JP5347494B2 - 細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法 - Google Patents

細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5347494B2
JP5347494B2 JP2008331361A JP2008331361A JP5347494B2 JP 5347494 B2 JP5347494 B2 JP 5347494B2 JP 2008331361 A JP2008331361 A JP 2008331361A JP 2008331361 A JP2008331361 A JP 2008331361A JP 5347494 B2 JP5347494 B2 JP 5347494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
perforation
cell
target cell
sample
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008331361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010148460A5 (ja
JP2010148460A (ja
Inventor
伸明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2008331361A priority Critical patent/JP5347494B2/ja
Publication of JP2010148460A publication Critical patent/JP2010148460A/ja
Publication of JP2010148460A5 publication Critical patent/JP2010148460A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5347494B2 publication Critical patent/JP5347494B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M35/00Means for application of stress for stimulating the growth of microorganisms or the generation of fermentation or metabolic products; Means for electroporation or cell fusion
    • C12M35/02Electrical or electromagnetic means, e.g. for electroporation or for cell fusion
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M21/00Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses
    • C12M21/06Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses for in vitro fertilization
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/50Means for positioning or orientating the apparatus

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、細胞に穿孔を形成する細胞穿孔装置に関し、より詳しくは、細胞にレーザ光を照射することで、細胞に穿孔を形成する細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法に関するものである。
バイオテクノロジの分野では、微小な対象物に微細な操作を行う、体外で卵細胞を受精させる体外授精、体細胞に他の細胞の核を移植する体細胞核移植、細胞の内部細胞塊を取り出す内部細胞塊単離などがある。これら体外授精、体細胞核移植、内部細胞塊単離では、細胞の内部に物質を混入させたり、細胞の内部の物体を取り出したりするために、細胞の膜に穿孔を形成する。
細胞の膜に穿孔を形成する方法としては、例えば、特許文献1に、哺乳動物から採取された未受精卵の周囲を覆う透明帯であって、前記未受精卵の細胞収縮処理により、該細胞質と透明帯との間の囲卵腔の容積が最大となる透明帯部位に対し、レーザ光線を所定波長、所定出力および所定パルス幅の穿孔条件下において照射し、該透明帯を貫通するほぼ円形状の穿孔を形成させることを特徴とする哺乳動物の透明帯穿孔卵の作製方法が記載されている。
また、生試料に穿孔を形成する装置としては、特許文献2に、穿孔用レーザ光と参照用レーザ光とを同軸にして顕微鏡に導き、顕微鏡の対物レンズを介してステージ上の生試料に参照用レーザ光を照射した状態における生試料増を撮像してモニタ上に画像表示し、モニタ上の画像の任意の位置をライトペンで指示した位置と画像における参照用レーザ光の照射位置とを合致させるべく光路偏光を行い、合致後において穿孔用レーザを生試料に照射して穿孔を行うレーザ穿孔方法が記載されている。
また、特許文献3には、対象細胞に穿孔を形成する装置ではないが、微細な対象物質を観察、加工するための種々の装置が記載されている。また、特許文献3には、入力手段から入力された動作指令信号に応じてアクチュエータを駆動させるマイクロマニピュレータが記載されている。
