JP5338393B2 - 放収音装置 - Google Patents

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この発明は、自装置周囲から収音する収音装置および該収音装置を備えた放収音装置に関するものである。
従来、周囲の音や音声を所定の収音指向性で収音する収音装置が各種考案されている。このような収音装置では、単に一種類の収音指向性で収音を行うものだけではなく、特許文献1に示すように複数の収音指向性を実現できるものがある。
特開2007−295104号公報
しかしながら、従来の収音装置では、特許文献1に示すようにユーザからの操作入力を受けて収音指向性を変更していた。このため、従来の収音装置では、ユーザが表示部等を確認しながら操作入力しなければならず、操作が煩雑であるとともに、どのような収音指向性であるかを容易に確認することができない。
したがって、本発明の目的は、ユーザにとって選択した収音指向性が識別しやすく且つ収音指向性の切替操作が直感的で簡単である収音装置、さらにはこのような収音装置の構成を有する放音制御を含めた音信号処理装置を実現することにある。
この発明の放収音装置は、複数の姿勢で設置状態を選択できる形状の筐体を備え、基本的に設置された状態で使用される。さらに、放収音装置は、複数のマイクロホン、スピーカ、姿勢センサ、制御部、および収音制御部を備える。複数のマイクロホンは、筐体の一の面に装着され、それぞれに収音信号を生成する。スピーカは、前記筐体の他の面に設置される。姿勢センサは、筐体の複数の姿勢のそれぞれを検出する。制御部は、設置状態に応じた収音信号毎の収音指向性制御パラメータを設定する。収音制御部は、収音指向性制御パラメータと複数のマイクロホンで生成された収音信号とに基づいて収音制御を行い、指向性制御収音信号を生成する。
この構成では、筐体の姿勢に応じた収音制御が行われるので、ユーザが筐体の設置の仕方を変えるだけで、収音指向性が変更される。また、筐体の設置の仕方を見ることで、どの収音指向性が設定されているかをユーザが容易に確認できる。
また、この発明の放収音装置は、入力された放音用信号を放音制御パラメータに基づいて放音制御を行い、スピーカに与える放音信号を生成する放音制御部と、を備える。そして、制御部は、検出した姿勢に応じて、放音制御パラメータを設定する。
また、この発明の放収音装置は、放音信号に基づいて擬似エコー信号を生成し、指向性制御収音信号から減算するエコーキャンセラを、備える。そして、制御部は、姿勢に応じた擬似エコー信号の生成条件を設定する。
この構成では、エコーキャンセラを備え、当該エコーキャンセラに対して姿勢に応じた設定が行われるので、収音指向性と放音方向との組み合わせが姿勢毎に異なっていても、それぞれの姿勢に応じた適切なエコーキャンセル処理を行うことができる。
また、この発明の放収音装置の姿勢センサは、筐体に装着された加速度センサである。
この構成では、姿勢センサの具体的構成を示すものであり、姿勢センサとして加速度センサを用いる。
また、この発明の放収音装置の複数のマイクロホンは、指向性感度が最大の方向がそれぞれに異なる単一指向性マイクロホンである。
この構成では、複数のマイクロホンの具体的構成を示すものであり、指向性感度が最大の方向を異ならせて複数の単一指向性マイクロホンを設置することで、特定方向のみに対する収音と、全周囲方向に対する収音とを実現することができる。
前記複数のマイクロホンは、各振動面が前記複数のマイクロホンで囲まれる内側領域を向くように配置されてもよい。
また、前記複数のマイクロホンのうちの一のマイクロホンの収音方向と、前記スピーカの放音方向とは一致してもよい。
この発明によれば、収音指向性の切替操作が直感的で簡単であり、選択した収音指向性を容易に識別可能な放収音装置を実現することができる。さらに、このような収音指向性の切替とともに、放音の方向の切替も簡単且つ容易に識別可能にする放収音装置を実現することができる。
第1の実施形態に係る放収音装置の外観を示す図である。 第1の実施形態に係る放収音装置の回路ブロック図である。 第1の実施形態に係る放収音装置の使用態様を説明する図である。 第2の実施形態に係る放収音装置の回路ブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る音信号処理装置について図を参照して説明する。なお、本実施形態では音信号処理装置として、放収音を行う放収音装置1を例に説明する。
