JP5346210B2 - 密閉型回転圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

密閉型回転圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

本発明は密閉型回転圧縮機及び冷凍サイクル装置に係り、特に潤滑油の分離構造を改良した密閉型回転圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
一般に冷凍サイクル装置に用いられる縦型密閉型圧縮機は、密閉容器内の下部側に圧縮機構部が収容され、上部側に電動機部が収容された構造になっており、これら圧縮機構部と電動機部は回転軸を介して連結される。
上記密閉容器の内底部には潤滑油を集溜する油溜り部が設けられている。また、上記電動機部に通電して回転軸が回転駆動されると圧縮機構部が作動し、圧縮機構部に直接冷媒ガスが吸込まれる。
圧縮された冷媒ガスは高温高圧化されて、一旦、密閉容器内へ吐出される。密閉容器内に充満する高温高圧の冷媒ガスは、密閉容器に接続される吐出管から導出され、冷凍サイクルを構成する凝縮器に導かれる。
圧縮機構部から密閉容器内に吐出される冷媒ガスには、圧縮機構部に給油され潤滑性を保持する潤滑油の油分が含まれている。
そのため、ガス分と油分との混合粒子となって密閉容器内に吐出されるので、そのままの状態で吐出管から冷凍サイクルへ導出されると、油溜り部の潤滑油に不足が生じ、ついには潤滑性が損なわれ、圧縮機の油上がり故障や多量の油が熱交換器の効率を低下させてしまう不具合を生じさせる。
そこで、電動機部の回転子や回転軸に、油分離部材を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1など)。
この特許文献1に記載のものは、回転軸の上部に回転軸とともに回転する油分離部材が取着されており、この油分離部材と対向して吐出管が設けられている。
このため、上記油分離部材では、密閉容器内部へ吐出された油分を含む冷媒ガスが、回転する油分離部材に衝突し、遠心力によって、油分が周囲に飛散することによりガス分と油分とに分離される。ガス分は比重が軽いので、吐出管に吸込まれ冷凍サイクル機器に導かれる。油分は密閉容器と電動機部の隙間等を介して油溜り部へ流下し、油分離作用がなされる。
しかしながら、上記油分離部材は、圧縮機構部の排除容積や運転周波数が増大したり、冷媒として、高低圧差の大きい冷媒を使用した場合には、油分離効果が十分ではなく、吐出管から冷凍サイクルへ導出される油量を十分に低減することができなかった。
また、近年、圧縮ガスの高圧化、インバータ制御などによる遠心力による回転軸のたわみを防止するために、電動機部の上部に設けた第3の軸受により回転軸の上端近傍を軸支している(例えば、特許文献2など)。
この特許文献2の密閉型圧縮機のように、電動機部の上部に第3の軸受を設けることで、冷媒ガスの通路を狭め、通過するガス流速が上昇し、油粉が成長することなく、吐出管に対向する上部空間に運ばれてしまう。さらに、特許文献1に記載のような油分離部材を設けても、分離能力以上の油が流入するため処理できずに冷凍サイクルに排出される。
特開平5−332276号公報 特開2004−3406号公報
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
また、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る密閉型圧縮機は、一端に吐出管を設けた密閉容器内の一端側に固定子と回転子とからなる電動機部を収納し、前記密閉容器の他端側に回転軸を介して前記電動機部により駆動される圧縮機構部を収納した密閉型圧縮機において、前記電動機部の反圧縮機構部側に前記回転軸および回転子の少なくとも一方と一体的に回転する油分離部材を回転軸の軸方向に所定の間隔を設けて複数設け、前記固定子の固定子鉄心の反圧縮機構部側端面と前記密閉容器の一端との距離を前記固定子鉄心の外径寸法の1/3以上にし、前記密閉容器一端と電動機部との間に、前記回転軸を軸支する軸受部材を有し、前記油分離部材が前記軸受部材の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、上記密閉型圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器を備えたことを特徴とする。
