JP5337063B2 - 現金自動取引装置および現金自動取引システム - Google Patents

現金自動取引装置および現金自動取引システム Download PDF

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本発明は、現金自動取引装置に関する。
現金自動取引装置(Automated Teller Machine、以下「ATM」と呼ぶ)は、利用者(顧客)が銀行等の金融機関の窓口で手続きを行わなくとも、利用者が自ら操作して現金の預け払い処理や振り込み処理等の取引処理を行うことを可能とする装置である。ATMにおける利便性の向上を目的として、ICチップと、アンテナとを備えたIDタグのメモリに記憶されている識別子を読み取り、識別子に対応した提示情報を画面に表示する現金自動取引装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2008-046704 特開2008-257356 特開2008-305354 特開2001-266221 特開2000-048255
一方、近年では、環境保護の観点からATMの省電力性に対する要望が高まっている。従来、ATMを省電力化するために、利用者との取引がない時間においては消費電力の少ない待機状態(「省電力状態」とも呼ぶ。)であり、利用者の接近を検知した際に取引可能な作動状態へと遷移するATMが知られている。しかし、従来は、例えば、単にATMの近傍を通過しただけで実際にはATMを利用しない顧客を検出して作動状態へ遷移する場合がある等、ATMの省電力性に関して十分な工夫がされていないのが実情であった。
本発明は、現金自動取引装置の省電力性を向上する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
現金自動取引装置であって、
現金に関する一連の取引処理を行うための複数の処理部と、
媒体の種類を含む、媒体に予め記憶された情報を取得する媒体情報取得部と、
前記媒体の情報を用いて前記媒体の種類を識別し、識別した種類の媒体を用いた前記取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、前記必要な処理部を作動状態とする本体制御部と、
を備える、現金自動取引装置。
この構成によれば、本体制御部は、現金自動取引装置に含まれる複数の処理部のうち、識別した種類の媒体を用いた取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、必要な処理部を作動状態とする。すなわち、媒体の種類に応じて、現金自動取引装置に含まれる各処理部の中から作動状態へ遷移させる処理部が決定されるため、現金自動取引装置の省電力性を向上することができる。
[適用例2]
適用例1記載の現金自動取引装置であって、さらに、
ICチップと、アンテナとを備えた前記媒体の接近を検知するとともに、前記媒体に予め記憶された情報を読み取り、前記媒体情報取得部へ送信する情報検知部を備える、現金自動取引装置。
この構成によれば、現金自動取引装置に対する媒体の接近を検知可能であるとともに、媒体に記憶された情報を短時間で取得することができる。
[適用例3]
適用例1または2記載の現金自動取引装置であって、
前記複数の処理部は、
利用者が前記現金自動取引装置に対する操作を行うための操作部と、
カードを取り扱うカード取扱部と、
通帳を取り扱う通帳取扱部と、
を含み、
前記本体制御部は、
前記媒体の情報を用いて、前記媒体の種類がカードであるか通帳であるかカードおよび通帳の両方であるかを識別し、
識別した媒体の種類にカードが含まれる場合であって前記カード取扱部が作動状態でない場合は、前記カード取扱部と前記操作部とを作動状態とし、
識別した媒体の種類に通帳が含まれる場合であって前記通帳取扱部が作動状態でない場合は、前記通帳取扱部と前記操作部とを作動状態とする、現金自動取引装置。
この構成によれば、媒体の種類(通帳・カード)に応じて、作動状態へ遷移する処理部が決定されるため、現金自動取引装置の省電力性を向上することができる。
[適用例4]
現金自動取引システムであって、
複数の現金自動取引装置と、
前記複数の現金自動取引装置を制御する制御装置と、
を備え、
前記現金自動取引装置は、
現金に関する一連の取引処理を行うための複数の処理部と、
