JP2004343157A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像入力時に使用した一時退避領域に書き込まれた画像データに対しても上書き消去ができ、途中で電源が切れた後の再起動後にも処理を継続でき、実行タイミングや処理スピードにおいて、リソースの空き時間により最適な動作ができ、残留磁気等の影響により消去後のデータの解析が行われる危険性を排除することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、入力された画像信号を記憶するための1次記憶部と、これに入力された画像信号のデータ形式を変換する手段とこれによりデータ形式を変換された画像信号を記憶する領域を設けて記憶する手段と1次記憶部の画像信号を保存するための2次記憶部とから構成される記憶装置と、画像信号を記憶する領域のデータを2次記憶部に保存する手段と、2次記憶部の特定の領域に対してデータ転送が可能か否かを判定する手段と、を有し、画像の上書きを行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、画像読み取り手段又はデジタル画像入力手段と、画像読み取り手段により読み取った画像信号をディジタル信号に変換した画像データ又はデジタル画像入力手段から入力された画像データを記憶する半導体メモリ並びにハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置と、で構成される画像形成装置におけるデータ転送開始タイミングと、半導体メモリ、大容量記憶装置のリソース占有のタイミングの管理・制御技術・データのセキュリティに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像データをハードディスクやメモリに一旦記憶し、そこから任意の原稿の画像データを所望の部数分だけ繰り返し読み出してプリントアウトする電子ソート機能を備えたデジタル複写機が知られている。
【0003】
ところが、機密性の高い文書や他人に知られたくない文書をコピー処理した場合、ハードディスクやメモリに新たなデータが上書きされるまでの間は、そのハードディスク等内にコピー処理が既に終了している文書の画像データが残ることがあり、機密性が十分に保護されないという問題があった。
【0004】
そこで、ハードディスク等に記憶された画像データの十分な機密保護を実現できる画像形成装置及び画像処理方法が開発された(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
この画像形成装置及び画像処理方法によると、コピーが終了した画像データがハードディスクのどの領域にあるかを確認して、その画像データに対して消去中止要求があるか否かが判別される。その答が否定(NO)の場合は、ハードディスク内に画像データを消去すべき領域が存在するか否かが判別され、その答が肯定(YES)の場合は、画像データを消去すべき領域の中の一領域に記憶されている画像データが画像データと乱数によって上書き、消去され、コピー開始などの割り込みによって発生する消去中止要求が入力されるまで、又は画像データを消去すべき領域がなくなるまで、繰り返し実行される。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−284572号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、コピーなどの確定した画像に対してデータの消去をおこなうかどうかの判定を行い、その判定結果に従い、乱数によってデータの上書きを他の割り込みが発生するか、対象領域がなくなるまで行っているにすぎず、画像入力時に使用した一時退避領域などに書き込まれた画像データに対しては画像の上書き消去の対象となっていない。
【0008】
また、上記の従来技術では、途中で電源が切れてしまった場合に、再起動後、処理を継続することが難しく、実行タイミング・処理スピードにおいても、リソースの空き時間により最適な動作をすることが難しい。
【0009】
さらには、画像データを記憶する記憶装置では、残留磁気などの影響により、消去後のデータの解析が行える場合があるので、十分な機密保護を実現するためには、その危険性を排除する必要もある。
【0010】
そこで、本発明は、画像入力時に使用した一時退避領域などに書き込まれた画像データに対しても画像の上書き消去の対象とすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、途中で電源が切れてしまった場合に再起動後、処理を継続することが可能であり、実行タイミング・処理スピードにおいても、リソースの空き時間により最適な動作ができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、NAS方式を採用することにより、画像データを記憶する記憶装置において残留磁気などの影響により消去後のデータの解析が行われる危険性を極力排除することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、画像形成装置は、入力された画像信号を記憶するための1次記憶部と、1次記憶部に入力された画像信号のデータ形式を変換するデータ形式変換手段と、データ形式変換手段によりデータ形式を変換された画像信号を記憶する領域を設けて記憶する手段と、1次記憶部の画像信号を保存するための2次記憶部と、を有する記憶装置と、画像信号を記憶する領域のデータを2次記憶部に保存する手段と、2次記憶部の特定の領域に対してデータ転送が可能か否かを判定する手段と、を有する画像形成装置であって、画像の上書きを行うことを特徴とするものである。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、画像形成装置は、バックグラウンドで画像データの消去処理を行う請求項1記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、画像形成装置は、省電力動作モード時に動作モードに応じて画像データの消去処理を行う請求項1または2記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、画像形成装置は、画像データの消去処理中に電源が切れた場合に復旧して消去を行う請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置であること特徴とするものである。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、画像形成装置は、起動時に指定領域を一括して画像データの消去を行う請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、画像形成装置は、起動時に指定領域を空き時間を使用して画像データの消去を行う請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0019】