特許第4138453号公報 特開昭63−202369号公報 特開平06−342121号公報
ここで、特許文献1及び特許文献2に記載されている方法及び装置は、操作者がモニタを見ながらまたは顕微鏡を覗き込みながら試料、卵細胞(以下「対象細胞」という。)を探し、操作者がレーザの照射位置を調整した後、レーザを照射し、対象細胞に穿孔を形成する。そのため、操作者は、視野内にある対象細胞を自ら発見し、所定位置まで移動させる必要があるため、操作する者の熟練度によっては、操作に時間がかかったり、対象細胞の所望の位置に穿孔を形成できなかったりするという問題がある。
また、シャーレ上に複数の対象細胞を配置している場合は、既に穿孔を形成した対象細胞と、まだ穿孔を形成していない対象細胞とが混在するため、それらの細胞を判断する必要もあり、操作者の操作が煩雑になるという問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作者の熟練度、技術によらず、対象細胞に効率よくかつ好適に穿孔を形成することが出来る細胞穿孔装置および細胞穿孔形成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象細胞を含有する試料を保持する試料保持部材と、前記試料保持部材に保持された前記対象細胞に穿孔を形成する穿孔形成手段と、前記対象細胞と前記穿孔形成手段とを相対的に移動させる移動手段と、
対象領域の画像を取得する画像取得手段と、取得した画像に撮影された対象細胞の位置を検出する位置検出手段と、検出された前記対象細胞の位置に基づいて、前記対象細胞と前記穿孔形成手段とを相対的に移動させる経路を設定する移動経路設定手段と、前記移動経路設定手段の設定に基づいて前記移動手段を操作し、前記対象細胞に穿孔を形成する動作制御手段と、を有し、前記画像取得手段は、撮影対象領域を複数に分割して撮影し、複数の画像を取得したのち、取得した複数の画像を合成して撮影対象領域全体の画像を取得することを特徴とする。
ここで、前記対象細胞は、前記試料に複数個分散されていることが好ましい。
また、前記移動経路設定手段は、前記対象細胞と他の前記対象細胞とを結ぶ最短距離を移動経路として設定することが好ましい。
また、前記動作制御手段は、前記対象細胞の端部に穿孔を形成することが好ましい。
また、前記移動手段は、前記試料保持部材を水平方向及び垂直方向の少なくとも一方に移動させる移動機構であることが好ましい。
また、前記穿孔形成手段は、前記試料の前記対象細胞にレーザ光を照射し、前記対象細胞に穿孔を形成することが好ましい。
また、前記動作制御手段は、前記穿孔形成手段の動作を許可する信号を検出した後、前記穿孔形成手段からレーザ光を照射させることが好ましい。
また、前記画像取得手段は、画像を取得する際に焦点合わせを電動で行う電動焦点合わせ機構を有することが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象細胞を含有する試料を保持する試料保持部材と、穿孔位置に配置されている物体に穿孔を形成する穿孔形成手段とを有し、穿孔形成手段により前記対象細胞に穿孔を形成する細胞穿孔形成方法であって、前記試料を撮影し、前記試料全体の画像を取得する画像取得ステップと、取得した画像から前記試料に含有される対象細胞の位置及び大きさを検出する対象細胞検出ステップと、前記検出した対象細胞の位置及び大きさから、前記穿孔形成手段と前記試料保持部材とを相対的に移動させて、前記対象細胞を前記穿孔位置に搬送する経路を算出し、設定する経路設定ステップと、前記経路設定ステップで設定した経路で前記穿孔形成手段と前記試料保持部材とを相対的に移動させ、前記相対移動の際に、前記穿孔位置に前記対象細胞が搬送されたら前記対象細胞に穿孔を形成する穿孔形成ステップとを有し、前記画像取得ステップは、撮影対象領域を複数に分割して撮影し、複数の画像を取得したのち、取得した複数の画像を合成して撮影対象領域全体の画像を取得することを特徴とする。
また、前記対象細胞は、前記試料中に複数個含有されており、前記経路設定ステップは、複数の前記対象細胞が順次、前記穿孔位置に搬送されるように前記経路を設定することが好ましい。また、前記穿孔形成手段は、前記穿孔位置である照射位置にレーザ光を照射し、前記物体に穿孔を形成することが好ましい。
本発明にかかる細胞穿孔装置および細胞穿孔方法は、操作者の熟練度、技術によらず、対象細胞を効率よく短時間で検出することができ、かつ対象細胞に好適に穿孔を形成することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる細胞穿孔装置および細胞穿孔形成方法の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、以下の実施形態では、細胞穿孔装置が単独の装置として構成された例としているが、複数の機能の中の1つの機能として、細胞穿孔装置の各構成を有するマニピュレーションシステムとしても用いることができる。つまり、細胞穿孔装置としての機能に加え、他の機能も有するマニピュレーションシステムとしても用いることができる。また、マニピュレーションシステムとして用いる場合は細胞穿孔装置を構成する各部が着脱可能な状態となっていてもよい。
