JP2009182472A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置1は、画像処理装置自身に生じるエラーを検出する検出手段13と、前記エラーに対する対処情報が記憶される記憶手段14と、外部メモリ31が着脱可能に接続される接続手段20と、前記検出手段で検出されたエラーに対する対処情報を前記記憶手段から読み出して、前記接続手段に接続されている外部メモリに当該対処情報を書き込む対処情報書込手段10と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明の画像処理装置は、外部メモリが着脱可能に装着される接続手段を有し、この接続手段に接続される外部メモリに、画像処理装置で発生したエラーに対する対処情報を書き込む構成である。この構成によれば、上記外部メモリを他の外部装置に接続すれば、当該外部装置にて上記対処情報を印刷させたり画面表示させたりすることが可能になる。従って、例えば印刷機能や通信機能に頼ることなく、上記外部メモリを利用してユーザにエラーの対処情報を通知することができる。
常に、外部メモリが接続手段に接続されているとは限らない。従って、本発明のように、対処情報書込手段による対処情報の書き込み(外部メモリへの対処情報の書き込み)を要する場合に、接続手段に外部メモリを接続すべきことをユーザに通知することが好ましい。
本発明によれば、エラーの対処情報の書き込み時にもダイレクト印刷時にも共通の接続手段を利用できるから、それぞれ機能別に専用の接続手段を設ける必要がない。
仮に印刷不良に関するエラーが発生しても、同一モデルの他の画像処理装置にて対処情報の印刷を行うことができる。
本発明によれば、対処情報書込手段によるエラーの対処情報の書き込み時にも画像読込時にも共通の接続手段を利用できるから、それぞれ機能別に専用の接続手段を設ける必要がない。
例えばエラー内容などによっては、対処情報を外部メモリに書き込まずに、他の通知方法(例えば画像処理装置が印刷機能を有する場合には印刷、外部装置との通信機能を有する場合には当該外部装置への送信)を利用する方がよい場合もある。そこで、本発明のように、選択手段により対処情報を外部メモリに書き込まないようにすることも可能とすることが好ましい。
本発明のように、エラー内容が、印刷不良(例えば、印刷不可の場合、印刷は可能だが低品質の場合を含む)、他の画像処理装置との通信不良(例えば、通信回線が遮断されている場合や、受信波の強度が弱く正常な通信が困難な場合を含む)、のうち少なくともいずれかに関する場合には、対処情報書込手段による対処情報の書き込みの実行を積極的に選択する構成が好ましい。
同じ種類のエラーが頻繁に検出される場合には、ユーザがそのエラーに対する対処が十分にできていないおそれがある。そこで、本発明のように、検出手段での検出頻度(例えば所定時間内での検出回数、検出時間間隔、検出回数の累計値など)が基準値を超えたエラーについては、その対処情報を外部メモリに書き込んでユーザに確実に知らせることが好ましい。
エラーの対処情報が、例えば表示部への表示に適さない場合(エラーの対処情報がカラー画像を含んでいたり、その情報量が所定量を越えたりするなど)などに、対処情報を表示部に表示させることは好ましくない。そこで、本発明のように、エラーの対処情報に基づき、対処情報書込手段による対処情報の書き込みを実行するかどうかを選択する構成が好ましい。
本発明によれば、外部メモリには常に最新のエラーの対処情報だけが格納されていることになるため、他の対処情報を外部メモリに残す構成に比べて、外部メモリの容量の圧迫を抑制でき、また、外部メモリ内から直近で生じたエラーに対応する対処情報を見つけ易くなる。
この種のデータ形式であれば他の画像処理装置にて画面表示や印刷を行うことができる可能性が高い。
(画像処理システムの電気的構成)
図1は、画像処理システム30の電気的構成を示すブロック図である。画像処理システム30は、複合機1(画像処理装置の一例)と、これとは別の複合機2(他の画像処理装置の一例)と、コンピュータ40(他の画像処理装置の一例)とが通信回線Lを介して接続された構成になっている。
複合機1は、CPU10、ROM11、RAM12、センサ部13(検出手段の一例)、NVRAM14(不揮発性メモリ 記憶手段の一例)、操作部15、表示部16、印刷部17(印刷手段の一例)、スキャナ部18(画像読取手段の一例)、ネットワークインターフェイス19(通信手段の一例)、USB接続部20(接続手段の一例)等を備えている。
