JP5349121B2 - 車両用同期機制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用同期機制御装置に関し、特には、系統電源から車両用同期機への電力供給が一時的に停止した場合でも車両運転を円滑に行えるようにした車両用同期機制御装置に関する。
一般に、車両用同期機としては、負荷変動に対しても回転速度を一定に保つことが容易で、またインバータ制御により可変速制御を行える等の理由で永久磁石同期電動機が広く使用されている。この永久磁石同期電動機(以下、単に同期電動機と称する)は、回転子に装備された永久磁石によって励磁する方式であるため、同期電動機自身が回転数に比例した誘起電圧を発生する。このため、高速運転になるほど誘起電圧は高い値を持つことになる。
ここで、同期電動機の誘起電圧が高速運転中にインバータの出力電圧を越えると、電流位相制御が適切に行えなくなる。そのため、通常は、インバータを制御することで、永久磁石による磁束を打ち消すような磁束が電機子巻線で発生するような界磁電流を流す、いわゆる弱め界磁制御を行い、常に誘起電圧がインバータの出力電圧以下になるように抑制して高速域での制御を継続できるようにしている。
ところで、同期電動機を備えた電気車両は、上記の弱め界磁制御を実施して高速運転を行っている途中で、電力供給が停止することがある。このような電力供給が途中で停止する原因としては、落雷等の自然災害の他に、交流き電区分所(セクション)で発生する数百ms程度の電力中断(以下、セクション停電と称する)がある。このセクション停電は、変電設備上、不可避であるため、このセクション停電が生じた場合にも電気車両が円滑に走行されるように何らかの対策を講じる必要がある。
そのため、従来技術では、停電を検知すると、基本トルク電流指令を一旦ゼロ電流指令に切替えた後、インバータの直流電圧値および同期電動機の回転速度に基づいて、新たにトルク電流指令と磁束電流指令とを生成することで、インバータの直流電圧を一定値に保持しつつ、弱め界磁制御を行って電気車両が円滑に走行されるようにしたり、あるいは、インバータの直流電圧指令値を追加入力し、停電を検知すると、基本トルク電流指令を一旦ゼロ電流指令に切替えた後、インバータの直流電圧値とインバータ直流電圧指令値との偏差および同期電動機の回転速度から、新たにトルク電流指令と磁束電流指令を生成することで、インバータ直流電圧を一定値に保持しつつ、弱め界磁制御を行って電気車両が円滑に走行されるようにしたものが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2008−228540号公報(第7頁、第5図)
上述の特許文献1記載の従来技術は、セクション停電が発生した場合のインバータ素子の保護および同期電動機の運転継続に対しては有る程度有効であるが、停電発生に伴って基本トルク電流指令を一旦ゼロ電流指令に切り替えた後に、新たにトルク電流指令と磁束電流指令とを生成するため、制御系が複雑である。そのため、必然的に制御動作の安定性や応答性に欠けるとともに、制御系を構成するためにコストが高くなる等の課題がある。さらに、系統電力が復電した場合の制御に関しては何ら想定されていない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、車両用の同期機に電力を供給する系統電力が一時的に停電した場合でも、従来よりも簡素な制御系で当該同期機の運転を円滑に継続することができ、また、系統電源からの供給が再開された場合には、通常の高速運転に速やかに復帰することが可能な車両用同期機制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用同期機制御装置は、系統電源から受電した交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、このコンバータの出力側に接続された平滑用のコンデンサと、上記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して永久磁石同期機に供給するインバータと、このインバータを制御する制御手段と、上記系統電源からの電力供給の停止を検出する停電検出器とを備え、上記制御手段は、上記インバータが力行モードで弱め界磁制御により永久磁石同期機を高速運転している途中で上記停電検出器によって電力供給停止が検出された場合、これに応じて、上記コンバータの動作を停止させるとともに、上記インバータに対して、上記永久磁石同期機の誘起電圧が上記コンデンサの直流電圧を超えないように上記弱め界磁制御を継続し、かつ上記弱め界磁制御を継続する制御は、dq座標系におけるd軸電流を電力供給停止直前の設定値を保持する制御であることを特徴としている。