図1(A)は本実施形態に係る放収音装置1の外観斜視図であり、図1(B)は放収音装置1の正面図である。図1(C)は放収音装置1の天面図であり、図1(D)は放収音装置1の右側面2R側から見た側面図である。
放収音装置1は、直方体の筐体2を備える。筐体2は、図1に示すように、二つのスピーカSP1,SP2、三つのマイクロホンMIC1,MIC2,MIC3を備える。さらに、筐体2は、図1に示されていないが、後述する図2に示す回路を実現する回路モジュールを内装している。
筐体2の正面2Fには、長手方向に沿って二つのスピーカSP1,SP2が配列して設置されている。この際、スピーカSP1,SP2は、筐体2の正面2Fに直交する方向が放音の中心方向となるように設置されている。
筐体2の天面2U上には、単一指向性を有する複数のマイクロホンMIC1,MIC2,MIC3が配置されている。マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3は、振動面(受音面)が天面2Uに直交するように配置される。マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3は、各振動面がマイクロホンMIC1,MIC2,MIC3で囲まれる内側領域を向くように配置される。
これらのマイクロホンMIC1,MIC2,MIC3は、樹脂等の剛体からなるマイク支持枠3によって互いの相対的位置が固定される。そして、このマイク支持枠3は、マイク枠支持部材4によって筐体2の天面2Uに固定される。ここで、マイク枠支持部材4は、筐体2の天面2Uに形成された支持柱と、該支持柱とマイク支持枠3とを連結する弾性体とからなり、マイク支持枠3は天面2Uから離間して固定される。
次に、より具体的に、マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3の配置および各マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3の指向性およびスピーカSP1,SP2の指向性の関係について説明する。
マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3は、互いの振動面の成す角がそれぞれ120°となるように配置され、且つ可能な限り互いに振動面が近接するように配置されている。これにより、マイクロホンMIC1の収音感度の最大となる方向(最大収音感度方向)Dm1と、マイクロホンMIC2の最大収音感度方向Dm2と、マイクロホンMIC3の最大収音感度方向Dm3は、前記マイクによって囲まれる内側領域の中心で交わるように設定される。この際、マイクロホンMIC3の最大収音感度方向Dm3が、スピーカSP1,SP2の放音中心方向Dh1,Dh2、すなわち筐体2の正面2Fに直交する方向と一致するように、マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3が設置される。
このような構成により、マイクロホンMIC3は、筐体2の正面2F方向を最大収音感度方向Dm3とする単一指向性で収音する。マイクロホンMIC1は、最大収音感度方向Dm3に対して天面2Uから見て反時計回りで120°を成す方向を最大収音感度方向Dm1とする単一指向性で収音する。すなわち、マイクロホンMIC1は、筐体2の左側面2L側で背面2B側である筐体2の左後ろ方向を最大感度として収音する。さらに、マイクロホンMIC2は、最大収音感度方向Dm3に対して天面2Uから見て時計回りで120°を成す方向を最大収音感度方向Dm2とする単一指向性で収音する。すなわち、マイクロホンMIC2は、筐体2の右側面2R側で背面2B側である筐体2の右後ろ方向を最大感度として収音する。このような最大感度方向Dm1,Dm2,Dm3の位置関係を設定した単一指向性のマイクロホンMIC1,MIC2,MIC3を用いることで、放収音装置1の全方位に対して収音が可能になる。
次に、本実施形態の放収音装置1の回路構成について図を参照して説明する。図2は、本実施形態の放収音装置1の回路ブロック図である。
放収音装置1の筐体2には回路モジュールが内装されており、この回路モジュールには、図2に示すマイクロホンMIC1,MIC2,MIC3、スピーカSP1,SP2を除く、制御部10、姿勢センサ11、メモリ12、収音制御部13、放音制御部14、およびI/F(インターフェース部)15およびこれら各機能部を接続する回路が形成されている。
