JP5002294B2 - 電波修正時計用アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、標準電波を受信し、時刻の修正を行う電波修正時計に関し、詳しくは、この電波修正時計の運針駆動用モータの耐磁性と受信感度とを向上するアンテナ構造に関する。
近年、腕時計型の電波修正時計が広く普及してきており、標準電波(時刻修正電波)を時計に内蔵したアンテナによって受信し、その情報を処理し運針駆動用モータで正確な時刻を表すように指針修正する機能が広く認知されるに至った。
そのような機能を搭載するにあたり、アンテナや電池、モータ、制御用の集積回路(IC)等の配置構造やアンテナの大きさといった要素は、電波の受信感度に与える影響があることが判ってきている。特に、受信感度向上は、腕時計といった小型の時計では大きさの制約から解決すべき課題が多い。
これら課題を解決する方法や手段は、多くの特許や文献で散見されるところである。一般的にアンテナを大きくすることは、それらの課題に対する有効かつ簡単な解決方法である。このような方法に基づいて、小型の時計であっても受信感度を向上する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示した従来技術は、アンテナ巻線とこの巻線を巻きつける磁性材料からなるコアと、このコアを延長してなるコア延長部からなるアンテナとを有し、そのコアの端部に電池を配し、水晶振動子を有する信号処理ICの配置がアンテナ巻線と略正反対になるように配置されている。
運針駆動用モータは、それらの要素を配置した後に隙間を埋める様に配置されており、この運針駆動用モータとアンテナ巻線とが磁気結合しないように配慮されている。
特開平11−64547号公報(第3−5頁、第1図)
ところで、特許文献1に示した従来技術では、耐磁板についての記載がない。耐磁板は、電波修正時計において、運針駆動用モータの耐磁性向上のために大変重要な部材である。耐磁板とは、運針駆動用モータの上部を覆うような形で配置される場合が多く、外部から侵入する磁束から運針駆動用モータを保護するために設けるものである。
一般的に腕時計での消費電流は非常に少ない。例えば、トータルでもマイクロアンペアレベルでの桁である。このような微少電流によって運針を行うために、運針駆動用モータの運針は腕時計外部からの侵入磁束によって狂わされることがある。このような運針駆動用モータの誤動作は、正確に時刻を計時する時計にとっては、大きな問題となる。
このような状態を防ぐために、耐磁板が必要なのである。耐磁板は、運針駆動用モータへの磁束侵入が特に容易な文字盤側方向に対して、この運針駆動用モータを覆うような金属板を配置する場合が多い。
電波修正時計は、内部にアンテナを備えて広く電波を集める構造を成しているから、受信感度向上の見地を優先する場合には、磁束の侵入を妨げる金属物が内部に無い方が好ま
しい。
したがって、運針駆動用モータの保護にために設ける金属板である耐磁板もそのサイズを小さくせざるを得ない場合がある。つまり、耐磁板の面積を縮小して耐磁性能を犠牲にしてまでも受信感度の確保を優先しなければならない場合もある。これは、デザインやその形状、サイズに対して制限の多い時計の特徴的な事情といえる。
つまり、このような事情を抱える時計にあっては、受信感度の確保と運針駆動用モータの誤動作防止とは両立できないのである。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであって、本来相反する要件を備えている、アンテナとモータとが併存する電波修正時計において、アンテナの受信感度を向上させつつも運針駆動用モータの耐磁性を損なうことがないような構造を得る。
上記目的を達成するために、本発明の電波修正時計用アンテナは、次のような構造を採用する。
標準電波を受信して時刻情報を得る電波修正時計に備える電波修正時計アンテナであって、巻線と、巻線を巻きつける磁性材料からなるコアと、コアと磁気的に結合するコア延長部と、コア延長部に所定の形状で設ける遮蔽部とを有し、所定の形状は、電波修正時計アンテナとは離間して備える当該アンテナとは異なるコイル手段の巻線軸方向に仮想線を延長し、仮想線と直交または平行する形状であることを特徴とする。
コイル手段は、運針駆動用モータの駆動コイルであることを特徴とする。
遮蔽部は、コイル手段の平面積よりも大きいことを特徴とする。
