JP2005189439A - プリンタ、印刷システム、およびプリンタドライバ - Google Patents

プリンタ、印刷システム、およびプリンタドライバ Download PDF

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Abstract

【課題】省トナーモードを有するプリンタにおいて、省トナーモードを効果的に利用することを目的とする。
【解決手段】
トナーを用いて印刷を行うプリンタ200の印刷実行部220に、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードを設ける。そして、プリンタ200に、トナー残量が所定量以下であるか否かを検知するステータス管理部230と、トナー残量が所定量以下である場合に、前記プリンタが省トナーモードでの印刷が可能であることを操作者に通知する表示・設定部240とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷システムの技術に関し、特に、トナー消費量を抑えて印刷を行うトナーセーブモードを有する印刷システムの技術に関する。
従来の印刷システムには、プリンタに装着されたトナーカートリッジのトナー残量をセンサ等により計測し、トナー残量が所定量より少なくなった場合、トナーカートリッジの交換を促す旨の告知をしているものがある(例えば特許文献1)。この特許文献1の印刷システムでは、プリンタにトナー残量に関する「しきい値」を保持させるようにしている。そして、プリンタは、ホストから印刷ジョブを受信した場合、センサを利用してトナー残量を把握し、その把握したトナー残量が「しきい値」より小さい値である場合、「トナーカートリッジの交換を促すメッセージ」をホストに送信する。そして、ホストは、プリンタから送信されたメッセージを表示画面に表示するようにしている。このように、特許文献1に記載の印刷システムによれば、プリンタに装着されたトナーカートリッジのトナー残量が少なくなった場合に、ユーザにトナー交換を促すことができる。
また、従来のプリンタには、トナー消費量を抑えて印刷処理を行うトナーセーブモードを有するものがある(例えば、特許文献2)。このプリンタでは、プリンタが有する操作パネルやプリンタホストを介して、ユーザからトナーセーブモードの設定を受け付けている。そして、トナーセーブモードが設定されている場合、ホストから受信した印刷データが示す濃度を低くした上で、イメージデータを描画して印刷を行うようにしている。そのため、特許文献2のプリンタでは、例えば、トナー残量が所定量以下になった場合に、トナーセーブモードを設定することで、プリンタの印刷可能性を高めることができる。
特開2002−196628号公報
特開平9−325653号公報
しかしながら、上記特許文献1の印刷システムは、トナー残量が所定量より少なくなった場合、ユーザにその旨を知らせ、トナー交換等の処理を促すだけである。そのため、以下の問題を有している。具体的には、上記特許文献1に記載の印刷システムにおいて、ユーザにトナー交換を促しても、ユーザがトナー交換を行わないことが多い(トナー交換を行わなくても、しばらくの間は印刷ができるため)。そして、トナー交換を行わないいままでプリンタを使い続けた結果、トナーが無くなり印刷できない事態が生じることがある。
上記特許文献2の印刷システムは、ユーザがトナーセーブモードを設定することで、トナーセーブモードで印刷を行うことができる。しかしながら、ユーザは、プリンタ(又はプリンタドライバ)にトナーセーブモードが設けられていることを知らないことが多い。そのため、トナーセーブモードを有する上記特許文献2のプリンタにおいて、上記特許文献1のようにトナー交換を促しても、トナーセーブモードの機能が十分に利用されないことが多い。
そこで、本発明の目的は、トナーセーブモードを有する印刷システムにおいて、トナーセーブモードを効果的に利用することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、印刷データを生成し、該生成した印刷データを出力する上位装置と、前記上位装置が出力した印刷データを受付けて、該印刷データに基づいてトナーを用いて印刷を行うプリンタであって、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタと、を有する印刷システムに適用される。
そして、前記プリンタは、トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、前記トナー残量が所定量以下であることを検知した場合に、省トナーモードで印刷を実行する手段と、を有する。このように、本第1の態様では、プリンタは、トナー残量が所定量以下の場合に自動的に省トナーモードで印刷処理を行なうように構成されている。そのため、トナー残量が所定量以下になった場合に、操作者に面倒な操作負担をさせることなく、プリンタのトナー消費を抑えることができる。
