JP6424634B2 - 時計用ムーブメントおよび時計 - Google Patents

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Description

本発明は、時計用ムーブメントおよび時計に関する。
標準電波を受信して時刻情報を取得し、表示時刻を自動的に修正する電波時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、女性用モデル等を中心に、小型の時計についてのニーズがある。
このような小型の時計では、内部に収納する部品の小型化や外装ケース内の空間の有効利用が特に強く求められるが、電波時計では、収納部品としてのアンテナを小型化すると、電波の受信感度が低下するという問題があった。
特開2007−232680号公報
本発明の目的は、外装ケース内の空間を有効利用しつつ、アンテナによる電波の受信感度を優れたものとすることができる時計用ムーブメントおよび時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の時計用ムーブメントは、アンテナコアおよびコイルを有するアンテナと、モーターと、複数の耐磁板と、これらが取り付けられた地板とを備えた時計用ムーブメントであって、
前記アンテナコアは、前記コイルで被覆された部位としてのコイル巻部と、前記コイル巻部の一端側に設けられた第1リード部と、前記コイル巻部の他端側に設けられた第2リード部とを備えており、
時計用ムーブメントを平面視(投影視)した際に、前記耐磁板は、前記モーターの少なくとも一部と重なるように配されたものであり、
時計用ムーブメントを平面視(投影視)した際の、前記アンテナコアの一端である前記第1リード部と前記耐磁板との最短距離が0.27mm以上1.30mm以下であり、前記アンテナコアの他端である前記第2リード部と前記耐磁板との最短距離が1.50mm以上7.00mm以下であることを特徴とする。
これにより、外装ケース内の空間を有効利用しつつ、アンテナによる電波の受信感度を優れたものとすることができる時計用ムーブメントを提供することができる。
本発明の時計用ムーブメントでは前記モーターは、前記地板と共に前記耐磁板により挟み込まれた構造を有していることが好ましい。
これにより、モーターが備える磁石から発生される磁気(磁場)が悪影響を与えることがより効果的に防止される。また、耐磁板の面積が比較的小さいものであっても、モーターが備える磁石から発生される磁気(磁場)が悪影響を与えることが確実に防止されるため、時計用ムーブメントのさらなる小型化等を図る上で有利である。
本発明の時計用ムーブメントでは、前記アンテナと前記耐磁板との間に、二次電池が配されていることが好ましい。
二次電池は、時計用ムーブメントを構成する各種部品の中でも比較的大型のものであるが、このような大型の部品をアンテナと耐磁板との間の領域に配置することにより、時計用ムーブメント全体として、構成部品を効率よく高密度に配置することができ、無駄な領域をより少ないものとすることができる。
本発明の時計は、本発明の時計用ムーブメントを備えたことを特徴とする。
これにより、外装ケース内の空間を有効利用しつつ、アンテナによる電波の受信感度を優れたものとすることができる時計を提供することができる。
本発明の時計は、本発明の時計用ムーブメントと、
前記時計用ムーブメントの外周に取り付けられた中枠と、
前記時計用ムーブメントおよび前記中枠を収容する胴とを備えることを特徴とする。
これにより、外装ケース内の空間を有効利用しつつ、アンテナによる電波の受信感度を優れたものとすることができる時計を提供することができる。
本発明の好適な実施形態の時計(電波時計)を模式的に示す正面図である。 図1に示した時計の要部を模式的に示す分解斜視図である。 図1に示した時計を構成するムーブメントの要部を模式的に示す裏蓋側から見た底面図である。 図1に示した時計を構成するムーブメントの要部を模式的に示す文字板側から見た平面図である。