遮蔽部は、第1の遮蔽部と第2の遮蔽部とを有し、第1の遮蔽部は、コイル手段の端面積よりもその面積が大きく、第2の遮蔽部は、コイル手段の平面積よりもその面積が大きいことを特徴とする。
コア延長部仲介材を介して遮蔽部を接続することを特徴とする。
仲介材は、ネジ機構を用いてコア延長部と接続することを特徴とする。
仲介材の仮想線と直交する方向の厚さは、コイル手段の仮想線と直交する方向の厚さと略同一か、それよりも厚いことを特徴とする。
仲介材が遮蔽部の役割を有することを特徴とする。
本発明の電波修正時計用アンテナは、巻線とこの巻線を巻きつける磁性材料からなるコアと、このコアと磁気的に結合してなるコア延長部と、この延長部に遮蔽部を設けている。遮蔽部は、運針駆動用モータの駆動コイルの巻線軸と平行な方向に仮想線を延長するときに、それと直交または平行するように設けている。
従来から用いられている金属板を用いた耐磁板よりも外部の磁束を集める効果があるため、遮蔽された内部の空間では外部の磁束の影響を受けず、駆動コイルを安定して動作させることができる。
このため、駆動コイルに対して外部磁束の侵入を遮断し、運針駆動用モータの保護と受信感度向上とを両立することができるのである。
また、遮蔽部は、コア延長部と同体、もしくは似たような磁気特性を有して、コア延長部と磁気的に結合する、または同体であれば結合していることにより、アンテナの一部として作用することができるため、受信感度も向上することができる。
さらに、仲介材を有し、この仲介材と遮蔽部とコア延長部との3つの部材の組み合わせにより立体構造的なアンテナを構成することができる。このため、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載した時計内において、時計ケースの大きさなどによる内蔵部品の配置制約があったとしても、仲介材,遮蔽部,コア延長部の形状を適宜変更することで、アンテナを時計内に適する形状で配置することができる。
以下、本発明の電波修正時計用アンテナを図面を参照して説明する。
[第1の実施形態の説明:図1]
図1は、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第1の実施形態を説明するための斜視図である。図1において、10はアンテナの巻線、11はアンテナのコア、12はコア延長部、13は運針駆動用モータ、14は運針駆動用モータ13のコイル手段である駆動コイル、15は遮蔽部である。16は駆動コイル14の巻線軸方向を指し示す仮想線である。
図1に示す第1の実施形態においては、巻線10とこの巻線10を巻きつける磁性材料からなるコア11とこのコアを延長してなるコア延長部12と遮蔽部15とで電波修正時計用アンテナを構成している。
運針駆動用モータ13は、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する時計の運針を駆動するためのモータであって、駆動コイル14を有している。仮想線16は、この駆動コイル14の巻線軸が向いている向きを示すものであって、この向きを巻線軸方向と呼ぶ。
本発明の電波修正時計用アンテナの第1の実施形態は、駆動コイル14の仮想線16を延長し、この仮想線16と直交するようにコア延長部12に遮蔽部15を設けている。
外部から侵入してくる磁束のうち、運針駆動用モータ13に最も影響を及ぼすのは、駆動コイル14の平行方向、つまり仮想線16と平行に侵入してくる磁束であることが知られている。しかしながら、本発明の電波修正時計用アンテナは、遮蔽部15によって侵入した磁束を駆動コイル14に到達しないように遮蔽することができる。
侵入した磁束は、遮蔽部15やコア延長部12に到達するが、その後には、磁気抵抗が小さいコア11内部を通る。このため、運針駆動用モータ13には磁束が到達し得ないのである。
すなわち、運針駆動用モータ13は、磁気的に遮蔽され、耐磁性が保たれるのである。
図1に示す例では、コア延長部12が湾曲形状を有している例を示した。そのコア延長部12と遮蔽部15とで運針駆動用モータ13を取り囲むようにしている。駆動コイル14の巻線軸の両端をコア延長部12と遮蔽部15とで挟み、仮想線16とこれら2つが直交する形状を例示した。
このようにすることで、コア延長部12が遮蔽部15と同じく駆動コイル14に侵入する磁束を遮蔽することもできるのである。
[第2の実施形態の説明:図2]
