JP5334563B2 - 空調管理装置 - Google Patents

空調管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5334563B2
JP5334563B2 JP2008326294A JP2008326294A JP5334563B2 JP 5334563 B2 JP5334563 B2 JP 5334563B2 JP 2008326294 A JP2008326294 A JP 2008326294A JP 2008326294 A JP2008326294 A JP 2008326294A JP 5334563 B2 JP5334563 B2 JP 5334563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air
set temperature
interlocking
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008326294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010145075A (ja
Inventor
太一 石阪
靖 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008326294A priority Critical patent/JP5334563B2/ja
Publication of JP2010145075A publication Critical patent/JP2010145075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334563B2 publication Critical patent/JP5334563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、建物外の気温に連動して空調機器(室内機)に設定された設定温度を変化させるようにすることができる、空気調和装置を管理、制御するための空調管理装置に関するものである。
例えば、夏場等において、建物外の気温(以下、外気温度という)と建物内の気温(以下、室内温度という)との差が大きくなると、急激な温度の変化により、建物外から中に入ってきた人の身体に負担が加わるヒートショックが生じることがある。このようなヒートショックを防止するため、従来、外気温度の変化に連動して段階的に設定温度を決定し、室内温度が設定温度となるように空気調和装置を制御する空調機の温度制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、外気温度センサーにより検出された外気温度に基づいて、外気温度が高くなるに従って目標設定温度が高くなるように、目標設定温度算出部により目標設定温度を算出し、その目標設定温度に基づいて、外気温度と室内温度との温度差を5〜7℃に保つように冷房運転を行うことによって、ヒートショックを和らげ、冷えすぎを防ぐようにした空気調和機も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2005−61716号公報 特開平10−61994号公報
ここで、複数の空調機器(室内機)を建物内に配設して空気調和を行う場合を考える。一般的には、室内温度は、建物内にいる人が暑くもなく寒くもない(これを快適であるとする)と感じるような温度となるようにする。そして、その室内温度を維持等するように空気調和装置を制御するため、建物のユーザー等が設定温度を定め、例えば空調管理装置のように、空調機器を統括して管理、制御できるような装置が空気調和装置の動作を管理、制御を行う。
しかしながら、例えば上述した特許文献1のような温度制御装置では、ヒートショックを防止するために外気温度の変化に応じて設定温度を変更するようにしているが、ヒートショックを防止するための設定温度に建物全体が変更されてしまっていた。
また、特許文献2のような従来の空気調和機については、外気温度と設定温度の差が5〜7℃になるように制御を行っている。しかし、外気温度に対する設定温度が変換表にて決定されており、地域、人種によって快適と感じる温度の基準値が違っている場合でも、外気温度の値により建物内の温度が一意に決められていた。そのため、例えばユーザーが手元リモコンで設定温度を22℃としていた場合、外気温度が上がると突然25℃に上がることがあり、室内温度の変化が急激となる場合があり、快適性を損なう場合があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ヒートショックを単に防ぐだけではなく、建物外から入った人が快適に感じることができ、また、建物内の人の快適性を損なわないような空気調和装置を管理、制御することができる空調管理装置を提供するものである。
この発明に係る空調管理装置は、複数の空調機器を管理するための空調管理装置において、外気温度に連動した空気調和運転を行うかどうかを各空調機器に設定するための処理を行う連動設定処理部と、温度検出手段の検出に係る外気温度と、空調機器に設定されている非連動時の設定温度との差を算出する温度差管理部と、温度差管理部が算出した差に基づいて、外気温度に連動した空気調和運転を行う各空調機器について、連動に係る設定温度を演算により決定する設定温度算出部と、非連動時の設定温度に対する連動に係る設定温度の最大制御幅を規定する連動制御レベルが空調機器に対して設定されると、連動制御レベルに基づいて、設定温度算出部が算出した連動に係る設定温度が非連動時の設定温度に対して最大制御幅を超えているものと判断すると、最大制御幅に基づいて連動に係る設定温度を制限して連動に係る設定温度として決定する温度制限処理部とを備えるものである。
この発明の空調管理装置は、温度差管理部が外気温度とあらかじめユーザー等が定めた非連動時の設定温度との差を算出し、その差に基づいて、設定温度算出部が外気温度に連動するような設定温度を算出して決定するようにしたので、例えば、建物入口の空調機器を外気温度に連動させるように設定しておくことで、建物の外から入ったときの外気温度と室内温度との温度差が小さくなるように設定温度を設定してヒートショック(急激な温度差による身体への負担)を防ぐとともに、例えば建物内にいる人が設定した非連動時における設定温度と外気温度との温度差により算出した設定温度により、例えば建物外から入ってきた人が違和感なく受け入れられるような温度で空気調和できるように空気調和装置を制御することができるという効果を有する。また、連動設定処理部を備え、各空調機器に外気温度に連動した空気調和動作を行うかどうかを設定できるようにしたので、例えば、外気温度に連動させる空調機器と非連動の空調機器とに分けて空気調和を行うことができ、建物内の人に温度感覚に合わせた空気調和も行うことができる。そして、外気温度との差が縮まる方向に設定温度が定まることになるため、その分、空気調和に係る負荷を小さくすることができ、電気代の削減、省エネルギ化をはかることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る空調管理装置を中心とする空気調和システムを示す図である。図1に示すように、本実施の形態におけるシステムは、複数の空調機器(室内機)100、外気温度計測機器200及び空調管理装置300を、専用通信線10で互いに通信(信号の送受信)が可能なように接続している。ここで、図1では特に示していないが、空調管理装置300は、空調機器100だけでなく、圧縮機等を有する熱源側ユニットとも専用通信線10を介して通信を行うことができ、空気調和装置全体の管理を行うことができる。また、空調管理装置300と監視端末400とをLAN(Local Area Network)等の汎用通信線20で互いに通信可能なように接続している。
