JP5348552B2 - 画像処理装置及び画像処理装置における動作終了処理方法 - Google Patents
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また、近年はセキュリティ意識が向上したことにより、セキュリティの観点から、デジタル複写機の使用者が使用後に本体の電源を遮断したいという要望も増えてきている。
しかしながら、上記画像処理装置において、主電源スイッチのオフを検出した後の動作終了処理に要する時間は画像処理装置が実施する動作終了処理内容により異なり、最低限実施しなければならないデバイスへのアクセス禁止処理に加えて、コピー、プリント、ファックス送受信などを実施した後にデバイスに書き込まれたデータの削除処理、メモリに書き込まれたセキュリティ情報の消去処理、シャットダウン時のログを取得する処理などがあり、それら全ての処理を実施するためには相当の時間が必要となる。
なお、特許文献1には、シャットダウン指示が入力された場合には、実施中のジョブがあるか否か、待機中のジョブがあるか否かを判断し、実施中のジョブがあればこのジョブに係る情報、待機中のジョブがあればこのジョブに係る情報を一覧表示する。一覧表示するとともに一時停止可能なジョブは停止し、かつ新規ジョブを制限するシャットダウンに係る制御処理を行うものが記載されている。しかし、この発明は本発明とは具体的な目的、構成が相違し、上記従来の問題を解決するものではない。
また、本願の他の発明は、供給電源を遮断するため、主電源スイッチのオフを検知して行う画像処理装置における動作終了処理方法であって、主電源スイッチのオフを検知したとき、前記動作終了処理に要する処理時間を計算する計算工程と、前記計算工程で計算した前記処理時間が予め既定した既定時間内であるとき、全ての動作終了処理を実施し、計算した動作終了処理時間が予め既定した既定時間を越えるとき、予め定めた処理のみを実施して前記供給電源を遮断する工程と、再度機器への電源が投入されて機器が正常起動したとき、残りの処理を実施することを特徴とする。
図1は、本実施形態の画像処理装置のハードウエアの概略構成図である。
本実施形態に係る画像処理装置は、図示のように、コントローラ10、操作パネルを備えた操作部30、FCU(Fax Control Unit)31、エンジン部32を備え、複写装置、ファクシミリ装置、印刷装置の機能を有している。
また、コントローラ10では、コントローラASIC15にローカルメモリ16、HDD17などが接続されていると共に、CPU11とコントローラASIC15とがCPUチップセットのNB13を介して接続されている。なお、コントローラASIC15とNB13とはAGP(Accelerated Graphics Port)23を介して接続されている。NV―RAM24は入出力制御ASIC21とシリアルI/Fにて接続されており、画像処理装置に対する機能設定条件および装置固有の情報などを書き込んでおく不揮発性メモリである。このNV―RAM24をメインコントローラから着脱可能な構造にすれば、コントローラ10の故障時にNV―RAM24を基板から取り外し、新品の基板に取り替えることで、利用者独自の情報を保持しておくことができる。
主電源スイッチ35は、本画像処理装置の電源をオフ/オンするためのスイッチである。リレー制御部34は、本画像処理装置の電源をオフ/オンするリレー回路であり、リレーのオフ/オン制御はソフトウエアにより行う。オフスイッチ36は、シャットダウン処理が正常に終了できなかった場合、機器の電源が切れなくなってしまうことを防止するための強制オフスイッチである。このスイッチ36はリレー(Relay)制御部34に接続されている。PSU(Power Supply Unit)37は、画像処理装置へ電源を供給するユニットで、コントローラ10、エンジン部32に電源の供給を行う。
即ち、図1の構成において、主電源スイッチ35がオンされると、画像処理装置に電源が供給されて画像処理装置が起動する。画像処理装置が起動すると、コントローラ10は、入出力制御ASIC21を介してリレー(Relay)制御部34のリレー回路をオンする。リレー回路をオンすると、その後、画像処理装置の主電源スイッチ35をオフしても画像処理装置の電源は遮断されることはなく、そのため、画像処理装置(コントローラ10)は主電源スイッチ35のオフを検知すると動作終了処理を実施することができる。
ここで、動作終了処理が完了すると、入出力制御ASIC21より、リレー制御部34のリレー回路をオフし、画像処理装置の電源が遮断される。
第1の動作終了処理手順は、図1の本実施形態係る画像処理装置において、コントローラ10が主電源スイッチ35のオフ信号を検知すると、コントローラ10のCPU11は動作終了処理に要する時間(t1)を計算する。そして、コントローラ10は予め既定しておいた動作終了処理の既定時間(T1)と比較して、既定時間内にて動作終了処理が完了できると判断したとき(t1<T1)は、そのまま全ての動作終了処理を実施しかつ完了させる。また、既定時間内にて動作終了処理が完了できないと判断したときは(t1>T1)、デバイスのデータ保護を目的として必要不可欠、したがって必要最低限の処理であるデバイスへのアクセス禁止処理のみを実施して、リレー制御部34のリレーをオフして、画像処理装置の供給電源を遮断する。