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第2の実施形態を説明する。図2は、第2の実施形態を説明するための斜視図である。図2において、20は遮蔽部である。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
図2に示す第2の実施形態とすでに説明した第1の実施形態との違いは、遮蔽部の形状である。図2において、遮蔽部20の形状は、運針駆動用モータ13を構成する駆動コイル14の巻線軸と平行に設けている。駆動コイル14と遮蔽部20とは離間して設けるとともに、遮蔽部20は、駆動コイル14よりも大きい面積を有している。
このような構成は、例えば、胴と裏蓋とが金属で構成されるような金属外装を有する電波修正時計においては、外部から侵入してくる磁束は、文字盤側が最も多くなる。このとき、文字盤側と対向して運針駆動用モータ13を覆うように遮蔽部20を設けることにより、駆動コイル14には磁束が到達しないようにできるのである。
[第3の実施形態の説明:図3]
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第3の実施形態を説明する。図3は、第3の実施形態を説明するための斜視図である。図3において、30は第1の遮蔽部、31は第2の遮蔽部である。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
図3に示す第3の実施形態は、すでに説明した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたものである。
つまり、仮想線16と平行に侵入してくる磁束と仮想線16と直交して侵入してくる磁束とをそれぞれ第1の遮蔽部30と第2の遮蔽部31とが遮蔽するのである。
第1の遮蔽部30は、駆動コイル14の端面の面積である端面積よりもそのサイズが大きく、第2の遮蔽部31は、駆動コイル14の平面の面積である平面積よりもそのサイズが大きい。
このような構成とすることで、多くの方向から侵入する磁束に対して運針駆動用モータ13を保護することができる。
また、第1の遮蔽部30と第2の遮蔽部31とによって、電波修正時計用アンテナのコア延長部12が実質的に大きい面積となるので、磁束を集めるアンテナの構造としてもより受信感度の向上が得られるのである。
[第4の実施形態の説明:図4]
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第4の実施形態を説明する。図4は、第4の実施形態を説明するための斜視図である。図4において、23は別の運針駆動用モータ、24は別の運針駆動用モータ23のコイル手段である駆動コイル、26は駆動コイル24の巻線軸方向を指し示す仮想線である。40は磁性体からなる仲介材、41は遮蔽部である。なお、アンテナの巻線10は図4では線材が巻回されている状態を省略して示している。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
図4に示す例では、遮蔽部41と仲介材40とコア延長部12とがそれぞれ別体で構成され、互いが磁気的に結合された状態となっており、遮蔽部41と仲介材40とコア延長部12との3つの部材の組み合わせで立体構造的なアンテナとして機能するものである。
図4では、図面を見やすくするためにコア11は省略している。
遮蔽部41は、平板形状の構成が容易なアモルファス薄膜の積層やフェライトの薄板で構成することができる。また、例えば、パーマロイのような金属板、またはパーマロイを金属薄膜化し、これを積層してなる積層構造板を用いることができる。
同様に、仲介材40においても遮蔽部41と同等の素材が使用可能であるが、特にブロック形状にすることが容易なフェライトのブロック体を用いるとよい。
図示しないコア11と磁気的に結合しているコア延長部12は、平板形状を有しており、図4に示す例ではその平面形状は円弧状を有しており、コア11の両端に設けている。コア延長部12の平板形状の一方の面の一部に、仲介材40を備え、仲介材40は遮蔽部41と接している。
仲介材40の形状は、外部から侵入する磁束を遮蔽する役割を有するから、ある程度その形状は大きい方がよい。例えば、仲介材40の仮想線16,26と直交する方向の厚さは、駆動コイル14、24の仮想線16、26と直交する方向の厚さと略同一か、それよりも厚くする。