また、本発明の車両用同期機制御装置は、系統電源から受電した交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、このコンバータの出力側に接続された平滑用のコンデンサと、上記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して永久磁石同期機に供給するインバータと、このインバータを制御する制御手段と、上記系統電源からの電力供給の停止を検出する停電検出器とを備え、上記制御手段は、上記インバータが回生モードで上記永久磁石同期機にブレーキトルクが発生している途中で上記停電検出器によって電力供給停止が検出された場合、これに応じて、上記コンバータの動作を停止させるとともに、dq座標系におけるq軸電流を一定に保ちながら、上記インバータの発生する電力が零になるように制御するものであることを特徴としている。
本発明によれば、同期機に電力を供給する系統電力が一時的に停電した場合でも、従来よりも簡素な制御系で当該同期機の運転を円滑に継続することができ、また、系統電源からの供給が再開された場合には、通常の高速運転に速やかに復帰することができる。したがって、制御系の動作の安定性や応答性が高くなり、高速化、低コスト化が可能となる。
本発明の実施の形態1における車両用同期機制御装置の構成図である。 同装置の制御演算部の動作ブロック図である。 同装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2における車両用同期機制御装置の動作ブロック図である。 同装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 同装置の動作説明に供する電圧ベクトル図である。 本発明の実施の形態3における制御演算部路の動作ブロック図である。 同装置の動作説明に供するタイミングチャートである。 同装置による車両速度の経時変化を従来技術と比較して示す特性図である。 本発明の変形例を示すタイミングチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における車両用同期機制御装置の構成図、図2は同装置の制御演算部の動作ブロック図である。
この実施の形態1における車両用同期機制御装置1は、系統電源となる交流架線2に接触するパンタグラフ等の集電装置3とレール4との間に主変圧器5が設けられ、この主変圧器5には、受電した交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ8、平滑用のコンデンサ9、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ10、および同期機としての同期電動機11が順次接続されている。
また、この車両用同期機制御装置1は、交流架線2のセクション停電などの停電発生を検出する停電検出器12を備えるとともに、同期電動機11の回転速度ωを検出する速度検出器13と、コンデンサ9に充電される直流電圧Vcを検出する電圧検出器14とが設けられ、さらに、停電検出器12、速度検出器13、電圧検出器14の各検出出力に基づいてコンバータ8やインバータ10を制御する制御手段20を備えている。
そして、上記の集電装置3、主変圧器5、コンバータ8、コンデンサ9、インバータ10、同期電動機11、停電検出器12、速度検出器13、電圧検出器14、および制御手段20は図示しない電気車両に搭載されている。
ここに、上記のインバータ10は、IGBT等の図示しないスイッチング素子を有し、後述のゲート制御部22によってそのオン/オフが制御される。また、制御手段20は、例えばマイクロコンピュータ等で構成されるもので、所定の演算プログラムをインストールすることで、制御演算を行う制御演算部21とゲート制御部22とが構成されている。
そして、制御演算部21は、速度検出器13で検出される同期電動機11の回転速度ωと、電圧検出器14で検出されるコンデンサ9の直流電圧Vcとに基づいてd軸電流指令id*とq軸電流指令iq*(以下、符号に*が付加されているのは指令値の意味である)とを演算するものである。
また、ゲート制御部22は、制御演算部21で算出されるd軸電流指令id*とq軸電流指令iq*、速度検出器13で検出される回転速度ω、電圧検出器14で検出されるコンデンサ9の直流電圧Vcの各値に基づいて三相分の電圧指令を演算し、その演算結果からインバータ10のスイッチング素子のゲートをオン/オフするゲート制御信号を出力するものである。
特に、この実施の形態1の特徴として、上記の制御演算部21は、インバータ10の弱め界磁制御により同期電動機11を高速運転している途中で、停電検出器12によって電力供給の停止が検出された場合、これに応じて、コンバータ8の動作を停止させるとともに、インバータ10に対して、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないように弱め界磁制御を継続するとともに、運転が円滑に継続されるようにトルク制御を行うように構成されている。
