JP4924487B2 - 電波受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電波受信装置に関する。
従来、時刻情報を含む標準電波を受信して自動的に現在時刻を修正する電波時計等の電子機器が知られている。そして、例えば電波時計において標準電波を受信するアンテナとしては、受信感度のよい磁性材料であるアモルファス金属やフェライト等からなるコアにコイルが巻回されてなるアンテナ構造体が多く用いられている。
しかし、電波は金属を透過しないため、腕時計等において、機器ケース、裏蓋部材等を金属で形成した場合には、電子機器に内蔵されたアンテナが十分に電波を受信することができない。
そこで、従来、文字板等の装飾板を、電波が透過する材料で形成するとともに、コアの端部に電波を受信する膨出部を設け、装飾板側から効率的に電波を受信することで受信感度を向上させる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−333183号公報
しかしながら、膨出部を設けるとその分アンテナ構造体が大きくならざるを得ず、特に、女性用の腕時計型の電波時計等、できるだけ小型化・薄型化を図る必要がある場合に、アンテナ構造体を収納する十分なスペースを確保することが困難であるとの問題があった。
また、機器ケース、裏蓋部材、文字板等に金属を使用している場合に、これらの金属部材とアンテナ構造体とが近接していると、いわゆる渦電流が発生し、これに起因してアンテナ構造体による標準電波の受信感度が劣化するが、装置の小型化を図るためには金属部材とアンテナ構造体との間に十分な距離を確保することが困難であるとの問題もある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、効率よく電波を受信できる位置にアンテナ構造体を設けることにより、アンテナ構造体及びこれを組み込んだ装置の小型化と受信感度の向上とを両立させることのできる電波受信装置を提供することを目的としている。
このような問題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
装置本体ケースと、
前記装置本体ケースの視認側に設けられた非導電性カバー部材と、
前記装置本体ケース内に収納された電子部品収納部材と、
前記非導電性カバー部材と前記電子部品収納部材との間に配置され、表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とが形成されている表示部材と、
前記表示部材の近傍に配置され、コイルを巻回した巻線部を備えるとともに、前記コイルの両端部が前記一対のコイル用の導電端子部とそれぞれ接続されているアンテナ構造体と、を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電波受信装置において、
前記アンテナ構造体を前記表示部材の視認側の面上に配置したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電波受信装置において、
前記アンテナ構造体を前記表示部材の側部に配置したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電波受信装置において、
前記表示部材は複数の板状部材からなる多層構造の液晶パネルであり、液晶パネルを構成する少なくとも一部の板状部材に、一方の面から他方の面に貫通する導電部を設け、前記コイルの両端部が前記導電部を介して前記一対のコイル用の導電端子部と接続されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電波受信装置において、
前記表示駆動用の導電端子部と前記一対のコイル用の導電端子部とは、前記表示部材の同一平面上であって、前記表示部材の視認側とは反対側の面に形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電波受信装置において、
前記表示部材は液晶パネルであり、液晶パネルを構成する部材の一部を延設して、この延設部分に前記アンテナ構造体を配置したことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電波受信装置において、
外部からの磁束を集め、この集めた磁束を前記アンテナ構造体に導く集磁部を、前記表示部材の下部位置に配置したことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の電波受信装置において、
前記集磁部は一対であり、前記アンテナ構造体の両端部に、前記集磁部の一端が磁気的に接続されていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電波受信装置において、
前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間にグランド端子を設けたことを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電波受信装置において、
前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間に磁気的な遮蔽部材を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、非導電性カバー部材に近い位置に配置されている表示部材の近傍にアンテナ構造体を配置するので、効率よく電波を受信することができるとの効果を奏する。
さらに、表示部材の表示駆動用の導電端子部とは別に、一対のコイル用の導電端子部を形成しているので、表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間に表示駆動により生じる駆動ノイズを遮蔽する手段を設けた場合には、これにより表示部材の表示駆動時に駆動ノイズがアンテナ構造体による電波受信に影響を及ぼすことを未然に防止することができる。
また、表示部材の表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とを同じ平面上に形成した場合には、表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とを同時に形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下では、本発明に係る電波受信装置が腕時計型の電波時計である場合を例として説明するが、本発明を適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[第1の実施形態]
先ず、図1から図10を参照しつつ、本実施形態に係る電波腕時計の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における電波腕時計100の正面図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
電波腕時計100は、標準電波を受信するアンテナ構造体30(図2から図5等参照)を備え、このアンテナ構造体30により受信した標準電波を増幅変調してタイムコードを解読することにより現在時刻を修正する電波腕時計である。
第1の実施形態における電波腕時計100は、内部に図示しない時計モジュールを構成する各部品を収納するモジュールハウジング(図2参照。以下単に「ハウジング」と称する。)3と、ハウジング3が収納された装置本体ケース2とを備えている。
機器ケースとしての装置本体ケース2は、ステンレスやチタン等の強度の強い金属によって、上下面に開口した平面視ほぼ円環状に形成されている。この装置本体ケース2の視認側(図2において上側)には、視認側の開口部を閉塞するように非導電性の材料であるガラスで形成された非導電性カバー部材としての風防ガラス4が、パッキン5を介して装着されている。
また、装置本体ケース2の裏面側(視認側に対向する側、図2において下側)には、裏面側の開口部を閉塞するように、防水リング6を介して裏蓋7が取り付けられている。
さらに、装置本体ケース2の上面には、枠状のベゼル部材8が接着剤や両面テープ等の接着部材9を介して装着されている。
また、装置本体ケース2の図1における上下両端部には、バンド取付部10(図2参照)が設けられており、このバンド取付部10には、電波腕時計100をユーザの腕に装着するための上部時計バンド11a、下部時計バンド11bがそれぞれ取り付けられている。また、装置本体ケース2の外周部には、時刻合わせの指示やバックライトの点灯等の種々の操作指示が入力される複数の操作ボタンf1が設けられている。
