JP5344845B2 - ポリスチレン樹脂組成物からなる押出発泡体 - Google Patents
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Description
ポリスチレン樹脂の熱履歴による分解はポリオレフィンやポリエステル等と比較し緩やかである。したがって、ポリスチレン樹脂組成物から得られた容器を回収し、粉砕したもの、若しくは、粉砕品を再度、押出機にて溶融混練し、再度ペレット化したもの(所謂リサイクルポリスチレン樹脂)を、重合工程を経てペレット化され、市販されているポリスチレン樹脂(所謂バージンポリスチレン樹脂)に配合し、使用している。
1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜8のシクロアルキル基、炭素原子数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素原子数7〜12のアラルキル基またはフェニル基を示し、R3 は水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基を示す。
。
数5〜8のシクロアルキル基を示す。)
また、Aは炭素原子数2〜8のアルキレン基または下記一般式(I−2)で表される2
価の残基を示す。
は酸素原子側に結合していることを示す。)
また、Y、Zはいずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシル基または炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、他の一方が水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基を示す。〕
また、前記バージンポリスチレン樹脂(A)の配合量は1〜99質量部であり、前記リサイクルポリスチレン樹脂(B)の配合量は99〜1質量部(ただし、前記(A)および(B)の合計を100質量部とする)であることが好ましい。
また、前記フェノール系加工安定剤は、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕およびペンタエリスリトール テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4ヒドロキシフェニル)プロピオネートからなる群より選択される少なくとも1種以上であることが好ましい。
また、本発明の押出発泡体の製造方法は、上記ポリスチレン系樹脂および上記加工安定剤を含む樹脂組成物を押出発泡することにより上述した押出発泡体を得ることを特徴としている。
用比率を高めたポリスチレン樹脂組成物からなる押出発泡体を安定的に製造することが可能となる。
[ポリスチレン系樹脂]
本発明の押出発泡体は、バージンポリスチレン樹脂(A)0〜100質量部と、リサイクルポリスチレン樹脂(B)100〜0質量部(ただし、前記(A)および(B)の合計を100質量部とする)とからなるポリスチレン系樹脂を含むポリスチレン樹脂組成物からなる押出発泡体である。
(2) 製造時に多官能ラジカル開始剤を使用すること、
(3) 製造時にスチレン系化合物と多官能モノマーとを共重合すること、
(4) 製造時に分子量調整剤を使用すること
等により可能である。
また、二つ以上の反応槽で異なる分子量のゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造し、それらを最終的に混合する方法などによって得られる所望の分子量のゴム変性スチレン系樹脂組成物を製造することができる。
本発明において、ポリスチレン樹脂組成物は、(i)リン系加工安定剤、および必要に
応じて(ii)フェノール系加工安定剤からなる加工安定剤を、ポリスチレン樹脂組成物100質量部中に、(i)と(ii)との合計量で0.15〜1質量部含む。また、前記(i)は、下記一般式(I)で表される亜リン酸エステル類である。前記(i)が、下記一般式(I)で表される亜リン酸エステル類であると、溶融張力を大きく低下させず、高いレベル
で保持できる点で好ましい。
1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜8のシクロアルキル基、炭素原子数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素原子数7〜12のアラルキル基またはフェニル基を示し、R3 は水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基を示す。
コキシル基または炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、他の一方が水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基を示す。
−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、2,4,8,10−テトラ−t−ペンチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,10−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−t−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2, 4,8,1