すなわち、制御演算部21は、系統電源からの電力供給が停止した際、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないように弱め界磁制御を継続するため、dq座標系におけるd軸電流を停電発生前と同値に保つ制御を行う。また、制御演算部21内のq軸電流指令演算手段31は、運転が円滑に継続するためのトルクが発生されるように、回転速度ωとコンデンサ9の直流電圧Vcとから、dq座標系におけるq軸電流を変化させて引き続きトルク制御を行う。
上記の制御原理について、ここでは理解を容易にするため、非突極性の同期電動機(以下、非突極機という)を例にとってさらに詳しく説明する。
非突極機の場合、dq座標上で表した電圧方程式、およびトルクTは、それぞれ次式で与えられる。
Figure 0005349121
Figure 0005349121
ここに、id,iqは電機子電流のd軸,q軸成分、vd,vqは電機子電圧のd軸,q軸成分、φa=√{(3/2)φf}、φfは永久磁石による電機子鎖交磁束の最大値、Rは電機子抵抗、Lは電機子巻線の自己インダクタンス、p=d/dt、Pnは極対数、ωは回転速度(電気角速度)である。
また、同期電動機11に供給できる端子電圧|Vm|は、|Vm|=√(vd+vq)で与えられる。この場合、|Vm|は同期電動機11の線間電圧実効値に相当しており、コンデンサ9の直流電圧をVcとすると、同期電動機11からインバータ10への電流の流れ込みを防ぐためには、線間電圧実効値|Vm|は、次式のように制限される。
Figure 0005349121
高速運転中の同期電動機11においては、誘起電圧Vmをコンデンサ9の直流電圧Vc以下に抑えるように、d軸電流を流してd軸電機子反作用による減磁作用を利用した等価的な弱め界磁制御を行う。このため、上記(3)式の電圧制限条件を用いてd軸電流指令id*を次のようにして算出する。
まず、(3)式を簡略化すると、次式のようになる。
Figure 0005349121
ただし、vd,vqは、(1)式より微分項を無視した値であり、また、弱め界磁制御を行うのは高速運転域であるため、ωLが十分に大きいと考えられる。そこで、電機子抵抗のドロップ分を無視すると、(1)式は次式のように簡略化される。
Figure 0005349121
(4)、(5)式より、弱め界磁制御のd軸電流の条件は、次式となる。
Figure 0005349121
高速運転中は、上記(2)式と(6)式とに基づいて所望のトルクに対してd軸電流指令id*、q軸電流指令iq*が定まる。また、高速運転中にセクション停電等の停電が生じた場合には、d軸電流指令id*を一定に保って停電前の弱め界磁制御状態をそのまま継続する。これにより、同期電動機11の誘起電圧をコンデンサ9の直流電圧Vc以下に抑えることができる。また、このとき、d軸電流指令id*は一定に保たれるので、(6)式においてidは定数と考えることができ、コンデンサ9の直流電圧Vcの大きさに応じてq軸電流指令iq*を制御することで、トルク制御を行うことができる。その際のトルクTは(2)式により決定することができる。
なお、ここでは理解を容易にするため、非突極機を例にとって説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、突極性の同期電動機11について本発明を適用することは可能である。
次に、上記構成を備えた車両用同期機制御装置の動作について、図3に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、図3において(a)は系統電源、(b)はコンバータ8の運転指令、(c)はコンデンサ9の直流電圧Vc(実線)および同期電動機11の誘起電圧Vm(破線)を模式的に示している。
時刻t1に至るまでは、系統電源から主変圧器5、コンバータ8、インバータ10を経由して同期電動機11に電力が供給されている。この場合、同期電動機11が高速運転されているので、制御手段20の制御演算部21は、所望のトルクが得られるとともに、弱め界磁制御が行われるように、速度検出器13で検出される回転速度ωと電圧検出器14で検出器されるコンデンサ9の直流電圧Vcとに基づいてd軸電流指令id*とq軸電流指令iq*とを求め、それらの値をゲート制御部22に出力する。
ゲート制御部22は、制御演算部21で算出されるd軸、q軸電流指令id*,iq*と、上記同期電動機11の回転速度ω、およびコンデンサ9の直流電圧Vcの各値に基づいて三相分の電圧指令を演算し、その演算結果からインバータ10のスイッチング素子のゲートをオン/オフするPWM制御用のゲート制御信号を出力する。これにより、同期電動機11の高速運転中は、インバータ10が力行モードの下で弱め界磁制御が実施されて、同期電動機11には所望のトルクが発生されるとともに、同期電動機11の誘起電圧Vmはコンデンサ9の直流電圧Vcよりも低く(Vm≦Vc)抑えられる。
