JP5065139B2 - 画像形成装置およびオーバーヒート時の動作制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびオーバーヒート時の動作制御方法 Download PDF

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本発明は、オーバーヒート時における動作の停止および動作の再開を制御する機能を備えた画像形成装置およびオーバーヒート時の動作制御方法に関する。
複写機、プリンタ、複合機などの画像形成装置において、複写処理または印刷処理などが長時間連続して行われると、現像部や定着部などが高温になり、オーバーヒートが生じることがある。また、オーバーヒートは、画像形成装置が高温の室内などに設置されている場合にも生じやすくなる。
画像形成装置は、画像形成装置内に取り付けられた温度センサなどにより、画像形成装置がオーバーヒート状態であるかどうかを検出し、画像形成装置がオーバーヒート状態である場合には、画像形成装置の動作を自動的に停止させ、オーバーヒートにより画像形成装置の故障を未然に防ぐ機能を備えているものが多い。以下、この機能を「動作停止機能」という。
オーバーヒート状態であることが検出され、動作停止機能により画像形成装置の動作が停止した後、動作停止状態がしばらく継続すると、画像形成装置内の温度が下がり、オーバーヒート状態が解消する。動作停止機能を有する画像形成装置は、画像形成装置内に取り付けられた温度センサなどにより、画像形成装置におけるオーバーヒート状態が解消したことを検出し、画像形成装置の動作を自動的に再開させる機能を有する。以下、この機能を「動作再開機能」という。
動作停止機能により画像形成装置の動作が停止してから、動作再開機能により画像形成装置の動作が再開するまでの間、ユーザは、当該画像形成装置を用いて複写処理も印刷処理も行うことができず、不便である。
特に、ユーザが、所定の時刻に間に合わせるように、大量の印刷物を急いで作成している最中に、オーバーヒートにより画像形成装置の動作が停止すると、印刷物の作成作業が中断してしまい、印刷物の作成が所定の時刻に間に合わないといった深刻な事態に陥ることがあり得る。ユーザが大量の印刷物を急いで作成する場合には、画像形成装置により印刷処理が長時間連続して行われ、オーバーヒートにより画像形成装置の動作が停止する可能性が高まる。このため、ユーザが大掛かりな急ぎの作業を強いられているときに限って、オーバーヒートにより画像形成装置が停止し、作業が中断してしまうという不都合が生じることがあり得る。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、オーバーヒートにより画像形成装置の動作が停止した後、ユーザの要求に応じ、画像形成装置の動作を早期に再開させることができる画像形成装置およびオーバーヒート時の動作制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の画像形成装置は、画像を用紙に印刷する画像形成装置であって、画像を用紙に印刷する印刷処理を行う印刷処理手段と、当該画像形成装置の内部の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された温度が動作停止温度以上となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に停止させる動作停止手段と、前記動作停止手段により前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作停止温度よりも低い動作再開温度以下となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に再開させる第1の動作再開手段と、前記動作停止手段により前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作再開温度よりも高くかつ前記動作停止温度未満である動作許可温度以下となり、かつユーザの動作再開指示が入力された場合に、前記印刷処理手段の動作を再開させる第2の動作再開手段とを備えている。
上記課題を解決するために、本発明の第2の画像形成装置は、上述した本発明の第1の画像形成装置であって、前記第2の動作再開手段により再開された直後に行われる前記印刷処理手段の動作に所定の制限を加える動作制限手段を備えている。
上記課題を解決するために、本発明の第3の画像形成装置は、上述した本発明の第2の画像形成装置であって、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作再開温度よりも高くかつ前記動作停止温度未満である計測開始温度となってから、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作停止温度となるまでの間、前記印刷処理手段の印刷処理により画像が印刷される用紙の枚数を計測する計測手段と、前記動作制限手段は、前記第2の動作再開手段により再開された直後に行われる前記印刷処理手段の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数を、前記計測手段により計測された用紙の枚数未満に制限する。