なお、以下電波腕時計100において、上部時計バンド11aが設けられている側を「腕時計上部」、下部時計バンド11bが設けられている側を「腕時計下部」とする。
図2に示すように、装置本体ケース2内であって風防ガラス4の下側には、電子部品収納部材としてのハウジング3が配置されており、風防ガラス4とハウジング3との間には、デジタル表示機能を備える表示部材としての液晶表示パネル(液晶パネル)15が配置されている。液晶表示パネル15の裏面(視認側とは反対側の面)には、液晶表示パネル15を照明するバックライトとして、EL(エレクトロルミネッセンス)素子を有するELパネル16が設けられている。なお、バックライトはEL素子を有するものに限定されない。
また、図2に示すように、風防ガラス4と液晶表示パネル15との間には、液晶表示パネル15とほぼ同様の大きさに形成された薄板状のソーラーパネル17が配置されている。
ハウジング3は、例えば樹脂等で形成されており、ハウジング3には、各種の電子部品21が実装されたPWB(プリント配線板 Printed Wiring Board)等の回路基板18が収納されている。この回路基板18と液晶表示パネル15とは、インターコネクタ19を介して接続されている。
インターコネクタ19は、例えば、液晶表示パネル15の腕時計上部側の端部及び腕時計下部側の端部に接続されるように配設されており、液晶表示パネル15上に設けられている各導電端子部157a,157b(後述、図3等参照)と回路基板18とを電気的に接続するものである。
電波腕時計100は、各種機能を実現させる時計計時部20(図10参照)を備えており、回路基板18の上には、この時計計時部20を構成するCPU(Central ProcessingUnit)201(図10参照)、RAM(Random Access Memory)202(図10参照)、ROM(Read Only Memory)203(図10参照)、計時回路部205(図10参照)、発振回路部206(図10参照)、表示駆動回路部207(図10参照)等が実装されている。
また、図2に示すように、ハウジング3には、電波腕時計100が各種動作を行うための電源としての電池22が組み込まれている。前記回路基板18には、電池22に対応する位置に貫通孔181が形成されており、電池22は、この貫通孔181に嵌め込まれて支持されている。
ここで、本実施形態における液晶表示パネル15について説明する。
図3は、液晶表示パネル15を裏面側(電波腕時計100に実装した際に視認側の反対となる側)から見た斜視図であり、図4は、図3の矢視IV方向から見た側面図であり、図5は、図3の矢視V方向から見た正面図であり、図6は、図5の一部拡大図である。
図3から図5に示すように、液晶表示パネル15は、電波腕時計100に実装した際に視認側に配置される上部ガラス基板151と、視認側とは反対側に配置される下部ガラス基板152と、上部ガラス基板151の上側に配置される上部偏光板153と、下部ガラス基板152の下側に配置される下部偏光板154とを備えた4層の積層構造となっている。上部ガラス基板151と下部ガラス基板152との間には、図示しない液晶表示素子が封入されている。
本実施形態において、上部ガラス基板151の一端であって液晶表示パネル15を電波腕時計100に実装した際に腕時計上部に位置する側は、下部ガラス基板152や上部偏光板153、下部偏光板154よりも大きく外側に延設された上部延設部155となっている。また、上部ガラス基板151の腕時計下部に位置する側の端部は、下部ガラス基板152等よりも僅かに外側に延設された下部延設部156となっている。
上部延設部155の裏面(視認側とは反対側の面)には、アンテナケース31に収納されたアンテナ構造体30が配設されている。アンテナ構造体30は、両面テープ等の固定部材32によって上部延設部155に固定されている。
なお、説明の便宜上、図3及び図4では、アンテナケース31のない状態を図示しており、図5及び図6においては、アンテナケース31の側壁のない状態でアンテナケース31の内部を図示している。
アンテナ構造体30は、コア33と、このコア33にコイル34を巻回した巻線部35とから構成されている。
コア33は、アモルファス金属等の比透磁率が高く、導電率が小さい磁性材料からなる複数の板状部材を積層して形成されている。板状部材としては、アモルファス合金、Fe-Cu-Nb-Si-B系等のナノ結晶磁性合金、Fe-Si系磁性合金等の軟磁性金属箔帯を板厚20μm以下に薄く形成して用いているが、これに限られない。例えばコアはフェライト等により一体形成されていてもよい。
コイル34の両端部は、アンテナケース31に設けられた接続用凸部36に係止されている。各接続用凸部36には、リードフレーム37が、その一端部に設けられた係合孔38に接続用凸部36を係合することにより接続されている。リードフレーム37の他端側はリード端子39の一端側と接続されている。接続用凸部36とリードフレーム37との係合部分及びリードフレーム37とリード端子39との接続部分は、例えば半田付け等により固定されている。なお、接続用凸部36及びリードフレーム37は必須のものではなく、コイル34の両端部を直接リード端子39と接続してもよい。
図3等に示すように、上部延設部155及び下部延設部156の裏面(視認側とは反対側の面)には、下部ガラス基板152との境界に沿って、液晶表示パネル15の表示駆動用の導電端子部157b及び一対のコイル用の導電端子部157aが形成されている。導電端子部157a,157bを形成する手法は特に限定されないが、例えば印刷等の手法による。表示駆動用の導電端子部157bには、図7に示すように、液晶を駆動させる駆動信号を伝達する信号線160がパッド161を介して半田付け等により接続されている。また、コイル用の導電端子部157aには、上記リード端子39の他端側が半田付け等により接続されている。
図7(a)は、上部延設部155に形成されている導電端子部157a,157bの一部を拡大した拡大図であり、図7(b)は、図7(a)のb−b線断面図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、導電端子部は、例えばカーボン等の導電材料とシリコン等の非導電材料とが交互に位置するように帯状に配置された導電パターンである。そのうち、端部に位置する導電パターンが、リード端子39と接続されるコイル用の導電端子部157aとなっており、その他の導電パターンが、液晶駆動用の信号線160と接続される表示駆動用の導電端子部157bとなっている。
図8は、液晶表示パネル15をハウジング3に収納した状態を視認側から見た図であり、図9は、液晶表示パネル15を収納したハウジング3の一部を切り欠いて、裏面側(電波腕時計100の視認側とは反対側)から見た図である。図8において、二点鎖線で示した部分は、液晶表示パネル15のうち、表示画面として機能する表示可能領域15aである。
図8及び図9に示すように、上記のように液晶表示パネル15の上部延設部155にアンテナ構造体30を設けることにより、液晶表示パネル15をハウジング3に収めた際に、アンテナ構造体30が、液晶表示パネル15の表示可能領域15aの外であって、腕時計上部(図1において、上部時計バンド11aの設けられている側)に配置される。
回路基板18と液晶表示パネル15との間には、図2に示すように、回路基板18と液晶表示パネル15との距離を一定に保つためのスペーサ23が設けられている。スペーサ23は、回路基板18上に設けられた電子部品21のうち最も高さ方向の寸法の大きいものよりも僅かに高い高さ寸法に形成されており、電子部品21が液晶表示パネル15に直接接触して破損することがないようになっている。また、スペーサ23は、アンテナ構造体30が回路基板18に直接接触するのを防止する機能を果たすとともに、インターコネクタ19を支持し所定の位置に導くガイドとしても機能するものである。
次に、図10を参照しつつ、本実施形態における時計計時部20の機能的構成について説明する。
時計計時部20は、例えば、図10に示すように、入力部200、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、受信制御回路部204、計時回路部205、発振回路部206、表示駆動回路部207等を備えて構成されている。
入力部200は、電波腕時計100の各種機能の実行を指示するための操作ボタンf1を含み、ユーザによりこの操作ボタンf1が操作されると、これに基づいて、対応する操作信号をCPU201に対して出力するようになっている。