本発明に係る密閉型圧縮機によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機を提供することができる。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る密閉型圧縮機を搭載した冷凍サイクル装置の概念図、図2は本発明の第1実施形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクル装置100は、本発明の一実施形態に係る密閉型圧縮機1と、四方弁101、室外熱交換器102と、膨張装置103と、室内熱交換器104、アキュムレータ105をサイクル状に連通して形成される。
上記冷凍サイクル装置100において、密閉型圧縮機1から吐出される冷媒は、冷房時には、四方弁101を介して実線矢印で示すように室外熱交換器102に供給され、ここで外気と熱交換して凝縮される。この凝縮された冷媒は、室外熱交換器102から流出して膨張装置103を介して室内熱交換器104に流され、ここで室内空気と熱交換して蒸発し、室内空気を冷却する。室内熱交換器104から流出された冷媒は、四方弁101及びアキュムレータ105を介して密閉型圧縮機1内に吸い込まれる。
また、暖房時には、圧縮機1から吐出された冷媒は、四方弁101を介して破線矢印で示すように、室内熱交換器104に供給され、ここで室内空気と熱交換して凝縮され、室内空気を加熱する。この凝縮された冷媒は室内熱交換器104から流出して膨張装置103を介して室外熱交換器102に流され、ここで室外空気と熱交換して蒸発する。この蒸発した冷媒は、室外熱交換器102から流出され、四方弁101及びアキュムレータ105を介して密閉型圧縮機1内に吸い込まれる。以後、順次同様に冷媒が流されて冷凍サイクルの運転が継続される。
図2に示すように、密閉型圧縮機1は、密閉容器2を備え、この密閉容器2は上下両端が開口する筒状の容器本体21と、この容器本体21の上端開口部を閉塞するカップ状の上部容器22と、端開口部を閉塞するカップ状の下部容器23からなる。
上部容器22の中心部には吐出管24が設けられ、周辺側には電源端子25が設けられる。
この密閉容器2内の上部には電動機部3が設けられ、下部には圧縮機構部4が設けられる。これら電動機部3と圧縮機構部4とは、回転軸5を介して連結される。
電動機部3は、たとえばブラシレスDC同期モータ(ACモータもしくは商用モータでもよい)が用いられていて、密閉容器2の内面に圧入固定される固定子31と、この固定子31の内側に所定の間隙を存して配置され、回転軸5に嵌着される回転子32とから構成される。回転子32の内部には回転軸5に沿ってガス用貫通孔32aが設けられ、密閉容器2に圧入固定される。
固定子31の固定子鉄心31aの反圧縮機構部側端面例えば上端面31bと密閉容器2の一端例えば上内端面2aとの距離D1は、固定子鉄心31aの外径寸法D2の1/3以上である。
圧縮機構部4は、第1の圧縮機構部4Aと第2の圧縮機構部4Bとから構成される。
第1の圧縮機構部4Aは上部側に形成され、第1のシリンダ41Aを備えている。第2の圧縮機構部4Bは第1のシリンダ41Aとは中間仕切板43を介した下部に形成され、第2のシリンダ41Bを備えている。
これら第1、第2のシリンダ41A、41Bは、互いに内径寸法が同一である。第1のシリンダ41Aの外径寸法は密閉容器2の内径寸法よりも僅かに大に形成され、密閉容器2内周面に圧入されたうえに、密閉容器2外部からの溶接加工によって位置決め固定される。
第1のシリンダ41Aの上面部に第1の軸受6が重ね合わされ、通気孔7cを設けた吐出マフラー7aとともに取付けボルト8を介して第1のシリンダ41Aに取付け固定される。
第2のシリンダ41Bの下面部には第2の軸受9が重ね合わされ、吐出マフラー7bとともに取付けボルト8を介して第2のシリンダ41Bに取付け固定される。
回転軸5は、最下端部が第2の軸受9に回転自在に枢支され、その上部が第1の軸受6に回転自在に軸支される。さらに、回転軸5は各シリンダ41A、41B内部を貫通するとともに、略180°の位相差をもって形成される2つの偏心部5a、5bを一体に備えている。
