JP5336339B2 - パッキン - Google Patents
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Description
かかる「ねじなしカップリング」は、金属製のボディと、このボディのグリップ部に係合するグリップケースからなり、防水パッキンがボディ内に配置されていた。
この防水パッキンは、ボディの内周面に突出したセンタストッパに係合されていると共に、その外周面が耐水性接着剤によってボディ内周面に接着固定されていた。また、この「ねじなしカップリング」では、ボディの開口を塞ぐための円弧状の塞ぎ板が必要とされた。
また、防水パッキンをボディ内周面の精確な位置に接着固定するには、熟練を要していた。
さらに、円弧状の塞ぎ板が必要とされていたため、手間が加重されていた。
即ち、パッキンにより接合された電線管が、カップリングを構成するボディに挿入されて、ボディのグリップ部がグリップケースに係合され、ボディが縮径されて電線管が咬着締め付けされるカップリング構造において、前記パッキンは、筒状部材の各一端の内径開口から挿入される本体と、この本体の略中心に位置し、かつ、筒状部材の各一端が当接される弾性部からなり、前記本体は、それぞれ筒状部材の内径面に接する外周面とこの外周面の先端に向かって先細となるテーパ面と、本体の中心の外周に形成される凸部と、この凸部と前記外周面に形成される段差との間で画成される凹部を備え、前記弾性部は、前記本体の凸部を包含する包含部と、この包含部から延在すると共に、その先端がそれぞれ前記本体の凹部に嵌り込む延在部からなり、前記ボディは、電線管の一端が挿入可能な長さ及び内径に形成され、軸線と平行に全長にわたってスリット状の開口が設けられ、ほぼ筒状に形成され、前記開口の両側縁部から断面ほぼU字状に外周側に折り曲げられて1対のグリップ部が形成され、グリップケースは、前記ボディと等しい長さで狭い幅に形成され、両側縁部が対向するU字状に折り曲げられて全体が凸弧状に湾曲した断面形状に形成されると共に、両側縁部の一端の幅を他端の幅より若干大きく、テーパ状に構成したことを特徴とするカップリング構造である(請求項3に記載の発明)。
筒状部材の各一端がパッキンの弾性部により防水され、筒状部材の内径面がパッキンの本体により防水されるので、防水性能が発揮される。
よって、筒状部材を接続するカップリングについて、防水型の「ねじなしカップリング」ではなく、一般型の前記カップリングを使うことができる。
このパッキン1により接合された電線管P、Pは、カップリングを構成するボディ4に挿入されて、ボディ4のグリップ部40がグリップケース5に係合される。ボディ4が縮径されて電線管P、Pが咬着締め付けされる構造となっている。
図4の図面上、左側の電線管Pの一端P1は、前記パッキン弾性部3の包含部30を介して前記パッキン本体2の凸部24の側面に当接され、前記延在部31は、前記本体2の凹部23に押し込められている。
一方、右側の電線管Pは、その配置条件により若干傾斜しており、図4の図面上、その上部の一端P1は前記延在部31に当接され、その下部の一端P1は前記本体2の凹部23に延在部31を押し込め、且つ、没入されている。
なお、右側の電線管Pは、その配置条件により若干傾斜しているが、同様な接合態様は、電線管Pの一端部P1が、その中心軸に対して垂直ではなく、傾斜して切断させている場合にも想定される。
(1) 電線管Pの一端P1が弾性部3の包含部30及びテーパ状の延在部31とで受け止められることから防水機能が発揮され、かかる機能は電線管Pの一端P1が傾斜している場合にも対応する、
(2) 電線管Pの内径面P11が本体2の外周面20に密着されていることから、防水機能が発揮される、
(3) 電線管P、Pの両端に前記パッキン1の本体2を挿入するだけで防水機能が発揮され、取り付けの手間が簡素化される、
(4) 電線管Pの一端P1に外力が作用しても、その一端P1は凸部24によりその動きが規制されて中心からズレることはなく、防水性能が発揮される、
(5) 対向する電線管P、Pの両端は、それぞれ単独で凸部24により規制され、他方に影響を及ばすことがないので、防水機能が発揮される、
(6) パッキン本体2のテーパ面21、21により、電線をスムーズに配線することができる、
(7) また、上記パッキン1を用いて電線管を接続するカップリングについて、防水型の「ねじなしカップリング」ではなく、一般型の「ねじなしカップリング」を使うことができるようになり、一般型の「ねじなしカップリング」が建物の壁面等に埋め込まれても、電線管内に水分やコンクリートが浸入することを防止することができる。
そして、前記開口41の両側縁部から断面ほぼU字状に外周側に折り曲げられて1対のグリップ部40が形成されている。これらのグリップ部40は、ボディ4の軸線に沿いその全長にわたって設けられ、グリップ部40の両端部は端に向って幅を減じるように切欠き42がそれぞれ形成されている。