図1は、本発明の細胞穿孔装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図であり、図2は、図1に示す細胞穿孔装置の概略構成を示す斜視図である。また、図3−1は、図1に示す細胞穿孔装置の試料保持部材の概略構成を示す斜視図であり、図3−2は、図3−1に示す試料保持部材11に保持される試料及び対象細胞の概略構成を示す上面図である。図1及び図2に示す細胞穿孔装置10は、試料保持部材11と、画像取得手段12と、穿孔形成手段14と、移動手段16と、制御ユニット18と、これらの各手段を支持する支持体20とを有する。
試料保持部材11は、図3−1に示すように、試料52を保持する皿状の部材である。試料保持部材11は、保持している試料52にレーザ光を照射でき、かつ、試料52の状態を撮影できるように、透明の部材で構成されている。ここで、試料保持部材11としては、シャーレを用いることができる。また、試料(ドロップ)52は、図3−2に示すように内部に対象細胞Cが分散された液体、またはゲル状の物質である。ここで、対象細胞Cとしては、卵細胞、体細胞等が例示される。
画像取得手段12は、撮影手段34と、接眼レンズ36と、モニタ38とを有し、視野内の状態を拡大して観察することができる顕微鏡システムであり、試料保持部材11に保持された試料52の画像を取得する。撮影手段34は、一定の視野を有するカメラであり、試料保持部材11の視野内に配置された部分を撮影し画像として取得する。また、撮影手段34は、操作者からの入力、予め決められた設定等に応じて、撮影した画像をモニタ38に表示させたり、撮影した画像を制御ユニット18に送ったりする。また、画像取得手段12は、撮影手段34に加え、試料を観察できる接眼レンズ36を有しているが、接眼レンズ36は、必ずしも設けなくてもよい。また、撮影手段34及び/または接眼レンズ36は、アクチュエータにより電動で焦点合わせを行うことができる機構である。また、撮影手段34及び/または接眼レンズ36は、試料保持部材11に保持された試料52を観察する際の倍率を複数の倍率の中から選択することができる。
穿孔形成手段14は、レーザ光発射機構を有し、試料保持部材11が設置される領域の所定位置(以下「照射位置」という。)にレーザ光を発射する。穿孔形成手段14は、照射位置に配置された対象細胞に向けてレーザ光を発射することで、対象細胞に穿孔を形成する。レーザ光発射機構としては、XYClone(商品名、株式会社メトラン製)を用いることができる。
移動手段16は、試料台40と、ステージ移動機構42とを有し、試料保持部材11を水平方向に移動させる。なお、移動手段16は、電動で試料保持部材11を移動させる手段である。
試料台40は、中心部近傍には開口が形成されている。
ステージ移動機構42は試料台40を水平方向に移動させるXYステージである。ステージ移動機構42は、試料台40を支持し、試料台40を水平方向において所定の1方向(以下「Y軸方向」とする。)に移動させるY軸移動機構と、Y軸移動機構を介して試料台40を支持し、試料台40及びY軸移動機構を水平方向においてY軸方向に直交する方向(以下「X軸方向」とする)に移動させるX軸移動機構とで構成されている。なお、移動機構としては、ステージに固定されたナット、ナットと螺合したボールねじ、ボールねじを回転させる回転モータ、ステージの移動方向に延びて配置されたレール上の部材でありステージを案内する案内部材とを有し、回転モータによりボールねじを回転させてナット及びステージを案内部材に沿って移動させる機構を用いることができる。また、移動機構としては、この他、種々の移動機構を用いることができ、例えば、超音波リニアモータを用いる移動機構、静電アクチュエータを用いる移動機構等も用いることができる。
制御ユニット18は、位置検出手段44と、移動経路設定手段46と、動作制御手段48とを有するCPU等の処理装置であり、細胞穿孔装置10の各部を制御する。位置検出手段44は、画像合成部50を有し、撮影手段34により撮影した画像から、対象細胞Cの試料台40上における位置および各対象細胞Cの大きさ、形状、重心等を検出する。画像合成部50は、撮影手段34により撮影された試料52の各位置の画像を合成し、試料52の全体が撮影された1枚の画像を作成する。
移動経路設定手段46は、位置検出手段44で検出した各対象細胞Cの位置と大きさとに基づいて、各対象細胞の穿孔を形成する部分、つまり、試料台40に支持された試料保持部材11上の座標を特定し、対象細胞の穿孔を形成する部分をレーザの照射位置に移動させるための移動量と移動経路を算出する。ここで、移動経路設定手段46は、対象細胞の穿孔を形成する部分と、他の対象細胞の穿孔を形成する部分とを結んで経路を設定する。
動作制御手段48は、画像取得手段12による画像の取得動作や、穿孔形成手段14による細胞への穿孔動作や、移動手段16による試料保持部材11の移動動作を制御する。具体的には、動作制御手段48は、移動手段16により試料保持部材11を所定量移動させて、所定量移動させる毎に画像取得手段12により試料保持部材11の画像を取得する。このように、試料保持部材11を一定量移動させつつ画像を撮影させることで、試料保持部材11の試料52全体の画像を取得することができる。また、動作制御手段48は、移動経路設定手段46により設定された移動経路に従って、試料保持部材11を移動させ、対象細胞の穿孔を形成する部分をレーザの照射位置に移動させたら、穿孔形成手段14からレーザ光を照射させることで、対象細胞の所定位置に穿孔を形成する。細胞穿孔装置10は、基本的に以上のような構成である。
次に、図4及び図5−1から図5−9を用いて、細胞穿孔装置10の動作、つまり細胞穿孔装置10の作用について説明する。ここで、図4は、細胞穿孔装置10の動作の一例を示すフロー図であり、図5−1から図5−9は、それぞれ細胞穿孔装置10の動作を説明するための説明図である。