媒体の種類を含む媒体に予め記憶された情報を、前記制御装置より取得する媒体情報取得部と、
前記媒体の情報を用いて前記媒体の種類を識別し、識別した種類の媒体を用いた前記取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、前記必要な処理部を作動状態とする本体制御部と、
前記複数の処理部のうちの少なくとも1つの処理部の作動状態を定期的に前記制御装置に対して通知する状態通知部と、
を備え、
前記制御装置は、
ICチップと、アンテナとを備えるとともに、媒体の種類を含む情報が予め記憶された媒体の接近を検知し、前記媒体に記憶された情報を読み取る情報検知部と、
前記複数の現金自動取引装置から通知される各現金自動取引装置の処理部の状態に基づいて、前記複数の現金自動取引装置のうちから作動状態へ移行させる現金自動取引装置を決定し、決定した現金自動取引装置に対して前記媒体の情報を送信する主制御部と、
を備える、現金自動取引システム。
この構成によれば、制御装置が媒体の接近を検知するとともに媒体の情報を読み取り、複数の現金自動取引装置のうちから作動状態へ移行させる現金自動取引装置を決定し、決定した現金自動取引装置に対して前記媒体の情報を送信する。このため、制御装置によって複数の現金自動取引装置を一括で管理することができる。この結果、現金自動取引システムにおける各現金自動取引装置の省電力性を向上することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、本発明は、現金取扱装置、現金自動取引システム、現金取扱装置の制御方法のほか、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての現金取扱装置の構成を示す概略説明図である。 ATMの構成を機能的に示す説明図である。 利用者がATMに対して使用する媒体とATMにおいて取引可能な機能についての関係を示す説明図である。 ATMにおいて取り扱われる媒体の種類と当該種類の媒体を用いた取引処理を可能とするために動作させることが必要な処理部との関係を示す説明図である。 省電力状態復旧処理の手順を示すフローチャートである。 通帳PBを持った利用者がATMに接近した場合におけるATMの動作の例を示す説明図である。 第2実施例における現金自動取引システムの構成を示す概略説明図である。 ATMにおいて取り扱われる媒体の種類と当該種類の媒体を用いた取引処理を可能とするために動作させることが必要な処理部との関係を示す説明図である。 第2実施例の現金自動取引システムにおける省電力復旧処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施例においてカードCDを持った利用者が制御装置に接近した場合における現金自動取引システムの動作の例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての現金取扱装置10(以降、「ATM」とも呼ぶ。)の構成を示す概略説明図である。ATM10は、例えば、金融機関や小売店、公共施設等に設置され、利用者の操作に従って金融機関等の提供する現金出納等のサービスを自動で提供する装置である。ATM10は、現金自動預け払い機とも呼ばれる。
ATM10は、図示しない本体制御部100と、非接触IC読取装置200と、顧客操作部300と、カード取扱機構400と、通帳取扱機構500と、明細票印字機構600と、紙幣入出金機構700と、硬貨入出金機構800とを備えている。なお、以降では、非接触IC読取装置を単に「読取装置」とも呼ぶ。また、図1においては、説明上必要としない他の構成部については図示を省略している。このことは、後述する図においても同様である。
ATM10において使用される媒体20には、予め非接触ICが備えられている。この非接触ICは、RFID(Radio Frequency IDentification)の一種であり、ICチップとアンテナ(図示省略)から構成されるタグを対象物に付け、無線によりICチップ内の情報にアクセスすることを可能とする技術である。本実施例では、遠隔型(通信距離が70cm以遠)の非接触ICを使用することとしている。なお、他の非接触IC、例えば、近傍型(通信距離が70cmまで)の非接触ICを用いることとしてもよい。また、非接触IC以外のRFIDを使用してもよい。