複数の空調機器100は、例えば建物内の空気調和を行うための機器(室内機)である。本実施の形態の空調機器100は、空調管理装置300の管理により各空調機器100に決定された設定温度に基づいて、空調対象空間の温度が設定温度になるように空気調和に係る運転(以下、空調運転という)を行うものとする(本実施の形態では、例えば冷房による空気調和を行うものとする)。ここでは、空調運転を行う各部(例えば膨張弁等)の制御に必要な装置(手段)を中心として説明する。各空調機器100は、制御部110、センサー部120、データ管理部130及び通信管理部140を有している。
制御部110は、例えば、空調管理装置300からの設定温度制御指令の信号に含まれる設定温度のデータに基づき、空調対象空間の温度が設定温度になるような空調運転の状態制御を行う。このため、センサー部120からの信号等に基づいて、温度、圧力等の判断処理等を行い、空調機器100が有している空調運転を行う各部の制御を行う。また、センサー部120は、例えば温度センサー、圧力センサー等を有する。そして、例えば空調機器100が有する熱交換器(図示せず)を流れる冷媒の温度、圧力、室内等の空調対象空間における温度等、空調運転に必要な各種物理量を計測し、信号を制御部110に送信する。データ管理部130は、制御部110が空調運転に係る制御処理を行うために必要となるデータを格納(記憶、保存)し、管理する。ここでは、特に設定温度のデータ等、空調運転を行うためのデータである運転データ131及び専用通信線10により接続された機器を区別等するための機種情報データ132を管理しているものとする。通信管理部140は専用通信線10を介した通信を行う際のインターフェイスとなり、信号形式の変換等を行う。
外気温度計測機器200は、外気温度を計測するための機器である。制御部210は、温度、湿度など、各種センサーからの信号入力によるアナログデータを解析する。本実施の形態においては、特に温度センサー250からの信号に含まれる外気温度のデータ(以下、外気温度データという)を解析する。また、空調管理装置300からのモニター要求に基づいて、外気温度データを含む信号を通信管理部240に送信させるための処理を行う。センサー入力部220は、温度センサー250からの信号を受信して制御部210が処理できる形式に変換する。データ管理部230は、例えば一定期間分の外気温度データ231を格納し、管理する。通信管理部240は、通信管理部140と同様に、専用通信線10を介して通信を行う際のインターフェイスとなる。本実施の形態においては、外気温度計測機器200は、特に専用通信線10を介して空調管理装置300との通信を行う。温度センサー250は、外気温度を計測できる位置に設けられ、計測に係る外気温度を信号として送信する。ここでは、温度センサー250を0−5VやPt100等で構成し、外気温度計測機器200から独立して設けているものとする。
空調管理装置300は、空調機器100を含む空気調和装置、外気温度計測機器200を統合的に制御、管理する装置である。表示装置310は、制御部350が行う処理に基づいて、各空調機器100の運転状態、外気温度計測機器200の計測に係る外気温度等を表示する。入力装置320はボタン、タッチパネル等を有しており、管理者等がボタン、タッチパネル等から入力した監視画面切り換え、空気調和装置の操作、各種設定等の指示を信号として制御部350に送信する。空調側通信インターフェイス部330は、制御部350により、専用通信線10を介して空調機器100又は外気温度計測機器200との通信を行う際のインターフェイスとなる。一方、監視側通信インターフェイス部340は、汎用通信線20を介して監視端末400との通信を行う際のインターフェイスとなる。
制御部350は、空調機器100を含む空気調和装置を制御、管理等するための様々な処理を行う。本実施の形態では、特に外気温度に連動させた設定温度による空調運転を行う空調機器100の設定処理、また、外気温度に連動させた設定温度を決定する処理を行う。そのため、制御部350は、空調機器100を含む空気調和装置との通信制御を行うための空気調和装置通信管理部351、監視端末400との通信制御を行うための監視端末通信管理部352及び外気温度に連動させた空調運転の制御(以下、連動制御という)を行う空調機器100を設定する処理を行い、また、連動に係る設定温度の値(以下、設定温度(連動)とする)を演算等により決定する外気温度連動制御管理部354を備えている。
ここで、監視端末通信管理部352は、監視端末400からの要求に応じて、送信する監視制御プログラム353を有している。監視制御プログラム353は、例えば監視等に係る画面を表示するためのものであり、監視端末400により処理される。その実行に係る処理に基づき、表示された内容を監視者が監視し、空調機器100を含む空気調和装置の監視、連動制御を行う空調機器100の設定等の指示を行う。
また、外気温度連動制御管理部354は、温度差管理部355、連動制御設定温度算出部356及び連動設定処理部357を有している。温度差管理部355は、連動させない制御(以下、非連動制御という)を行う場合に、例えばユーザー等の設定により定められた設定温度の値(以下、設定温度(非連動)とする)と、外気温度の値(以下、値も含めて外気温度という)との差(以下、温度差という)を、連動制御を行う空調機器100に関して算出する。本実施の形態では冷房による空気調和を行うため、基本的には外気温度の方が設定温度(非連動)より高い。そのため、本実施の形態では、算出した温度差が正の値となるように外気温度から設定温度(非連動)を減じて算出を行うものとする。ここで、温度差が0以下(設定温度(非連動)が外気温度以上)であると判断すると、外気温度と連動させずに設定温度(非連動)のままとする。連動制御設定温度算出部356は、温度差管理部355が算出した温度差に基づいて設定温度(連動)を算出する。算出内容については後述する。また、連動設定処理部357は、各空調機器100に対して連動制御を行うかどうかの設定に係る処理を行う。