上記課題を解決するために、本発明の動作制御方法は、画像を用紙に印刷する印刷処理を行う印刷処理手段と、内部の温度を検出する温度検出手段とを備えた画像形成装置におけるオーバーヒート時の動作制御方法であって、前記温度検出手段により検出された温度が動作停止温度以上となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に停止させる動作停止工程と、前記動作停止工程において前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作停止温度よりも低い動作再開温度以下となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に再開させる第1の動作再開工程と、前記動作停止工程において前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作再開温度よりも高くかつ前記動作停止温度未満である動作許可温度以下となり、かつユーザの動作再開指示が入力された場合に、前記印刷処理手段の動作を再開させる第2の動作再開工程とを備えている。
本発明の画像形成装置によれば、オーバーヒートにより画像形成装置の動作が停止した後、ユーザの要求に応じ、画像形成装置の動作を早期に再開させることができる。具体的には、画像形成装置の内部の温度が上昇し、オーバーヒートにより画像形成装置の印刷処理の動作が停止した後、画像形成装置の内部の温度が下降し、オーバーヒートが完全に解消して画像形成装置の印刷処理が自動的に再開される時点よりも前の時点で、ユーザが動作再開指示を入力すれば、画像形成装置の印刷処理を早期に再開させることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である画像形成装置を端末装置と共に示している。図1中の画像形成装置1は、例えば複写機能およびプリンタ機能を備えた複合機である。画像形成装置1は、さらに動作停止機能、動作再開機能および動作許可機能を有する。動作停止機能は、画像形成装置1がオーバーヒート状態である場合に、画像形成装置1の動作を自動的に停止させる機能である。動作再開機能は、画像形成装置1におけるオーバーヒート状態が完全に解消した場合に、画像形成装置1の動作を自動的に再開させる機能である。動作許可機能は、画像形成装置1におけるオーバーヒート状態が完全に解消する前に、ユーザの指示入力に基づいて画像形成装置1の動作を再開させる機能である。端末装置2は、例えばパーソナルコンピュータであり、画像形成装置1の遠隔操作、画像形成装置1への印刷データの送信などを行う。
図2は画像形成装置1の内部構造を示している。図2に示すように、画像形成装置1は、原稿読取部11、印刷処理部12、温度検出部13、操作部14、記憶部15、通信インターフェース16および制御ユニット17を備えている。
原稿読取部11は、例えば光学式スキャナー、原稿搬送機構などを備えている。原稿読取部11は、画像形成装置1の複写機能による複写などを行うときに、原稿を走査し、原稿画像を読み取る。
印刷処理部12は、現像部、転写部、定着部、用紙搬送機構などを備えている。印刷処理部12は、画像形成装置1の複写機能による複写を行うときには、原稿読取部11により読み取られた原稿画像を用紙に印刷する印刷処理を行い、画像形成装置1のプリンタ機能による印刷を行うときには、端末装置2から送信された印刷データに基づいて形成された画像を用紙に印刷する印刷処理を行う。印刷処理部12は印刷処理手段の具体例である。
温度検出部13は、画像形成装置1の内部に配置された例えば複数の温度センサ(例えばサーミスタ)を備えている。温度検出部13は、画像形成装置1の内部の各所の温度を検出し、例えば画像形成装置1の内部の各所の温度のうち、もっとも高い温度を示す検出温度値tを出力する。温度検出部13は温度検出手段の具体例である。
操作部14は、操作ボタンユニット、小型液晶ディスプレイなどを備え、例えば画像形成装置1のフロントパネルに設けられている。ユーザは操作部14を操作することにより、複写機能による複写実行指示、プリンタ機能による印刷実行指示、後述する動作再開指示などを画像形成装置1に入力することができる。なお、これらの指示は、ユーザが端末装置2を操作することによっても入力することができる。
記憶部15は例えばハードディスクまたはフラッシュメモリである。通信インターフェース16は、画像形成装置1と端末装置2との間の通信を制御する通信回路である。
制御ユニット17は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えている。制御ユニット17において、ROMには、停止制御部18、第1の再開制御部19、第2の再開制御部20および総合制御部21として制御ユニット17を機能させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。CPUはこのコンピュータプログラムを読み取り、これを実行することにより、制御ユニット17を停止制御部18、第1の再開制御部19、第2の再開制御部20および総合制御部21として機能させる。RAMはCPUがこのコンピュータプログラムを実行するときの作業メモリとして用いられる。
停止制御部18は、温度検出部13から出力された検出温度値tが動作停止温度値Ts以上となったときに、印刷処理部12の動作を自動的に停止させる。停止制御部18は動作停止手段の具体例である。
動作停止温度値Tsは、画像形成装置1がオーバーヒート状態か否かを判断するための基準となる動作停止温度を示す値である。オーバーヒート状態は、画像形成装置1の内部の温度が異常に高温であるために、このまま印刷処理を続行すると、印刷処理に支障が生じ、または、画像形成装置1の故障の危険性が生じる状態である。動作停止温度は例えば50度である。動作停止温度値Tsは制御ユニット17のROMまたは記憶部15に記憶されている。
