JP5333942B2 - バルブタイミング調整システム - Google Patents
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Description
バルブタイミング調整装置は、エンジンの駆動軸と従動軸との位相を調整することによって従動軸によって開閉駆動されるエンジンの吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを変える装置である。
流路切換弁は、作動流体貯留部からバルブタイミング調整装置に作動流体を供給するための流路の切り換えを行う。流路切換弁の制御は制御部により司られている。
ここで特に本発明では、このようなベーンロータの回動に先立ち、ポンプ流路油圧がベーンロータ回動油圧まで上昇するように、保持制御手段によって、油圧ポンプから流路切換弁を経由してバルブタイミング調整装置へ作動油が供給されない保持位置に流路切換弁が保持される。
つまり、本発明では、流路切換弁を制御することでポンプ流路油圧をベーンロータ回動油圧まで上昇させ、このベーンロータ回動油圧にてベーンロータを確実に回動させるのである。
また、請求項6に示すように、油圧判断手段は、例えば、ポンプ流路油圧を検出することに代えて保持制御手段によって流路切換弁が保持位置に保持されている保持時間を検出し、検出された保持時間が一定時間以上であるか否かを判断してもよい。
なお、ここで、エンスト情報記憶手段は、一例として、請求項8に示すように、カム角センサによる検出値に基づきベーンロータがエンジン始動最適位置に保持されている場合に、規制部材がハウジングに嵌合していると判断することが例示される。
本形態のバルブタイミング調整システムを図1に示す。本形態のバルブタイミング調整システム1は、駆動力伝達系に適用される。
バルブタイミング調整システム1は、作動油を用いる油圧制御式のバルブタイミング調整装置10、油圧制御弁24、油圧ポンプ22、及びエンジンコントロールユニット(Engine Control Unit。以下、ECUという)100を備えている。以下、詳細に説明する。
オイルタンク27及び油圧ポンプ22と進角油路25及び遅角油路26との接続は、油圧制御弁24によって切り換えられる。
ここで、通常のエンジン運転中、クランクシャフトの回転はハウジング12に伝達され、ハウジング12の回転は作動油を介してベーンロータ14に伝達され、カムシャフトが回転駆動される。ECU100は、油圧制御弁24への通電によって進角油圧室51〜54及び遅角油圧室55〜58に作用する作動油の油圧を制御し、ハウジング12に対してベーンロータ14を回動させることで、クランクシャフトに対するカムシャフトの変位角を変化させる。これにより、吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングが変化する。
ところが、いわゆるエンジンストール等の意図せぬエンジン停止が生じた場合、ストッパピストン30はハウジング12の嵌合穴34に嵌合せず、ベーンロータ14がエンジン始動最適位置に保持された状態とならないことがある。
以下、詳細に説明する。
続くS105では、ポンプ流路油圧読み出しにて読み出されたポンプ流路油圧が、ベーンロータ回動油圧に達したか否かを判断する。ここでは、ポンプ流路油圧がベーンロータ回動油圧に達している場合に、肯定判断される。
一方、ポンプ流路油圧がベーンロータ回動油圧に達していなかったと判断された場合(S105:NO)、S103に移行する。すなわち、ポンプ流路油圧がベーンロータ回動油圧に上昇するまで、油圧制御弁24の保持位置制御が行われる。これにより、ポンプ流路28の油圧をベーンロータ回動油圧まで上昇させる。
続くS107では、油圧制御弁24の保持位置制御を解除する。
次にS108では、ストッパピストン30がハウジング12の嵌合穴34に嵌合するように、ベーンロータ14が回動させられる。
一方、エンジンが完爆していないと判断された場合(S109:NO)、S103へ移行する。すなわち、油圧制御弁24の保持位置制御が改めて行われ、ポンプ流路28における作動油の油圧がベーンロータ回動油圧まで高められ、ベーンロータ14が回動させられるのである。エンジンが完爆するまでの間、これらの一連の処理が繰り返される。
時刻t4では、エンジン回転が700回転となり、エンジンが完爆したと判断され(S109:YES)、エンジンの通常運転が開始され、バルブタイミング調整システム1の通常制御が行われる。
これにより、意図せぬエンジン停止などによりベーンロータ14が規制位置にない場合であっても、エンジン始動に最適な位置までベーンロータ14を確実に回動させることができ、結果として、エンジンのスムーズな始動が行われる。
(イ)上記形態では、油圧判断手段は、油圧センサ403によって検出されたポンプ流路油圧の値に基づいて、ポンプ流路油圧がベーンロータ回動油圧に達したか否かを判断していた。これに代えて、油圧判断手段は、保持制御手段によって油圧制御弁24が保持位置制御されている保持時間が所定の時間以上であるか否かを判断してもよい。具体的な処理を図4のフローチャートに基づき説明する。