データ管理部360は、制御部350が処理を行うために必要となるデータを格納、管理する。本実施の形態では、特に空気調和装置運転データ361、設定温度データ362、外気温度データ363、連動有無設定データ364を管理しているものとする。空気調和装置運転データ361は、各空調機器100における空調運転(例えば、冷房運転、暖房運転、運転停止等)の状況を示すデータである。設定温度データ362は、各空調機器100における設定温度を示すデータである。ここで、連動制御に係る空調機器100の設定温度データ362については、設定温度(連動)及び設定温度(非連動)のデータを記憶しているものとする。連動有無設定データ364は、各空調機器100が連動制御を行うか非連動制御を行うかを示すためのデータである。
図2は外気温度の変化に連動させた設定温度(連動)の変化例を示した図である。本実施の形態では、各空調機器100に対し、連動制御を行うかどうかを設定することができるが、連動制御を行う場合、空調管理装置300の制御部350は、外気温度501と連動させない非連動制御を行う場合に設定された設定温度(非連動)502との温度差504に基づいて、連動制御を行う空調機器100の設定温度(連動)を決定する。空調管理装置300による設定温度(連動)の決定に係る処理については後述する。
監視端末400は、汎用通信線20を介して空調管理装置300と通信接続し、例えば、監視者が、空気調和装置の運転状態、異常情報等を監視し、運転状態の操作や各種設定等を行うための端末装置である。ここで、本実施の形態における監視端末400は、Webブラウザーに係るプログラムを有する汎用のコンピュータで構成しているものとする。そして、上述した空気調和装置の運転状態等に係る表示をWebブラウザーにより行うようにする。
表示装置410は、制御部440が行う処理に基づいて、各空調機器100の運転状態等の監視用画面、例えば空調機器100の連動制御の有無のように空気調和装置の設定に係る設定画面等を表示する。入力装置420はボタン、タッチパネル等を有しており、監視等がボタン、タッチパネル等から入力した監視画面切り換え、空気調和装置の操作、各種設定等の指示を信号として制御部440に送信する。通信インターフェイス部430は、汎用通信線20を介して空調管理装置300との通信を行う際のインターフェイスとなる。
制御部440は、HTTP通信管理部441、表示制御部442及び監視制御プログラム制御部443を備えている。本実施の形態では、特にWebブラウザーの実行環境で監視に係る処理を行う。そのため、HTTP通信管理部441は、HTTP(HyperText Transfer Protocol )に基づいて空調管理装置300との通信を行うための処理を行う。表示制御部442は、表示装置410に画面等を表示させるための処理を行う。また、監視制御プログラム制御部443は、監視制御プログラム処理部450が行った監視に係る処理をWebブラウザーにおいて行われるように処理する。
監視制御プログラム処理部450は、空調管理装置300から送られた監視制御プログラム353の実行処理を行う。そのため、運転データ受信解析部451は、空調機器100でも管理している運転データ131を解析する。制御データ送信部452は、送信等するためのデータを管理する。表示制御部453は運転データ等の表示に係る処理を行う。
図3は外気温度と、外気温度と室内温度との差(以下、外内温度差という)との関係を表す図である。図3は、様々な外気温度の下で室内温度を変更し、建物の外から内に入ったときに得た感覚(暑い、寒い等)をアンケートし、集計した結果をグラフ化したものである。グラフでは、[暑い]、[やや暑い]と回答されたものを□でプロットしている。また、[寒い]、[やや寒い]と回答されたものを◆でプロットしている。そして、図3のグラフ上には、暑く感じる場合と寒く感じる場合との境界線を引いている。この境界線を、快適と感じられる外気温度と外内温度差との関係を表す制御基準温度線511とし、制御基準温度線511における温度を制御基準温度とする。
次に、図3のアンケート集計結果に基づいて、外気温度に対して外内温度差をどの程度にしすればよいか、また、外気温度に連動した設定温度を決定すればよいかを検討する。
例えば、従来においては、外気温度に関係なく、温度差が一定となるように制御する装置が多い。しかし、図3に示すように、実際の感覚では、外気温度が低い場合には外内温度差が小さくても寒いと感じる場合があることがわかる。そして、外気温度が高くなるにつれ、快適と感じる外内温度差が徐々に大きくなる傾向となっていることがわかる。また、外気温度が一定温度以上になると快適と感じる外内温度差はほぼ一定となる。これが、図3において、[暑い][やや暑い]と回答したときの温度差と、[寒い][やや寒い]と回答したときの温度差との境界に引いた快適と感じられる制御基準温度線511として表れている。
図3に示すように、温度差が4℃以下であれば、外気温度の上昇に伴って制御基準温度線511は、正の傾き(図3では、外気温度が6(℃)違えば、快適と感じる温度差が4(℃)違うこととなっているため傾きは2/3となる)を有している。ここで、設定温度(非連動)は一定としたときに、外気温度の差は、外気温度と設定温度(非連動)との温度差の差と同じになる。これらのことから、外気温度と設定温度(非連動)との温度差が6(℃)違えば、内外温度差が4℃違うこととなる室内温度になるように設定温度(連動)を決定するようにする。以上のことは次の(1.1)式で示すことができる。また、温度差が6(℃)より大きければ、外気温度から4(℃)下げた室内温度になるように設定温度(連動)を決定すればよいことになる。以上のことは次の(1.2)式として示すことができる。
[外気温度−設定温度(連動)]≦4(℃)([外気温度−設定温度(非連動)]≦6(℃))の場合、
設定温度(連動)=外気温度−((外気温度−設定温度(非連動))×2/3
…(1.1)
[外気温度−設定温度(連動)]>4(℃)([外気温度−設定温度(非連動)]>6(℃))の場合、
設定温度(連動)=外気温度−4 …(1.2)
そして、本実施の形態においては、空調管理装置300の制御部350は、(1.1)式、(1.2)式から連動に係る空調機器100の設定温度(連動)を決定し、連動に係るすべての空調機器100に決定した設定温度のデータを含む信号を送信する。ここで本実施の形態では、連動制御を行う空調機器100の設定温度(連動)は一律であるものとする。そのため、制御部350は設定温度を1つ決定すればよい。
図4は(1.1)式、(1.2)式を用いて、外気温度と設定温度(非連動)との温度差に対する設定温度(連動)の変化を表す図である。図4では[外気温度−設定温度(非連動)](温度差)に対する[外気温度−設定温度(連動)]を0.01℃単位で算出した場合の計算結果を示している。図4では、小数点第3位以下を四捨五入して表している。
図5は1℃単位(刻み)で連動に係る空調機器100の設定温度を変化させる場合を表す図である。図5では、(1.1)式及び(1.2)式の結果を四捨五入することで1℃単位で設定温度(連動)を決定している。上述した図2における設定温度(連動)は図5のように変化することになる。ここでは、四捨五入することにより、段階となる設定温度(連動)の境界(変化部分)ができるようにしたが、これに限定するものではなく、段階の境界を任意に決定することができる。