請求項7記載の発明によれば、画像形成装置は、画像形成装置の使用状況に応じて、画像データの消去処理スピードを変更する請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0020】
請求項8記載の発明によれば、画像形成装置は、画像データの消去を行う対象領域であったが、実際には他の画像により上書きされており、画像データの消去を行う必要がなくなった場合には画像データの消去を行わない請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0021】
請求項9記載の発明によれば、画像形成装置は、画像データの消去を行うモジュールは、本体のソフトとは独立しており、オプションとして機能の追加をすることができる請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0022】
請求項10記載の発明によれば、画像形成装置は、モジュールが追加される前の画像データについても消去の対象になる請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0023】
請求項11記載の発明によれば、画像形成装置は、画像データの消去が行われている際にユーザに対して画像データの消去が行われていることを表示する手段をさらに有する請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置であることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明による画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
前述のように、本発明による画像形成装置の概略は、以下のとおりである。
【0026】
すなわち、第1に、画像読み取り手段又はデジタル画像入力手段と、画像読み取り手段により読み取った画像信号をデジタル信号に変換した画像データ又はデジタル画像入力手段から入力されたCMYK・RGB等の画像データ(以下色画像という。)を記憶する半導体メモリ又はハードディスクドライブ等の記憶装置とで構成される記憶手段と、を有する画像形成装置において、ハードディスクドライブ等の不揮発の記憶装置における画像の機密保持を達成する。
【0027】
第2に、画像入力手段から入力された画像データは、画像形成装置のソート機能や集約機能、蓄積機能などを達成するために、画像データを記憶する記憶装置に記録される。その方式は記憶領域を管理するテーブルを使用して、断片的な画像データの塊がリンクされ関連付けられており、読み出し時にそのリンクをたどることにより、画像を形成する。
【0028】
第3に、画像形成装置における一般的な画像の消去とはこの画像の関連付けられたFATの情報を削除することにより、対象の画像データを形成することができないようにする。
【0029】
上記方法では、画像のデータ自体は記憶装置内に残っており、解析などによって画像の一部などを表示することが可能である。そこで、本発明では、この点を鑑み、対象の画像領域の画像データに対して、NAS(Network Attached Storage)推奨方式にて画像領域に上書きを行うことにより、上記、画像のデータの物理的な消去(以下データの消去は物理的な消去を指す)を実施し、データの機密性を達成する方法を提供する。
【0030】
さらに、画像形成装置のパフォーマンスを落とさないように、実行するタイミングの制御手段と省エネ等での画像の上書き機能の実現手段、途中で電源を切られてしまった際の復帰・継続手段などについての手段を提供する。
【0031】
まず、本発明による画像形成装置の一実施形態として請求項1記載の発明に相当する実施例ついて説明する。
【0032】
図1には、本発明による画像形成装置の一実施形態における融合機の構成図が示されている。
【0033】
融合機1は、ソフトウェア群2と、融合機起動部3と、ハードウェア資源4とを含んで構成される。
【0034】
融合機起動部3は、融合機1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション層5およびプラットフォーム6を起動する。例えば、融合機起動部3は、アプリケーション層5およびプラットフォーム6のプログラムを、外部記憶手段に対応するハードディスク装置(以下、HDDという)などから読み出し、読み出した各プログラムをメモリ領域に転送して起動する。
【0035】
ハードウェア資源4は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)11と、カラーレーザプリンタ( Color LP)12と、スキャナやファクシミリなどのハードウェアリソース13とを含む。
【0036】
また、ソフトウェア群2は、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステム(以下、OSという)上に起動されているアプリケーション層5とプラットフォーム6とを含む。アプリケーション層5は、プリンタ、コピー、ファックスおよびスキャナなどの画像形成にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うプログラムを含む。
【0037】
すなわち、アプリケーション層5は、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ21と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ22と、ファックス用アプリケーションであるファックスアプリ23と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ24とを含む。
【0038】
また、プラットフォーム6は、アプリケーション層5からの処理要求を解釈してハードウェア資源4の獲得要求を発生するコントロールサービス層9と、1つ以上のハードウェア資源4の管理を行ってコントロールサービス層9からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下、SRMという)39と、SRM39からの獲得要求に応じてハードウェア資源4の管理を行うハンドラ層10とを含む。
【0039】