0−テトラ−t−ペンチル−6−[3− (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ]−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、2,10−ジメチル−4,8−ジ^−t−ブチル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,10−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−[3−(3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェニル)プロポキシ)−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,10−ジエチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[2,2−ジメチル−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピンなどが挙げられる。中でも6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンゾ[d,f][1.3.2]ジオキサホスフェピンが好ましい。前記(i)が、このような亜リン酸エステ
ル類であると特に溶融張力を高いレベルで保持できる点で好ましい。
前記フェノール系加工安定剤としては、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕、ペンタエリスリトール テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4ヒドロキシフェニル)プロピオネート、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンティルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−tert−ペンティルフェニルアクリレート、2,4−ジ−tert−アミル−6−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシ−α−メチルベンジル)フェニルアクリレートなどが挙げられる、中でも、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕またはペンタエリスリトール テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4ヒドロキシフェニル)プロピオネートであることが好ましい。フェノール系加工安定剤は1種を用いても、2種以上を併用してもよい。
で0.15〜1質量部含み、より好ましくは0.2〜0.6質量部含む。前記加工安定剤を前記下限値以上含有するポリスチレン樹脂組成物の溶融張力は、前記加工安定剤を含有しないポリスチレン樹脂組成物の溶融張力よりも大きくなる傾向がある。また、前記加工安定剤を含有するリサイクルポリスチレン樹脂の溶融張力は、バージンポリスチレン樹脂とほとんど変わらない。よって、リサイクルポリスチレン樹脂を、バージンポリスチレン樹脂と混合して用いても、バージンポリスチレン樹脂単体で使用するときと同様に加工でき、押出発泡時に注入する発泡ガスの注入工程以降での、例えばスクリーンチェンジャー部やダイス部からのガス漏れや、発泡体表面の肌が荒れる等の不具合が生じることなく、安定して押出発泡体を得ることが出来る。一方、前記加工安定剤を一定量以上添加しても、改良効果は一定となる。そのため、コスト面から前記加工安定剤の含有量は前記上限値以下であることが好ましい。
(ii)との質量比((ii)/(i))を前記の範囲にすることにより、ポリスチレン樹脂
の製品加工時または粉砕品加工時の分解を高いレベルで抑制できる。
前記ポリスチレン樹脂組成物中に含まれる樹脂成分としては、前記ポリスチレン系樹脂であることが好ましいが、さらに本発明の効果を損なわない範囲で、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、スチレン―ブタジエン共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマー、石油樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエステル、ポリ乳酸等のポリスチレン系樹脂とは異なる熱可塑性樹脂が含有されていてもよい。
本発明の押出発泡体は、前記ポリスチレン樹脂組成物からなる押出発泡体である。
また、本発明の押出発泡体における、前記加工安定剤を含むポリスチレン樹脂組成物の溶融張力(a)と、前記加工安定剤を含まないこと以外は同一組成のポリスチレン樹脂組成物の溶融張力(b)との比([溶融張力(a)]/[溶融張力(b)])は、1.10以上であり、好ましくは1.30以上である。この範囲とすることで、押出中にガス漏れが発生せず、肌荒れの無い外観の良好な押出発泡体が安定的に得られる。
また、本発明の容器、建材部品、またはディスプレイ材は、上述した押出発泡体からなる。
本発明の押出発泡体の製造方法は、上記ポリスチレン系樹脂および上記加工安定剤を含む樹脂組成物を押出発泡することにより上述した押出発泡体を得ることを特徴としている。