まず、準備として、試料保持部材11に、対象細胞Cを含有する試料52を滴下し、試料保持部材11上に試料52が載置された状態とする。その後、試料保持部材11を試料台40の所定位置に設置する。なお、試料52の載置と、試料台40への設置との順序は逆でもよい。
細胞穿孔装置10は、試料52が載置された試料保持部材11が試料台40に設置されたら、ステップS12として、試料52の中心位置を検出し、撮影手段12の視野の中心と試料52の中心とが重なるように試料保持部材11を移動させる。具体的には、撮影手段12により試料保持部材11の画像を撮影し、撮影した画像から試料52の中心を検出し、図5−1に示すように、検出した中心位置が、視野56の中心と重なるように、移動手段16により試料保持部材11の位置を移動させる。ここで、試料52の中心を検出するための画像は、一度の撮影で試料52の全体が撮影できるように、倍率の低い状態、つまり視野が広い状態で撮影することが好ましい。ここで、ステップS12で撮影する画像は、試料52の縁が検出できればよく、試料52に含まれる対象細胞Cが確認できる画像である必要がないため、倍率の低い状態で撮影した画像を用いることができる。なお、この撮影手段12の視野の中心と試料52の中心とが重なるように試料保持部材11を移動させる動作は、操作者がモニタ38の画像を確認しつつ、手動で行うようにしてもよい。また、細胞穿孔装置10は、処理スタートの支持が操作者から入力されることを検出したら処理(ステップS12)を開始するようにしても、試料台40に試料保持部材11が設置されたか否かを検出するセンサを設け、このセンサにより試料保持部材11が設置されたことを検出したら処理を開示するようにしてもよい。
次に、動作制御手段48は、ステップS14として、試料52全体の画像を取得する。ここで、ステップS14の画像は、試料52内の対象細胞Cの細胞の膜(例えば、透明膜)と、対象細胞の内部とを画像上認識することができる倍率で撮影する。このとき、図5−2に示すように、視野56が試料52の全体よりも小さい場合は、試料52を複数の領域に分割して、分割した領域が視野56に入るように試料保持部材11を移動させて、視野に入った領域の画像を取得することを、順次全ての領域で行い、各領域の画像を取得する。なお、図5−2は、領域を領域P1〜P9までの9つの領域に分割する例である。この例では、各領域が領域P1から領域P9の順番で視野56に入るように、移動手段16により細胞保持部材11の位置を移動させ、各領域の全体が視野56に入ったら画像撮影手段12で領域の画像を撮影する。このように、領域P1から領域P9までの画像を順番に取得することで、試料52全体の画像を取得する。その後、各領域の画像を画像合成部50で合成し、図5−3に示すように、対象細胞Cが認識できる状態の倍率で撮影された試料52全体の一枚の画像を作成する。
次に、位置検出手段44は、ステップS16として、ステップS14で作成した画像から、対象細胞Cを検出する。ここで、対象細胞Cは、作成した画像に対し画像処理を行うことで検出することができる。例えば、画像を2値化し、閾値の設定により、試料の溶媒と対象細胞Cとを分離し、対象細胞Cを検出する。このとき、対象物質Cとして検出する大きさや形状の基準を設定しておくことで、試料中に混入している対象細胞C以外の物質は、対象細胞Cとして検出しないようにすることができる。
次に、位置検出手段44は、ステップS18として、検出した各対象細胞Cの画像上つまり試料保持部材11上での位置(座標)と、各対象細胞Cの大きさを検出する。ここで、各対象細胞Cの座標は、座標上の一点、例えば、画像の中心を基準とし、ステージ移動機構42のX軸移動機構により移動される方向をX軸とし、Y軸移動機構により移動される方向をY軸とした座標軸を用いて設定する。この座標軸を用いて、画像上の各対象細胞Cの位置を検出することで、図5−5に示すように、画像上に確認される対象細胞C1から対象細胞C11の位置を検出する。具体的には、対象細胞C1の位置は、座標(x1、y1)と検出され、対象細胞C2の位置は、座標(x2、y2)と検出され、以下同様に対象細胞C11までの位置が検出される。また、対象細胞Cの大きさは、画像処理によって特定された各対象細胞の外形線から算出することができる。また、位置検出手段44は、対象細胞Cの大きさとともに形状、重心等も検出する。
次に、移動経路設定手段46は、ステップS20として、ステップS18で検出した対象細胞Cの位置、大きさに基づいて、移動手段16により試料保持部材11を移動させる経路を設定する。ここで、移動経路設定手段46は、対象細胞C1、対象細胞C2、対象細胞C3と、対象細胞C1から対象細胞C11まで番号の小さい対象細胞から順番に対象細胞が、穿孔形成手段14のレーザ光の照射位置58と重なるように、試料保持部材11を移動させる経路を設定する。ここで、対象細胞Cに形成する穿孔は、対象細胞Cの端部に形成する。また、対象細胞Cが卵細胞の場合は、卵細胞の端部の透明膜に穿孔を形成する。したがって、移動経路設定手段46は、検出した対象細胞Cの位置、大きさに基づいて、各対象細胞Cの穿孔を形成する部分、つまり対象細胞Cの端部が穿孔形成手段14のレーザ光の照射位置58と重なるように、試料保持部材11を移動させる経路を設定する。