コントロールサービス層9は、ネットワークコントロールサービス(以下、NCSという)31、デリバリーコントロールサービス(以下、DCSという)32、オペレーションパネルコントロールサービス(以下、OCSという)33、ファックスコントロールサービス(以下、FCSという)34、エンジンコントロールサービス(以下、ECSという)35、メモリコントロールサービス(以下、MCSという)36、ユーザインフォメーションコントロールサービス(以下、UCSという)37、システムコントロールサービス(以下、SCSという)38等の1つ以上のサービスモジュールを含むように構成されている。
【0040】
なお、プラットフォーム6は、予め定義されている関数により、アプリケーション層5からの処理要求を受信可能とするAPI53を有するように構成されている。OSは、アプリケーション層5およびプラットフォーム6の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
【0041】
NCS31のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、各アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
【0042】
例えば、NCS31は、ネットワークを介して接続されるネットワーク機器とのデータ通信をhttpd(HyperText Transfer Protocol Daemon)により、HTTP(HyperText Transfer Protocol )で制御する。
【0043】
DCS32のプロセスは、蓄積文書の配信などの制御を行う。OCS33のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となるオペレーションパネルの制御を行う。
【0044】
FCS34のプロセスは、アプリケーション層5からPSTNまたはISDN網を利用したファックス送受信、バックアップ用のメモリで管理されている各種ファックスデータの登録/引用、ファックス読み取り、ファックス受信印刷などを行うためのAPIを提供する。
【0045】
ECS35のプロセスは、白黒レーザプリンタ11、カラーレーザプリンタ12、ハードウェアリソース13などのエンジン部の制御を行う。MCS36のプロセスは、メモリの取得および開放、HDDの利用などのメモリ制御を行う。UCS37は、ユーザ情報の管理を行うものである。
【0046】
SCS38のプロセスは、アプリケーション管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、ハードウェア資源管理、割り込みアプリケーション制御などの処理を行う。
【0047】
SRM39のプロセスは、SCS38と共にシステムの制御およびハードウェア資源4の管理を行うものである。例えば、SRM39のプロセスは、白黒レーザプリンタ11やカラーレーザプリンタ12などのハードウェア資源4を利用する上位層からの獲得要求に従って調停を行い、実行制御する。
【0048】
具体的には、SRM39のプロセスは獲得要求されたハードウェア資源4が利用可能であるか(他の獲得要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば獲得要求されたハードウェア資源4が利用可能である旨を上位層に通知する。
【0049】
また、SRM39のプロセスは上位層からの獲得要求に対してハードウェア資源4を利用するためのスケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
【0050】
また、ハンドラ層10は後述するファックスコントロールユニット(以下、FCUという)の管理を行うファックスコントロールユニットハンドラ(以下、FCUHという)40と、プロセスに対するメモリの割り振り及びプロセスに割り振ったメモリの管理を行うイメージメモリハンドラ(以下、IMHという)41とを含む。
【0051】
SRM39およびFCUH40は、予め定義されている関数によりハードウェア資源4に対する処理要求を送信可能とするエンジンI/F54を利用して、ハードウェア資源4に対する処理要求を行う。
【0052】
融合機1は、各アプリケーションで共通的に必要な処理をプラットフォーム6で一元的に処理することができる。
【0053】
次に、融合機1のハードウェア構成について説明する。図2には、本発明による画像形成装置に一実施形態における融合機のハードウェア構成図が示されている。
【0054】
融合機1は、コントローラ60と、オペレーションパネル70と、FCU80と、USBデバイス90と、IEEE1394デバイス100と、エンジン部120とを含む。
【0055】
また、コントローラ60は、CPU61と、システムメモリ(MEM−P)62と、ノースブリッジ(以下、NBという)63と、サウスブリッジ(以下、SBという)64と、ASIC66と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、HDD68とを含む。
【0056】
オペレーションパネル70は、コントローラ60のASIC66に接続されている。また、FCU80、USBデバイス90、IEEE1394デバイス100、エンジン部120は、コントローラ60のASIC66にPCIバスで接続されている。
【0057】
コントローラ60は、ASIC66にローカルメモリ67、HDD68などが接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続されている。このように、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続すれば、CPU61のインタフェースが公開されていない場合に対応できる。
【0058】
なお、ASIC66とNB63とはPCIバスを介して接続されているのでなく、AGP(Accelerated Graphics Port )65を介して接続されている。このように、図1のアプリケーション層5やプラットフォーム6を形成する一つ以上のプロセスを実行制御するため、ASIC66とNB63とを低速のPCIバスでなくAGP65を介して接続し、パフォーマンスの低下を防いでいる。
【0059】
CPU61は、融合機1の全体制御を行うものである。CPU61は、NCS31、DCS32、OCS33、FCS34、ECS35、MCS36、UCS37、SCS38、SRM39、FCUH40およびIMH41をOS上にそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション層5を形成するプリンタアプリ21、コピーアプリ22、ファックスアプリ23、スキャナアプリ24を起動して実行させる。
【0060】
