JP5349186B2 - 無線機能付き電子時計 - Google Patents

無線機能付き電子時計 Download PDF

Info

Publication number
JP5349186B2
JP5349186B2 JP2009174142A JP2009174142A JP5349186B2 JP 5349186 B2 JP5349186 B2 JP 5349186B2 JP 2009174142 A JP2009174142 A JP 2009174142A JP 2009174142 A JP2009174142 A JP 2009174142A JP 5349186 B2 JP5349186 B2 JP 5349186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
wall
coil
distance
magnetic core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009174142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011027572A (ja
Inventor
加藤  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2009174142A priority Critical patent/JP5349186B2/ja
Publication of JP2011027572A publication Critical patent/JP2011027572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5349186B2 publication Critical patent/JP5349186B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Description

本発明は無線機能付き電子時計に関する。更に詳しくは高感度な電波受信を実現できるようにした無線機能付き電子時計の構造に関するものである。
無線機能付きで比較的小型の電子時計としては、例えば標準電波を発信している無線局の時刻信号を用いて表示時刻を修正するいわゆる電波時計などがある。それらの電子時計の一つである電波腕時計の従来例を図9に示す。
図9は従来例である電波腕時計の要部のアンテナとケースとの位置関係を示した図である。図9では腕時計の外装であるケースの構成と、ケース内に配置される標準電波受信用のアンテナだけを示している。なお、ケースに内蔵される他の部材である、電波による時刻修正機能を備えた電子時計ムーブメント、その電源、時刻を表示する指針、腕時計の時刻表示面の上面を覆っている時計ガラス等は図示を省略してある。
図9において、金属製の胴81は腕時計のケースであり、磁芯コアケース82とコイル83とは電波を受信するためのアンテナを構成する部材であって、透磁率の高い材料よりなる磁芯を磁芯コアケース82に収納し、磁芯コアケース82にコイル83を巻き付けてある。また、透磁率の高い材料よりなる受信リード板84と磁芯は、直接接触してないが、磁気的に連結又は接続されており高感度な電波受信を実現する構成である。
図9において、電波腕時計には、金属製の丸型の胴81の内側に磁芯コアケース82とコイル83から構成されるアンテナが少なくとも1つ存在する。また、他の部品配置等の問題から、アンテナが金属製の胴81の内壁に沿った略くの字形状に形成及び配置されている。他の部品配置等に関しては、図示を省略してある。
特開2007−184894号公報
しかし、磁芯コアケース82や受信リード板84が金属製の胴81に沿った形状の場合、磁芯の端部と金属製の胴81の内壁との距離や、受信リード板84の端部と金属製の胴81の内壁との距離が近くなる。特に、小型のムーブメントに関しては部品を配置する場所が限られるため、金属製の胴81の内壁との距離が近くなってしまう。
このため、従来はこの磁芯コアケース82の一方の端部や受信リード板84の一方の端部から、金属製の胴81を経由し、磁芯コアケース82の他方の端部や受信リード板84の他方の端部へと磁気的な回路が構成されることで、受信時にアンテナより発生した磁束がこの回路を流れ、金属製の胴81において渦電流が発生し、受信性能が低下するという問題があった。
また、磁芯コアケース82と金属製の胴81の内壁との距離や、受信リード板84と金属製の胴81の内壁との距離を長くするため、金属製の胴81の直径を大きくすると、時計が大型化してしまい、美観的には好ましくないという問題があった。
本発明の目的は、電子時計の金属製の外装ケースとアンテナの配置によって金属製の外