CPU201は、例えば、所定のタイミング或いは入力部200から入力された操作信号等に応じて、ROM202に格納されている各種プログラムを読み出してRAM203の作業領域に展開し、当該プログラムに従って電波腕時計100を構成する各部への指示やデータの転送等の各種処理を実行するものである。
具体的には、CPU201は、例えば、所定時間毎に受信制御回路部204を制御して標準電波の受信を行わせ、この受信信号及び発振器を備える発振回路部206から出力される信号に基づき、計時回路部205で計数される現在時刻データを修正する処理や、修正された現在時刻データに基づく表示信号等を表示駆動回路部207に出力して現在時刻等を表示させる処理等の各種制御を行うようになっている。
ROM202は、読み出し専用のメモリであり、電波腕時計100の種々の機能を実現させるためのシステムプログラムや各種アプリケーションプログラム、各種データ等を記憶するものである。
RAM203は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、CPU201により実行される各種プログラムや、これらのプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するためのメモリ領域を備え、CPU201の作業領域として用いられる。
受信制御回路部204は、アンテナ構造体30で受信された受信信号から不要な周波数成分を取り除いて所定の周波数信号を取り出し、この周波数信号を対応する電気信号に変換してCPUに出力する。
発振回路部206は、常時一定周波数のクロック信号を出力する回路であり、計時回路部205は、発振回路部206から入力される信号を計数して、現在時刻データ等を取得するものである。計時回路部205は、取得した現在時刻データをCPU201に対して出力するようになっている。
表示駆動回路部207は、例えば、CPU201からのデータや制御信号等に基づいて液晶表示パネル15の駆動を制御して、この液晶表示パネル15に各種情報を表示させる表示処理を行うものであり、CPU201とともに表示制御部として機能する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
液晶表示パネル15の上部延設部155にアンテナ構造体30を配置し、コイル34の端部をリードフレーム37を介してリード端子39と接続する。そして、リード端子39をコイル用の導電端子部157aに接続し、表示駆動用の導電端子部157bに表示駆動用の信号線160を接続して、それぞれを半田付けにより固定する。
ハウジング3に電子部品21、回路基板18等を収納し、スペーサ23を配置する。さらに回路基板18にインターコネクタ19を接続する。アンテナ構造体30等が接続された液晶表示パネル15を、その視認側が上になるようにして回路基板18の上に配置し、コイル用の導電端子部157a及び表示駆動用の導電端子部157bとインターコネクタ19を接続する。これにより、アンテナ構造体30及び液晶表示パネル15は回路基板18と電気的に接続される。さらに、ハウジング3、回路基板18、液晶表示パネル15等、装置本体ケース2内に収納される各部品を、風防ガラス4が嵌め込まれた装置本体ケース2に収納し、裏面側から裏蓋7を取り付ける。
そして、電波受信時には、アンテナ構造体30のコア33により標準電波の磁束を集め、集めた標準電波の磁束が、コア33中を通過することとなって、その磁束の通過によってコイル34に誘導起電力が生じる。この誘導起電力を検出することにより標準電波を受信する。標準電波を受信すると、受信された電波がコイル用の導電端子部157aを介して回路基板18上の受信制御回路部204に送られ、この電波に基づいて時刻情報が取得され、電波腕時計100の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、非導電性材料で形成されている風防ガラス4に近い位置に配置されている液晶表示パネル15の裏面にアンテナ構造体30を配置しているので、効率よく電波を受信することができるとの効果を奏する。
また、液晶表示パネル15の上部ガラス基板151の一部に上部延設部155を形成して、この延設部にアンテナ構造体30を設けているので、液晶表示パネル15の下部偏光板154の裏面に設けた場合と比べて、下部ガラス基板152及び下部偏光板154の厚みの分だけ装置全体の薄型化を図ることができる。
また、液晶表示パネル15の表示駆動用の導電端子部157bと一対のコイル用の導電端子部157aとを上部ガラス基板151の同じ平面上に形成しているので、表示駆動用の導電端子部157bと一対のコイル用の導電端子部157aとを同時に形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができるとともに、インターコネクタ19の接続も容易に行うことができる。
また、アンテナ構造体30を液晶表示パネル15上に取り付けることにより、配線等を容易に行うことができるので、組み立て時の手間を軽減することができる。
なお、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
[第2の実施形態]
次に、図11から図15を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、液晶表示パネルの構造及びアンテナ構造体の設置位置が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態において、電波受信装置は第1の実施形態と同様に、表示部材としての液晶表示パネルを備える電波腕時計である。
図11は、本実施形態にかかる電波腕時計200の断面図である。図11に示すように、電波腕時計200は、第1の実施形態と同様に、装置本体ケース2、風防ガラス4、ハウジング3等を備えている。風防ガラス4の下方には、ソーラーパネル17、液晶表示パネル(液晶パネル)50、及びELパネル16が設けられている。
ハウジング3には、貫通孔181が形成された回路基板18が収納されており、この貫通孔181には電池22が嵌め込まれて支持されている。回路基板18と裏蓋7との間には回路押え201が設けられており、回路基板18は、回路押え201により裏面側(図11において下側)から支持されている。また、回路基板18と回路押え201との間には絶縁シート202が配置されている。
ここで、本実施形態における液晶表示パネル50について説明する。
図12は、本実施形態における液晶表示パネル50を裏面側(液晶表示パネルを電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる側)から見た図であり、図13は、図12の矢視XIII方向から見た側面図であり、図14は、図12の矢視XIV方向から見た正面図であり、図15は、図14の一部拡大図である。なお、説明の便宜上、図12では、アンテナケース31のない状態を図示している。
図12、図13に示すように、液晶表示パネル50は、第1の実施形態と同様に電波腕時計に実装した際に視認側に配置される上部ガラス基板51と、視認側とは反対側に配置される下部ガラス基板52と、上部ガラス基板51の上側に配置される上部偏光板(図示せず)と、下部ガラス基板52の下側に配置される下部偏光板54とを備えた4層の積層構造となっている。上部ガラス基板51と下部ガラス基板52との間には、図示しない液晶表示素子が封入されている。
本実施形態において、上部ガラス基板51の一端であって液晶表示パネル50を電波腕時計に実装した際に腕時計上部に位置する側及び腕時計下部に位置する側は、下部ガラス基板52や上部偏光板、下部偏光板54よりも僅かに外側に延設された上部延設部55及び下部延設部56となっている。
上部延設部55の裏面(視認側とは反対側の面)には、下部ガラス基板52との境界に沿って、液晶表示パネル50の表示駆動用の導電端子部57及び一対のコイル用の導電端子部58が形成されており、下部延設部56の裏面には、下部ガラス基板52との境界に沿って、液晶表示パネル50の表示駆動用の導電端子部57が形成されている。
液晶表示パネル50の上部延設部55の近傍、すなわち液晶表示パネル50の側部には、第1の実施形態と同様、アンテナケース31に収納され、コア33と、このコア33にコイル34を巻回した巻線部35とから構成されたアンテナ構造体30が設けられている。アンテナ構造体30のコイルの両端部は、アンテナケース31に設けられた接続用凸部36に係止されており、各接続用凸部36には、リードフレーム37が、その一端部に設けられた係合孔(図示せず)に接続用凸部36を係合することにより接続されている。リードフレーム37の他端側はリード端子39の一端側と接続されている。そして、リード端子39の他端側は、半田付け等によりコイル用の導電端子部58と接続されている。