各偏心部5a、5bは互いに同一直径をなし、各シリンダ41A、41B内径部に位置するよう組立てられる。これら偏心部5a、5bの周面には、互いに同一直径をなすローラ47a、47bが嵌合される。各ローラ47a、47bの軸方向長さは、第1のシリンダ41Aと第2のシリンダ41Bの板厚(軸方向長さ)と略同一に揃えられる。
第1のシリンダ41Aと第2のシリンダ41Bは、第1の軸受6と中間仕切板43および第2の軸受9で上下面が区画され、それぞれの内部にローラ47a、47bが偏心回転自在に収容される第1のシリンダ室42aと第2のシリンダ室42bが形成される。ローラ47a、47bは互いに180°の位相差があるが、第1、第2のシリンダ室42a、42bにおいて偏心回転できる。
第1、第2のシリンダ41A、41Bには、ブレード室(図示せず)が設けられ、このブレード室は各シリンダ室42a、42bに対して開放されている。各ブレード室には共に図示しないブレードおよびばね部材が収容される。
各ブレードは、シリンダ室42a、42b側である先端部が平面視で略半円状に形成される。ばね部材はブレードの後端とブレード室端面との間に介在され、ブレードに弾性力(背圧)を付与して先端をシリンダ室42a、42bへ突出させ、ローラ47a、47b周面に弾性的に接触させる。
従って、回転軸5が回転し、偏心部5a、5bが偏心回転してローラ47a、47bがシリンダ室42a、42bの内周壁に沿って偏心回転(旋回)したとき、ブレードはブレード室に沿って往復運動し、ローラ47a、47bの回転角度にかかわらず線接触してシリンダ室42a、42bを共に図示しない吸込室と圧縮室に仕切ることとなる。吸込室は吸込管26a、26bを介してアキュムレータ105に接続される。
ブレードは、先端がシリンダ室42a、42b内へ最も突出する部位にあるとき、後端がブレード室内に位置する長さ寸法に形成される。ブレードが最も後退したとき、ブレード後端とブレード室端面との間の距離は、ばね部材の最大圧縮長さよりもわずかに大に形成されている。
第1の軸受6と第2の軸受9には、図示しない吐出弁機構が設けられていて、それぞれが各シリンダ室42a、42bに連通するとともに、吐出マフラー7a、7bで覆われる。後述するように、各シリンダ室42a、42bで圧縮された冷媒ガスが所定圧に上昇した状態で吐出弁機構は開放され、各シリンダ室42a、42bから吐出マフラー7a、7b内へ吐出するようになっている。
吐出マフラー7a、7bにおいて圧縮された冷媒ガスは消音と整流作用を受け、吐出マフラー7aに設けた通気孔7cを介して密閉容器2内に直接的に導かれ、もしくは図示しないガス案内路を介して密閉容器2内に導かれる。
回転子32と固定子31間の間隙及び回転子32に軸方向に貫通して形成されたガス用貫通孔32aに第1の圧縮機構部4Aと第2の圧縮機構部4Bで圧縮された冷媒ガスが流通する。
また、電動機部3の反圧縮機構部側である上側には、回転軸および回転子の少なくとも一方、例えば、回転軸5の上端に上側油分離部材として第1の油分離部材10が螺着されている。この第1の油分離部材10は円盤形状をなし、その断面が下に凹んだ凹部である逆截頭円錐状のボス10aと、このボス10aから外方に延びるリング状のフランジ部10bと、このフランジ部10bから下方に延びる折曲部10cからなり、ボス10aの中央に吐出管24が対向する。
さらに、第3の軸受11が取り付けられる軸受保持フレーム12を挟んだ回転子32の反圧縮機構部側端面である回転子上端面32bには、下側油分離部材として第2の油分離部材13が取り付けられる。
この第2の油分離部材13は円盤形状をなし、その断面が第1の油分離部材10のボス10aの高さH1に比べて、低い高さH2の逆截頭円錐状の凹部であるボス13aと、このボス13aから外方に延びるリング状のフランジ部13bと、このフランジ部13bから下方に延びる折曲部13cからなる。
第1の油分離部材10と第2の油分離部材13間に設けられる第3の軸受11は、自動調芯軸受で、例えば玉軸受であり、回転軸5の一端近傍例えば上端近傍を軸支し、軸受保持フレーム12の中心部に別部材で一体的に設けられた深皿状の軸受取付部材12aに取り付けられる。
第2の油分離部材13および第3の軸受11は固定子31のコイルエンド33の内周部の空間部に収容される。
次に本第1実施形態の密閉型圧縮機の圧縮動作について説明する。
電動機部3に通電すると回転軸5が回転駆動され、圧縮機構部4の第1のシリンダ室42aと第2のシリンダ室42b内においてローラ47a、47bが偏心移動する。