つまり、仲介材40は、駆動コイル14または駆動コイル24の端面の面積である端面積よりもそのサイズが大きく、遮蔽部41は、駆動コイル14または駆動コイル24の平面の面積である平面積よりもそのサイズが大きい。
また、コア11の両端に運針駆動用モータ13、23がそれぞれ設けられており、それぞれの遮蔽部41は、運針駆動用モータ13,23のそれぞれの平面積より大きい面積を有している。
図4に示す駆動コイル14の仮想線16および駆動コイル24の仮想線26を延長し、この仮想線16,26と直交または平行するようにコア延長部12に設ける遮蔽部として機能する仲介材40と遮蔽部41とがある。仲介材40は、駆動コイル14、24に対して十分に磁束を遮蔽する形状であるから、これにより、仮想線16と平行に侵入してくる磁束を遮蔽することができる。また、仮想線16と直交して侵入してくる磁束は遮蔽部41により遮蔽することができる。
図4に示す第4の実施形態とすでに説明した第1から第3の実施形態との違いは、遮蔽部の形状である。すなわち、図1に示す遮蔽部15と図3に示す第1の遮蔽部30との代わりを仲介材40が担い、図2に示す遮蔽部20と図3に示す第2の遮蔽部31の代わりを遮蔽部41が担うのである。
このように、仲介材40を設けることで、広い面積の遮蔽部41を電波がより到来しやすい方向(一般には文字盤側)に向けることができる。そうすることによって、磁束をアンテナに集める性能が向上することから、受信性能を向上させることができる。
また、運針駆動用モータ13は、磁気的に遮蔽され、耐磁性が保たれるのである。図4に示す第4の実施形態では、コア11の両端に運針駆動用モータ13がそれぞれ設けられる例を示したが、時計内のモータが1個の場合には、コア11の片方にしか運針駆動用モータ13を設けなくてもよいことは言うまでもない。この場合、モータの配設されない遮蔽部41は、耐磁性能を考慮せず、受信性能のみを追及するように材質や形状を決めることができる。このようにすれば、磁束をアンテナに集める性能を向上させることができるため、受信性能をさらに向上することが可能となる。
このように、図4に示す第4の実施形態は、遮蔽部41と仲介材40とコア延長部12とがそれぞれ別体で構成されており、互いが磁気的に結合された状態となっているため、
それぞれの材質や形状を個別に変更することができ、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する時計の形状や仕様に合わせて自由に変更することができる。
[第5の実施形態の説明:図5]
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第5の実施形態を説明する。図5は、第5の実施形態を説明するための斜視図である。なお、アンテナの巻線10は図5では線材が巻回されている状態を省略して示している。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
図5に示す第5の実施形態は、図4に示す第4の実施形態の変形例であって、その違いは、1つの遮蔽部41に運針駆動用モータ13,23を配設している点である。
遮蔽部41は、コア延長部12の一方の側に仲介材40と接して設けてあり、コア延長部12の他方の側には設けていない。運針駆動用モータ13,23は、このコア延長部12の一方の側に設ける遮蔽部41に並んで配置されている。
運針駆動用モータ13は、図4に示す運針駆動用モータ13と同一の配置であり、仮想線16は、コア延長部12の一方の側に設ける仲介材40と直交している。運針駆動用モータ23は、運針駆動用モータ13と並んで配置しているものの、その仮想線26は、コア延長部12の他方の側に設ける仲介材40と直交している。
つまり、外部から進入する駆動コイル14,24と平行な磁束は、運針駆動用モータ13,23はそれぞれ外部から進入する磁束を遮蔽する仲介材40が異なっている。
このような構成とすることにより、運針駆動用モータ13,23は、磁気的に遮蔽され耐磁性能を得ることが可能となるのである。
なお、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する時計のスペースに余裕があれば、運針駆動用モータ13,23が配設されないコア延長部12にも遮蔽部41を配設してもよい。その際に設ける遮蔽部41は、材質や形状を自由に変更することができ、磁束をより多く集める形状にすれば、受信性能をさらに向上することが可能となる。
