JP5343414B2 - 蓋材 - Google Patents

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本発明は、即席麺や即席スープなどの紙カップやプラスチックカップなどに適用される蓋材に関し、特に、熱湯を注いで調理するカップ容器の蓋材に関する。
従来、即席麺などの即席食品の容器には、熱湯を注ぐ際に半分ほど開封し、熱湯を注いだ後で再封する蓋材が用いられている。また、蓋材は、ヒートシール性に優れたシーラント層と形状保持性に優れたアルミニウム層と印刷性に優れた紙層などを積層した多層構成とされている。
使用に当っては、まず、蓋材を略半分程度剥がして開封する。このとき、層内に有するアルミニウム層により剥がした形状を維持した半開き状態で熱湯を注ぐことができる。熱湯を注いだ後は、蓋材を容器の周縁に押し付けるようにして再封する。
アルミニウム層を介装すれば、アルミニウム層が備えるデッドホールド性(形状を維持する性質)のおかげで、注湯した後で蓋材を容器の周縁に押し付けて再封した状態を維持する再封性は良好である。しかし、最近では、対環境性などからアルミニウム層の使用を避け、紙を主体とする蓋材が求められている。また、金属探知機を用いて製造中に混入する虞のある異物や金属粉末などの検査を行うためにも、アルミニウム層を介装しない蓋材が求められている。
そのために、アルミニウム層を介装せずに蓋材を開封し封止するために、摘み片に切り込み線を設けて、開封時および再封時に容器のフランジに切り込み線を係止可能として開封性と再封性を付与する蓋材が既に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、アルミニウム層を介装せずに、蓋材の中央部の紙層を帯状に剥離する構成として、開封性と再封性を向上させる構成の蓋材も既に開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−48220号公報 特開2002−37311号公報
しかし、アルミニウム層を介装していない蓋材では、開封時にデッドホールド性を発揮しないので、開封時には蓋材を開状態に保持しておく必要があり、片手で蓋材を押さえながら他方の手で熱湯を注ぐ作業が必要となる。また、前記特許文献1に記載の蓋材の場合には、蓋材を開封時には、摘み片を持って大きく引き剥がして、容器後方のフランジに係止する作業と、再封時には、摘み片を容器後方のフランジから引き離して、前方のフランジまで移動して再度フランジに係止するという作業が必要であり、簡単ではない。そのために、これらの操作が面倒となっており、より簡単な操作で、開封時に開封した形状を維持する開封性と、注湯した後で再封した状態を維持する再封性を発揮する蓋材が求められている。
また、前記特許文献2に記載の蓋材の場合には、蓋材のセンターライン付近の紙材を帯状に剥離するので、この剥離部分を介して蓋材が屈曲容易となり、それなりの開封性と再封性を発揮する。しかし、センターライン付近に剥離部を設けた構成では、折り曲げる部分が小さく、重量も比較的軽いので、蓋材を開封した状態を維持できず元の状態に戻ってしまう危険性が高い。さらには、この場合に、開封した蓋材の状態をより確かに維持するためには、剥離する帯状部の幅を大きくする必要があって、意匠的に好ましくない。そのために、より簡単な操作およびより簡単な構成で開封性と再封性を容易に発揮する蓋材が求められている。
本発明は、上記問題点に鑑み、カップ容器の蓋材としてアルミニウム層を含まない積層構成とすると共に、より簡単な操作およびより簡単な構成で開封性と再封性を発揮する蓋材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、カップ容器の開口周縁部のフランジにヒートシールされて前記カップ容器を封止し、アルミニウム層を含まない積層体からなり、周縁の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する開封用摘み片を備える蓋材であって、紙層を含む表面層と樹脂層とヒートシール性を有するシーラント層とを順に積層し、前記開封用摘み片を摘んで蓋材を引き剥がす方向と直交する蓋材のセンターラインより後方側に、前記センターラインと略平行な所定領域に、前記表面層の一部をスリット状に剥離する剥離部を設け、前記剥離部の前記樹脂層と前記紙層とを、剥離層を介して接着すると共に、前記剥離部を、前記表面層に設ける一対の切り込み線で挟む領域から形成し、前記剥離部の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する剥離用タブを設けたことを特徴としている。