装ケースで発生する渦電流を低減させることによって、受信性能を低下させずに金属製の外装ケース内にアンテナを内蔵した小型化可能な電子時計を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の無線機能付き電子機器は以下の特徴を有する。
(1)磁芯にコイルが巻きつけられ、磁芯がコイルの両側でコイルから露出するアンテナと、筒軸方向の両端のうち少なくとも一方が開口した筒形状の金属製の外装ケースと、を有し、外装ケースの内壁によって囲まれる収納部にアンテナを収納した無線機能付き電子時計であって、筒軸方向における収納部の平面形状が、角型又は樽型であり、筒軸方向におけるアンテナの平面形状を略くの字状に形成し、アンテナの一方の端部と外装ケースの内壁との最短距離、及び、アンテナの他方の端部と外装ケースの内壁との最短距離の方が、コイルと外装ケースの内壁との最短距離よりも長くなるように、アンテナを外装ケース内に配置したこと。
(2)また、アンテナは、磁芯の両端の少なくとも一方に磁性材料からなる受信リード板が磁気的に接続され、受信リード板の端部を前記アンテナの一方の端部又は他方の端部の少なくともいずれかとしたこと。
(3)また、アンテナは、磁芯の一方の端部と受信リード板とを磁性材料からなる接続部材で磁気的に接続し、磁芯の他方の端部には、接続部材が磁気的に接続され、前記アンテナの他方の端部は、接続部材の端部であること。
(4)また、コイルの中心からアンテナの一方の端部までの距離が、コイルの中心からアンテナの他方の端部までの距離よりも長く、アンテナの他方の端部側に位置するコイルの端部が、アンテナの一方の端部側に位置するコイルの端部よりも外装ケースの内壁から離れるように、アンテナを配置したこと。
(5)また、コイルと外装ケースとの間に磁性部材を配置したこと。
(6)また、外装ケースの内壁は、12時側と6時側とに位置して互いに対向する2つの内壁と、3時側と9時側とに位置して互いに対向する2つの内壁とを有し、アンテナを時計の中心から外装ケースの9時側の内壁に寄せて配置し、コイルと外装ケースの内壁との最短距離は、コイルと外装ケースの9時側の内壁との最短距離であり、アンテナの一方の端部と外装ケースの内壁との最短距離が、アンテナの一方の端部と外装ケースの9時側の内壁との距離、又は、アンテナの一方の端部と外装ケースの12時側の内壁との距離のうち、いずれか短い方の距離であり、アンテナの他方の端部と外装ケースの内壁との最短距離が、アンテナの他方の端部と9時側の内壁との距離、又は、アンテナの他方の端部と6時側の内壁との距離のうち、いずれか短い方の距離であること。
本発明は、上記に示した構成を採用しているので、金属製の外装ケースの中にアンテナを配置しても時計を大型化せずに金属製の外装ケース内にあるアンテナの受信感度を高めることができるという効果を発揮するものである。
本発明の第1の実施の形態における電波腕時計の要部上面図である。 本発明の第1の実施の形態における完成時計を示した上面図である。 本発明の第1の実施の形態における金属製の胴を示した斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における金属製の胴を示した上面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるアンテナを示した図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例を示した樽型外装の電波腕時計の要部上面図である。 本発明の第2の実施の形態における電波腕時計の要部上面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるアンテナを示した図である。 本発明の従来例を示した上面図である。
本発明は、角型又は樽型の金属製の胴の内部に電波を受信するためのアンテナをくの字形状に配置することで、アンテナの端部と金属製の胴とが接近することを回避させ、金属製の胴に生じる損失を極力減らすことによって、無線機能つき電子時計の受信感度を総合的に高めるものである。以下、図面を用いて本発明の各実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態である、電波腕時計の要部上面図であり、角型の金属製の胴11に本発明を適用したものである。図2は第1の実施の形態において、図1に文字板21および針22および時計ガラス23を取り付けた完成時計状態を示す上面図である。図3は図1における角型の金属製の胴の形状を説明する斜視図である。図4は第1の実施の形態における角型の金属製の胴を説明する上面図である。図5は第1の実施の形態において電波を集磁するアンテナを説明する図である。
図1において、角型の外装ケースである胴11の材質は、例えばTi、SS、AG、Au、BSなどの金属であり、従来類似の部品に用いられて来た材質も含まれる。また、裏蓋12の材質は、胴11と同じであっても異なる金属であってもよい。リューズ13の金属材料についても、胴11や裏蓋12と同材質でも異なる材質でもよい。