各シリンダ室42a、42bに第1、第2の吸込管26a、26bが接続され、アキュムレータ105で分離された冷媒ガスが各吸込管26a、26bを介して吸込まれる。
回転軸5に突設される偏心部5a、5bが180°の位相差が存在するように形成されているところから、冷媒ガスの各吸込管26a、26bからシリンダ室42a、42b内に吸込まれるタイミングも当然、180°の位相差が存在する。各ローラ47a、47bが偏心移動して吐出弁機構側の室(圧縮室)の容積が減少し、その分圧力が上昇する。
圧縮室内の圧力が所定の圧力になると吐出弁機構が開放され、圧縮されて高温高圧化した冷媒ガスが吐出マフラー7a、7b内に吐出される。圧縮された冷媒ガスが吐出弁機構へ吐出されるタイミングも180°の位相差が存在する。
圧縮された冷媒ガスは各吐出マフラー7a、7bから通気孔7cを介して直接的、もしくは間接的に密閉容器2内の電動機部3と圧縮機構部4との間の空間部へ導出される。そして、回転子32と固定子31との間、ガス用貫通孔32aを流通し、電動機部3の上部側密閉容器2内に充満する。
上記圧縮過程において、第1の油分離部材10と第2の油分離部材13を上下に配し、第1の油分離部材10と第2の油分離部材13に二つの機能を分担させることによって、冷凍サイクルに油を流出させることを防止している。
すなわち、下部より上昇する冷媒ガス流内の油粉をまず第2の油分離部材13の遠心力でコイルエンドの内壁等に衝突させ、密閉容器2の底部の油溜まりに油粉を自重落下させる。
第2の油分離部材13で油が分離された冷媒ガスは、軸受保持フレーム12及び軸受取付部材12aの少なくとも一方に形成された通路を通って上部空間に流入する。上部空間にて流速を落とした冷媒ガス流は、吐出管24より冷凍サイクルへ排出される。このとき、上部空間の冷媒ガス中には、上記第2の油分離部材13で分離しきれない油粉がミスト状で残っているが、第1の油分離部材10によって発生させた遠心力で第1の油分離部材10の中央部に位置する吐出管24付近は油ミストの密度が薄い状態になり、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できる。
また、上記圧縮過程において、回転軸5の揺れは第3の軸受11によって抑制される。従って、固定子と回転子との接触や第1、第2の軸受および回転軸に過大な力が加わり圧縮機の効率が低下したり、損傷をきたすことを抑制することができ、大きな振動や騒音も抑制する。
さらに、固定子鉄心31aの上端面31bと密閉容器2の上内端面2a間の距離D1、固定子鉄心31aの外径寸法D2との比(D1/D2)と、吐油量は、図3に示すような相関があることが確認されている。
この図3から分かるように、D1/D2を1/3以上にすることにより、吐出管24を介して密閉容器2外に排出される油量を抑制できる。
本第1実施形態の密閉圧縮機によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機が実現する。
また、第2実施形態に係る密閉型圧縮機について説明する。
本第2実施形態は、第1の油分離部材と第2の油分離部材を略同一形状に形成したものである。
例えば、図4に示すように、第2実施形態の密閉型圧縮機1Aは、密閉容器2内の下部には圧縮機構部4が設けられ、上部には電動機部3が設けられる。
回転子32の内部には回転軸5に沿ってガス用貫通孔32aが設けられ、さらに、固定子31の外周には、密閉容器2の内壁と固定子31の間にガス流路31cを形成するための溝を設ける。
また、第3の軸受11が取り付けられる軸受保持フレーム12は、ほぼ円板形状をなし、複数個のガス用透孔12bが設けられる。
第1実施形態と同様に、軸受保持フレーム12を貫通する回転軸5の上端には、第1の油分離部材10が螺着され、この第1の油分離部材10は第1実施形態と同様の形状をなす。さらに、軸受保持フレーム12を挟んで回転軸5の回転子32の上端面32bに対応する位置に、第1の油分離部材10と同一形状の第2の油分離部材13が取り付けられる。
第1の油分離部材10のボス10aには、吐出管24の一部が入り込んでいる。これにより、吐出管24を介して、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのをより効果的に防止できる。
また、第2の油分離部材13のボス部13aには、第3の軸受11の一部が入り込んでいる。これにより、密閉容器2の高さを減じることができる。
