JP2008141387A - アンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化・薄型化を実現することのできるアンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及びこのようなアンテナ装置を備える電子機器を提供する。
【解決手段】アンテナ装置50は、コア51、このコア51が収納されたコアケース部52、このコアケース部52に巻回されたコイル53をそれぞれ有するアンテナ構造体5と、このアンテナ構造体5を収納したアンテナケース部15を備えている文字板1とからなる。
【選択図】図8

Description

本発明は、アンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及び電子機器に関する。
従来、時刻情報を含む標準電波を受信して自動的に現在時刻を修正する電波時計等の電子機器が知られている。電波時計において標準電波を受信するアンテナとしては、受信感度のよい磁性材料であるアモルファス金属やフェライト等からなるコアにコイルが巻回されてなるアンテナ構造体が多く用いられている。
このようなアンテナ構造体をアンテナケースの中に収納した上で電子機器の中に搭載する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−157295号公報
ところで、腕時計型の電波時計の場合には、限られた小さな内容積に各種部品を収納する必要があるため、できるだけ小型化・薄型化を図る必要がある。
この点、特許文献1に記載されているように、他の部品とは別体のケースにアンテナ構造体を収納した上で、そのケースを後から腕時計等の電子機器に組み込むこととすると、ケースの分だけ厚みが必要となり、電子機器が大型化してしまうとの問題がある。
また、他の部品とは別体のケースにアンテナ構造体を収納すると、その分、部品点数が多くなり、組み立て工数が増加して生産性が低下するとの問題もあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、部品点数が少なく、小型化・薄型化を実現することのできるアンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及びこのようなアンテナ装置を備える電子機器を提供することを目的としている。
このような問題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
装飾板と、
コアと、このコアが収納されたコアケース部と、このコアケース部に巻回されたコイルとをそれぞれ有するアンテナ構造体と、
前記装飾板と一体に形成され、前記アンテナ構造体を収納したアンテナケース部と、
を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
装飾板と、
コアと、このコアに巻回されたコイルとを有するアンテナ構造体と、
前記装飾板と一体に形成され、前記アンテナ構造体を収納したアンテナケース部と、
を備えていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
装飾板と、
この装飾板の視認側とは反対側の面に対向して配置された回路基板と、
コアと、このコアに巻回されたコイルとを有するアンテナ構造体と、
前記装飾板の視認側とは反対側の面に一体に形成された第1のアンテナケース部と、
前記回路基板の前記装飾板と対向する側の面であって前記第1のアンテナケース部に対応する位置に一体に形成された第2のアンテナケース部と、を備え、
前記アンテナ構造体は、前記第1のアンテナケース部と前記第2のアンテナケース部とにより形成された空間内に収納されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記装飾板には、該装飾板と一体に形成されたアンテナケース部の近傍に、磁性シートが配置される磁性シート配置部をさらに備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のアンテナ装置において、
前記磁性シート配置部に、磁性シートを配置したことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記装飾板には、該装飾板と一体に形成されたアンテナケース部の近傍に、副磁路形成用の磁性部材が配置される磁性部材配置部をさらに備えていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のアンテナ装置において、
前記磁性部材配置部に、副磁路形成用の磁性部材を配置したことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、
コアをコアケース部に収納し、前記コアが収納されたコアケース部にコイルを巻回してアンテナ構造体を形成するアンテナ形成工程と、
このアンテナ形成工程により形成されたアンテナ構造体を、装飾板と一体に形成されたアンテナケース部に収納するケース収納工程と、
を備えていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、
コアにコイルを巻回してアンテナ構造体を形成するアンテナ形成工程と、
このアンテナ形成工程により形成されたアンテナ構造体を、装飾板と一体に形成されたアンテナケース部に収納するケース収納工程と、
を備えていることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、
コアにコイルを巻回してアンテナ構造体を形成するアンテナ形成工程と、
このアンテナ形成工程により形成されたアンテナ構造体を、装飾板と一体に形成された第1のアンテナケース部と回路基板と一体に形成された第2のアンテナケース部とにより形成された空間内に収納するケース収納工程と、
を備えていることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のアンテナ装置の製造方法において、
前記装飾板に、磁性シートを配置する磁性シート配置工程をさらに備えていることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のアンテナ装置の製造方法において、