図6は設定温度(連動)に係る制御部350(外気連動制御管理部354)の処理を表す図である。次に外気温度に連動させる空調機器100がある場合の空気調和装置に関する制御について、空調管理装置300の主として外気連動制御管理部354における処理を中心に説明する。ここで、非連動制御の空調機器100には、設定温度(非連動)のデータを含む設定温度制御指令の信号が送信されており、非連動制御の空調機器100は設定温度(非連動)に係る空調運転を行っているものとする。
例えば、管理者は、入力装置320を介して、連動制御を行う空調機器100に関するデータを入力する(基本的にはヒートショックを防ぐために建物入口付近の空調機器100を連動制御させるように設定する)。外気温度連動制御管理部354の連動設定処理部357は、入力されたデータに基づいて連動有無設定に係る処理を行い、データ管理部360に連動有無設定データ364を管理させる(S1)。
ここでは、入力装置320から連動制御を行う空調機器100に関する設定を行ったが、例えば監視端末400から設定できるようにしてもよい。例えば、監視端末400において、例えば監視者が、入力装置420からWebブラウザーのプログラムの実行を指示し、連動制御設定用のページ(URL(Uniform Resource Locator))を指定する。そして、汎用通信線20を介して、空調管理装置300に、監視端末400が空気調和装置の監視等を行うための監視制御プログラム353の送信要求を行う。送信要求を受けた監視端末管理部352は、監視端末400に監視制御プログラム353を含む信号を送信する。監視端末400の制御部440は、監視制御プログラム処理部450が行った処理に基づいて、表示装置410に外気温度連動制御用の画面をWebブラウザー内に表示させる。
外気温度連動制御画面に基づいて、監視者が、入力装置420を介して連動制御を行う空調機器100を指示する。そして、監視制御プログラム制御部443、HTTP通信管理部441の処理により、連動制御の有無を示す内容のデータを含む信号を通信インターフェイス部430、汎用通信線20を介して空調管理装置300に送信する。連動設定処理部357は、監視端末400からの信号に基づいて連動有無設定に係る処理を行い、データ管理部360内に連動有無設定データ364として管理させる(S1)。
一方、外気温度計測機器200では、温度センサー250からの外気温度データを含む信号をセンサー入力部220が受信し、制御部210が処理してデータ管理部230に外気温度データ231として管理させておく。
例えば外気連動制御管理部354(温度差管理部355)は、空気調和装置管理部351、空調側通信インターフェイス部330を介して外気温度計測機器200に外気温度のモニター要求を行う。モニター要求を受けた外気温度計測機器200の制御部210は、外気温度データ231を含む信号を、通信管理部240に送信させる。そして、外気温度連動制御管理部354(温度差管理部355)は、外気温度計測機器200からの送信に係るデータを、外気温度データ363としてデータ管理部360に管理させる(S2)。
空調管理装置300(外気連動制御管理部354)の温度差管理部355は、データ管理部360が管理する連動有無設定データ364に基づいて、連動制御を行う空調機器100を判断する。そして、連動制御を行う空調機器100について、外気温度と設定温度(非連動)との差を温度差として算出し、例えば設定温度データ362としてデータ管理部360に管理させる(S3)。このとき、外気温度が設定温度(非連動)に達していない(例えば冷房の場合には外気温度が設定温度(非連動)より小さい、暖房の場合には外気温度が設定温度(非連動)より大きいような場合)と判断すると(S4)、制御温度算出部356に設定温度(連動)を算出させず、設定温度(非連動)と決定する(S6)。
一方、外気温度が設定温度(非連動)に達していると判断すると、空調管理装置300(外気連動制御管理部354)の制御温度算出部356は、前述した(1.1)式、(1.2)式に温度差及び外気温度を代入し、設定温度(連動)を算出する(S5)。ここで、例えば設定温度(連動)として、空調機器100において制御できないような細かな値が算出されることがある。また、温度センサー250、外気温度計測機器200等の計測に係る精度によっては、細かな値が意味をなさないこともある。そのため、特に限定するものではないが、制御温度算出部356は、空調機器100において制御、リモコン表示等できる温度の単位(精度)に基づいて四捨五入して丸める処理を行い、最終的に1℃単位、0.5℃単位等の設定温度(連動)を算出するようにしてもよい。
空調機器管理部351は、設定温度算出部356が算出した設定温度(連動)のデータを設定温度制御指令の信号に含めて、空調側通信インターフェイス部330、専用通信線10を介して、連動制御に係る空調機器100に送信処理する(S7)。ここでは特に規定しないが、例えば、外気連動制御管理部354、空調機器管理部351等が設定温度(連動)に変更があるかどうかを判断し、変更がない場合には設定温度制御指令の信号を送信しないようにして通信量を減らすようにしてもよい。以上のような処理を制御部350は例えば一定時間毎に行う(S8)。
空調機器100の制御部110は、設定温度のデータを運転データ131としてデータ管理部130に管理させる。そして、センサー部120において、計測した室内温度が設定温度となるように空調運転の制御を行う。
以上のようにして算出した設定温度(連動)と外気温度との関係に基づく空調機器100の制御例を図2に基づいて説明する。図2は前述した(1.1)式、(1.2)式に従い、設定温度算出部356が設定温度を1℃単位で四捨五入して設定温度(連動)を算出した場合の例である。外気温度と設定温度(非連動)との温度差が1.5(℃)離れたときに、設定温度(連動)が設定温度(非連動)と比べて1(℃)上がるようにしている。同様に、次に温度差が4.5(℃)離れたときに2(℃)上がるようにし、さらに6.5(℃)離れたときに3(℃)、7.5(℃)離れたときに4(℃)、8.5(℃)離れたときに5(℃)、9.5(℃)離れたときに6(℃)、10.5(℃)離れたときに7(℃)を上がるようにした設定温度(連動)により、空調機器100の空調運転に係る制御を行う。
また、外気温度が下がると共に、設定温度も下げる制御を行っている。また、外気温度が設定温度(非連動)より低い(設定温度(非連動)に達していない)場合には、外気温度に連動させないようにしている。
なお、本実施の形態では、設備管理装置300、設備機器100及び外気温度計測機器200を通信接続する線を専用通信線10としたが、専用通信線10に限ったものではなく、有線LAN、無線LAN等の汎用通信線を利用してもよい。