具体的には、移動経路設定手段48は、図5−6に示すように、設定時の焦点位置と対象細胞C1の穿孔形成予定位置との距離を算出し、算出結果から、X軸方向の移動距離X1、Y軸方向の移動距離Y1を移動経路として設定する。次に、対象細胞C1の穿孔形成予定位置と対象細胞C2の穿孔形成予定位置との距離を算出し、算出結果から、X軸方向の移動距離X2、Y軸方向の移動距離Y2を移動経路として設定する。次に、対象細胞C2の穿孔形成予定位置と対象細胞C3の穿孔形成予定位置との距離を算出し、算出結果から、X軸方向の移動距離X3、Y軸方向の移動距離Y3を移動経路として設定する。以下、同様にして、対象細胞の穿孔形成予定位置から他の対象細胞の穿孔形成予定位置までの距離を算出し、算出した距離分を移動経路と設定することで、各対象細胞の穿孔形成予定位置が順次照射位置58と重なるように、試料保持部材11の移動経路を設定することができる。
ステップS20で移動経路を算出、設定したら、動作制御手段48は、ステップS22として、設定した移動経路に従って、移動手段16により試料保持部材11を移動させる。具体的には、試料保持部材11を保持する試料台40を、移動手段16のステージ移動機構42によりX軸方向にX1移動させ、Y軸方向にY1移動させる。これにより、試料保持部材に保持された試料52は、照射位置を基準として、図5−6に示す位置から図5−7に示す位置に移動される。また、対象細胞C1は、図5−7に示すように点線の位置から実線の位置まで移動され、対象細胞C1の端部が照射位置58と重なる。なお、移動経路には、対象細胞の位置も設定されており、動作制御手段48は、移動経路上の対象細胞の位置が照射位置58に重なる位置まで移動させたら、移動を停止させる。
動作制御手段48は、ステップS22で試料保持部材11を設定された位置まで移動させたら、ステップS24として、焦点合わせを行う。ここで、焦点合わせは、撮影手段34により撮影され表示されるモニタ上及び/または接眼レンズ36で、対象細胞C、この場合は対象細胞C1が、鮮明に表示されるように、画像取得手段12の光学系を調整する。ここで、本実施形態では、動作制御手段48は、電動かつ自動で焦点合わせを行う。
動作制御手段48は、ステップS24で焦点合わせが完了したら、ステップS26として、穿孔形成手段14から照射位置にレーザ光を照射させ、対象細胞Cに穿孔を形成する。
ここで、動作制御手段48は、焦点合わせが完了したら、そのままの位置で照射位置にレーザ光を照射させるようにしてもよいが、対象細胞にレーザ光を照射する前に、試料保持部材11の位置を再調整するようにすることもできる。ここで、再調整の方法としては、操作者がモニタ38で画像を確認しながら、ステージ移動機構42をコントローラ等で操作する方法がある。なお、操作者により再調整を行う場合は、動作制御手段48は、再調整の有無の指示、再調整の終了の指示等が入力されたことを検出したら次のステップに進むようにすればよい。また、再調整の方法としては、画像取得手段12により視野56内の画像を取得し、対象細胞Cの位置を検出し、対象細胞Cの所望位置(本実施形態では、端部)が照射位置58と重なっているかを検出し、所望位置と照射位置58とが離れている場合は、離れている距離分、移動手段16で移動させるようにする。このように、試料保持部材11の位置を再調整することで、対象細胞Cの所望位置に適切に穿孔を形成することができる。また、対象細胞Cの適切な位置に穿孔を形成できることで、対象細胞Cが使用不可能になることを抑制することができる。
動作制御手段48は、ステップS26で対象細胞Cに穿孔を形成したら、ステップS28として、検出した対象細胞の全てに穿孔を形成したかを判定する。動作制御手段48は、ステップS28で、穿孔を形成していない対象細胞があると(つまり、No)判定したら、ステップS30として、設定した移動経路に従って、移動手段16により試料保持部材11を移動させる。具体的には、試料保持部材11が図5−7の位置にある場合は、試料保持部材11を保持する試料台40を、移動手段16のステージ移動機構42によりX軸方向にX2移動させ、Y軸方向にY2移動させる。これにより、試料保持部材11に保持された試料52は、照射位置を基準として、図5−7に示す位置から図5−8に示す位置に移動される。また、対象細胞C2は、図5−8に示すように点線の位置から実線の位置まで移動され、対象細胞C2の端部が照射位置58と重なる。動作制御手段48は、ステップS30で試料保持部材11を移動させたら、ステップS24に進み、焦点合わせを行う。このように、動作制御手段48は、試料52の対象細胞Cの全てに穿孔を形成するまで、ステップS30、ステップS24、ステップS26、ステップS28の動作を繰り返す。つまり、対象細胞C2に穿孔を形成したら、動作制御手段48は、移動手段16により、試料保持部材11を、照射位置を基準として、図5−8に示す位置から図5−9に示す位置まで移動させ、焦点を合わせた後、レーザ光を照射し、対象細胞C3に穿孔を形成する。その後、対象細胞C4、対象細胞C5、対象細胞C6、対象細胞C7、対象細胞C8、対象細胞C9、対象細胞C10、対象細胞C11の順で照射位置に移動させ、それぞれの対象細胞に穿孔を形成する。
動作制御手段48は、全ての対象細胞に穿孔を形成したら、ステップS28で、対象細胞の全てに穿孔を形成した(つまり、Yes)と判定し、処理を終了する。
細胞穿孔装置10は、以上のようにして、試料52に分散された対象細胞Cに穿孔を形成する。細胞穿孔装置10は、試料52上の対象細胞の位置を検出し、検出結果から試料保持部材11の移動経路を設定することで、操作者が移動手段16により試料保持部材11を移動させつつ、試料52内の対象細胞Cを探す必要がなくなる。これにより、熟練度の低い操作者が操作した場合でも、短時間で対象細胞に穿孔を形成することができ、作業効率を高くすることができる。