前記装飾板に、副磁路形成用の磁性部材を配置する磁性部材配置工程をさらに備えていることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載されたアンテナ装置と、
このアンテナ装置が設けられた機器本体と
を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、装飾板と一体に形成されたアンテナケース部にアンテナ構造体を収納することによりアンテナ装置を構成しているので、アンテナ装置を電子機器に搭載する際にアンテナ装置を収納するケースを別部材として設ける必要がない。このため、部品点数を削減することができるとともに、部品の組み付け工程を簡易化することができる。
また、このようにアンテナ装置を構成する部品の数を少なくすることにより部品の管理が簡単になるとともに、部品の組み付けの際にも部品同士の位置決めを簡易かつ確実に行うことができる。これにより、生産効率を向上させ、安価な装置を実現することができる。
また、アンテナ装置を構成するアンテナケース部が装飾板と一体化されているため、別途ケースを用いてアンテナ装置を構成する場合と比べて、部材の重なり合いを少なくすることができ、アンテナ装置を設けるスペースを小さくすることができる。これにより、アンテナ装置を搭載する電子機器の小型化、薄型化を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。尚、以下では、本発明を、電子機器としての腕時計型の電波時計に適用した場合について説明するが、本発明を適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[第1実施形態]
先ず、図1から図8を参照しつつ、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における電子機器である腕時計100の正面図である。また、図2は、図1のI−I線断面図であり、図3は、図1に示す腕時計100の分解斜視図である。
また、図4は、時計ケース内に収納された文字板を裏面側から見た平面図である。また、図5は、図4のアンテナケース部の拡大図である。また、図6は、図5のII−II線断面図である。また、図7は、本発明の第1の実施形態のアンテナ装置を構成する各部材を示した分解斜視図である。また、図8(A)および図8(B)は、本発明の第1の実施形態のアンテナ装置の組み立て工程を示す斜視図であり、図8(A)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付ける前の状態を示す斜視図、図8(B)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付けた後の状態を示す斜視図である。
本実施形態において腕時計100は、アンテナ構造体5を備えたアンテナ装置50により受信した標準電波を増幅変調してタイムコードを解読することにより現在時刻を修正する電波腕時計である。
図1から図3に示すように、腕時計100は、装飾板としての文字板1と、内部に時計モジュールを構成する各部品を収納するモジュールハウジング3と、文字板1及びモジュールハウジング3が収納された時計ケース2と、この時計ケース2の裏面側(図2の下側)に取り付けられた裏蓋4とを備えている。
時計ケース2は、ステンレスやチタン等の強度の強い金属によって、上下面に開口した平面視ほぼ円形の環状に形成されている。また、時計ケース2の図1における上下両端部、つまり時計の12時方向側端部及び6時方向側端部には、外部側方に延出した延出部21が形成されており(図2参照)、この延出部21には、これをユーザの腕に装着するためのバンド部材22が取り付けられる。また、時計ケース2の外周部には、時刻合わせの指示などの種々の操作指示が入力される複数の操作ボタン23が設けられている。
時計ケース2の上面中央部(視認側)には、時計ガラス24がリング状のパッキン25(図2参照)を介して装着されている。また、時計ケース2の内部であって時計ガラス24の下方には、時計ケース2の内周に沿って見切部材26が配置されている。
時計ケース2の下端部には、環状のリング溝27が形成されており、このリング溝27には、防水リング28が配置されている。防水リング28は、合成樹脂やゴム等の弾性を有する材料によってリング状に形成されており、リング溝27内に配置された状態で裏蓋4の内面に圧接するように構成されている。
裏蓋4は、時計ケース2と同様、例えばステンレスやチタン等の強度の高い金属により、全体の厚みが薄いほぼ平板状に形成されている。裏蓋4は、前記防水リング28を介して時計ケース2に取り付けられており、防水リング28が時計ケース2と裏蓋4との間で圧縮されることにより、時計ケース2内の気密性が確保される。
時計ケース2内に収納されるモジュールハウジング3は、例えば樹脂等で形成されており、モジュールハウジング3には、例えば、時針や秒針等の指針35を文字板1上で運針させるための運針機構(図示せず)等を動作させるための各種電子部品、及びこれらの電子部品が接続されるとともに各種回路を有するICチップが実装される回路基板31等で構成されている時計モジュールが収納されている。
ICチップが有する回路要素としては、例えば、腕時計100の各部を制御するCPU等の制御IC、後述するアンテナ構造体5によって検出された電気信号を増幅・復調して標準電波に含まれる時刻データを取り出す受信回路部32(図7参照)、発振器を有して現在時刻を計時する計時回路等がある。受信回路部32は、図7に示すように、アンテナ接続電極36と接続されており、アンテナ構造体5がアンテナ接続電極36と電気的に接続されることによりアンテナ構造体5によって受信された電波がアンテナ接続電極36を介して受信回路部32に送られるようになっている。
時計ケース2の内部には、モジュールハウジング3を支持する枠部材33が設けられている。枠部材33は、例えば合成樹脂により形成されており、厚みの薄い円形状の底部と、この底部の周辺部に沿った側部とから成る。枠部材33の内径は、モジュールハウジング3の外径よりもわずかに大きい寸法となっており、枠部材33は、腕時計100の裏面側(図2の下側)からモジュールハウジング3を支持するとともに、モジュールハウジング3内に収納されている各種電子部品を他の構成要素との干渉から保護している。