この構成によると、蓋材の開封する方向のセンターラインよりも後方の紙層を所定幅のスリット状に剥離することができ、剥離されたあとはスリット状の厚みの薄いフィルム部となって屈曲容易となる。また、引き剥がしてスリット状部分まで開封した蓋材を屈曲容易なスリット状部分から後ろに倒すようにすると、後ろに倒れる蓋材の重量が比較的大きくなって、開封した際の姿勢が安定し、開封姿勢を維持し、蓋材が元の状態に戻ることを確実に防止できる。また、屈曲させるスリット状部分の長さが蓋材の直径よりも短い長さとなるので、より短い長さの屈曲部に大きな重量の蓋材が折れ曲がることになって、より屈曲容易となる。そのために剥離する幅を大きくする必要もなく、小さな幅のスリット状の剥離部でよい。
また本発明は、上記構成の蓋材において、前記剥離部を、前記センターラインと略平行な一対の切り込み線で挟まれるスリット部と該スリット部からテーパー状に広がり前記剥離用タブに至る切込み線で形成されるテーパー部とで構成し、前記剥離用タブの幅を前記スリット部の幅よりも大きな幅としたことを特徴としている。この構成によると、スリット部の幅が小さくても、剥離用タブの幅を大きくすることができ、剥離作業が容易となる。また、剥離用タブからスリット部に至るテーパー部の切り込み線がテーパー状であるので、幅の広い剥離用タブから幅の狭いスリット部まで力が伝播し易くなって、剥離を確実にまた容易に行うことが可能となる。
また本発明は、上記構成の蓋材において、前記剥離用タブの前記フランジの外縁に相当する前記シーラント層と前記樹脂層に、これらの2層を貫通するカット溝を設けたことを特徴としている。この構成によると、剥離用タブを摘んで引き剥がす操作で、スリット状剥離部を容易に剥離することができる。また、摘むタブの厚みが厚いので、摘んで把持することが容易となる。
また本発明は、上記構成の蓋材において、前記紙層の上に樹脂層を設け、前記切り込み線を前記紙層と前記樹脂層を貫通して設けたことを特徴としている。この構成によると、紙層の上にさらに樹脂層を積層した多層構成の蓋材であっても、紙層から上の表面層を剥離して、屈曲容易となるスリット部を設けることができ、蓋材の開封性と再封性が良好となる。
また本発明は、上記構成の蓋材において、前記所定領域が、前記センターラインを超えて引き剥がす方向の奥側の、周縁から1/3付近の領域であることを特徴としている。この構成によると、蓋材の2/3程を開封した位置で蓋材が屈曲容易となり開封した形状を維持するので、開封時の具材の投入や熱湯の注入を容易に行うことができ、開封した蓋材の姿勢も安定する。
また本発明は、上記構成の蓋材において、前記剥離層を、前記紙層に第一の剥離剤が全面コートされたベタ剥離層の第一層と、該第一層に前記第一の剥離剤と異なる第二の剥離剤がパターンコートされた網点剥離層の第二層から形成したことを特徴としている。この構成によると、紙層の上に全面コートされる第一の剥離剤により紙ムケを防止することができ、さらに、この上にパターンコートされる第二の剥離剤により、所望の引き剥がし力に調節することができる。
本発明によれば、蓋材のセンターラインを越えてさらに奥側まで開封する蓋材の所定領域に、蓋材の表面層の一部をセンターラインに略平行なスリット状に剥離する剥離部を設けたので、剥離されたあとのスリット状の厚みの薄い部分が屈曲容易部となり、開封した蓋材を後ろに傾倒容易となる。また、センターラインを超えた領域で屈曲するので、屈曲部の長さが蓋材の直径よりも短くなって、屈曲姿勢が安定する。そのために、より簡単な構成で開封性と再封性を発揮する蓋材を提供することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る蓋材で封止したカップ容器の全体斜視図である。図2は本発明に係る蓋材を示し、(a)は平面図であり、(b)は蓋材の一部を剥離した剥離片の側面図である。図3は、開封時の様子を示す概略説明図であり、(a)は全体斜視図であり、(b)は要部側面図である。図4は、本発明に係る蓋材の積層構成の第一の例を示す断面図である。図5は、本発明に係る剥離層を説明する模式図であり、図6は、剥離層の位置を示す平面図であって、(a)は剥離層の第一層を示し、(b)は剥離層の第二層を示している。図7は、本発明に係る蓋材の積層構成の第二の例を示す断面図であり、図8は、本発明に係る蓋材の積層構成の第三の例を示す断面図である。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
図1に示すように、本実施形態の蓋材1は、即席麺などのカップ容器20の開口周縁部にヒートシールされて開口部を封止する蓋材として用いられており、周縁の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する開封用摘み片2を備えている。また、後述するように、ヒートシール性を有するシーラント層と樹脂層と紙層とを順に積層した積層体から構成されている。さらに、この紙層の上に樹脂層を設けて表面層を形成したり、紙層と樹脂層の間に遮光層やその他の樹脂層を設けた表面層としても良い。