以下、本発明を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態の時計(電波時計)を模式的に示す正面図、図2は、図1に示した時計の要部を模式的に示す分解斜視図、図3は、図1に示した時計を構成するムーブメントの要部を模式的に示す裏蓋側から見た底面図、図4は、図1に示した時計を構成するムーブメントの要部を模式的に示す文字板側から見た平面図である。
[電波時計の構成]
アンテナ内蔵式電子時計である時計1は、図1に示すように、時刻を表示する時刻表示部10を備えた指針式腕時計(アナログ時計)である。この時刻表示部10は、時針11、分針12、秒針13、文字板14を備える。そして、電波時計1は、時刻情報を含む無線電波としての長波標準電波を受信し、受信した時刻情報に基づいて時針11、分針12、秒針13の指示位置を補正可能な時計である。
ここで、文字板14としては、例えば合成樹脂やセラミック等の非導電性素材から形成されていることが好ましく、これにより、カバーガラス120側から進入する長波標準電波が阻害されず、後述するアンテナ20にて良好に受信させることができる。
なお、アンテナ20によって長波標準電波を受信する受信回路の構成は、従来の電波時計と同じであるため、説明を省略する。
[電波時計の構造]
次に、電波時計1の具体的構造について説明する。
電波時計1は、外装ケース100を備えている。
外装ケース100は、文字板14、文字板受けリング130、ムーブメント3、中枠140等を収納し、これらを保護する機能を有するものである。
外装ケース100は、リング状に形成されたケーシング(胴)110と、ケーシング110の表面側に装着されたカバーガラス120と、ケーシング110の裏面側に着脱可能に取り付けられた図示略の裏蓋とを備えている。
外装ケースは図示されているリング状でなくても良い。
ケーシング110は、ステンレス鋼、真鍮、チタン等の金属材料で構成されている。
ケーシング110は、外形および内周面が平面略円形に形成されている。
図示略の裏蓋は、ケーシング110と同様な金属材料で構成され、ケーシング110の裏面開口に固定されている。なお、裏蓋は、例えば、ガラス材料で構成されたものであってもよい。
外装ケース100内には、ムーブメント(モジュール)3が配置されている。ムーブメント3は、合成樹脂製の地板5を備えている。この地板5は、平面形状が略円形とされ、アンテナユニット2の他、モーター81、82、二次電池83、耐磁板6や図示略の回路基板や輪列等が取り付けられている。
また、地板5の上面には、図示略の日車や日回し車等のカレンダー表示機構が配置される。さらに、カレンダー表示機構の上面には、図示略の太陽電池が配置され、この太陽電池の上面に文字板14が配置される。文字板14は、文字板受けリング130で支持されている。このような構成は従来から周知であるため、説明を省略する。
なお、本実施形態では、モーター81は、秒針13および分針12の駆動用であり、モーター82は時針11および日車の駆動用である。一般的な腕時計では、秒針用のモーターと、時分針用のモーターと、日車用のモーターとの3つのモーターを用いるが、本実施形態は、2つのモーター81、82のみで時分秒針(三針)および日車を駆動している。このため、ムーブメント3は、3つのモーターおよびアンテナユニットを備える従来のムーブメントに比べて、特に直径が小さなムーブメントとされている。
耐磁板6は、モーター81、82を外部磁界の影響から遮断する機能を有するものである。また磁性材であるため、受信電波が耐磁板に吸収されないようにするためにアンテナとの距離が必要となる。
そして、耐磁板6は、図3、図4に示すように、ムーブメント3を平面視した際に、モーター81、82の少なくとも一部と重なるように配されている。
これにより、前述した効果が顕著に発揮される。
耐磁板6(6A、6B)の構成材料としては、例えば、フェライト系ステンレス鋼(例えば、SUS430)、SUY材(電磁軟鉄材)等が挙げられる。
本実施形態のムーブメント3は、図2に示すように、文字板受けリング130および中枠140で上下から挟まれて保持され、文字板受けリング130や中枠140を介して外装ケース100に取り付けられている。図2に示すような構成により、文字板受けリング130の外形(輪郭)が胴110の内周に接触するため、ケーシング110に対してムーブメント3を平面方向に位置決めする機能を有している。また、中枠140の外形(輪郭)は文字板受けリング130の輪郭よりも小さいため、ケーシング110に対してムーブメント3を断面方向に位置決めする機能を有している。