胴11の内部にはムーブメント14が配置され、第1の実施の形態ではムーブメント14の外形14’が丸型の例である。ムーブメント14の内部には輪列や裏周り機構等が集約している輪列部材15と巻き芯16、電波を受信するためのアンテナ50が配置されている。図1のように丸型ムーブメント14の外形14’に沿って、くの字形状のアンテナ50を配置し、それを角型の外装ケースに収納している。
また、非磁性体であって胴11の内壁41に沿った外形形状の中枠(図示せず)を備えている。中枠は、ムーブメント外形14’に沿った円形の部分が筒軸方向31に貫通したムーブメント14の支持部材である中枠にムーブメント14を収納した状態で胴11にムーブメント14を収納することで、ムーブメント14が胴11の中で固定される。ムーブメント14をケース11に内蔵した場合に支持できる構造を持つ場合は中枠が無くてもよい。
図1に示す金属製の外装ケースについて図3、図4を用いて説明する。図3、図4において、胴11は中空の筒形状であり、その内側を内壁41とする。また、胴11の筒軸方向31の一方には金属製の裏蓋12がある。さらに、胴11の3時位置方向にはリューズ13がある。胴11の内壁41は、12時側と6時側とに位置して互いに対向する2つの内壁41a,41cと、3時側と9時側とに位置して互いに対向する2つの内壁41b,
41dとを有し、内壁41によって囲まれる部分はムーブメント14を収納する収納部であり、この収納部の筒軸方向31の平面形状は角型である。裏蓋12は胴11に対して圧入(合成樹脂のリングを介在させて圧入することもある)、接着または溶接等の手法によって固着される。
図2において、図1のムーブメント14の上面に文字板21を取り付け、輪列部品15に金属製の針22を取り付け、ムーブメント14を胴11の収納部に収納し、筒軸方向31の裏蓋12とは反対側より胴11に対して時計ガラス23を圧入することで、完成時計状態となる。
図1においてムーブメント14の内部に配置されているアンテナについて図5を用いて説明する。アンテナ50を構成する磁芯51の材質としては、例えばフェライト、アモルファス磁性材料など透磁率の高い材料が用いられる。アンテナ50は、磁芯51と共にアンテナ50を構成するため磁芯51に巻き付けられたコイル52と、ガラス23や文字板21側の集磁能力を高めるための受信リード板55と、磁芯51と受信リード板55とを接続させるための接続部材である接続端子54と、アンテナ50で発生した磁束がアンテナ50の外部の部材に漏れないようにするカバー53を有する。カバー53は、板状の磁性部材であり、裏蓋12側および胴11の内壁41d側に2つ配置されている。カバー53と接続端子54と受信リード板55は磁芯51と同じ磁性材料で構成しても異なる磁性材料で構成しても構わない。磁芯51の両端部が、コイル52の中心軸に対して斜めに形成され、さらに、接続端子54および受信リード板55は磁芯51の少なくとも一方の端部に、コイル52の中心軸の方向に対して斜めに配置され、筒軸方向31においてアンテナ50全体の平面形状が略くの字形状に構成される。
図5に示したアンテナ50は、磁芯51の一方の端部側だけに受信リード板55を設けているが、ムーブメント14内の部品との関係で、磁芯51の他方の端部側にも受信リード板を配置するスペースがある場合には、後述する第2の実施の形態のように、磁芯51の他方の端部側にも設けて受信感度を向上することも可能である。
受信リード板55および接続端子54は、磁気的に接続されていれば、磁芯51に接触しなくても良い。
本発明において、アンテナの端部とは、コイルの両側のコイルが巻きつけられていない部分のうち、筒軸方向31の平面視でコイルの中心からの直線距離が最も離れた部分である。
第1の実施の形態において、アンテナ50の一方の端部は接続端子54を介して磁芯51に磁気的に接続されている受信リード板55の端部55aとなり、もう一方の端部は接続端子54の端部54aとなる。
図1に示すように、アンテナ50は時計内に配置される。アンテナ50は、コイル52を時計の中心(12時−6時方向及び9時−3時方向の中心)から胴11の9時側の内壁41dに寄せて配置され、アンテナ50の一方の端部である受信リード板55の端部55aは、胴の9時側の内壁41dとの距離L1よりも12時側の内壁41aとの距離L2の方が短く、アンテナ50の他方の端部である接続端子54の端部54aは、胴11の9時側の内壁41dとの距離よりも6時側の内壁41cとの距離L3の方が短い。
このようにアンテナ50を配置することにより、アンテナ50の一方の端部(受信リード板55の端部55a)と胴11の内壁41aとの距離や、アンテナ50の他方の端部(接続端子54の端部54a)と胴11の内壁41cとの距離が長くなることにより、これらの間の磁気抵抗が大きくなり、アンテナ50の一方の端部55aから胴11を通ってアンテナ50の他方の端部54aに至る磁気回路が形成されにくくなり、その結果、アンテ