また、本実施の形態では、建物外の外気温度を計測するために、外気温度計測機器200に温度センサー250を接続するようにしているが、これに限定するものではない。例えば、空調管理装置300に温度センサー250を直接接続して外気温度を計測するようにしても良い。
また、本実施の形態では、温度センサー250を外気温度計測機器200と独立して設けるようにしたが、これに限定するものではない。例えば、外気温度計測機器200内に温度センサー250を内蔵して利用しても良い。
また、本実施の形態では、監視端末400を汎用のコンピューターとし、監視画面等をWebブラウザーを利用して表示させるようにしたが、これに限定するものではない。例えば、制御部440が専用のアプリケーションプログラム等を実行することで、監視者が監視端末400において、空気調和装置の監視等を行えるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、空調管理装置300がモニター要求を行うことで、外気温度計測機器200から外気温度データを含む信号を送信するようにしているが、これに限定するものではない。例えば、モニター要求を行わなくても、外気温度計測機器200から例えば定期的に外気温度のデータを含む信号を送信するようにしても良い。これにより、連動制御間隔の短縮や通信量の削減を図ることができる。
また、本実施の形態では、快適と感じる外気温度と設定温度(室内温度)との関係をアンケート結果から導き出し、(1.1)式、(1.2)式を得、連動制御を行う空調機器100の設定温度(連動)を決定するようにしたが、これに限定するものではない。例えば外気温度に応じた温度差を手動で入力可能な方式としても良い。また、建物の外から内に入ったときに得た感覚に係るアンケートを入力できるような機器等を建物に設けておき、アンケートの集計結果に基づいて、設定温度(連動)の決定に係る式を自動的に修正できるようにして、空気調和装置の管理等をするようにしてもよい。
また、本実施の形態では、外気温度と設定温度との温度差に基づいて、設定温度(連動)を決定したが、これに限定するものではない。例えば、外気温度と空調機器100のセンサー部120が計測する室内温度との温度差に基づいて設定温度(連動)を決定するようにしてもよい。
また、空気調和システムにおいて設ける温度センサー250(外気温度計測機器200)を1つに限定するものではない。例えば、建物に複数の入口がある場合、各入口周辺に温度センサー250を設け、外気温度を計測するようにしてもよい。このとき、例えば、どの温度センサー250の計測に係る外気温度に基づいて、設定温度(連動)を決定するかを各空調機器100について関連付けるようにしてもよい。
また、空調機器100に設定可能な設定温度に上限がある場合(例えば30℃)、上限値より高い設定温度が(1.1)式、(1.2)式に基づいて算出された場合でも、設定可能な上限値を指令するようにしても良い。
また、本実施の形態では、建物内を冷房している場合において、外気温度及び外気温度と設定温度(非連動)との温度差を利用した連動制御について説明したが、例えば暖房を行っている場合にも適用することができる。この場合は、基本的に外気温度よりも設定温度(非連動)の方が高いため、設定温度(非連動)から外気温度を減じるようにして外気温度が下がれば設定温度(連動)を下げる方向で連動制御を行うようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る空調管理装置300によれば、データ管理部360が管理する外気温度、設定温度(非連動)等のデータに基づいて、外気連動制御管理部354(制御部350)の温度差管理部355が外気温度と設定温度(非連動)との温度差を算出し、その温度差に基づいて、設定温度算出部356が外気温度に連動するような設定温度(連動)を算出により決定し、空調機器管理部351が連動制御に係る空調機器100に送信処理を行うようにしたので、建物入口において、建物の外から入ったときの外気温度と室内温度との内外温度差が小さくなるように設定温度(連動)を決定してヒートショック(急激な温度差による身体への負担)を防ぐことができる。それと共に、連動制御を行う空調機器100に対しては、外気温度に対して適切な温度差となるように室内温度をを保つ制御を行うことで、例えば建物外から入ってきた人が、暑い又は寒いと感じないような快適な空調環境を構築することができる。そして、連動設定処理部357の処理により、建物内の各空調機器100に対して連動制御を行うかどうかの設定を行うことができるため、建物内の人の空調環境に影響を与えずに、快適性を損なうことなく、連動制御等をおこなうことができる。
また、例えばユーザー等が設定した設定温度(非連動)(=快適な室内温度)に基づいて、外気温度との温度差を算出し、温度差から設定温度(連動)を決定するようにしたので、単に外気温度から設定温度(連動)を決定する場合に比べると、例えば、地域、人種等によって快適と感じる温度が違う場合であっても、その地域等における快適性の基準となる設定温度(非連動)を設定温度(連動)の算出に用いることで、地域等に合わせて適切な設定温度(連動)を算出することができ、連動制御に係る空調機器100が空調運転を行うことができる。
また、設定温度(連動)は、設定温度(非連動)と比べると、外気温度との差が縮まる方向に決定されることとなるため、その分、空気調和に係る負荷を小さくすることができ、快適な環境を保ちつつ、電気代の削減、省エネルギ化をはかることができる。
設定温度算出部356が、外気温度と設定温度(非連動)との差(結果的に外気温度と設定温度(連動)との差となる)が所定値以下の場合は、外気温度と設定温度(連動)との差が外気温度と設定温度(非連動)との差に基づいて変化するようにし、所定値より大きい場合は外気温度と設定温度(連動)との差が一定になるように、異なる数式を用いて演算内容を異ならせるようにしたので、実際の温度感覚に基づいた設定温度(連動)を算出することができる。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2に係る空調管理装置300の構成を表す図である。図1に示した空調管理装置300と同じ番号の手段等については、実施の形態1で説明したことと同様の処理、動作等を行うものである。また、空調管理装置300以外の空気調和システムの各装置等の構成についても、実施の形態1と同様である。
本実施の形態の空調管理装置300は、データ管理部360が連動制御レベルデータ365を格納し、管理している。また、連動制御レベルデータ365に基づいて、設定温度算出部356が算出した設定温度(連動)を制限すべきかどうかを判断する温度制限処理部358を外気温度連動制御管理部354が備えている。これらの点で、本実施の形態の空調管理装置300は、実施の形態1の空調管理装置300とは異なる。
ここで、データ管理部360が管理する連動制御レベルデータ365は、設定温度(連動)と設定温度(非連動)との差が開きすぎないように、設定温度(連動)に制限を加えるためのレベル(差の最大幅)を示すデータである。本実施の形態では、連動制御レベル1が最大1℃までの差を許容するレベルを表す、レベル2が最大2℃までの差を許容するレベルを表す、…、として説明する。