第1の再開制御部19は、停止制御部18により印刷処理部12の動作が停止した後、温度検出部13から出力された検出温度値tが動作再開温度値Tr以下となったときに、印刷処理部12の動作を自動的に再開させる。第1の再開制御部19は第1の動作再開手段の具体例である。
画像形成装置1がオーバーヒート状態となった後、画像形成装置1の内部の温度が通常の温度範囲内にまで下がったときに、オーバーヒート状態が完全に解消したと判断することができる。動作再開温度値Trは、画像形成装置1におけるオーバーヒート状態が完全に解消したか否かを判断するための基準となる動作再開温度を示す値である。動作再開温度は、動作停止温度よりも低く、例えば40度である。動作再開温度値Trは制御ユニット17のROMまたは記憶部15に記憶されている。
第2の再開制御部20は、動作停止部18により印刷処理部12の動作が停止した後、温度検出部13から出力された検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となり、かつユーザにより動作再開指示が入力された場合に、印刷処理部12の動作を再開させる。第2の再開制御部20は第2の動作再開手段の具体例である。
動作許可温度値Taは、画像形成装置1におけるオーバーヒート状態が完全に解消する前に、ユーザによる動作再開指示入力に基づいて画像形成装置1の動作を再開させるか否かを判断するための基準となる動作許可温度を示す値である。画像形成装置1がオーバーヒート状態となった後、画像形成装置1の内部の温度が下がり、この温度が、オーバーヒート状態に当たる異常な高温ではなくなったものの、通常の温度範囲内にまで下がりきってはいない場合には、通常よりもオーバーヒートが生じやすいものの、印刷処理を再開しても、印刷処理に支障が生じることがなく、または、画像形成装置1の故障の危険性が生じることもない。このような状態であるときの画像形成装置1の内部の温度を動作許可温度として設定することが望ましい。動作許可温度は、動作再開温度よりも高くかつ動作停止温度未満であり、例えば45度である。動作許可温度値Taは制御ユニット17のROMまたは記憶部15に記憶されている。
また、動作再開指示とは、画像形成装置1がオーバーヒート状態となったために印刷処理部12の動作が停止した後、画像形成装置1の内部の温度(検出温度値t)が動作許可温度以下となるまで下がったときに、印刷処理部12の動作の再開を命じる指示である。
総合制御部21は画像形成装置1を総合的に制御する。
図3は画像形成装置1によるオーバーヒート時の動作制御処理を示している。この動作制御処理により画像形成装置1の動作停止機能、動作再開機能および動作許可機能が実現される。
ユーザが操作部14または端末装置2を操作し、複写機能による複写またはプリンタ機能による印刷の実行指示を画像形成装置1に入力すると、画像形成装置1において複写または印刷に係るジョブの実行が開始され、印刷処理部12により印刷処理が開始される。これに伴い、動作制御処理が開始される。
少なくとも動作制御処理が実行されている間、温度検出部13は、画像形成装置1の内部の各所の温度を検出し、検出温度値tを出力する。検出温度値tは制御ユニット17に入力され、総合制御部21により、動作停止温度値Ts、動作再開温度値Trおよび動作許可温度値Taとそれぞれ比較される。
図3に示すように、例えば印刷処理が長時間連続して行われたことにより、画像形成装置1の内部の温度が上昇し、検出温度値tが動作停止温度値Ts以上となった場合には(ステップS1:YES)、停止制御部18が印刷処理部12の動作を停止させる(ステップS2)。これにより、複写または印刷に係るジョブが完了していない場合であっても、印刷処理が停止する。印刷処理の停止により、画像形成装置1の内部の温度が徐々に下がっていく。
停止制御部18により印刷処理部12の動作が停止した後、画像形成装置1の内部の温度が徐々に下がり、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となった場合には(ステップS3:YES)、総合制御部21が、操作部14の小型液晶ディスプレイに、動作再開指示入力が可能である旨のメッセージを表示する(端末装置2により画像形成装置1を遠隔操作している場合には、このようなメッセージを端末装置2のディスプレイに表示するための指令およびデータを端末装置2に送信する)。続いて、総合制御部21は、ユーザにより動作再開指示が入力されたか否かを判断する(ステップS4)。
ユーザにより動作再開指示が入力された場合には(ステップS4:YES)、第2の再開制御部20が、印刷処理部12の動作を再開させる(ステップS5)。これにより、ユーザによる動作再開指示入力に応じて複写または印刷に係るジョブが再開する。
一方、停止制御部18により印刷処理部12の動作が停止し、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となってもユーザによる動作再開指示の入力がなく(ステップS4:NO)、その状態のまま時間が経過して、画像形成装置1の内部の温度が下がり、検出温度値tが動作再開温度値Tr以下となった場合には(ステップS6:YES)、第1の再開制御部19が、印刷処理部12の動作を、ユーザの指示入力を待たずに再開させる(ステップS7)。これにより、複写または印刷に係るジョブが自動的に再開する。
なお、ステップS1およびS2が動作停止工程の具体例であり、ステップS3、S4およびS5が第2の動作再開工程の具体例であり、ステップS6およびS7が第1の動作再開工程の具体例である。