姿勢センサ11は、例えば加速度センサからなり、重力方向に応じた姿勢データを生成し、制御部10へ与える。
制御部10は、I/F15を介した外部装置との通信処理を含む放収音装置1の全体制御を行う。さらに、制御部10は、姿勢センサ11からの姿勢データに基づいて、収音指向性制御パラメータおよび放音指向性制御パラメータを設定する。より具体的には、予め姿勢データ毎に収音指向性制御パラメータおよび放音指向性制御パラメータがメモリ12に記憶されており、制御部10は、姿勢センサ11から取得した姿勢データに基づいて、メモリ12に関連付けして記憶されている収音指向性制御パラメータおよび放音指向性制御パラメータを読み出す。制御部10は、収音指向性制御パラメータを収音制御部13へ与え、放音指向性制御パラメータを放音制御部14へ与える。
収音制御部13は、収音ゲイン調整部131および加算器132を備え、収音ゲイン調整部131は、増幅器1311,1312,1313を備える。増幅器1311は、マイクロホンMIC1の収音信号Sc1をゲインGc1で増幅し、増幅器1312は、マイクロホンMIC2の収音信号Sc2をゲインGc2で増幅し、増幅器1313は、マイクロホンMIC3の収音信号Sc3をゲインGc3で増幅する。加算器132は、増幅された各収音信号を加算して、指向性制御収音信号Ssを生成する。生成された指向性制御収音信号は、I/F15を介して外部の装置に出力される。
この際、収音制御部13は、制御部10からの収音指向性制御パラメータを用いて、ゲイン調整部131の増幅器1311のゲインGc1、増幅器1312のゲインGc2、増幅器1313のゲインGc3を調整する。
このような構成および制御を行うことで、筐体2の姿勢毎に収音制御を設定することができる。
放音制御部14は、放音ゲイン調整部141および加算器1421,1422を備え、放音ゲイン調整部141は、増幅器1411,1412,1413、1414を備える。増幅器1411は、I/F15を介して入力された第1の放音用信号Shu1をゲインGh1で増幅し、加算器1421へ出力する。増幅器1412は、第1の放音用信号Shu1をゲインGh2で増幅し、加算器1422へ出力する。増幅器1413は、I/F15を介して入力された第2の放音用信号Shu2をゲインGh3で増幅し、加算器1421へ出力する。増幅器1414は、第2の放音用信号Shu2をゲインGh4で増幅し、加算器1422へ出力する。
加算器1421は、ゲインGh1で増幅された第1の放音用信号Shu1とゲインGh3で増幅された第2の放音用信号Shu2とを加算して、放音信号Sh1を生成し、スピーカSP1へ与える。加算器1422は、ゲインGh2で増幅された第1の放音用信号Shu1とゲインGh4で増幅された第2の放音用信号Shu2とを加算して、放音信号Sh2を生成し、スピーカSP2へ与える。
このような構成および制御を行うことで、筐体2の姿勢毎に放音制御を設定することができる。
次に、上述の構成および制御を用いた放収音装置1の具体的使用例について図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態の放収音装置1の使用態様を説明する図である。図3(A)は第1使用態様における外観斜視図であり、図3(D)は第1使用態様での姿勢データ、収音指向性制御パラメータ、および放音指向性制御パラメータを示す図である。図3(B)は第2使用態様における外観斜視図であり、図3(E)は第2使用態様での姿勢データ、収音指向性制御パラメータ、および放音指向性制御パラメータを示す図である。図3(C)は第3使用態様における外観斜視図であり、図3(F)は第3使用態様での姿勢データ、収音指向性制御パラメータ、および放音指向性制御パラメータを示す図である。なお、図3(A),(B)に示す収音指向性を表す太矢印および二点鎖線円は、収音方向および収音領域をイメージ化したものであり、図3(A)は筐体2の正面2F方向を最大感度とする収音指向性であることを示し、図3(B)は筐体2の全周囲方向に対して所定の感度を有する収音指向性であることを示す。
(第1使用態様)
ユーザが筐体2を持ち、図3(A)に示すように、筐体2の底面2Uが設置面100に当接するように、放収音装置1を設置する。このような姿勢になると、姿勢センサ11は、筐体2の中心から底面2Uの方向が重力の係る方向として、姿勢データA1を出力する。
