JP5340820B2 - 共焦点レーザ顕微鏡 - Google Patents

共焦点レーザ顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP5340820B2
JP5340820B2 JP2009146773A JP2009146773A JP5340820B2 JP 5340820 B2 JP5340820 B2 JP 5340820B2 JP 2009146773 A JP2009146773 A JP 2009146773A JP 2009146773 A JP2009146773 A JP 2009146773A JP 5340820 B2 JP5340820 B2 JP 5340820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser microscope
confocal laser
microscope apparatus
light
confocal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009146773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011002715A (ja
Inventor
章弘 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2009146773A priority Critical patent/JP5340820B2/ja
Publication of JP2011002715A publication Critical patent/JP2011002715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5340820B2 publication Critical patent/JP5340820B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、共焦点レーザ顕微鏡の技術に関し、特に共焦点レーザ顕微鏡の合焦技術に関する。
一般に、顕微鏡では、観察者が以下の手順で標本を焦点位置に一致させることで、標本にフォーカスが合わせられる。まず、対物レンズの先端と標本の間の距離が対物レンズの作動距離程度になるように目視で大まかにステージの位置を調整する。次に、画像の明るさの変化を確認しながらステージを光軸方向(z方向)に移動させて、画像の明るさが急激に変化する焦点位置付近まで標本を変位させる。標本が焦点位置付近まで近づくと、標本の変位に伴う画像の明るさの変化により、標本と焦点位置が一致する合焦位置の方向(以降、合焦方向と記す。)を推定することが可能となる。これを利用して標本を合焦方向に変位させることで、標本と焦点位置と一致させる。以上のような手順により標本にフォーカスを合わせる合焦作業が行われる。なお、以降では、合焦位置を含み、且つ、合焦方向を推定することができる領域を合焦目安範囲と記す。
しかしながら、顕微鏡の焦点深度は浅く、標本の可動範囲と比べると合焦目安範囲は狭い。したがって、観察者は、標本が合焦位置や合焦目安範囲を通り越してしまわないように、標本を少しずつ変位させて逐一画像の状態を確認する必要がある。また、合焦作業では、一般に対物レンズやステージを移動させて、対物レンズと標本の間の距離を変化させる。このため、対物レンズと標本の接触を避けるためには、対物レンズと標本の間の距離にも常に注意を払わなければならない。
このように、合焦作業は非常に手間のかかる作業であり、観察者に大きな負担を強いている。また、確実に合焦させるためには、ある程度の熟練を要することも少なくない。これを踏まえて、合焦作業の負担を小さくし、且つ、確実に合焦を行うための技術がさまざま提案されている。
特許文献1では、画像から得られる輝度やコントラストなどの画像情報に基づいて、観察者の操作量に対するステージの移動量の比率を変化させる技術が開示されている。より具体的には、輝度やコントラストが低い場合には、標本が合焦位置から離れているとして、上記比率を大きくして、ステージを大きく移動させる。一方、輝度やコントラストが高い場合には、標本が合焦位置の近くにあるとして、上記比率を小さくして、ステージの移動量を小さくする。これにより、実際の標本位置と合焦位置との距離に応じてステージの移動量、つまり、標本の変位量が調整されることになる。その結果、標本が合焦位置や合焦目安範囲を通り過ぎてしまう事態の発生を抑制することができる。また、標本を効率的に変位させることができるため、合焦作業の負担が軽減される。
特許文献2では、検出された観察光の輝度やその変化率などの情報を予め決められた閾値と比較することにより、標本が合焦目安範囲内にあるか否かを判定する技術が開示されている。この技術では、合焦目安範囲を確実に検出することができるため、標本が合焦目安範囲を通り過ぎてしまうことを防止することができる。また、この技術を用いることで、対物レンズと標本の接触を避けるために顕微鏡本体に注目すべき状況と、標本が合焦位置を通り過ぎないように画像が表示される画面を注目すべき状況とを区別することができる。このため、観察者はいずれか一方にのみ注目して作業すればよく、観察者に強いる合焦作業の負担が軽減される。
特開2003−043343号公報 特開2008−158089号公報
ところで、優れた解像性能を有し、3次元形状の測定に利用できる顕微鏡として共焦点レーザ顕微鏡が知られている。共焦点レーザ顕微鏡は、一般的に、対物レンズで1点に集光させたレーザ光により標本を2次元に走査し、その反射光を対物レンズの焦点位置と共役な位置に配置した共焦点絞りを介して光検出器で受光する。このような共焦点レーザ顕微鏡は、合焦位置(焦点位置)以外からの光のほとんどを共焦点絞りで遮断することで共焦点効果を実現している。つまり、合焦位置以外からの光は、輝度情報としてほとんど検出されない。
図11は、共焦点レーザ顕微鏡と共焦点効果を有しない光学顕微鏡(以降、非共焦点顕微鏡と記す。)のそれぞれについてのz方向の標本位置(以降、z位置と記す。)と反射光の輝度の関係を例示した図である。縦軸はz位置を示し、横軸は反射光の輝度を示している。
図11に例示されるように、非共焦点顕微鏡では、合焦位置を中心に比較的広い範囲で輝度が検出される(図11の非共焦点顕微鏡101を参照)。このため、合焦目安範囲もある程度の幅がある。一方、共焦点レーザ顕微鏡では、非共焦点顕微鏡と比較して、輝度を検出できる範囲(以降、輝度検出範囲と記す。)は極めて狭い(図11の共焦点レーザ顕微鏡102を参照)。観察倍率が高い場合には輝度検出範囲はさらに狭くなり、1μm以下となることもある。このため、合焦目安範囲も非常に狭い。
このような共焦点レーザ顕微鏡に特許文献1の技術を適用する場合、上述した比率はz位置のほとんどで最大比率に固定される。また、確実に合焦位置を検出するためには、最大比率に対応するステージの移動量は輝度検出範囲の幅より大きくすることはできない。これは合焦位置から標本が十分に遠い場合であっても同様である。このため、特許文献1の技術を用いても、効率的な標本の変位は望めず、合焦作業の負担は軽減されない。
共焦点レーザ顕微鏡に特許文献2の技術を適用する場合も同様である。確実に合焦位置を検出するためには、標本位置の変位量は輝度検出範囲の幅以内に制限される。このため、特許文献2の技術では、合焦位置(または、合焦目安範囲)の確実な検出と合焦作業の負担軽減とは両立されない。
このように、特許文献1及び特許文献2のような輝度の検出を前提とした技術を、輝度が検出される範囲が極めて狭い共焦点レーザ顕微鏡にそのまま適用しても十分な効果は得られない。