図13及び図14に示すように、アンテナケース31は箱型の部材であり、樹脂等により形成されている。アンテナケース31の外側であって液晶表示パネル50と対向する側とは反対側の面には、一端側の各角部にそれぞれ凹部44(図14参照)が形成されている。各凹部44には、接続用凸部36が設けられており、コイル34の各端部は、それぞれ接続用凸部36に係止されている。
図14及び図15に示すように、各接続用凸部36には、リードフレーム37が、その一端部に設けられた係合孔(図示せず)に接続用凸部36を係合することにより接続されている。リードフレーム37の他端側はリード端子39の一端側と接続されている。接続用凸部36とリードフレーム37との係合部分及びリードフレーム37とリード端子39との接続部分は、例えば半田付け等により固定されている。なお、接続用凸部36とリードフレーム37との係合部分及びリードフレーム37とリード端子39との接続部分は、半田付け以外の手法により固定されていてもよい。また、接続用凸部36及びリードフレーム37は必須のものではなく、コイル34の両端部を直接リード端子39と接続してもよい。
図11に示すように、ハウジング3の上であって、液晶表示パネル50及びアンテナ構造体30を装置本体ケース2内に収納した際、アンテナ構造体30に対応する位置には、アンテナ構造体30を支持するアンテナ支持部材203が設けられている。アンテナ支持部材203は樹脂等で形成されており、衝撃を吸収してアンテナ構造体30を保護するものである。アンテナ構造体30のアンテナケース31(図12参照)は、このアンテナ支持部材203の上に載置されており、両面テープや接着剤等の固定部材(図示せず)によって固定されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
アンテナ構造体30のコイル34の端部をリードフレーム37を介してリード端子39と接続し、リード端子39を液晶表示パネル50の上部延設部55に設けられているコイル用の導電端子部58に接続して、半田付けにより固定する。また、表示駆動用の導電端子部57に表示駆動用の信号線59を接続して、それぞれ半田付けにより固定する。
ハウジング3に電子部品21、回路基板18等を収納し、スペーサ23を配置する。さらに回路基板18にインターコネクタ19を接続する。アンテナ構造体30等が接続された液晶表示パネル50を、その視認側が上になるようにして回路基板18の上に配置し、コイル用の導電端子部58及び表示駆動用の導電端子部57とインターコネクタ19を接続する。これにより、アンテナ構造体30及び液晶表示パネル50は回路基板18と電気的に接続される。
そして、電波受信時には、アンテナ構造体30のコア33により標準電波の磁束を集め、集めた標準電波の磁束が、コア33の中を通過することとなって、その磁束の通過によってコイルに誘導起電力が生じる。この誘導起電力を検出することにより標準電波を受信する。標準電波を受信すると、受信された電波がコイル用の導電端子部58を介して回路基板18上の受信制御回路部に送られ、この電波に基づいて時刻情報が取得され、電波腕時計の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、液晶表示パネル50の上部延設部55の近傍にアンテナ構造体30を設けているので、液晶表示パネル50上にアンテナ構造体30を配置した場合と比べて、液晶表示パネル50の厚みの分だけ装置全体の薄型化を図ることができる。
また、このようにアンテナ構造体30と液晶表示パネル50とが重なる場合と比較して全体の厚みを薄くできるため、風防ガラス4の下方にソーラーパネル17等が配置される構成の場合にも、アンテナ構造体30に対応する部分のソーラーパネル17を切り欠かずに済む。このため、ソーラーパネル17の面積を広く確保することができ、発電効率を向上させることができる。
また、液晶表示パネル50の表示駆動用の導電端子部57と一対のコイル用の導電端子部58とを上部ガラス基板51の同じ平面上に形成しているので、表示駆動用の導電端子部57と一対のコイル用の導電端子部58とを同時に形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができるとともに、インターコネクタ19の接続も容易に行うことができる。
なお、本発明が実施形態の範囲に限定されないことは第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
次に、図16から図21を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、液晶表示パネルの構造及びアンテナ構造体の設置位置が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態において、電波受信装置は第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、表示部材としての液晶表示パネルを備える電波腕時計である。
図16に示すように、電波腕時計300は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、装置本体ケース2、風防ガラス4、ハウジング3等を備えている。風防ガラス4の下方には、ソーラーパネル17、液晶表示パネル(液晶パネル)310、及びELパネル16が設けられている。
ハウジング3には、貫通孔181が形成された回路基板18が収納されており、この貫通孔181には電池22が嵌め込まれて支持されている。また、第2の実施形態と同様に、回路基板18と裏蓋7との間には回路押え201が設けられており、回路基板18と回路押え201との間には絶縁シート202が配置されている。
ここで、本実施形態における液晶表示パネル310について説明する。
図17は、液晶表示パネル310を図16における上側(電波腕時計に実装した際に視認側となる側)から見た斜視図であり、図18は、図17の一部を拡大した図であり、図19は、図17の矢視XIX方向から見た液晶表示パネル310と風防ガラス4との位置関係を示す要部側面図である。また、図20は、図17の矢視XX方向から見た正面図であり、図21は、図20の一部拡大図である。なお、説明の便宜上、図17では、アンテナケース31のない状態を図示している。
図17、図19に示すように、液晶表示パネル310は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に電波腕時計300に実装した際に視認側に配置される上部ガラス基板311と、視認側とは反対側に配置される下部ガラス基板312と、上部ガラス基板311の上側に配置される上部偏光板313と、下部ガラス基板312の下側に配置される下部偏光板314とを備えており、複数の板状部材からなる積層構造(多層構造)となっている。上部ガラス基板311と下部ガラス基板312との間には、図示しない液晶表示素子が封入されている。
本実施形態において、下部ガラス基板312の一端であって液晶表示パネル310を電波腕時計に実装した際に腕時計上部に位置する側の端部は、上部ガラス基板311や上部偏光板313、下部偏光板314よりも大きく外側に延設された上部延設部315となっている。また、腕時計下部に位置する側の端部は、上部ガラス基板311や上部偏光板313、下部偏光板314よりも僅かに外側に延設された下部延設部316となっている。
下部延設部316の上面(電波腕時計に実装した際に視認側となる側)には、上部ガラス基板311との境界に沿って、液晶表示パネル310の表示駆動用の導電端子部317及び一対のコイル用の導電端子部318が形成されている。
上部延設部315の上面には、アンテナケース31に収納されたアンテナ構造体30が配設されている。アンテナ構造体30は、両面テープ等の固定部材32によって上部延設部315に固定されている。
図20及び図21に示すように、アンテナ構造体30のコイル34の両端部は、アンテナケース31に設けられた接続用凸部36に係止されており、各接続用凸部36には、リードフレーム37が、その一端部に設けられた係合孔(図示せず)に接続用凸部36を係合することにより接続されている。リードフレーム37の他端側はリード端子39の一端側と接続されている。
図17に示すように、本実施形態において、液晶表示パネル310の外周部(図17において二点差線で示した領域の外側の領域)は、上部ガラス基板311と下部ガラス基板312との間に封入されている液晶表示素子を封止するシール領域となっている。