制御部10は、姿勢データA1を取得すると、メモリ12に記憶されている図3(D)に示すような姿勢データA1に対する収音指向性制御パラメータおよび放音指向性制御パラメータを読み出す。
具体的には、制御部10は、姿勢データA1を取得すると、収音指向性制御パラメータとして、ゲインGc1=0、Gc2=0、Gc3=Gcを読み出し、収音制御部13へ与える。収音制御部13は、これらの収音指向性制御パラメータを収音ゲイン調整部131の各増幅器1311,1312,1313に与える。
これにより、増幅器1313のみが所定増幅率Gcで増幅された収音信号を出力する。この結果、収音制御部13から出力される指向性制御収音信号は、マイクロホンMIC3の収音信号のみを増幅したもの(Ss=Gc・Sc3)となり、筐体2の正面2F方向を収音方向とする第1の収音指向性Dc(A1)を有するものとなる。したがって、筐体2を第1使用態様で設置することで、筐体2の正面2F方向のみから収音するようにできる。
また、制御部10は、姿勢データA1を取得すると、放音指向性制御パラメータとして、ゲインGh1=(1/2)Gh,Gh2=(1/2)Gh,Gh3=(1/2)Gh,Gh4=(1/2)Ghを読み出し、放音制御部14へ与える。放音制御部14は、これらの放音指向性制御パラメータを放音ゲイン調整部141の各増幅器1411,1412,1413,1414に与える。
これにより、増幅器1411,1412は、第1の放音用信号Shu1を(1/2)Ghで増幅して出力し、増幅器1413,1414は、第2の放音用信号Shu2を(1/2)Ghで増幅して出力する。加算器1421は、ゲイン(1/2)Ghで増幅された第1の放音用信号Shu1と、ゲイン(1/2)Ghで増幅された第2の放音用信号Shu2とを加算し、スピーカSP1に出力する。同様に、加算器1422は、ゲイン(1/2)Ghで増幅された第1の放音用信号Shu1と、ゲイン(1/2)Ghで増幅された第2の放音用信号Shu2とを加算し、スピーカSP2に出力する。この結果、スピーカSP1,SP2には同じ放音信号が入力されるので、スピーカSP1,SP2は同じ放音信号に基づいて設置面100に平行な方向を中心として放音する。これは、例えば、第1の放音用信号Shu1がステレオR信号であり、第2の放音用信号がステレオL信号であれば、これらが同じ比率で合成されたモノラル音がスピーカSP1,SP2から設置面100に平行な方向を中心として放音されることになる。
(第2使用態様)
ユーザが筐体2を持ち、図3(B)に示すように、筐体2の背面2Bが設置面100に当接するように、放収音装置1を設置する。このような姿勢になると、姿勢センサ11は、筐体2の中心から背面2Bの方向が重力の係る方向として、姿勢データA2を出力する。
制御部10は、姿勢データA2を取得すると、メモリ12に記憶されている図3(E)に示すような姿勢データA2に対する収音指向性制御パラメータおよび放音指向性制御パラメータを読み出す。
具体的には、制御部10は、姿勢データA2を取得すると、収音指向性制御パラメータとして、ゲインGc1=(2/3)Gc、Gc2=(2/3)Gc、Gc3=(2/3)Gcを読み出し、収音制御部13へ与える。収音制御部13は、これらの収音指向性制御パラメータを収音ゲイン調整部131の各増幅器1311,1312,1313に与える。
これにより、増幅器1311,1312,1312の全てが同じ増幅率(2/3)Gcで増幅した収音信号を出力する。この結果、収音制御部13から出力される指向性制御収音信号は、マイクロホンMIC1,MIC2,MIC3の収音信号を同等に増幅して合成したもの(Ss=(2/3)Gc・Sc1+(2/3)Gc・Sc2+(2/3)Gc・Sc3)となり、筐体2に対して全周囲方向を収音範囲とする第2の収音指向性Dc(A2)を有するものとなる。したがって、筐体2を第2使用態様で設置することで、筐体2の全周囲方向から収音するようにできる。
また、制御部10は、姿勢データA2を取得すると、放音指向性制御パラメータとして、ゲインGh1=(1/2)Gh,Gh2=(1/2)Gh,Gh3=1/2)Gh,Gh4=(1/2)Ghを読み出し、放音制御部14へ与える。放音制御部14は、これらの放音指向性制御パラメータを放音ゲイン調整部141の各増幅器1411,1412,1413,1414に与える。