ナ50に発生した磁束が胴11に流れるのを極力減らし、胴11で発生する渦電流損が少なくなり、受信感度を高めることが出来る。
また、仮に、上記各距離間の条件が満たされた場合であっても、アンテナ50の一方の端部である受信リード板55の端部55aと胴の12時側の内壁41aとの距離L2よりも、端部55aと9時側の内壁41dとの距離の方が短い場合、あるいは、アンテナ50の他方の端部である接続端子54の端部54aと胴11の6時側の内壁41cとの距離L3よりも、端部54aと9時側の内壁41dとの距離の方が短かい場合には、アンテナ50のコイル52と胴11の内壁41dとの最短距離L1よりも、受信リード板55の端部55aと胴11の9時側の内壁41dとの距離及び、接続端子54の端部54aと胴11の9時側の内壁41dとの距離の方が長くなるように構成する必要がある。
すなわち、受信リード板55の端部55aと胴11の12時側の内壁41a又は9時側の内壁41dとの距離のうちのいずれか短い方の距離を、アンテナ50のコイル52と胴11の内壁41dとの最短距離L1よりも長くし、接続端子54の端部54aと胴11の6時側の内壁41c又は9時側の内壁41dとの距離のうちのいずれか短い方の距離を、アンテナ50のコイル52と胴11の内壁41dとの最短距離L1よりも長くする必要がある。
図1に示したアンテナ50は、コイル52の中心からアンテナ50の一方の端部55aの距離に比べて、コイル52の中心からアンテナ50の他方の端部54aの距離の方が短い。従って、コイル52の中心軸の方向を12時−6時方向に並行にアンテナ50を配置すると、アンテナ50の一方の端部55aは胴11の9時側の内壁41dから遠ざかるが、他方の端部54aは胴11の9時側の内壁41dに近づき、他方の端部54aと胴11の9時側の内壁41dとの間で磁気回路が形成されやすくなる。そこで、第1の実施の形態では、コイル52の中心軸を12時−6時方向から、9時−3時方向に傾けて配置することにより、図1に示すように、アンテナ50の他方の端部54aが胴11の9時側の内壁41dから離れるようにアンテナ50を配置している。
換言すると、コイル52の中心からアンテナ50の一方の端部55aの距離に比べて、コイル52の中心からアンテナ50の他方の端部54aの距離が短い場合に、胴11におけるコイル52に最も近い内壁41dに対して、アンテナ50の一方の端部55a側に位置するコイル52の端部52aよりも、アンテナ50の他方の端部54a側に位置するコイル52の端部52bの方が離れるように、アンテナ50を配置している。
図1のようにアンテナ50をくの字形状に配置することで、コイル52の一方の端部52aの付近や、受信リード板55と接続端子54と磁芯51が接続されている磁芯接続部分の付近が胴11の内壁41dに接近してしまう。しかし、アンテナ50の両端を含め、アンテナ50全体が胴11の内壁41dに接近している場合、すなわち、アンテナ50の一方の端部55aや他方の端部54aがL1の距離で胴11の内壁41dに比較して、コイル52の一方の端部52aの付近や、磁芯接続部分だけが胴11の内壁41dに接近している場合は、胴11に漏れる磁束も少なくなり、受信感度への悪影響は少なくなる。しかも、カバー53が胴11の内壁41dと磁芯51の間に配置されることでコイル52の一方の端部52aの付近や、磁芯接続部分の周囲から漏れる磁束の多くは、渦電流損を生じない磁性部材からなるカバー53を通過することとなり、胴11による渦電流損の影響を極力減らすことができる。
また、アンテナ50におけるコイル52の付近を、胴11の内壁41dの方に寄せて配置することができるので、輪列部材15等のムーブメントを構成する部品を配置する配置スペースを確保することができる。さらに、くの字形状を構成するアンテナ50の両端部55a,54aが、この配置スペースを囲むことになり、アンテナ50の両端55a,5
4aもムーブメントを構成する部品の配置を妨げない。従って、効率よく部品を配置することができ、ムーブメントの小型化が可能である。図示しないが、受信リード板55の下に、受信リード板55による電波の捕捉に悪影響を及ぼさない部品を配置することができる。
図6に、第1の実施の形態の変形例を示す。図1〜4に示した角型の胴11の変わりに3時側の外形と、9時側の外形が外側に膨らんだ曲線で、12時側と6時側の外形が略直線状に形成された筒軸方向の平面形状が樽型の金属製の胴61の中にムーブメント14を収納してもよい。樽型の胴61に圧入される裏蓋62は胴61と同様に樽型であり、裏蓋62は胴61に対して圧入、接着または溶接等の手法によって固着される。また、胴61の内壁41’は12時側と6時側とに位置して互いに対向する2つの内壁41a’,41c’と、3時側と9時側とに位置して互いに対向する2つの内壁41b’,41d’とを有し、内壁41によって囲まれる収納部の筒軸方向の平面形状も樽型である。