が挙げられる。連結型の押出機での製造方法例としては、第1押出機を200〜250℃とし、発泡剤を2〜5質量部含ませ混練した後、第2押出機以降で120〜160℃となるように設定し、冷却しながら押出発泡体を得る方法が挙げられる。
ポリスチレン樹脂の重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ法(GPC法)により測定した。測定条件は以下のとおりとした。
測定器:RI検出器(示差屈折検出器)
カラム:東ソー製、Tsk−gel6000HXLおよび4000HXLの2本
(いずれも長さ30cm)
溶媒:テトラヒドロフラン
測定温度:40℃
測定する溶液:濃度0.2重量%、注入量0.1ml、流速1ml/分
ポリスチレン樹脂押出ペレット、若しくは、押出発泡体(発泡シート)を、真空乾燥機で150℃、76Torr、30分間処理し、減容後、約2〜5mm程度の大きさに粉砕
した。この粉砕品を17g秤量し、キャピログラフ((株)東洋精機製作所製、機番1B、バレル径9.55mm)を用い、200℃に設定したバレル内に投入した。10分間加熱して溶融し、溶融樹脂を得た。この溶融樹脂を直径2.095mm、長さ8mmのキャピラリーを用い、ピストンで20mm/minの速度でキャピラリーから押出してストランドとした。このストランドを10m/minの速度で引き取る際の張力を測定した。この張力値を溶融張力とした。
発泡体において、(i)リン系加工安定剤、および必要に応じて(ii)フェノール系加
工安定剤からなる加工安定剤を含むポリスチレン樹脂組成物の溶融張力(a)と、前記加工安定剤を含まないこと以外は同一組成のポリスチレン樹脂組成物の溶融張力(b)との比([溶融張力(a)]/[溶融張力(b)])を、発泡体の溶融張力比とした。
第1押出機に65mmφ単軸押出機、第2押出機に90mmφ単軸押出機からなるタンデム式押出機を用い、2mm厚み、約20倍の発泡シートを製造した。
得られた発泡シートの安定性として、12時間連続運転時の発泡シートの肌荒れ有無、及び、発泡ガス漏れの有無を観察した。
[バージンポリスチレン樹脂の製造]
(重合)重合槽(内容積17.7dm3、攪拌翼付き)に、スチレンを2.4dm3/時間の供給速度で連続的に供給しながら重合温度114℃で重合すると共に、0.9dm3
/時間の取出速度で重合槽から混合物を取り出して、スチレンを含む重合混合物を得た。
取り出された重合混合物をスタティックミキサーで均一に混合した後、脱揮槽に導き、温度255℃、圧力0.20kPaで脱揮して、ポリスチレンを得た。
脱揮後の溶融状態にあるポリスチレン100質量部中に、下表1の通りに所望する加工安定剤を必要量含まれるよう、添加、混合し、造粒装置でペレット化し、バージンポリスチレン樹脂A−1〜A−2−8を得た。得られたバージンポリスチレン樹脂について、上記測定方法により、重量平均分子量および溶融張力を測定した。測定結果を表1に示す。
フェノール系加工安定剤としては以下を用いた。
種類X:オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド ロキシ
フェニル)プロピオネート
種類Y:エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−tert−ブ チル−
4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕
種類Z:ペンタエリスリトール テトラキス〔3−(3,5−ジ−ter t−ブ
チル−4ヒドロキシフェニル)プロピオネート
表1記載のバージンポリスチレン樹脂A−1及びA−2−1を使用し、φ40mmの単軸押出機でシリンダー温度を全て250℃に設定し、吐出量約15kgで押出、ストレンドカ
ットでペレット化し、リサイクルポリスチレン樹脂を得た。得られたリサイクルポリスチレン樹脂について、上記測定方法により、重量平均分子量および溶融張力を測定した。測定結果を表2に示す。
バージンポリスチレン樹脂A−2−1を50質量部、リサイクルポリスチレン樹脂B−2を50質量部配合し、この合計100質量部に対し、タルク(浅田製粉(株)JA-13R)
0.5質量部をドライブレンドし、第1押出機に65mmφ単軸押出機、第2押出機に90mmφ単軸押出機からなるタンデム式押出機を用い、押出発泡シートを得た。
この発泡押出時において、ガス漏れやシート表面の肌荒れはなく、安定生産性に優れるものであった。
表3〜4に示すように各樹脂の組み合わせおよび配合量を変更した以外は実施例1と同様にして発泡シートを得た。これらの発泡押出時において、ガス漏れやシート表面の肌荒れはなく、安定生産性に優れるものであった。
バージンポリスチレン樹脂A−1を50質量部、リサイクルポリスチレン樹脂B−1を50質量部配合し、この合計100質量部に対し、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンゾ[d,f][1.3.2]ジオキサホスフェピンを0.15質量部、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを0.15質量部、タルク(浅田製粉(株)JA-13R)0.5質量部をドライブレンドした以外は実施例1と同様にして発泡シートを得た。この発泡押出時において、ガス漏れやシート表面の肌荒れはなく、安定生産性に優れるものであった。
