JP5002294B2 - 電波修正時計用アンテナ - Google Patents
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Description
運針駆動用モータは、それらの要素を配置した後に隙間を埋める様に配置されており、この運針駆動用モータとアンテナ巻線とが磁気結合しないように配慮されている。
しい。
従来から用いられている金属板を用いた耐磁板よりも外部の磁束を集める効果があるため、遮蔽された内部の空間では外部の磁束の影響を受けず、駆動コイルを安定して動作させることができる。
このため、駆動コイルに対して外部磁束の侵入を遮断し、運針駆動用モータの保護と受信感度向上とを両立することができるのである。
図1は、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第1の実施形態を説明するための斜視図である。図1において、10はアンテナの巻線、11はアンテナのコア、12はコア延長部、13は運針駆動用モータ、14は運針駆動用モータ13のコイル手段である駆動コイル、15は遮蔽部である。16は駆動コイル14の巻線軸方向を指し示す仮想線である。
運針駆動用モータ13は、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する時計の運針を駆動するためのモータであって、駆動コイル14を有している。仮想線16は、この駆動コイル14の巻線軸が向いている向きを示すものであって、この向きを巻線軸方向と呼ぶ。
侵入した磁束は、遮蔽部15やコア延長部12に到達するが、その後には、磁気抵抗が小さいコア11内部を通る。このため、運針駆動用モータ13には磁束が到達し得ないのである。
すなわち、運針駆動用モータ13は、磁気的に遮蔽され、耐磁性が保たれるのである。
このようにすることで、コア延長部12が遮蔽部15と同じく駆動コイル14に侵入する磁束を遮蔽することもできるのである。
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第2の実施形態を説明する。図2は、第2の実施形態を説明するための斜視図である。図2において、20は遮蔽部である。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第3の実施形態を説明する。図3は、第3の実施形態を説明するための斜視図である。図3において、30は第1の遮蔽部、31は第2の遮蔽部である。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
つまり、仮想線16と平行に侵入してくる磁束と仮想線16と直交して侵入してくる磁束とをそれぞれ第1の遮蔽部30と第2の遮蔽部31とが遮蔽するのである。
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第4の実施形態を説明する。図4は、第4の実施形態を説明するための斜視図である。図4において、23は別の運針駆動用モータ、24は別の運針駆動用モータ23のコイル手段である駆動コイル、26は駆動コイル24の巻線軸方向を指し示す仮想線である。40は磁性体からなる仲介材、41は遮蔽部である。なお、アンテナの巻線10は図4では線材が巻回されている状態を省略して示している。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
図4では、図面を見やすくするためにコア11は省略している。
同様に、仲介材40においても遮蔽部41と同等の素材が使用可能であるが、特にブロック形状にすることが容易なフェライトのブロック体を用いるとよい。
つまり、仲介材40は、駆動コイル14または駆動コイル24の端面の面積である端面積よりもそのサイズが大きく、遮蔽部41は、駆動コイル14または駆動コイル24の平面の面積である平面積よりもそのサイズが大きい。
また、コア11の両端に運針駆動用モータ13、23がそれぞれ設けられており、それぞれの遮蔽部41は、運針駆動用モータ13,23のそれぞれの平面積より大きい面積を有している。
それぞれの材質や形状を個別に変更することができ、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する時計の形状や仕様に合わせて自由に変更することができる。
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第5の実施形態を説明する。図5は、第5の実施形態を説明するための斜視図である。なお、アンテナの巻線10は図5では線材が巻回されている状態を省略して示している。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
遮蔽部41は、コア延長部12の一方の側に仲介材40と接して設けてあり、コア延長部12の他方の側には設けていない。運針駆動用モータ13,23は、このコア延長部12の一方の側に設ける遮蔽部41に並んで配置されている。
このような構成とすることにより、運針駆動用モータ13,23は、磁気的に遮蔽され耐磁性能を得ることが可能となるのである。
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第6の実施形態を説明する。図6は、第6の実施形態を説明するための斜視図である。なお、アンテナの巻線10は図5では線材が巻回されている状態を省略して示している。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
このような構成とすることにより、運針駆動用モータ13,23は、磁気的に遮蔽され耐磁性能を得ることが可能となるのである。