図1〜図5の角型の胴11の説明で述べたように、電波受信の阻害効果は金属製の胴に対して内部に配置したアンテナの端部と胴の内壁との距離に関係するため、このように樽型の胴61の内部にアンテナ50をくの字形状で配置し、極力アンテナ50の55a,54aと胴11の内壁との距離を遠くすることで、角型の胴の電波時計の場合と同様に、感度向上ができるという効果を有するものである。
また、第1の実施の形態のように、胴11を角型又は樽型とし、胴11や61の内壁41や41’によって囲まれる収納部の平面長手方向(12時−6時方向)に、アンテナ50の両端部を配置する(一方の端部55aを12時側、他方の端部54aを6時側に配置する)ことにより、アンテナ50のそれぞれの端部55a、54aと胴11や61の内壁との距離L2、L3を十分にとることができる。
図7は本発明の第2の実施の形態である、電波腕時計の要部上面図であり、角型の金属製の胴11に本発明を適用したものである。図8は第2の実施の形態において電波を集磁するアンテナを説明する図である。図7、図8において、既述の第1の実施の形態と実質的に同じ役割を持つ部材には図1、図2、図3、図4、図5の各部と同じ符号を与えて、重複する説明を避けることとする。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、アンテナの構成である。
図7において、金属製の胴11の内部にはムーブメント74が配置され、第2の実施の形態も第1の実施の形態と同様にムーブメント74の外形74’が丸型の例である。また、丸型ムーブメント74の外形74’に沿って、くの字形状のアンテナ50’を配置し、それを角型ケースである胴11の収納部内に収納している。
図7においてムーブメント74の内部に配置されているアンテナ50’について図8を用いて説明する。図8は、磁芯51の両端に接続端子54および受信リード板55がコイル52の中心軸の方向に対して斜めに配置され、アンテナ50’全体がくの字形状に構成される。
受信リード板55および接続端子54は、磁気的に接続されていれば、磁芯51に接触しなくても良い。第2の実施の形態においてアンテナ50’の端部は磁芯51に磁気的に接続されている2つの受信リード板55のそれぞれの端部55a1,55b1となる。
第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様の効果を有する。すなわち、アンテナ50’をくの字形状に配置することで、胴11の内壁41(41a〜41d)からアンテナ50’の両端(受信リード板55の端部55a1,55a2)を離して配置することがで
き、胴11に漏れる磁束が少なくなり、受信感度への悪影響は少なくなる。
しかも、アンテナ50’におけるコイル52の付近を、胴11の内壁41dの方に寄せて配置することができるので、輪列部材15等のムーブメントを構成する部品を配置する配置スペースを確保することができる。さらに、くの字形状を構成するアンテナ50’の両端部55a1,55b1が、この配置スペースを囲むことになり、アンテナ50’の両端55a1,55b1もムーブメントを構成する部品の配置を妨げない。従って、効率よく部品を配置することができ、時計の小型化が可能である。
さらに、第2の実施の形態のようにアンテナ50’を構成する磁芯の両端に受信リード板が磁気的に接続されることによって第1の実施の形態よりも受信の感度向上ができるという効果を有するものである。
また、小型のムーブメントにおいて、ムーブメントの部品の中でアンテナの割合が多くなることで輪列部材15などの配置が困難となる場合には、アンテナ50’以外のムーブメント部品の配置を優先し、左右の受信リード板の形状はそれぞれ、ムーブメント内に配置可能な形状として同一でなくても良い。
第1の実施の形態や第2の実施の形態は、アンテナが受信リード板や接続端子を有する場合の例であるが、本発明は、受信リード板や接続端子を有していないアンテナにも適用することができる。
例えば、図7の電波腕時計よりも受信性能が低くても良い場合は、例えば、図7において、アンテナ50’の両端に設けられた2つの受信リード板55や2つの接続端子54を設けなくても良い。
この場合は、磁芯51におけるコイル52の中心軸に対して曲がっている両端部分の長さを長くして、磁芯51の一方の端部と胴11の12時側の内壁41a又は9時側の内壁41dとの距離のうちのいずれか短い方の距離を、アンテナ50’のコイル52と胴11の内壁41dとの最短距離L1よりも長くし、磁芯51の他方の端部と胴11の6時側の内壁41c又は9時側の内壁41dとの距離のうちのいずれか短い方の距離を、アンテナ50’のコイル52と胴11の内壁41dとの最短距離L1よりも長くなるように構成する。
11 胴
12 裏蓋
13 リューズ
14 ムーブメント
14’ムーブメント外形
15 輪列部材