また、前記プリンタは、トナー残量が所定量以下の場合に、自動的にトナーセーブモードで印刷を行うのではなく、省トナーモードで印刷を行うか否かの設定を受付ける手段を有することとしてもよい。この場合、前記設定を受付ける手段は、省トナーモードで印刷を行うか否かの設定を、前記プリンタに設けられている、各種設定を受付ける設定部、或いは、前記上位装置を介して受付けることとする。このように構成することで、操作者は、トナー残量が所定量以下になった場合に、省トナーモードで印刷を行うか否かを判断できるため、プリンタが有する省トナーモードを操作者の事情に応じて利用することができる。
また、本発明の第2の態様は、上記第1の態様と同様の上位装置と、前記上位装置が出力した印刷データを受付けて、該印刷データに基づいてトナーを用いて印刷を行うプリンタであって、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタと、を有する印刷システムに適用される。
そして、前記プリンタは、表示部と、トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、前記トナー残量が所定量以下であると検知した場合に、前記プリンタが省トナーモードで印刷が可能であることを操作者に通知する手段と、を有し、前記通知する手段は、前記通知を、前記表示部或いは前記上位装置を介して行う。また、前記プリンタは、さらに、前記通知する手段が前記通知をした後、操作者から省トナーモードの設定を受付ける手段と、前記省トナーモードの設定を受付けた場合に省トナーモードで印刷処理を実行する手段とを有することとしてもよい。
このように、本第2の態様では、プリンタのトナー残量が所定量以下になった場合に、前記プリンタが省トナーモードでの印刷が可能であることを操作者に通知するようにしている。そのため、プリンタに省トナーモードが設けられていることを知らない操作者に対しても、トナー残量が所定量以下になった場合に、省トナーモードの存在を知らせることができる。
また、本発明の第3の態様は、トナーを用いて印刷を行うプリンタと、該プリンタを制御する処理を上位装置に実行させるプリンタドライバを記憶している上位装置とを有する印刷システムに適用される。
そして、前記プリンタドライバは、前記プリンタからトナー残量に関する情報を取得するステップと、前記取得した情報が、トナー残量が所定の量以下であることを示している場合、操作者に前記プリンタのトナー消費量を抑えて印刷を行わせる省トナーモードでの印刷ができる旨を通知するステップと、前記操作者から、省トナーモードでの印刷を行うか否かの設定を受付けるステップと、前記省トナーモードの設定を受付けた場合に、トナー消費量を抑えた印刷を前記プリンタに行わせる印刷データを生成するステップと、前記生成した印刷データをプリンタに出力するステップと、を前記上位装置に実行させる。
このように、本第3の態様では、プリンタドライバは、プリンタのトナー残量が所定量以下である場合、プリンタに、トナー消費量を抑えて印刷を行わせる、印刷データを生成する処理を上位装置に実行させるようにしている。そのため、省トナーモード設けられていないプリンタを有する印刷システムであっても、省トナーモードと同様の機能を効果的に利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
最初に、本発明の実施形態の機能構成を説明する。図1は、本発明の実施形態が適用された印刷システムの一例を示す機能構成図である。図示するように、本実施形態の印刷システムは、上位装置であるホスト100とプリンタ200とを有して構成されている。なお、以下において、プリンタ200は、トナーカートリッジ(図示しない)を有し、トナーカートリッジに収容されたトナーを用いて印刷処理を行うレーザプリンタが用いられる場合を例に説明する。
プリンタ200は、通信制御部210、印刷実行部220、ステータス管理部230、および表示・設定部240を有する。
通信制御部210は、ホスト100との間で行う各種データの送受信の制御を行う。例えば、通信制御部210は、ホスト100が送信した印刷データを受信した場合、該印刷データを印刷実行部210に送信する。また、例えば、通信制御部210は、後述するステータス管理部230が記憶しているプリンタ200のトナー残量等の消耗品(廃トナーボックス、感光ユニット等)の状態を示すステータス情報をホスト100に送信する。
印刷実行部220は、ホスト100が送信した印刷データを、通信制御部210を介して受信し、該受信した印刷データに基づいて画像情報を生成してフレームバッファ(図示しない)に展開(描画)する。印刷実行部220は、上記展開した画像情報を読み出して印刷用紙に印刷処理を行う。
また、印刷実行部220は、通常印刷モードおよび省トナーモード(以下において「トナーセーブモード」という)の2つの印刷モードを有している。通常印刷モードは、通常のトナー消費量で印刷を行う印刷モードである。トナーセーブモードは、上記通常印刷モードに比べて、トナー消費量を抑えて印刷を行う印刷モードである。トナーセーブモードは、ユーザが通常印刷モードに比べて、印刷品質を落としても印刷処理を行いたい場合に利用される。例えば、トナーカートリッジに収容されたトナー残量が少なくなった場合に、トナーセーブモードで印刷することで、プリンタ200の印刷可能性を高めることが出来る。また、例えば、原稿の下書き等を印刷する場合に、トナーセーブモードを利用することで印刷コストの低減を図ることができる。