そして、このシール領域内であって、上部ガラス基板311の一端側の側縁近傍(図17において点線で示した部分)には、図18に示すように、上部ガラス基板311の裏面側から上面側まで貫通する導電部320が形成されている。導電部320は、例えば導電材を含むペーストを用いて印刷する等の手法により形成されている。
なお、導電部320を設ける位置やその形成手法等は、ここに例示したものに限定されない。
リード端子39は、リードフレーム37との接続部分からこの導電部320に至るまでは下部ガラス基板312の上面に配置されており、導電部320を介して上部ガラス基板311の上面に導かれる。リード端子39は、導電部320からコイル用の導電端子部318に至るまでは上部ガラス基板311の端縁に沿って配置され、その他端側は、半田付け等によりコイル用の導電端子部318と接続されている。
このように上部ガラス基板311に導電部320を形成し、導電部320を介してコイル34とコイル用の導電端子部318とを接続させることにより、複数の板状部材から構成される液晶表示パネル310上での配線を容易に行うことができる。
また、図19に示すように、風防ガラス4の裏面側(視認側とは反対の側)であって、液晶表示パネル310及びアンテナ構造体30を装置本体ケース2内に収納した際、アンテナ構造体30に対応する部分には、時計外部からアンテナ構造体30が視認できないように遮蔽する遮蔽部材321が設けられている。
遮蔽部材321はシール等の貼付、風防ガラス4に対する印刷や蒸着等の手法によって形成することができる。なお、遮蔽部材321は必須の構成要素ではなく、例えば、デザイン上アンテナ構造体30を外部から視認できるようにする場合には遮蔽部材321を設ける必要はない。
なお、その他の構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
アンテナ構造体30のコイル34の端部をリードフレーム37を介してリード端子39と接続し、リード端子39を、導電部320を介して上部ガラス基板311の上面に導き、液晶表示パネル310の下部延設部316に設けられているコイル用の導電端子部318に接続して、半田付けにより固定する。また、表示駆動用の導電端子部317に図示しない表示駆動用の信号線を接続して、それぞれ半田付けにより固定する。
ハウジング3に電子部品21、回路基板18等を収納し、スペーサ23を配置する。さらに回路基板18にインターコネクタ19を接続する。アンテナ構造体30等が接続された液晶表示パネル310を、その視認側が上になるようにして回路基板18の上に配置し、コイル用の導電端子部318及び表示駆動用の導電端子部317とインターコネクタ19を接続する。これにより、アンテナ構造体30及び液晶表示パネル310は回路基板18と電気的に接続される。
そして、電波受信時には、アンテナ構造体30のコア33により標準電波の磁束を集め、集めた標準電波の磁束が、コア33の中を通過することとなって、その磁束の通過によってコイルに誘導起電力が生じる。この誘導起電力を検出することにより標準電波を受信する。標準電波を受信すると、受信された電波がコイル用の導電端子部318を介して回路基板18上の受信制御回路部に送られ、この電波に基づいて時刻情報が取得され、電波腕時計の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、液晶表示パネル310の上部延設部315の上面にアンテナ構造体30を設けているので、液晶表示パネル310の裏面側等にアンテナ構造体30を配置した場合と比べて、よりアンテナ構造体30を非導電性カバー部材である風防ガラス4に近づけることができる。これにより、アンテナ構造体30の受信感度の向上を図ることができる。
また、液晶表示パネル310の表示駆動用の導電端子部317と一対のコイル用の導電端子部318とを上部ガラス基板311の同じ平面上に形成しているので、表示駆動用の導電端子部317と一対のコイル用の導電端子部318とを同時に形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができるとともに、インターコネクタ19の接続も容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、表示駆動用の導電端子部317とコイル用の導電端子部318とを上部ガラス基板311の下部延設部316上に設けたが、表示駆動用の導電端子部317及びコイル用の導電端子部318を設ける位置はこれに限定されない。例えば、上部ガラス基板311の一方又は双方の側縁部に設けてもよい。
この場合には、リード端子39を下部ガラス基板312の上面から上部ガラス基板311の上面に導く導電部320も表示駆動用の導電端子部317及びコイル用の導電端子部318の位置に応じて設けるようにする。
その他、本発明が実施形態の範囲に限定されないことは第1の実施形態及び第2のと同様である。
[第4の実施形態]
次に、図22を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態は、液晶表示パネルの構造及びアンテナ構造体の設置位置が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態から第3の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態において、電波受信装置は第1の実施形態から第3の実施形態と同様に、表示部材としての液晶表示パネルを備える電波腕時計である。
図22は、本実施形態における液晶表示パネルを裏面側(液晶表示パネルを電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる側)から見た図である。
液晶表示パネル60は、第1の実施形態から第3と同様に電波腕時計に実装した際に視認側に配置される上部ガラス基板61と、視認側とは反対側に配置される下部ガラス基板62と、上部ガラス基板61の上側に配置される上部偏光板(図示せず)と、下部ガラス基板62の下側に配置される下部偏光板64とを備えた4層の積層構造となっている。上部ガラス基板61と下部ガラス基板62との間には、図示しない液晶表示素子が封入されている。
本実施形態において、上部ガラス基板61の一端であって液晶表示パネル60を電波腕時計に実装した際に腕時計上部に位置する側及び腕時計下部に位置する側は、下部ガラス基板62や上部偏光板、下部偏光板64よりも僅かに外側に延設された上部延設部65及び下部延設部66となっている。
上部延設部65の裏面(視認側とは反対側の面)には、下部ガラス基板62との境界に沿って、一対のコイル用の導電端子部67が形成されており、下部延設部66の裏面には、下部ガラス基板62との境界に沿って、液晶表示パネル60の表示駆動用の導電端子部68が形成されている。
液晶表示パネル60の裏面側には、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様、アンテナケース31に収納され、コア33と、このコア33にコイル(図示せず)を巻回した巻線部35とから構成されたアンテナ構造体30が設けられている。アンテナ構造体30は、図示しない両面テープ等の固定部材(図示せず)によって下部偏光板64の上に固定されている。
アンテナ構造体30のコイルの両端部は、アンテナケース31に設けられた接続用凸部36に係止されており、各接続用凸部36には、リードフレーム37が、その一端部に設けられた図示しない係合孔に接続用凸部36を係合することにより接続されている。リードフレーム37の他端側はリード端子39の一端側と接続されている。そして、リード端子39の他端側は、半田付け等によりコイル用の導電端子部67と接続されている。
本実施形態においては、アンテナ構造体30は、液晶表示パネル60の表示領域内に位置することとなるため、液晶表示パネル60の表示駆動によりノイズが生じ、アンテナ構造体30による電波受信に影響を及ぼすおそれがある。そこで、アンテナ構造体30による電波受信中は、液晶表示パネル60の表示駆動を停止させることが好ましい。また、例えば、液晶表示パネル60の表示領域を上下2つに分割し、アンテナ構造体30による電波受信中は、アンテナ構造体30と対向する位置にあたる表示領域のみ表示駆動を停止させるようにしてもよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