次に、時刻t1において、セクション停電等により系統電源からの電力供給が停止したことが停電検出器12で検出されると、これに応じて、制御演算部21は、コンバータ8の全ゲートを遮断して動作を停止させる。また、制御演算部21は、dq座標系におけるd軸電流指令id*を停電発生前と同値に保ち、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないようにインバータ10による弱め界磁制御を継続する。さらに、制御演算部21のq軸電流指令演算手段31は、停電発生状態でも円滑に運転が継続されるように、回転速度ωとコンデンサ9の直流電圧Vcとから、前述の(2)式に示したような所望のトルクが得られるようにq軸電流指令iq*を出力してトルク制御を行う。
このように、停電発生時にも弱め界磁制御を継続するので、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないように抑制される。また、停電発生時にもトルク制御が行われるため、運転状態が円滑に継続される。その場合のトルク制御は、コンバータ8の動作が停止された状態で、コンデンサ9の充電電圧を利用しているため、コンデンサ9の充電電圧Vcは時間経過とともに次第に低下する。
次に、時刻t2において、セクション停電等が解消されて系統電源からの電力供給が再開されると、これに応じて、制御演算部21はコンバータ8を起動するので、コンデンサ9に電力が供給される。そのためコンデンサ9の充電電圧Vcは上昇する。また、制御演算部21は、d軸電流指令id*を変化させずにその値をそのまま保ち、弱め界磁制御を継続する。さらに、制御演算部21のq軸電流指令演算手段31は、所望のトルクが発生されるようにq軸電流指令iq*を出力してトルク制御を行うので、運転状態が円滑に継続される。
以上のように、この実施の形態1では、インバータ10が力行モードで同期電動機11が高速運転中に系統電源からの電力供給が停止した場合や復電した場合のいずれにおいても、停電発生前の弱め界磁制御が継続されるため、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないように抑制されるとともに、トルク制御により運転状態が円滑に継続される。
そして、このような停電発生時の制御において、d軸電流指令id*を制御する必要はなく一定に保った状態で、q軸電流指令iq*のみの制御で運転を継続することができる。すなわち、d軸電流指令id*とq軸電流指令iq*をそれぞれ独立して制御するので、従来技術に比べて制御系の簡素化を実現することができる。したがって、制御系の動作の安定性や応答性が高くなり、高速化が可能になるとともに、安価なマイコン等で制御手段20を構成することができるため、低コスト化を実現できる。
なお、上記の実施の形態1では、同期電動機11が高速運転中に電力供給が停止する時刻t1において、インバータ10は力行モードで動作している場合を示したが、本発明はこのような例に限定されるものではない。すなわち、例えば、図10に示すように、コンデンサ9の直流電圧Vcの値として、同期電動機11の誘起電圧値Vm以上である、所望のしきい値Vcshを予め設定しておき、時刻t1からしばらくして、コンデンサ9の直流電圧Vcがしきい値Vcshまで低下した時に、同期電動機11の誘起電圧Vmをインバータ10側に回生させるようにすることも可能である。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2における車両用同期機制御装置の動作ブロック図である。なお、車両用同期機制御装置の全体構成は図1の場合と基本的に同じであるので詳細な説明は省略する。
この実施の形態2の特徴として、制御演算部21は、停電検出器12で電力供給の停止が検出されるのに応じて、同期電動機11の誘起電圧がコンデンサ9の直流電圧を超えないように弱め界磁制御を継続するとともに、運転が円滑に継続されるようにトルク制御を行うが、その際、同時にインバータ10に対してコンデンサ9の直流電圧を一定値に保持する制御を行うように構成されている。
すなわち、制御演算部21は、系統電源からの電力供給が停止した場合、弱め界磁制御を継続するためにdq座標系におけるd軸電流指令id*を停電発生前と同値に保つ制御を行う。また、制御演算部21内のq軸電流指令演算手段31は、同期電動機11の回転速度ω、および例えば外部から与えられるコンデンサ9の直流電圧指令Vc*とコンデンサ9の直流電圧Vcとの偏差ΔVc(=Vc−Vc*)に基づいて、運転が円滑に継続されるようにトルク制御を行うのと同時に、コンデンサ9の直流電圧Vcが一定値に保持されるように、q軸電流指令iq*を、例えば次式のように演算して出力する。