[第6の実施形態の説明:図6]
次に、本発明の電波修正時計用アンテナにおける第6の実施形態を説明する。図6は、第6の実施形態を説明するための斜視図である。なお、アンテナの巻線10は図5では線材が巻回されている状態を省略して示している。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
図6に示す第6の実施形態は、図5に示す第5の実施形態の変形例であって、その違いは、アンテナの構成である。1つの遮蔽部41に運針駆動用モータ13,23を配設している点は同様であるが、図5に示すコア延長部12の他方の側に設ける仲介材40を廃して、遮蔽部15を設けている。
つまり、外部から進入する駆動コイル14,24と平行な磁束は、運針駆動用モータ13は、仲介材40が遮蔽し、運針駆動用モータ23は、遮蔽部15が遮蔽するのである。
このような構成とすることにより、運針駆動用モータ13,23は、磁気的に遮蔽され耐磁性能を得ることが可能となるのである。
コア11の端部に設ける仲介材40の形状は、遮蔽部やコア延長部の形状と合わせて本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、すでに説明した構成を自由に組み合わせ
ることができる。これは、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載する電波修正時計などの形状や仕様、あるいはデザインを鑑みて構成を組み合わせればよい。特に、本発明の電波修正時計用アンテナを搭載した時計内において、時計ケースの大きさなどによる内蔵部品の配置制約があったとしても、仲介材,遮蔽部,コア延長部の形状を適宜変更することで、アンテナを時計内に適する形状で配置することができる。なお、こうした形状の変更例としては、もちろん、製造上必要な遮蔽部の切り欠け、位置決めの穴なども含むものである。
[コア延長部,仲介材,遮蔽部の接続構造の説明:図7〜図11]
次に、本発明の第4の実施形態から第6の実施形態で説明した立体構造を有するアンテナの構造を詳述する。以下説明する構成は、第4の実施形態から第6の実施形態のどの実施形態にも用いることができるが、第4の実施形態の例を用いて説明する。
コア延長部12と仲介材40、遮蔽部41の接続方法について説明する。図7から図11は、これらを接続する構成を説明したものであり、90は固定部材、100はワッシャ、101はネジ、102は付勢手段、110はナットである。70は仲介材40に設ける突起部、71は仲介材40に設ける凹部、72は遮蔽部41に設ける穴部、73は遮蔽部41に設ける突起部である。すでに説明した構成には同一の番号を付与している。
図7において、図7(a)および(b)は、仲介材40と遮蔽部41とのどちらか一方に嵌合溝を設け、他方にこの嵌合溝にかみ合わせる形状を設け、双方をかみ合わせる構成を説明するものである。図7(a)は、遮蔽部41に嵌合溝を設ける例、図7(b)は仲介材40に嵌合溝を設ける例を示している。このような構成にすることによって、仲介材40と遮蔽部41との接触面積が増えることで磁気的結合度が増加する。
図7(c)は、仲介材40と遮蔽部41との接合面をのこぎり形状にしている構成を説明するものである。このような構成にすることによって、双方の接触面積が増え磁気的結合度が増加するのである。
図7(d)は、仲介材40の突起部70と遮蔽部41の穴部72とを嵌合させる構成を説明するものである。このような構成にすることによって、互いが強固に接続されると共に、磁気的結合度も増加するのである。
図7(e)は、遮蔽部41の突起部73と仲介材40の凹部71とを嵌合させる構成である。もちろん、上述の図7(d)に示す例と同様に、仲介材40に突起部を設け、遮蔽部41に凹部を設けてもよく、その際は、仲介材40に設ける突起部は遮蔽部41を貫通しなくてもよいことは言うまでもない。
図8は、仲介材40に切欠部を設け、そこに遮蔽部41を挟み込む構成を説明するものである。仲介材40に切欠部を設ける構成は、簡単に形成することができる。ブロック形状に構成した仲介材40を削るなど知られている加工技術を用いることができる。このような構成にすることで、簡単に仲介材40と遮蔽部41とを接続できるとともに、磁気的結合度を増加することができるのである。