16 巻き芯
21 文字板
22 針
23 時計ガラス
31 筒軸方向
41 胴内壁
41’胴内壁
50 アンテナ
50’アンテナ
51 磁芯
52 コイル
53 カバー
54 接続端子
55 受信リード板
61 胴
62 裏蓋
74 ムーブメント
74’ムーブメント外形
81 胴
82 磁芯コアケース
83 コイル
84 受信リード板
L1 胴の内壁とアンテナの一方の端部の最短距離
L2 胴の内壁とアンテナの他方の端部の最短距離
L3 胴の内壁とアンテナのコイルの最短距離

Claims (5)

  1. 磁芯にコイルが巻きつけられ、前記磁芯が前記コイルの両側で該コイルから露出するアンテナと、
    筒軸方向の両端のうち少なくとも一方が開口した筒形状の金属製の外装ケースと、を有し、
    前記外装ケースの内壁によって囲まれる収納部に前記アンテナを収納した無線機能付き電子時計であって、前記筒軸方向における前記収納部の平面形状が、角型又は樽型であり、前記筒軸方向における前記アンテナの平面形状を略くの字状に形成し、
    前記アンテナの一方の端部と前記外装ケースの内壁との最短距離、及び、
    前記アンテナの他方の端部と前記外装ケースの内壁との最短距離が、
    前記コイルと前記外装ケースの内壁との最短距離よりも長くなるように、
    前記アンテナを前記外装ケース内に配置し、さらに、
    前記コイルの中心から前記アンテナの一方の端部までの距離が、
    前記コイルの中心から前記アンテナの他方の端部までの距離よりも長く、
    前記アンテナの他方の端部側に位置する前記コイルの端部が、
    前記アンテナの一方の端部側に位置する前記コイルの端部よりも前記外装ケースの内壁から離れるように、前記アンテナを配置した
    ことを特徴とする無線機能付き電子時計。
  2. 磁芯にコイルが巻きつけられ、前記磁芯が前記コイルの両側で該コイルから露出するアンテナと、
    筒軸方向の両端のうち少なくとも一方が開口した筒形状の金属製の外装ケースと、を有し、
    前記外装ケースの内壁によって囲まれる収納部に前記アンテナを収納した無線機能付き電子時計であって、前記筒軸方向における前記収納部の平面形状が、角型又は樽型であり、前記筒軸方向における前記アンテナの平面形状を略くの字状に形成し、
    前記アンテナの一方の端部と前記外装ケースの内壁との最短距離、及び、
    前記アンテナの他方の端部と前記外装ケースの内壁との最短距離が、
    前記コイルと前記外装ケースの内壁との最短距離よりも長くなるように、
    前記アンテナを前記外装ケース内に配置し、さらに、
    前記外装ケースの内壁は、
    12時側と6時側とに位置して互いに対向する2つの内壁と、
    3時側と9時側とに位置して互いに対向する2つの内壁とを有し、
    前記アンテナを、前記時計の中心から前記外装ケースの9時側の内壁に寄せて配置し、
    前記コイルと前記外装ケースの内壁との最短距離は、
    前記コイルと前記外装ケースの9時側の内壁との最短距離であり、
    前記アンテナの一方の端部と前記外装ケースの内壁との最短距離が、
    該アンテナの一方の端部と前記外装ケースの9時側の内壁との距離、又は、
    該アンテナの一方の端部と前記外装ケースの12時側の内壁との距離のうち、いずれか短い方の距離であり、前記アンテナの他方の端部と前記外装ケースの内壁との最短距離が、該アンテナの他方の端部と前記9時側の内壁との距離、又は、
    該アンテナの他方の端部と前記6時側の内壁との距離のうち、いずれか短い方の距離であることを特徴とする無線機能付き電子時計。
  3. 前記アンテナは、前記磁芯の両端の少なくとも一方に磁性材料からなる受信リード板が磁気的に接続され、前記受信リード板の端部を、
    前記アンテナの前記一方の端部又は他方の端部の少なくともいずれかとした
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の無線機能付き電子時計。
  4. 前記アンテナは、
    前記磁芯の一方の端部と前記受信リード板とを、磁性材料からなる接続部材で磁気的に接続し、
    前記磁芯の他方の端部には、前記接続部材が磁気的に接続され、
    前記アンテナの他方の端部は、前記接続部材の端部である
    ことを特徴とする請求項に記載の無線機能付き電子時計。
  5. 前記コイルと前記外装ケースとの間に磁性部材を配置した
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線機能付き電子時計。