NB63は、CPU61、システムメモリ62、SB64およびASIC66を接続するためのブリッジである。システムメモリ62は、融合機1の描画用メモリなどとして用いるメモリである。SB64は、NB63とROM、PCIバス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。また、ローカルメモリ67はコピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。
【0061】
ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。HDD68は、画像データの蓄積、文書データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積などを行うためのストレージである。また、オペレーションパネル70は、オペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う操作部である。
【0062】
次に、本発明による画像形成装置の一実施形態の動作について説明する。
【0063】
まず、1次記憶部の記憶領域の取得、解放を実行する管理テーブルと動作フローについて説明する。
【0064】
1次記憶部の取得、開放を管理するには画像IDテーブル、ディスクリプタテーブル、ブロックテーブルの3つの管理テーブルを用いて実現している。
【0065】
まず、画像IDテーブルについて説明する。画像IDテーブルは、1テーブルが画像IDと、開始ディスクリプタテーブルIDとで構成されている(図3)。画像IDは1次記憶部と2次記憶部間で共通のユニークなIDであり、各記憶部で異なった画像で重複したIDが存在してはならない。
【0066】
また、画像IDは0(NULL)を画像IDテーブル上の初期状態とするためにシステム予約IDとして使用できないものとする。
【0067】
開始ディスクリプタテーブルIDは最初に取得したディスクリプタテーブルIDを示す。画像IDテーブルの初期状態は画像IDをNULL、開始ディスクリプタテーブルIDはEOD(End Of Descriptor )状態にしておく。
【0068】
次に、ディスクリプタテーブルについて説明する。ディスクリプタテーブルは、1テーブルが開始ブロックID、使用ブロック数、次ディスクリプタテーブルIDで構成されている(図4参照)。
【0069】
使用ブロック数は、開始ブロックから連続的に取得しているブロック数を意味し、次ディスクリプタテーブルIDは、記憶領域を連続的に使用できない場合にチェーン構造にして非連続的に取得、管理可能にするための手段である。
【0070】
開始ブロックIDは、EOB(End Of Block)コードが挿入されていると未使用ディスクリプタと判定し、次ディスクリプタテーブルIDは、EOT(End Of Table)が挿入されている場合はチェーンの最後と判定する(図4参照)。
【0071】
ディスクリプタテーブルの初期状態も同様に開始ブロックはEOBに、使用ブロック数は0、そして次ディスクリプタテーブルIDはEOT状態にしておく。
【0072】
最後に、ブロックテーブルについて説明する。ブロックテーブル1(図5(a))は、1次記憶領域を固定長サイズに細分化(ブロック化、以降ブロックと呼ぶ)し、1ブロックを1ビットで表し、0を未使用ブロック、1を使用ブロックと定義し、記憶領域の使用状態を管理する。ブロックテーブル1の初期状態は全て0(未使用状態)にしておく。
【0073】
また、1画像データにつき最小で1画像IDテーブル+1ディスクリプタテーブル+1ブロックになるため、画像IDテーブルとディスクリプタテーブルの各テーブルの最大数はブロック数分確保しておけばよいことになる。
【0074】
次に、1次記憶部の取得処理の動作フローについて図6、図7、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0075】
動作フローチャート中に記述されているテーブルIDカウンタと取得済ブロックカウンタは取得処理時に使用する変数である。
【0076】
取得処理は取得要求が発生(図6のステップS61)すると、まず入力値に画像IDと、取得するブロックの連続性を指示する連続ブロック数と、該連続ブロック数を複数取得指示可能にするディスクリプタテーブル個数が必要なためこの入力値に異常がないか評価する(ステップS62)。
【0077】
入力値に異常があれば入力パラメータ異常を返し(ステップS63)処理を抜ける。次に画像IDテーブル取得処理時に必要なテーブルIDカウンタと取得済ディスクリプタテーブルカウンタの初期化を行う(ステップS64)。
【0078】
入力値が正常ならば最初に画像IDテーブル取得を試みる(ステップS65)。画像IDテーブルの取得は画像IDがNULL値になっているテーブルを画像IDテーブルの先頭からループ検索する。
【0079】
テーブルIDカウンタが最終テーブルID値になった場合(ステップS66)は全て使用されているため画像IDテーブル取得不能と判定し画像IDテーブルフルを返し(ステップS67)処理を抜ける。
【0080】
画像IDテーブルを検索した結果(ステップS68)、画像IDが存在した場合はテーブルIDカウンタを加算し(ステップS69)、再度ステップS66へ戻る。空き画像IDテーブルが存在した場合は、対象画像IDテーブルの画像IDに要求画像IDを設定する(ステップS70)。
【0081】
次に、ディスクリプタテーブル取得を試みる(図7のステップS71)。最初にディスクリプタ取得処理に必要なテーブルIDカウンタを0に、前ディスクリプタテーブルIDをEODに初期化する(ステップS72)。ディスクリプタテーブルの取得は開始ブロックがEOBになっているテーブルをディスクリプタテーブルの先頭からループ検索する。
【0082】
テーブルIDカウンタが最終テーブルID値になった場合(ステップS73)は全て使用されているためディスクリプタテーブル取得不能と判定しディスクリプタテーブルフルを返し(ステップS74)処理を抜ける。
【0083】
ディスクリプタテーブルを検索した結果(ステップS75)、開始ブロックがEOB以外の値の場合はテーブルIDカウンタを加算し(ステップS76)、再度ステップS73へ戻る。
【0084】
空きディスクリプタテーブルが存在した場合は、前ディスクリプタテーブルIDがEODの場合(ステップS77)は最初のディスクリプタテーブルと判定し、取得済の画像IDテーブルの開始ディスクリプタテーブルIDに検索したディスクリプタテーブルIDを設定する(ステップS78)。
【0085】
前ディスクリプタテーブルIDにEOD以外の値が代入されている場合は、前ディスクリプタテーブルIDに設定されているディスクリプタテーブルの次ディスクリプタテーブルIDに検索したディスクリプタテーブルIDを設定する(ステップS79)。
【0086】