図9はコア延長部12,仲介材40,遮蔽部41の固定に固定部材90を用いる構成を説明するものである。固定部材90は、コの字形状を有しており、これらの部材を挟み込んで固定するものである。このような構成にすることで、磁気的結合度を増加することができるのである。
固定部材90の形状は、コの字形状に限定するものではない。図示はしないが、リング形状として、コア延長部12,仲介材40,遮蔽部41を通すようにして固定してもよい。固定部材90の材質は、絶縁材であり、ある程度の弾性があることが望ましく、例えば、プラスチックで構成することができる。
図10,図11は、ネジ機構を用いて仲介材40と遮蔽部41とを締め付け固定する例を説明するものである。100はワッシャ、101はネジ、102は付勢手段である。付勢手段102は、板バネやスプリングなどを用いることができ、ネジ101による締め付けに抗って付勢力を発生させるものであれば何でもよい。ネジ機構とは、これらネジ101,ワッシャ100,付勢手段102を用いて部材を固定する機構をいう。
図10(a)は、ネジ101とワッシャ100とを用いて仲介材40と遮蔽部41とを締め付け固定する例を示している。
図10(b)は、さらに付勢手段102を用いて締め付け固定する例を示している。付勢手段102によって、適度なに付勢力がかかるため、より強い締め付け固定ができるとともに、本発明のアンテナを電波修正時計に搭載した場合において、その時計を使用するうえで発生する振動等によってネジ101が緩むことを防止することができる。このような構成にすることで、磁気的結合度を増加することができるのである。
図10に示す構成において、ネジ機構を構成する各要素のサイズは自由に選択することができる。仲介材40や遮蔽部41の形状や材質を鑑みて、ワッシャ100をより大きくし、ネジ101の締め付け力を広く分散させ、割れ等の破壊を防止することもできるのである。
図11は、さらに仲介材40や遮蔽部41が割れ等の破壊を起こしにくくする構成を説明するものである。図11は、図10(b)に示すようにネジ101,ワッシャ100,付勢手段102を用いる場合の断面形状を模式的に示す断面図である。
すでに説明した通り、仲介材40や遮蔽部41を構成する材料が脆性材料である場合もある。このようなときは、仲介材40に対してネジ101がねじ込まれるとそのときに生じる応力によって、仲介材40または遮蔽部41が割れてしまうことがある。
このように仲介材40や遮蔽部41に選択する材質によって生じる割れ易さを防止するために、図10に示すようにコア延長部12,仲介材40,遮蔽部41に貫通口を設け、そこにネジ101を通しナット40などを介して締め付けを行うこともできる。
このような構成にすることによって、ネジ101の締め付け時に仲介材40や遮蔽部41に応力が発生せず、割れ等の破壊が生じないのである。
図示はしないが、時計外装に搭載する時計やモジュールを構成する部品に用いるネジやナットとネジ101やナット40とを共有してもかまわない。また、それらのネジやナットと共締めしてもよいことは言うまでもない。
以上説明した仲介材40と遮蔽部41との接続構成は、互いに組み合わせて使うこともできる。例えば、図7に示す仲介材40と遮蔽部41とのどちらか一方に嵌合溝を設け、他方にこの嵌合溝にかみ合わせる形状を設け、双方をかみ合わせる構成に固定部材90やネジ機構をさらに加えてもよいのである。要するに、仲介材40と遮蔽部41とを強固に接続できればよく、すでに説明した主旨を逸脱しない範囲で変更または応用が可能である。
また、図7から図10に示す構成は、仲介材40と遮蔽部41との接続構成を説明したが、これらの接続構成は、コア延長部12と仲介材40との接続に関しても用いることができ、コア延長部12と仲介材40との接続、仲介材40と遮蔽部41との接続にそれぞれに異なる接続構成を用いてもよいのである。
以上説明した本発明の電波修正時計用アンテナの構造は、これに限定するものではなく、変更または応用が可能である。
例えば、本発明の電波修正時計用アンテナの構造に従来から知られている耐磁板を併用してもかまわない。その場合、耐磁板は、遮蔽部があるので従来より小さい面積とすることができる。
さらに、すでに説明した例では、遮蔽部とコア延長部とは一体または別体で構成されている例を用いて説明した。例えば、図7から図11を用いて説明した構成をコアとコア延長部との接続に用いてもかまわないのである。大切なことは、コアとコア延長部、コアと遮蔽部や仲介材とが互いに磁気的に結合しているという点である。