蓋材1の積層構成の一例について図4を用いて説明する。図に示す蓋材1は、ヒートシール性を有するシーラント層11と樹脂層12と紙層13とさらに樹脂層14とを順に備える積層構成である。樹脂層12および樹脂層14としては、2軸延伸フィルムを用いることができる。また、接着性樹脂層12cを介して2軸延伸フィルムからなる樹脂層12と紙層13とを接着すると、蓋材を引き剥がす際に、紙層間で剥離し紙層の一部とシーラント層が容器フランジ部に残ってしまう現象を防止することができる。また、後述するように、紙層13を含む剥離部3を剥離した後のシーラント層11と樹脂層12とのフィルム部からなる屈曲部が薄くても、この屈曲部でのちぎれを防止可能となる。
図1に示す蓋材1は、開封用摘み片2を摘んで蓋材を引き剥がす方向と直交する蓋材のセンターラインCLより後方側に、前記センターラインと略平行な所定領域に、前記表面層の一部をスリット状に剥離する剥離部3を備えている。そのために、この剥離部3を剥離したあとには、スリット状の厚みの薄い部分が形成され、そのスリット部の長さは蓋材の直径よりも短い長さとなる。また、紙層から上の表面層を剥離するため図4に示すように、紙層13を剥離層15を介して樹脂層12と接着すると共に、紙層から上の紙層13を含む表面層16に切り込み線31を設けている。
つまり、図4に示す積層構成の場合には、紙層13と樹脂層14とを貫通する切り込み線31を所定幅離間して形成し、所定幅のスリット状剥離部3が形成されている。また、剥離部3における紙層13と樹脂層12との間に剥離剤(例えば剥離ニス)をコートした剥離層15を介装することで、紙層13と剥離層15の界面は、その周囲の紙層13と樹脂層12との接着力よりも小さな接着力となるので、この部分の紙層13を樹脂層12から剥離容易となる。このときに、スリット状の剥離部3を形成する切り込み線31は、連続した切れ目のハーフカット、または、ミシン目状のハーフカットから形成することができる。
また、剥離部3の一端には前記フランジの外縁よりも外側に突出すると共に幅の広い剥離用タブ4を設けている。この剥離用タブ4を摘んで引き上げる作業で剥離部3を蓋材から剥離することができる。次に、この剥離部3について、図2を用いて説明する。
図2(a)に示すように、センターラインCLから距離L1離れた領域に設けられる剥離部3は、センターラインCLと略平行な一対の切り込み線31、31で挟まれるスリット部と該スリット部からテーパー状に広がり剥離用タブ4に至る切込み線41、41で形成されるテーパー部とで形成されている。そのために、前記剥離用タブ4の幅をスリット部の幅よりも大きな幅とすることができる。この切り込み線31、41は、前述したように、蓋材表面から紙層13を貫通するまで設けられており、剥離層15を介して樹脂層12と接着される紙層13を含む表面層16を剥離することができ、この一対二本の切り込み線31、31に挟まれるスリット部と切り込み線41、41に挟まれるテーパー部が剥離部3となる。また、剥離部3の一端に剥離用タブ4を設けている。
前記剥離用タブ4のカップ容器のフランジの外縁に相当する位置にカット溝5を形成している。このカット溝5は、蓋材1の裏面側に相当する前述したシーラント層11と樹脂層12との2層を貫通すると共に前記切り込み線31、または切り込み線41と交差するように設けられている。このために、剥離用タブ4を摘んで引き剥がす操作で、引き剥がし力が剥離層15に移行してスリット状の剥離部3を容易に剥離することができる。このカット溝5も、前述した切り込み線と同様に、連続した切れ目のハーフカット、または、ミシン目状のハーフカットから形成することができる。
また、前記剥離用タブ4の幅W2を剥離部3のスリット部の幅W1よりも大きな幅とし、前記剥離用タブ4の縁部と前記スリット部とをテーパー状の切り込み線41を介して接続している。このような構成とすることで、スリット部の幅W1が小さくても、剥離用タブ4の幅を大きくすることができ、剥離作業が容易となる。また、剥離する際には、幅の広い剥離用タブ4を把持して引き剥がす力が、テーパー状の切り込み線41を介して速やかに伝播され、スリット状の剥離部3を容易に剥離することができる。
また、剥離部3の下に設ける剥離層15の幅W3は、確実に剥離するために、剥離部3のスリット部の幅W1よりもやや広く設定され、剥離用タブ4の位置では、テーパー状切り込み線41、41の幅よりも広く設定されている。さらに、幅W3の剥離層15の上に、相対向するテーパー状の切り込み線41やスリット状の切り込み線31を設けて、この切り込み線で囲まれた領域を剥離領域としている。