印刷実行部220は、上記印刷モードの設定を、例えば、1ビットのフラグで管理し(以下において「モードフラグ」という)、印刷を実行する際、モードフラグを参照して設定されている印刷モードで印刷処理を実行する。例えば、印刷実行部220は、モードフラグが「0」に設定された場合、通常印刷モードで印刷処理を行い、モードフラグが「1」に設定された場合、トナーセーブモードで印刷処理を行う。
なお、本実施形態では、印刷実行部220が行うトナーセーブモードの具体的手段については、特に限定しない。例えば、印刷実行部220は、モードフラグがトナーセーブモードを示すフラグに設定されている場合、該受信した印刷データに基づいて画像情報を生成する際に、画素を間引いて画像情報を生成するようにしてもよい。また、印刷実行部220は、受信した印刷データに基づいて画像情報を生成する際に、受信した印刷データが指定する濃度に比べて濃度を下げた画像情報を生成するようにしてもよい。
ステータス管理部230は、プリンタ200に装着されているトナーカートリッジが交換必用な状態であるか否かを判断する。なお、以下の説明において、トナーカートリッジが交換必用な状態であることを「トナーロー」といい、トナーカートリッジが交換必用な状態ではないことを「トナーローではない」という。ステータス管理部230は、上記判断した「トナーロー」或いは「トナーローではない」旨を示すデータ(以下において「トナー残量に関する情報」という)を記憶する。
ステータス管理部230は、「トナー残量に関する情報」を、表示・設定部240に出力する。また、ステータス管理部230は、「トナー残量に関する情報」をホスト100に送信する。
なお、本実施形態では、ステータス管理部230が行う、トナーカートリッジが交換必用な状態であるか否かを判断するための具体的な手順については、特に限定しない。例えば、ステータス管理部230に、トナーカートリッジの交換が必要であるか否かを判断するための「しきい値」を保持させておく。そして、ステータス管理部230は、センサによりトナーカットリッジに収容されているトナー残量を検知させるようにする。ステータス管理部230は、検知したトナー残量が上記「しきい値」以下の量であるか否かの判定を行うことにより、トナーカートリッジが交換必用な状態であるか否かを判断するようにしてもよい。また、ステータス管理部230に、印刷枚数を計測するカウンタを設けておいて、カウンタで計測した数に基づいて、トナーカートリッジが交換必用な状態であるか否かを判断するようにしてもよい。
表示・設定部240は、表示部よび入力部を有し、プリンタ200の各種設定の受付けやプリンタ200で生じた紙詰まり等のエラー表示等を行う。例えば、表示・設定部240は、ステータス管理部230から取得した「トナー残量に関する情報」が「トナーロー」の場合、「プリンタ200にトナーセーブモードが設けられている旨を示すデータ」を表示部に表示する。また、例えば、表示・設定部240は、ユーザから要求に応じて、表示部にトナーセーブモードの設定画面を表示し、トナーセーブモードで印刷を行うか否かの設定を受付ける。
なお、本実施形態では、表示・設定部240は、「トナーセーブモード」を有効に設定するデータとして、以下の2つのデータを受付けるものとする。具体的には、表示・設定部240は、トナー残量に関する情報に関係なく、ホスト100から受付けた印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効に設定するデータと、ステータス管理部230から取得するトナー残量に関する情報が「トナーロー」の場合、「トナーセーブモード」を有効に設定するデータとの2種類のトナーセーブモードを有効に設定するための設定データを受付ける。
そして、表示・設定部240は、受付けた設定データにしたがい、印刷実行部220の印刷モードを「トナーセーブモード」および「通常印刷モード」のいずれかにを設定する。なお、印刷モードの設定処理については、後段で詳細に説明する。
続いて、プリンタ200に接続されているホスト100について説明する。ホスト100は、OS部110、アプリケーション部120、I/O部130、およびプリンタドライバ部140を有する。
OS部110は、ホスト100の各部、例えば、アプリケーション部120、I/O部130、およびプリンタドライバ部140を統括的に制御する。アプリケーション部120は、例えばユーザからの指示に従い作成した文書、表、画像等のドキュメントの画像データ(描画コマンド)をプリンタドライバ部140に送信する。
I/O部130は、ホスト100に接続された外部装置との間で行うデータの送受信の制御を行う。例えば、I/O部130は、外部に接続されたプリンタ100、表示装置(図1では図示しない)、および入力装置(図1では図示しない)との間で各種データの送受信を行う。
プリンタドライバ部140は、印刷データ生成部141、印刷モード設定部142、およびステータス監視部143を有している。印刷データ生成部141は、アプリケーション部120から送信されたドキュメントの画像データ(描画コマンド)を用いて、プリンタ200が解釈可能なコマンド群で構成される印刷データを生成して、I/O部130を介してプリンタ200に送信する。
ステータス監視部143は、プリンタ200のステータスを監視する。具体的には、ステータス監視部143は、プリンタ200のステータス管理部が送信する、トナー残量に関する情報を取得する。ステータス監視部143は、受信したトナー残量に関する情報が「トナーロー」の場合、表示装置(図1では図示しない)に、プリンタ200にトナーセーブモードが設けられている旨を示すデータを表示する。