JP2009174142A 2009-07-27 2009-07-27 無線機能付き電子時計 Active JP5349186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009174142A JP5349186B2 (ja) 2009-07-27 2009-07-27 無線機能付き電子時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009174142A JP5349186B2 (ja) 2009-07-27 2009-07-27 無線機能付き電子時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011027572A JP2011027572A (ja) 2011-02-10
JP5349186B2 true JP5349186B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=43636488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009174142A Active JP5349186B2 (ja) 2009-07-27 2009-07-27 無線機能付き電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5349186B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5716470B2 (ja) * 2011-03-17 2015-05-13 セイコーエプソン株式会社 アンテナ内蔵式電子時計

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4523437B2 (ja) * 2005-02-01 2010-08-11 セイコーインスツル株式会社 アンテナ構造体の製造方法
JP4618120B2 (ja) * 2005-12-22 2011-01-26 セイコーエプソン株式会社 アンテナ内蔵式電子時計
JP5002294B2 (ja) * 2006-03-24 2012-08-15 シチズンホールディングス株式会社 電波修正時計用アンテナ
JP5118429B2 (ja) * 2007-09-21 2013-01-16 シチズン時計株式会社 電波修正時計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011027572A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8259024B2 (en) Radio wave receiver with an antenna structure
JP2009296296A (ja) アンテナ装置、電波受信装置およびアンテナ装置の製造方法
JP2008141387A (ja) アンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及び電子機器
JP2004274609A (ja) アンテナ装置、電波時計、電波時計収容体、信号受信装置および受信装置収容体
JP5349186B2 (ja) 無線機能付き電子時計
JP2006340101A (ja) アンテナ構造体及び電波修正時計
JP4202878B2 (ja) アンテナ構造体及び電波修正時計
JP4784498B2 (ja) アンテナ装置及びアンテナ装置の製造方法
JPWO2007111217A1 (ja) アンテナおよびアンテナを備えた電波受信機器
JP5262311B2 (ja) 電子機器
JP2009229068A (ja) 電波修正時計
JP5392294B2 (ja) 電子機器及び電子機器の製造方法
JP2005117465A (ja) アンテナ及び腕時計
JP4586744B2 (ja) 補助アンテナ装置
JP5874338B2 (ja) アンテナ構造体、電波受信機器及びアンテナ構造体の製造方法
JP5987467B2 (ja) 電波時計用ムーブメントおよび電波時計
JP2011139195A (ja) アンテナ装置及びこのアンテナ装置を備えた電波受信機器
JP5803574B2 (ja) アンテナ構造体、電波受信機器及びアンテナ構造体の製造方法
JP5803604B2 (ja) アンテナ構造体、電波受信機器及びアンテナ構造体の製造方法
JP4952398B2 (ja) 電子機器
JP5163941B2 (ja) 受信アンテナ及びこれを用いた受信装置
JP5562266B2 (ja) 電子時計用のアンテナ
JP2004144481A (ja) 電波修正時計
JP5211818B2 (ja) アンテナ内蔵式電子時計
JP2016125989A (ja) 時計用ムーブメントおよび時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5349186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250