また、蓋材1のセンターラインCLから距離L1離れた領域に剥離部3を設けているので、剥離する領域の長さD2は、蓋材1の直径D1よりも小さい。そのために、引き剥がして剥離部3まで開封した蓋材1を後ろに倒す際に、後ろに掛かる重量が比較的大きくなって、開封した際の姿勢が安定し、開封姿勢を維持し、蓋材1の姿勢が戻ることを確実に防止できる。また、紙層から上の表面層が剥離されたフィルム部からなる厚みの薄いスリット部が屈曲部となるので、屈曲容易となる。さらに、屈曲部の長さが蓋材1の直径よりも短い長さとなるので、より短い長さの屈曲部に大きな重量の蓋材が折れ曲がることになって、より屈曲容易となる。
上記したように、本実施形態の剥離部3は屈曲容易なスリット部を形成するので、剥離部3として形成するスリット部の幅W1を広くする必要はなく、開封する蓋材1が後方に倒れることができる程度の小さな幅とすることができる。このように、剥離する部分の幅を小さな幅とすることができるので、剥離部3はスリット状剥離部と称するのが適当である。
剥離部3を引き剥がした剥離片は、図2(b)に示すように、カット溝5を介して元の積層構成のままの厚い剥離用タブ4と、紙層から上の表面層16からなる薄い引き剥がし部を備えている。
剥離部3に設ける剥離層15は、紙ムケを確実に防止すると共に易剥離性を発揮するように構成することが望ましい。そのために、本実施形態においては、樹脂層12と紙層13間に設ける剥離層15を、紙ムケを確実に防止するための第一層と、易剥離性を発揮するための第二層とで形成するようにした。この具体的な構成について図5、および図6を用いて説明する。
図5に示すように、剥離層15は、紙層13に第一の剥離剤が全面コートされたベタ剥離層の第一層15aと、この第一層15aに前記第一の剥離剤とは異なる第二の剥離剤がパターンコートされた網点剥離層の第二層15bから形成されている。そのために、ベタ剥離層の第一層15aにより、紙層13と接着性樹脂層12cとの直接接着を防止して、剥離部3を引き剥がす際に生じる紙ムケを確実に防止することができる。また、網点剥離層の第二層15bにより、第二の剥離剤を所定の面積に塗布することで、所望の引き剥がし力に調節することができる。
例えば図6(a)に示すように、第一の剥離剤を幅W3に全面コートしてベタ剥離層の第一層15aを形成し、その後で図6(b)に示すように、第二の剥離剤を幅W3にドット状にパターンコートして網点剥離層の第二層15bを形成する。この構成であれば、網点剥離層の第二層15bが接着する部分の接着性樹脂層12cと紙層13との接着力は第二の剥離剤と接着性樹脂層12cとの接着力となる。そのために、この第二層15bの剥離剤として接着性樹脂層12cと弱い接着力を有する剥離剤を用いることで、容易に剥離する積層構成となる。このように、ベタ剥離層である第一層15aの剥離剤と接着性樹脂層12cの接着強度より、網点剥離層である第二層15bの剥離剤と接着性樹脂層12cの接着強度を弱くすることで、剥離部を容易に剥離する程度の接着強度に設定して、紙ムケを生じずることなく確実に剥離可能となる。
網点剥離層の第二層15bのパターンコート形状はドット状の島部に塗布するパターンコート以外のパターン形状でもよく、剥離剤を所定面積に塗布するパターンであれば、島部を非塗布部として海部を塗布部とするパターンコートであってもよい。
剥離層15を形成するための樹脂としては、硝化綿系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体などの単体ないしは混合物が使用できる。なお、ベタ剥離層とポリエチレンとの接着強度と、網点剥離層とポリエチレンとの接着強度とが異なるようにするには、硝化綿系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体のうち、異なる樹脂系のものを選択したり、異なる樹脂系のものを混合してその混合比率をコントロールすることなどの方法で達成することができる。
また、網点剥離層の網点面積率を変えることにより、剥離層が接する接着樹脂層であるポリエチレンと網点剥離層およびベタ剥離層との層間の接着強度を10〜100g/15mm巾の範囲で調整することができる。
剥離層15は、上記の樹脂からなるインキを使用して紙面にグラビア印刷などにより印刷することにより形成される。ベタ剥離層の第一層15aは、ベタ版を使用した印刷により、網点剥離層の第二層15bは網点状にエッチングされた印刷版を使用して印刷することにより形成される。
例えば、ベタ剥離層の第一の剥離剤のインキ組成として、本実施形態においては、溶剤としての酢酸エチル70重量部、樹脂としてのアクリル樹脂15重量部と樹脂としての塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂15重量部を混合したものを使用し、網点剥離層の第二の剥離剤のインキ組成として、溶剤としての酢酸エチル70重量部、樹脂としてのアクリル樹脂30重量部を混合したものを使用した。