また、位置検出手段44により画像上の対象細胞Cを検出することで、対象細胞Cの検出もれを抑制でき、対象細胞Cを無駄なく使用することができる。また、操作者の操作で対象細胞Cを検出する場合は、既に穿孔を形成した細胞を再び発見し、穿孔が形成されているか否かを判定したりする必要がある。これに対して、細胞穿孔装置10は、位置検出手段44により対象細胞Cを検出し、かつ、移動経路設定手段46により、設定した経路で、一つずつの対象細胞Cをレーザ光の照射位置58まで移動させるようにするため、対象細胞Cに穿孔が形成されているか否かを判定する必要がなくなる。このため、作業効率を高くすることができる。また、各対象細胞Cを1度ずつレーザ光の照射位置58に移動させるようにできるため、1つの対象細胞Cに2つの穿孔を形成してしまうことも抑制することができる。
ここで、本実施形態では、ステップS14で、試料の画像を複数の領域に分割して取得した後、各領域の画像を合成することで、試料全体を示す1枚の画像を作成したが本発明はこれに限定されない。対象細胞Cが認識できる状態の倍率でも試料全体が視野内に収まる場合は、試料全体を分割せずに、1度の撮影で取得した1枚の画像を用いればよい。また、本実施形態では、試料全体を9分割したが、分割数は特に限定されず、2分割でも、4分割でも、16分割でもよい。
また、ステップS24の焦点合わせは、本実施形態のように、電動かつ自動で焦点合わせを行うようにすることが好ましいが、操作者がアクチュエータを操作し焦点合わせを行うようにしてもよい。この場合は、動作制御手段48は、操作者により焦点合わせが完了したという指示の入力を確認したら、ステップS26に進むようにすればよい。なお、操作者による指示は、キーボードや専用のスイッチ等の入力手段を設け、これらの手段から入力するようにすればよい。また、焦点合わせは、基本的に自動で行うようにし、操作者により焦点が合っているかを確認するようにしてもよい。この場合は、操作者の確認完了の入力後、次のステップに進むようにすればよい。また、この場合は、焦点がずれている場合は操作者により微調整できるようにすることで、より的確に焦点を合わせることができる。
細胞穿孔装置10は、ステップS26で操作者によりレーザ光照射許可信号が入力されてから、対象細胞にレーザ光を照射するようにしてもよい。ここで、レーザ光照射許可信号を入力する手段は、キーボード、フットスイッチ、ボタン等どのような手段でもよい。
また、上記実施形態では、ステップS28において、対象細胞の全てに穿孔を形成したかを、ステップS16に検出した検出結果に基づいて動作制御手段48が自動的に判定するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作者からの入力される操作を繰り返すか終了するかの指示を検出し、その指示に基づいて動作するようにしてもよい。
また、細胞穿孔装置10の移動手段16は、上述したように種々の移動機構を用いることができるが、上記移動機構に加え、特開2008−233545号公報に記載されているような、圧電素子を使用した微細機構(「ナノポジショナー」ともいう。)を組み合わせることが好ましい。上述した移動機構により、試料保持部材11の大まかな位置を調整し、微細機構により、試料保持部材11の微細な位置を調整することで、対象細胞と照射位置との位置合わせをより精密に行うことができる。
また、上記実施形態では、作業効率を高くすることができるという効果をより顕著にえることができるため、試料中に対象細胞が複数個分散された場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、試料中に対象細胞が1つの場合にも用いることができる。試料中に対象細胞が一つの場合でも作業者がモニタまたは接眼レンズで観察しつつ、対象細胞を探す必要がなくなり、自動で対象細胞を照射位置まで移動できるため、作業効率を高くすることができる。また、作業者の熟練度によらず、適切に対象細胞に穿孔を形成することができる。
また、動作制御手段48は、移動手段16のステージ移動機構42による試料保持部材11の移動の制御を、開ループ制御で行っても、閉ループ制御(フィードバック制御)によって行ってもよい。また、開ループ制御を行う場合は、移動時の画像情報を収集し、その情報をフィードバック情報として、位置の調整操作を行ってもよい。
また、上記実施形態では、移動が簡単であり、装置構成が簡単になるため、試料保持部材を移動させて、対象細胞と穿孔形成手段のレーザ照射位置とを相対的に移動させたが、本発明はこれに限定されず、穿孔形成手段を移動させ、レーザ照射位置を移動させることで、対象細胞と穿孔形成手段のレーザ照射位置とを相対的に移動させるようにしてもよい。なお、この場合は、穿孔形成手段と共に画像取得手段を移動させることが好ましい。また、上記実施形態では、ステージ移動機構として、試料台40及び試料保持部材を水平方向のみに移動させる移動機構としたが、水平方向に加え、垂直方向にも移動させる移動機構としてもよい。また、レーザ照射位置および画像取得手段を移動できる場合は、試料台及び試料保持部材を垂直方向のみに移動させる移動機構としてもよい。
以上のように、本発明にかかる細胞穿孔装置は、卵細胞や体細胞等の種々の細胞に穿孔を形成するのに有用であり、特に、複数の細胞に連続して穿孔を形成するのに適している。
本発明の細胞穿孔装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す細胞穿孔装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す細胞穿孔装置の試料保持部材の概略構成を示す斜視図である。 図3−1に示す試料保持部材に保持される試料及び対象細胞の概略構成を示す上面図である。 細胞穿孔装置の動作の一例を示すフロー図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。 細胞穿孔装置の動作を説明するための説明図である。