以上のような実情を踏まえ、本発明では、合焦作業の負担が小さく、且つ、確実に合焦が行われる共焦点レーザ顕微鏡を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、レーザ光を射出する光源と、レーザ光を標本に照射する対物レンズと、標本と対物レンズの焦点位置の間の距離を変更する焦準手段と、焦点位置と共役な位置に配置される共焦点絞りと、共焦点絞りを通過した標本からの観察光を検出し、画像情報を出力する光検出手段と、を含み、距離を変更する動作指示の入力に連動して、画像情報を増幅する共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、光検出手段は、画像情報を増幅する増幅手段を含み、動作指示の入力に連動して、増幅手段の増幅率を上げる共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第3の態様は、第1の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、動作指示の入力に連動して、観察光が光検出手段へ入射する光量を増加させる共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、動作指示の入力に連動して、光源から射出されるレーザ光の光量を増加させる共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第5の態様は、第3の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、さらに、光源と標本の間の照明光路中に、レーザ光を透過させる光学フィルタを含み、動作指示の入力に連動して、光学フィルタの透過率を増加させる共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第6の態様は、第3の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、さらに、光源と標本の間の照明光路中に、レーザ光を透過させる光学フィルタを含み、動作指示の入力に連動して、光学フィルタを照明光路から取り除く共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第7の態様は、第1の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、 さらに、距離の変更前に出力された画像情報と距離の変更後に出力された画像情報とから標本と焦点が一致する合焦位置の方向である合焦方向を判定する判定手段を含む共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第8の態様は、第7の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、さらに、判定手段で判定された合焦方向を表示する合焦方向表示手段を含む共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第9の態様は、第1の態様乃至第8の態様のいずれか1つに記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、さらに、焦準手段にそれぞれ異なる量だけ距離を変化させるための複数の操作部を含み、少なくとも1つの操作部の選択に連動して、画像情報を増幅する共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第10の態様は、レーザ光を射出する光源と、レーザ光を標本に照射する対物レンズと、標本と対物レンズの焦点位置の間の距離を変更する焦準手段と、焦点位置と共役な位置に配置される共焦点絞りと、共焦点絞りを通過した標本からの観察光を検出し、画像情報を出力する光検出手段と、画像情報に基づいて標本の画像を表示する画像表示手段と、を含み、距離を変更する動作指示の入力に連動して、画像の表示上の明るさを増加させる共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第11の態様は、第10の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、 画像表示手段は、画像情報に対する表示上の明るさが異なる複数のルックアップテーブルを有し、動作指示に連動して、ルックアップテーブルを切替える共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第12の態様は、第10の態様または第11の態様に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、さらに、焦準手段にそれぞれ異なる量だけ距離を変化させるための複数の操作部を含み、少なくとも1つの操作部の選択に連動して、明るさを増加させる共焦点レーザ顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、合焦作業の負担が小さく、且つ、確実に合焦が行われる共焦点レーザ顕微鏡を提供することができる。
実施例1に係る共焦点レーザ顕微鏡システムに含まれる共焦点レーザ顕微鏡本体の構成を説明するための図である。 実施例1に係る共焦点レーザ顕微鏡システムに含まれるコンピュータ及び表示手段の構成を説明するための図である。 実施例1に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。 図3に例示される制御において対物レンズのz位置毎に得られる合計輝度を例示した図である。 実施例1の変形例1に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。 実施例1の変形例2に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。 実施例1の変形例3に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。 実施例2に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの構成を説明するための図である。 図8に例示される共焦点レーザ顕微鏡システムに用いられるルックアップテーブルの特性について例示した図である。 実施例2に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。 共焦点レーザ顕微鏡と非共焦点顕微鏡のそれぞれについてのz位置と反射光の輝度の関係を例示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施例について説明する。
まず、本実施例に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの構成について説明する。
図1及び図2は、本実施例に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの構成を説明する図である。図1では、共焦点レーザ顕微鏡システムに含まれる共焦点レーザ顕微鏡本体の構成が詳細に示されている。また、図2では、共焦点レーザ顕微鏡システムに含まれるコンピュータ及び表示手段の構成が詳細に示されている。
図1及び図2に例示されるように、共焦点レーザ顕微鏡システム100は、共焦点レーザ顕微鏡本体1と、コンピュータ2と、指示手段3と、表示手段4と、を含んで構成されている。
共焦点レーザ顕微鏡本体1は、観察者からの動作指示7に応じて標本5を観察し、その観察結果を画像情報6として出力する役割を担っている。なお、画像情報6は、例えば、輝度である。