上記の実施の形態1においては、外気温度と設定温度(非連動)との温度差に基づいて設定温度(連動)を決定し、例えば外気温度と建物入口における温度との温度差によるヒートショックを防ぐとともに、建物内に入った際の快適性にも考慮するようにした。本実施の形態では、さらに建物の入口以降の室内温度の推移についても考慮し、建物内の連動制御を行う空調機器100の設定温度(連動)について、設定温度(非連動)との差が開きすぎないようにする。そのため、例えば、各空調機器100に設定温度算出部356が算出した設定温度(連動)を制限するための最大制御幅を示す連動制御レベルを設定できるようにする。そして、温度制限処理部358が処理を行うことで、設定温度(非連動)との適切な差に制限した設定温度(連動)のデータを含む設定温度制御指令の信号を各空調機器100に送信する。これにより、例えば、ヒートショックを防ぐ等のために、制限なしで決定した設定温度(連動)で空調制御した建物入口から、設定温度(非連動)で空調制御した業務を行う事務所等のような場所までの通路を移動する間に設けた空調機器100に対して徐々に設定温度(連動)を異ならせることで、建物全体として階調を持たせた空気調和を行うことができる。
図8は連動制御における連動制御レベルを設定する画面例を表す図である。外気温度連動制御画面600は、例えば、温度センサー250(外気温度計測機器200)を複数設けている場合に、設定温度(連動)を算出する設定温度を選択する温度選択部601、各空調機器100の名称表示部602、連動制御レベルを選択するためのレベル選択部603とを有している。連動制御レベルは、連動制御有無と同様に、空調管理装置300の入力装置320からの入力によって設定することができる。また、監視端末400の入力装置420からも設定可能である。
図9は連動制御レベル4(最大制御幅4℃)を設定した場合の外気温度701、設定温度(非連動)702、設定温度(連動)703及び最大制御幅704の関係を表す図である。
また、図10は連動制御レベル3(最大制御幅3℃)を設定した場合の外気温度711、設定温度(非連動)712、設定温度(連動)713及び最大制御幅714の関係を表す図である。
さらに、図11は連動制御レベル2(最大制御幅2℃)を設定した場合の外気温度721、設定温度(非連動)722、設定温度(連動)723及び最大制御幅724の関係を表す図である。
また、図12は連動制御レベル1(最大制御幅1℃)を設定した場合の外気温度731、設定温度(非連動)732、設定温度(連動)733及び最大制御幅734の関係を表す図である。
そして、図13は連動制御しない場合の外気温度741、設定温度(非連動)742の関係を表す図である。
次に連動制御レベル(最大制御幅)を設定した場合の建物の空気調和に係る制御について、空調管理装置300の処理を中心に説明する。例えば、管理者は、入力装置320を介して、連動制御を行う空調機器100に関するデータを入力すると共に、連動制御レベル(最大制御幅)に関するデータを入力する。外気温度連動制御管理部354の連動設定処理部357は、入力されたデータを、データ管理部360に連動有無設定データ364、連動制御レベルデータ365として格納し、管理する。ここで、例えば実施の形態1でも説明したように、監視端末400からもデータ入力を行うことができる。例えば、実施の形態1と同様の手順により、連動制御を行う空調機器100に関するデータを入力すると共に、連動制御レベル(最大制御幅)に関するデータを入力する。
実施の形態1と同様に、制御部350の外気連動制御管理部354は、(1.1)式、(1.2)式に基づいて、連動制御を行う各空調機器100の設定温度(連動)を算出する。さらに設定温度(連動)と設定温度(非連動)との差を算出し、データ管理部360に記憶された空調機器100の連動制御レベルデータ365とを比較する。設定温度(連動)と設定温度(非連動)との差が連動制御レベル(最大制御幅)を越えている場合は、最大制御幅に合わせて制限した温度を決定した設定温度(連動)とし、対象となる空調機器100に設定温度(連動)のデータを、設定温度制御指令の信号に含めて送信する。
例えば、(1.1)式に基づいて算出した設定温度(連動)と設定温度(非連動)との差が5℃であった場合、ある空調機器100における連動制御レベルが4(最大制御幅4℃)として設定されていれば、最大制御幅が4℃となるように制限した設定温度(連動)のデータを含む設定温度制御指令の信号を送信する。同様にして連動制御レベルが3で設定されている空調機器100に対しては最大制御幅が3℃となるように設定温度(連動)を制限し、連動制御レベルが2で設定されている空調機器100に対しては最大制御幅が2℃となるように設定温度(連動)を制限し、連動制御レベルが1で設定されている空調機器100に対しては最大制御幅が1℃となるように設定温度(連動)を制限する。
図14は連動制御レベルに基づいて連動制御を行った場合の設定内容、制御内容例を表すフロア平面図である。図14は、連動制御レベルによる制限を実際に適用したときの例を表している。ここで、建物入口の空調機器100に設定した連動制御レベルは4である。また、階段側通路の空調機器100には連動制御レベル3を設定し、事務所側通路の空調機器100には連動制御レベル1を設定している。事務所内は連動制御を行わない。
例えば、設定温度(非連動)が25℃、外気温度が33℃であった場合、(1.1)式より、算出した設定温度(連動)は29℃となる。ここでは、すべての空調機器100の設定温度(非連動)が同じであるものとする。建物入口の空調機器100では、連動制御レベル4が設定されているため、設定温度(連動)は29℃のままである。また、階段側通路の空調機器100では、連動制御レベル3が設定されており、これにより制限を受けるため、設定温度(連動)は28℃となる。また、事務所側通路の空調機器100では、連動制御レベル1が設定されており、これにより設定温度(連動)は26℃となる。そして、事務所内は連動制御を行わないため、25℃となる。このように、建物入口から事務所まで徐々に温度を異ならせ、室内温度に慣らしていくことができ、建物内でのヒートショックを防ぐと共に、建物内移動時の快適性も確保し、「廊下が暑い」「事務所が寒い」といった、移動において感じる温度変化による不快さを生じさせない空調制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、連動制御レベル4(最大制御幅4℃)まで設定できるようにしているが、連動制御レベルを4までに限定する必要はなく、空調機器100動作温度範囲によって、最大制御幅を増減することができる。また、最大制御幅についても、0.5℃刻み等の細かな連動制御レベルを設定できるようにしても良い。