ディスクリプタテーブルを取得できたことで前ディスクリプタテーブルIDに取得したテーブルIDカウンタを設定し、取得済ディスクリプタテーブルカウンタを加算する(ステップS80)。
【0087】
最後に、ブロックテーブル1取得を試みる(図8のステップS81)。
【0088】
最初にブロック取得処理に必要なブロックIDカウンタ、開始ブロックIDと未使用ブロックカウンタをそれぞれ0に初期化する(ステップS82)。ブロックテーブル1の取得は0になっているビットをブロックテーブル1の先頭からループ検索する。
【0089】
ブロックIDカウンタが最終ブロックID値になった場合(ステップS83)は全て使用されているためブロック取得不能と判定し、ブロックテーブルフルを返し(ステップS84)処理を抜ける。
【0090】
ブロックテーブル1を検索した結果、ビットが1の場合(ステップS85)は未使用ブロックカウンタをリセット(ステップS86)し、ブロックIDカウンタを加算(ステップS87)させ、再度ステップS83へ戻る。
【0091】
空きブロックが存在した場合は、未使用ブロックカウンタが初期化されているか判定(ステップS88)し、初期化されている場合は連続取得を開始する開始ブロックと判断し開始ブロックIDにブロックIDカウンタを保持(ステップS89)する。
【0092】
その後未使用ブロックカウンタを1加算(ステップS90)する。加算した結果、要求されたブロック数分取得できたか判定(ステップS91)し、取得していない場合は(ステップS87)まで戻る。
【0093】
取得できた場合はディスクリプタテーブルの開始ブロックに開始ブロックIDと使用ブロック数には未使用ブロックカウンタを設定(ステップS92)する。
【0094】
最後に、入力パラメータ中のディスクリプタテーブル個数と取得済ディスクリプタテーブルカウンタを比較し(ステップS93)、一致した場合は取得完了と判断し取得完了を返し(ステップS94)処理を抜ける。一致しない場合は次ディスクリプタテーブルを取得するためS71へ戻る。
【0095】
以上で1次記憶部の記憶領域を取得することが可能となる。
【0096】
次に、1次記憶部の解放処理の動作フローについて図9、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
解放処理は解放要求が発生(図9のステップS101)すると、まず入力値に画像IDが必要なためこの入力値に異常がないか評価する(ステップS102)。入力値に異常があれば入力パラメータ異常を返し(ステップS103)、処理を抜ける。
【0098】
次に、画像IDテーブル検索処理時に必要なテーブルIDカウンタの初期化を行う(ステップS104)。入力値が正常ならば最初に画像IDテーブル検索を試みる(ステップS105)。
【0099】
画像IDテーブルの画像IDが入力パラメータの画像IDと一致するまで画像IDテーブルの先頭からループ検索する。テーブルIDカウンタが最終テーブルID値になった場合(ステップS106)は、全て該当画像IDテーブルなし判定し、該当画像IDなしを返し(ステップS107)処理を抜ける。
【0100】
画像IDテーブルを検索した結果(ステップS108)、画像IDが異なった場合は、テーブルIDカウンタを加算し(ステップS109)、再度ステップS106へ戻る。
【0101】
画像IDテーブルが存在した場合は、ディスクリプタテーブルの解放、ブロックテーブル1の解放を試みる(ステップS110)。
【0102】
ディスクリプタテーブル解放では検索した画像IDテーブルの開始ディスクリプタテーブルIDをもとに解放画像IDが使用している最終ディスクリプタテーブルを検索していく。
【0103】
最終ディスクリプタはディスクリプタテーブルの次ディスクリプタテーブルIDがEOTになっていることで判定できる。ディスクリプタテーブルの解放順はチェーン構造上、最後のテーブルから解放するようにしなければならない。
【0104】
まず、画像IDテーブルに入力されている開始ディスクリプタテーブルIDをディスクリプタIDカウンタに、前ディスクリプタテーブルIDをEOTに設定し(図10のステップS111)、ディスクリプタIDカウンタからディスクリプタテーブルをループ検索する。
【0105】
テーブルIDカウンタが最終テーブルID値になった場合(ステップS112)は、ディスクリプタ管理テーブル異常と判定し、ディスクリプタテーブル異常を返し(ステップS113)、処理を抜ける。
【0106】
ディスクリプタテーブルを検索した結果(ステップS114)、次ディスクリプタテーブルIDがEOT以外の値の場合、前ディスクリプタテーブルIDにテーブルIDカウンタを設定、テーブルIDカウンタに次ディスクリプタテーブルIDを再設定(ステップS115)し、再度ステップS112へ戻る。
【0107】
次ディスクリプタテーブルIDがEOTの場合は、前ディスクリプタテーブルIDに設定されているディスクリプタテーブルIDの次ディスクリプタテーブルIDをEOTに設定する(ステップS116)。
【0108】
解放対象ディスクリプタテーブルIDが決定すると最後にブロックテーブル解放を試みる。ブロックの解放はディスクリプタテーブル中の開始ブロックから使用ブロック数分ビットを0に設定すればよい(ステップS117)。
【0109】
解放処理が完了すると前ディスクリプタテーブルIDを参照し(ステップS118)、EOTの場合はディスクリプタテーブルとブロックテーブル1の解放が完了したと判定し処理を抜ける(ステップS119)。EOTでない場合はステップS112へ戻り、解放処理を継続する。
【0110】
2次記憶部の取得、解放処理は1次記憶部の取得、解放処理と構造が共通のため図3〜図9と同様になる。
【0111】
但し、2次記憶領域には、画像の上書き対象のブロックを特定する為、ブロックテーブル1(図5(a))と同様のものブロックテーブル2を上書きオプションモジュール専用のブロックテーブルとして用意し、ブロックテーブル2内のBit n個中に(図5(b)のn)Bitが何個立っているのかのカウント数も保存する配列(以下、カウント数テーブル)も用意しておく。
【0112】
上書きオプションモジュールでは、カウント数テーブル(図5(b))のデータを随時参照しながら、2次記憶領域におけるデータの上書き削除が必要かどうかを判断する。その際に、実際の削除領域を通知する為にブロックテーブル1とは別にテーブルを用意し、上書き箇所を特定するテーブルとしてブロックテーブル2をもつ。
【0113】
ブロックテーブル2(図5(a))及びカウント数テーブル(図5(b))は、ブロックテーブル1の初期状態時に一緒に作成され、初期化される。このとき、2次記憶領域に前回起動時のテーブルが保存されていれば、読み出して、展開する。
【0114】