アンテナ構造体30を液晶表示パネル60の下部偏光板64の上に配置し、両面テープ等の図示しない固定部材によって固定する。アンテナ構造体30のコイルの端部をリードフレーム37を介してリード端子39と接続し、リード端子39を液晶表示パネル60の上部延設部65に設けられているコイル用の導電端子部67に接続して、半田付けにより固定する。また、表示駆動用の導電端子部68に表示駆動用の信号線69を接続して、それぞれ半田付けにより固定する。
ハウジングに電子部品、回路基板等を収納し、スペーサを配置する。さらに回路基板にインターコネクタを接続する。アンテナ構造体30等が接続された液晶表示パネル60を、その視認側が上になるようにして回路基板の上に配置し、コイル用の導電端子部67及び表示駆動用の導電端子部68とインターコネクタを接続する。これにより、アンテナ構造体30及び液晶表示パネル60は回路基板と電気的に接続される。
そして、電波受信時には、アンテナ構造体30のコア33により標準電波の磁束を集め、集めた標準電波の磁束が、コア33の中を通過することとなって、その磁束の通過によってコイルに誘導起電力が生じる。この誘導起電力を検出することにより標準電波を受信する。標準電波を受信すると、受信された電波が接続端子を介して回路基板上の受信回路部に送られ、この電波に基づいて時刻情報が取得され、電波腕時計の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、液晶表示パネル60の表示駆動用の導電端子部68と一対のコイル用の導電端子部67とを上部ガラス基板61の同じ平面上に形成しているので、表示駆動用の導電端子部68と一対のコイル用の導電端子部67とを同時に形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができるとともに、インターコネクタの接続も容易に行うことができる。
なお、本発明が実施形態の範囲に限定されないことは第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
[第5の実施形態]
次に、図23及び図24を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第5の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態は、液晶表示パネルの構造が第1の実施形態から第4の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態から第4の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態において、電波受信装置は第1の実施形態から第4の実施形態と同様に、表示部材としての液晶表示パネルを備える電波腕時計である。
図23は、本実施形態における液晶表示パネル70を裏面側(液晶表示パネル70を電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる側)から見た図であり、図24は、液晶表示パネル70を図23の矢視XXIV方向からみた側面図である。
液晶表示パネル70は、第1の実施形態等と同様に電波腕時計に実装した際に視認側に配置される上部ガラス基板71と、視認側とは反対側に配置される下部ガラス基板72と、上部ガラス基板71の上側に配置される上部偏光板73と、下部ガラス基板72の下側に配置される下部偏光板74とを備えた4層の積層構造となっている。上部ガラス基板71と下部ガラス基板72との間には、図示しない液晶表示素子が封入されている。
本実施形態において、上部ガラス基板71の一端側は、下部ガラス基板72や上部偏光板、下部偏光板74よりも大きく外側に延設された上部延設部75となっており、上部ガラス基板71の他端側は、下部ガラス基板72等よりも僅かに外側に延設された下部延設部76となっている。
上部延設部75の裏面(液晶表示パネル70を電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる面)には、アンテナケース31に収納されたアンテナ構造体30が配設されている。アンテナ構造体30は、両面テープ等の固定部材(図示せず)によって上部延設部75の上に固定されている。
本実施形態において、上部ガラス基板71の裏面には、上部延設部75から左右の側縁部にかけて、電波の磁束を集める集磁パターン40が一対形成されている。集磁パターン40は、外部からの磁束を集めて、集めた磁束をアンテナ構造体30に導く集磁部として機能するものである。集磁パターン40は、例えば磁性材料であるアモルファスを含むインクにより所望の領域に印刷を行うことにより形成される。
なお、集磁パターン40を形成する材料は比較的高い透磁率を有する磁性材料であればよく、アモルファス含むインクに限定されない。例えばフェライト等を含むインクで印刷を行ってもよい。また、上部ガラス基板71上に集磁パターン40を形成する手法は印刷に限定されず、例えば蒸着等の手法によってもよい。
各集磁パターン40の一端部はアンテナ構造体30のコア33の端部近傍に位置しており、図14に示すように、各集磁パターン40の端部とコア33の端部との間には、磁性材料で形成され、集磁パターン40とコア33とを磁気的に接続させる接続部材41が配置されている。なお、集磁パターン40とコア33とを磁気的に接続させる接続部材41の構成は図示例に限定されない。
上部延設部75の裏面(視認側とは反対側の面)には、下部ガラス基板72との境界に沿って、液晶表示パネル70の表示駆動用の導電端子部77及び一対のコイル用の導電端子部78が形成されており、下部延設部76の裏面には、下部ガラス基板72との境界に沿って、液晶表示パネル70の表示駆動用の導電端子部77が形成されている。コイル用の導電端子部78には、アンテナ構造体30の図示しないコイルがリード端子39等を介して接続されており、表示駆動用の導電端子部77には、表示駆動用の信号線79が接続されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態から第4の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
液晶表示パネル70の上部ガラス基板71の裏面に集磁パターン40を形成するとともに、上部延設部75にアンテナ構造体30を配置し、コイルの端部をリードフレーム37を介してリード端子39と接続する。そして、リード端子39をコイル用の導電端子部78に接続し、表示駆動用の導電端子部77に表示駆動用の信号線79を接続して、それぞれを半田付けにより固定する。
また、集磁パターン40とコア33との間に接続部材41を配置し、集磁パターン40の端部とアンテナ構造体30のコア33の端部とを磁気的に接続させる。
ハウジングに電子部品、回路基板等を収納し、スペーサを配置する。さらに回路基板にインターコネクタを接続する。アンテナ構造体30等が接続された液晶表示パネル70を、その視認側が上になるようにして回路基板の上に配置し、コイル用の導電端子部78及び表示駆動用の導電端子部77とインターコネクタを接続する。これにより、アンテナ構造体30及び液晶表示パネル70は回路基板と電気的に接続される。
そして、電波受信時には、この集磁パターン40及びコア33により標準電波の磁束を集め、集めた標準電波の磁束が、コア33の中を通過することとなって、その磁束の通過によってコイルに誘導起電力が生じる。この誘導起電力を検出することにより標準電波を受信する。標準電波を受信すると、受信された電波がコイル用の導電端子部78を介して回路基板上の受信制御回路部に送られ、この電波に基づいて時刻情報が取得され、電波腕時計の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、磁束を集める集磁パターン40を設けているので、集磁パターン40の分だけアンテナ構造体30のアンテナ長を伸ばすことができる。これにより、アンテナ構造体30を狭いスペースに収めなければならない場合のように、コア33を大きくすることができない場合でも、効率的に電波を捕らえることができ、受信感度を向上させつつ装置全体の小型化を実現することができる。
なお、本実施形態では、上部ガラス基板71の左右の側縁部に一対の集磁パターン40を形成する構成としたが、集磁パターン40の配置、形状等はこれに限定されず、例えば一方側の側縁部から他方側の側縁部にかけて一繋がりの集磁パターンを設けるようにしてもよい。
また、集磁パターン40とコア33がある程度近接していれば、集磁パターン40によって集められた磁束をコア33に導くことができることから、集磁パターン40とコア33とを接続させる接続部材41は必須の構成要素ではなく、接続部材41を設けない構成とすることもできる。
なお、本発明が実施形態の範囲に限定されないことは第1の実施形態から第3の実施形態と同様である。