表5に示すように各樹脂の組み合わせおよび配合量を変更した以外は実施例1と同様にして発泡シートを得た。これらの発泡押出時において、ダイス直後の発泡度合いが小さく、発泡シートにも肌荒れが時折観察された。また、ガス注入以降に設置のスクリーン部よりガス漏れが時折発生するものもあった。
Claims (11)
- バージンポリスチレン樹脂(A)0〜100質量部と、リサイクルポリスチレン樹脂(B)100〜0質量部(ただし、前記(A)および(B)の合計を100質量部とする)とからなるポリスチレン系樹脂を含むポリスチレン樹脂組成物からなる押出発泡体であって、
前記ポリスチレン樹脂組成物が、
(i)リン系加工安定剤、および
(ii)フェノール系加工安定剤
からなる加工安定剤を、ポリスチレン樹脂組成物100質量部中に、(i)と(ii)との合計量で0.15〜1質量部含み、
(i)と(ii)との質量比((ii)/(i))が0.5〜2.5であり、
(i)が下記一般式(I)で表される亜リン酸エステル類であり、
発泡体における、前記加工安定剤を含むポリスチレン樹脂組成物の溶融張力(a)と、前記加工安定剤を含まないこと以外は同一組成のポリスチレン樹脂組成物の溶融張力(b)との比([溶融張力(a)]/[溶融張力(b)])が、1.10以上であることを特徴とする押出発泡体;
一般式(I)
また、Xは単結合、硫黄原子または下記一般式(I−1)で表される2価の残基を示す。
また、Aは炭素原子数2〜8のアルキレン基または下記一般式(I−2)で表される2価の残基を示す。
また、Y、Zはいずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシル基または炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、他の一方が水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基を示す。〕 - 前記溶融張力(a)と、前記溶融張力(b)との比([溶融張力(a)]/[溶融張力(b)])が、1.30以上1.82以下であることを特徴とする請求項1に記載の押出発泡体。
- 前記バージンポリスチレン樹脂(A)の配合量が1〜99質量部であり、前記リサイクルポリスチレン樹脂(B)の配合量が99〜1質量部(ただし、前記(A)および(B)の合計を100質量部とする)であることを特徴とする請求項1または2に記載の押出発泡体。
- 前記加工安定剤の少なくとも一部が、前記バージンポリスチレン樹脂(A)および/またはリサイクルポリスチレン樹脂(B)中に含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の押出発泡体。
- 前記フェノール系加工安定剤が、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕およびペンタエリスリトール テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートからなる群より選択される少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の押出発泡体。
- 前記押出発泡体がサーキュラー型ダイスより押出された厚み1〜10mmの発泡シートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の押出発泡体。
- 前記押出発泡体がスリット型ダイスより押出された厚み10〜100mmの発泡ボードであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の押出発泡体。
- 請求項6に記載の押出発泡体からなることを特徴とする容器。
- 請求項7に記載の押出発泡体からなることを特徴とする建材部品。
- 請求項6または7に記載の押出発泡体からなることを特徴とするディスプレイ材。
- バージンポリスチレン樹脂(A)0〜100質量部、およびリサイクルポリスチレン樹脂(B)100〜0質量部(ただし、前記(A)および(B)の合計を100質量部とする)からなるポリスチレン系樹脂、ならびに下記(イ)〜(ニ)を満たす加工安定剤を含む樹脂組成物を押出発泡することにより請求項1〜7のいずれかに記載の押出発泡体を得ることを特徴とする押出発泡体の製造方法;
(イ)(i)リン系加工安定剤、および(ii)フェノール系加工安定剤からなり、
(ロ)樹脂組成物100質量部中に(i)と(ii)との合計量で0.15〜1質量部含み、
(ハ)(i)と(ii)との質量比((ii)/(i))が0.5〜2.5であり、
(ニ)(i)が下記一般式(I)で表される亜リン酸エステル類である。
一般式(I)
また、Xは単結合、硫黄原子または下記一般式(I−1)で表される2価の残基を示す。
また、Aは炭素原子数2〜8のアルキレン基または下記一般式(I−2)で表される2価の残基を示す。
また、Y、Zはいずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシル基または炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、他の一方が水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基を示す。〕
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