたプログラムとなっている。
主制御部51は、インバータ59(図3)を駆動させて光源7を点灯させ、この光源7で照射された原稿からの画像光をCCD等の光電変換装置によりデジタルの画像データを得る。
このようにして得られたモノクロの場合の輝度信号又はカラー画像の場合の三原色を構成する原稿画像の赤色R,緑色G及び青色Bの三原色の画像データは、A/Dコンバータ56(図3)でデジタル信号に変換した後、画像データ処理部52においてライン間補正やガンマ補正などの補正処理を施し、インターフェイス58を介して画像データをデジタルデータとして複写機等の画像形成装置100に転送される。
図4は、本画像読取装置における原稿読み取りの例として、ADF2を用いた自動給紙読み取りの場合の読み取りの状態を説明するものである。図4に示すように、ADF2(図2)により搬送される原稿は、読取位置において、シートスループラテン8の下に停止している読取ユニット3内の光源7により照射された光を受け、その反射光が、反射鏡6及びレンズ10等の光学素子により光学読取部52の受光面に導かれる。
原稿読み取り方式としては、上述したとおり、ブックプラテン20(図2)の上に原稿を載置して光学ユニット3を原稿の副走査方向に一定の速度で移動しながら原稿画像を読み取るようにした固定読取方式もあるが、自動給紙方式と固定読取方式では、本発明との関連においては、単に、上記したように原稿を移動させるか又は読取ユニット3を移動させるかの違いである。何れの場合も、画像読み取りの対象となる原稿のサイズは、センサーにより検知される。
以下、本発明に係る画像読取装置における省電力モードからの復帰プロセスの具体例について種々説明する。
本画像読取装置は、図2及び図3に例示したように、第1の機能モジュール50である自動原稿送り部、第2の機能モジュール51である光学読取部そして第3の機能モジュール52である画像データ処理部等の複数の機能モジュールにより構成されている。また、これらの複数の機能モジュール50、51、52の制御を司る主制御部61における動作制御プログラムの構成もこれらの各機能モジュールの分割に対応した構成となっている。
本画像読取装置は、電源装置のオン操作によって主制御部がプログラムのイニシャル処理を行って通常動作モードに入り、その後、例えば一定時間に亘って、装置が使用されない状態が続いたり外部から信号がなかった場合には、通常動作モードから省電力モードに移行する。そして、本画像読取装置1は、例えば、以下の信号検知等を起因として省電力モードからの復帰シーケンスを行うようにしている。但し、以下説明する省電力モードからの復帰の起因及び各起因の基づく復帰シーケンスは例示である。
A.省電力モードからの復帰要因の例
(1)ブックプラテン(図2の符合20)のカバー又はADF2(図2)の持ち上げの検知
(2)給紙トレイ(図2)上への原稿載置の検知
(3)ADF2(図2)のジャムカバーの開き検知
(4)外部の画像形成装置からのコピー開始信号の受信
(5)外部のパーソナルコンピュータ等からの信号(例えば、画像読取の指示信号、またはRAM(図3)に格納されている画像データの送信指示信号)の受信
(1)ブックプラテン(図2の符合20)のカバー又はADF2(図2)の持ち上げの検知
(2)給紙トレイ(図2)上への原稿載置の検知
(3)ADF2(図2)のジャムカバーの開き検知
(4)外部の画像形成装置からのコピー開始信号の受信
(5)外部のパーソナルコンピュータ等からの信号(例えば、画像読取の指示信号、またはRAM(図3)に格納されている画像データの送信指示信号)の受信
(6)電源の投入
ここで、本発明に係る画像読取装置は、省電力モードからの上記した復帰要因に応じて画像読取装置を構成する複数の機能モジュールに対する主制御部61を含む機能モジュールの復帰のシーケンスを個別に制御することにより、省電力と主制御部の立ち上り復帰時間の短縮化を実現するのである。
ここで、本発明に係る画像読取装置は、省電力モードからの上記した復帰要因に応じて画像読取装置を構成する複数の機能モジュールに対する主制御部61を含む機能モジュールの復帰のシーケンスを個別に制御することにより、省電力と主制御部の立ち上り復帰時間の短縮化を実現するのである。
図5は、本画像読取装置における省電力モードからの複数の復帰の起因に対応した復帰シーケンスの例を示す。