ここで、デバイスへのアクセス禁止処理のみを実施した場合は、主電源スイッチ35が再びオンされ、画像処理装置が正常起動した後に、残りの動作終了処理を完了させる。
その後主電源スイッチをオンして(S106)、画像処理装置を正常起動する(S107)。
第2の動作終了処理手順では、既定時間内では動作終了処理が完了できない場合(t1>T1)は、動作終了処理内容について、電源遮断前に実施しなければならない処理と電源遮断後に実施してもよい処理をコントローラ10(CPU11)が判断して、電源遮断前に実施しなければならない処理がある場合は、電源遮断前に実施し、それと共にデバイスへのアクセス禁止処理を実施して画像処理装置のリレー制御部34のリレーをオフし、画像処理装置への供給電源を遮断する。電源遮断前に実施しなければならない処理がない場合は、デバイスへのアクセス禁止処理のみを実施して、画像処理装置のリレー制御部34のリレーをオフして、機器の電源を遮断する。
第2の動作終了処理手順のステップS201からS207までの処理は、第1の動作終了処理手順のステップS101からS107までの処理と同じであるので、その説明は省略する。
その後、主電源スイッチ35がオンされ(S212)、画像処理装置が正常起動した(S213)後に、電源遮断後に実施してもよいとされた残りの処理を実施する(S214)。
第3の動作終了処理手順は、主電源スイッチ35のオフを検出した後に、既定時間内に動作終了処理が完了しないと判断し、必要最低限の処理のみを完了させて画像処理装置の電源を遮断した場合について、再度、画像処理装置を使用するために主電源スイッチ35をオンして、正常起動した後に、画像処理装置の動作状況を確認して、動作していないときを選んで残りの処理を行うものである。
第3の実施形態における動作終了処理手順は、基本的には第2の実施形態と同様であり、そのステップS213とS214の間、及びステップS218とステップS219の間に、それぞれ画像処理装置(機器)が処理実施中か否かを判断し(S314、S320)、処理実施中でなければそのまま、処理実施中であるときはその処理が終了してから(S314、NO、S320、NO)、それぞれ電源遮断後に実施してもよい動作終了処理を実施する(S315、S321)点が相違しているだけである。
ただ、コンとローラ10(CPU11)がステップS303において既定時間内にて動作終了処理が完了できないと判断したときは(S303、NO)、動作終了処理内容について、電源遮断前に実施しなければならない処理と電源遮断後に実施してもよい処理について、前述のように判断し(S308)、電源遮断前に実施しなければならない処理があれば(S308、YES)、電源遮断前に実施しなければならない処理を実施し(S309)、続いてデバイスデータ保護を目的とした動作終了処理つまりデバイスへのアクセス禁止処理を実施して(S310)、次に、コントローラ10は入出力制御ASIC21を通じてリレー制御部34のリレーをオフして、画像処理装置の供給電源を遮断する(S311)。その後、主電源スイッチ35がオンされ(S312)、画像処理装置が正常起動した(S313)後に、コントローラ10(CPU11)は画像処理装置が処理実施中か否かを判断し(S314)、処理実施中なければそのまま、処理実施中であるときはその処理が終了してから(S314、NO)、電源遮断後に実施してもよいとされた残りの処理を実施して(S315)処理を終了する。
第4の動作終了処理手順の特徴は、画像処理装置の主電源スイッチ35が投入された時に、画像処理装置の機器構成、各機器になされる設定内容を確認する点にあり、画像処理装置の機器の構成については、搭載デバイス(HDD17、NV−RAM24、フラッシュメモリ)の有無があり、設定内容については、シャットダウン時にログを取得するか否か、コピー、プリント、ファックス送受信後にHDD17などのデバイスに格納されたデータを消去するか否かの設定などがあり、その設定情報はNV−RAM24に格納されている。これらの情報から、動作終了時に行う処理内容について画像処理装置が判断して動作終了処理を実施する。
第4の実施形態における動作終了処理手順は、まず、主電源スイッチをオンすると(S401)、画像処理装置は電源供給されて正常に起動する(S402)。次に、画像処理装置の機器構成及び設定内容を確認し(S403)、動作終了処理内容を決定する(S404)。その後、主電源スイッチ35のオフ信号をコントローラ10が検知すると(S405)、コントローラ10のCPU11にて動作終了処理に要する時間(t1)を計算する(S406)。そして、予め既定しておいた動作終了処理の既定時間(T1)とを比較して(S407)、既定時間内にて動作終了処理が完了できる場合は(S407、YES)、そのまま全ての動作終了処理を実施し(S408)、画像処理装置への供給電源を遮断し(S409)、その後主電源スイッチ35をオンし(S410)、画像処理装置を正常起動して(S411)処理を完了させる。
第5の動作終了処理手順は、主電源スイッチ35のオフを検知した後に行う動作終了処理について、操作部30の画面上に動作終了処理の処理内容、および処理状況について表示する点に特徴を有する。
第5の動作終了処理手順は、そのステップS501〜S508までの処理は、第4の動作終了処理手順におけるステップS401〜S408までの処理と同様である。