アンテナユニット2は、図2、図3に示すように、アンテナ20と、第1アンテナ枠40と、第2アンテナ枠50とを備えている。
アンテナ20は、アンテナコア21と、アンテナコア21に巻かれたコイル25とで構成され、必要に応じて、耐食性に優れるカチオン電着塗装等で絶縁が施される。
アンテナコア21は、例えば、磁性材料膜としてのコバルト系のアモルファス金属膜(例;Co50質量%以上のアモルファスシート)を型で打ち抜くか、エッチングで成形したものを電波時計1の厚さ方向に10〜30枚程接着して重ね合わせ、焼鈍等の熱処理を行って磁気特性を安定化させたものである。
アンテナコア21は、コイル25で被覆された部位としてのコイル巻部と、コイル巻部の一端側に設けられた第1リード部23と、コイル巻部の他端側に設けられた第2リード部24とを備えている。
コイル巻部は、ストレート(直線状)に延長されてコイル25が巻かれる棒状部分である。すなわち、コイル巻部は、幅寸法が一定のバー状に形成されている。
第1リード部23は、コイル巻部の長手方向の一方の端部である第1の端部に連続して形成されている。
第2リード部24は、コイル巻部の長手方向の他方の端部である第2の端部に連続して形成されている。
第1リード部23は、第1の端部に連続する基端部23A側の幅寸法(第1リード部23の突出方向に直交する寸法)が大きくされ、基端部23Aから中間部23Bを介して先端部23Cに向かうにしたがって幅寸法が小さくなる先細りの形状とされている。
第2リード部24も、第1リード部23と同様に、第2の端部に連続する基端部24A側の幅寸法(第2リード部24の突出方向に直交する寸法)が大きくされ、基端部24Aから中間部24Bを介して先端部24Cに向かうにしたがって幅寸法が小さくなる先細りの形状とされている。
ムーブメント3を平面視した際の、アンテナコア21の一端である第1リード部23と耐磁板6との距離(図3、図4中のL)が0.27mm以上1.30mm以下であり、アンテナコア21の他端である第2リード部24と耐磁板6との距離(図3、図4中のL)が1.50mm以上7.00mm以下である。
このような関係を満足することにより、ムーブメント3の大型化を防止しつつ、耐磁板6によってアンテナ20による電波の受信感度が低下することを防止することができる。また、アンテナ20と耐磁板6との間の領域に二次電池83等を好適に配することができ、ムーブメント内において構成部品等が配されていない無駄な領域を有効的に減らすことができ、ムーブメントや当該ムーブメントを備えた時計の小型化にとって有利となる。また、構成部品の多い高機能、多機能の時計に用いるムーブメントにおいても、必要以上に大型化することを防止することができ、実用性、デザイン性等を優れたものとすることができる。
これに対し、上記のような条件を満足しない場合には、満足のいく結果が得られない。
例えば、耐磁板をモーターと重ならないように配した場合や、耐磁板を設けなかった場合には、モーターが外部磁場による悪影響を受けてしまう。
また、アンテナコアの両端が、耐磁板に近いものであると、電波の受信感度が低下する。
また、アンテナコアの両端が、耐磁板から遠いものであると、ムーブメント内に構成部品等が配されていない無駄な領域が増え、ムーブメントや当該ムーブメントを備えた時計の小型化にとって不利となる。また、構成部品の多い高機能、多機能の時計に用いるムーブメントにおいては、極端に大型化してしまい、実用性、デザイン性が著しく低下する。
また、アンテナコアの一端が耐磁板に近く配置され、アンテナコアの他端が耐磁板から離れて配置したものであっても、上記のような数値範囲の条件を満足しないものであると満足のいく結果が得られない。
例えば、時計用ムーブメントを平面視した際の、アンテナコアの一端(耐磁板により近い側の端部)と耐磁板との距離が0.27mm以上1.30mm以下であっても、アンテナコアの他端と耐磁板との距離が前記下限値未満であると、アンテナによる電波の受信感度を十分に優れたものとすることができない。