読取装置200は、ATM10の本体正面に設けられた無線式の読取装置である。読取装置200は、媒体20に備えられている非接触型ICと無線により通信を行い、非接触型IC内に予め記憶されている情報の読み取りを行う。読取装置200は、利用者が複数の媒体(例えば、通帳PBとカードCD)を携帯している場合であっても、その各々に備えられた非接触型ICと通信することが可能である。
操作部としての顧客操作部300は、タッチパネルを介して取引に必要な情報を表示すると共に利用者の操作を受け付けるユーザインタフェースである。なお、顧客操作部300は、タッチパネルに代えて、ディスプレイと操作ボタンの組合せにより構成するものとしてもよい。カード取扱部としてのカード取扱機構400は、カードスロットから挿入されたカードCDの処理を行う。通帳取扱部としての通帳取扱機構500は、通帳挿入口から挿入された通帳PBに対する読み取り処理や印字処理を行う。明細票印字機構600は、利用者がATM10にて行った取引の明細を印字する処理を行う。紙幣入出金機構700は、入出金される紙葉類(以下「紙幣」とも呼ぶ。)の計算処理を行う。硬貨入出金機構800は、入出金される硬貨の計算処理を行う。本体制御部100は、図示しないCPUと、プログラム等を記憶するメモリとを備え、CPUがメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、前述の各部を制御する機能を有する。本体制御部100が行う制御についての詳細は後述する。
図2は、ATM10の構成を機能的に示す説明図である。本体制御部100〜硬貨入出金機構800については、図1で説明した通りである。媒体20の非接触型ICには、予め、媒体の種類を示す情報が記憶されている。図2の例では、媒体がカードCDの場合は、媒体種類として「カード」という情報が、媒体が通帳PBの場合は、媒体種類として「通帳」という情報が記憶されている。また、媒体20には、媒体種類の他に、ATM10における取引において必要な情報(例えば、口座番号等の情報)が記憶されていてもよい。
図3は、利用者がATM10に対して使用する媒体と、ATM10において取引可能な機能についての関係を示す説明図である。「機能」欄はATM10における機能の名称を示している。「媒体種類」欄は、利用者がATM10に対して使用する媒体の種類を示している。また、図中の「N:不可」状態はATM10における当該機能の使用ができないことを、「O:可」状態はATM10における当該機能の使用ができることを示している。
図示のように、利用者が媒体を所持していない場合、ATM10における全ての機能を使用することができない。利用者がATM10に対してカードCDのみを使用する場合、通帳記入を除いた全ての機能を使用することができる。利用者がATM10に対して通帳PBのみを使用する場合、通帳記入の機能のみを使用することができる。利用者がATM10に対して通帳PBと、カードCDとの両方を使用する場合、全ての機能を使用することができる。このように、利用者が使用する媒体の種類によって、ATM10において取引することが可能な機能が異なる。なお、図3はあくまで一例であり、利用者がATM10に対して使用する媒体と、ATM10において取引可能な機能との関係は任意に設定することができる。
図4は、ATM10において取り扱われる媒体の種類と、当該種類の媒体を用いた取引処理を可能とするために動作させることが必要な処理部との関係を示す説明図である。「処理部」欄はATM10の各処理部の名称を示している。「媒体種類」欄は、媒体の種類を示している。また、図中の「N:省電力」状態はATM10における当該処理部が省電力状態であることを示している。省電力状態とは、作動状態よりも消費電力を少なくして待機している状態であり、給電が完全に停止している停止状態よりも短時間で作動状態へ復旧可能な状態を意味する。「O:作動」状態はATM10における当該処理部が作動状態であることを意味している。作動状態とは、処理部に対して必要な電力が供給され、当該処理部が稼働している状態を意味する。なお、図4はあくまで一例であり、例えば、省電力状態の代わりに、停止状態(給電が完全に停止している状態)を採用してもよい。