なお、複合機2は複合機1と同一機種なので詳細な説明は割愛する。
コンピュータ40は、CPU41、ROM42、RAM43、ハードディスク44、操作部45、表示部46、ネットワークインターフェイス47等を備えている。ハードディスク44には、印刷用のデータを作成するためのアプリケーションソフトやプリンタドライバなどの各種プログラムが記憶されている。操作部45はキーボードやポインティングデバイスを備え、表示部46は例えば液晶ディスプレイ等を備える。また、ネットワークインターフェイス47は通信回線Lに接続される。
センサ部13が検出するエラーの種類の一部を説明する。
「サービスコールエラー」:ユーザだけでは対処できず、サービスマンに連絡を要する場合。本実施形態では、例えば他の画像処理装置との通信不良の場合(具体的には、通信回線Lが遮断されている場合や、受信波の強度が弱く正常な通信が困難な場合)は、サービスコールエラーとされる。この通信エラーは、CPU10からコマンドを所定のデバイス(例えばモデム、CODEC等)に出力し、所定時間内にこれらのデバイスから適切な応答がない場合に検出される。
「トナー無しエラー」:複合機1に装着されている現像カートリッジ内のトナーが所定量以下になっている場合。
「用紙詰まりエラー」:用紙カセットからの搬送途中で用紙が詰まっている場合。
「用紙サイズエラー」:印刷指令やスキャン指令時に指定された用紙サイズと、用紙カセットにセットされている用紙サイズとが不一致である場合。
「消耗品寿命エラー」:例えば感光体ドラムや現像ローラなどの消耗品の寿命が近くなってきた場合。この消耗品寿命エラーは、例えば感光体ドラムや現像ローラ等を備えるカートリッジを複合機1本体に最初に装着したときからの用紙の印刷枚数やドラム等の回転数などが基準値に達したことを条件に検出される。
「用紙無しエラー」:用紙カセットに用紙がセットされていない場合。この用紙無しエラーは、例えば印刷指令後に所定時間内に、搬送途中に設けられたセンサにて用紙が検出されないことを条件に検出される。
なお、これら以外に、スキャナ部18の故障に関するエラーなどがある。
「表示部への表示の適切・不適切」:エラーの対処情報が表示部16への表示に適しているかどうかについての情報。例えば表示部16がカラー表示不可のものであって、且つ、対処情報にカラー画像が含まれている場合には、表示部16への表示は不適切とされる。また、対処情報の情報量が所定量を超える場合には、表示部16だけでは対処情報をユーザに十分に通知することができないので、やはり表示部16への表示は不適切とされる。一方、例えば対処情報がモノクロ画像であって、且つ、情報量が所定量以下である場合に表示部16への表示は適切とされる。本実施形態では、「サービスコールエラー」、「トナー無しエラー」、「消耗品寿命エラー」は表示部16への表示が不適切とされ、これら以外のエラーは表示部16への表示が適切とされている。
「検出頻度の基準値」:各種エラーの検出頻度(例えば所定時間内での検出回数、検出時間間隔、検出回数の累計値など)の基準値である。本実施形態では、例えば検出頻度は各エラーの検出回数の累計値であり、その基準値はエラー内容が重大で対処方法が困難なものほど小さい値に設定されている(図2参照)。
複合機1のCPU10は、複合機1でエラーが発生し、そのエラーの検出信号をセンサ部13から受けると、図3に示すエラー対処処理を実行する。まずS1でセンサ部13からの検出信号に基づきセンサ部13にて検出されたエラーを認識し、そのエラーに対応する上記対処情報及び関連情報をNVRAM14の対応テーブルから取得する。そして、S3でそのエラーの検出回数を1増加させる。
具体的には、CPU10はS5でエラー内容が印刷不良(例えば、印刷不可の場合、印刷は可能だが低品質の場合を含む)に関するものであるかどうかを判断する。前述の「トナー無しエラー」、「用紙詰まりエラー」、「用紙サイズエラー」、「消耗品寿命エラー」及び「用紙無しエラー」は印刷不良に関するものであり、更に本実施形態では重大なエラーである「サービスコールエラー」も印刷不良に関するものに含めている。例えばエラー内容がこれら以外、例えばスキャナ部18の故障などであった場合には(S5:NO)、複合機1での印刷は可能であるから、S7でエラーに対応する対処情報を印刷部17に印刷させて本処理を終了する。