モジュールハウジング3と時計ガラス24との間には、ほぼ円形の薄板状に形成された装飾板としての文字板1が配置されている。文字板1の表面(視認側:図2の上側)の周縁部は、中央部に比べて厚さの厚い時字部11となっており、時字部11には、時字12が、円周方向にほぼ等間隔で12箇所に刻印、印刷等により設けられている。
文字板1の中央部には軸孔13が形成されており、軸孔13には、時計モジュールの運針機構に設けられた指針軸34が文字板1の裏面側(図2及び図3の下側)から時計ガラス24の方向(図2及び図3の上側)に向けて貫通している。指針軸34には、時針や分針等の指針35が取り付けられている。指針35は、前述の運針機構によって文字板1の上方で運針するようになっており、この指針35によって文字板1上の時字12が指示されることによって、現在の時刻を知ることができるようになっている。
文字板1の視認側とは反対側の面(図2及び図3の裏面側)であって、文字板1を時計ケース2内に収納したときに12時側に配置される位置には、アンテナ構造体5を収納するアンテナケース部15が一体に形成されている。本実施形態においては、アンテナ構造体5とアンテナケース部15を備える文字板1とによってアンテナ装置50が構成されている。
ここで、図4から図8を参照しつつ、アンテナ構造体5及び文字板1とから成るアンテナ装置50の構成について詳細に説明する。
図4は、時計ケース2内に収納された文字板1を裏面側(図2の下側)から見た平面図であり、図5は、図4のアンテナケース部15の部分を拡大した図であり、図6は、図5のII−II断面図である。
本発明のアンテナ構造体5は、図4に示すように、環状の時計ケース2の内周面に沿う形状に形成されている。アンテナ構造体5は、図5に破線で示すコア51と、樹脂等で形成されコア51を収納するコアケース部52と、コアケース部52の上からコア51に巻回されるコイル53とから構成されているものである。
コア51は、アモルファス等の比透磁率が高く、導電率が小さい磁性材料からなる複数の板状部材を積層して形成されている。板状部材としては、アモルファス合金、Fe-Cu-Nb-Si-B系等のナノ結晶磁性合金、Fe-Si系磁性合金等の軟磁性金属箔帯を板厚20μm以下に薄く形成して用いているが、これに限られない。
図5に示すように、コア51のほぼ中央部は、コイル53が巻回されるコイル巻回部である幅狭の直状部55となっており、コア51の両端部にはコア51の幅方向に大きく延出する延出部56が形成されている。各延出部56は、一方側の端縁が時計ケース2の内周面に沿う形状に形成されており、アンテナ構造体5を時計ケース2内に収納したときにアンテナ構造体5が時計ケース2の内周面に沿って配置され、時計ケース2とアンテナ構造体5との間に必要以上の隙間が生じないようになっている。
上述のようなコア51を収納するコアケース部52は、ほぼ中央部が幅狭で直状に形成されコイル53を巻回する巻き線部57となっており、巻き線部57の両端にはこの巻き線部57より幅広に形成され延出部56を保持する延出部保持部58が設けられている。
延出部保持部58は延出部56の基端側の形状に沿う形状に形成されており、コアケース部52にコア51を収納した際に、コア51の延出部56の基端側が延出部保持部58によって被覆されるとともに、延出部56の端部が延出部保持部58から露出するようになっている。
コアケース部52内にコア51を収納した後、巻き線部57には、コイル53がほぼ均一の厚さとなるように巻回される。コアケース部52の延出部保持部58の一端には、巻回されたコイル53の端部を係止するコイル係止部59が設けられており、コイル53の端部は、コイル係止部59に係止された上で回路基板31上に形成されたアンテナ接続電極36に接続される。
このようにして形成されたアンテナ構造体5は、標準電波による磁界中に置かれると、この磁界による磁束が周囲空間よりも比透磁率が高いコア51に集中してコイル53に鎖交し、コイル53には、コイル53内部での磁束変化を妨げる向きに反磁界(磁束)を発生させるように誘導起電力が生じる。前記受信回路32は、コイル53に生じた誘導起電力を検出する。
次に、文字板1に設けられているアンテナケース部15は、コアケース部52の延出部保持部58及び延出部保持部58から露出するコア51の延出部56の端部の外周よりもわずかに大きく形成された延出部収納部16とコイル53の巻回部分に対応する位置に設けられた巻き線収納部17とを有している。
延出部収納部16は、コアケース部52の延出部保持部58及びコア51の延出部56の形状に沿うようにほぼ垂直方向に立設された側壁部18を有しており、この側壁部18内に延出部保持部58及び延出部56が収納されるようになっている。
巻き線収納部17は、アンテナ構造体5をアンテナケース部15に収納したときにコイル53に対応する部分の文字板1を掘り下げて設けられた空間である。図6に示すように、巻き線収納部17は、巻き線部57にコイル53を巻回することによりコアケース部52の他の部分よりも厚くなったコイル53の厚み分だけ文字板1の裏面側(図2の下側)が掘り下げられている。
図7及び図8を参照しつつ、本実施形態におけるアンテナ装置の製造方法について説明する。
図7は、アンテナ装置50を構成する各部材を示した分解斜視図であり、図8は、アンテナ構造体5と回路基板31とを文字板1のアンテナケース部15に組み付けた状態を示す図である。この図7および図8は回路基板31、文字板1等を裏面側から見た図である。
まず、複数の板状部材を積層してコア51を形成し、このコア51を延出部56の形状がコアケース部52の延出部保持部58の形状に合致する向きでコアケース部52に収納する。その後、コアケース部52の巻き線部57にコイル53をほぼ均一の厚みとなるように巻回してアンテナ構造体5を形成する。この工程をアンテナ形成工程という。コイル53の端部53aは、コイル係止部59に係止され、回路基板31のアンテナ接続電極36に接続される。