紙層13としては、その表面が印刷適性に優れているもので、例えば秤量50〜150g/m2程度の片面アート紙、両面アート紙が好ましく、他に同程度の厚さのコート紙、上質紙なども用いることができる。
表面層16と、樹脂層12とシーラント層11を有する積層シートとを接着する接着性樹脂層12cとしては、この蓋材1の生産性を考慮して、例えば、ポリエチレン、アイオノマー、ポリプロピレン樹脂等の熱溶融押出しによるサンドラミネートが好ましく用いられる。なお、ウレタン系接着剤によりドライラミネートしても構わない。
シーラント層11としては、例えば、ヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合体樹脂フィルムが用いられるが、特に、低温シール性と剥離開封性(イージーピール性)を考慮して、これらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものなどの他、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2程度で設けたものとすることもできる。樹脂層12、樹脂層14としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2軸延伸ポリプロピレン、2軸延伸ナイロン等を用いることができる。
上記したように、剥離層15を、第一の剥離剤からなるベタ剥離層の第一層15aと、前記第一の剥離剤と異なる第二の剥離剤からなる網点剥離層の第二層15bとの二層構成とすることで、容易に剥離可能となると共に確実に剥離可能となる。次に、このことを実際に確認した剥離試験について説明する。
(剥離試験1)
剥離試験1として、ベタ剥離層と網点剥離層からなる二層構成の剥離層を作成して、剥離の容易性と確実性との確認試験を行った。このときの蓋材の積層構成は、後述する実施例3と同様に裏面印刷と遮光層を設けた構成であって、シーラント層11として、30μm厚のシーラントフィルム(ジェイフィルム社製のシーラントフィルムY−04)をドライラミネートした積層構成とした。また、剥離層15を、第一の剥離剤を塗布したベタ剥離層の第一層15aと、第二の剥離剤をドット状にパターンコートした網点面積率が75%の網点剥離層の第二層15bとの二層構成からなる剥離層とした。なお、ベタ剥離層の第一の剥離剤のインキ組成として、溶剤としての酢酸エチル70重量部、樹脂としてのアクリル樹脂15重量部と樹脂としての塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂15重量部を混合したものを使用しており、接着性樹脂層12cであるポリエチレンとの接着強度は50g/15mm巾であり、網点剥離層の第二の剥離剤のインキ組成として、溶剤としての酢酸エチル70重量部、樹脂としてのアクリル樹脂30重量部を混合したものを使用しており、接着性樹脂層12cであるポリエチレンとの接着強度は10g/15mm巾である。この二層構成の剥離層であれば、剥離部の剥離強度は、20g/15mm巾であった。
上記の第一の剥離剤からなるベタ剥離層と第二の剥離剤からなる網点剥離層からなる二層構成の剥離部を備える蓋材サンプルを10枚作成し、容器の開口部にヒートシールした後で、剥離用タブを摘んで剥離部を剥離したところ、10枚とも、途中で紙層が千切れたりせずに確実に剥離することができた。
(剥離試験2)
剥離試験2は、第二層を、第二の剥離剤を網点面積率が25%のドット状のパターンコートとなる網点剥離層とした例であって、その他の構成や条件は剥離試験1と同じとしている。この二層構成の剥離層であれば、剥離部の剥離強度は、40g/15mm巾であった。
上記のベタ剥離層と網点剥離層からなる二層構成の剥離部を備える蓋材サンプルを10枚作成し、容器の開口部にヒートシールした後で、剥離用タブを摘んで剥離部を剥離したところ、10枚のうち5枚は、紙層がうまくハーフカットに沿って切れず、途中から紙層が残ってしまい、易剥離性を発揮せずに、十分な機能を発揮しない状態であった。
(剥離試験3)
剥離試験3は、剥離試験1においてベタ剥離層からなる第一層を設けず、第二層の網点面積率が75%の網点剥離層のみからなる剥離層としたものである。この例では、網点面積率が75%の剥離層であるので、一部(全体の25%に相当する部分)は樹脂層12と紙層13とが直接接着された状態となっている。このような剥離部を備える蓋材サンプルを10枚作成し、容器の開口部にヒートシールした後で、剥離用タブを摘んで剥離部を剥離したところ、10枚のうち9枚は、紙層がうまくハーフカットに沿って切れず、途中から紙層が残り紙ムケが生じてしまい、十分な機能を発揮しない状態であった。