また、時計用ムーブメントを平面視した際の、アンテナコアの一端(耐磁板により近い側の端部)と耐磁板との距離が0.27mm以上1.30mm以下であっても、アンテナコアの他端と耐磁板との距離が前記上限値を超えると、ムーブメント内に構成部品等が配されていない無駄な領域が増え、ムーブメントや当該ムーブメントを備えた時計の小型化にとって不利となる。また、構成部品の多い高機能、多機能の時計に用いるムーブメントにおいては、極端に大型化してしまい、実用性、デザイン性が低下する。
また、時計用ムーブメントを平面視した際の、アンテナコアの一端(耐磁板からより遠い側の端部)と耐磁板との距離が1.50mm以上7.00mm以下であっても、アンテナコアの他端と耐磁板との距離が前記下限値未満であると、アンテナによる電波の受信感度を十分に優れたものとすることができない。
また、時計用ムーブメントを平面視した際の、アンテナコアの一端(耐磁板からより遠い側の端部)と耐磁板との距離が1.50mm以上7.00mm以下であっても、アンテナコアの他端と耐磁板との距離が前記上限値を超えると、ムーブメント内に構成部品等が配されていない無駄な領域が増え、ムーブメントや当該ムーブメントを備えた時計の小型化にとって不利となる。また、構成部品の多い高機能、多機能の時計に用いるムーブメントにおいては、極端に大型化してしまい、実用性、デザイン性が低下する。
ムーブメント3を平面視した際の、アンテナコア21の一端である第1リード部23と耐磁板6との距離(図3、図4中のL)は、0.27mm以上1.30mm以下であればよいが、0.80mm以上1.20mm以下であるのが好ましく、0.83mm以上1.10mm以下であるのがより好ましい。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
また、ムーブメント3を平面視した際の、アンテナコア21の他端である第2リード部24と耐磁板6との距離(図3、図4中のL)は、1.50mm以上7.00mm以下であればよいが、4.00mm以上6.99mm以下であるのが好ましく、5.00mm以上6.99mm以下であるのがより好ましい。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
本実施形態では、図3に示すように、ムーブメント3を平面視した際のアンテナ20と耐磁板6(第2の耐磁板6B)との距離が、アンテナコア21の一端から他端に向かって、漸増している。言い換えると、アンテナ20と耐磁板6(第2の耐磁板6B)とがV字状に配置されている。
このような構成であることにより、アンテナ20と耐磁板6との間の領域に、他の部品を配置しやすく、部品を高密度に配置し、無駄な領域をより少ないものとすることができる。また、例えば、二次電池83のような比較的大型な部品をアンテナ20と耐磁板6との間の領域に好適に配することができるため、無駄な領域をより効果的に少ないものとすることができる。
本実施形態では、ムーブメント3の縦断面において、モーター81、82は、2枚の耐磁板6、すなわち、第1の耐磁板(表耐磁板)6Aと第2の耐磁板(裏耐磁板)6Bとにより挟み込まれた構造を有している。
このような構成により、耐磁板6の面積(時計用ムーブメントを平面視した際の面積)が比較的小さいものであっても、モーター81、82に与える外部磁界の影響を遮断でき、また受信劣化にもつながらないため、ムーブメント3のさらなる小型化等を図る上で有利である。
また、本実施形態では、耐磁板6は、凹部を有するものであり、ムーブメント3を平面視した際に、モーターのコイル部分が、耐磁板6により覆われない部位を有している。より具体的には、ムーブメント3において、モーター81、82は、表面側(文字板14等に対向する面側)のほぼ全体が第1の耐磁板6Aにより覆われているが、裏面側(裏蓋に対向する面側)は、耐磁板6(第2の耐磁板6B)がコイル部分を大きく露出する形状で構成されている。