さらに、回路基板31と接続されたアンテナ構造体5を、コイル53が巻き線収納部17に対応し延出部保持部58及び延出部56が延出部収納部16に対応するようにアンテナケース部15に収納し(この工程をアンテナ収納工程という。)、アンテナ装置50が完成する。アンテナ装置50が完成すると、回路基板31をモジュールハウジング3内に収納し、文字板1をモジュールハウジング3の上面に配置する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
アンテナ接続電極36を介して回路基板31上の受信回路部32と接続されたアンテナ構造体5を、文字板1と一体に形成されたアンテナケース部15に収納してアンテナ装置50を構成し、このアンテナ装置50により標準電波を受信する。そして、アンテナ装置50により受信された電波がアンテナ接続電極36を介して受信回路部32に送られ、この電波に基づいて腕時計100の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、文字板1と一体に形成されたアンテナケース部15にアンテナ構造体5を収納することによりアンテナ装置50を構成しているので、アンテナ装置50を構成するケースを別途設ける必要がない。このため、部品点数を削減することができるとともに、部品の組み付け工程を簡易化することができる。
また、このようにアンテナ装置50を構成する部品の数を少なくすることにより部品の管理が簡単になるとともに、部品の組み付けの際にも部品同士の位置決めを簡易かつ確実に行うことができる。これにより、生産効率を向上させ、安価な装置を実現することができる。
また、アンテナ装置50を構成するアンテナケース部15が文字板1と一体化されているため、別途ケースを用いてアンテナ装置を構成する場合と比べて、部材の重なり合いを少なくすることができ、アンテナ装置50を設けるスペースを小さくすることができる。これにより、アンテナ装置50を組み込む腕時計100の小型化、薄型化を実現することが可能となる。
なお、本実施形態においては、アンテナ装置50を構成するアンテナケース部15を装飾板としての文字板1に設け、アンテナ装置50を腕時計100に設ける例について説明したが、アンテナケース部を設ける装飾板は腕時計の文字板に限定されない。
例えば携帯電話機や携帯型のラジオ等、小型化・薄型化が要請される各種電子機器に備えられる装飾板にアンテナケース部を一体形成して、この装飾板とアンテナ構造体とによりアンテナ装置を構成するようにしてもよい。
また、アンテナ構造体5の形状は、本実施形態に示したものに限定されない。ここで例示したものと異なる形状のアンテナ構造体を用いる場合には、アンテナ構造体を収納するアンテナケース部もアンテナの形状に対応する形状に形成する。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
[第2の実施の形態]
次に、図9を参照しつつ、本発明に係るアンテナ装置の第2の実施形態について説明する。この図9は回路基板、文字板等を裏面側から見た図である。なお、第2の実施形態は、アンテナ装置を構成するアンテナ構造体の構成が第1の実施形態と異なるものであるので、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態におけるアンテナ構造体6は、第1の実施形態と同様に、コア61と、このコア61に巻回されたコイル63とから構成されているものである。
コア61は、第1の実施形態と同様に、コイル63が巻回される幅狭の直状部65と、この直状部65の両端部にコア61の幅方向に大きく延出する延出部66とを備えており、例えばフェライト等の比透磁率が高く導電率が小さい磁性材料により一体的に形成されている。
また、装飾板としての文字板1の裏面側には、第1の実施形態と同様に、巻き線収納部67と延出部収納部68とを有するアンテナケース部69が文字板1と一体に形成されている。
本実施形態においては、アンテナ構造体6と文字板1とによりアンテナ装置60が構成されている。
また、アンテナ装置60が搭載される電子機器である腕時計(図示せず)は、腕時計の各種電子部品と接続されるとともに、受信回路部(図示せず)等の各種ICチップを実装する回路基板31を備えている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態に示したものと同様であるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置60の製造方法について説明する。
図9(A)は、アンテナ構造体6と回路基板31と文字板1とを示す分解斜視図であり、図9(B)は、アンテナ構造体6及び回路基板31を文字板1に組み付けた状態を示す図である。
まず、コア61の直状部65にコイル63をほぼ均一の厚みとなるように巻回して、アンテナ構造体6を形成する。この工程をアンテナ形成工程という。コイル63の端部は、回路基板31のアンテナ接続電極(図示せず)に接続される。
さらに、回路基板31と接続されたアンテナ構造体6を、直状部65に巻回されたコイル63が巻き線収納部67に対応し延出部66が延出部収納部68に対応するようにアンテナケース部69に収納し(この工程をアンテナ収納工程という。)、アンテナ装置60が完成する。
以上のように、本実施形態によれば、コア61の全体がフェライト等により一体に形成されているため、このコア61を収納するためのコアケース部を特別に設ける必要がなく、アンテナ構造体6をコア61とコイル63とから構成することができる。このため、コアケース部を設ける必要がない分、部品点数を削減することができ、組み付け工数を減らして生産効率を向上させることができるとともに、部品管理の簡易化、アンテナ装置60及びこれを搭載する電子機器の小型化・薄型化を実現することができる。
なお、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは、第1の実施形態と同様である。
[第3の実施の形態]
次に、図10を参照しつつ、本発明に係るアンテナ装置の第3の実施形態について説明する。この図10は回路基板、文字板等を裏面側から見た図である。なお、第3の実施形態は、アンテナ装置を構成するアンテナ構造体の構成が第1の実施形態と異なるものであるので、以下においては、第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態におけるアンテナ構造体5は、第1の実施形態と同様に、コア51と、コアケース部52と、コア51に巻回されるコイル53と、を備えて構成されている。アンテナ構造体5の構成は、第1の実施形態に示したものと同様であるので、その説明を省略する。