固定子鉄心31aの上端面31bと密閉容器2の上内端面2a間の距離D1と、固定子鉄心31aの外径寸法D2との比(D1/D2)は1/3以上である。
従って、第1実施形態の密閉型圧縮機と同様、第2の油分離部材13においては、ガス用貫通孔32a及び固定子31と回転子32間の隙間を通過し下部より上昇する高圧冷媒ガス流内の油粉を第2の油分離部材13の裏面に当て、第2の油分離部材13の遠心力でコイルエンド33の内壁等に衝突させ、密閉容器2の底部の油溜まりに油粉を自重落下させる。
また、ガス流路31cを通って上昇した高圧冷媒ガス及び上記第2の油分離部材13で油分離された高圧冷媒ガスは、吐出管24から吐出される。このとき、第1の油分離部材10によって発生させた遠心力で第1の油分離部材10の中央部に位置する吐出管24付近は油ミストの密度が薄い状態になり、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できる。
符号45はシリンダ室が設けられるフレームである。
図4中実線矢印は油を含んだガス流れを示し、点線矢印は油の流れを示す。
なお、他の構成は図1に示す密閉型圧縮機と異ならないので、同一符号を付して説明は省略する。
本第2実施形態の密閉圧縮機によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機が実現する。
また、第3実施形態に係る密閉型圧縮機について説明する。
本第3実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態が第3の軸受を備えるのに対して、第3の軸受を備えない。
例えば、図5に示すように、第3実施形態の密閉型圧縮機1Bは、密閉容器2内の下部には圧縮機構部4が設けられ、上部には電動機部3が設けられる。
回転子32の内部には回転軸5に沿ってガス用貫通孔32aが設けられ、さらに、固定子31の外周には、密閉容器2の内壁と固定子31の間にガス流路31cを形成するための溝を設ける。
また、第1の油分離部材10が回転軸5に上端部に取り付けられ、この第1の油分離部材10はその断面が逆截頭円錐状のボス10aと、このボス10aから外方に延びるリング状のフランジ部10bと、このフランジ部10bから下方に延びる折曲部10cからなり、ボス10aの中央に吐出管24がわずかに挿入されている。
さらに、回転軸5の回転子32の上端面32bに位置する部位には、第2の油分離部材13が取り付けられる。
この第2の油分離部材13は円盤形状をなし、第1の油分離部材10と同一形状をなし、逆截頭円錐状のボス13aと、このボス13aから外方に延びるリング状のフランジ部13bと、このフランジ部13bから下方に延びる折曲部13cからなる。
第1の油分離部材10のボス10aには、吐出管24の一部が入り込んでいる。
固定子鉄心31aの上端面31bと密閉容器2の上内端面2a間距離D1と、固定子鉄心32aの外径寸法D2との比(D1/D2)は1/3以上である。
従って、第1実施形態及び第2の実施形態の密閉型圧縮機と同様、第2の油分離部材13においては、ガス用貫通孔32a及び固定子31と回転子32間の隙間を通過し下部より上昇するガス流内の油粉を第2の油分離部材13の裏面に当て、第2の油分離部材13の遠心力でコイルエンド33の内壁等に衝突させ、密閉容器2の底部の油溜まりに油粉を自重落下させる。
また、ガス流路31cを通過した高圧冷媒ガスは及び上記第2の油分離部材13で油分離された高圧冷媒ガスは、吐出管24から吐出される。このとき、第1の油分離部材10によって発生させた遠心力で第1の油分離部材10の中央部に位置する吐出管24付近を油ミストの密度が薄い状態になり、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できる。
本第3実施形態の密閉型圧縮機は第3の軸受を備えないので、回転軸の揺れが小さい比較的小型の密閉型圧縮機に適する。
なお、他の構成は図1に示す密閉型圧縮機と異ならないので、同一符号を付して説明は省略する。
本第3実施形態の密閉型圧縮機によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる密閉型圧縮機が実現する。
また、上記各実施形態の密閉型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させることができる冷凍サイクル装置が実現する。