コンピュータ2は、観察者と共焦点レーザ顕微鏡本体1の仲介役として機能する。具体的には、コンピュータ2は、指示手段3を通じて観察者から入力された動作指示7を共焦点レーザ顕微鏡本体1へ送信する。また、コンピュータ2は、共焦点レーザ顕微鏡本体1から出力された画像情報6を表示手段4へ表示させることで、観察者に提供する。
指示手段3としては、例えば、マウスやキーボードなどが用いられる。また、表示手段4としては、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどが用いられる。なお、表示手段4がタッチパネル機能を有する場合には、表示手段4が指示手段3として機能してもよい。
図1に例示されるように共焦点レーザ顕微鏡本体1は、レーザ光を射出するレーザ光源8と、レーザ光を標本5に照射し、標本から生じる観察光を透過させる対物レンズ9と、標本5と対物レンズ9の焦点位置の間の距離を変化させる焦準手段10と、標本5上に集光する対物レンズ9からのレーザ光を光軸と直交するXY方向に走査するXY走査手段11と、レーザ光を透過させ観察光を反射するビームスプリッタ12と、共焦点絞り14上に観察光を集光させる結像レンズ13と、対物レンズ9の焦点位置と共役な位置に配置された共焦点絞り14と、共焦点絞り14を通過した観察光を検出し、検出結果を画像情報6として出力する光検出手段15と、コンピュータ2から入力された動作指示7に基づいてレーザ光源8、焦準手段10、XY走査手段11、及び光検出手段15を制御する制御手段18と、を含んで構成されている。
XY走査手段11としては、例えば、共振型やサーボ型のガルバノミラー、ポリゴンミラー、及び音響光学偏向素子(Acousto-optic Deflector:AOD)などを用いることできる。
光検出手段15は、観察光を検出する受光素子16と、受光素子16からの出力される画像情報6を増幅する増幅手段17とを含んで構成されている。受光素子16としては、例えば、光電子増倍管(Photomultiplier:PMT)やフォトダイオード(Photodiode:PD)やアバランシェ・フォトダイオード(Avalanche Photodiode:APD)などを用いることができる。
なお、ここでは、受光素子16と増幅手段17をそれぞれ独立の構成要素として記載されているが、特にこれに限られない。例えば、光電子増倍管やアバランシェ・フォトダイオードなど増幅機能を有する受光素子を受光素子16として用いる場合には、増幅手段17を省略し、受光素子16の増幅機能を増幅手段として用いてもよい。
また、図1では、焦準手段として対物レンズ9を光軸方向に移動させる焦準手段10が例示されているが、特にこれに限られない。焦準手段は標本5と対物レンズ9の焦点位置の間の距離を変更できればよい。例えば、標本5を配置するステージを光軸方向に移動させる焦準手段を用いてもよい。また、照明光路中に空間光変調器やデフォーマブルミラーを配置してもよい。この場合、これらが焦点位置を光軸方向に移動させることで焦準手段として機能する。
図2に例示されるように、コンピュータ2は、インターフェイス部19と、メモリ部20と、演算処理部21を含んで構成されている。
インターフェイス部19は、コンピュータ2の入出力を制御する。具体的には、インターフェイス部19は、共焦点レーザ顕微鏡本体1への動作指示7の出力、表示手段4への画像情報6の出力、共焦点レーザ顕微鏡本体1からの画像情報6の取り込み、及び、指示手段3からの動作指示7の取り込みを行う。
メモリ部20は、共焦点レーザ顕微鏡システム100の各種情報を保存する。具体的には、メモリ部20は、標本5の画像情報6、共焦点レーザ顕微鏡システム100の各種設定値や各種プログラムなどを保存する。なお、メモリ部20としては、RAMやROMなどの他に、ハードディスクなどの補助記憶装置を用いてもよい。
演算処理部21は、表示手段4に表示されるGUIプログラムなどの各種プログラムや、動作指示7の内容に従って共焦点レーザ顕微鏡本体1を動作させるための各種演算を実行する。また、後述する判定処理を行う判定手段としても機能する。演算処理部21としては、例えば、CPUなどを用いることができる。
表示手段4は、画像表示部22と、合焦方向インジケータ部23と、z移動指示部24と、顕微鏡操作部25と、を含んで構成されている。
画像表示部22は、共焦点レーザ顕微鏡本体1から得られた画像情報6に基づいて、標本5の画像を表示する画像表示手段である。
合焦方向インジケータ部23は、後述する判定処理の結果に基づいて、合焦方向を表示する合焦方向表示手段である。
z移動指示部24は、対物レンズ9のz位置の移動量または移動方向が異なる複数の操作ボタン(操作部)から構成されている。観察者は、これらの操作ボタンを用いて、焦準手段10による対物レンズ9のz移動の方向及び移動量を選択することができる。図2では、対物レンズ9をz軸の正方向(標本5と対物レンズ9が離れる方向)に移動させる操作ボタンとして、移動量が大きい順に、大粗動ボタン26、粗動ボタン27、微動ボタン28の3種類が用意されている。同じく、対物レンズ9をz軸の負方向に移動させる操作ボタンとして、移動量の小さい順に、微動ボタン29、粗動ボタン30、大粗動ボタン31の3種類が用意されている。
なお、各ボタンの移動量は、観察に用いられる対物レンズ9の焦点深度や倍率などの光学的なパラメータに応じて、予め決定されている。例えば、焦点深度が1μmの対物レンズの場合には、大粗動ボタン26及び大粗動ボタン31には10μmの移動量を、粗動ボタン27及び粗動ボタン30には1μmの移動量を、微動ボタン28及び微動ボタン29には0.1μmの移動量を割り当てる、といった情報がメモリ部20に保存されている。このため、対物レンズの切替えによって、各ボタンに割り当てられる移動量は自動的に変更される。
顕微鏡操作部25は、各種顕微鏡操作を行うために用いられる。例えば、顕微鏡操作部25では、対物レンズの切替え、不図示の開口絞りによる明るさの調整、共焦点レーザ顕微鏡本体1による画像取得の開始や停止などの指示に用いられる。
以上が、本実施例の共焦点レーザ顕微鏡システム100の構成である。次に、共焦点レーザ顕微鏡本体1の作用について概説する。
レーザ光源8から射出されたレーザ光は、ビームスプリッタ12を透過し、XY走査手段11を介して対物レンズ9に入射する。対物レンズ9はレーザ光を集光し標本5上の一点(焦点位置)を照射する。レーザ光が照射された標本5から観察光が生じる。観察光としては、例えば、標本5を反射したレーザ光や、標本5内の蛍光物質がレーザ光により励起されることにより生じる蛍光などがある。
観察光は、標本5に照射されたレーザ光と同じ光路をレーザ光とは反対方向に進み、対物レンズ9及びXY走査手段11を介して、ビームスプリッタ12に入射する。ビームスプリッタ12は観察光を反射し、結像レンズ13に入射させる。結像レンズ13は共焦点絞り14に観察光を集光させる。そして、共焦点絞り14を通過した観察光のみが光検出手段15の受光素子16で検出される。共焦点絞り14は、対物レンズ9の焦点位置と共役な位置に配置されているため、焦点位置以外からの観察光のほとんどを遮断するように機能する。これにより、共焦点効果が生じることになる。
なお、共焦点効果により光検出手段15では、対物レンズ9の焦点位置からの情報しか得られない。このため、標本5の2次元画像は、XY走査手段11を用いて標本5をXY方向に走査することにより取得される。
光検出手段15に入射した観察光は、受光素子16で検出され、電流などの電気信号に変換されて受光素子16から出力される。出力された電気信号は、A/D変換された上で、画像情報6としてコンピュータ2に出力される。この際、制御手段18から指示がある場合には、光検出手段15は、A/D変換前に増幅手段17で電気信号を増幅し、増幅した電気信号をA/D変換してコンピュータ2に出力する。