また、装飾板としての文字板1の裏面側には、第1の実施形態と同様に、巻き線収納部72と延出部収納部73とを有するアンテナケース部74が文字板1と一体に形成されている。アンテナケース部74は、第1の実施形態と同様に、文字板1の周縁に沿って設けられている。
さらに、文字板1の裏面側の周縁であって、アンテナケース部74よりも外側(文字板1を時計ケースに収納したときに時計ケースの内側壁に近い側)には、磁性シート配置部としての磁性シート配置溝75がアンテナケース部74の外周に沿うように設けられている。そして、この磁性シート配置溝75には、磁性シート76が配置されている。
磁性シート76は、例えば、樹脂中に、アモルファス金属やフェライト等の磁性体粉末や、銅やアルミ等の金属粉末を分散・混合してシート状に形成したものであり、腕時計の時計ケースや裏蓋(いずれも図示せず)の透磁率よりも高く、且つ導電率が小さい磁性部材である。このような磁性シート76を磁性シート配置溝75に配置することにより、金属部材である時計ケース及び裏蓋とアンテナ構造体5との間を磁性部材である磁性シート76によって隔てている状態となっている。
磁性部材である磁性シート76には外部磁界を遮断する効果がある。従って、標準電波によってアンテナ構造体5に生じる反磁界(磁束)は、磁性シート76に遮断されて時計ケースや裏蓋を殆ど通過しない。このため、時計ケースや裏蓋が金属材料で形成されている場合であっても、磁界が金属を通過することによる渦電流が殆ど生じず、近傍金属に起因するアンテナ構造体5の受信効率の劣化(低下)が抑制される。
本実施形態においては、アンテナ構造体5と、これを収納するアンテナケース部74を備える文字板1と、磁性シート配置溝75に配置されている磁性シート76とによりアンテナ装置70が構成されている。
また、アンテナ装置70が搭載される電子機器である腕時計(図示せず)は、第1の実施形態と同様に、腕時計の各種電子部品と接続されるとともに、受信回路部32等の各種ICチップを実装する回路基板31を備えている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態に示したものと同様であるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置70の製造方法について説明する。
図10(A)は、アンテナ装置70を構成する各部材を示した分解斜視図であり、図10は、アンテナ構造体5と回路基板31とを文字板1に組み付けた状態を示す図である。
まず、複数の板状部材を積層してコア51形成し、このコア51を延出部56の形状がコアケース部52の延出部保持部58の形状に合致する向きでコアケース部52に収納する。その後、コアケース部52の巻き線部57にコイル53をほぼ均一の厚みとなるように巻回し、アンテナ構造体5が形成される(この工程をアンテナ形成工程という。)。コイル53の端部54は、コイル係止部59に係止され、回路基板31のアンテナ接続電極36に接続される。
文字板1の磁性シート配置溝75に磁性シート76を配置し(この工程を磁性シート配置工程という。)、回路基板31と接続されたアンテナ構造体5をアンテナケース部74に収納する(この工程をアンテナ収納工程という。)。これによりアンテナ装置70が完成する。
以上のように、本実施形態によれば、文字板1の磁性シート配置溝75に磁性シート76を配置して、金属部材である時計ケース及び裏蓋とアンテナ構造体5との間を、外部磁界を遮断する効果のある磁性部材である磁性シート76によって隔てている。これにより、標準電波によってアンテナ構造体5に生じる反磁界(磁束)が磁性シートに遮断されて時計ケースや裏蓋を殆ど通過しないため、金属部材である時計ケースや裏蓋には、磁界が金属を通過することによる渦電流が殆ど生じず、近傍金属に起因するアンテナ構造体5の受信効率の劣化(低下)を抑制して受信感度を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、磁性シート76を配置する磁性シート配置部として磁性シート配置溝75を備える構成としたが、磁性シート配置部は溝である場合に限定されない。磁性シート76を配置可能な構成であればよく、例えば磁性シート配置部として磁性シート76を保持する突状部等であってもよい。
また、本実施形態においては、アンテナ構造体5は第1実施形態に示したものと同様に、複数の板状部材を積層してコア51を備え、コア51を収納するコアケース部52を備える構成としたが、例えば、第2の実施形態に示したようにフェライト等により一体形成されたコアを備え、このコアに直接コイルを巻回して形成されたコアケースを備えないアンテナ構造体を用いる場合にも本実施形態のように磁性シートを配置する構成を適用することができる。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、図11を参照しつつ、本発明に係るアンテナ装置の第4の実施形態について説明する。この図11は回路基板、文字板等を裏面側から見た図である。なお、第4の実施形態は、第3の実施形態の変形であるため、以下においては、第3の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態におけるアンテナ構造体5は、第3の実施形態と同様に、コア51と、コアケース部52と、コア51に巻回されるコイル53と、を備えて構成されている。アンテナ構造体5の構成は、第3の実施形態に示したものと同様であるので、その説明を省略する。
また、装飾板としての文字板1の裏面側には、第3の実施形態と同様に、巻き線収納部82と巻き線収納部82の両側に設けられた延出部収納部83とを有するアンテナケース部84が文字板1と一体に形成されている。アンテナケース部84は、第3の実施形態と同様に、文字板1の周縁に沿って設けられている。各延出部収納部83の文字板1の周縁に沿っている側の側壁には、切り欠き部85が設けられている。
さらに、文字板1の裏面側の周縁であって、アンテナケース部84よりも外側(文字板1を時計ケースに収納したときに時計ケースの内側壁に近い側)には、副磁路形成用の磁性部材を配置する磁性部材配置部としての磁性部材配置溝86がアンテナケース部84の外周に沿うように設けられている。そして、この磁性部材配置溝86には、磁性部材87が配置されている。