Figure 0005349121
ここに、iq*はq軸電流指令、Kは比例ゲイン、Vc*はコンデンサ9の直流電圧指令、Vcはコンデンサ9の直流電圧、Tは周知のPI制御の折点の時定数、sは複素数である。
次に、上記構成を備えた車両用同期機制御装置の動作について、図5に示すタイミングチャート、および図6に示す電圧ベクトル図を参照して説明する。なお、図5において(a)は系統電源、(b)はコンバータ8の運転指令、(c)はコンデンサ9の直流電圧Vc(実線)および同期電動機11の誘起電圧Vm(破線)を模式的に示している。
時刻t1に至るまでの、制御演算部21の動作は、実施の形態1の場合と同様であり、高速運転中、インバータ10による弱め界磁制御が実施されて同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcよりも低く制御され(Vm≦Vc)、かつ、同期電動機11に所望のトルクが発生されている。
すなわち、図6(a)の電圧ベクトル図に示すように、時刻t1以前は、負のd軸電流idが流れるように負のd軸電流指令id*を出力して弱め界磁制御を実施しているため、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcよりも低く制御される。
次に、時刻t1において、セクション停電等により系統電源からの電力供給が停止したことが停電検出器12で検出されると、これに応じて制御演算部21は、コンバータ8の全ゲートを遮断して動作を停止させる。また、制御演算部21は、dq座標系におけるd軸電流指令id*を停電発生前と同値に保ち、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないようにインバータ10による弱め界磁制御を継続する。
さらに、制御演算部21のq軸電流指令演算手段31は、回転速度ωおよびコンデンサ9の直流電圧Vcとコンデンサ9の直流電圧指令Vc*との偏差ΔVcから上記の(7)式に基づいてq軸電流指令iq*を出力する。つまり、同期電動機11からの誘起電圧Vmに基づく電力がインバータ10を経由してコンデンサ9に供給されるように回生モードで動作するようにする。そのため、同期電動機11はトルク制御が継続されるとともに、コンデンサ9の直流電圧Vcは、時刻t1以降も時刻t1以前と同値に維持される。
すなわち、図6(b)の電圧ベクトル図に示すように、時刻t1で系統電源からの電力供給が停止した場合、負のd軸電流idが流れるように負のd軸電流指令id*を出力して時刻t1以前と同様に弱め界磁制御を実施しつつ、さらに負のq軸電流iqが流れるように負のq軸電流指令iq*を上記の(7)式に基づいて発生させてインバータ10を回生モードにすることで、コンデンサ9の直流電圧Vcが時刻t1以前の値にそのまま維持される。
次に、時刻t2において、セクション停電等が解消されて系統電源からの電力供給が再開された場合、これに応じて、制御演算部21はコンバータ8を起動するので、コンデンサ9に電力が供給される。また、制御演算部21は、d軸電流指令id*を変化させずにその値をそのまま保ち、弱め界磁制御を継続する。さらに、制御演算部21のq軸電流指令演算手段31は、所望のトルクが発生されるようにq軸電流指令iq*を出力してトルク制御を行うので、運転状態が円滑に継続される。すなわち、t2以降の電圧ベクトル図は、図6(a)の状態に復帰する。
なお、コンバータ8の動作が再開されても、q軸電流指令iq*によりコンデンサ9の充電電圧Vcは既に一定値に保たれているので、コンデンサ9に急な電圧変動は発生せず、このため、元の制御状態に速やかに復帰する。
以上のように、この実施の形態2においても、実施の形態1と同様、インバータ10が力行モードで同期電動機11が高速運転中に系統電源からの電力供給が停止した場合や復電した場合のいずれにおいても、停電発生前の弱め界磁制御が継続されるため、同期電動機11の誘起電圧Vmがコンデンサ9の直流電圧Vcを超えないように抑制されるとともに、トルク制御により運転状態が円滑に継続される。
そして、このような停電発生時の制御において、d軸電流指令id*を制御する必要はなく一定に保った状態で、q軸電流指令iq*のみの制御で運転を継続することができる。すなわち、d軸電流指令id*とq軸電流指令iq*をそれぞれ独立して制御するので、従来技術に比べて制御系の簡素化を実現することができる。したがって、制御系の動作の安定性や応答性が高くなり、高速化が可能になるとともに、安価なマイコン等で制御手段20を構成することができるため、低コスト化を実現できる。