即ち、図5に詳細を示すように、ボディ4には、ボディ4を半径方向に貫通する取付孔44が設けられる。この取付孔44は、ボディの外周即に等径孔部440と、等径孔部440のボディ内周側に連らなる円錐状孔部441とによって形成されている。
この円錐状孔部441はボディ4の内周面45に向って拡径し、この内周面45に開口されている。
更に、ボディ内周面45に向って拡径する円錐台状部431と、円錐台状部431の大径端に段432を介して連らなり、かつ、前記大径端より小外径の刃部46とが、ボディ外周側から内周側に向うように順次形成されている。
このため、円錐台状部431が係止部48と円錐状孔部441の周壁とによって挟着され、ロックピン43はボディにしっかりと固定され外れなくなる。
尚、取付孔44はボディ4を構成する金属板が平板のうちに穿ち、次に取付孔にロックピン43の円柱状部430、円錐台状部431を嵌合させ、その後金属板材を曲げ加工してボディを形成し、更にその後前述のようにパンチを打ってロックピンをボディを固定することが好ましい。
又、ロックピン43は前記のように焼き入れした鋼材で構成され、ボディ4は焼き入れせず、弾性変形が容易にできるように構成されている。
このグリップケース5Aが上記グリップケース5と異なる点は、両側縁部50の幅W1を幅W2より若干大きく、テーパ状に構成した点である。
電線管Pの端末部P1の外径は、そのすべてが精確な外径寸法を備えているとは限らず、誤差がある場合がある。
かかる場合にも、電線管Pの端末部P1の外径が小さな電線管Pには図6のグリップケース5Aの領域51を係合させて、電線管Pを固定すればよい。
(イ) ボディ4の内部にパッキン1を装着する。
(ロ) ボディ4の開口40をドライバー等を用いて広げ、電線管Pの一方を挿入し、パッキン1の本体2の外周面20を潜り込ませる。
(ハ) ボディ4の反対側も同様に電線管Pを挿入し、パッキン1の本体2の他方の外周面20を潜り込ませる。
(ニ) グリップケース5をハンマーを用いて、グリップケース5とボディ4の長さが一致するところまでたたき込む。
3 弾性部 4 ボディ
5 5A グリップケース
20、20 外周面 21、21 テーパ面
22、22 段差
23、23 凹部 24 凸部
25 連続面
201、201 外周面20の先端
30 包含部 31 延在部
310 先端
40 グリップ部 41 開口
42 切欠き 43 ロックピン
44 取付孔 45 内周面
46 刃部 47 凹部
48 係止部
430 円柱状部 431 円錐台状部
440 等径孔部 441 円錐状孔部
432 段
50 両側縁部
P、P 電線管
P1、P1 一端
P10、P10 内径開口
P11、P11 内径面
Claims (3)
- 対向する筒状部材の一端間に介在させるパッキンであって、
筒状部材の各一端の内径開口から挿入される本体と、
この本体の略中心に位置し、かつ、筒状部材の各一端が当接される弾性部からなり、
前記本体は、それぞれ筒状部材の内径面に接する外周面とこの外周面の先端に向かって先細となるテーパ面と、本体の中心の外周に形成される凸部と、この凸部と前記外周面に形成される段差との間で画成される凹部を備え、
前記弾性部は、前記本体の凸部を包含する包含部と、この包含部から延在すると共に、その先端がそれぞれ前記本体の凹部に嵌り込む延在部からなることを特徴とするパッキン。 - 前記弾性部の包含部は硬質材により、前記延在部は軟質材により成形されていることを特徴とする請求項1に記載のパッキン。
- パッキンにより接合された電線管が、カップリングを構成するボディに挿入されて、ボディのグリップ部がグリップケースに係合され、ボディが縮径されて電線管が咬着締め付けされるカップリング構造において、
前記パッキンは、筒状部材の各一端の内径開口から挿入される本体と、
この本体の略中心に位置し、かつ、筒状部材の各一端が当接される弾性部からなり、
前記本体は、それぞれ筒状部材の内径面に接する外周面とこの外周面の先端に向かって先細となるテーパ面と、本体の中心の外周に形成される凸部と、この凸部と前記外周面に形成される段差との間で画成される凹部を備え、
前記弾性部は、前記本体の凸部を包含する包含部と、この包含部から延在すると共に、その先端がそれぞれ前記本体の凹部に嵌り込む延在部からなり、
前記ボディは、電線管の一端が挿入可能な長さ及び内径に形成され、軸線と平行に全長にわたってスリット状の開口が設けられ、ほぼ筒状に形成され、前記開口の両側縁部から断面ほぼU字状に外周側に折り曲げられて1対のグリップ部が形成され、
グリップケースは、前記ボディと等しい長さで狭い幅に形成され、両側縁部が対向するU字状に折り曲げられて全体が凸弧状に湾曲した断面形状に形成されると共に、両側縁部の一端の幅を他端の幅より若干大きく、テーパ状に構成したことを特徴とするカップリング構造。
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