また、第4実施形態に係る密閉型圧縮機について説明する。
本第4実施形態は、第1実施形態における第1の油分離部材および第2の油分離部材の半径と、固定子内周半径の関係を規制する。
図6は第4実施形態に係る密閉型圧縮機の第1、第2の油分離部材近傍の縦断面図であり、図7は第4実施形態に係る密閉型圧縮機の第3の軸受の下方で切断した横断面図である。
例えば、図6および図7に示すように、第4実施形態の密閉型圧縮1Cは、吐出管24から遠い圧縮機構部側に下側油分離部材として第2の油分離部材13を有し、この第2の油分離部材13の半径R1は、回転子32の中心(中心線)cとガス用貫通孔32a間の距離L2以上で、回転子32の中心cと回転子32の外周面間の距離(本例では回転子32の半径)L3以下に形成される。すなわち、L3≧R1≧L2である。
また吐出管24に近い上側油分離部材として第1の油分離部材10を有し、この第1の油分離部材10の半径R4は、固定子31の内周半径R5以上に形成される。すなわち半径R4≧R5である。
従って、図6中下側の第2の油分離部材13の遠心力により生じるガス用貫通孔32aを通る吐出冷媒の吸引効果により、圧縮機構部から吐出された吐出冷媒がスムーズに第2の油分離部材13側に導かれる。
ガス用貫通孔32aを通って第2の油分離部材13側に導かれた吐出冷媒中の潤滑油は、第2の油分離部材13の遠心力によって半径方向に飛ばされ、吐出冷媒から効果的に分離される。
また、回転子32と固定子31間の隙間(エアギャップ)Gを通って導かれる吐出冷媒は、第2の油分離部材13に阻害されることなく上方に導かれるとともに、第2の油分離部材13の遠心力によるガス流によって吐出冷媒中の潤滑油が分離される。
また、第2の油分離部材13の部分を通過した吐出冷媒は、第3軸受11を保持する軸受取付部材12a等の開口を通って上方に導かれ、第1の油分離部材10の下面部に到達し、この第1の油分離部材10の遠心力によって、さらに潤滑油が分離される。
このとき、回転子32から遠い第1油分離部材10の半径R4を、固定子31の内周半径R5以上に形成したので、吐出冷媒の多くが第1の油分離部材10の下面部に導かれて油分離効果を高めることができる。
さらに、吐出冷媒は上部空間に流入する。上部空間にて流速を落とした吐出ガスは、吐出管24より冷凍サイクルへ排出される。このとき、上部空間の吐出冷媒中には、分離しきれない油粉がミスト状で残っているが、半径の大きい第2の油分離部材13によって発生させた遠心力で、第1の油分離部材10の中央部に位置する吐出管24付近は油ミストの密度が薄い状態になリ、油が吐出冷媒と一緒に密閉容器2外に排出されるのを防止できる。
図8は本第4実施形態の密閉型圧縮機を用い、第2の油分離部材13の半径を変化させたときの吐油量の変化を調べた試験結果図である。
図8からもわかるように、回転子32の中心(中心線)cとガス用貫通孔32a間の距離L2が21mm、回転子32の半径L3が43.6mmの場合に、第2の油分離部材13の半径R1を43mm(L3≧R1≧L2)にした実施例1の吐油量を1としたとき、第2の油分離部材13の半径R1を43mmから42mmに変化させた実施例2のものは、実施例1と略同等の吐油量であった。これに対して、第2の油分離部材13の半径R1を44mm(R1>L3)にした比較例のものは、吐油量が実施例1に比べて15%以上増加していた。
なお、第2の油分離部材13の遠心力により生じるガス用貫通孔32aを通る吐出冷媒の吸引効果を得るためには、第2の油分離部材13と回転子32上端面32bを7mm以下にすることが望ましく、さらには、5mm以下にすることがさらに好ましい。
さらに、本第4実施形態の構成により、密閉容器2一端と電動機部3との間に第3の軸受11を固定後も、回転子32と固定子31間の隙間(エアギャップ)Gの大きさ(周方向での均一性)を確認することができる。なお、エアギャップが周方向で大きく異なる場合は、振動、騒音が大きくなり、再組み立てが必要となる。
本第4実施形態の密閉型圧縮機によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、第3軸受11への潤滑を十分に行えて、熱交換器の効率を向上させ、信頼性の高い密閉型圧縮機が実現する。
また、第5実施形態に係る密閉型圧縮機について説明する。
本第5実施形態は、第4実施形態における回転子がこの回転子の中心から外面までの距離が円周方向で異なる。