ここで、第5の動作終了処理手順では、動作終了処理を実施した後、操作部30の表示画面上に動作終了処理内容及び処理状況について表示し(S509)、操作終了処理が完了したとき、その旨を上記表示画面上に表示する(S510)。続いて、画像処理装置のリレー制御部34のリレーをオフして、画像処理装置への供給電源を遮断し(S511)、その後主電源スイッチをオンし(S512)、画像処理装置を正常起動して(S513)処理を完了させる。
第6の動作終了処理手順は、主電源スイッチ35のオフを検出したあとの動作終了処理時に、画像処理装置に異常が発生して、動作終了処理が正常に完了できない場合、操作部30の画面上に、画像処理装置に異常が発生して、動作終了処理が完了出来ない旨のメッセージ等を表示することを特徴とするものである。
第6の動作終了処理手順は、図8に示すように、そのステップS601〜S608までの処理は、第4の実施形態のステップS401〜S408までの処理と同様である。
ここで、第6の動作終了処理手順では、動作終了処理を実施した後、操作部30の表示画面上に動作終了処理内容及び処理状況について表示し(S609)、次に動作終了処理(動作処理)が正常に完了したか否かを判断し(S610)、正常に完了したときは(S610、YES)、操作終了処理が完了したとき、その旨を上記表示画面上に表示する(S611)。続いて、画像処理装置のリレー制御部34のリレーをオフして、画像処理装置への供給電源を遮断する(S612)。その後主電源スイッチをオンし(S613)、画像処理装置を正常起動して(S614)処理を完了させる。
第7の動作終了処理手順は、主電源スイッチ35のオフを検出したあとの動作終了処理について、画像処理装置に異常が発生して、動作終了処理が完了できない場合、ユーザは、オフスイッチ36を押して、リレー制御部34のリレーをオフして画像処理装置の電源をオフすることができることを特徴とするものである。
この動作終了処理手順では、ステップS736で操作部の表示画面上に画像処理装置に異常が発生したことを表示したときは、強制電源オフスイッチ36により、電源を強制的にオフする処理が追加されている(S737)。
Claims (8)
- 供給電源を遮断するため、主電源スイッチのオフを検知して行う動作終了処理を制御する制御手段を備えた画像処理装置であって、
前記制御手段は、主電源スイッチのオフを検知したとき、前記動作終了処理に要する処理時間を計算する計算手段を有し、前記計算手段で計算した前記処理時間が予め既定した既定時間内であるとき、全ての動作終了処理を実施し、計算した動作終了処理時間が予め既定した既定時間を越えるとき、予め定めた処理のみを実施して前記供給電源を遮断し、かつ再度機器への電源が投入されて機器が正常起動したとき、残りの処理を実施するよう前記動作終了処理の実施制御を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記制御手段は、前記計算した動作終了処理時間が予め既定した既定時間を越えるとき、前記予め定めた処理以外の処理を、電源遮断前に実施する処理と電源遮断後に実施する残りの処理とに分別して、それぞれ電源遮断前及び再度画像処理装置に電源が投入され正常起動した後に実施するよう動作終了処理の実施制御を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1又は2に記載された画像処理装置において、
前記制御手段は画像処理装置が使用されているか否かを検知し、前記検知に基づき前記残りの処理を画像処理装置が使用されていないときに実施するよう制御することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2又は3に記載された画像処理装置において、
前記残りの処理の分別は、搭載する機器及び予め設定された設定情報に基づき、前記制御手段が行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし4に記載された画像処理装置において、
動作終了処理中の処理内容及び処理状況を表示する表示手段を有することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし5に記載された画像処理装置において、
動作終了処理中に画像処理装置に異常が発生して動作終了処理が完了できないとき、異常を表示する表示手段を有することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし6に記載された画像処理装置において、
動作終了処理中に画像処理装置に異常が発生して動作終了処理が完了できないとき、ユーザにより強制的に画像処理装置の電源をオフする電源オフ手段を有することを特徴とする画像処理装置。 - 供給電源を遮断するため、主電源スイッチのオフを検知して行う画像処理装置における動作終了処理方法であって、
主電源スイッチのオフを検知したとき、前記動作終了処理に要する処理時間を計算する計算工程と、前記計算工程で計算した前記処理時間が予め既定した既定時間内であるとき、全ての動作終了処理を実施し、計算した動作終了処理時間が予め既定した既定時間を越えるとき、予め定めた処理のみを実施して前記供給電源を遮断する工程と、再度機器への電源が投入されて機器が正常起動したとき、残りの処理を実施することを特徴とする画像処理装置における動作終了処理方法。
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