磁性部材87は、主磁路を形成するコア51に対して、副磁路を形成するための磁束還流用の部材であり、主磁路を形成するコア51の構成材料と同様なアモルファス金属やフェライト等の磁性体から形成されている。すなわち、磁性部材87は、コア51の構成材料と同じ、軟磁性フェライト又はアモルファス合金、Fe-Cu-Nb-Si-B系等のナノ結晶磁性合金、Fe-Si系磁性合金等の軟磁性金属薄帯を板厚20μm以下で積層しているが、これに限られない。また、磁性部材87の比透磁率としてはコア51と同等またはそれ以下のものを用いている。コア51の比透磁率が、たとえば100000〜80000である場合は、この磁性部材87のそれは100000〜500程度とする。
この磁性部材87は、シート状に形成されたシート状部88とシート状部88の両端部に設けられた磁性体片89とから構成されており、シート状部88を磁性部材配置溝86に沿って配置すると、シート状部88の各端部に設けられた磁性体片89が切り欠き部85からアンテナケース部84の内部に挿入されて、その磁性体片89の端部がアンテナ構造体5の延出部56に接触するようになっている。このような磁性部材87を磁性部材配置溝86に配置することにより、コア51には主磁路が形成される一方で、磁性部材87には副磁路が形成される。
このように、磁性部材87をアンテナ構造体5のコア51の両端部に接触させることにより、コア51に基本的な主磁路が形成されるほかに、このコア51の主磁路から分岐する副磁路が磁性部材87に形成される。このために、コア51の端部から放射された磁束はこの磁性部材87の副磁路に還流するため、磁束の有効利用を図ることができ、アンテナ構造体5の受信感度を大幅に向上させることができる。
本実施形態においては、アンテナ構造体5と、これを収納するアンテナケース部84を備えた文字板1と、磁性部材配置溝86に配置された磁性部材87とによりアンテナ装置80が構成されている。
また、アンテナ装置80が搭載される電子機器である腕時計(図示せず)は、第1の実施形態と同様に、腕時計の各種電子部品と接続されるとともに、受信回路部32等の各種ICチップを実装する回路基板31を備えている。
なお、その他の構成は、第3の実施形態に示したものと同様であるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置80の製造方法について説明する。
図11(A)は、アンテナ装置80を構成する各部材を示した分解斜視図であり、図11は、アンテナ構造体5と回路基板31とを文字板1に組み付けた状態を示す図である。
まず、複数の板状部材を積層してコア51形成し、このコア51を延出部56の形状がコアケース部52の延出部保持部58の形状に合致する向きでコアケース部52に収納する。その後、コアケース部52の巻き線部57にコイル53をほぼ均一の厚みとなるように巻回し、アンテナ構造体5が形成される。この工程をアンテナ形成工程という。コイル53の端部54は、コイル係止部59に係止され、回路基板31のアンテナ接続電極36に接続される。
文字板1の磁性部材配置溝86に磁性部材87を配置し磁性体片89が切り欠き部85からアンテナケース部84の内部に挿入されるように配置する(この工程を磁性部材配置工程という。)。さらに、回路基板31と接続されたアンテナ構造体5をアンテナケース部84に収納する。この工程をアンテナ収納工程という。これによりして、磁性体片89の端部がアンテナケース部84内に収納されているアンテナ構造体5の延出部56に接触し、アンテナ装置80が完成する。
以上のように、本実施形態によれば、文字板1の磁性部材配置溝86に磁性部材87を配置して、磁性体片89の端部がアンテナケース部84内に収納されているアンテナ構造体5の延出部56に接触するようになっている。この結果、磁性部材87により副磁路が形成されるため、コア51の端部から放射された磁束がこの磁性部材87の副磁路に還流し、コア51に発生した磁束の有効利用を図ることができる。
なお、本実施形態においては、磁性部材87を配置する磁性部材配置部として磁性部材配置溝86を備える構成としたが、磁性部材配置部は溝である場合に限定されない。磁性部材87を配置可能な構成であればよく、例えば磁性部材配置部として磁性部材87を保持する突状部等の構成であってもよい。
また、本実施形態においては、副磁路を形成するための磁性部材87を、シート状に形成されたシート状部88とシート状部88の両端部に設けられた磁性体片89とから構成しているがこれに限定されず、
また、本実施形態においては、アンテナ構造体5は第1実施形態に示したものと同様に、複数の板状部材を積層してコア51を備え、コア51を収納するコアケース部52を備える構成としたが、例えば、第2の実施形態に示したようにフェライト等により一体形成されたコアを備え、このコアに直接コイルを巻回して形成されたコアケースを備えないアンテナ構造体を用いる場合にも本実施形態のように磁性部材87を配置する構成を適用することができる。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは、第1の実施形態から第3の実施形態と同様である。
[第5の実施の形態]
次に、図12を参照しつつ、本発明に係るアンテナ装置及びこれを搭載した電子機器の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態は、アンテナ装置の構成が第1の実施形態から第4の実施形態と異なるものであるので、以下においては、第1の実施形態から第4の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、電子機器としての腕時計(図示せず)は、電波を受信するアンテナ構造体5と、装飾板としての文字板90と、回路基板96とを備えている。
本実施形態におけるアンテナ構造体5は、第1の実施形態等と同様に、コア51と、コアケース部52と、コア51に巻回されたコイル53とを備えて構成されている。アンテナ構造体5の構成は、第1の実施形態に示したものと同様であるので、その説明を省略する。