これらは、ブロックテーブル1(図5(a))にBit が立った際には、ブロックテーブル2に対してもBit を立て、カウント数も更新する。そしてブロックテーブル2及びカウント数テーブル(図5(b))を2次記憶領域に保存する。
【0115】
また、ブロックテーブルは1次記憶領域に比べ記憶領域の容量が大きいため固定長サイズにブロック化する際の単位を論理アドレス上連続的な複数のセクタの固まりで管理している。
【0116】
また、2次記憶部にはアクセス不可能な領域を保存するためにアクセス不可能ブロックテーブルを設けている。2次記憶部は大容量記憶装置をターゲットにしており、例えば大容量記憶装置としてハードディスクドライブがある。
【0117】
ハードディスクドライブへのアクセスは物理アドレスでなく論理アドレス方式で行い、論理アドレス指定したセクタが不良セクタだった場合、ハードディスクドライブは自動的に代替セクタ領域に割り当て直し、論理アドレス上は連続して使用可能なように制御しまう。しかし、物理アドレス上では不良セクタを代替セクタに割り当ててしまった結果上、不良セクタアドレス前後は非連続になるためヘッドシークが発生してしまいデータ転送時間に微妙な影響が生じさせてしまう。
【0118】
該アクセス不可能ブロックテーブルは、ハードディスクドライブの代替セクタ処理を抑制させるために不良セクタが発生したアドレスをアクセス禁止にするために管理しておくテーブルである。
【0119】
2次記憶部アクセス禁止テーブルは図11に示す。
【0120】
初期状態は0とするが、0だとセクタ0がアクセス禁止セクタと誤検出してしまうため、これを抑制するために2次記憶部アクセス禁止テーブルに登録されているセクタ個数を示す登録カウンタも用意し、登録カウンタが0になっている場合はアクセス禁止セクタが登録されていないことを表すようにする。
【0121】
アクセス禁止テーブルと登録カウンタは2次記憶部に保存されて、電源投入時に2次記憶部から1次記憶部へ転送され参照可能になっている。
【0122】
また、アクセス禁止単位をブロック化単位でなく、セクタ単位で管理している理由はブロック化する際のセクタ数が変更になったり、2次記憶部のパーティション変更等で使用可能な先頭セクタアドレスが変更になり結果、先頭ブロックの開始セクタずれが生じ登録しておいた不良セクタとブロックとの整合性がとれなくなってしまってもよいように考慮した結果である。
【0123】
アクセス禁止セクタとして不良セクタを対象にした場合の登録動作フローを図12に示す。
【0124】
不良セクタは通常ハードディスクドライブ読み出し時に検出されるため、読み出し動作で登録制御が発生する。読み出し制御を行った結果、読み出しセクタが不良セクタだったかどうか評価する(ステップS121)。
【0125】
不良セクタが発生していなければ処理を抜ける。不良セクタだった場合は登録カウンタを1つ加算し、“登録カウンタ−1”のテーブルへ不良セクタアドレスを登録(ステップS122)し、処理を抜ける。
【0126】
また、ここでは図として表記しないが登録カウンタを有限にして管理し登録カウンタ数を超えてしまった場合は不良セクタ等でアクセス禁止セクタが多発しているためハードディスクドライブの信頼性が低下していることを理由として交換指示を促すことも可能である。
【0127】
次に、アクセス禁止セクタを2次記憶部のブロックテーブルに反映する動作フローを図13に示す。
【0128】
2次ブロックテーブルの初期化終了後、内部ループ処理用のカウンタの初期化を行い(ステップS131)、ループカウンタと登録カウンタ値を比較(ステップS132)し、値が等しければ処理を抜ける。
【0129】
値が一致しなければアクセス禁止セクタが存在すると判断しアクセス禁止セクタテーブルからセクタを取得しさらにブロック変換してブロックテーブル中の対象ブロックを予め使用ブロック状態に設定し、ループカウンタを加算(ステップS133)して、ステップS132へ戻る。
【0130】
圧縮伸長器によりデータ圧縮(データ変換)された画像データを1次記憶領域の取得手段と2次記憶領域の取得手段を用いることで各領域の任意の容量取得も、固定の容量取得も可能となる。
【0131】
データ転送を分割する場合は、1次記憶領域を固定容量で確保し固定容量分データ変換完了してから2次記憶装置に転送することを繰り返すことで分割転送が可能になる。
【0132】
1回のデータ転送で1次記憶領域のデータ転送を制御する動作フローを図14に示す。
【0133】
まず、データ変換後の領域が全て確保できるだけの領域を確保する(ステップS141)。この領域は圧縮伸長器の特性によりデータ圧縮前の容量を越えてしまう可能性がある時はその分も考慮して確保する必要がある。
【0134】
次に、圧縮伸長器を用いデータ圧縮させ(ステップS142)、圧縮した画像データをステップS141で確保した1次記憶領域に保存する(ステップS143)。
【0135】
保存完了後、圧縮した画像データ領域に対し、2次記憶領域にデータ圧縮後の容量を確保する(ステップS144)。確保後、2次記憶領域に1次記憶領域のデータを転送する(ステップS145)。転送終了後、1次記憶領域に確保した領域を解放する(ステップS146)。
【0136】
画像が確定した時点(ステップS146)で、2次記憶領域で画像の保存が必要な場合は、ブロックテーブル2のBitフラグを落とし、カウント数テーブルの値を更新しておく。
【0137】
次に、複数回に分割して1次記憶領域のデータ転送を制御する動作フローを第図15に示す。
【0138】
まず、データ変換後の領域を固定容量で確保する(ステップS151)。この領域は固定容量であるためデータ圧縮後のサイズと関連性がない。
【0139】
次に、圧縮伸長器を用いデータ圧縮させ(ステップS152)、圧縮した画像データをステップS151で確保した1次記憶領域に保存する(ステップS153)。このとき確保した固定容量ではデータ圧縮が完了しない場合があるため圧縮伸長器の終了応答により処理を変える必要がある。
【0140】
1次記憶領域で確保した固定領域中、使用した容量分を2次記憶領域に領域確保(ステップS154)し、前述と同じ手段を行い、ブロックテーブル2及びカウント数テーブルを2次記憶領域に保存する。そして、転送を開始する(ステップS155)。
【0141】
転送完了後、データ圧縮未完了の場合(ステップS157)はデータ圧縮を完了させるために圧縮処理を継続するためにステップS152へ戻る。ここで圧縮処理を継続する場合はデータ圧縮後のデータは前に転送完了した固定領域に上書きされる。
【0142】
データ圧縮が完了(ステップS156)すると、1次領域に確保した固定容量の記憶領域を解放する(ステップS157)。
【0143】
画像が確定した時点(ステップS157)で、2次記憶領域への画像の保存が必要な場合は、ブロックテーブル2のBitフラグを落とし、カウント数テーブルの値を更新する。
【0144】