また、印刷モード設定部142は、プリンタ200が有する印刷モードの設定を行う。具体的には、印刷モード設定部142は、「トナーセーブモード」を有効にするか否かを設定するための設定データを、入力装置(図1では図示しない)を介して受付ける。なお、印刷モード設定部142が受付ける、「トナーセーブモード」を有効にするか否かを設定するための設定データは、プリンタ200の表示・設定部240が受付けるものと同じである。そして、印刷モード設定部142は、上記受付けた印刷モードを設定するデータを、プリンタ200の表示・設定部240に送信する。
続いて、上記の機能を実現するためのハードウェア構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態の印刷システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
最初にホスト100のハードウェア構成について説明する。図示するように、ホスト100には、プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)101と、CPU101が実行するプログラムやデータを一時的に記憶する主記憶装置102と、ホスト100を制御するためのプログラム等が予め記憶されているハードディスク等の補助記憶装置103と、接続したプリンタ200等の周辺装置との間で行うデータの送受信を制御するインタフェース104とを有する、一般的なコンピュータシステムを用いることができる。また、プリンタホスト100には、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置300と、キーボードやマウス等の入力装置400とが接続されていてもよい。
そして、ホスト100の上記各機能は、図示する一般的なコンピュータシステムにおいて、CPU101が、補助記憶装置103に記憶されている各プログラム(OS、アプリケーションプログラム、I/Oプログラム、プリタンドライバ)を、主記憶装置102にロードし、実行することにより実現される。
続いて、プリンタ200のハードウェア構成について説明する。プリンタ200は、データの送受信の制御を行うインタフェース204と、プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)201と、イメージデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)202と、プリンタ200を制御するためのプログラム(上記各機能を実現するためのプログラム)が予め不揮発的に記憶されているROM(Read Only Memory)203と、レーザユニット、感光ドラムなどを備えた感光体ユニット、トナーカートリッジ、転写帯電器や除電器などを備えた転写・分離機構、定着ローラと加圧ローラなどを備えた定着ユニット、転写ベルト、廃トナーボックス、紙送り機構等からなる印刷機構205と、を有している。そして、プリンタ200の上記各機能は、ROM203に記憶されている各プログラム(通信制御プログラム、ステータス管理プログラム、印刷実行プログラム、表示・入力プログラム)を、RAM202にロードし、実行することにより実現される。
続いて、プリンタ200がホスト100から印刷ジョブの指示を受ける前に行う、印刷モードの設定処理について、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態のプリンタ200の表示・設定部240が表示する印刷モードの設定画面を例示した図である。図示するように、画面60は、トナー残量に関係なく、次に受付ける印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にするボタン61、「トナーロー」の場合に「トナーセーブモード」を有効にするボタン62、および「トナーセーブモード」を無効にするボタン63を有している。
表示・設定部240は、ユーザから、次ぎに受付ける印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にする設定データを受付けた場合(図示する例では、ボタン61が選択された場合)、その受付けた設定データ(以下において「セーブモード一時設定データ」という)を記憶する。
また、表示・設定部240は、ユーザから、プリンタ200が「トナーロー」の場合に「トナーセーブモード」を有効にする設定データを受付けた場合(図示する例では、ボタン62が選択された場合)、その受付けた設定データ(以下において「セーブモード設定データ」という)を記憶する。
また、表示・設定部240は、「トナーセーブモード」を無効にする設定データを受付けた場合(図示する例では、ボタン63が選択された場合)、すでに受付けた「トナーセーブモード」を無効にする。具体的には、表示・設定部240は、「セーブモード一時設定データ」を記憶している場合、その「セーブモード一時設定データ」を消去する。また、印刷モード設定部142は、「セーブモード設定データ」を記憶している場合、記憶している「セーブモード設定データ」を消去する。