これに加えて、この実施の形態2では、時刻t1〜t2の停電時においても、コンデンサ9の直流電圧Vcはt1以前の値にそのまま維持されるため、系統電源が時刻t2で復電した場合、速やかに元の制御状態に復帰できるだけでなく、コンデンサ9には急な電圧変動が発生しないのでコンデンサ9に急峻な電流が流れ込むことがない。したがって、より安定な制御を実現できる。さらに、急な電圧変動dv/dtによる電磁ノイズ障害を回避でき、電磁環境に適合した駆動システムを実現できる。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3における車両用同期機制御装置の動作ブロック図である。なお、車両用同期機制御装置の全体構成は図1の場合と基本的に同じであるので詳細な説明は省略する。
上記の実施の形態1,2では、インバータ10が力行モードで同期電動機11が高速運転されている場合であるが、この実施の形態3では、インバータ10が回生モードで同期電動機11が減速運転されている場合について説明する。
この実施の形態3の特徴として、制御演算部21は、インバータ10が回生モードでブレーキトルクが発生している途中で停電検出器12によって電力供給の停止が検出された場合、これに応じて、コンバータ8の動作を停止させるとともに、インバータ10に対して、ブレーキトルクの発生が継続するようにトルク制御を行うとともに、インバータ10の発生する電力を零にする制御を行うように構成されている。
すなわち、制御演算部21は、系統電源からの電力供給が停止した際、トルク制御を行ってブレーキトルクが継続されるように、dq座標系におけるq軸電流を停電発生前と同値に保つ制御を行い、また、インバータ10の発生する電力が零になるように、dq座標系におけるd軸電流を変化させる制御を行う。
この実施の形態3の制御演算部21の制御動作を説明する前に、まず、図7に示す制御演算部21の構成の一例について説明する。
制御演算部21に入力されるU相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwは、同期電動機11に発生する相電流である。各相電流Iu,Iv,Iwは、インバータ10と同期電動機11との接続する結線を流れる電流を図示しないCT等の電流検出器により検出される。なお、他の公知の手法を用いて、母線電流などインバータ10内部に流れる電流を用いて相電流を検出してもよい。なお、Iu+Iv+Iw=0の関係が成立するので、いずれか2相分の検出電流から残りの1相の電流を求めるようにしてもよい。
このU相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwは、dq/3相変換手段211によって回転直交二軸に変換される。この回転直交二軸への座標変換には、制御座標軸が必要となるため、積分手段212は、任意の回転速度ωに基づいて回転二軸座標である制御座標軸の位相θを算出する。すなわち、この位相θは、積分手段212で回転速度ωに基づいて、以下の(8)式で算出される。
Figure 0005349121
次に、dq/3相変換手段211は、積分手段212で得られた位相θに基づいて、図示しない電流検出器から得られた相電流Iu,Iv,Iwを、位相θの回転直交二軸座標(dq座標)上のd軸電流検出値idとq軸電流検出値iqに座標変換する。
電力演算手段213は、上記のd軸電流検出値id、q軸電流検出値iq、ゲート制御部22からのd軸電圧指令vd*、q軸電圧指令vq*をそれぞれを用いて、次式によりインバータ10が発生している電力Pを演算する。
Figure 0005349121
続いて、減算器214は、例えば外部から与えられる零電力指令P*から電力演算手段213で演算された電力Pを減算する。その減算した値ΔP(=P*−P)をd軸電流指令演算手段215に入力する。d軸電流指令演算手段215は、インバータ10が発生する電力が零になるように、次式によりd軸電流指令id*を演算する。
Figure 0005349121
なお、(10)式における比例ゲインkcp,ωcpiは、応答目標値ωccを定め、次の(11)、(12)式によって与えればよい。
Figure 0005349121
Figure 0005349121
また、応答目標値ωccは、回生を行なう最高回転速度より10倍以上の十分に高い値を設定する必要がある。例えば、最高回転速度が2000rad/secであると応答目標値ωccは、20000rad/sec以上を設定する。
ゲート制御部22は、制御演算部21から出力されるd軸、q軸電流指令id*,iq*と、上記同期電動機11の回転速度ωの各値に基づいて、d軸電圧指令vd*と、q軸電圧指令vq*とを例えば次式により算出する。
Figure 0005349121
なお、ここで、φa*=√{(3/2)・φf}、φfは永久磁石による電機子鎖交磁束の最大値、R*は電機子抵抗、Lq*はq軸インダクタンス、Ld*はd軸インダクタンスである。