文字板90の視認側とは反対側の面(図12の裏面側)であって、文字板90を時計ケース内に収納したときに12時の位置に配置される側には、第1のアンテナケース部としての文字板側ケース部91が一体に形成されている。図12に示すように、文字板側ケース部91は、アンテナ構造体5の厚みのほぼ半分程度の高さの側壁部92を備えている。
また、文字板90は、第1の実施形態等と同様に指針軸34が貫通する軸孔93、時字94が施された時字部95を備えている。
回路基板96は、文字板90の視認側とは反対側の面に対向して配置されており、回路基板96の文字板90と対向する側の面であって文字板側ケース部91に対応する位置には、第2のアンテナケース部としての基板側ケース部97が回路基板96と一体に形成されている。基板側ケース部97は、文字板側ケース部91と同様にアンテナ構造体5の厚みのほぼ半分程度の高さの側壁部98を備えている。文字板90と回路基板96とを対向配置すると、文字板側ケース部91と基板側ケース部97とによりアンテナ収納スペース99が形成されるようになっており、アンテナ構造体5は、文字板側ケース部91と基板側ケース部97とにより形成されたこのアンテナ収納スペース99内に収納されている。
本実施形態においては、アンテナ構造体5と文字板側ケース部91を備える文字板90と基板側ケース部97を備える回路基板96とによってアンテナ装置110が構成されている。
また、回路基板96は、第1の実施形態等と同様に、コイル53の端部が接続されるアンテナ接続電極及び受信回路等(いずれも図示せず)を備えている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態に示したものと同様であるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置110の製造方法について説明する。
まず、複数の板状部材を積層してコア51形成し、このコア51を延出部(図示せず)の形状がコアケース部52の延出部保持部(図示せず)の形状に合致する向きでコアケース部52に収納する。その後、コアケース部52の巻き線部(図示せず)にコイル53をほぼ均一の厚みとなるように巻回し、アンテナ構造体5が形成される。この工程をアンテナ形成工程という。コイル53の端部(図示せず)は、回路基板96のアンテナ接続電極(図示せず)に接続される。
文字板90と回路基板96とを対向配置し、文字板側ケース部91と基板側ケース部97とにより形成されるアンテナ収納スペース99内に回路基板96と接続されたアンテナ構造体5を収納する。この工程をアンテナ収納工程という。これにより、アンテナ装置110が完成する。
以上のように、本実施形態によれば、文字板90と一体に形成された文字板側ケース部91と、回路基板96と一体に形成された基板側ケース部97との双方により形成されたアンテナ収納スペース99内にアンテナ構造体5を収納することによりアンテナ装置110を構成しているので、アンテナ装置110を構成するためにケースを別途設ける必要がない。このため、そのケースの分、部品点数を削減することができるとともに、部品の組み付け工程を簡易化することができる。また、このようにアンテナ装置110を構成する部品の数を少なくすることにより部品の管理が簡単になるとともに、部品の組み付けの際にも部品同士の位置決めを簡易かつ確実に行うことができる。これにより、生産効率を向上させ、安価な装置を実現することができる。
また、アンテナ装置110を収納するスペースが文字板90と一体に形成された文字板側ケース部91と、回路基板96と一体に形成された基板側ケース部97との双方により形成されているため、別途ケースを用いてアンテナ装置を収納する構成と比べて、部材の重なり合いを少なくすることができ、アンテナ装置110を設けるスペースを小さくすることができる。これにより、アンテナ装置110を搭載する電子機器の小型化、薄型化を実現することが可能となる。
なお、本実施形態においては、アンテナ構造体5は第1実施形態に示したものと同様に、複数の板状部材を積層してコア51を備え、コア51を収納するコアケース部52を備える構成としたが、例えば、第2の実施形態に示したようにフェライト等により一体形成されたコアを備え、このコアに直接コイルを巻回して形成されたコアケースを備えないアンテナ構造体を用いる場合にも、本実施形態において示した構成を適用することができる。
また、本実施形態においては、アンテナ構造体5を裏面側から支持する基板側ケース部97(第2のアンテナケース部)を回路基板96と一体に設けるように構成したが、第2のアンテナケース部は回路基板31に設けられている場合に限定されず、他の部材と一体に形成されている場合や、単体で設けられているものであってもよい。
さらに、本実施形態に示したような構成の文字板側ケース部91(第1のアンテナケース部)、基板側ケース部97(第2のアンテナケース部)に、第3の実施形態で示したような磁性シート又は第4の実施形態で示したような磁性部材を設ける構成としてもよい。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは、第1の実施形態から第4の実施形態と同様である。
本発明の第1の実施形態のアンテナ装置を備えた電子機器の一例を表す腕時計の概略構成を示す正面図である。 図1のI−I線断面図である。 図1の腕時計の分解斜視図である。 時計ケース内に収納された文字板を裏面側から見た平面図である。 図4のアンテナケース部周辺の拡大図である。 図5のII−II線断面図である。 本発明の第1の実施形態のアンテナ装置を構成する各部材を示した分解斜視図である。 (A)(B)は、本発明の第1の実施形態のアンテナ装置の組み立て工程を示す斜視図であり、(A)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付ける前の状態を示す斜視図、(B)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付けた後の状態を示す斜視図である。 (A)(B)は、本発明の第2の実施形態のアンテナ装置の組み立て工程を示す斜視図であり、(A)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付ける前の状態を示す斜視図、(B)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付けた後の状態を示す斜視図である。 (A)(B)は、本発明の第3の実施形態のアンテナ装置の組み立て工程を示す斜視図であり、(A)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付ける前の状態を示す斜視図、(B)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付けた後の状態を示す斜視図である。 (A)(B)は、本発明の第4の実施形態のアンテナ装置の組み立て工程を示す斜視図であり、(A)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付ける前の状態を示す斜視図、(B)は、アンテナ構造体をアンテナケース部に組み付けた後の状態を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態の腕時計の内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 文字板
2 時計ケース
3 モジュールハウジング
4 裏蓋
5 アンテナ構造体
10 アンテナ装置
15 アンテナケース部
16 延出部収納部
17 巻き線収納部
31 回路基板
32 受信回路
34 指針軸
35 指針
36 アンテナ接続電極
51 コア
52 コアケース部
53 コイル
55 直状部
56 延出部
57 巻き線部
58 延出部保持部
75 磁性シート配置溝
76 磁性シート
85 切り欠き部
86 磁性部材配置溝
87 磁性部材
91 文字板側ケース部
93 基板側ケース部
100 腕時計(電子機器)

Claims (13)

  1. 装飾板と、
    コアと、このコアが収納されたコアケース部と、このコアケース部に巻回されたコイルとをそれぞれ有するアンテナ構造体と、
    前記装飾板と一体に形成され、前記アンテナ構造体を収納したアンテナケース部と、
    を備えていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 装飾板と、
    コアと、このコアに巻回されたコイルとを有するアンテナ構造体と、
    前記装飾板と一体に形成され、前記アンテナ構造体を収納したアンテナケース部と、
    を備えていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 装飾板と、
    この装飾板の視認側とは反対側の面に対向して配置された回路基板と、
    コアと、このコアに巻回されたコイルとを有するアンテナ構造体と、
    前記装飾板の視認側とは反対側の面に一体に形成された第1のアンテナケース部と、
    前記回路基板の前記装飾板と対向する側の面であって前記第1のアンテナケース部に対応する位置に一体に形成された第2のアンテナケース部と、を備え、
    前記アンテナ構造体は、前記第1のアンテナケース部と前記第2のアンテナケース部とにより形成された空間内に収納されていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 前記装飾板には、該装飾板と一体に形成されたアンテナケース部の近傍に、磁性シートが配置される磁性シート配置部をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記磁性シート配置部に、磁性シートを配置したことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記装飾板には、該装飾板と一体に形成されたアンテナケース部の近傍に、副磁路形成用の磁性部材が配置される磁性部材配置部をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記磁性部材配置部に、副磁路形成用の磁性部材を配置したことを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. コアをコアケース部に収納し、前記コアが収納されたコアケース部にコイルを巻回してアンテナ構造体を形成するアンテナ形成工程と、
    このアンテナ形成工程により形成されたアンテナ構造体を、装飾板と一体に形成されたアンテナケース部に収納するケース収納工程と、
    を備えていることを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  9. コアにコイルを巻回してアンテナ構造体を形成するアンテナ形成工程と、
    このアンテナ形成工程により形成されたアンテナ構造体を、装飾板と一体に形成されたアンテナケース部に収納するケース収納工程と、
    を備えていることを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  10. コアにコイルを巻回してアンテナ構造体を形成するアンテナ形成工程と、
    このアンテナ形成工程により形成されたアンテナ構造体を、装飾板と一体に形成された第1のアンテナケース部と回路基板と一体に形成された第2のアンテナケース部とにより形成された空間内に収納するケース収納工程と、
    を備えていることを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  11. 前記装飾板に、磁性シートを配置する磁性シート配置工程をさらに備えていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のアンテナ装置の製造方法。
  12. 前記装飾板に、副磁路形成用の磁性部材を配置する磁性部材配置工程をさらに備えていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のアンテナ装置の製造方法。
  13. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載されたアンテナ装置と、
    このアンテナ装置が設けられた機器本体と
    を備えていることを特徴とする電子機器。
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