[第6の実施形態]
次に、図25及び図26を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第6の実施形態について説明する。なお、第6の実施形態は、液晶表示パネルの構造が第1の実施形態から第5の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態から第5の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態において、電波受信装置は第1の実施形態から第5の実施形態と同様に、表示部材としての液晶表示パネルを備える電波腕時計である。
図25は、本実施形態における液晶表示パネルを裏面側(液晶表示パネルを電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる側)から見た図であり、図26は、液晶表示パネルを図25の矢視XXVI方向からみた側面図である。
液晶表示パネル80は、第1の実施形態等と同様に電波腕時計に実装した際に視認側に配置される上部ガラス基板81と、視認側とは反対側に配置される下部ガラス基板82と、上部ガラス基板81の上側に配置される上部偏光板83と、下部ガラス基板82の下側に配置される下部偏光板84とを備えた4層の積層構造となっている。上部ガラス基板81と下部ガラス基板82との間には、図示しない液晶表示素子が封入されている。
本実施形態において、上部ガラス基板81の一端側は、下部ガラス基板82や上部偏光板83、下部偏光板84よりも大きく外側に延設された上部延設部85となっており、上部ガラス基板81の他端側は、下部ガラス基板82等よりも僅かに外側に延設された下部延設部86となっている。
上部延設部85の裏面(液晶表示パネル80を電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる面)には、アンテナケース31に収納されたアンテナ構造体30が配設されている。アンテナ構造体30は、両面テープ等の固定部材(図示せず)によって上部延設部85の上に固定されている。
本実施形態において、液晶表示パネル80の裏面には、上部延設部85から左右の側縁部にかけて、電波の磁束を集める集磁シート45が一対配置されている。集磁シート45は、例えば複数枚のアモルファスシートを積層して形成されている。
なお、集磁シート45を形成する材料は比較的高い透磁率を有する磁性材料であればよく、アモルファスシートに限定されない。例えば、フェライト等の磁性材料により一体形成されたものであってもよい。
各集磁シート45の一端部はアンテナ構造体30のコア33の端部近傍に位置しており、各集磁シート45の端部とコア33の端部との間には、磁性材料で形成され、集磁シート45とコア33とを磁気的に接続させる接続部材46が配置されている。なお、集磁シート45とコア33とを磁気的に接続させる接続部材46の構成は図示例に限定されない。
上部延設部85の裏面(視認側とは反対側の面)には、下部ガラス基板82との境界に沿って、液晶表示パネル80の表示駆動用の導電端子部87及び一対のコイル用の導電端子部88が形成されており、下部延設部86の裏面には、下部ガラス基板82との境界に沿って、液晶表示パネル80の表示駆動用の導電端子部87が形成されている。コイル用の導電端子部88には、アンテナ構造体30の図示しないコイルがリード端子39等を介して接続されており、表示駆動用の導電端子部87には、表示駆動用の信号線89が接続されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態及び第5の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
液晶表示パネル80の上部延設部85の裏面に集磁シート45を配置するとともに、上部延設部85にアンテナ構造体30を配置し、コイルの端部をリードフレーム37を介してリード端子39と接続する。そして、リード端子39をコイル用の導電端子部88に接続し、表示駆動用の導電端子部87に表示駆動用の信号線89を接続して、それぞれを半田付けにより固定する。
また、集磁シート45とコア33との間に接続部材46を配置し、集磁シート45の端部とアンテナ構造体30のコア33の端部とを磁気的に接続させる。
ハウジングに電子部品、回路基板等を収納し、スペーサを配置する。さらに回路基板にインターコネクタを接続する。アンテナ構造体30等が接続された液晶表示パネル80を、その視認側が上になるようにして回路基板の上に配置し、コイル用の導電端子部88及び表示駆動用の導電端子部87とインターコネクタを接続する。これにより、アンテナ構造体30及び液晶表示パネル80は回路基板と電気的に接続される。
そして、電波受信時には、この集磁シート45及びコア33により標準電波の磁束を集め、集めた標準電波の磁束が、コア33の中を通過することとなって、その磁束の通過によってコイルに誘導起電力が生じる。この誘導起電力を検出することにより標準電波を受信する。標準電波を受信すると、受信された電波がコイル用の導電端子部88を介して回路基板上の受信制御回路部に送られ、この電波に基づいて時刻情報が取得され、電波腕時計の現在時刻データが修正される。
以上のように、本実施形態によれば、磁束を集める集磁シート45を設けているので、集磁シートの分だけアンテナ構造体30のアンテナ長を伸ばすことができる。これにより、アンテナ構造体30を狭いスペースに収めなければならない場合のように、コア33を大きくすることができない場合でも、効率的に電波を捕らえることができ、受信感度を向上させつつ装置全体の小型化を実現することができる。
なお、本実施形態では、液晶表示パネル80の左右の側縁部に一対の集磁シート45を配置する構成としたが、集磁シート45の配置、形状等はこれに限定されず、例えば一方側の側縁部から他方側の側縁部にかけて一繋がりの集磁シートを設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、集磁シート45とコア33との間に接続部材46を配置するようにしたが、例えば集磁シート45の端部とコア33の端部とを磁性材料で形成された接着テープ等により接着することにより、接続させてもよい。
さらに、集磁シート45とコア33がある程度近接していれば、集磁シート45によって集められた磁束をコア33に導くことができることから、集磁シート45とコア33とを接続させる接続部材46は必須の構成要素ではなく、接続部材46を設けない構成とすることもできる。
なお、本発明が実施形態の範囲に限定されないことは第1の実施形態から第5の実施形態と同様である。
なお、上記、各実施形態において、さらに、図27に示すように、液晶表示パネル90の上部ガラス基板91の上部延設部92上に設けられた表示駆動用の導電端子部93とアンテナ構造体30との間にグランド端子95を設けてもよい。このように、グランド端子95を設けることにより、表示駆動用の導電端子部93の駆動により生じるノイズがアンテナ構造体30の電波受信に影響を及ぼさないようにすることができる。
この場合には、上部延設部92の裏面(視認側とは反対側の面)に、下部ガラス基板96との境界に沿って、液晶表示パネル90の表示駆動用の導電端子部93、一対のコイル用の導電端子部97及びグランド端子部98を形成し、表示駆動用の導電端子部93に表示駆動用の信号線99を接続するとともに、グランド端子部98にグランド端子95の一端を接続する。
また、図27では、グランド端子95を、表示駆動用の導電端子部93とアンテナ構造体30との間に設ける場合を図示しているが、グランド端子95の配置の仕方はこれに限定されず、例えば、表示駆動用の導電端子部93を囲むようにグランド端子95を設けてもよい。
また、表示駆動用の導電端子部93とアンテナ構造体30との間(図27においてグランド端子95が設けられている位置)又は、表示駆動用の導電端子部93を囲むように磁気的な遮蔽部材を設けて、表示駆動用の導電端子部93の駆動により生じるノイズがアンテナ構造体30の電波受信に影響を及ぼさないように構成してもよい。なお、磁気的な遮蔽部材は、表示駆動用の導電端子部93の駆動により生じるノイズがアンテナ構造体30の電波受信に影響を及ぼさないように遮蔽可能なものであればよく特に限定されない。
また、上記各実施形態では、表示駆動用の導電端子部及びコイル用の導電端子部を、上部ガラス基板の腕時計上部及び腕時計下部に設ける場合を例として説明したが、各導電端子部を設ける位置はこれに限定されず、例えば上部ガラス基板の両側部に設ける構成としてもよい。