以上が、上書きオプションモジュールの有無にかかわらず実施される共通の処理である。
【0145】
さらに、上書きオプションモジュールが追加されていた場合の処理を図16に示す。
【0146】
上書きオプションモジュールは、前記の2次記憶領域の確保(ステップS144、ステップS154)の際(図16中の1)に設定されたカウント数テーブルを設定されたのタイミングで参照する(図16中の2)。
【0147】
上書きオプションモジュールは、参照したカウント数テーブルにBit が立っていれば、上書き判定&通知部に対し、1回分のI/Fであるカウント数テーブルが現す領域(カウント数テーブルにまとめられたnBit分)に上書きを開始してよいかお伺いを立てる(図16中の3)。立っていない場合は、次のカウント数テーブルを検索する。
【0148】
上書き判定&通知部は要求された領域に対して現在のモジュール1のブロックテーブル1との比較を行い、上書き対象となった領域を検出し、上書き中に使用されないようにブロックテーブル1の対象箇所のステータスを使用中にする(図16中の4)。
【0149】
このとき、上書き判定&通知部は、画像の上書き消去が開始されたとことを表示モジュールに対して通知する (図16中の5)。
【0150】
上書き判定&通知部は検出した上書き対象領域を上書きオプションモジュールに対して通知する(図16中の6)。
【0151】
このときに2次記憶領域のリソースに対し、要求を出している要求数、処理間隔、処理スピード、一括対象領域情報などの通知をおこなう。
【0152】
通知を受けた上書きオプションモジュールは、2次記憶領域に対して上書きを開始する(図16中の7)。
【0153】
上書きオプションモジュールは、上書き消去の必要がなくなった場合終了通知を上書き判定&通知部に出す(図16中の8)。
【0154】
上書き判定&通知部では、終了通知を受けた際に、表示モジュールに対して終了したことを通知する(図16中の9)。
【0155】
以下、本発明による画像形成装置の他の実施形態について説明する。
【0156】
請求項2記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、画像消去する間隔をあけることにより、画像形成装置の通常動作に影響を与えない動作を実現する。
【0157】
請求項3記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、モジュール1の状態又は他のモジュールからの通知により、2次記憶領域の使用が禁じられた場合に、処理の停止、又は継続を判断して行うことを実現する。
【0158】
請求項4記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、停電又は不意に電源が落とされた場合に、すでに保存されている情報(ブロックテーブル2、カウンタ数テーブル)から上書き消去を再開できることを実現する。
【0159】
請求項5記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、一括対象領域情報と処理スピード、処理間隔をもとに、優先的に消去を行うことができることで実現する。
【0160】
請求項6記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、一括対象領域情報と2次記憶領域のリソースに対し、要求を出している要求数をもとに、空き時間で消去をおこなうことで実現する。
【0161】
請求項7記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、2次記憶領域のリソースに対し、要求を出している要求数をもとに、処理スピード、処理間隔を決定し、消去をおこなうことで実現する。
【0162】
請求項8記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、図16中の1を実行し、画像が確定した時点(ステップS146、ステップS157)においてブロックテーブル2のBitが落とされなかった場合、図16中の4の処理を実行することでブロックテーブル1にBitが立っていた場合は、対象領域の消去を行わないよう通知することで実現する。
【0163】
請求項9記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、本体のソフトは、上書きオプションモジュールの存在にかかわらず動作し、上書きオプションモジュールは、本体のソフトに盛り込んだ情報を参照することにより、単独で動作することを実現する。
【0164】
請求項10記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、オプションとして後からインストールされた際にもインストール前の情報を保存しておくことにより、インストール前の画像に対しても消去を行うことを実現する。
【0165】
請求項11記載の発明に相当する実施例は、請求項1記載の発明に相当する前述の実施例において、図16の3の要求に応じて、表示モジュール等に通知することで実現する。
【0166】
なお、本発明は、デジタル複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ、ネットワークファイルサーバ等の画像入出力機器、またはこれらのうち、複数の機能を備えたデジタル複合機に応用できる。
【0167】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、画像形成装置において、ユーザが意識することなく、実際の画像の消去を自動的に行うことができる。
【0168】
請求項2に記載の発明によれば、画像形成装置の動作を邪魔することなく、画像の消去が行われる。
【0169】
請求項3記載の発明によれば、省エネなどの要求に応じて画像消去処理の中断、再開を行うことができる。
【0170】
請求項4記載の発明によれば、画像の消去が終了していない場合に電源が落ちた場合において、復旧時に再度継続して行うことが可能となる。
【0171】
請求項5記載の発明によれば、ユーザの指定もしくは設定により、指定領域を優先的に又は強制的に一括で消去を行うことができる。
【0172】
請求項6記載の発明によれば、ユーザの指定もしくは設定により、指定領域を画像形成装置の動作の空き時間を利用して消去を行うことができる。
【0173】
請求項7記載の発明によれば、画像形成装置の使用状況に応じた最適な処理時間を達成することができる。
【0174】
請求項8記載の発明によれば、画像形成装置の使用状況によって生じる画像消去不必要箇所に対して消去を行わないことにより、無駄な処理時間を省くことができる。
【0175】
請求項9記載の発明によれば、必要に応じてオプションとして本体とは別に購入、インストールすることができる。
【0176】
請求項10記載の発明によれば、上書きモジュールをインストールした時点で、インストール前のデータに対しても画像の消去を行うことができる。
【0177】
請求項11記載の発明によれば、ユーザに対して、画像の消去中、終了といった情報を伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の一実施形態における融合機の構成図である。
【図2】本発明による画像形成装置の一実施形態における融合機のハードウェア構成図である。
【図3】本発明による画像形成装置の一実施形態における画像IDテーブルの構成図である。
【図4】本発明による画像形成装置の一実施形態におけるディスクリプタテーブルの構成図である。
【図5】本発明による画像形成装置の一実施形態におけるブロックテーブルの説明図である。
【図6】本発明による画像形成装置の一実施形態における1次記憶部の取得処理のフローチャートである。
【図7】本発明による画像形成装置の一実施形態における1次記憶部の取得処理のフローチャートである。
【図8】本発明による画像形成装置の一実施形態における1次記憶部の取得処理のフローチャートである。
【図9】本発明による画像形成装置の一実施形態における1次記憶部の解放処理のフローチャートである。
【図10】本発明による画像形成装置の一実施形態における1次記憶部の解放処理のフローチャートである。
【図11】本発明による画像形成装置の一実施形態における2次記憶部アクセス禁止テーブルである。
【図12】本発明による画像形成装置の一実施形態においてアクセス禁止セクタとして不良セクタを対象にした場合の登録動作のフローチャートである。
【図13】本発明による画像形成装置の一実施形態においてアクセス禁止セクタを2次記憶部のブロックテーブルに反映する動作のフローチャートである。
【図14】本発明による画像形成装置の一実施形態において1回のデータ転送で1次記憶領域のデータ転送を制御する動作のフローチャートである。
【図15】本発明による画像形成装置の一実施形態において複数回に分割して1次記憶領域のデータ転送を制御する動作のフローチャートである。
【図16】本発明による画像形成装置の一実施形態において上書きオプションモジュールが追加されていた場合の処理の説明図である。
【符合の説明】
1 融合機
2 ソフトウェア群
3 融合機起動部
4 ハードウェア資源
5 アプリケーション層
6 プラットフォーム
9 コントロールサービス層
10 ハンドラ層
11 白黒レーザプリンタ(B&W LP)
12 カラーレーザプリンタ(Color LP)
13 ハードウェアリソース
21 プリンタアプリ
22 コピーアプリ
23 ファックスアプリ
24 スキャナアプリ
31 ネットワークコントロールサービス(NCS)
32 デリバリーコントロールサービス(DCS)
33 オペレーションパネルコントロールサービス(OCS)
34 ファックスコントロールサービス(FCS)
35 エンジンコントロールサービス(ECS)
36 メモリコントロールサービス(MCS)
37 ユーザインフォメーションコントロールサービス(UCS)
38 システムコントロールサービス(SCS)
39 システムリソースマネージャ(SRM)
40 ファックスコントロールユニットハンドラ(FCUH)
41 イメージメモリハンドラ(IMH)
60 コントローラ
61 CPU
62 システムメモリ(MEM−P)
63 ノースブリッジ(NB)
64 サウスブリッジ(SB)
65 AGP(Accelerated Graphics Port)
66 ASIC
67 ローカルメモリ(MEM−C)
68 HDD
70 オペレーションパネル
80 FCU
90 USBデバイス
100 IEEE1394デバイス
120 エンジン部

Claims (11)

  1. 入力された画像信号を記憶するための1次記憶部と、
    該1次記憶部に入力された前記画像信号のデータ形式を変換するデータ形式変換手段と、前記データ形式変換手段によりデータ形式を変換された前記画像信号を記憶する領域を設けて記憶する手段と、前記1次記憶部の画像信号を保存するための2次記憶部と、を有する記憶装置と、
    前記画像信号を記憶する領域のデータを前記2次記憶部に保存する手段と、
    前記2次記憶部の特定の領域に対してデータ転送が可能か否かを判定する手段と、
    を有する画像形成装置であって、
    該画像形成装置は、
    画像の上書きを行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. バックグラウンドで画像データの消去処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 省電力動作モード時に該動作モードに応じて画像データの消去処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 画像データの消去処理中に電源が切れた場合に復旧して消去を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 起動時に指定領域を一括して画像データの消去を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 起動時に指定領域を空き時間を使用して画像データの消去を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置の使用状況に応じて、画像データの消去処理スピードを変更することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 画像データの消去を行う対象領域であったが、実際には他の画像により上書きされており、画像データの消去を行う必要がなくなった場合には画像データの消去を行わないことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 画像データの消去を行うモジュールは、本体のソフトとは独立しており、オプションとして機能の追加をすることができることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. モジュールが追加される前の画像データについても消去の対象になることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 画像データの消去が行われている際にユーザに対して該消去が行われていることを表示する手段をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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