図示のように、本体制御部100と、読取装置200とは、常に作動状態である。これは、媒体を持った利用者の接近を検知するためである。カードCDを処理するためには、さらに、顧客操作部300と、カード取扱機構400と、明細票印字機構600と、紙幣入出金機構700と、硬貨入出金機構800とを作動状態とする。なお、カードCDを処理するために作動状態とするこれらの処理部を総称して「カード処理部」とも呼ぶ。通帳PBを処理するためには、さらに、顧客操作部300と、通帳取扱機構500とを作動状態とする。なお、通帳PBを処理するために作動状態とするこれらの処理部を総称して「通帳処理部」とも呼ぶ。カードCDと、通帳PBとを処理するためには、全ての処理部を作動状態とする。
図5は、省電力状態復旧処理の手順を示すフローチャートである。ステップS102において情報検知部としての読取装置200は、媒体20の接近を検知するとともに、媒体20の非接触型IC内に記憶されている情報を取得し、本体制御部100へ送信する。ステップS104において媒体情報取得部としての本体制御部100は、媒体の情報を取得する。そして、媒体種類(図2)をもとにして媒体の種類を識別し、検知された媒体に通帳PBが含まれるか否かを判定する。通帳PBが含まれる場合(ステップS104:YES)、ステップS106において本体制御部100は、通帳処理部(図4)の状態を判定し、通帳処理部が省電力状態であれば作動状態へと移行させる。その後、ステップS110において本体制御部100は、媒体種類をもとにして、検知された媒体にカードCDが含まれるか否かを判定する。カードCDが含まれる場合、本体制御部100は、ステップS112へ遷移する。
一方、通帳PBが含まれない場合(ステップS104:NO)、ステップS108において本体制御部100は、媒体種類をもとにして、検知された媒体にカードCDが含まれるか否かを判定する。カードCDが含まれる場合、ステップS112において本体制御部100は、カード処理部(図4)の状態を判定し、カード処理部が省電力状態であれば作動状態へと移行させる。その後、ステップS114において本体制御部100は、利用者からの操作入力を受け付けるために待機する。
図6は、通帳PBを持った利用者がATM10に接近した場合におけるATM10の動作の例を示す説明図である。図のように、通帳PBを持つ利用者がATM10に接近した場合、まず、読取装置200が媒体に備えられている非接触型ICと無線により通信を行い、非接触型IC内に予め記憶されている情報の読み取りを行い、読み取った情報を本体制御部100へ送信する。この情報には、媒体種類を示す情報が含まれる。本体制御部100は、媒体種類に応じた処理部が省電力状態である場合、媒体種類に応じた処理部を作動状態へ復旧させる。処理の詳細は図5で説明した通りである。
このようにすれば、本体制御部は、ATM10に含まれる複数の処理部のうち、識別した種類の媒体を用いた取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、必要な処理部を作動状態とする。すなわち、媒体の種類に応じて、ATM10に含まれる各処理部の中から作動状態へ移行する処理部が決定されるため、作動状態にする必要のない処理部(例えば、通帳PBしか持たない利用者が接近した場合におけるカード取扱機構400等)が作動状態とされることを抑制することができる。また、カードCDや通帳PBを持たない人物がATM10の近傍を通過した場合に、ATM10内の処理部が省電力状態から復旧することを抑制することができる。この結果、ATM10の省電力性を向上することができる。また、媒体20の種類の識別には、非接触IC内に記憶された媒体種類の情報を使用するため、ATM10に対する媒体20の接近を検知可能であるとともに、媒体20に記憶された情報を短時間で取得することができる。
B.第2実施例:
図7は、第2実施例における現金自動取引システム30の構成を示す概略説明図である。現金自動取引システム30は、5台のATM10a〜eと、制御装置40とを備えている。なお、図中において第1実施例と同様の構成部分については先に説明した第1実施例と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、図7のATM10a〜eについては、図示の便宜上、符号のみを表記している。
ATM10aは、読取装置200の代わりに通信部900を備える点を除いては、図2で説明した第1実施例と同様である。状態通知部としての通信部900は、制御装置40との通信を制御する機能を有する。具体的には、通信部900は、本体制御部100の制御に基づき、ATM10aに含まれる各処理部(本体制御部100〜硬貨入出金機構800)が作動状態であるか否かを定期的に制御装置40に対して通知する。ATM10b〜eについては、ATM10aと同様である。