剥離試験1、2、3、を通して、剥離層15を、第一の剥離剤からなるベタ剥離層の第一層15aと、前記第一の剥離剤と異なる第二の剥離剤からなる網点剥離層の第二層15bとの二層構成とすることで、易剥離性を発揮しながら紙ムケを確実に防止可能となることが明らかとなった。また、ベタ剥離層の第一層15aを設けることで、輸送中や、人が触る際に、意に反して剥がれることを防止することができる。このように、本実施形態の二層構成の剥離層を備える剥離部であれば、剥がすときまで剥がれず、剥がしたいときに容易に剥離でき、また、紙ムケを確実に防止可能となる。
上記したように、紙ムケを確実に防止するためのベタ剥離層からなる第一層15aと、易剥離性を発揮するための網点剥離層からなる第二層15bとを備える剥離層15としたので、本実施形態の剥離部3は、紙ムケを生じることなく、容易にまた確実に剥離することができる。
次に、蓋材1の開封状態について図3を用いて説明する。剥離部3を蓋材1からスリット状に剥離したあと、開封用摘み片2を摘んで図3(a)に示す状態まで蓋材1を容器本体21のフランジ22から引き剥がす。前述したように、剥離部3は、センターラインよりも後方に位置しているので、フランジ22から引き剥がされて開封される蓋材1は、スリット状に剥離されたあとの厚みの薄いスリット部を屈曲部30(図3(b)参照)として後方に倒れる。
後方に倒れた蓋材1は、図3(b)に示すような状態となり、前述したシーラント層11と樹脂層12との薄い層からなる屈曲部30を介してその傾倒姿勢が安定される。蓋材1を容器本体21のフランジ22から引き剥がす際に、紙層を含む表面層が剥離されて薄い層となっている屈曲部30まで引き剥がすと、その屈曲部では腰の強い紙層がないので屈曲抵抗が急に減少し、引き剥がし終了の合図となって、引き剥がし作業を容易に行うことができる。
このように、剥離部3をセンターラインよりも後方に配設した本実施形態によれば、蓋材1をどこまで引き剥がすかをいちいち考えながら行う必要もなく、ただ、引き剥がす蓋材の屈曲抵抗が小さくなるまで引き剥がすだけでよい。また、所定の領域に設けられた屈曲部30まで引き剥がすと、蓋材1を安定した姿勢で後方に倒すことができるので、さらに好適となる。
また、引き剥がしたあとの開口部に粉末スープや具材を投入する際には、ある程度の大きさの開口部が必要であって、本実施形態では、蓋材1の表面の2/3程度を開口するようにした。つまり、剥離部3を設ける領域を、蓋材1の引き剥がす方向の奥側の1/3付近の領域とした。この構成であれば、引き剥がす蓋材の屈曲抵抗が小さくなるまで引き剥がす作業で、蓋材の2/3程を開封することができ、開封時の具材や熱湯の投入を容易に行うことができる。また、開封した蓋材1の後方への傾倒姿勢も安定する。
引き剥がした蓋材1を再封する際には、引き剥がした蓋材1を前方に回動する操作で、屈曲抵抗の小さい屈曲部30が容易に元の平面状態に復帰し、容器本体21のフランジ22に当接する。そのために、蓋材1に周縁部をフランジの周囲に折り込むようにすることで、カップ容器を密封することができる。
上記したように、剥離部3をセンターラインよりも後方側の1/3付近の領域に配設した本実施形態によれば、蓋材1を開封する引き剥がしと、再封する操作を簡単にまた確実に行うことができる。さらに、容器に食品を封入して保存する際には、光照射により食品が劣化するのを防止するために蓋材に遮光層を設けること、および、蓋材の裏面に食品に関する説明や注意事項などを表示する印刷面を設けることが実施される。次に、実際に製造した蓋材について説明する。
(実施例1)
実施例1として、図4に示す積層構成において、シーラント層11を40μm(EMAA樹脂20μmとポリオレフィン系樹脂のイージーピールシーラント材である三菱化学製のVMX−Y80F樹脂20μmとの積層厚み)とし、樹脂層12として12μm厚のPET(ポリエステル)樹脂を積層し、紙層13の秤量を79.1g/m2とし、さらに、紙層の上の樹脂層14として12μm厚のPET(ポリエステル)樹脂を積層し、樹脂層12と紙層13との間の一部に剥離ニスを2g/m2の秤量で塗布した剥離層15を備える剥離部3を設けた蓋材1Aを製造した。
また、蓋材表面から紙層13を貫通して剥離層15に至る切り込み線31を設けた剥離部3のスリット部の幅W1を5mm、10mmのものを作成し、その開封状態と再封状態を確認した。
確認テストの結果、スリット部の幅W1が10mmの場合は、容易に開封し再封することができた。また、スリット部の幅W1が5mmの幅の狭い剥離部3であっても、開封操作を確実に行うことができ、開封時の開封された蓋材の傾倒姿勢が安定していることが確認された。このように、本発明によれば、スリット部の幅の狭い剥離部3を設けることができるので、蓋材表面に設ける意匠(デザイン)への影響をより小さくすることができ、好ましい。