なお、ここで、A/D変換前の電気信号の増幅は、通常の画像表示時とは異なる増幅量で増幅することを意味する。このため、受光素子16が通常の出力でも電気信号を増幅して出力する受光素子の場合、通常の出力で行われる増幅は、動作指示7と連動して動作するA/D変換前の電気信号の増幅に該当しない。ただし、受光素子16が通常の出力で行われる増幅量を超えて電気信号を増幅する場合は、動作指示7と連動して動作するA/D変換前の電気信号の増幅に該当する。
次に、本実施例の共焦点レーザ顕微鏡システム100での標本5の観察手順を説明する。なお、以降では、画像情報6が輝度として出力される場合を例に説明する。
まず、観察者は、対物レンズ9と標本5の間の距離が十分に近くになるように、または、十分に遠くなるように、対物レンズ9の先端と標本5の距離を目視で調整する。次に、指示手段3を介して顕微鏡操作部25の画像取得開始ボタンを押下し、共焦点レーザ顕微鏡本体1で得られた標本5の画像を画像表示部22に表示する。このとき、標本5と対物レンズ9の焦点位置は大きく離れているため、画像表示部22には通常何も表示されない。観察者は、これを確認して合焦作業を開始する。
以降では、図3を参照しながら、本実施例の共焦点レーザ顕微鏡システム100での合焦作業について説明する。
図3は、本実施例の共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。図3では、観察者がz移動指示部24のいずれかの操作ボタンを選択してからの一連の制御が例示されている。図4は、図3に例示される制御において、対物レンズ9のz位置毎に得られる合計輝度を例示した図である。図4では、光検出手段15の増幅率を上げた場合の合計輝度を実線32で示し、増幅率を上げていない場合の合計輝度を点線33で示している。
なお、ここでは、対物レンズ9と標本5の間の距離が十分に近くに調整されている場合で、観察者が、大粗動ボタン26を押下し、焦準手段10により対物レンズ9をz軸の正方向に大きく移動させる動作指示7を入力した場合を例に説明する。なお、初期の対物レンズ9のz位置はz1とする。
大粗動ボタン26の押下により動作指示7が入力されると、図3に例示される制御が開始される(ステップS101)。
次に、コンピュータ2は共焦点レーザ顕微鏡本体1の制御手段18に動作指示7を出力する。動作指示7が入力された制御手段18は、光検出手段15(増幅手段17)の増幅率を所定量上げる(ステップS102)。つまり、標本5と対物レンズ9の焦点位置の距離を変更する動作指示7の入力に連動して、光検出手段15の増幅率が所定量上げられる。
この所定量は、予め決められた値であり、所定量自体、または増幅率の所定量の増加を実現するための条件がメモリ部20に保存されている。例えば、光検出手段15として光電子増倍管を利用する場合であれば、所定量だけ増幅率を上げるために必要な印加電圧の増加分(例えば、+400V)が保存されている。これにより、通常の印加電圧に対して+400Vを加算した印加電圧を用いることで増幅率を所定量だけ上げることができる。なお。所定量は、後述する合焦目安範囲の幅が大粗動ボタンの移動量より大きくなるような値とすることが望ましい。
ステップS103では、コンピュータ2は、現在のz位置(Z1)で、制御手段18を介してXY走査手段11を制御して標本5を走査する。そして、光検出手段15から各画素の輝度Ia(Xn、Ym)を得る。ここで、Xnは各画素のX座標を示し、Ymは各画素のY座標を示す。また、n、mは、画素を識別するための番号であり、それぞれX方向の画素番号、Y方向の画素番号を示す。例えば、画像サイズが640×480であれば、nは1から640までの値をとり、mは1から480までの値をとる。さらに、コンピュータ2の演算処理部21は、各画素の輝度Ia(Xn、Ym)を合算し、合計輝度SIa(=ΣIa(Xn、Ym))を算出する(図4の位置P1を参照)。そして、算出結果をメモリ部20に保存する。
ステップS104では、動作指示7に従って、対物レンズ9を光軸方向にz位置Z1からz位置Z2までDzだけ移動させる。
ステップS105では、コンピュータ2は、移動後のz位置(Z2)で、制御手段18を介してXY走査手段11を制御して標本5を走査する。そして、光検出手段15から各画素の輝度Ib(Xn、Ym)を得る。さらに、コンピュータ2の演算処理部21は、各画素の輝度Ib(Xn、Ym)を合算し、合計輝度SIb(=ΣIb(Xn、Ym))を算出する(図4の位置P2を参照)。そして、算出結果をメモリ部20に保存する。
合計輝度SIbの保存が終了すると、制御手段18は光検出手段15(増幅手段17)の増幅率をもとに戻す(ステップS106)。
次に、演算処理部21は、メモリ部20に保存された合計輝度SIa及び合計輝度SIbを用いて合焦方向についての判定処理を行う。
まず、ステップS107では、合計輝度SIaと合計輝度SIbの差の絶対値が所定の閾値Ithより大きいか否かを判定する。閾値Ithは、所定量だけ増幅率を上げた後の共焦点レーザ顕微鏡システム100のノイズレベルに影響されることなく、輝度に変化が生じていると判断できる大きさに予め設定されている。つまり、ステップS107では、z移動前後で輝度に変化が生じたかどうかが判定される。
図4に例示されるように、z移動前後のz位置(Z1及びZ2)は、いずれも合焦位置Zfから離れている。このため、z移動前後での合計輝度の変化も小さく、閾値Ith未満である。このため、ステップS107の判定結果はNOとなり、制御が終了する。
次に、z移動前後で輝度の変化が確認できなかったため、観察者がさらに、大粗動ボタン26を押下し、対物レンズ9をz軸の正方向に大きく移動させる動作指示7を入力した場合を例に説明する。
再び図3に例示される制御が開始され、上述したステップS101からステップS107までの処理が実施される。なお、ステップS104では、z位置Z2からz位置Z3まで対物レンズ9のz位置をDzだけ移動する。また、ステップS103では、z位置Z2での合計輝度SIaが算出され(図4のP2を参照)、ステップS105では、z位置Z3での合計輝度SIbが算出される(図4のP3を参照)。
図4に例示されるように、z移動後のz位置(Z3)は、合焦位置Zfの比較的近くに位置する。このため、増幅率を上げていない場合であればz移動前後でほとんど輝度に変化は見られないが、増幅率を上げている場合には、大きく輝度が増加する。このため、ステップS107の判定結果はYESとなり、ステップS108に遷移する。
ステップS108では、さらに、合計輝度SIaより合計輝度SIbが大きいが否かが判定される。ここでは、z位置Z3の合計輝度SIbの方がz位置Z2の合計輝度SIaより大きいため、ステップS108の判定結果はYESとなり、ステップS109aに遷移する。
ステップS109aでは、輝度が増加したことからステップS104でのz移動により合焦位置に近づいたと判断し、合焦方向インジケータ部23にz移動と同じ方向(ここでは、上方向)のインジケータを表示して制御を終了する。
なお、ステップS108の判定結果がNOの場合には、ステップS109bに遷移する。ステップS109bでは、輝度が減少したことからステップS104でのz移動により合焦位置から遠ざかったと判断し、合焦方向インジケータ部23にz移動と反対の方向(ここでは、下方向)のインジケータを表示して制御を終了する。
その後、観察者は、粗動ボタンや微動ボタンを操作してインジケータで示される合焦方向に対物レンズ9のz位置を少し移動させて、画像表示部22に表示される画像を確認しながら標本に合焦させる。このように、合焦方向インジケータ部23に合焦方向を示すインジケータを表示することにより、観察者の合焦作業を補助することができる。