図5に示すように、サブ制御部62が、センサー又は外部装置からの指示信号を受信して(S10)、主制御部61が、複数の復帰の起因(S12乃至S18)に個々に対応した省電力モードからの動作モードへの復帰シーケンス((A)、(B)、(C)、S21、(D)、S22、S23)を行うのである。そして、装置の電源がオフされる(S20)ことによりシャットダウン処理を行う(S20)。
B.省電力モードからの復帰シーケンスの説明
図5に示す省電力モードからの復帰の起因が、上記した起因(4)の「外部の画像形成装置からのコピー開始信号の受信」であった場合には、ADF2(図2)による搬送原稿の読み取りであるか、ブックプラテン20(図2)に載置された静止原稿の読み取りであるかが判別できないので、全ての機能モジュールの復帰を同時に行うようにする(S21)。
図5に示す省電力モードからの復帰の起因が、上記した起因(4)の「外部の画像形成装置からのコピー開始信号の受信」であった場合には、ADF2(図2)による搬送原稿の読み取りであるか、ブックプラテン20(図2)に載置された静止原稿の読み取りであるかが判別できないので、全ての機能モジュールの復帰を同時に行うようにする(S21)。
同様に、省電力モードからの復帰の起因が、上記した起因(6)の「電源の投入」の場合においても、画像データ処理部52を含めて全ての機能モジュールの復帰を同時に行うようにする(S22)。
図6は、上記した起因(1)の「ブックプラテン(図2の符合20)のカバー又はADF2(図2)の持ち上げを検知した場合」の復帰シーケンスの例を示すものである。
図6に示すように、サブ制御部62が起因(1)を検知した場合には、主制御部61(サブ制御部62であっても良い)は、ブックプラテン20(図2)の下に配設されている原稿サイズを検知するためのセンサー(通常複数個のセンサーにより構成される)の信号を読み取ることにより原稿サイズを検知する(S31)。
次に、起因(1)は、プラテンガラス20(図2)上に載置された原稿の読み取りを示しているので、最初に、受信した原稿サイズに対応して、第2の機能モジュールである光学読取部51を最初に復帰させ(S32)、その後、第3の機能モジュールである画像読取部52の復帰(S33)、そして最後に第1の機能モジュールであるADF部50の復帰を行って(S34)、主制御部61は、通常の制御ルーチンに入るのである(S35)。尚、以下説明する種々の復帰シーケンスの場合も同様であるが、一の機能モジュールの省電力モードからの復帰によって、それ以外の機能モジュールが省電力モードから復帰する前であっても、当該一の機能モジュールの通常の動作制御(例えば原稿の光学読取制御処理)が行われることになる。
図7は、図5の復帰シーケンスにおける起因(2)の「給紙トレイ(図2)上への原稿載置の検知」に対応した復帰シーケンスの例を示す。
給紙トレイ(図2)の上に原稿が載置されるということは、ADFによる搬送原稿の読み取りであることと判断できる。このため、この起因(2)による復帰シーケンスは、最初に、第1の機能モジュールであるADF部50の復帰を行って(S41)、続いて、第2の機能モジュールである光学読取部51の復帰(S42)、そして、第3の機能モジュールである画像読取部52の復帰(S43)を行い、最後に、固定読み取りに関係する機能の復帰(S44)を経て、通常の制御ルーチンに入るのである(S45)。
図8は、図5の復帰シーケンスにおける起因(3)である「ADF2(図2)のジャムカバーの開き検知」に対応した復帰シーケンスの例を示す。
図8において、ADF2(図2)のジャムシートを取り出すためのカバーが開放されたことを検知すると、ADF2による搬送原稿の原稿読み取りであること判断し、上記した起因(3)の場合と同様に、先ず、第1の機能モジュールであるADF部50の復帰を行って(S51)、続いて、第2の機能モジュールである光学読取部51の復帰(S52)、そして、第3の機能モジュールである画像読取部52の復帰(S53)を行い、最後に、固定読み取りに関係する機能の復帰(S54)を経て、通常の制御ルーチンに入るのである(S55)。
図9は、図5の復帰シーケンスにおける起因(5)である「外部のパーソナルコンピュータ等からの信号(画像読取の指示信号又は画像データの送信指示信号)の受信」に対応した復帰シーケンスの例を示す。
図9において、画像読取の指示信号を受信した場合(S61)は、第2の機能モジュールである光学読取部51の復帰(S64)、そして、第3の機能モジュールである画像データ処理部52の復帰(S63)を行って、通常の制御ルーチンに入るのである(S66)。ここで、画像読取の指示信号及び画像データの送信指示信号以外の信号を受信した場合(S62)は、それに対応する制御処理(S65)をすることになる。