本発明の電波修正時計用アンテナは、受信感度を落とすことなく運針駆動用モータの耐磁性を向上させることができる。このため、小型の腕時計型の電波修正時計に好適である。
本発明の電波修正時計用アンテナの第1の実施形態における構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナの第2の実施形態における構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナの第3の実施形態における構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナの第4の実施形態における構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナの第5の実施形態における構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナの第6の実施形態における構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナのコア延長部,仲介材,遮蔽部の接続構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナのコア延長部,仲介材,遮蔽部の接続構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナのコア延長部,仲介材,遮蔽部の接続構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナのコア延長部,仲介材,遮蔽部の異なる接続構造を説明する図である。 本発明の電波修正時計用アンテナのコア延長部,仲介材,遮蔽部のさらに異なる接続構造を説明する図である。
符号の説明
10 巻線
11 コア
12 コア延長部
13,23 運針駆動用モータ
14,24 駆動コイル
15,20,41 遮蔽部
16、26 仮想線
30 第1の遮蔽部
31 第2の遮蔽部
40 仲介材
70 突起部
71 凹部
72 穴部
73 突起部
100 ワッシャ
101 ネジ
102 付勢手段
110 ナット

Claims (6)

  1. 標準電波を受信して時刻情報を得る電波修正時計に備える電波修正時計用アンテナであって、
    巻線と、該巻線を巻きつける磁性材料からなるコアと、
    該コアと磁気的に結合するコア延長部と、該コア延長部に所定の形状で設ける遮蔽部とを有し、
    前記所定の形状は、
    前記電波修正時計用アンテナとは離間して備える当該アンテナとは異なるコイル手段の巻線軸方向に仮想線を延長し、該仮想線と直交または平行する形状であり、さらに、
    前記コア延長部と前記遮蔽部を接続するコア延長部仲介材を有し、
    前記仲介材の前記仮想線と直交する方向の厚さは、
    前記コイル手段の前記仮想線と直交する方向の厚さと略同一か、それよりも厚い
    ことを特徴とする電波修正時計用アンテナ。
  2. 前記コイル手段は、運針駆動用モータの駆動コイルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計用アンテナ。
  3. 前記遮蔽部は、前記コイル手段の平面積よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電波修正時計用アンテナ。
  4. 前記遮蔽部は、第1の遮蔽部と第2の遮蔽部とを有し、
    前記第1の遮蔽部は、前記コイル手段の端面積よりもその面積が大きく、
    前記第2の遮蔽部は、前記コイル手段の平面積よりもその面積が大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電波修正時計用アンテナ。
  5. 前記仲介材は、ネジ機構を用いて前記コア延長部と接続する
    ことを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の電波修正時計用アンテナ。
  6. 前記仲介材が遮蔽部の役割を有する
    ことを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の電波修正時計用アンテナ。
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