これにより、第1の使用態様と同様に、スピーカSP1,SP2には同じ放音信号が入力されるので、スピーカSP1,SP2は同じ放音信号に基づいて放音する。この際、筐体2の正面2Fは、設置面100と対向する上向きであるので、スピーカSP1,SP2からは設置面100に直交する方向を中心として放音される。これは、例えば、第1の放音用信号Shu1がステレオR信号であり、第2の放音用信号がステレオL信号であれば、これらが同じ比率で合成されたモノラル音がスピーカSP1,SP2から鉛直上方向を中心として放音されることになる。
(第3の使用態様)
ユーザが筐体2を持ち、図3(C)に示すように、筐体2の右側面2Rが設置面100に当接するように、放収音装置1を設置する。このような姿勢になると、姿勢センサ11は、筐体2の中心から右側面2Rの方向が重力の係る方向として、姿勢データA3を出力する。
制御部10は、姿勢データA3を取得すると、メモリ12に記憶されている図3(F)に示すような姿勢データA3に対する収音指向性制御パラメータおよび放音指向性制御パラメータを読み出す。
具体的には、制御部10は、姿勢データA3を取得すると、収音指向性制御パラメータとして、ゲインGc1=0、Gc2=0、Gc3=0を読み出し、収音制御部13へ与える。収音制御部13は、これらの収音指向性制御パラメータを収音ゲイン調整部131の各増幅器1311,1312,1313に与える。
これにより、増幅器1311,1312,1313の全てが収音信号をミュートすることになる(Ss=0)。この結果、収音制御部13からは、指向性制御収音信号が出力されない。したがって、筐体2を第3使用態様で設置することで、収音を行わないようにすることができる。
また、制御部10は、姿勢データA3を取得すると、放音指向性制御パラメータとして、ゲインGh1=Gh,Gh2=0,Gh3=0,Gh4=Ghを読み出し、放音制御部14へ与える。放音制御部14は、これらの放音指向性制御パラメータを放音ゲイン調整部141の各増幅器1411,1412,1413,1414に与える。
これにより、増幅器1411は、第1の放音用信号Shu1をGhで増幅して出力し、増幅器1414は、第2の放音用信号Shu2をGhで増幅して出力する。増幅器1412,1413は、入力された放音用信号をミュートする。加算器1421は、ゲインGhで増幅された第1の放音用信号Shu1を、スピーカSP1に出力する。同様に、加算器1422は、ゲインGhで増幅された第2の放音用信号Shu2を、スピーカSP2に出力する。この結果、スピーカSP1からは、第1の放音用信号Shu1に基づく音が、設置面100に平行な方向を中心として放音される。一方、スピーカSP2からは、第2の放音用信号Shu2に基づく音が、設置面100に平行な方向を中心として放音される。これは、例えば、第1の放音用信号Shu1がステレオR信号であり、第2の放音用信号がステレオL信号であれば、スピーカSP1からステレオR信号が放音され、スピーカSP2からステレオL信号が放音されることになる。すなわち、設置面100に平行に設置された二つのスピーカSP1,SP2によるステレオ再生が可能になる。
以上のように、本実施形態の構成および処理を用いることで、筐体の姿勢を変えるという簡易な方法で、収音指向性や放音指向性を容易に変更することができる。さらに、筐体は設置された姿勢により見た目が異なるので、筐体の設置状態を見ることで、どの収音指向性および放音指向性が選択されているかを容易に判断することができる。
なお、上述の説明では、三つの使用態様を設定する例を示したが、少なくとも二つの使用態様を設定しておけば、本実施形態の構成及び制御を適用することができる。例えば、さらに、左側面2Lが設置面100に当接するように筐体2が設置された場合、スピーカSP1から第2の放音用信号Shu2を放音し、スピーカSP2から第1の放音用信号Shu1を放音する使用態様(Gh1=Gh4=0,Gh2=Gh3=Gh)を加えてもよい。
また、上述の説明では、筐体2の姿勢に応じて収音指向性および放音指向性を切り替える制御を行う例を示したが、収音指向性のみや放音指向性のみを切り替える制御を行うようにしてもよい。
次に、第2の実施形態に係る放収音装置について図を参照して説明する。
図4は、本実施形態の放収音装置1’の回路ブロック図である。
本実施形態の放収音装置1’は、第1の実施形態に示した放収音装置1に対してエコーキャンセラ16を追加したものである。したがって、エコーキャンセラ16に関する部分以外の説明は省略する。
エコーキャンセラ16は、適応型フィルタ1611,1612とポストプロセッサ1621,1622とを備える。