一方、エラー内容が上記の印刷不良に関するものであった場合には(S5:YES)、複合機1自身で対処情報を印刷することはできない。そこで、CPU10は、S9で、エラーが、その対処情報を表示部16に表示するのに適しているかどうかを判断する。これは対応テーブルの「表示部への表示の適切・不適切」に基づき判断することができる。本実施形態では、「用紙詰まりエラー」、「用紙サイズエラー」及び「用紙無しエラー」の一般的な対処方法は、ユーザに既に知られており、対処情報としてエラー名等を通知すれば済む場合が多いと考えられている。このため、これらのエラーの対処情報は、カラー画像を用いることなく比較的に短いメッセージで済み、表示部16への表示に適していると判断する(S9:YES)。
但し、CPU10はエラーの対処情報が表示部16への表示に適している場合に常にその対処情報を表示部16に表示させるわけではない。S13でそのエラーの検出頻度に基づき表示部16への表示を実行するのか、それとも対処情報書込処理を実行するのかを選択する。具体的には、現在検出されているエラーの検出回数の累計値が基準値を超えていなければ(S13:NO)、S15でエラーの対処情報(具体的には"PAPER JAM","PAPER SIZE ERROR","NO PAPER"など)を表示部16に表示させて本処理を終了する。
本実施形態では、「サービスコールエラー」、「トナー無しエラー」、「消耗品寿命エラー」の一般的な対処方法は、ユーザに知られておらず、エラー発生当初から詳細な対処情報をユーザに通知する必要がある場合が多いと考えられている。このため、これらのエラーの対処情報は、カラー画像を用いたり比較的に長い解説文が必要になったりして、表示部16への表示に適さないと判断する(S9:NO)。そこで、CPU10は、S11でエラー内容が前述の他の画像処理装置との通信不良でなければ(S11:NO)、上記対処情報を、通信回線Lを介してコンピュータ40や複合機2にデータ送信し(S19)、本処理を終了する。これによりコンピュータ40にて対処情報を表示部46に画面表示させたり、複合機2にて印刷したりすることが可能になる。ここでいう対処情報の例として「トナー無しエラー」があり、その対処情報は図5に示すようにトナーカートリッジを新品のものに交換する工程を示したものである。
CPU10は、S17でUSB接続部20にUSBメモリ31を装着させることをユーザに促すメッセージを表示部16に表示させ、USB接続部20にUSBメモリ31が装着されるまで待機する(S21:NO)。このとき表示部16は通知手段として機能する。このような構成であれば、USB接続部20にUSBメモリ31が装着されていない状態で対処情報書込処理が開始されることを防止できる。
(1)本実施形態の複合機1は、USBメモリ31が着脱可能に装着されるUSB接続部20を有し、このUSB接続部20に接続されるUSBメモリ31に、複合機1で発生したエラーに対する対処情報を書き込む構成である。この構成によれば、対処情報が書き込まれたUSBメモリ31を複合機2やコンピュータ40に接続すれば、複合機2にて上記対処情報を印刷させたり、コンピュータ40の表示部46に画面表示させたりすることが可能になる。例えば、複合機1は、対処情報をJPEG形式やTIFF形式でNVRAM14に記憶しており、この対処情報を同形式でUSBメモリ31に書き込む。次に、このUSBメモリ31をコンピュータ40の図示しないUSB接続部に接続する。そして、例えばユーザによる操作部45の操作によってUSBメモリ31内の対処情報が指定されると、CPU41が当該対処情報をUSBメモリ31から読み出して表示部46に画面表示させる。これによりユーザは対処情報を知ることができる。従って、例えば複合機1にて印刷不良が生じたり、画像処理装置と外部装置との間で通信回線が遮断されたりする不具合があっても、上記USBメモリ31を利用してユーザにエラーの対処情報を通知することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能を備えた複合機1を本願発明の適用例として挙げて説明したが、更にファクシミリ機能を備えた複合機であってもよい。また、これらに代えて、上記複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を有する装置(例えば、原稿読取装置、印刷装置やファクシミリ装置など)であってもよい。これらの装置も「画像処理装置」の一例である。
2…複合機(他の画像処理装置)
10…CPU(ダイレクト印刷手段、画像書込手段、対処情報書込手段、選択手段、
13…センサ部(検出手段)
14…NVRAM(記憶手段)
16…表示部(通知手段)