なお、上記制御のステップS103及びステップS105では、全画素の輝度の合計値を算出したが、特にこれに限られない。例えば、画像の中心付近など予め関心領域を登録しておき、その関心領域についての合計輝度や平均輝度を算出し合焦位置の判定に用いてもよい。判定に用いる値は、Z位置を移動した前後の輝度を代表するものであればよく、合計輝度や平均輝度の他に、最大輝度を用いても良い。
図4に例示されるように、増幅率を上げた場合(実線32)は、増幅率が上げていない場合(点線33)に比べて、合焦位置Zfからより離れた位置で輝度の急峻な変化が生じる。つまり、増幅率を上げることにより、増幅率をあげていない場合に比べて、合焦目安範囲が広くなる。これにより、より広い範囲で合焦方向の判定が可能となり合焦方向を確認しながら合焦作業が行えるため、合焦作業における観察者の負担を軽減することができる。また、合焦目安範囲が広い分だけ、合焦目安範囲外でのz移動の移動量も大きくすることができる。このため、合焦目安範囲自体の検出もすばやく行える。このことは、合焦位置の確実な検出と観察者の負担軽減の両立に寄与する。
このように増幅率の上昇により合焦目安範囲が広くなる一要因としては、デジタル信号での輝度表現に関する制限が挙げられる。
例えば、対物レンズ9のz位置が合焦位置Zfから大きく離れたz位置Z1やz位置Z2の場合には、光検出手段15ではごくわずかな観察光しか検出されず、光検出手段15から出力される電気信号もごく微量である。A/D変換では、デジタル信号に変換する際に、最下位ビット(LSB)で表現される値より小さな信号は、デジタル信号に変換できない。このため、z位置Z1及びz位置Z2での観察光がLSBで表現される輝度以下の場合には、A/D変換により、実際には観察光が検出されているにも関わらず、いずれも輝度が0として出力されることがある。このようなデジタル信号として輝度を扱うことによって生じる情報の欠落が原因となって、点線33では実線32に比べて検出される輝度の変化の範囲が狭くなり、結果として、合焦目安範囲も狭くなってしまう。
なお、増幅率上昇前後でデジタル信号の分解能(表現できる輝度の数)は変化しない。増幅率を上げて観察光を検出することは、微弱な観察光をより重点的に検出することを意味する。このため、増幅率を上げた状態では、合焦位置Zf付近で検出される観察光の輝度は表現できる輝度を超えてしまう。従って、図4に例示されるように、実線32の合焦位置Zf付近では、輝度が最大値で一定となる頂上部32aが形成されることになり、輝度の変化が検出できない。しかし、上記の増幅率の上昇は一時的なものであり、頂上部32a付近は合焦目安範囲内であるため、増幅率を元に戻した後の画像を確認しながら合焦作業を行うことができる。
以上、本実施例では、対物レンズ9の焦点位置と標本5の間の距離を変更する動作指示7の入力に連動して、光検出手段15の増幅率を上昇させることにより、出力される輝度(画像情報6)を増幅する。これにより、合焦目安範囲が広くなることで、合焦作業での合焦位置の確実な検出と観察者の負担軽減を両立することができる。
なお、本実施例の合焦技術は、合焦目安範囲及び焦点深度が非常に狭い顕微鏡であれば、共焦点レーザ顕微鏡以外にも適用可能である。例えば、非線形光学効果により共焦点効果を実現する顕微鏡などに適用してもよい。
<変形例1>
以下、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システムの変形例について説明する。
本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムの構成は、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システム100の構成と同様である。ただし、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システム100は、z移動指示部24のいずれの操作ボタンを押下しても光検出手段15の増幅率が上昇したのに対して、本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムは、z移動指示部24の大粗動ボタン(大粗動ボタン26、大粗動ボタン31)を押下したときのみ光検出手段15の増幅率が上昇する。
図5は、本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。図5は、観察者が大粗動ボタン以外(粗動ボタン及び微動ボタン28)を押下したときの制御が示されている。一方、大粗動ボタンを押下したときの制御は、図3に例示される実施例1の制御と同様である。
図5に例示される制御では、光検出手段15の増幅率を上昇させるステップS102と、光検出手段15の増幅率を元に戻すステップS106とが省略されている点を除き、図3に例示される制御と同様である。また、図5のステップS107の閾値Ithは、図3のステップS107の閾値Ithと異なる値に設定してもよい。これは、増幅前後で共焦点レーザ顕微鏡システムのノイズレベルも変動するためである。図5のステップS107では、増幅前におけるノイズレベルに合わせて閾値Ithを設定することが望ましい。
以上、本変形例でも、合焦目安範囲外で用いられる大粗動ボタンによる動作指示7の入力に連動して、光検出手段15の増幅率を上昇させ、出力される輝度(画像情報6)を増幅する。これにより、合焦目安範囲が広くなることで、実施例1と同様に、合焦位置の確実な検出と観察者の負担軽減を両立することができる。
また、本変形例の粗動ボタン及び微動ボタンの操作では、増幅率を上昇させる制御は行われないが、それによって作業性が劣化することはない。粗動ボタンや微動ボタンを操作するときには、大粗動ボタンの操作による合焦位置の近くまで移動していると考えられる。このため、対物レンズ9のz位置が増幅前の合焦目安範囲に入っていない場合であっても、通常の顕微鏡操作により容易に合焦目安範囲を検出することができる。また、増幅処理が行われないため、粗動ボタン及び微動ボタンが使用される合焦位置付近では観察者の動作指示7に対して共焦点レーザ顕微鏡システムが高速に応答することになる。このため、ユーザビリティが改善され、さらに、合焦作業の負担が軽減される。
<変形例2>
以下、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システムの他の変形例について説明する。
本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムの構成は、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システム100の構成と同様である。ただし、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システム100では、z移動指示部24の操作ボタンの押下に連動して光検出手段15の増幅率が上昇するのに対して、本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムでは、z移動指示部24の操作ボタンの押下に連動してレーザ光源8から射出されるレーザ光の光量が増加する。
図6は、本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。図6に例示される制御では、図3に例示される光検出手段15の増幅率を上昇させるステップS102の代わりに、レーザ光の光量を所定量増加させるステップS102aが設けられている。また、図3に例示される光検出手段15の増幅率を元に戻すステップS106の代わりに、レーザ光の光量を元に戻すステップS106aが設けられている。このように、z移動指示部24の操作ボタンの押下に連動してレーザ光源8から射出されるレーザ光の光量が増加させることにより、光検出手段15で検出される光量が増加し、出力される輝度も増幅されるため、光量を増加させる前に比べて合焦目安範囲を広げることができる。