また、剥離部3は、蓋材のセンターラインから離れた領域に設けるので、蓋材の意匠性を考慮した所定の位置に設けることも可能である。しかしながら、容器内に粉末スープや具材などを投入する必要のある場合には、開封する開口部は大きいほうが良く投入作業も容易となるので、蓋材表面の2/3程度を開封することが好適となる。
また、前述した第一の剥離剤と第二の剥離剤を用いて、紙層13に紙ムケを確実に防止するベタ剥離層からなる第一層15aと該第一層にパターンコートして易剥離性を発揮する網点剥離層からなる第二層15bを備える二層構成の剥離層15とすることで、剥離容易で紙ムケの発生を確実に防止する剥離部3となる。
上記した蓋材1Aであれば、剥離容易な剥離部3を剥がした後で、開封用摘み片2を摘んで蓋材を引き剥がす簡単な操作で容易に開封することができる。また、剥離部3を剥がした後のシーラント層11と樹脂層12とからなる厚みの薄い屈曲部を介してその開封した姿勢を維持しておくことができる。
(実施例2)
実施例2は、実施例1において樹脂層12に遮光層を設けた例である。樹脂層12に遮光層を設けるためには、例えばこの樹脂層12を、PET(ポリエステル)樹脂層と、接着性樹脂層としてのPE(ポリエチレン)樹脂層との積層構成とし、これらの層間に遮光層を介装することで構成できる。また、遮光層は樹脂層に白色/黒色/白色の3層に重ね刷りした印刷層から形成することができ、例えば、図7に示す蓋材1Bにおいて、12μm厚のPET(ポリエステル)樹脂層12aに白色/黒色/白色の3層に重ね刷り全面印刷した遮光層12bを形成し、接着性樹脂層12cとしての15μm厚のPE(ポリエチレン)樹脂層を積層した樹脂層12Aとしている。シーラント層11、紙層13、樹脂層14、および、剥離層15、剥離部3は実施例1と同様な構成としているが、変更してもよく、例えば、シーラント層11をより薄い一層のシーラントフィルムから形成することができ、例えば30μm厚のシーラントフィルム(例えば、ジェイフィルム社製のシーラントフィルムY−04)をドライラミネートで積層することができる。
この構成の蓋材1Bであれば、遮光層を設けているので、封入している食品の光照射による劣化を防止することができ、遮光が必要な食品の包装に適した蓋材となる。また、シーラント層を薄いフィルムをドライラミネートする構成であれば、高温の樹脂を押し出しラミネートするのに比べてカールの生じ難い積層構成となると共に腰の強い紙層が剥離されたスリット部が容易に屈曲する屈曲部となり、開封した蓋材を後方に容易にまた確実に傾倒することができる。
また、切り込み線31を、蓋材表面から紙層13を貫通して剥離層15に至るまで設けて剥離部3を形成しているので、剥離層15を介して樹脂層12Aと接着されている表面層16(紙層13と樹脂層14)を樹脂層12Aから確実に剥離することができる。また、剥離層15を、紙層13に第一の剥離剤を全面コートしたベタ剥離層の第一層15aと、第二の剥離剤を前記第一層にパターンコートして易剥離性を発揮する網点剥離層の第二層15bを備える二層構成の剥離層15とすることで、紙ムケの発生を確実に防止すると共に剥離容易な剥離部3となる。
(実施例3)
実施例3は、実施例1において蓋材に裏面印刷を施し、さらに遮光層を設けた例であって、図8に示す蓋材1Cのように、紙層13の表面に表印刷層17を形成し、裏面に裏印刷層18を形成している。また、紙層13の裏面と裏印刷層18との間に遮光層19を形成した構成である。この構成であれば、遮光層を備えた蓋材1Cであるので、封入している食品の光照射による劣化を防止する。さらに、蓋材1Cを剥がしたときに、表面印刷と裏面印刷との間に介装している遮光層19を介して、両方の絵柄が干渉せず、それぞれの印刷内容が視認容易となる。
この場合でも、切り込み線31は、蓋材表面から紙層13を貫通して剥離層15に至るまで設けられており、剥離層15を介して樹脂層12と接着される紙層13を含む表面層16を剥離することができる。また、剥離層15を、紙層13に紙ムケを確実に防止するベタ剥離層からなる第一層15aと該第一層にパターンコートして易剥離性を発揮する網点剥離層からなる第二層15bを備える二層構成の剥離層15とすることで、紙ムケの発生を確実に防止すると共に剥離容易な剥離部3となる。
そのために、上記の蓋材1Cは、遮光層を備えて内容物の光照射による劣化を防止することができ、視認容易な裏面印刷を有する蓋材となると共に、剥離容易な剥離部3を剥がした後で、開封用摘み片2を摘んで蓋材を引き剥がす簡単な操作で容易にまた確実に開封することができる。また、屈曲部を介して開封した蓋材を後方に傾倒して、その開封した姿勢を維持しておくことができる。