符号の説明
10 細胞穿孔装置
11 試料保持部材
12 画像取得手段
14 穿孔形成手段
16 移動手段
18 制御ユニット
20 支持体
34 撮影手段
36 接眼レンズ
38 モニタ
40 試料台
42 ステージ移動機構
44 位置検出手段
46 移動経路設定手段
48 動作制御手段
50 画像合成部
52 試料
56 視野
58 照射位置
C 対象細胞

Claims (12)

  1. 対象細胞を含有する試料を保持する試料保持部材と、
    前記試料保持部材に保持された前記対象細胞に穿孔を形成する穿孔形成手段と、
    前記対象細胞と前記穿孔形成手段とを相対的に移動させる移動手段と、
    対象領域の画像を取得する画像取得手段と、
    取得した画像に撮影された対象細胞の位置を検出する位置検出手段と、
    検出された前記対象細胞の位置に基づいて、前記対象細胞と前記穿孔形成手段とを相対的に移動させる経路を設定する移動経路設定手段と、
    前記移動経路設定手段の設定に基づいて前記移動手段を操作し、前記対象細胞に穿孔を形成する動作制御手段と、を有し、
    前記画像取得手段は、撮影対象領域を複数に分割して撮影し、複数の画像を取得したのち、取得した複数の画像を合成して撮影対象領域全体の画像を取得し、
    前記動作制御手段は、前記対象細胞に穿孔を形成したら、検出した前記対象細胞の全てに穿孔を形成したかを判定し、全ての前記対象細胞に穿孔を形成したと判定したら処理を終了することを特徴とする細胞穿孔装置。
  2. 前記対象細胞は、前記試料に複数個分散されていることを特徴とする請求項1に記載の細胞穿孔装置。
  3. 前記移動経路設定手段は、前記対象細胞と他の前記対象細胞とを結ぶ最短距離を移動経路として設定することを特徴とする請求項2に記載の細胞穿孔装置。
  4. 前記動作制御手段は、前記対象細胞の端部に穿孔を形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の細胞穿孔装置。
  5. 前記移動手段は、前記試料保持部材を水平方向及び垂直方向の少なくとも一方に移動させる移動機構であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の細胞穿孔装置。
  6. 前記穿孔形成手段は、前記試料の前記対象細胞にレーザ光を照射し、前記対象細胞に穿孔を形成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の細胞穿孔装置。
  7. 前記動作制御手段は、前記穿孔形成手段と前記試料保持部材とを相対的に移動させて穿孔位置に前記対象細胞を搬送したら、前記試料保持部材の位置の再調整が入力されたことを検出し、前記穿孔形成手段の動作を許可する信号を検出した後、前記穿孔形成手段からレーザ光を照射させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の細胞穿孔装置。
  8. 前記画像取得手段は、画像を取得する際に焦点合わせを電動で行う電動焦点合わせ機構を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の細胞穿孔装置。
  9. 対象細胞を含有する試料を保持する試料保持部材と、穿孔位置に配置されている物体に穿孔を形成する穿孔形成手段とを有し、穿孔形成手段により前記対象細胞に穿孔を形成する細胞穿孔形成方法であって、
    前記試料を撮影し、前記試料全体の画像を取得する画像取得ステップと、
    取得した画像から前記試料に含有される対象細胞の位置及び大きさを検出する対象細胞検出ステップと、
    前記検出した対象細胞の位置及び大きさから、前記穿孔形成手段と前記試料保持部材とを相対的に移動させて、前記対象細胞を前記穿孔位置に搬送する経路を算出し、設定する経路設定ステップと、
    前記経路設定ステップで設定した経路で前記穿孔形成手段と前記試料保持部材とを相対的に移動させ、前記相対移動の際に、前記穿孔位置に前記対象細胞が搬送されたら前記対象細胞に穿孔を形成する穿孔形成ステップと、
    前記対象細胞に穿孔を形成したら、検出した前記対象細胞の全てに穿孔を形成したかを判定し、前記全ての対象細胞に穿孔を形成したと判定したら処理を終了する判定ステップと、を有し、
    前記画像取得ステップは、撮影対象領域を複数に分割して撮影し、複数の画像を取得したのち、取得した複数の画像を合成して撮影対象領域全体の画像を取得することを特徴とする細胞穿孔形成方法。
  10. 前記対象細胞は、前記試料中に複数個含有されており、
    前記経路設定ステップは、複数の前記対象細胞が順次、前記穿孔位置に搬送されるように前記経路を設定することを特徴とする請求項9に記載の細胞穿孔形成方法。
  11. 前記穿孔形成手段は、前記穿孔位置である照射位置にレーザ光を照射し、前記物体に穿孔を形成することを特徴とする請求項9または10に記載の細胞穿孔形成方法。
  12. 前記穿孔形成手段と前記試料保持部材とを相対的に移動させて穿孔位置に前記対象細胞を搬送したら、前記試料保持部材の位置の再調整が入力されたことを検出し、前記穿孔形成手段の動作を許可する信号を検出した後、前記穿孔形成手段からレーザ光を照射させる動作制御ステップを有することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の細胞穿孔形成方法。