制御装置40は、通信部1000と、ATM群制御部1100と、読取装置1200と、記憶部1300とを備えている。通信部1000は、ATM10a〜eとの通信を制御する機能を有する。ATM群制御部1100は、図示しないCPUと、プログラム等を記憶するメモリとを備え、CPUがメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、前述の各部を制御する機能を有する。ATM群制御部1100が行う制御についての詳細は後述する。
読取装置1200は、制御装置40に設けられた無線式の読取装置である。読取装置1200が有する機能についての詳細は読取装置200と同様である。なお、読取装置1200は、利用者が所持する媒体20の非接触型ICに予め記憶されている情報の読み取りを行う。このため、読取装置1200を備える制御装置40は、媒体20を所持した全ての利用者が通過し、無線通信による情報の読み取りが可能な位置(例えば、店舗の出入り口付近等)に設置されることが好ましい。記憶部1300には、状態リスト50が格納されている。状態リスト50は、ATM10a〜eにより通知される各処理部の状態(省電力状態/作動状態)を示す情報である。状態リスト50には、各ATMを識別するための情報と、当該ATMが備える各処理部の最新の状態とが含まれる。
図8は、ATM10a〜eにおいて取り扱われる媒体の種類と、当該種類の媒体を用いた取引処理を可能とするために動作させることが必要な処理部との関係を示す説明図である。図4に示した第1実施例との違いは、「装置」欄を設け、現金自動取引システム30を構成する各装置が有する処理部毎の状態について示している点である。
図示のように、ATM10a〜eについては、本体制御部100と、通信部900とは、常に作動状態である。これは、ATMの動作状態を、制御装置40に対して定期的に通知するためである。ATM10a〜eのその他の処理部については、図4で説明した通りである。また、制御装置40の通信部1000と、ATM群制御部1100と、読取装置1200と、記憶部1300とについても、常に作動状態である。これは、媒体を持った利用者の接近を検知し、後述の省電力復旧処理を行うため、および、ATM10a〜eから通知されるATMの動作状態を受信し、状態リスト50を更新するためである。
図9は、第2実施例の現金自動取引システム30における省電力復旧処理の手順を示すフローチャートである。ステップS202において情報検知部としての読取装置1200は、媒体20の接近を検知するとともに、媒体20の非接触型IC内に記憶されている情報を取得し、ATM群制御部1100へ送信する。ステップS204においてATM群制御部1100は、状態リスト50を参照し、ATM10a〜e(現金自動取引システム30に含まれる全てのATM)について、各処理部の状態(省電力状態/作動状態)を取得する。
ステップS206において、主制御部としてのATM群制御部1100は、復旧させるATMを決定する。具体的には、ATM群制御部1100は、全てのATM(ATM10a〜e)についての顧客操作部300の状態(省電力状態/作動状態)を参照し、顧客操作部300の状態が「省電力」状態であるATMの中から、作動状態へ移行させる任意の1台のATMを決定する。なお、任意の1台を決定する際は、例えば、店舗の出入り口付近に位置するATMが優先的に選択されるようにしてもよい。また、上記ステップS206では、顧客操作部300以外の処理部の状態を元にして作動状態へ移行させるATMを決定してもよい。また、複数の処理部の状態を元にして決定することもできる。
ステップS208において、主制御部としてのATM群制御部1100は、ステップS207で決定したATMに対して復旧情報を送信する。この復旧情報とは、ステップS202で取得した情報、すなわち、媒体20の非接触型IC内に記憶されている情報(具体的には、媒体種類や口座番号等の情報)である。ステップS210において、媒体情報取得部としてのATMの本体制御部100は、制御装置40から送信された媒体の情報を取得する。その後、本体制御部100は、図5のステップS104〜S114の処理を行う。