また、本実施の形態では、空調管理装置300、監視端末400において、連動制御レベルを人が手動で入力するようにしたが、これに限定するものではない。例えば、空調管理装置300の表示装置310、監視端末400の表示装置410等により確認可能なフロア平面図に配置された各空調機器100をアイコン等で表すようにする。その際の各空調機器100のフロア平面図に対する位置のデータに基づいて、例えば建物入口、事務所、経路等を自動的に判断するようにし、建物入口からの距離が遠くなるにつれて連動制御レベルを徐々に異ならせていくようにしてもよい。また、手動で入力する際でも、空気調和装置の名称等に連動制御レベルを表す番号を用いることにより、連動制御レベルを独立して入力する必要をなくしてもよい。
以上のように、実施の形態2に係る空調管理装置300によれば、各空調機器100に連動制御レベルを設定できるようにし、温度制限処理部358が連動制御レベルに基づいて、設定温度算出部356が算出した設定温度(連動)の制限の処理を行って、最終的な設定温度(連動)を決定するようにしたので、設定温度(連動)と設定温度(非連動)との差が開きすぎないようにすることができる。そして、各空調機器100に連動制御レベルを設定することで、例えば、外気温度が上昇した場合に建物入口を制限なく外気温度に連動させた上で、建物の外から中に入った人におけるヒートショックを防ぐとともに、建物入口からの経路の長さに応じて、建物内の空調機器100の設定温度を段階的に変化させていくようにし、例えば、建物外から業務を行う事務所までの間を快適な温度環境に制御することができる。
そして、このとき、建物内の空調機器100の設定温度(非連動)を全て同じ値にしておくことで、例えば建物内を冷房している場合において、外気温度が低い場合はすべての空調機器100が同じ設定温度での空調運転の制御となり、外気温度が上昇するにつれて、空調管理装置300が自動的に建物内の空調機器100の設定温度を外気温度に連動させて段階的に変化させることができるため、外気温度がどのような値であっても、建物内の各場所で快適な空調環境を提供することができる。
また、設定温度(連動)の最大制御幅である連動制御レベルを管理者等が設定できるようにすることで、建物入口付近の温度を何度まで追従させるかをユーザーが調整することができ、地域、人種によって快適と感じる上限温度が違う場合でも設定温度(連動)を調整することで対応することが可能となる。
実施の形態3.
上述した実施の形態1では、連動制御の有無を建物内の各空調機器100に対して設定するようにしたが、空調機器100毎の設定に限定するものではない。例えば、あらかじめ空調機器100のグループ(群)を定めておき、グループ単位で連動制御の有無を設定するようにしてもよい。また、実施の形態2の連動制御レベルに関しても同様に、グループ単位で設定するようにしてもよい。
実施の形態1の空調管理装置を中心とする空気調和システムの図である。 外気温度の変化に連動させた設定温度(連動)の変化例を示した図である。 外気温度と室内温度との温度差との関係を表す図である。 外気温度と設定温度(非連動)との差と設定温度(連動)を表す図である。 1℃単位で設定温度(連動)を変化させる場合を表す図である。 設定温度(連動)に係る処理を表す図である。 実施の形態2に係る空調管理装置を示す図である。 連動制御における連動制御レベルを設定する画面例を表す図である。 連動制御レベル4の場合の設定温度(連動)の変化例を示した図である。 連動制御レベル3の場合の設定温度(連動)の変化例を示した図である。 連動制御レベル2の場合の設定温度(連動)の変化例を示した図である。 連動制御レベル1の場合の設定温度(連動)の変化例を示した図である。 非連動制御の場合の設定温度例を示した図である。 連動制御レベルに基づく設定等の例を表すフロア平面図である。
符号の説明
10 専用通信線、20 汎用通信線、100 空調機器、110 空調機器制御部、120 センサー部、130 空調機器データ管理部、131 運転データ、132 機種情報データ、140 通信管理部、200 外気温度計測機器、210 制御部、220 センサー入力部、230 データ管理部、231 外気温度データ、240 通信管理部、250 温度センサー、300 空調管理装置、310 表示装置、320 入力装置、330 空調側通信インターフェイス部、340 監視側通信インターフェイス部、350 制御部、351 空調機器管理部、352 監視端末管理部、353 監視制御プログラム、354 外気温度連動制御管理部、355 温度差管理部、356 設定温度算出部、360 データ管理部、361 空気調和装置運転データ、362 設定温度データ、363 外気温度データ、364 連動有無設定データ、365 連動制御レベルデータ、400 監視端末、410 表示装置、420 入力装置、430 通信インターフェイス部、440 制御部、441 HTTP通信管理部、442 表示制御部、443 監視制御プログラム制御部、450 監視制御プログラム処理部、451 運転データ受信解析部、452 制御データ送信部、453 表示制御部、501 外気温度、502 設定温度(非連動)、503 設定温度(連動)、504 温度差、511 制御基準温度線、600 外気温度連動制御画面、601 温度選択部、602 名称表示部、603 レベル選択部、701,711,721,731,741 外気温度、702,712,722,732,742 設定温度(非連動)、703,713,723,733 設定温度(連動)、704,714,724,734 最大制御幅。

Claims (8)

  1. 複数の空調機器を管理するための空調管理装置において、
    外気温度に連動した空気調和運転を行うかどうかを各空調機器に設定するための処理を行う連動設定処理部と、
    温度検出手段の検出に係る外気温度と、前記空調機器に設定されている非連動時の設定温度との差を算出する温度差管理部と、
    該温度差管理部が算出した差に基づいて、前記外気温度に連動した空気調和運転を行う前記各空調機器について、連動に係る設定温度を演算により決定する設定温度算出部と
    前記非連動時の設定温度に対する前記連動に係る設定温度の最大制御幅を規定する連動制御レベルが空調機器に対して設定されると、前記連動制御レベルに基づいて、前記設定温度算出部が算出した前記連動に係る設定温度が前記非連動時の設定温度に対して最大制御幅を超えているものと判断すると、前記最大制御幅に基づいて前記連動に係る設定温度を制限して前記連動に係る設定温度として決定する温度制限処理部と
    を備えることを特徴とする空調管理装置。
  2. 建物内の複数の空調機器について、前記建物入口からの経路の距離に基づいて、前記最大制御幅を減らしていくように設定した各空調機器の前記連動制御レベルに基づいて、温度制限処理部は前記連動に係る設定温度を決定することを特徴とする請求項記載の空調管理装置。
  3. 前記設定温度算出部は、
    前記温度差管理部が算出した差が所定値以下である場合と、所定値より大きい場合とで、異なる演算内容により前記連動に係る設定温度を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の空調管理装置。