図9は第5実施形態に係る密閉型圧縮機の回転子の概念を示す平面図である。
図9に示すように、第5実施形態の密閉型圧縮機は、電動機部3の回転子32Dおよび固定子31を備え、回転子32Dは、回転子32Dの中心cから外周面32Daまでの距離L3(L31、L32)が円周方向で異なる。
例えば、距離L3を異なるように形成するには、回転子32Dの外周面を曲率半径L31、L32の異なる複数の円弧C1、C2で形成すればよい。
この場合、円弧C1は回転子32Dの中心cを中心とする曲率半径L31の円弧であり90度間隔で4ヶ所形成され、円弧C2は回転子32Dの半径(L31)より大きい曲率半径R32の円弧であり、90度間隔で4ヶ所形成されている。
これらの円弧C1、C2がなめらかに接続される。このように形成することにより、円弧C2と固定子31の内周面31cとの隙間(エアギャップ)Gが大きくなる。
なお、固定子31の内周直径D(L31×2)(mm)に対するエアギャップGの面積S1(mm)の比、S1/Dを、2.3以上にすると、吐油量低減効果が大きいことが確認された。
S1/Dは大きいほど吐油量低減効果は大きいが、電動機の特性が低下する不具合がある。この電動機の特性の低下はS1/Dが4を超えると大きくなる。
従って、2.3≦(S1/D)≦4.0にすれば、電動機の特性低下を抑制しながら吐油量を低減できることが確認できた。
特に好ましい範囲は、2.5≦(S1/D)≦3.5である。
また、回転子のガス用貫通孔の大きさも吐油量低減に影響を及ぼす。ガス用貫通孔の面積(複数個ある場合はそれらの合計)をS2(mm)としたとき、
5.0≦[(S1+S2)/D]≦7.0
とすると電動機32Dの特性低下を抑制しながら吐油量を低減できることが確認できた。
電動機の効率低下を抑制しながら、回転子と固定子間の隙間(エアギャップ)を円周方向で部分的に増大してエアギャップの面積を増大し、冷媒通路面積を増大して吐出冷媒の流速を低下させることができる。その結果、吐出冷媒中の潤滑油の分離効果を高めることができる。
本第5実施形態の密閉型圧縮機によれば、油分を効率よく分離でき、油が冷媒ガスと一緒に密閉容器外に排出されるのを防止できて、圧縮機の油上がり故障をなくし、熱交換器の効率を向上させ、さらに、隙間を増大させ、電動機部におけるガス用貫通孔を含めたガス通路を増加させることができて、高効率の密閉型圧縮機が実現する。
また、第6実施形態に係る密閉型圧縮機について説明する。
本第6実施形態は、第5実施形態における各ガス流路面積の大小を設定する。
図10は第6実施形態に係る密閉型圧縮機の第3の軸受の下方で切断した横断面図であり、図11は図10のA部を拡大して示す平面図である。
例えば、図10および図11に示すように、第6実施形態に係る密閉型圧縮機の電動機部には、第1のガス通路、第2のガス通路および第3のガス通路が設けられる。
そして、第1のガス通路はガス用貫通孔32aからなり、第2のガス通路はエアギャップGからなり、第3のガス通路は固定子31に設けた長孔31dおよび密閉容器2と固定子31の外周間に形成される間隙部2dからなる。
第5の実施形態と同様に、ガス用貫通孔32aの面積を(複数個ある場合はそれらの合計)S2、固定子31と回転子32Dのエアギャップの面積S1、長孔31dと間隙部2dの面積の和S3とするとき、S1<S2<S3に設定する。
一般に、分布巻電動機は、集中巻電動機に比べ、固定子内側に設ける隙間(第1のガス通路および第2のガス通路)の断面積を小さく、第3のガス通路を設けるなどの対応を行い、密閉容器内の冷媒の流速を落とす施策を採用している。
しかし、圧縮機構部で圧縮された吐出ガスが固定子外周の切り欠き部へ回り込み、モータ上部空間へ噴き上がり易い課題があった。
本第6実施形態では、S1<S2<S3に設定することで、ガスの流れを下側油分離部材として第2の油分離部材13により、吐出ガスとオイルミストを極力中央へ流れるように整流化し、かつ第2の油分離部材13の一段油分離と第3軸受のオイルミスト潤滑を併せて両立させ、上側油分離部材として第1の油分離部材10より、密閉容器2外へ連結される吐出管24近傍のオイルミストを希薄化させて吐油量の低減が実現する。
なお、本第6実施形態において、第1の油分離部材は、図12示すように、外径に向けて下がり勾配を有する形状が好ましく、これにより、この第1の油分離部材により生じる遠心力により、油ミストの上部空間へ拡散および油分離の性能が向上する。