JP2008331361A 2008-12-25 2008-12-25 細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法 Active JP5347494B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331361A JP5347494B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331361A JP5347494B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010148460A JP2010148460A (ja) 2010-07-08
JP2010148460A5 JP2010148460A5 (ja) 2012-02-16
JP5347494B2 true JP5347494B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=42568270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008331361A Active JP5347494B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5347494B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63202369A (ja) * 1987-02-18 1988-08-22 Hitachi Ltd レ−ザ穿孔方法および装置
JPH07122902B2 (ja) * 1987-04-17 1995-12-25 株式会社日立製作所 細胞位置検出装置
JPH0376569A (ja) * 1989-08-16 1991-04-02 Res Dev Corp Of Japan 細胞プロセシング装置および方法
JP3896463B2 (ja) * 2004-03-31 2007-03-22 国立大学法人 北海道大学 レーザインジェクション方法および装置
JP4757023B2 (ja) * 2005-12-28 2011-08-24 富士通株式会社 インジェクション装置およびインジェクション方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010148460A (ja) 2010-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7968819B2 (en) Microdissection apparatus and method
US8003955B2 (en) Sample manipulation device
US7483131B2 (en) Laser-scanning microscope and microscope observation method
US9678326B2 (en) Generating perspective views in microscopy
JP4156851B2 (ja) マイクロダイセクション装置
JP3636683B2 (ja) レーザーマイクロジセクション方法および装置
JP2003531393A (ja) レーザ顕微切断・処理装置
US20130221218A1 (en) Electron microscope system using augmented reality
US20140295535A1 (en) Measurement apparatus
JP2011048013A (ja) 制御装置、およびその制御装置を用いた顕微鏡システム
JP2013235271A (ja) レーザー顕微解剖装置及び方法
JP2007114742A (ja) 観察装置
JP2009056507A (ja) レーザ加工装置
JP6548965B2 (ja) 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法
JP6832093B2 (ja) 顕微鏡システム
JP2008114059A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2009025488A (ja) 顕微鏡及びその観測方法
US20220113530A1 (en) Microscope
JP6261678B1 (ja) レーザアライメント調整方法及びウォータジェットレーザ加工機
JP2021179608A (ja) レーザー走査顕微鏡、レーザー走査顕微鏡システム及びレーザーアブレーションシステム
JP5347494B2 (ja) 細胞穿孔装置及び細胞穿孔形成方法
US10054781B2 (en) Microscope, sheet-illumination microscope, and microscope-image acquiring method
JP5257276B2 (ja) マニピュレーションシステム駆動方法
EP1857538B1 (en) Microscope apparatus and cell observation method
US20180180867A1 (en) Microscope and setting support method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130409

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5347494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150