なお、上記では、印刷モードの受付けをプリンタ200の表示・設定部240が行う場合を説明したが、特にこれに限定しない。例えば、ホスト100の印刷モード設定部142が、設定画面60を表示装置300に表示し、入力装置400を介して、印刷モードを設定する設定データを受付けるようにしてもよい。この場合、ホスト100の印刷モード設定部142は、受付けた設定データをプリンタ200の表示・設定部240に送信する。表示・設定部240は、設定データとして、「セーブモード一時設定データ」および「セーブモード設定データ」を受信した場合、その設定データを記憶する。また、表示・設定部240は、設定データとして、「トナーセーブモード」を無効にする設定データを受付けた場合、すでに「セーブモード一時設定データ」および「セーブモード設定データ」を記憶していれば、記憶しているデータを消去する。
次に、図4および5を用いて、プリンタ200の印刷モードの設定処理および印刷処理について説明する。
図4は、本実施形態の印刷モードの設定処理および印刷処理のフロー図である。図5は、本実施形態の印刷モード設定画面を例示した図である。
図4に示すように、最初に、プリンタドライバ部140の印刷データ生成部141は、アプリケーション部120から送信される印刷ジョブの指示(ドキュメントの画像データ(描画コマンド))を受付ける。そして、印刷データ生成部141は、印刷ジョブの指示を受付けた場合、ホスト100に接続された表示装置300に印刷条件の各種設定画面を表示して、入力装置400を介して印刷条件(印刷枚数、用紙サイズの設定等)の設定を受付ける。そして、印刷データ生成部141は、上記受付けた印刷ジョブの指示および印刷条件にしたがい、印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ200に出力する(S1)。
プリンタ200の通信制御部210は、ホスト100が出力した印刷データを受信した場合、その旨を表示・設定部240に出力する。表示・設定部240は、通信制御部210が出力した印刷データを受信した旨を示すデータを受付けた場合、ステータス管理部230からトナー残量に関するデータを取得する。そして、表示・設定部240は、トナー残量に関するデータが、「トナーロー」の場合、S3に進み、「トナーロー」ではない場合、S4の処理に進む(S2)。
S3では、表示・設定部240は、トナーセーブモードが有効に設定されているか否かの判断を行う。具体的には、表示・設定部240は、
「トナーセーブモード」を有効にするための設定データを記憶している場合(「セーブモード一時設定データ」および「セーブモード設定データ」を記憶している場合)、S5の処理に進み、「トナーセーブモード」を有効にするための設定データを記憶していない場合、S6の処理に進む。なお、表示・設定部240が、「トナーセーブモード」を有効にするための設定データを記憶している場合とは、S1の処理の前に、ユーザから「トナーセーブモード」を有効にするための設定データを受付けている場合である。
S5では、表示・設定部240は、表示画面にプリンタ200が「トナーロー」の状態にあることを示すデータを表示してS8に進む。また、表示・設定部240は、プリンタが「トナーロー」であることを示すデータをホスト100のステータス監視部143に送信するようにしてもよい。この場合、ホスト100のステータス監視部143は、ホスト100に接続されている表示装置300に、プリンタ200が「トナーロー」の状態にあることを示すデータを表示する。なお、表示・設定部240或いはステータス監視部143は、上記の「トナーロー」の状態にあることを示すデータを表示する際に、さらに、プリンタ200をトナーセーブモードに自動的に設定する旨を示すデータを表示するようにしてもよい。
S8では、表示・設定部240は、印刷実行部220を「トナーセーブモード」に設定し、通信制御部210を制御して、S2で受信した印刷データを印刷実行部220に送信させる。印刷実行部220は、受信した印刷データを用いて、トナーセーブモードで印刷処理を実行する。なお、表示・設定部240は、受付けた印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にする設定データ(セーブモード一時設定データ)を記憶している場合は、S8の処理が終了した後、その設定データを消去する。
続いて、S3において、印刷モード設定部142が、S6の処理に進むと判断した場合について説明する。
S6では、表示・設定部240は、表示部にプリンタ200が「トナーロー」であることを示すデータ、およびプリンタ200がトナーセーブモードを有していることを示すデータを表示する。例えば、表示・設定部240は、図5に示す画面40を表示部に表示して、ユーザにプリンタ200に装着されているトナーカートリッジの交換を促し、さらに、トナーセーブモードの存在および機能を紹介する。画面40は、選択ボタン41を有していて、「トナーセーブモード」の設定を行うボタン(図示する例では「OKボタン」)が選択された場合、例えば、画面50に移行して、ユーザから「トナーセーブモード」の設定を受付けるようにする。
画面50は、S1で受付けた印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にするボタン51と、「トナーロー」の場合に「トナーセーブモード」を有効にするボタン52と、トナーセーブモードを設定しないボタン53とを有している。