図10は、第2実施例において、カードCDを持った利用者が制御装置40に接近した場合における現金自動取引システム30の動作の例を示す説明図である。図のように、ATM10bおよびATM10cは、既に利用者による取引処理が行われている。このため、ATM10bおよびATM10c通信部900からは顧客操作部300が「作動状態」であることが制御装置40に通知される。一方、ATM10a、ATM10d、ATM10eについては、利用者による取引処理が行われていない。このため、これら3台のATMの通信部900からは顧客操作部300が「省電力状態」であることが制御装置40に通知される。
このような状況において、カードCDを持つ利用者が制御装置40に接近した場合、まず、読取装置1200が媒体に備えられている非接触型ICと無線により通信を行い、非接触型ICに予め記憶されている情報の読み取りを行う。その後、ATM群制御部1100は、記憶部1300に格納されている状態リスト50を参照し、復旧させるATMを決定する。ATM群制御部1100は、復旧させるATMとして決定したATM10aに対して、復旧指示として、媒体の情報(媒体20の非接触型IC内に記憶されている情報)を送信する。これを受信したATM10aの本体制御部100は、媒体の情報に含まれる媒体種類に基づいて、必要な処理部を作動状態へと復旧させる。なお、利用者の便宜のため、各ATMの上部に案内灯を設ける等、復旧したATMの識別を容易にすることが好ましい。
このようにすれば、制御装置40が媒体の接近を検知するとともに媒体の情報を読み取り、複数のATM10のうちから作動状態へ移行させるATMを決定し、決定したATMに対して、取得した媒体の情報を送信する。このため、各ATMに読取装置を備えない場合であっても、第1実施例と同様の効果を得ることができる。また、制御装置40によって複数のATMを一括で管理することができるため、例えば、媒体を所持した1人の利用者を複数台のATMが検知すること(すなわち、利用者の多重検知)を抑制することができる。この結果、現金自動取引システム30における各ATMの省電力性を向上することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例では、現金取扱装置各部の構成や機能を説明した。しかし、上記実施例で示した態様は、あくまで現金取扱装置の構成の一例に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることが可能である。具体的には、現金取扱装置の各部を構成する部材の形状等を変更しても良いし、上述しない機能を備えるものとしても良い。
C2.変形例2:
上記第1実施例では、読取装置によって媒体を検知した際に省電力状態復旧処理(図5)を行う例について説明した。しかし、ATMの本体制御部は、省電力状態から作動状態への復旧だけでなく、媒体を検知しなくなった場合における作動状態から省電力状態への移行処理を行うことも可能である。こうすれば、速やかに作動状態から省電力状態への移行が可能となるため、ATMの更なる省電力化を図ることができる。
C3.変形例3:
上記第2実施例では、制御装置によって、複数のATMが制御されるものとして説明した。しかし、制御装置によって制御される装置は、ATMに限られない。例えば、第2実施例で説明した構成において、制御装置はさらに、媒体の検知によって自動ドアの開閉を制御することも可能である。こうすれば、媒体を持たない人物が店舗内部に入ることを抑制できるため、防犯性を向上させることができる。
10…現金取扱装置
20…媒体
30…現金自動取引システム
40…制御装置
50…状態リスト
100…本体制御部
200…非接触IC読取装置
300…顧客操作部
400…カード取扱機構
500…通帳取扱機構
600…明細票印字機構
700…紙幣入出金機構
800…硬貨入出金機構
900…通信部
1000…通信部
1200…読取装置
1300…記憶部
PB…通帳
CD…カード

Claims (6)

  1. 現金自動取引装置であって、
    現金に関する一連の取引処理を行うための複数の処理部と、
    媒体の種類を含む、媒体に予め記憶された情報を取得する媒体情報取得部と、
    前記媒体の情報を用いて前記媒体の種類を識別し、識別した種類の媒体を用いた前記取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、前記必要な処理部を作動状態とする本体制御部と、
    を備える、現金自動取引装置。
  2. 請求項1記載の現金自動取引装置であって、さらに、