本発明の一実施形態に係る冷凍サイクル装置の概念図。 本発明の第1実施形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図。 距離D1と外径寸法D2の比と、吐油量の相関線図。 本発明の第2実施形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る密閉型圧縮機の縦断面図。 本発明の第4実施形態に係る密閉型圧縮機の第1、第2の油分離部材近傍の縦断面図。 本発明の第4実施形態に係る密閉型圧縮機の第3の軸受の下方で切断した横断面図。 本発明の第4実施形態に係る密閉型圧縮機の第2の油分離部材の半径と吐油量の相関試験の結果図。 本発明の第5実施形態に係る密閉型圧縮機の回転子の概念を示す平面図。 本発明の第6実施形態に係る密閉型圧縮機の第3の軸受の下方で切断した横断面図。 図10のA部を拡大して示す平面図。 本発明の第6実施形態に係る密閉型圧縮機に用いる第1の油分離部材の斜視図。
符号の説明
1…密閉型圧縮機、2…密閉容器、2a…上内端面、21…容器本体、24…吐出管、3…電動機部、31…固定子、31b…上端面、31c…ガス流路、32…回転子、32a…ガス用貫通孔、32b…上端面、4…圧縮機構部、4A…第1の圧縮機構部、41A…第1のシリンダ、42a…第1のシリンダ室、43…中間仕切板、4B…第2の圧縮機構部、41B…第2のシリンダ、42b…第2のシリンダ室、5…回転軸、5a、5b…偏心部、6…第1の軸受、7a、7b…吐出マフラー、7c…通気孔、9…第2の軸受、10…第1の油分離部材、10a…ボス、10b…フランジ部、10c…折曲部、11…第3の軸受、12…軸受保持フレーム、12a…軸受取付部材、13…第2の油分離部材、13a…ボス、13b…フランジ部、13c…折曲部、100…冷凍サイクル装置、101…四方弁、102…室外熱交換器、103…膨張装置、104…室内熱交換器、105…アキュムレータ。

Claims (6)

  1. 一端に吐出管を設けた密閉容器内の一端側に固定子と回転子とからなる電動機部を収納し、
    前記密閉容器の他端側に回転軸を介して前記電動機部により駆動される圧縮機構部を収納した密閉型圧縮機において、
    前記電動機部の反圧縮機構部側に前記回転軸および回転子の少なくとも一方と一体的に回転する油分離部材を回転軸の軸方向に所定の間隔を設けて複数設け
    前記固定子の固定子鉄心の反圧縮機構部側端面と前記密閉容器の一端との距離を前記固定子鉄心の外径寸法の1/3以上にし、
    前記密閉容器一端と電動機部との間に、前記回転軸を軸支する軸受部材を有し、
    前記油分離部材が前記軸受部材の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記油分離部材のうち、少なくとも前記吐出管から遠い圧縮機構部側の油分離部材は、中央部が圧縮機構部側に凹んだ凹部を有し、前記軸受部材が前記凹部内に位置していることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記油分離部材のうち、少なくとも前記吐出管から遠い圧縮機構部側の油分離部材は、軸方向の高さ寸法が前記吐出管から近い反圧縮機構部側の油分離部材の軸方向の高さ寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記回転子は軸方向に貫通するガス用貫通孔を有し、
    前記複数の油分離部材のうち、前配吐出管から遠い圧縮機構部側の油分離部材の半径は前記回転子の中心と前記ガス用貫通孔間の距離以上、かつ前記回転子の中心と回転子の外周面間の距離以下に形成され、前記吐出管に近い油分離部材の半径は、前記固定子内周半径以上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記回転子は、この回転子の中心から外周面までの距離が円周方向で異なるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の密閉型圧縮機。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器を備えた冷凍サイクル装置。
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