JP5343414B2 - 蓋材 - Google Patents
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剥離試験1として、ベタ剥離層と網点剥離層からなる二層構成の剥離層を作成して、剥離の容易性と確実性との確認試験を行った。このときの蓋材の積層構成は、後述する実施例3と同様に裏面印刷と遮光層を設けた構成であって、シーラント層11として、30μm厚のシーラントフィルム(ジェイフィルム社製のシーラントフィルムY−04)をドライラミネートした積層構成とした。また、剥離層15を、第一の剥離剤を塗布したベタ剥離層の第一層15aと、第二の剥離剤をドット状にパターンコートした網点面積率が75%の網点剥離層の第二層15bとの二層構成からなる剥離層とした。なお、ベタ剥離層の第一の剥離剤のインキ組成として、溶剤としての酢酸エチル70重量部、樹脂としてのアクリル樹脂15重量部と樹脂としての塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂15重量部を混合したものを使用しており、接着性樹脂層12cであるポリエチレンとの接着強度は50g/15mm巾であり、網点剥離層の第二の剥離剤のインキ組成として、溶剤としての酢酸エチル70重量部、樹脂としてのアクリル樹脂30重量部を混合したものを使用しており、接着性樹脂層12cであるポリエチレンとの接着強度は10g/15mm巾である。この二層構成の剥離層であれば、剥離部の剥離強度は、20g/15mm巾であった。
剥離試験2は、第二層を、第二の剥離剤を網点面積率が25%のドット状のパターンコートとなる網点剥離層とした例であって、その他の構成や条件は剥離試験1と同じとしている。この二層構成の剥離層であれば、剥離部の剥離強度は、40g/15mm巾であった。
剥離試験3は、剥離試験1においてベタ剥離層からなる第一層を設けず、第二層の網点面積率が75%の網点剥離層のみからなる剥離層としたものである。この例では、網点面積率が75%の剥離層であるので、一部(全体の25%に相当する部分)は樹脂層12と紙層13とが直接接着された状態となっている。このような剥離部を備える蓋材サンプルを10枚作成し、容器の開口部にヒートシールした後で、剥離用タブを摘んで剥離部を剥離したところ、10枚のうち9枚は、紙層がうまくハーフカットに沿って切れず、途中から紙層が残り紙ムケが生じてしまい、十分な機能を発揮しない状態であった。
実施例1として、図4に示す積層構成において、シーラント層11を40μm(EMAA樹脂20μmとポリオレフィン系樹脂のイージーピールシーラント材である三菱化学製のVMX−Y80F樹脂20μmとの積層厚み)とし、樹脂層12として12μm厚のPET(ポリエステル)樹脂を積層し、紙層13の秤量を79.1g/m2とし、さらに、紙層の上の樹脂層14として12μm厚のPET(ポリエステル)樹脂を積層し、樹脂層12と紙層13との間の一部に剥離ニスを2g/m2の秤量で塗布した剥離層15を備える剥離部3を設けた蓋材1Aを製造した。
実施例2は、実施例1において樹脂層12に遮光層を設けた例である。樹脂層12に遮光層を設けるためには、例えばこの樹脂層12を、PET(ポリエステル)樹脂層と、接着性樹脂層としてのPE(ポリエチレン)樹脂層との積層構成とし、これらの層間に遮光層を介装することで構成できる。また、遮光層は樹脂層に白色/黒色/白色の3層に重ね刷りした印刷層から形成することができ、例えば、図7に示す蓋材1Bにおいて、12μm厚のPET(ポリエステル)樹脂層12aに白色/黒色/白色の3層に重ね刷り全面印刷した遮光層12bを形成し、接着性樹脂層12cとしての15μm厚のPE(ポリエチレン)樹脂層を積層した樹脂層12Aとしている。シーラント層11、紙層13、樹脂層14、および、剥離層15、剥離部3は実施例1と同様な構成としているが、変更してもよく、例えば、シーラント層11をより薄い一層のシーラントフィルムから形成することができ、例えば30μm厚のシーラントフィルム(例えば、ジェイフィルム社製のシーラントフィルムY−04)をドライラミネートで積層することができる。
実施例3は、実施例1において蓋材に裏面印刷を施し、さらに遮光層を設けた例であって、図8に示す蓋材1Cのように、紙層13の表面に表印刷層17を形成し、裏面に裏印刷層18を形成している。また、紙層13の裏面と裏印刷層18との間に遮光層19を形成した構成である。この構成であれば、遮光層を備えた蓋材1Cであるので、封入している食品の光照射による劣化を防止する。さらに、蓋材1Cを剥がしたときに、表面印刷と裏面印刷との間に介装している遮光層19を介して、両方の絵柄が干渉せず、それぞれの印刷内容が視認容易となる。
1A 蓋材(実施例1)
1B 蓋材(実施例2)
1C 蓋材(実施例3)
2 開封用摘み片
3 剥離部
4 剥離用タブ
5 カット溝
11 シーラント層
12 樹脂層
13 紙層
14 樹脂層
15 剥離層
15a 第一層(ベタ剥離層)
15b 第二層(網点剥離層)
16 表面層
20 カップ容器
31 切り込み線
41 切り込み線
CL センターライン
Claims (5)
- カップ容器の開口周縁部のフランジにヒートシールされて前記カップ容器を封止し、アルミニウム層を含まない積層体からなり、周縁の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する開封用摘み片を備える蓋材であって、
紙層を含む表面層と樹脂層とヒートシール性を有するシーラント層とを順に積層し、前記開封用摘み片を摘んで蓋材を引き剥がす方向と直交する蓋材のセンターラインより後方側に、前記センターラインと略平行な所定領域に、前記表面層の一部をスリット状に剥離する剥離部を設け、
前記剥離部の前記樹脂層と前記紙層とを、剥離層を介して接着すると共に、
前記剥離部を、前記表面層に設ける一対の切り込み線で挟む領域から形成し、前記剥離部の一端に前記フランジの外縁よりも外側に突出する剥離用タブを設け、
前記剥離層を、蓋材の一対の切り込み線で挟む領域よりやや幅広に設定された一部の領域に限定して形成し、前記一部の領域においては、前記紙層に第一の剥離剤が全面コートされたベタ剥離層の第一層と、該第一層に前記第一の剥離剤と異なる第二の剥離剤がパターンコートされた網点剥離層の第二層が形成されていることを特徴とする蓋材。 - 前記剥離部を、前記センターラインと略平行な一対の切り込み線で挟まれるスリット部と該スリット部からテーパー状に広がり前記剥離用タブに至る切込み線で形成されるテーパー部とで構成し、前記剥離用タブの幅を前記スリット部の幅よりも大きな幅としたことを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
- 前記剥離用タブの前記フランジの外縁に相当する前記シーラント層と前記樹脂層に、これらの2層を貫通するカット溝を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。
- 前記紙層の上に樹脂層を設け、前記切り込み線を前記紙層と前記樹脂層を貫通して設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の蓋材。
- 前記所定領域が、前記センターラインを超えて引き剥がす方向の奥側の、周縁から1/3付近の領域であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の蓋材。
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JP2008065147 | 2008-03-14 | ||
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2008
- 2008-06-18 JP JP2008158779A patent/JP5343414B2/ja active Active
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