ることができる。これは、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する電波修正時計などの形状や仕様、あるいはデザインを鑑みて構成を組み合わせればよい。特に、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載した時計内において、時計ケースの大きさなどによる内蔵部品の配置制約があったとしても、仲介材,遮蔽部,コア延長部の形状を適宜変更することで、アンテナを時計内に適する形状で配置することができる。なお、こうした形状の変更例としては、もちろん、製造上必要な遮蔽部の切り欠け、位置決めの穴なども含むものである。
次に、本発明の第4の実施形態から第6の実施形態で説明した立体構造を有するアンテナの構造を詳述する。以下説明する構成は、第4の実施形態から第6の実施形態のどの実施形態にも用いることができるが、第4の実施形態の例を用いて説明する。
図7(c)は、仲介材40と遮蔽部41との接合面をのこぎり形状にしている構成を説明するものである。このような構成にすることによって、双方の接触面積が増え磁気的結合度が増加するのである。
図7(d)は、仲介材40の突起部70と遮蔽部41の穴部72とを嵌合させる構成を説明するものである。このような構成にすることによって、互いが強固に接続されると共に、磁気的結合度も増加するのである。
図7(e)は、遮蔽部41の突起部73と仲介材40の凹部71とを嵌合させる構成である。もちろん、上述の図7(d)に示す例と同様に、仲介材40に突起部を設け、遮蔽部41に凹部を設けてもよく、その際は、仲介材40に設ける突起部は遮蔽部41を貫通しなくてもよいことは言うまでもない。
固定部材90の形状は、コの字形状に限定するものではない。図示はしないが、リング形状として、コア延長部12,仲介材40,遮蔽部41を通すようにして固定してもよい。固定部材90の材質は、絶縁材であり、ある程度の弾性があることが望ましく、例えば、プラスチックで構成することができる。
図10(b)は、さらに付勢手段102を用いて締め付け固定する例を示している。付勢手段102によって、適度なに付勢力がかかるため、より強い締め付け固定ができるとともに、本発明のアンテナを電波修正時計に搭載した場合において、その時計を使用するうえで発生する振動等によってネジ101が緩むことを防止することができる。このような構成にすることで、磁気的結合度を増加することができるのである。
すでに説明した通り、仲介材40や遮蔽部41を構成する材料が脆性材料である場合もある。このようなときは、仲介材40に対してネジ101がねじ込まれるとそのときに生じる応力によって、仲介材40または遮蔽部41が割れてしまうことがある。
このように仲介材40や遮蔽部41に選択する材質によって生じる割れ易さを防止するために、図10に示すようにコア延長部12,仲介材40,遮蔽部41に貫通口を設け、そこにネジ101を通しナット40などを介して締め付けを行うこともできる。
このような構成にすることによって、ネジ101の締め付け時に仲介材40や遮蔽部41に応力が発生せず、割れ等の破壊が生じないのである。
例えば、本発明の電波修正時計用アンテナの構造に従来から知られている耐磁板を併用してもかまわない。その場合、耐磁板は、遮蔽部があるので従来より小さい面積とすることができる。
11 コア
12 コア延長部
13,23 運針駆動用モータ
14,24 駆動コイル
15,20,41 遮蔽部
16、26 仮想線
30 第1の遮蔽部
31 第2の遮蔽部
40 仲介材
70 突起部
71 凹部
72 穴部
73 突起部
100 ワッシャ
101 ネジ
102 付勢手段
110 ナット
Claims (6)
- 標準電波を受信して時刻情報を得る電波修正時計に備える電波修正時計用アンテナであって、
巻線と、該巻線を巻きつける磁性材料からなるコアと、
該コアと磁気的に結合するコア延長部と、該コア延長部に所定の形状で設ける遮蔽部とを有し、
前記所定の形状は、
前記電波修正時計用アンテナとは離間して備える当該アンテナとは異なるコイル手段の巻線軸方向に仮想線を延長し、該仮想線と直交または平行する形状であり、さらに、
前記コア延長部と前記遮蔽部を接続するコア延長部仲介材を有し、
前記仲介材の前記仮想線と直交する方向の厚さは、
前記コイル手段の前記仮想線と直交する方向の厚さと略同一か、それよりも厚い
ことを特徴とする電波修正時計用アンテナ。 - 前記コイル手段は、運針駆動用モータの駆動コイルである
ことを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計用アンテナ。 - 前記遮蔽部は、前記コイル手段の平面積よりも大きい
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電波修正時計用アンテナ。 - 前記遮蔽部は、第1の遮蔽部と第2の遮蔽部とを有し、
前記第1の遮蔽部は、前記コイル手段の端面積よりもその面積が大きく、
前記第2の遮蔽部は、前記コイル手段の平面積よりもその面積が大きい
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電波修正時計用アンテナ。 - 前記仲介材は、ネジ機構を用いて前記コア延長部と接続する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の電波修正時計用アンテナ。 - 前記仲介材が遮蔽部の役割を有する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の電波修正時計用アンテナ。
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