制御部10は、新たな姿勢データを取得すると、エコーキャンセラ16に、姿勢データに基づく擬似エコー信号の推定のための初期条件を与える。すなわち、エコーキャンセラ16には、姿勢データによって設定される収音指向性および放音指向性に基づく初期条件が与えられる。
適応型フィルタ1611は、スピーカSP1に与えられる放音信号を入力し、第1擬似エコー信号を推定して、ポストプロセッサ1621へ出力する。ポストプロセッサ1621は、収音制御部13からの指向性制御収音信号Ssから、第1擬似エコー信号を減算して出力する。
適応型フィルタ1612は、スピーカSP2に与えられる放音信号を入力し、第2擬似エコー信号を推定して、ポストプロセッサ1622へ出力する。ポストプロセッサ1622は、指向性制御収音信号Ssから第2擬似エコー信号を減算した信号から、第2擬似エコー信号を減算して出力する。
このような構成および処理を行うことで、筐体の姿勢を変化させても、姿勢に応じた擬似エコー信号の推定が行われて、エコーキャンセル処理が行われる。これにより、筐体を置き換える毎にユーザがエコーキャンセルの初期値を設定する必要が無く、放音信号の回り込み成分が抑圧された指向性制御収音信号を得ることができる。
1−放収音装置、2−筐体、2F−筐体2の正面、2B−筐体2の裏面、2U−筐体2の天面、2D−筐体2の底面、2L−筐体2の左側面、2R−筐体2の右側面、3−マイク支持枠、4−マイク枠支持部材、SP1,SP2−スピーカ、MIC1,MIC2,MIC3−マイクロホン、
10−制御部、11−姿勢センサ、12−メモリ、13−収音制御部、131−収音ゲイン調整部、132−加算器、14−放音制御部、141−放音ゲイン調整部、1421,1422−加算器、15−I/F、16−エコーキャンセラ、1611,1612−適応フィルタ、1621,1622−ポストプロセッサ

Claims (7)

  1. 複数の姿勢で設置状態を選択できる形状の筐体と、
    前記筐体の一の面に装着され、それぞれに異なる収音方向を有し、収音信号を生成する複数のマイクロホンと、
    前記筐体の他の面に設置されたスピーカと、
    前記筐体の前記複数の姿勢のそれぞれを検出する姿勢検出部と、
    設置状態に応じた前記収音信号毎の収音指向性制御パラメータを設定する制御部と、
    前記収音指向性制御パラメータと前記複数のマイクロホンで生成された収音信号とに基づいて収音制御を行い、指向性制御収音信号を生成する収音制御部と、
    を備える放収音装置。
  2. 力された放音用信号を放音制御パラメータに基づいて放音制御を行い、前記スピーカに与える放音信号を生成する放音制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出した姿勢に応じて、前記放音制御パラメータを設定する、請求項1に記載の放収音装置。
  3. 前記放音信号に基づいて擬似エコー信号を生成し、前記指向性制御収音信号から減算するエコーキャンセラを備え、
    前記制御部は、前記姿勢に応じた前記擬似エコー信号の生成条件を設定する、請求項2に記載の放収音装置。
  4. 前記姿勢検出部は、前記筐体に装着された加速度センサである、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放収音装置。
  5. 前記複数のマイクロホンは、指向性感度が最大の方向がそれぞれに異なる単一指向性マイクロホンである、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の放収音処理装置。
  6. 前記複数のマイクロホンは、各振動面が前記複数のマイクロホンで囲まれる内側領域を向くように配置される、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載の放収音装置。
  7. 前記複数のマイクロホンのうちの一のマイクロホンの収音方向と、前記スピーカの放音方向とは一致する
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載の放収音装置。
JP2009054721A 2009-03-09 2009-03-09 放収音装置 Active JP5338393B2 (ja)

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