続いて、ゲート制御部22は、これらの電圧指令vd*,vq*から3相座標系に変換して三相分の電圧指令を演算し、その演算結果からインバータ10のスイッチング素子のゲートをオン/オフするPWM制御用のゲート制御信号を出力する。
次に、上記構成を備えた車両用同期機制御装置の動作について、図8に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、図8において(a)は系統電源、(b)はコンバータ8の運転指令、(c)はブレーキトルク、(d)はコンデンサ9の直流電圧Vc(実線)および同期電動機11の誘起電圧Vm(破線)を模式的に示している。
時刻t1に至るまでは、コンバータ8やインバータ10には系統電源から電力が供給されている。この場合、同期電動機11は減速運転の状態にあるので、制御手段20の制御演算部21は、負のq軸電流を発生するようにq軸電流指令iq*を出力する。このとき、インバータ10は回生モードであり、同期電動機11にはブレーキトルクが発生されている。また、その際、制御手段20の制御演算部21は、電力演算手段213により前述の(9)式に基づいて算出されるインバータ10が発生している電力Pと、例えば予め外部から与えられる零電力指令P*とから減算器214で偏差ΔP(=P−P*)を求め、次いで、d軸電流指令演算手段215でインバータ10が発生する電力を零とするd軸電流指令id*を前述の(10)に基づいて演算して出力する。
ゲート制御部22は、制御演算部21で算出されるd軸、q軸電流指令id*,iq*と、同期電動機11の回転速度ωの各値に基づいてd軸、q軸の電圧指令vd*,vq*を求め、これらの電圧指令vd*,vq*から3相座標系に変換して三相分の電圧指令を演算し、その演算結果からインバータ10のスイッチング素子のゲートをオン/オフするPWM制御用のゲート制御信号を出力する。これにより、同期電動機11の減速運転中は、同期電動機11にブレーキトルクが発生され、かつ、インバータ10が発生する電力は零とされる(つまり、臨界制動状態となる)ため、同期電動機11の誘起電圧Vmはコンデンサ9の直流電圧Vcよりも低く抑えられる。
次に、時刻t1において、セクション停電等により系統電源からの電力供給が停止したことが停電検出器12で検出されると、これに応じて制御演算部21は、コンバータ8の全ゲートを遮断して動作を停止させる。また、制御演算部21は、q軸電流指令iq*を停電発生前と同値に保ち、ブレーキトルクの発生をそのまま継続して減速度を維持する。さらに、制御演算部21は、インバータ10の出力する消費電力が零になるようにd軸電流指令id*を生成する。これにより、コンデンサ9の直流電圧Vcが停電発生前の状態に維持され、コンデンサ9の直流電圧Vcが上昇するのが抑制される。
次に、時刻t2において、セクション停電等が解消されて系統電源からの電力供給が再開されると、これに応じて、制御演算部21はコンバータ8を起動するので、コンデンサ9に電力が供給される。また、制御演算部21は、q軸電流指令iq*を停電発生前と同値に保つので、ブレーキトルクの発生がそのまま継続されて減速度が維持される。さらに、制御演算部21は、インバータ10の出力する消費電力が零になるようにd軸電流指令id*を生成するので、コンデンサ9の電圧Vcが上昇するのが抑制される。このように、時刻t2以降、インバータ10は、時刻t1以前の元の制御状態に速やかに復帰する。
図9は、この実施の形態3の車両用同期機制御装置による車両速度の経時変化を従来技術と比較して示す特性図である。
従来技術の場合、インバータ10が回生モードで同期電動機11にブレーキトルクが発生されている状態で時刻t1で停電が発生した場合、基本トルク電流指令を一旦零にした上で、インバータ10の直流電圧値および同期電動機11の回転速度に基づいて、新たにトルク電流指令を生成するので、その間にタイムラグが生じ、図9の破線で示すように、停電発生時刻t1から一定期間Taに渡りブレーキトルクが発生されず、減速度が変動することが起こる。これは、給電再開時刻t2からも一定期間Tbに渡って同様に生じる。そのため、円滑な減速動作を行うのが難しい。
これに対して、この実施の形態3では、図8のタイミングチャートで説明したように、インバータ10が回生モードで同期電動機11にブレーキトルクが発生されている状態で時刻t1で停電が発生した場合、時刻t1〜時刻t2の停電中、および時刻t2以降の給電復帰のいずれにおいても、q軸電流指令iq*を停電発生前と同値に保つことにより、一定のブレーキトルクを出力し続けるので、図9の実線で示されるように、減速度は常にリニアに低下し途中で変動することがない。したがって、円滑な減速動作が行われる。