上記したように本発明によれば、開封用摘み片2を摘んで蓋材を引き剥がす方向と直交する蓋材のセンターラインより後方側の所定領域に、表面層の一部をスリット状に剥離する剥離部3を設けたので、アルミニウム層を備えていない蓋材1(1A、1B、1C)であっても、腰の強い紙層が剥離されたあとのフィルム部からなるスリット状の厚みの薄い部分(スリット部)が容易に屈曲する屈曲部となり、開封する際の引き剥がし操作が容易となり、開封した蓋材を後ろに容易にまた確実に傾倒することができる。また、センターラインより後方側の短い屈曲部長さで屈曲するので、さらに容易に屈曲すると共に屈曲姿勢が安定する。そのために、簡単な構成で開封性と再封性を発揮する蓋材1(1A、1B、1C)を提供することができる。
さらに、剥離層15を、紙層13に紙ムケを確実に防止するベタ剥離層からなる第一層15aと該第一層にパターンコートして易剥離性を発揮する網点剥離層からなる第二層15bを備える二層構成とすると、本実施形態の剥離層15を備える剥離部3は、紙ムケを確実に防止して、容易にまた確実に剥離することができる。
本発明に係る蓋材は、上記のような特徴を有するので、蓋材を大きく開封して、容器内に粉末スープや具材などを投入する必要のある即席食品のカップ容器に装着する蓋材として好適に適用可能となる。また、アルミニウム層を備えていないので、電子レンジを用いて調理する即席食品にも適用可能な蓋材となる。
本発明に係る蓋材で封止したカップ容器の全体斜視図である。 本発明に係る蓋材を示し、(a)は平面図であり、(b)は蓋材の一部を剥離した剥離片の側面図である。 開封時の様子を示す概略説明図であり、(a)は全体斜視図であり、(b)は要部側面図である。 本発明に係る蓋材の積層構成の第一の例を示す断面図である。 本発明に係る剥離層を説明する模式図である。 剥離層の位置を示す平面図であって、(a)は剥離層の第一層を示し、(b)は剥離層の第二層を示す。 本発明に係る蓋材の積層構成の第二の例を示す断面図である。 本発明に係る蓋材の積層構成の第三の例を示す断面図である。
符号の説明
1 蓋材
1A 蓋材(実施例1)
1B 蓋材(実施例2)
1C 蓋材(実施例3)
2 開封用摘み片
3 剥離部
4 剥離用タブ
5 カット溝
11 シーラント層
12 樹脂層
13 紙層
14 樹脂層
15 剥離層
15a 第一層(ベタ剥離層)
15b 第二層(網点剥離層)
16 表面層
20 カップ容器
31 切り込み線
41 切り込み線
CL センターライン

Claims (5)

  1. カップ容器の開口周縁部のフランジにヒートシールされて前記カップ容器を封止し、アルミニウム層を含まない積層体からなり、周縁の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する開封用摘み片を備える蓋材であって、
    紙層を含む表面層と樹脂層とヒートシール性を有するシーラント層とを順に積層し、前記開封用摘み片を摘んで蓋材を引き剥がす方向と直交する蓋材のセンターラインより後方側に、前記センターラインと略平行な所定領域に、前記表面層の一部をスリット状に剥離する剥離部を設け、
    前記剥離部の前記樹脂層と前記紙層とを、剥離層を介して接着すると共に、
    前記剥離部を、前記表面層に設ける一対の切り込み線で挟む領域から形成し、前記剥離部の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する剥離用タブを設け、
    前記剥離層を、蓋材の一対の切り込み線で挟む領域よりやや幅広に設定された一部の領域に限定して形成し、前記一部の領域においては、前記紙層に第一の剥離剤が全面コートされたベタ剥離層の第一層と、該第一層に前記第一の剥離剤と異なる第二の剥離剤がパターンコートされた網点剥離層の第二層が形成されていることを特徴とする蓋材。
  2. 前記剥離部を、前記センターラインと略平行な一対の切り込み線で挟まれるスリット部と該スリット部からテーパー状に広がり前記剥離用タブに至る切込み線で形成されるテーパー部とで構成し、前記剥離用タブの幅を前記スリット部の幅よりも大きな幅としたことを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記剥離用タブの前記フランジの外縁に相当する前記シーラント層と前記樹脂層に、これらの2層を貫通するカット溝を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。
  4. 前記紙層の上に樹脂層を設け、前記切り込み線を前記紙層と前記樹脂層を貫通して設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の蓋材。
  5. 前記所定領域が、前記センターラインを超えて引き剥がす方向の奥側の、周縁から1/3付近の領域であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の蓋材。
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