そして、表示・設定部240は、入力装置400を介して、S2で受付けた印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にする設定データを受付けた場合(図示するボタン51が選択された場合)、受付けた設定データ(セーブモード一時設定データ)を記憶する。また、表示・設定部240は、「トナーロー」の場合に「トナーセーブモード」を有効にする設定を受付けた場合(図示する例では、ボタン52が選択された場合)、受付けた設定データ(セーブモード設定データ)を記憶する。
図3に戻り、説明を続ける。S6の処理の後、表示・設定部240は、上記S3と同様の処理を行う。すなわち、表示・設定部240は、「トナーセーブモード」を有効にするための設定データを記憶している場合、S8の処理に進む。一方、印刷モード設定部142は、「トナーセーブモード」を有効にするための設定データを記憶していない場合、S9の処理に進む。
S9では、表示・設定部240は、印刷実行部220を「通常印刷モード」に設定して、通信制御部210を制御して、S2で受信した印刷データを印刷実行部220に送信させる。印刷実行部220は、受信した印刷データを用いて、通常印刷モードで印刷処理を実行して処理を終了する。
続いて、S2において、表示・設定部240が、トナー残量に関するデータが「トナーロー」ではない場合に進むS4の処理について説明する。
S4では、表示・設定部240は、受付けた印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にする設定を受付けたか否かの判断を行う。具体的には、印刷モード設定部142は、「セーブモード一時設定データ」を記憶している場合に、S8の処理に進む。一方、表示・設定部240は、「トナーロー」の場合に「トナーセーブモード」を有効にする設定を受付けている場合(「セーブモード設定データ」を記憶している場合、および「トナーセーブモード」を有効にする設定を受付けていない場合にS9の処理に進む。
このように、本実施形態では、トナーセーブモードが設定されていない状態で、プリンタがトナーローになった場合、プリンタがトナーセーブモードの機能を有していることをユーザに告知するようにしている。そのため、プリンタにトナーセーブモードが設けられていることを知らないユーザに対して、トナーセーブモードの機能を利用させることができる。
また、本実施形態では、プリンタに装着されたトナーカートリッジがトナーローの場合に、プリンタをトナーセーブモードに移行させる機能を設けるようにしている。そして、ユーザは、トナーローの場合にプリンタをトナーセーブモードに移行させるように設定しておくことで、トナー残量が少なくなった場合、プリンタのトナー消費を自動的に抑えることができる。また、本実施形態では、印刷ジョブを実行する度に、プリンタがトナーローの状態か否かを判断しているため、上記設定をしておけば、トナーカートリッジの交換により、プリンタがトナーローの状態でなくなった場合、自動的に通常印刷モードに復帰させることができる。そのため、ユーザは、上記設定を一度行うだけで、その後は、特に意識することなく、プリンタがトナーローの場合にトナー消費量を抑えた印刷を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、ユーザに対して、トナーセーブモードを効果的に利用させることができるようになる。
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、プリンタ200に、トナーセーブモードが設けられている場合を説明したが、特にこれに限定するものではない。プリンタにトナーセーブモードが設けられていなくても、本発明を適用することができる。具体的には、上述したホスト100の印刷データ生成部141に、トナー消費量を抑える印刷データを生成する機能を設けるようにしておく(例えば、アプリケーション部120から送られてきたドキュメントの画像データに比べて、濃度を低くした印刷データを生成できる機能を設けておく)。そして、印刷データ生成部141に、印刷データを生成する際に、ステータス監視部143にプリンタ200からトナー残量に関する情報を取得させる。印刷データ生成部141は、ステータス監視部143からプリンタ200のトナー残量に関する情報を取得する。ステータス監視部143は、取得したトナー残量に関する情報が「トナーロー」の場合、トナー消費量を抑えて印刷を行うための印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ200に送信する。
また、印刷データ生成部141は、上記取得したトナー残量に関する情報が「トナーロー」の場合、表示装置300に、プリンタ200にトナー消費量を抑えて印刷を行わせるトナーセーブモードの設定ができる旨を示すデータを表示するようにしてもよい。この場合には、印刷データ生成部141は、さらに、表示装置300にトナーセーブモードでの印刷を行うか否かの設定を受付けるための設定画面を表示して、入力装置400を介して、トナーセーブモードの設定を受付ける。そして、印刷データ生成部141は、トナーセーブモードの設定を受付けた場合に、トナー消費量を抑えて印刷を行うための印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ200に送信する。