以上説明したとおり、画像形成装置1では、印刷処理部12の印刷処理が行われることにより画像形成装置1の内部の温度が上昇し、この温度が、例えばオーバーヒート時の温度である動作停止温度以上になると、印刷処理部12の動作が自動的に停止する。その後、画像形成装置1の内部の温度が下がり、この温度が動作再開温度以下になると、印刷処理部12の動作が自動的に再開する。さらに、画像形成装置1では、画像形成装置1の内部の温度が動作再開温度以下になる前であっても、この温度が動作許可温度以下になると、ユーザによる動作再開指示の入力に応じて印刷処理部12の動作を再開させる。これにより、ユーザは、オーバーヒートのために画像形成装置1における印刷処理が停止したてから、画像形成装置1の内部の温度が動作許可温度(例えば45度)に下がるまで待てば、印刷処理を再開させることができる。すなわち、ユーザは、オーバーヒートのために画像形成装置1における印刷処理が停止したてから、画像形成装置1の内部の温度が動作再開温度(例えば40度)に下がるまで待たなくてもよい。したがって、画像形成装置1によれば、オーバーヒートにより印刷処理が停止した後、ユーザの要求に応じ、印刷処理を早期に再開させることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態である画像形成装置の内部構造を示している。図4中の画像形成装置3において、図2中に示す画像形成装置1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
制御ユニット17のROMには、停止制御部18、第1の再開制御部19、第2の再開制御部20および総合制御部21に加え、用紙枚数計測部31および動作制限部32として制御ユニット17を機能させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。CPUはこのコンピュータプログラムを読み取り、これを実行することにより、制御ユニット17を停止制御部18、第1の再開制御部19、第2の再開制御部20、総合制御部21、用紙枚数計測部31および動作制限部32として機能させる。
用紙枚数計測部31は、温度検出部13から出力された検出温度値tが計測開始温度値Tmとなってから、温度検出部13から出力された温度が動作停止温度値Tsとなるまでの間、印刷処理部12の印刷処理により画像が印刷される用紙の枚数を計測する。
計測開始温度値Tmは、印刷処理部12の印刷処理により画像が印刷される用紙の枚数計測を開始するか否かを判断するための基準となる計測開始温度を示す値である。計測開始温度は、動作再開温度よりも高くかつ動作停止温度未満であり、例えば、動作許可温度と等しく、45度である。用紙枚数計測部31は計測手段の具体例である。
動作制限部32は、第2の再開制御部20により再開された直後に行われる印刷処理部12の動作に所定の制限を加える。具体的には、動作制限部32は、第2の動作再開部20により再開された直後に行われる印刷処理部12の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数を、用紙枚数計測部31により計測された用紙の枚数の2分の1に制限する。動作制限部32は動作制限手段の具体例である。
図5は画像形成装置3によるオーバーヒート時の動作制御処理を示している。
ユーザが操作部14または端末装置2を操作し、複写機能による複写またはプリンタ機能による印刷の実行指示を画像形成装置3に入力すると、画像形成装置3において複写または印刷に係るジョブの実行が開始され、印刷処理部12により印刷処理が開始される。これに伴い、動作制御処理が開始される。
少なくとも動作制御処理が実行されている間、温度検出部13は、画像形成装置3の内部の各所の温度を検出し、検出温度値tを出力する。検出温度値tは制御ユニット17に入力され、総合制御部21により、計測開始温度値Tm、動作停止温度値Ts、動作再開温度値Trおよび動作許可温度値Taとそれぞれ比較される。
図5において、ステップS11およびS12については後述する。
続いて、図5中のステップS13において、例えば印刷処理が連続して行われているために、画像形成装置3の内部の温度が上昇し、検出温度値tが計測開始温度値Tmになった場合には(ステップS13:YES)、用紙枚数計測部31が、印刷処理部12の印刷処理により画像が印刷される用紙の枚数計測を開始する(ステップS14)。
続いて、印刷処理が継続し、画像形成装置3の内部の温度がさらに上昇し、検出温度値tが動作停止温度値Ts以上となった場合には(ステップS15:YES)、停止制御部18が印刷処理部12の動作を停止させる(ステップS16)。これにより、複写または印刷に係るジョブが完了していない場合であっても、印刷処理が停止する。印刷処理の停止により、画像形成装置3の内部の温度が徐々に下がっていく。
また、停止制御部18が印刷処理部12の動作を停止させたとき、用紙枚数計測部31は、印刷処理部12の印刷処理により画像が印刷される用紙の枚数計測を停止する(ステップS17)。そして、総合制御部21は、用紙枚数計測部31がステップS14において用紙の枚数計測を開始してから、ステップS17において用紙の枚数計測を停止するまでの間に計測した用紙の枚数を示す計測枚数値を記憶部15に記憶する。