    ICチップと、アンテナとを備えた前記媒体の接近を検知するとともに、前記媒体に予め記憶された情報を読み取り、前記媒体情報取得部へ送信する情報検知部を備える、現金自動取引装置。
  3. 請求項1または2記載の現金自動取引装置であって、
    前記複数の処理部は、
    利用者が前記現金自動取引装置に対する操作を行うための操作部と、
    カードを取り扱うカード取扱部と、
    通帳を取り扱う通帳取扱部と、
    を含み、
    前記本体制御部は、
    前記媒体の情報を用いて、前記媒体の種類がカードであるか通帳であるかカードおよび通帳の両方であるかを識別し、
    識別した媒体の種類にカードが含まれる場合であって前記カード取扱部が作動状態でない場合は、前記カード取扱部と前記操作部とを作動状態とし、
    識別した媒体の種類に通帳が含まれる場合であって前記通帳取扱部が作動状態でない場合は、前記通帳取扱部と前記操作部とを作動状態とする、現金自動取引装置。
  4. 現金自動取引システムであって、
    複数の現金自動取引装置と、
    前記複数の現金自動取引装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記現金自動取引装置は、
    現金に関する一連の取引処理を行うための複数の処理部と、
    媒体の種類を含む媒体に予め記憶された情報を、前記制御装置より取得する媒体情報取得部と、
    前記媒体の情報を用いて前記媒体の種類を識別し、識別した種類の媒体を用いた前記取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、前記必要な処理部を作動状態とする本体制御部と、
    前記複数の処理部のうちの少なくとも1つの処理部の作動状態を定期的に前記制御装置に対して通知する状態通知部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    ICチップと、アンテナとを備えるとともに、媒体の種類を含む情報が予め記憶された媒体の接近を検知し、前記媒体に記憶された情報を読み取る情報検知部と、
    前記複数の現金自動取引装置から通知される各現金自動取引装置の処理部の状態に基づいて、前記複数の現金自動取引装置のうちから作動状態へ移行させる現金自動取引装置を決定し、決定した現金自動取引装置に対して前記媒体の情報を送信する主制御部と、
    を備える、現金自動取引システム。
  5. 現金自動取引装置の制御方法であって、
    (a)媒体の種類を含む、媒体に予め記憶された情報を取得する工程と、
    (b)前記媒体の情報を用いて前記媒体の種類を識別し、識別した種類の媒体を用いた現金に関する一連の取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、前記必要な処理部を作動状態とする工程と、
    を備える、現金自動取引装置の制御方法。
  6. 複数の現金自動取引装置と、前記複数の現金自動取引装置を制御する制御装置と、を備えた現金自動取引システムの制御方法であって、
    前記現金自動取引装置において、
    (a)媒体の種類を含む媒体に予め記憶された情報を、前記制御装置より取得する工程と、
    (b)前記媒体の情報を用いて前記媒体の種類を識別し、前記現金自動取引装置に含まれる複数の処理部のうち、識別した種類の媒体を用いた現金に関する一連の取引処理を可能とするために必要な処理部が作動状態でない場合は、前記必要な処理部を作動状態とする工程と、
    (c)前記複数の処理部のうちの少なくとも1つの処理部の作動状態を定期的に前記制御装置に対して通知する工程と、
    を備え、
    前記制御装置において、
    (d)ICチップと、アンテナとを備えるとともに、媒体の種類を含む情報が予め記憶された媒体の接近を検知し、前記媒体に記憶された情報を読み取る工程と、
    (e)前記複数の現金自動取引装置から通知される各現金自動取引装置の処理部の状態に基づいて、前記複数の現金自動取引装置のうちから作動状態へ移行させる現金自動取引装置を決定し、決定した現金自動取引装置に対して前記媒体の情報を送信する工程と、
    を備える、現金自動取引システムの制御方法。
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