このような構成により、第2の耐磁板6Bは、ムーブメントの厚み方向に各モーターのコイル部分を避けて配置することができる。一方、第1の耐磁板6Aは、各モーターのコイル部分に重ねて配置されている。これらにより、ムーブメントの薄型化を図りつつ、耐磁板による磁気(磁場)の吸収、遮蔽の効果を充分に発揮させることができる。
アンテナコア21を構成する各磁性材料膜(例えば、アモルファス箔)は、厚さ寸法が0.01mm以上0.05mm以下であるのが好ましい。また、アンテナコア21の積層方向の厚さ寸法は0.3mm以上1.5mm以下であるのが好ましい。アモルファス金属はフェライトに比べて磁気特性が良いため、より小型・薄型のアンテナを実現できる。
なお、アンテナコア21としては、積層アモルファス膜に限定されず、軟磁性金属薄帯等でもよい。また、アンテナコア21としては、性能は劣るが安価なフェライトを用いてもよく、この場合には、型等で成形し、熱処理して製造すればよい。
アンテナコア21のコイル巻部に巻回されるコイル25は、長波標準電波(40〜77.5kHz)を受信する場合は、15〜50mH程度のインダクタンス値が必要となる。このため、本実施形態では、コイル25として直径約50μm程度のウレメット線を数百ターン程巻いて構成している。
なお、アンテナ20における受信性能を向上させるために、第1リード部23、第2リード部24の表面に集磁板を貼り付けてもよい。
集磁板は、例えば、アモルファスシートからなる磁性膜(アモルファス膜)を数枚(例えば3枚)積層して構成できる。アモルファス膜としては、例えばコバルト系アモルファス金属(例えば、Co−Fe−Ni−B−Si)や鉄系アモルファス金属で構成されたもの等が挙げられる。
第1アンテナ枠40は、合成樹脂製の部材であり、アンテナコア21を保持する溝状の第1保持部41、および、中枠140に位置決めされて保持される第1位置決め部42、第2位置決め部43を備えている。なお、第2位置決め部43の上面には第1リード部23の先端部23Cが載置されている。
第1アンテナ枠40には、地板5に形成されたピンが挿通される孔45、地板5を通して図示略のネジが挿通される挿通孔46も形成されている。
第2アンテナ枠50は、第1アンテナ枠40と同様に合成樹脂製の部材であり、アンテナコア21を保持する溝状の第2保持部51、および、中枠140に位置決めされて保持される第1位置決め部52、第2位置決め部53を備えている。なお、第2位置決め部53の上面には第2リード部24の先端部24Cが載置されている。
第2アンテナ枠50の第1位置決め部52には、地板5に形成されたピンが挿通される孔55が形成されている。
本実施形態の時計1は、上述したムーブメント3等に加え、ムーブメント3の外周に取り付けられた中枠140を備えている。
これにより、時計1において、外装ケース100(ケーシング110)に対してムーブメント3を安定的に固定することができ、ムーブメント3の不本意な移動・変形等をより確実に防止することができる。
中枠140には、第1アンテナ枠40の第1位置決め部42、第2位置決め部43が配置される第1凹部(凹部)141、第2凹部(凹部)142と、第2アンテナ枠50の第1位置決め部52、第2位置決め部53が配置される第3凹部(凹部)143、第4凹部(凹部)144とが形成されている。
これらの各凹部141、142、143、144は、中枠140の上面(文字板受けリング130に対向する面)に開口されている。また、凹部141、143は、中枠140の径方向の内周側に開口し、中枠140の径方向の外周側に壁部を有するものとして設けられている。また、凹部142、144は、中枠140の径方向に貫通するものとして設けられている。
これにより、アンテナユニット2を安定的に固定することができる。
ケーシング(胴)110は、文字板14、文字板受けリング130、ムーブメント3、中枠140等を収納し、これらを保護する機能を有するものである。
ケーシング110としては、前述したように、各種金属材料で構成されたものを用いることができるが、TiまたはTi合金で構成されたものであるのが好ましい。
これにより、時計1の耐食性を特に優れたものとし、時計1の軽量化を図ることができる。
前述したようなアンテナ20は、図1に示すように、外装ケース100の中心に対して6時から10時位置にわたって配置されている。