このように、構成しておくことで、トナーセーブモードが設けられていないプリンタであっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態の印刷モードの設定処理および印刷処理は、上記図4で示した処理のフローに限定するものではない。例えば、図4のS6では、プリンタ200の表示・設定部240が、「トナーセーブモード機能がプリンタに設けられていることの告知」、および「トナーセーブモードの設定の受付」を行う場合を説明したが、特にこれに限定するものではない。「トナーセーブモード機能がプリンタに設けられていることの告知」、および「トナーセーブモードの設定の受付」をホスト100の印刷モード設定部142が行うようにしてもよい。
この場合、例えば、図4のS6において、プリンタ200の表示・設定部240は、トナーローである旨を示すデータを、ホスト100の印刷モード設定部142に送信する。ホスト100の印刷モード設定部142は、トナーローである旨を示すデータを受信した場合、表示装置300に画面40を表示する。印刷モード設定部142は、画面40の「トナーセーブモード」の設定を行うボタン(図示する例では「OKボタン」)の選択を、入力装置400を介して受付けた場合、表示装置300に画面50を表示する。印刷モード設定部142は、表示装置300に画面50を表示して、入力装置400を介して、印刷モードを設定する設定データを受付ける。そして、印刷モード設定部142は、受付けた設定データをプリンタ200の表示・設定部240に送信する。表示・設定部240は、設定データを受信して、受信した設定データに対して、上述のS6で受付けた設定データに対する処理と同様の処理を行なう。また、例えば、図4に示すS3の処理を行なわずに、S6の処理を行い、ユーザからトナーセーブモードの設定をするか否かを受付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、プリンタ200の表示・設定部240が、印刷実行部220の印刷モードを設定する場合について説明したが、特にこれに限定するものではない。印刷実行部220の印刷モードの設定を、ホスト100のプリンタドライバ部140が行なうようにしてもよい。この場合、ホスト100の印刷データ生成部141が印刷データを出力する前に、印刷モード設定部142にプリンタ200の印刷モードを設定させるようにする。具体的には、印刷モード設定部142は、ステータス監視部143にプリンタ200からトナー残量に関する情報を取得させ、その後、上述した図4のS2〜S7に相当する処理を行なう。そして、印刷モード設定部142は、プリンタ200の印刷実行部220の印刷モードを設定するデータをプリンタ200に出力することで、印刷実行部220の印刷モードを設定する。印刷データ生成部141は、印刷モードが設定されたプリンタ200に生成した印刷データを出力し、印刷処理を行わせる。
また、上記実施形態の説明では、トナーセーブモードを有効にする設定では、受付けた印刷ジョブに対して「トナーセーブモード」を有効にする設定、および「トナーロー」の場合に「トナーセーブモード」を有効にする設定を受付ける場合について説明したが、特にこれに限定するものではない。例えば、上記の設定に加えて、さらに、プリンタのトナー残量、および印刷ジョブに関係なく「トナーセーブモード」を有効にする設定を受け付ける機能を設けるようにしてもよい。このようにしておけば、続けて試し印刷等を行う場合でも、印刷ジョブ毎にトナーセーブモードを設定する必要がなくなり、ユーザの操作負担を軽減することができる。
また、上記実施形態では、ホスト100とプリンタ200とが一対一で接続されている場合について説明したが、これは例示に過ぎない。例えば、プリンタ200に複数台のコンピュータが接続されたネットワーク印刷システムとしてもよい。
また、本実施形態の説明では、プリンタ200には、トナーを用いて印刷処理を行うレーザプリンタを用いる場合について説明したが、これは例示に過ぎない。トナー以外の着色剤(インク等)を用いるプリンタを本発明の印刷システムに適用するようにしてもよい。
本発明の実施形態の印刷システムの機能構成図である。 本発明の実施形態の印刷システムのハードウェア構成図である。 本実施形態の印刷モード設定画面を例示した図である。 本実施形態の印刷モードの設定処理および印刷処理のフロー図である。 本実施形態の印刷モード設定画面を例示した図である。
符号の説明
100…ホスト、101…CPU、102…主記憶装置、103…補助記憶装置、104…インタフェース、110…OS部、120…アプリケーション部、130…I/O部、140…プリンタドライバ部、141…印刷データ生成部、142…印刷モード設定部、143…ステータス監視部、200…プリンタ、201…CPU、202…RAM、203…ROM、204…インタフェース、205…印刷機構、210…通信制御部、220…印刷実行部、230…ステータス管理部、240…表示・設定部

Claims (8)

  1. トナーを用いて印刷を行うプリンタにおいて、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタであって、
    トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、
    前記トナー残量が所定量以下であることを検知した場合に、省トナーモードで印刷を実行する手段と、
    を有すること
    を特徴とするプリンタ。
  2. 上位装置から印刷指示を受付け、トナーを用いて印刷を行うプリンタにおいて、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタであって、
    表示部と、
    トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、
    前記トナー残量が所定量以下であることを検知した場合に、前記プリンタが省トナーモードで印刷が可能であることを操作者に通知する手段と、を有し、
    前記通知する手段は、前記通知を、前記表示部或いは前記上位装置を介して行うこと
    を特徴とするプリンタ。
  3. 請求項2に記載のプリンタであって、
    前記通知する手段が前記通知をした後、操作者から省トナーモードの設定を受付ける手段と、
    前記省トナーモードの設定を受付けた場合に省トナーモードで印刷処理を実行する手段と、を有すること
    を特徴とするプリンタ。
  4. 上位装置から印刷指示を受付け、トナーを用いて印刷を行うプリンタにおいて、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタであって、
    操作者から各種設定を受付ける設定部と、
    トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、
    前記トナー残量が所定量以下であることを検知した場合に、省トナーモードで印刷を行うか否かの設定を受付ける手段と、
    前記省トナーモードの設定を受付けた場合に省トナーモードで印刷処理を実行する手段と、を有し、
    前記設定を受付ける手段は、省トナーモードで印刷を行うか否かの設定を、上記設定部、或いは上記上位装置を介して受付けること
    を特徴とするプリンタ。
  5. 印刷データを生成して、該生成した印刷データを出力する上位装置と、前記上位装置が出力した印刷データを受付けて、該印刷データに基づいてトナーを用いて印刷を行うプリンタであって、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタと、を有する印刷システムにおいて、
    前記プリンタは、
    表示部と、
    トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、
    前記トナー残量が所定量以下であることを検知した場合、前記プリンタが省トナーモードで印刷が可能であることを操作者に通知する手段と、を有し、
    前記通知する手段は、前記通知を、前記表示部或いは前記上位装置を介して行うこと
    を特徴とする印刷システム。
  6. 請求項5に記載の印刷システムであって、
    前記プリンタは、
    前記通知する手段が前記通知をした後、操作者から省トナーモードの設定を受付ける手段と、
    前記省トナーモードの設定を受付けた場合、省トナーモードで印刷処理を実行する手段と、を有すること
    を特徴とする印刷システム。
  7. 印刷データを生成して、該生成した印刷データを出力する上位装置と、前記上位装置が出力した印刷データを受付けて、該印刷データに基づいてトナーを用いて印刷を行うプリンタであって、用いるトナー量を抑制して印刷を行う省トナーモードでの印刷が可能なプリンタと、を有する印刷システムにおいて、
    前記プリンタは、
    操作者から各種設定を受付ける設定部と、
    トナー残量が所定量以下であるか否かを検知する手段と、
    前記トナー残量が所定量以下であることを検知した場合に、省トナーモードで印刷を行うか否かの設定を受付ける手段と、
    前記省トナーモードの設定を受付けた場合に省トナーモードで印刷処理を実行する手段と、を有し、
    前記設定を受付ける手段は、省トナーモードで印刷を行うか否かの設定を、上記設定部、或いは上記上位装置を介して受付けること
    を特徴とする印刷システム。
  8. トナーを用いて印刷を行うプリンタを制御する処理を上位装置に実行させるプリンタドライバであって、
    前記プリンタからトナー残量に関する情報を取得するステップと、
    前記取得した情報が、トナー残量が所定の量以下であることを示している場合、操作者に前記プリンタのトナー消費量を抑えて印刷を行わせる省トナーモードでの印刷ができる旨を通知するステップと、
    前記操作者から、省トナーモードでの印刷を行うか否かの設定を受付けるステップと、
    前記省トナーモードの設定を受付けた場合に、トナー消費量を抑えた印刷を前記プリンタに行わせる印刷データを生成するステップと、
    前記生成した印刷データをプリンタに出力するステップと、を前記上位装置に実行させること
    を特徴とするプリンタドライバ。
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