なお、レーザ光の光量に関する所定量は、光検出手段15の増幅率と同様に、予め決められてメモリ部20に保存されている。また、この所定量も、合焦目安範囲の幅が大粗動ボタンの移動量より大きくなるような値とすることが望ましい。
以上、本変形例では、対物レンズ9の焦点位置と標本5の間の距離を変更する動作指示7の入力に連動して、レーザ光源8から射出される光量を増加させることにより光検出手段15へ入射する観察光の光量を増加させて、出力される輝度(画像情報6)を増幅する。これにより、実施例1と同様に、合焦目安範囲が広くなることで、合焦作業での合焦位置の確実な検出と観察者の負担軽減を両立することができる。
なお、本変形例では、レーザ光源8として半導体レーザ光源を仮定し、レーザ光源8から射出される光量を増減させる例を示したが特にこれに限られない。ガスレーザ光源のようにレーザ光の光量の高速な変更が困難な光源を用いる場合には、照明光路中にレーザ光を透過させる透過率を制御可能な光学フィルタを配置してもよい。そして、動作指示7の入力に連動して、光学フィルタの透過率を増加させる制御を行うことで光検出手段15に入射する観察光の光量を増加させて、光検出手段15から出力される輝度(画像情報6)を増幅してもよい。また、動作指示7の入力に連動して、光学フィルタを光路中から取り除くことで、光検出手段15に入射する観察光の光量を増加させて、光検出手段15から出力される輝度(画像情報6)を増幅してもよい。また、本変形例においても、実施例1の変形例1と同様に、大粗動ボタンにのみ連動してレーザ光を増減させてもよい。
<変形例3>
以下、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システムのさらに他の変形例について説明する。
本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムの構成は、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システム100の構成と同様である。ただし、実施例1の共焦点レーザ顕微鏡システム100では、光検出手段15の増幅率は、合計輝度の算出直後に元に戻されるのに対して、本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムでは、光検出手段15の増幅率は、一定時間T以上の間、上昇した状態に維持される。
図7は、本変形例の共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。図7に例示される制御では、図3に例示される制御の光検出手段15の増幅率を元に戻すステップS106が省略されている。その代わりに、合焦方向を示すインジケータ表示後に、制御が一定時間T(例えば、2秒など)待機するステップS111と、光検出手段15の増幅率を元に戻すステップS112が追加されている。そして、ステップS112後に、制御が終了する(ステップS113)。
ステップS103からステップS105の処理、特に、ステップS103やステップS105は演算処理部21で高速に処理されるため、実施例1では輝度が増幅されている時間はわずかである。このため、輝度が増幅された画像が表示されている時間も短く、観察者は輝度が増幅された画像を十分に確認することはできない。一方、本変形例では、光検出手段15の増幅率を元に戻す処理(ステップS112)を制御の最後で実施し、且つ、上記処理の前に制御を一定時間Tだけ待機させる処理(ステップS111)を設けている。従って、増幅率が増加された状態は少なくとも一定時間T以上維持されるため、観察者は輝度が増幅された画像を確認することができる。
以上、本変形例でも、対物レンズ9の焦点位置と標本5の間の距離を変更する動作指示7の入力に連動して、光検出手段15の増幅率を上昇させることにより、それによって、出力される画像情報6を増幅する。これにより、実施例1と同様に、合焦目安範囲が広くなり、合焦作業での合焦位置の確実な検出と観察者の負担軽減を両立することができる。また、増幅率が上昇した状態を一定時間以上維持することで、観察者は輝度が増幅された画像を直接確認することができる。
なお、本変形例では、観察者は、輝度が増幅された画像を確認することで、合焦方向インジケータ部23に表示されるインジケータに頼ることなく、合焦方向を判断することができる。このため、ステップS107、ステップS108、ステップS109a及びステップS109bを省略し、合焦方向を示すインジケータの表示を省略してもよい。また、本変形例においても、実施例1の変形例1や変形例2と同様の変形を実施しても良い。
まず、本実施例に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの構成について説明する。
図8は、本実施例に係る共焦点レーザ顕微鏡システムの構成について説明するための図である。なお、本実施例に係る共焦点レーザ顕微鏡システム200は、共焦点レーザ顕微鏡本体1と、コンピュータ2と、指示手段3と、表示手段4と、を含んで構成されている。なお、共焦点レーザ顕微鏡システム200の共焦点レーザ顕微鏡本体1、コンピュータ2及び指示手段3の構成は、図1に例示される共焦点レーザ顕微鏡システム100と同様である。
図8に例示されるように、共焦点レーザ顕微鏡システム200の表示手段4は、画像表示部22と、z移動指示部24と、顕微鏡操作部25を含んで構成されている。表示手段4は合焦方向インジケータ部23が含まれない点が共焦点レーザ顕微鏡システム100と異なっている。
また、共焦点レーザ顕微鏡システム200の画像表示部22では、複数のルックアップテーブル(LookUpTable:LUT)が用いられる。ルックアップテーブルとは、例えば、入出力対応テーブルのことであり、一般に、表示素子の特性を考慮して、入力された輝度などを変換して表示するガンマ補正などに用いられる。
本実施例では、表示手段4に入力される画像情報6(輝度、つまり、受光素子16での受光量)に基づいて標本の画像を画像表示部22に表示するが、この際、画像情報6に対する表示上の明るさが異なる複数のルックアップテーブルのいずれか1つが用いられる。そして、使用するルックアップテーブルを切替えることにより、光検出手段15から出力された画像情報6に対応する表示上の明るさを増減させる。
図9は、本実施例の共焦点レーザ顕微鏡システム200に用いられるルックアップテーブルの特性について例示した図である。図9では、LUT201とLUT202の2種類のルックアップテーブルが例示されている。LUT201は、受光素子16での受光量に対して、表示上の明るさが比例関係にあるルックアップテーブルである。このLUT201では、想定される受光量の範囲(ダイナミックレンジ)の全域で、一定の受光量の違い毎に表示上の明るさ(階調)が設けられる。本実施例では、画像の通常表示に用いられる。
これに対して、LUT202は、想定される受光量の範囲のうち、受光量の少ない範囲に多くの階調(明るさ)を割り当てたルックアップテーブルである。図9に例示されるように、LUT202を用いた場合、LUT201を用いた場合に比べて、全体的に表示上の明るさは増加することになるが、特に受光量が少ない範囲でその効果は顕著である。このようなルックアップテーブル(LUT202)は、少ない受光量の検出や小さな受光量の変化の検出に効果的である。例えば、合焦位置から比較的離れた位置でのわずかな輝度(受光量)の変化も、異なる階調(明るさ)として表示することができる。その結果、合焦目安範囲が広がり、光検出手段15からの出力を増幅した場合と同様の効果が得らえる。