一方、外装ケース100の3時側には巻真および竜頭7を備えている。
このような本実施形態によれば、外装ケース内の空間を有効利用しつつ、アンテナによる電波の受信感度を優れたものとすることができる時計用ムーブメントおよび時計を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記のようなものに限定されるものではない。
例えば、本発明の時計用ムーブメント、時計では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、時計用ムーブメントが、2枚の耐磁板を備えるものである場合について代表的に説明したが、時計用ムーブメントが備える耐磁板の枚数は、特に限定されない。
また、前述した実施形態では、2枚の平板状の耐磁板により、モーターが挟み込まれた構造を有している場合について代表的に説明したが、例えば、耐磁板が屈曲部または湾曲部を有するものであり、コの字状やU字状をなすものであり、これにより、時計用ムーブメントの縦断面において、モーターを挟み込む構造をなすものであってもよい。
また、本実施形態では、ケーシング110は、平面視形状が略円形である場合について代表的に説明したが、例えば、ケーシングの平面視形状は、楕円形、四角形状、トノー形状(樽型形状)等、いかなる形状であってもよい。
また、前記実施形態では、アンテナ枠を第1アンテナ枠40および第2アンテナ枠50の2つの部材で構成していたが、各アンテナ枠40、50部分を連結する連結部を備えて一体化されたアンテナ枠を用いてもよい。さらに、アンテナ枠40、50を設けずに、アンテナコア21およびコイル25からなるアンテナ20を直接地板5に取り付けてもよい。
また、前記実施形態では、中枠140に第2凹部142、第4凹部144を形成して、リード部23、24の先端部を配置していたが、このような凹部を備えない中枠を用いてもよい。
さらに、本発明は、中枠を用いずに、ムーブメントを直接外装ケース内に配置する場合にも利用できる。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
[1]時計用ムーブメント、電波時計の製造
(実施例1)
所定形状の地板、耐磁板(第1の耐磁板、第2の耐磁板)、モーター、アンテナ、アンテナ枠(第1のアンテナ枠、第2のアンテナ枠)、二次電池、回路基板、輪列等を用意し、これらを組み立てることにより、図2〜図4に示すような時計用ムーブメントを製造した。
このようにして得られた時計用ムーブメントを平面視した際の、アンテナコアの一端と第1の耐磁板との距離(図4中のL)は0.85mmであり、アンテナコアの他端と第1の耐磁板との距離(図4中のL)は6.99mmであった。また、得られた時計用ムーブメントを平面視(底面視)した際の、アンテナコアの一端と第2の耐磁板との距離(図3中のL)は1.10mmであり、アンテナコアの他端と第2の耐磁板との距離(図3中のL)は5.76mmであった。
その後、上記のようにして得られた時計用ムーブメント、文字板、文字板受けリング、中枠、外装ケース(ケーシング、カバーガラス、裏蓋)を用いて、図1、図2に示すような時計(電波時計)を製造した。
(実施例2〜4)
時計用ムーブメントの構成部品の大きさ、形状を変更することにより、第1の耐磁板についてのL、Lの値、第2の耐磁板についてのL、Lの値が表1に示すような値となるようにするとともに、L、Lの値の変更に伴うムーブメントの大きさの変更に対応するように、必要に応じて、文字板、文字板受けリング、中枠、外装ケース(ケーシング、カバーガラス、裏蓋)の大きさを調整した以外は、前記実施例1と同様にして時計用ムーブメント、電波時計を製造した。
(比較例1〜6)
時計用ムーブメントの構成部品の大きさ、形状を変更することにより、第1の耐磁板についてのL、Lの値、第2の耐磁板についてのL、Lの値が表1に示すような値となるようにするとともに、L、Lの値の変更に伴うムーブメントの大きさの変更に対応するように、必要に応じて、文字板、文字板受けリング、中枠、外装ケース(ケーシング、カバーガラス、裏蓋)の大きさを調整した以外は、前記実施例1と同様にして時計用ムーブメント、電波時計を製造した。