停止制御部18により印刷処理部12の動作が停止した後、画像形成装置3の内部の温度が徐々に下がり、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となった場合には(ステップS18:YES)、総合制御部21が、操作部14の小型液晶ディスプレイに、動作再開指示入力が可能である旨のメッセージを表示する(端末装置2により画像形成装置3を遠隔操作している場合には、このようなメッセージを端末装置2のディスプレイに表示するための指令およびデータを端末装置2に送信する)。続いて、総合制御部21は、ユーザにより動作再開指示が入力されたか否かを判断する(ステップS19)。
ユーザにより動作再開指示が入力された場合には(ステップS19:YES)、第2の再開制御部20が、印刷処理部12の動作を再開させる(ステップS20)。このとき、動作制限部32は、ステップS20において再開された印刷処理部12の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数を、ステップS17において記憶部15に記憶された計測枚数値が示す枚数の2分の1に制限する。これにより、複写または印刷に係るジョブが再開するが、再開直後の印刷処理により印刷される用紙の枚数は、計測枚数値が示す枚数の2分の1に制限される。
ステップS20において印刷処理部12の動作が再開した後、検出温度値tが計測開始温度値Tm未満となった場合には(ステップS11:YES)、動作制限部32による用紙枚数制限を解除する(ステップS12)。
一方、停止制御部18により印刷処理部12の動作が停止し、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となってもユーザによる動作再開指示の入力がなく(ステップS19:NO)、その状態のまま時間が経過して、画像形成装置3の内部の温度が下がり、検出温度値tが動作再開温度値Tr以下となった場合には(ステップS21:YES)、第1の再開制御部19が、印刷処理部12の動作を、ユーザの指示入力を待たずに自動的に再開させる(ステップS22)。これにより、複写または印刷に係るジョブが自動的に再開する。なお、ステップS22において再開された印刷処理部12の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数は、動作制御部32により制限されることはない。
以上説明したとおり、画像形成装置3では、画像形成装置3の内部の温度が動作許可温度以下になったとき、ユーザは動作再開指示を入力することにより印刷処理を再開させることができる。しかし、ユーザの動作再開指示入力による再開直後の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数は、用紙枚数計測部31により計測された用紙の枚数の2分の1に制限される。これにより、画像形成装置3におけるオーバーヒートの再発を防止することができる。
なお、画像形成装置3の動作制限部32は、第2の動作再開部20により再開された直後に行われる印刷処理部12の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数を、用紙枚数計測部31により計測された用紙の枚数の2分の1に制限する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。第2の動作再開部20により再開された直後に行われる印刷処理部12の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数を、用紙枚数計測部31により計測された用紙の枚数未満の所定の枚数に制限してもよい。この所定の枚数は、例えば、オーバーヒートの再発防止と、印刷動作の早期再開直後の印刷処理能力の確保(どれだけ多くの枚数の印刷処理を可能にするか)とを考慮して決める。
また、上述した本発明の第2の実施形態である画像形成装置3では、計測開始温度を動作許可温度と等しい温度に設定する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、計測開始温度を動作許可温度よりも低い温度に設定してもよい。
また、画像形成装置3では、動作制限部32により印刷処理部12の動作に加える制限として、印刷処理において画像が印刷される用紙の枚数を制限する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、動作制限部32により印刷処理部12の動作に加える制限として、カラー印刷を禁止してモノクロ印刷だけを許可するという制限、両面印刷を禁止して片面印刷だけを許可するという制限、または印刷処理に使用できる用紙のサイズを所定のサイズ(例えばA4サイズ)以下にするという制限などを採用することができる。
また、上述した本発明の第2の実施形態である画像形成装置3では、印刷処理部12の動作が停止した後、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となった場合には、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となった時点以後にユーザにより入力される動作再開指示に応じ、第2の再開制御部20が印刷処理部12の動作を再開させる場合を例にあげたが、本発明はこれに限らず、ユーザに動作再開指示を事前に入力させてもよい。例えば、画像形成装置3の初期設定項目に、印刷処理部12の動作が停止した後、検出温度値tが動作許可温度値Ta以下となった場合に印刷処理部12の動作を自動的に再開させる否かを設定する項目を設け、ユーザがこの項目を「自動的に再開させる」と設定した場合には、この事前の設定(動作再開指示の事前の入力)に応じて第2の再開制御部20が印刷処理部12の動作を自動的に再開させてもよい。
また、上述した本発明の実施形態である画像形成装置1または3において設定した動作停止温度、動作再開温度、動作許可温度、および計測開始温度は、好適な具体例である。これらの温度は、画像形成装置1の内部の温度特性、画像形成装置1を設置する周囲の環境などを考慮して適切な温度に設定することが望ましい。
また、上述した本発明の画像形成装置の実施形態として、複写機能およびプリンタ機能を備えた複合機を例にあげたが、本発明はこれに限らない。本発明は、複写機、プリンタに適用することができることはもちろん、複写機能、プリンタ機能だけでなくファクシミリ機能や文書情報蓄積機能などを備えた多機能型の複合機にも適用でき、さらには印刷機能を搭載した種々の装置にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像形成装置および動作制御方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明の第1の実施形態である画像形成装置を端末装置と共に示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態である画像形成装置の内部構造を示すブロック図である。 図2中の画像形成装置によるオーバーヒート時の動作制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態である画像形成装置の内部構造を示すブロック図である。 図4中の画像形成装置によるオーバーヒート時の動作制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1、3 画像形成装置
12 印刷処理部(印刷処理手段)
13 温度検出部(温度検出手段)
17 制御ユニット
18 停止制御部(動作停止手段)
19 第1の再開制御部(第1の動作再開手段)
20 第2の再開制御部(第2の動作再開手段)
31 用紙枚数計測部(計測手段)
32 動作制限部(動作制限手段)

Claims (4)

  1. 画像を用紙に印刷する画像形成装置であって、
    画像を用紙に印刷する印刷処理を行う印刷処理手段と、
    当該画像形成装置の内部の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度が動作停止温度以上となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に停止させる動作停止手段と、
    前記動作停止手段により前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作停止温度よりも低い動作再開温度以下となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に再開させる第1の動作再開手段と、
    前記動作停止手段により前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作再開温度よりも高くかつ前記動作停止温度未満である動作許可温度以下となり、かつユーザの動作再開指示が入力された場合に、前記印刷処理手段の動作を再開させる第2の動作再開手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の動作再開手段により再開された直後に行われる前記印刷処理手段の動作に所定の制限を加える動作制限手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度検出手段により検出された温度が前記動作再開温度よりも高くかつ前記動作停止温度未満である計測開始温度となってから、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作停止温度となるまでの間、前記印刷処理手段の印刷処理により画像が印刷される用紙の枚数を計測する計測手段と、
    前記動作制限手段は、前記第2の動作再開手段により再開された直後に行われる前記印刷処理手段の印刷処理により画像を印刷することができる用紙の枚数を、前記計測手段により計測された用紙の枚数未満に制限することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 画像を用紙に印刷する印刷処理を行う印刷処理手段と、内部の温度を検出する温度検出手段とを備えた画像形成装置におけるオーバーヒート時の動作制御方法であって、
    前記温度検出手段により検出された温度が動作停止温度以上となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に停止させる動作停止工程と、
    前記動作停止工程において前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作停止温度よりも低い動作再開温度以下となったときに、前記印刷処理手段の動作を自動的に再開させる第1の動作再開工程と、
    前記動作停止工程において前記印刷処理手段の動作が停止した後、前記温度検出手段により検出された温度が前記動作再開温度よりも高くかつ前記動作停止温度未満である動作許可温度以下となり、かつユーザの動作再開指示が入力された場合に、前記印刷処理手段の動作を再開させる第2の動作再開工程とを備えていることを特徴とする動作制御方法。
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