図10は、本実施例の共焦点レーザ顕微鏡システムの合焦作業の制御の一例を示すフローチャートである。図10では、観察者がz移動指示部24のいずれかの操作ボタンを選択してからの一連の制御が例示されている。
なお、ここでは、対物レンズ9と標本5の間の距離が十分に近くに調整されている場合で、観察者が大粗動ボタン26を押下し、焦準手段10により対物レンズ9をz軸の正方向に大きく移動させる動作指示7を入力した場合を例に説明する。
大粗動ボタン26の押下により動作指示7が入力されると、図10に例示される制御が開始される(ステップS201)。
次に、コンピュータ2は共焦点レーザ顕微鏡本体1の制御手段18に動作指示7を出力する。また、コンピュータ2は動作指示7の出力と連動して表示手段4に、ルックアップテーブルの変更を指示する(ステップS202)。これにより、ルックアップテーブルは図9に例示されるLUT201からLUT202に変更される。
ステップS203では、変更後のルックアップテーブルであるLUT202を用いて画像表示部22に標本5の画像を表示する。
その後、動作指示7に従って対物レンズ9を光軸方向に、大粗動ボタン26に対応する移動量だけ移動させて(ステップS204)、再び画像を表示する(ステップS205)。
そして、観察者がLUT202を用いて表示された画像を確認するための時間を確保するため、所定時間Tだけ制御が待機する。その後に、ルックアップテーブルをLUT202からLUT201に戻し(ステップS206)、制御が終了する(ステップS207)。
以上、本実施例では、対物レンズ9の焦点位置と標本5の間の距離を変更する動作指示7の入力に連動して、画像表示部22のルックアップテーブルを切替え、それによって、画像の表示上の明るさを増加させる。その結果、実施例1と同様に、合焦目安範囲が広くなることで、合焦作業での合焦位置の確実な検出と観察者の負担軽減を両立することができる。また、本実施例では、共焦点レーザ顕微鏡システム200のうち共焦点レーザ顕微鏡本体1については、従来の共焦点レーザ顕微鏡の本体部分を、変更を加えることなくそのまま利用することができる。
なお、表示上の明るさも画像情報として捉えると、動作指示7の入力に連動して画像情報を増幅しており、本実施例も実施例1と同様である。
また、本実施例の合焦技術も、合焦目安範囲及び焦点深度が非常に狭い顕微鏡であれば、共焦点レーザ顕微鏡以外にも適用できる。例えば、同じく非線形光学効果により共焦点効果を実現する顕微鏡などにも適用してもよい。また、実施例1と同様に、ルックアップテーブルの変更を大粗動ボタンにのみ割り当てても良い。
100、200・・・ 共焦点レーザ顕微鏡システム
101・・・ 非共焦点顕微鏡
102・・・ 共焦点レーザ顕微鏡
201、202・・・ LUT
1・・・ 共焦点レーザ顕微鏡本体
2・・・ コンピュータ
3・・・ 指示手段
4・・・ 表示手段
5・・・ 標本
6・・・ 画像情報
7・・・ 動作指示
8・・・ レーザ光源
9・・・ 対物レンズ
10・・・ 焦準手段
11・・・ XY走査手段
12・・・ ビームスプリッタ
13・・・ 結像レンズ
14・・・ 共焦点絞り
15・・・ 光検出手段
16・・・ 受光素子
17・・・ 増幅手段
18・・・ 制御手段
19・・・ インターフェイス部
20・・・ メモリ部
21・・・ 演算処理部
22・・・ 画像表示部
23・・・ 合焦方向インジケータ部
24・・・ z移動指示部
25・・・ 顕微鏡操作部
26、31・・・ 大粗動ボタン
27、30・・・ 粗動ボタン
28、29・・・ 微動ボタン
32・・・ 実線
33・・・ 点線
32a・・・ 頂上部

Claims (12)

  1. レーザ光を射出する光源と、
    前記レーザ光を標本に照射する対物レンズと、
    前記標本と前記対物レンズの焦点位置の間の距離を変更する焦準手段と、
    前記焦点位置と共役な位置に配置される共焦点絞りと、
    前記共焦点絞りを通過した前記標本からの観察光を検出し、画像情報を出力する光検出手段と、を含み、
    前記距離を変更する動作指示の入力に連動して、前記画像情報を増幅することを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  2. 請求項1に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    前記光検出手段は、前記画像情報を増幅する増幅手段を含み、
    前記動作指示の入力に連動して、前記増幅手段の増幅率を上げることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  3. 請求項1に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    前記動作指示の入力に連動して、前記観察光が前記光検出手段へ入射する光量を増加させることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  4. 請求項3に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    前記動作指示の入力に連動して、前記光源から射出される前記レーザ光の光量を増加させることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  5. 請求項3に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    さらに、前記光源と前記標本の間の照明光路中に、前記レーザ光を透過させる光学フィルタを含み、
    前記動作指示の入力に連動して、前記光学フィルタの透過率を増加させることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  6. 請求項3に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    さらに、前記光源と前記標本の間の照明光路中に、前記レーザ光を透過させる光学フィルタを含み、
    前記動作指示の入力に連動して、前記光学フィルタを前記照明光路から取り除くことを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  7. 請求項1に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    さらに、前記距離の変更前に出力された前記画像情報と前記距離の変更後に出力された前記画像情報とから、前記標本と前記焦点が一致する合焦位置の方向である合焦方向を判定する判定手段を含むことを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  8. 請求項7に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    さらに、前記判定手段で判定された前記合焦方向を表示する合焦方向表示手段を含むことを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    さらに、前記焦準手段にそれぞれ異なる量だけ前記距離を変化させるための複数の操作部を含み、
    少なくとも1つの前記操作部の選択に連動して、前記画像情報を増幅することを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  10. レーザ光を射出する光源と、