  4. 前記温度差管理部が算出した差が所定値以下である場合には、前記温度差管理部が算出した差に基づいて、前記外気温度との差が変化するように演算し、前記温度差管理部が算出した差が所定値より大きい場合には、前記外気温度との差が一定になるように演算して、前記連動に係る設定温度を算出することを特徴とする請求項記載の空調管理装置。
  5. 前記温度差管理部が算出した差に基づいて、前記外気温度が前記非連動時の設定温度に達していない場合には、前記設定温度算出部は、前記連動に係る設定温度を演算しないようにすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空調管理装置。
  6. 前記連動に係る設定温度を含む信号を、前記外気温度に連動した空気調和運転を行う前記空調機器に送信するための処理を行う空調機器管理部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空調管理装置。
  7. 前記外気温度、前記非連動時の設定温度及び前記連動に係る設定温度をデータとして管理するデータ管理部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空調管理装置。
  8. 空調機器毎の設定を行う代わりに、あらかじめ定めた空調機器のグループ毎に設定を行えるようにすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空調管理装置。
JP2008326294A 2008-12-22 2008-12-22 空調管理装置 Active JP5334563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008326294A JP5334563B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 空調管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008326294A JP5334563B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 空調管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010145075A JP2010145075A (ja) 2010-07-01
JP5334563B2 true JP5334563B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42565683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008326294A Active JP5334563B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 空調管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5334563B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003134A (ja) * 2015-06-04 2017-01-05 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 空調管理システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6237627A (ja) * 1985-08-08 1987-02-18 Toshiba Corp 空調制御システム
JPH0393338U (ja) * 1990-01-09 1991-09-24
JP2003287259A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Mitsubishi Electric Corp 空気調和システム
JP3870823B2 (ja) * 2002-04-15 2007-01-24 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2007147190A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 E-Plat Co Ltd 店舗用空調制御方法
JP2008232553A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010145075A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4611920B2 (ja) 空調制御装置
CN104633865B (zh) 空调的控制方法及装置
JP6940623B2 (ja) 無風感制御方法、装置及び読み取り可能な記憶媒体、エアコン
CN104793668B (zh) 环境参数设定支援装置及方法
JP6939841B2 (ja) 空調システム
US20130134229A1 (en) Air conditioner and method of controlling an air conditioner
CN108644968B (zh) 用于空调系统的控制方法
WO2013073372A1 (ja) 快適性分布評価方法、快適性分布評価システム、空調制御システム及びコンピュータプログラム
JP2018146212A (ja) 空調制御システムおよび方法
CN108592353B (zh) 用于空调系统的控制方法
CN110679134B (zh) 移动体的控制系统
CN108826599B (zh) 用于空调系统的控制方法
JP2009109034A (ja) 空調制御支援データ生成装置および空調制御支援データ生成方法
JP4836967B2 (ja) 空調制御支援画面生成装置、空調制御支援画面生成方法、および空調監視システム
JP7456120B2 (ja) 空気調和装置
JP2007120889A (ja) 空調制御装置
JP5334563B2 (ja) 空調管理装置
JP7062475B2 (ja) 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム
JP2008075993A (ja) 空調制御システム及び空調制御装置
JP4540333B2 (ja) 冷暖房自動切換システム
JP2010175115A (ja) 空気調和機
JPH06347077A (ja) 室内環境制御装置
JP5453177B2 (ja) 電力診断システム
JP2015222126A (ja) 空調制御装置
JPH10141736A (ja) 快適性指標pmv学習装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250