以上のように、この実施の形態3では、インバータ10が回生モードで同期電動機11にブレーキトルクが発生している途中で系統電源からの電力供給が停止した場合や復電した場合のいずれにおいても、同期電動機11は停電発生前の状態でブレーキトルクを出力し続けるので減速度の変動が抑制され、車両運行精度および安全性の向上を実現することができる。また、同時に、電力供給が停止した場合でもインバータ10の発生する電力を零にすることでコンデンサ9の直流電圧Vcが上昇するのを抑制して元の直流電圧Vcを維持するので、系統電源が復電した場合でも、急な電圧変動dv/dtによる電磁ノイズ障害を回避でき、電磁環境に適合した駆動システムを実現できる。
そして、このような停電発生時の制御において、q軸電流指令iq*を制御する必要はなく一定に保った状態で、d軸電流指令id*のみの制御で運転を継続することができる。すなわち、d軸電流指令id*とq軸電流指令iq*をそれぞれ独立して制御するので、従来技術に比べて制御系の簡素化を実現することができる。したがって、制御系の動作の安定性や応答性が高くなり、高速化が可能になるとともに、安価なマイコン等で制御手段20を構成することができるため、低コスト化を実現できる。
1 車両用同期機制御装置、8 コンバータ、9 コンデンサ、10 インバータ、
11 永久磁石同期電動機(同期機)、12 停電検出器、13 速度検出器、
14 電圧検出器、20 制御手段、21 制御演算部、22 ゲート制御部、
Vc コンデンサの直流電圧、Vm 同期電動機の誘起電圧、
ω 回転速度(電気角速度)。

Claims (6)

  1. 系統電源から受電した交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、このコンバータの出力側に接続された平滑用のコンデンサと、上記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して永久磁石同期機に供給するインバータと、このインバータを制御する制御手段と、上記系統電源からの電力供給の停止を検出する停電検出器とを備え、
    上記制御手段は、上記インバータが力行モードで弱め界磁制御により上記永久磁石同期機を高速運転している途中で上記停電検出器によって電力供給停止が検出された場合、これに応じて、上記コンバータの動作を停止させるとともに、上記インバータに対して、上記永久磁石同期機の誘起電圧が上記コンデンサの直流電圧を超えないように上記弱め界磁制御を継続し、かつ上記弱め界磁制御を継続する制御は、dq座標系におけるd軸電流を電力供給停止直前の設定値を保持する制御であることを特徴とする車両用同期機制御装置。
  2. 上記制御手段は、上記停電検出器によって電力供給停止が検出された状態で、上記コンデンサの直流電圧が予め設定されたしきい値まで低下した場合には、これに応じて、上記永久磁石同期機の誘起電圧を上記インバータ側に回生させるものである、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用同期機制御装置。
  3. 上記制御手段は、電力供給停止検出に応じて、上記永久磁石同期機の誘起電圧が上記コンデンサの直流電圧を超えないように弱め界磁制御を継続する際に、同時に上記インバータに対して上記コンデンサの直流電圧を一定値に保持する制御を行うものである、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用同期機制御装置。
  4. 上記コンデンサの直流電圧を一定値に保持する制御は、上記コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段の電圧検出値と予め設定されたコンデンサ電圧指令との偏差に基づいてdq座標系におけるq軸電流を変化させる制御であることを特徴とする請求項3に記載の車両用同期機制御装置。
  5. 系統電源から受電した交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、このコンバータの出力側に接続された平滑用のコンデンサと、上記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して永久磁石同期機に供給するインバータと、このインバータを制御する制御手段と、上記系統電源からの電力供給の停止を検出する停電検出器とを備え、
    上記制御手段は、上記インバータが回生モードで上記永久磁石同期機にブレーキトルクが発生している途中で上記停電検出器によって電力供給停止が検出された場合、これに応じて、上記コンバータの動作を停止させるとともに、dq座標系におけるq軸電流を一定に保ちながら、上記インバータの発生する電力が零になるように制御するものであり、ことを特徴とする車両用同期機制御装置。
  6. 上記インバータの発生する電力が零になるようにする制御は、dq座標系におけるd軸電流を変化させる制御であることを特徴とする請求項5に記載の車両用同期機制御装置。
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