17…印刷部(ダイレクト印刷手段、印刷手段)
18…スキャナ部(画像読取手段)
19…ネットワークインターフェイス(通信手段)
20…USB接続部(接続手段)
31…USBメモリ(外部メモリ)
40…コンピュータ(他の画像処理装置)
Claims (14)
- 画像処理装置自身に生じるエラーを検出する検出手段と、
前記エラーに対する対処情報が記憶される記憶手段と、
外部メモリが着脱可能に接続される接続手段と、
前記検出手段で検出されたエラーに対する対処情報を前記記憶手段から読み出して、前記接続手段に接続されている外部メモリに当該対処情報を書き込む対処情報書込手段と、を備える画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みを要する場合に、前記接続手段に前記外部メモリを接続すべきことをユーザに通知する通知手段を備える。 - 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記接続手段に接続される外部メモリ内に格納された画像データを読み込んで、当該画像データについて印刷処理を行うダイレクト印刷手段を備える。 - 請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記対処情報書込手段は、前記対処情報を、前記ダイレクト印刷手段にて印刷処理可能なデータ形式で前記外部メモリに書き込む構成である。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
原稿の画像を読み込んで画像データを生成する画像読込手段と、
前記画像読込手段で生成された画像データを、前記接続手段に接続される外部メモリ内に書き込む画像書込手段を備える。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みを実行するかどうかを選択する選択手段を備える。 - 請求項6に記載の画像処理装置であって、
前記選択手段は、前記検出手段で検出されたエラー内容に基づき、前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みを実行するかどうかを選択する構成である。 - 請求項7に記載の画像処理装置であって、
画像データの印刷処理を行う印刷手段を備え、
前記選択手段は、前記エラー内容が印刷不良に関する場合に、前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みの実行を選択する。 - 請求項7または請求項8に記載の画像処理装置であって、
他の画像処理装置との通信を行う通信手段を備え、
前記選択手段は、前記エラー内容が前記通信手段による通信不良に関する場合に、前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みの実行を選択する。 - 請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記検出手段で検出されたエラーの検出頻度を、種類別に測定する測定手段を備え、
前記選択手段は、前記検出頻度が基準値を超えたエラーについて前記対処情報書込手段による対処情報の書き込みの実行を選択する。 - 請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記選択手段は、前記エラーの対処情報に基づき、前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みを実行するかどうかを選択する構成である。 - 請求項11に記載の画像処理装置であって、
表示部を備え、
前記選択手段は、前記対処情報が前記表示部への表示に適さない場合に、前記対処情報書込手段による前記対処情報の書き込みの実行を選択する。 - 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
対処情報書込手段は、前記外部メモリに既に他の対処情報が書き込まれている場合に、当該他の対処情報に今回の対処情報を上書きする構成である。 - 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記対処情報書込手段は、前記対処情報を、PDF形式、TIFF形式、ビットマップ形式のいずれかのデータ形式で前記外部メモリに書き込む構成である。
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