続くS205では、保持時間読み出しにて読み出された保持時間が、一定時間T以上であるか否かが判断される。ここでは、保持時間が一定時間T以上である場合に、肯定判断される。
(ハ)また、上記形態では、エンジン始動最適位置はベーン41がとり得る最進角位置であったが、エンジン始動最適位置は、ベーン41がとり得る最進角位置であってもよい。または、ベーン41がとり得る最進角位置と最遅角位置との中間位置であってもよい。
Claims (8)
- 内燃機関の駆動軸及び従動軸のうち一方とともに回転するハウジングと、前記駆動軸及び前記従動軸のうち他方とともに回転し、作動流体の圧力により前記ハウジングに対して相対回転駆動されるベーンロータ、及び、前記ベーンロータに突出可能に収容され、前記ベーンロータから突出し前記ハウジングに嵌合することで、前記ハウジングに対する前記ベーンロータの相対回転駆動を規制位置で規制可能な規制部材を有し、前記駆動軸と前記従動軸との位相を調整することにより、前記従動軸によって開閉駆動される前記内燃機関の吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置と、
作動流体が貯留されている作動流体貯留部から前記バルブタイミング調整装置に作動流体を供給する油圧ポンプと、
前記作動流体貯留部から前記バルブタイミング調整装置に作動流体を供給するための流路の切り換えを行う流路切換弁と、
前記流路切換弁の制御を司る制御部と、
を備えるバルブタイミング調整システムであって、
前記制御部は、
前記内燃機関の停止の際に、エンジンストールが生じていたか否かを示すエンスト情報を記憶するエンスト情報記憶手段と、
前記規制部材が前記ハウジングに嵌合するよう前記ベーンロータを回動させるベーンロータ回動手段と、
前記内燃機関の始動の際に前記エンスト情報記憶手段によって記憶された前記エンスト情報に基づきエンジンストールが生じていたと判断された場合、前記ベーンロータ回動手段によって前記ベーンロータを回動させる前に、前記油圧ポンプと前記流路切換弁とを接続する流路における作動油の圧力であるポンプ流路油圧が前記ベーンロータ回動手段による前記ベーンロータの回動が可能となるベーンロータ回動油圧まで高まるように、前記油圧ポンプから前記流路切換弁を経由して前記バルブタイミング調整装置に作動油が供給されない保持位置に前記流路切換弁を保持する保持制御手段と、
を有することを特徴とするバルブタイミング調整システム。 - 前記制御部は、
前記内燃機関の始動の際に、前記エンスト情報記憶手段によって記憶された前記エンスト情報を読み出すエンスト情報読み出し手段と、
前記エンスト情報読み出し手段によって読み出された前記エンスト情報に基づきエンジンストールが生じていたか否かを判断するエンスト情報判断手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整システム。 - 前記制御部は、
前記ポンプ流路油圧が前記ベーンロータ回動油圧に達したか否かを判断する油圧判断手段と、
前記ポンプ流路油圧が前記ベーンロータ回動油圧に達したと判断された場合、前記流路切換弁の保持位置での保持を解除する保持制御解除手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整システム。 - 前記制御部は、
前記保持制御解除手段による解除の後、前記ベーンロータ回動手段によってベーンロータを回動させることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整システム。 - 前記油圧判断手段は、前記ポンプ流路油圧を検出し、当該ポンプ流路油圧の検出値に基づいて、前記ポンプ流路油圧が前記ベーンロータ回動油圧に達したか否かを判断することを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関のバルブタイミング調整システム。
- 前記油圧判断手段は、前記ポンプ流路油圧を検出することに代えて前記保持制御手段によって前記流路切換弁が保持位置に保持されている保持時間を検出し、検出された保持時間が一定時間以上であるか否かを判断することにより、前記ポンプ流路油圧が前記ベーンロータ回動油圧に達したか否かを判断することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング調整システム。
- 前記エンスト情報記憶手段は、エンジンが停止した場合、前記規制部材が前記ハウジングに嵌合していないときだけ、エンジンストールが生じていたことを示すエンスト情報を記憶することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整システム。
- 前記エンスト情報記憶手段は、前記ベーンロータの回転角が前記規制位置と同じである場合、前記規制部材が前記ハウジングに嵌合していると判断することを特徴とする請求項7に記載のバルブタイミング調整システム。
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