前記各実施例および比較例の時計用ムーブメントでは、いずれも、モーターは、表面側(文字板等に対向する面側)の全体が第1の耐磁板により覆われており、かつ、裏面側(裏蓋に対向する面側)が耐磁板(第2の耐磁板)により覆われておらず全面が露出したものであった(図3、図4参照)。
各実施例および各比較例の時計用ムーブメントについて、第1の耐磁板についてのL、Lの値、第2の耐磁板についてのL、Lの値を表1にまとめて示した。
Figure 0006424634
[2]評価
電波時計を、電波が遮蔽された容器内に入れた状態で、長波標準電波の発射源から所定強度の電波を発射し、電波時計による電波の受信の可否を調べた。
その結果、本発明では、電波の受信感度を優れたものとすることができた。特に、実施例1、2、4では、電波の受信感度が特に優れたものであった。また、本発明では、時計用ムーブメント、時計の小型化に好適に対応することができた。特に、実施例1、2、3では、時計用ムーブメント、時計の小型化の効果がより顕著に発揮された。これに対し、比較例では、満足な結果が得られなかった。より具体的には、比較例1、3、5では、電波の受信を行うことができなかった。また、比較例2、4、6では、時計用ムーブメント、時計の小型化への対応が困難であった。
1…時計(電波時計)
10…時刻表示部
11…時針
12…分針
13…秒針
14…文字板
2…アンテナユニット
3…ムーブメント(モジュール)
5…地板
6…耐磁板
6A…耐磁板(第1の耐磁板、表耐磁板)
6B…耐磁板(第2の耐磁板、裏耐磁板)
20…アンテナ
21…アンテナコア
23…第1リード部
24…第2リード部
23A、24A…基端部
23B、24B…中間部
23C、24C…先端部
25…コイル
40…第1アンテナ枠
41…第1保持部
42…第1位置決め部
43…第2位置決め部
45…孔
46…挿通孔
50…第2アンテナ枠
51…第2保持部
52…第1位置決め部
53…第2位置決め部
55…孔
7…巻真および竜頭
81…モーター
82…モーター
83…二次電池
100…外装ケース
110…ケーシング(胴)
120…カバーガラス
130…文字板受けリング
140…中枠
141…第1凹部(凹部)
142…第2凹部(凹部)
143…第3凹部(凹部)
144…第4凹部(凹部)

Claims (5)

  1. アンテナコアおよびコイルを有するアンテナと、モーターと、複数の耐磁板と、これらが取り付けられた地板とを備えた時計用ムーブメントであって、
    前記アンテナコアは、前記コイルで被覆された部位としてのコイル巻部と、前記コイル巻部の一端側に設けられた第1リード部と、前記コイル巻部の他端側に設けられた第2リード部とを備えており、
    時計用ムーブメントを平面視(投影視)した際に、前記耐磁板は、前記モーターの少なくとも一部と重なるように配されたものであり、
    時計用ムーブメントを平面視(投影視)した際の、前記アンテナコアの一端である前記第1リード部と前記耐磁板との最短距離が0.27mm以上1.30mm以下であり、前記アンテナコアの他端である前記第2リード部と前記耐磁板との最短距離が1.50mm以上7.00mm以下であることを特徴とする時計用ムーブメント。
  2. 前記モーターは、前記地板と共に前記耐磁板により挟み込まれた構造を有している請求項1に記載の時計用ムーブメント
  3. 前記アンテナと前記耐磁板との間に、二次電池が配されている請求項1または2に記載の時計用ムーブメント。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の時計用ムーブメントを備えたことを特徴とする時計。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の時計用ムーブメントと、
    前記時計用ムーブメントの外周に取り付けられた中枠と、
    前記時計用ムーブメントおよび前記中枠を収容する胴と、を備えることを特徴とする時計。
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