以上、具体例を示して詳しく説明したように、本画像読取装置においては、制御部を複数の機能モジュールに設置された複数のセンサーと外部から複数種類の信号を受信するサブ制御部と、サブ制御部と接続されており複数のモジュールの動作制御を行う主制御部とに分離させ、電源装置を、サブ制御部、主制御部及び複数の機能モジュールに対して必要な電源電圧を個別に供給するように構成し、省電力モード時にはサブ制御部に対して必要な電源電圧を供給し、主制御部(又はサブ制御部)は、サブ制御部が受信した前記複数種類の信号に対応して、主制御部を含む機能モジュールの省電力モードからの復帰シーケンスを個別に制御するようにした。
これにより、本発明は、主制御部を含む機能モジュールの更なる省電力と、省電力モードからの主制御部の立ち上り復帰時間の短縮化を実現したのである。
本発明は、省電力モードからの何らかの動作モードへの復帰の起因に対応させて、画像読取装置を構成する主制御部を含む機能モジュールの復帰のシーケンスを制御することにより、省電力と主制御部の立ち上り復帰時間の短縮化させる技術に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1:画像読取装置
50:第1の機能モジュール(ADF部)
51:第2の機能モジュール(光学読取部)
52:第3の機能モジュール(画像データ処理部)
53:センサー類及びスイッチ類
60:制御部(制御装置)
61:主制御部
62:サブ制御部
63:サブ制御部におけるセンサー受信部
70:電源装置(AC/DCコンバータ)
50:第1の機能モジュール(ADF部)
51:第2の機能モジュール(光学読取部)
52:第3の機能モジュール(画像データ処理部)
53:センサー類及びスイッチ類
60:制御部(制御装置)
61:主制御部
62:サブ制御部
63:サブ制御部におけるセンサー受信部
70:電源装置(AC/DCコンバータ)
Claims (5)
- 自動原稿送り部、光学読取部及び画像データ処理部等の複数の機能モジュールにより構成された画像読取装置において、
装置内に設置された複数のセンサーからの信号と、外部からの複数種類の信号と、を受信するサブ制御部と、
前記サブ制御部と接続されており、前記複数のモジュールの動作制御を行う主制御部と、
前記サブ制御部、前記主制御部及び前記複数の機能モジュールに対して必要な電源電圧を個別に供給するように構成された電源装置と、を備え、
画像読取装置の省電力モード時において、前記電源装置は前記サブ制御部に対して必要な電源電圧を供給し、前記主制御部又は前記サブ制御部は、前記サブ制御部が受信した前記複数種類の信号に応じて、前記主制御部を含む前記複数の機能モジュールの復帰シーケンスを制御することを特徴とする画像読取装置。 - 前記省電力モードにおいては、少なくとも前記複数の機能モジュールに対する電源電圧の供給は遮断されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記省電力モードにおいては、前記主制御部における前記サブ制御部とのインターフェイス部及び前記電源装置に対する電源供給制御部に対して必要な電源電圧の供給が行われることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
- 前記サブ制御部が前記自動原稿送り装置における給紙トレイ上に原稿が載置された信号を受信した場合には、
(1)前記自動原稿送り部に係る第1の機能モジュール、
(2)前記光学読取部に係る前記第2の機能モジュール、
(3)前記画像データ処理部に係る第3の機能モジュール、の順で、
前記省電力モードから復帰させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 画像読取装置は、前記サブ制御部において前記複数のセンサー及び外部からの信号受信が予め設定された所定時間を越えて無かった時に、通常動作モードから前記省電力モードに移行することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像読取装置。
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JP2011071779A (ja) | 2011-04-07 |
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