また、上記第1の実施形態、第4の実施形態及び第5の実施形態では、液晶表示パネルの上部ガラス基板に上部延設部を形成して、アンテナ構造体をこの上部延設部上に設ける構成としたが、アンテナ構造体を設ける部材はこれに限定されず、例えば上部偏光板等の一部に延設部を形成して、アンテナ構造体をこの延設部上に設ける構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、液晶表示パネルを照明するバックライトとして、EL素子を有するELパネルを備えるものとしたが、ELパネルは必須の構成要素ではなく、これを備えない構成とすることもできる。
また、上記各実施形態では、液晶表示パネルが多角形型に形成されている場合を例としたが、液晶表示パネルの形状はこれに限定されず、例えば円形等でもよい。
また、ハウジング等を形成する合成樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フラン樹脂、ポリブタジエン樹脂、アイオノマー樹脂、EEA 樹脂、AAS 樹脂(ASA 樹脂)、AS樹脂、ACS 樹脂、エチレン酢ビコポリマー、エチレンビニルアルコール共重合樹脂、ABS 樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、酢酸繊維素樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂6,66、ポリアミド樹脂11,12 、ポリアリレート樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、メチルペンテンポリマー等の樹脂等を用いても良く、これらの中でも耐熱性、寸法安定性、強度等の点からフェノール樹脂、エポキシ樹脂等が好ましい。
また、上記実施形態では、電波受信装置として、電波腕時計を例示したが、これに限られるものではなく、アンテナ構造体により電波を受信する構成のものであれば如何なるものであってもよい。例えば、固定式の電波時計であってもよいし、小型ラジオ、携帯端末等であってもよい。
本発明に係る電波受信装置の好適な一例として例示する電波腕時計の一実施形態を示す正面図である。 図1の電波腕時計のII−II線断面図である。 図1の電波腕時計に設けられる液晶表示パネルとアンテナ構造体の構成を示す斜視図である。 図3における液晶表示パネルを矢視IV方向からみた側面図である。 図3における液晶表示パネルを矢視V方向からみた正面図である。 図5の一部を拡大した拡大図である。 (a)は、液晶表示パネルに形成される導電端子部を拡大して模式的に示した模式図であり、(b)は、(a)における導電端子部を矢視b方向からみた側面図である。 液晶表示パネルをハウジングに収納した様子を模式的に示した平面図である。 液晶表示パネルをハウジングに収納した様子を裏面側の一部を切り欠いて模式的に示した平面図である。 第1の実施形態における時計計時部の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における電波腕時計の断面図である。 第2の実施形態における液晶表示パネルとアンテナ構造体の構成を示す平面図である。 図12における液晶表示パネルを矢視XIII方向からみた側面図である。 図12における液晶表示パネルを矢視XIV方向からみた正面図である。 図14の一部を拡大した拡大図である。 第3の実施形態における電波腕時計の断面図である。 図16の電波腕時計に設けられる液晶表示パネルとアンテナ構造体の構成を示す斜視図である。 図17の一部を拡大して矢視XVIII方向からみた側面図である。 図17における液晶表示パネルを矢視XIX方向からみた側面図である。 図17における液晶表示パネルを矢視XX方向からみた正面図である。 図20の一部を拡大した拡大図である。 第4の実施形態における液晶表示パネルとアンテナ構造体の構成を示す平面図である。 第5の実施形態における液晶表示パネルとアンテナ構造体の構成を示す平面図である。 図23における液晶表示パネルを矢視XXIV方向からみた側面図である。 第5の実施形態における液晶表示パネルとアンテナ構造体の構成を示す平面図である。 図23における液晶表示パネルを矢視XXIV方向からみた側面図である。 液晶表示パネルの一変形例を示した要部平面図である。
符号の説明
2 装置本体ケース
3 ハウジング(電子部品収納部材)
4 風防ガラス(非導電性カバー部材)
7 裏蓋
11a 上部時計バンド
11b 下部時計バンド
15 液晶表示パネル(表示部材、液晶パネル)
16 ELパネル
17 ソーラーパネル
18 回路基板
19 インターコネクタ
20 時計計時部
21 電子部品
22 電池
23 スペーサ
30 アンテナ構造体
31 アンテナケース
32 固定部材
33 コア
34 コイル
35 巻線部
36 接続用凸部
37 リードフレーム
39 リード端子
40 集磁パターン(集磁部)
41 接続部材
45 集磁シート
46 接続部材
95 グランド端子
98 グランド端子部
100 電波腕時計
151 上部ガラス基板
152 下部ガラス基板
153 上部偏光板
154 下部偏光板
155 上部延設部
156 下部延設部
157a コイル用の導電端子部
157b 表示駆動用の導電端子部
204 受信制御回路部
205 計時回路部
206 発振回路部
207 表示駆動回路部

Claims (10)

  1. 装置本体ケースと、
    前記装置本体ケースの視認側に設けられた非導電性カバー部材と、
    前記装置本体ケース内に収納された電子部品収納部材と、
    前記非導電性カバー部材と前記電子部品収納部材との間に配置され、表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とが形成されている表示部材と、
    前記表示部材の近傍に配置され、コイルを巻回した巻線部を備えるとともに、前記コイルの両端部が前記一対のコイル用の導電端子部とそれぞれ接続されているアンテナ構造体と、
    を備えていることを特徴とする電波受信装置。
  2. 前記アンテナ構造体を前記表示部材の視認側の面上に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
  3. 前記アンテナ構造体を前記表示部材の側部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
  4. 前記表示部材は複数の板状部材からなる多層構造の液晶パネルであり、液晶パネルを構成する少なくとも一部の板状部材に、一方の面から他方の面に貫通する導電部を設け、前記コイルの両端部が前記導電部を介して前記一対のコイル用の導電端子部と接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電波受信装置。
  5. 前記表示駆動用の導電端子部と前記一対のコイル用の導電端子部とは、前記表示部材の同一平面上であって、前記表示部材の視認側とは反対側の面に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電波受信装置。
  6. 前記表示部材は液晶パネルであり、液晶パネルを構成する部材の一部を延設して、この延設部分に前記アンテナ構造体を配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電波受信装置。
  7. 外部からの磁束を集め、この集めた磁束を前記アンテナ構造体に導く集磁部を、前記表示部材の下部位置に配置したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電波受信装置。
  8. 前記集磁部は一対であり、前記アンテナ構造体の両端部に、前記集磁部の一端が磁気的に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の電波受信装置。
  9. 前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間にグランド端子を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電波受信装置。
  10. 前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間に磁気的な遮蔽部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電波受信装置。
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