    前記レーザ光を標本に照射する対物レンズと、
    前記標本と前記対物レンズの焦点位置の間の距離を変更する焦準手段と、
    前記焦点位置と共役な位置に配置される共焦点絞りと、
    前記共焦点絞りを通過した前記標本からの観察光を検出し、画像情報を出力する光検出手段と、
    前記画像情報に基づいて前記標本の画像を表示する画像表示手段と、を含み、
    前記距離を変更する動作指示の入力に連動して、前記画像の表示上の明るさを増加させることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  11. 請求項10に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    前記画像表示手段は、前記画像情報に対する表示上の明るさが異なる複数のルックアップテーブルを有し、
    前記動作指示に連動して、前記ルックアップテーブルを切替えることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の共焦点レーザ顕微鏡装置において、
    さらに、前記焦準手段にそれぞれ異なる量だけ前記距離を変化させるための複数の操作部を含み、
    少なくとも1つの前記操作部の選択に連動して、前記明るさを増加させることを特徴とする共焦点レーザ顕微鏡装置。
JP2009146773A 2009-06-19 2009-06-19 共焦点レーザ顕微鏡 Expired - Fee Related JP5340820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009146773A JP5340820B2 (ja) 2009-06-19 2009-06-19 共焦点レーザ顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009146773A JP5340820B2 (ja) 2009-06-19 2009-06-19 共焦点レーザ顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011002715A JP2011002715A (ja) 2011-01-06
JP5340820B2 true JP5340820B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43560706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009146773A Expired - Fee Related JP5340820B2 (ja) 2009-06-19 2009-06-19 共焦点レーザ顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5340820B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6698421B2 (ja) 2016-05-17 2020-05-27 富士フイルム株式会社 観察装置および方法並びに観察装置制御プログラム
JP7035081B2 (ja) * 2017-01-11 2022-03-14 アヴェドロ・インコーポレーテッド 角膜におけるクロスリンキング分布及び/又は角膜の構造的特徴を決定するためのシステム及び方法
JP6300974B2 (ja) * 2017-02-28 2018-03-28 オリンパス株式会社 顕微鏡

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3568286B2 (ja) * 1995-08-29 2004-09-22 オリンパス株式会社 共焦点走査型光学顕微鏡及びこの顕微鏡を使用した測定方法
JP3783813B2 (ja) * 1997-12-22 2006-06-07 横河電機株式会社 共焦点顕微鏡装置
JP4936841B2 (ja) * 2006-09-28 2012-05-23 株式会社キーエンス 共焦点顕微鏡、共焦点顕微鏡操作方法、共焦点顕微鏡操作プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
JP2008170973A (ja) * 2006-12-13 2008-07-24 Olympus Corp 共焦点レーザ顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011002715A (ja) 2011-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10718715B2 (en) Microscopy system, microscopy method, and computer-readable storage medium
US10678038B2 (en) Scanning confocal microscope apparatus, scanning control method, and recording medium
US10001632B2 (en) Laser microscope apparatus
JP5340820B2 (ja) 共焦点レーザ顕微鏡
US10234673B2 (en) Confocal microscope apparatus, stitched image construction method and computer-readable medium
JP2007139884A (ja) 共焦点走査型顕微鏡
JP2008170973A (ja) 共焦点レーザ顕微鏡
US8041097B2 (en) Confocal microscope
JP4912862B2 (ja) 顕微鏡
JP4542302B2 (ja) 共焦点顕微鏡システム
JP6305115B2 (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP2003029152A (ja) 共焦点レーザ走査型顕微鏡
JP4493453B2 (ja) 光検出回路および該光検出回路を備えた走査型共焦点顕微鏡
JP6898729B2 (ja) 検出装置、顕微鏡システムおよび検出方法
JP2010262104A (ja) 走査型共焦点顕微鏡
JP4564266B2 (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP2013020140A (ja) 画像処理装置および画像表示システム
JP5452079B2 (ja) 顕微鏡
JP4812276B2 (ja) 光検出回路および該光検出回路を備えたレーザ顕微鏡
US11900574B2 (en) Image processing system and image processing method
JP4021750B2 (ja) 受光素子に光電子増倍管を用いた共焦点顕微鏡システム、コンピュータプログラム、及び画面表示の明るさ調整方法
JP2007206388A (ja) 走査型共焦点レーザ顕微鏡、及びその制御方法、並びにプログラム
JP2017161291A (ja) 高さデータ処理装置、表面形状測定装置、高さデータ補正方法、及びプログラム
JP6128862B2 (ja) 顕微鏡装置および顕微鏡システム
JP2008112059A (ja) 走査型レーザ顕微鏡及びその調整方法、並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5340820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees