JP4793275B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジン(内燃機関)の制御装置、特に作動油の供給を受けクランクシャフトと吸気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、吸気バルブタイミングを最遅角位置と最進角位置との間で進遅角し得る吸気側可変バルブタイミング機構(以下VTCともいう。)を備えるエンジンの制御装置に関する。
中間ロックVTCシステムを提案するものがある(特許文献1参照)。
特開2002−309974公報
ところで、上記の中間ロックVTCシステムとは、作動油の供給を受け最遅角位置と最進角位置との間の所定の中間位置を固定位置としてこの固定位置に吸気バルブタイミングを固定し得る固定機構を有する吸気側可変バルブタイミング機構と、この吸気側可変バルブタイミング機構に作動油を供給するエンジン駆動のオイルポンプと、アイドル時に吸気バルブタイミングを最遅角位置まで遅角させる遅角制御手段とを備えるエンジンの制御装置において、エンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置へと進角させるものである。
この場合に、エンジン駆動のオイルポンプの油圧性能は作動油の油温やエンジン回転速度によって変化するので、油温が高くかつ回転速度が低い(従って固定位置までの応答時間が大きい)領域ではエンジン停止時に吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置まで進角(復帰)させ得ないことが新たに判明した。すなわち、エンジンの始動時における吸気バルブタイミングがどの位置にあればよいかは排気エミッションからの要求などエンジン仕様により予め定まり、エンジン仕様により定まるその目標位置を固定位置として設定しているのであるから、前回のエンジン停止時に吸気バルブタイミングを固定位置まで進角できていない状態のまま今回のエンジン始動を行ったのでは、エンジン始動時における吸気バルブタイミングが目標位置より遅れていることになり、望みの排気エミッションが得られなくなるのである。
そこで本発明は、吸気バルブタイミングの固定位置への復帰性を改善して中間ロックVTCシステムのメリットを最大限に確保することを目的とする。
本発明は、作動油の供給を受け最遅角位置と最進角位置との間の所定の中間位置を固定位置としてこの固定位置に吸気バルブタイミングを固定し得る固定機構(26)を有し、作動油の供給を受けクランクシャフトと吸気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、吸気バルブタイミングを前記最遅角位置と前記最進角位置との間で進遅角し得る吸気側可変バルブタイミング機構(11)と、この吸気側可変バルブタイミング機構(11)に作動油を供給するエンジン駆動のオイルポンプ(51)と、アイドル時に吸気バルブタイミングを前記最遅角位置から前記中間位置までの間(例えば最遅角位置)に遅角させる遅角制御手段(53、71)とを備えるエンジンの制御装置において、エンジン停止を予測し得る複数の条件に基づいてエンジン停止を予測し、このエンジン停止予測手段によりエンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングを前記アイドル時の位置(最遅角位置)より前記固定位置へと進角させると共に、吸気バルブタイミングの前記アイドル時の位置(最遅角位置)より前記固定位置への応答速度が上がるように前記吸気側可変バルブタイミング機構に供給する作動油の油圧を上昇させるように構成する。さらに、前記複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立する毎に吸気バルブタイミングを前記固定位置に向けて所定角度ずつ段階的に進角させ、前記複数の条件のうちの全ての条件が成立したとき吸気バルブタイミングを前記固定位置まで進角させる。
本発明によれば、作動油の供給を受けて最遅角位置と最進角位置との間の所定の中間位置を固定位置としてこの固定位置に吸気バルブタイミングを固定し得る固定機構を有し、作動油の供給を受けクランクシャフトと吸気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、吸気バルブタイミングを前記最遅角位置と前記最進角位置との間で進遅角し得る吸気側可変バルブタイミング機構と、この吸気側可変バルブタイミング機構に作動油を供給するエンジン駆動のオイルポンプと、アイドル時に吸気バルブタイミングを前記最遅角位置から前記中間位置までの間に遅角させる制御手段とを備えるエンジンの制御装置において、エンジン停止を予測し得る複数の条件に基づいてエンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングを前記アイドル時の位置より前記固定位置へと進角させると共に、吸気バルブタイミングの前記アイドル時の位置より前記固定位置への応答速度が上がるように前記吸気側可変バルブタイミング機構に供給する作動油の油圧を上昇させ、さらに、前記複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立する毎に吸気バルブタイミングを前記固定位置に向けて所定角度ずつ段階的に進角させ、前記複数の条件のうちの全ての条件が成立したとき吸気バルブタイミングを前記固定位置まで進角させるので、エンジン停止を予測したときに固定位置への復帰性を改善することが可能となり、作動油の油温が高くかつ回転速度が低い条件においても、吸気バルブタイミングを確実に固定位置まで進角できることになった。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1はエンジンの制御装置の概略構成図である。図1において、エンジンには、作動油の供給を受けクランクシャフトと吸気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、吸気バルブタイミングを進遅角する吸気側可変バルブタイミング機構(以下「吸気VTC機構」という。)11と、クランクシャフトと排気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、同じく作動油の供給を受け排気バルブタイミングを進遅角する可変バルブタイミング機構(以下「排気VTC機構」という。)31とを備える。
これら吸気VTC機構11、排気VTC機構31の基本的構成そのものは、特開平2002−309974号公報等により公知である。ここでは、吸気VTC機構11、排気VTC機構31の基本的構成を概説し、その後に本発明部分に言及する。ただし、吸気VTC機構11と排気VTC機構31とでは基本的構成に変わりないので、吸気VTC機構11のほうを主に説明する。
図2は、吸気VTC機構11の正面断面構造の概略構成を示している。図2に示すように、吸気VTC機構11の内部に設けられた内部ロータ12は、吸気カムシャフト2の先端にボルト等で締結されることで吸気カムシャフト2と一体回転可能とされる。この内部ロータ12の外周には、4枚の羽根体(ベーン)13が放射状に形成されている。
また、内部ロータ12の外周を覆うようにハウジング15が設けられている。このハウジング15は、複数の取り付けボルト16により吸気カムスプロケット(不図示)に固定されることで、吸気カムスプロケットと一体回転可能とされる。なお、ハウジング15の内周には、内部ロータ12のベーン13と同数(4つ)の凸部15aが形成されており、隣り合った凸部15aの間に形成された凹部15b内に個々のベーン13が収容されている。
ベーン13の先端は凹部15bの内周と摺接し、凸部15aの先端は内部ロータ12の外周と摺接している。その結果、内部ロータ12及び吸気カムシャフト2と、吸気カムスプロケット及びハウジング15は、互いに同一の軸心を中心として相対回動可能となる。
また、凹部15bには、ベーン15によって区画されることで2つの空間17,18が形成されている。これら2つの空間17,18のうち、ベーン13に対して吸気カムシャフト2の回転方向(矢指α方向)側の空間18を進角油圧室、その反対側の空間17を遅角油圧室という。
内部ロータ12内には、後述する進角油路P5と連通しているカムシャフト方向の油路19と、この油路19と進角油圧室18とを連通する径方向の油路20とが形成されている。また、後述する遅角油路P4と連通しているカムシャフト方向の油路(不図示)と、この油路と遅角油圧室17とを連通する径方向の油路22とが形成されている。なお、図2では太い矢印で遅角油圧室17、進角油圧室18に作動油が供給される様子を示しているが、実際には2つの油圧室17、18に同時に作動油が供給されることはない。
また、ハウジング15には径方向に沿って収容孔25が形成されている。収容孔25にはロックキー26が収容されている。ロックキー26は、内部ロータ12及びハウジング15を特定の相対位置に固定する機能を有する。
図1に戻り、右側に示す排気VTC機構31の構成は、左側に示す吸気VTC機構11の構成と同様である。ただし、排気VTC機構31にロックキーは備えられていない点が相違している。
このように構成された一方の吸気VTC機構11では、遅角油圧室17や進角油圧室18等、各部位に供給される油圧の制御を通じて、両回転部12,15間の相対位相が自在に変更あるいは保持され、また他方の排気VTC機構31では、遅角油圧室37や進角油圧室38等、各部位に供給される油圧の制御を通じて、両回転部32,35間の相対位相が自在に変更あるいは保持される。
次に、吸気VTC機構11、排気VTC機構機構31の各部位に供給する油圧を制御する油圧制御系について説明する。吸気VTC機構11及び排気VTC機構31を働かせる油圧制御系については、全体としてオイルポンプは1つであり、吸気VTC機構11と排気VTC機構31とでオイルポンプ51からの作動油を並列的に供給する構成である。ここでは吸気VTC機構11に対する油圧制御系を先に説明する。
図1において、オイルポンプ51は、クランクシャフトの回転力に基づき機械的に駆動され、オイルパン52内の作動油を吸引し、供給油路P1を介して第1オイルコントロールバルブ(OCV)53に作動油を供給する。
第1オイルコントロールバルブ53はデューティ制御に基づき開度制御される4ポート弁であり、上記供給油路P1に加え、作動油をオイルパン52に還流する2本の排出油路P2,P3と、上記吸気VTC機構11の遅角油圧室17に連通する遅角油路P4と、進角油圧室18に連通する進角油路P5とがこの第1オイルコントロールバルブ53に接続されている。第1オイルコントロールバルブ53は、図示しないが、往復摺動可能に配設されたスプールと、同スプールを付勢するコイルバネと、電圧を印加されることによってスプールを吸引する電磁ソレノイドを内蔵する。
上記電磁ソレノイドに印加される電圧は、エンジンコントローラ71によってデューティ制御されている。電磁ソレノイドが発生する吸引力は、印加される電圧のデューティ比に応じて変化する。この電磁ソレノイドが発生する吸引力とコイルバネの付勢力との釣り合いによって、スプールの位置が決められる。
スプールが移動することによって、遅角油路P4及び進角油路P5と、供給油路P1及び排出油路P2,P3との連通量が変化し、遅角油路P4及び進角油路P5に対して供給される作動油の量、あるいはこれら油路P4,P5より排出される作動油の量が変化する。エンジンコントローラ71では、このようにして上記遅角油圧室17及び進角油圧室18内の油圧を調節することにより、内部ロータ12及びハウジング15の相対的な動きを制御する。
他方、オイルポンプ51によって吸引された作動油の一部は、供給油路P1から分岐する油路P6を通じてオイルスイッチングバルブ(OSV)54に供給される。オイルスイッチングバルブ54は、第1オイルコントロールバルブ53と同様、電磁ソレノイド及びコイルバネの協働によって往復動するスプールを内蔵し、電磁ソレノイドへの供給電圧がエンジンコントローラ71によってデューティ制御されることで開度制御される3ポート弁である。オイルスイッチングバルブ54には、上記油路P6に加え、作動油をオイルパン52に還流する排出油路P7と、内部ロータ12内の所定部位に連通するロックキー制御油路P8とが接続されている。エンジンコントローラ71では、第1オイルコントロールバルブ53と同様、ロックキー制御油路P8を通じて供給する作動油の油圧を調節することにより、ロックキー26の作動状態を制御する。
なお、ハウジング15(吸気カムスプロケット)に対する内部ロータ12(吸気カムシャフト2)の相対位相が矢指方向αに向かって最も進んだ状態は、吸気バルブタイミングが最も進角された状態にあたる。このときの吸気バルブタイミングの位置を「最進角位置」という。一方、ハウジング15に対する内部ロータ12の相対位相が矢指方向αに向かって最も遅れた状態は、吸気バルブタイミングが最も遅角された状態にあたる。このときの吸気バルブタイミングの位置を「最遅角位置」という。例えば最遅角位置で吸気バルブ閉時期(IVC)が吸気下死点よりも大きく遅れるようにし、これによって吸気バルブの開期間と排気バルブの開期間とが重複しないようにする(オーバーラップをなくす)。また、最進角位置で吸気バルブ閉時期を吸気下死点に近づけ、これによってオーバーラップを大きくする。すなわち、本実施形態のエンジンでは、「最進角位置」および「最遅角位置」間で吸気バルブタイミング(吸気バルブ閉時期や吸気バルブ開時期)が可動となる。そして、ロックキー26は、このように内部ロータ12及びハウジング15の相対位相によって決定づけられる吸気バルブタイミングがその可変範囲内の中間状態にあるところで、内部ロータ12及びハウジング15の相対位相を固定する。このときの吸気バルブタイミングの位置を「固定位置」という。
次に、排気VTC機構31に対する油圧制御系を説明する。
図1において、オイルポンプ51は、供給油路P1から分岐される供給油路P11を介して第2オイルコントロールバルブ(OCV)63に作動油を供給する。
第2オイルコントロールバルブ63はデューティ制御に基づき開度制御される4ポート弁であり、上記供給油路P11に加え、作動油をオイルパン52に還流する2本の排出油路P12,P13と、上記排気VTC機構31の遅角油圧室37に連通する遅角油路P14と、進角油圧室38に連通する進角油路P15とがこの第2オイルコントロールバルブ63に接続されている。第2オイルコントロールバルブ63は、図示しないが、往復摺動可能に配設されたスプールと、同スプールを付勢するコイルバネと、電圧を印加されることによってスプールを吸引する電磁ソレノイドを内蔵する。
上記電磁ソレノイドに印加される電圧は、エンジンコントローラ71によってデューティ制御されている。電磁ソレノイドが発生する吸引力は、印加される電圧のデューティ比に応じて変化する。この電磁ソレノイドが発生する吸引力とコイルバネの付勢力との釣り合いによって、スプールの位置が決められる。
スプールが移動することによって、遅角油路P14及び進角油路P15と、供給油路P11及び排出油路P12,P13との連通量が変化し、遅角油路P14及び進角油路P15に対して供給される作動油の量、あるいはこれら油路P14,P15より排出される作動油の量が変化する。エンジンコントローラ71では、このようにして上記遅角油圧室37及び進角油圧室38内の油圧を調節することにより、内部ロータ32及びハウジング35の相対的な動きを制御する。
なお、ハウジング35(排気カムスプロケット)に対する内部ロータ32(排気カムシャフト4)の相対位相が矢指方向αに向かって最も進んだ状態は、排気バルブタイミングが最も進角された状態にあたる。このときの排気バルブタイミングの位置を「最進角位置」という。一方、ハウジング35に対する内部ロータ32の相対位相が矢指方向αに向かって最も遅れた状態は、排気バルブのバルブタイミングが最も遅角された状態にあたる。このときの排気バルブタイミングの位置を「最遅角位置」という。すなわち、本実施形態のエンジンでは、「最進角位置」および「最遅角位置」間で排気バルブタイミングが可動となる。
次に、上記ロックキー26の構造及び機能を説明する。
図2に示すように、収容孔25は、その内部においてロックキー26が往復動可能となるように形成されている。
内部ロータ12側には、ロックキー26の先端部26aと係合する形状を有する係止孔12aが設けられている。係止孔12aは、ハウジング15と対峙する方向に向かって開口する。また、係止孔12aは、この係止孔12aと連通する周方向の通路12bを介してロックキー制御油路P8と連通している。一方、ロックキー26の後端部にはコイルバネ27を収容するバネ収容孔28が設けられている。コイルバネ27は、収容孔28内に収容されたロックキー26をハウジング15側から内部ロータ12側に向けて付勢する。
ここで、オイルスイッチングバルブ54によるロックキー制御油路P8への作動油(油圧)供給が行われていない状態では、コイルバネ27のバネ力により、ロックキー26の先端部26aが係止孔12aに係合し、内部ロータ12及びハウジング15の相対位相つまり吸気バルブタイミングが固定位置に固定される。
一方、ロックキー制御油路P8を通じて十分高い油圧が付与されると、この油圧がコイルバネ27のバネ力に打ち勝ってロックキー26の先端部26aを係止孔12aから離間させる。
例えば、エンジンの始動時或いは始動時直後においては、ロックキー26により吸気バルブタイミングは内部ロータ12及びハウジング15の相対位相の可変範囲内の中間状態にある固定位置に固定されている。その後、作動油の温度が上昇し、所定値を上回る(作動油の粘性がある程度低下する)ようになると、エンジンコントローラ71の油圧制御に基づき、ロックキー26による吸気バルブタイミングの固定機能が解除され、通常の運転状態が持続する限りこの解除状態が保持されることになる。
続いて、エンジンコントローラ71による吸気VTC機構11及び排気VTC機構31の作動制御について説明する。
エンジンコントローラ71は、クランク角センサ72等の各種センサの検出結果より把握されるエンジンの運転状態に基づき、吸気バルブタイミングの目標値(目標吸気バルブタイミング)を逐次更新・算出する。そして、エンジンコントローラ71ではクランク角センサ72とカム角センサ73との出力信号から把握される実際の吸気バルブタイミングと上記目標吸気バルブタイミングとの比較に基づきデューティ指令値を算出する。さらに、エンジンコントローラ71では、この算出したデューティ指令値に応じたデューティ比の指令信号(電圧)を第1オイルコントロールバルブ53の電磁ソレノイドに印加する。こうして第1オイルコントロールバルブ53の開度を調節することで、吸気VTC機構11の各油圧室17,18内の油圧を適宜調節し、吸気VTC機構11を作動させる。上記のような態様で、エンジンコントローラ71では吸気VTC機構11の作動を制御(フィードバック制御)し、実際の吸気バルブタイミングを目標吸気バルブタイミングに収束させる。排気VTC機構31の作動制御については説明しないが、吸気VTC機構11の作動制御と同様である。
ところで、ロックキー26の機能を利用し、吸気バルブタイミングを特定の位相に固定した状態でエンジンの始動を行うためには、エンジンが始動する以前に吸気バルブタイミングを固定しておく必要がある。ところが、停止状態にあるエンジンでは、エンジン出力によって駆動されるオイルポンプ51も作動しなくなるため、この状態で吸気VTC機構11を駆動するのは困難である。また、運転中のエンジンでは、吸気バルブタイミングの変更制御を継続的に実施することにより、可能な限りエンジンの運転状態の最適化を図ることが望まれる。その一方、エンジンが停止すれば作動油の油圧は急速に失われるため、たとえエンジンの停止直後に吸気バルブタイミングを固定位置まで進角させるよう試みたとしても、吸気バルブタイミングをその固定位置まで確実に到達させることは保証し得ない。
そこで、エンジンの停止に先立って実施される予備的な事象をエンジンコントローラ71が認識し、この認識に基づき、ロックキー26によって吸気バルブタイミングを固定位置に固定する操作をエンジン1が停止する直前に実行するものがある。
さて、図3は横軸に油温を、縦軸にアイドル状態からのエンジン停止時に吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置まで進角させるのに要する応答時間を採った実験結果である。縦軸の応答時間はエンジンの回転速度によって変化し、回転速度が遅くなるほど応答時間が長くなる。また、エンジンの油温が高くなるほど作動油がさらさらになり油圧が低下してゆく。このように、オイルポンプ51の油圧性能は作動油の油温やエンジン回転速度によって変化するので、油温が高く(50℃以上)かつ回転速度が低い(応答時間が大きい)領域が、エンジン停止時に吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置まで進角(復帰)させることが不能になる領域として生じている。
そこで本実施形態では、エンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングを最遅角位置より前記固定位置へと進角させると共に、吸気バルブタイミングの最遅角位置より固定位置への応答速度が上がるように吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させるようにする。
エンジンコントーラ71で実行されるこの制御についてフローチャートを参照して詳述する。
図4のフローチャートはエンジン停止を予測するためのもので、一定時間毎(例えば10ms毎)に実行する。
ステップ1〜8では次の5つのいずれかの条件が成立するか否かをみて一つでも成立すれば、エンジン停止が予測できると判断しステップ10に進んでエンジン停止予測フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。いずれの条件も成立しないときにはステップ9に進んでエンジン停止予測フラグ=0とする。
〈1〉パーキングブレーキフラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=0でありパ ーキングブレーキが操作された。
〈2〉Pレンジフラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=0でありシフトレバー 位置がPレンジになった。
〈3〉消費電力低下フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=0でありバッテリ の消費電力が低下した。
〈4〉車速が所定値より小さい。
〈5〉パワステアリングが大きく操作された。
〈1〉のパーキングブレーキが操作されたか否かはパーキングブレーキセンサ74により検出する。〈2〉のシフトレバー位置がPレンジになったか否かはインヒビタースイッチ75により検出する。〈3〉のバッテリの消費電力が低下したか否かはバッテリからの消費電流を検出するセンサ76により検出する。〈4〉の車速が所定値より小さいか否かは車速センサ77により検出する。〈5〉のパワステアリングが大きく操作されたか否かは舵角センサ78により検出する。
ここで〈1〉〜〈5〉はエンジン停止を予測し得る複数の条件である。〈3〉については、エンジン停止前に点灯していたヘッドライトや作動していたエアコンを切る操作が行われるが、これらの操作によりバッテリの消費電力が低下する。従って、バッテリの消費電力が低下したとき、エンジンが停止されると予測することができる。〈4〉についてはエンジン停止前に車両をストップするため減速する。よって、車速が所定値より小さくなったときエンジンが停止されると予測することができる。〈5〉についてはエンジン停止前には車両を駐車場に入れるため、車両走行中には考えられないほどステアリングが大きく切られる。よって、ステアリングが大きく切られたときエンジンが停止されると予測することができる。
また、上記の〈1〉〜〈3〉の各条件が成立したときには、ステップ11、12、13に進んでパーキングブレーキフラグ=1、Pレンジフラグ=1、消費電力低下フラグ=1とする。
パーキングブレーキフラグ=1により、次回にはステップ1よりステップ14に進み、パーキングブレーキをみる。パーキングブレーキが操作されたままである限りステップ11に進んでステップ11の操作を実行し、途中でパーキングブレーキが操作されていない状態になったときにはステップ14よりステップ15に進んでパーキングブレーキフラグ=0に戻す。
同様にしてPレンジフラグ=1により、次回にはステップ3よりステップ16に進み、シフトレバー位置をみる。シフトレバー位置がPレンジにある限りステップ12に進んでステップ12の操作を実行し、途中でシフトレバー位置がPレンジ以外に切換えられたときにはステップ16よりステップ17に進んでPレンジフラグ=0に戻す。
また、消費電力低下フラグ=1により、次回にはステップ5よりステップ18に進み、バッテリの消費電力をみる。消費電力が低下したままである限りステップ13に進んでステップ13の操作を実行し、途中でバッテリの消費電力が上昇したときにはステップ18よりステップ19に進んで消費電力低下フラグ=0に戻す。
これらパーキングブレーキフラグ、Pレンジフラグ、消費電力低下フラグの3つのフラグは後述する図5で用いられる。
図5のフローチャートは、エンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置への応答速度が上がるように、吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させるためのもので、図4に続けて一定時間毎(例えば10ms毎)に実行する。
ステップ21では、エンジン停止予測フラグ(図4により設定済み)をみる。エンジン停止予測フラグ=0であるときにはそのまま今回の処理を終了する。
エンジン停止予測フラグ=1であるときにはステップ22に進み、次の3つの操作のうち少なくとも一つを実行する。
〈11〉アイドル回転速度を上昇させる。
〈12〉アシストオイルポンプ55を作動させる。
〈13〉排気VTC機構31への油供給をストップする。
エンジンの運転中、アイドル回転速度は所定の目標アイドル回転速度NSETに維持されるのであるが、上記〈11〉はエンジン停止が予測されたときに、この目標アイドル回転速度NSETよりも高いアイドル回転速度へとエンジン回転速度を上昇させるものである。アイドル回転速度を上昇させると、エンジン駆動のオイルポンプ51の回転速度が高くなりオイルポンプ51により吐出される作動油の油圧を上昇させることができる。
〈12〉のアシストオイルポンプ55は図1に示したように、エンジン駆動のオイルポンプ51と直列に接続され、エンジンコントローラ71からの信号を受けるモータ56により駆動されるオイルポンプである。エンジンが停止すればエンジン駆動のオイルポンプ51が停止して作動油の油圧が急速に失われるのであるが、〈12〉はエンジン停止が予測されたときにモータ56に通電してアシストポンプ55を作動させることで、吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させるものである。これにより、作動油の油圧が急速に失われることを防ぎ、吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置へと進角させ得る油圧を確保することができる。
〈13〉は第2オイルコントロールバルブ63を操作して、通路14、15を遮断し、これにより吸気VTC機構11への作動油の供給量を増やし、吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させるものである。これによって吸気バルブタイミングを最遅角位置より固定位置へと進角させ得る油圧を確保することができる。なお、吸気VTC機構11では、アイドル時に吸気バルブタイミングが最遅角位置にあるのに対して、排気VTC機構31ではアイドル時に排気バルブタイミングが最進角位置(初期位置)にある。従って、エンジン停止が予測されたときに排気VTC機構31への油供給を停止しても問題が生じることはない。
これら各操作によってエンジン停止が予測されたときに吸気バルブタイミングの最遅角位置より中間位置までの応答時間を現状より短縮させることができる。
図6のフローチャートは、吸気バルブタイミングの固定位置への復帰位置(進角途中位置)を段階的に設定するためのもので、図4に続けて一定時間毎(例えば10ms毎)に実行する。
ステップ31では、エンジン停止予測フラグ(図4により設定済み)をみてエンジン停止予測フラグ=1であるときにはステップ32に進み、パーキングブレーキフラグ、Pレンジフラグ、消費電力低下フラグの3つのフラグの値(図4により設定済み)を読み込み、ステップ33においてこれら3つのフラグの値に基づいて復帰位置を段階的に設定する。ここでは、図7に示したように復帰位置を3段階に設定している。すなわち、アイドル状態で設定される最遅角位置と、エンジン停止時の位置である固定位置との間を3等分し、図示のように復帰位置1、復帰位置2、復帰位置3(=固定位置)を定めており、図8に示したように、3つあるフラグのうちの1つの値が1であるときに復帰位置1、3つあるフラグのうちの2つの値が1であるときに復帰位置2、3つあるフラグの値が全て1のときに復帰位置3(=固定位置)とする。
エンジン停止を予測したときに吸気バルブタイミングを最遅角位置から固定位置へと一気に進角させるのではなく、このように段階的に進角させるようにしているのは、次の理由からである。すなわち、吸気バルブタイミングが最遅角位置にある状態での燃費が最もよいので、吸気バルブタイミングが固定位置にある状態での燃費は吸気バルブタイミングが最遅角位置にある状態での燃費よりも悪くなる。従って、吸気バルブタイミングを段階的に固定位置へと進角させるほうが、吸気バルブタイミングを最遅角位置から固定位置へと一気に遅角させる場合よりも、燃費を良くすることができるためである。
このように、エンジン停止予測にはエンジン停止を予測し得る複数の条件を設定し、そのうちの1つの条件が成立する毎に段階的に固定位置へと吸気バルブタイミングを進角(復帰)させ、複数の条件の全てが成立すれば固定位置まで進角させる。
ただし、吸気バルブタイミングの固定位置への進角速度が遅いのでは、エンジン停止直前に固定位置へと動かすことができない事態が生じ得るが、本実施形態では、図5で示したように吸気バルブタイミングが最遅角位置より固定位置へと応答する速度を上昇させるようにしているので、吸気バルブタイミングを段階的に固定位置へと進角させる場合であっても、吸気バルブタイミングを確実に固定位置へと進角させることができる。
一方、パーキングブレーキフラグ、Pレンジフラグ、消費電力低下フラグの3つの各フラグは、ゼロより1に切換わった後に再びゼロにもどることはない、というものでなく、1となった後にゼロに切換わることがあり得る。例えば、駐車のためシフトレバーをPレンジに入れ、かつエアコンを切ったところが、暑くてエンジンを停止させることなくエアコンを入れ直すことがある。このときには、Pレンジフラグと消費電力低下フラグがともに1である状態から、Pレンジフラグは1のまま消費電力低下フラグが1よりゼロに切換わる。この場合に、吸気バルブタイミングを復帰位置2にそのまま保持させておく方法と、吸気バルブタイミングを復帰位置1へと遅角させる方法とが考えられるが、吸気バルブタイミングを復帰位置1へと遅角させるほうが、吸気バルブタイミングを復帰位置2にそのまま保持させておくより燃費がよくなるので、本実施形態では、それまで成立していたエンジン停止を予測し得る条件の一つが不成立となった場合には、不成立となる前の復帰位置をそのまま保持するのではなく不成立となった状態に応じた復帰位置へと遅角することで、燃費低減効果が低下してしまうことを少しでも防止する。
ここで本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、作動油の供給を受け最遅角位置と最進角位置との間の所定の中間位置を固定位置としてこの固定位置に吸気バルブタイミングを固定し得る固定機構(ロックキー26)を有し、作動油の供給を受けクランクシャフトと吸気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、吸気バルブタイミングを最遅角位置と最進角位置との間で進遅角し得る吸気VTC機構11(吸気側可変バルブタイミング機構)と、この吸気VTC機構11に作動油を供給するエンジン駆動のオイルポンプ51と、アイドル時に吸気バルブタイミングを最遅角位置(最遅角位置から前記中間位置までの間)に遅角させる遅角制御手段(オイルコントロールバルブ53とエンジンコントローラ71)とを備えるエンジンの制御装置において、エンジン停止を予測したとき(図4のステップ1〜8、10参照)、吸気バルブタイミングを最遅角位置(アイドル時の位置)より固定位置へと進角させる(図6のステップ31〜33、図8参照)と共に、吸気バルブタイミングの最遅角位置(アイドル時の位置)より固定位置への応答速度が上がるように吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させる(図5のステップ21、22参照)ので、エンジン停止を予測したときに固定位置への復帰性を改善することが可能となり、作動油の油温が50℃を超えて高くかつ回転速度が低い条件においても、吸気バルブタイミングを確実に固定位置まで進角できることになった。
本実施形態(請求項3に記載の発明)によれば、油圧上昇手段は、エンジン停止を予測したとき、アイドル回転速度を上昇させる手段であるので、特に部品の追加を行うことなく、吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させることができる。
本実施形態(請求項4に記載の発明)よれば、油圧上昇手段は、エンジン停止を予測したとき、排気VTC機構31への作動油の供給を停止する手段であるので、既に排気VTC機構31を備えていれば、特に部品の追加を行うことなく、吸気VTC機構11に供給する作動油の油圧を上昇させることができる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、エンジン停止の予測を、エンジン停止を予測し得る複数の条件に基づいて行うので(図4のステップ1〜8参照)、エンジン停止予測の確実性を増すことができる。
信号待ちでシフトレバーがNレンジに入れられることがあり、こうした場合にはエンジン停止を予測することはできない。こうした場合にも吸気バルブタイミングを固定位置に進角させてしまったのでは、燃費が悪くなるのであるが、本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、エンジン停止を予測し得る複数の条件が3つの条件であり、そのうちの第1の条件はパーキングブレーキが操作されたこと、第2の条件はシフトレバー位置がPレンジになったこと、第3の条件はバッテリの消費電力が低下したことである(図4のステップ1〜6参照)、つまりエンジン停止を予測し得る条件にシフトレバー位置がNレンジになったことを入れていないので、信号待ちでシフトレバーがNレンジに入れられた場合に、吸気バルブタイミングが固定位置へと進角されることがなくなり、これによって燃費の悪化を防止できる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、エンジン停止を予測し得る複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立する毎に吸気バルブタイミングを固定位置に向けて所定角度ずつ段階的に進角させ、複数の条件のうちの全ての条件が成立したとき吸気バルブタイミングを固定位置まで進角させるので(図6のステップ31〜33、図7、図8参照)、複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立したとき、吸気バルブタイミングを固定位置まで一気に進角させる場合よりも燃費の悪化を抑制できる。
本実施形態(請求項に記載の発明)によれば、エンジン停止を予測し得る複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立した後に、その同じ条件が不成立となった場合には、吸気バルブタイミングを最遅角位置(アイドル時の位置)に向けて所定角度遅角させるので(図4のステップ1、14、15、ステップ3、16、17、ステップ5、18、19、図6のステップ31〜33、図8参照)、エンジン停止を予測し得る複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立した後に、その同じ条件が不成立となった場合に、不成立となる前の位置に吸気バルブタイミングを保持させる場合より燃費を向上できる。
請求項1の遅角制御手段はオイルコントロールバルブ53とエンジンコントローラ71により、エンジン停止予測手段の機能は図4のステップ1〜8、10により、進角制御手段の機能は図4のステップ1〜6、11〜13、図6のステップ31〜33、図8により、油圧上昇手段の機能は図5のステップ21、22によりそれぞれ果たされている。
本発明の第1実施形態のエンジンの制御装置の概略構成図。 吸気VTC機構の正面断面構造の概略構成図。 固定位置復帰可能領域と、固定位置復帰不可能領域とを示す特性図。 エンジン停止予測を説明するためのフローチャート。 吸気VTC機構に供給する作動油の油圧上昇を説明するためのフローチャート。 復帰位置の段階的設定を説明するためのフローチャート。 段階的な復帰位置を説明するための図。 複数のフラグの値と復帰位置との関係を示す表図。
符号の説明
11 吸気VTC機構(吸気側可変バルブタイミング機構)
26 ロックキー(固定機構)
31 排気VTC機構(排気側可変バルブタイミング機構)
51 オイルポンプ
53 第1オイルコントロールバルブ
54 オイルスイッチングバルブ
55 アシストオイルポンプ
63 第2オイルコントロールバルブ
71 エンジンコントローラ

Claims (6)

  1. 作動油の供給を受け最遅角位置と最進角位置との間の所定の中間位置を固定位置としてこの固定位置に吸気バルブタイミングを固定し得る固定機構を有し、作動油の供給を受けクランクシャフトと吸気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、吸気バルブタイミングを前記最遅角位置と前記最進角位置との間で進遅角し得る吸気側可変バルブタイミング機構と、
    この吸気側可変バルブタイミング機構に作動油を供給するエンジン駆動のオイルポンプと、
    アイドル時に吸気バルブタイミングを前記最遅角位置から前記中間位置までの間に遅角させる遅角制御手段と
    を備えるエンジンの制御装置において、
    エンジン停止を予測し得る複数の条件に基づいてエンジン停止を予測するエンジン停止予測手段と、
    このエンジン停止予測手段によりエンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングを前記アイドル時の位置より前記固定位置へと進角させる進角制御手段と、
    同じく前記エンジン停止予測手段によりエンジン停止を予測したとき、吸気バルブタイミングの前記アイドル時の位置より前記固定位置への応答速度が上がるように前記吸気側可変バルブタイミング機構に供給する作動油の油圧を上昇させる油圧上昇手段と
    を設け
    前記複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立する毎に吸気バルブタイミングを前記固定位置に向けて所定角度ずつ段階的に進角させ、前記複数の条件のうちの全ての条件が成立したとき吸気バルブタイミングを前記固定位置まで進角させることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記油圧上昇手段は、前記オイルポンプと直列に配置される電気駆動式のアシストオイルポンプと、前記エンジン停止を予測したとき、このアシストオイルポンプを作動させる作動手段とからなることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記油圧上昇手段は、前記エンジン停止を予測したとき、アイドル回転速度を上昇させる手段であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記エンジン駆動のオイルポンプからの作動油の供給を受けクランクシャフトと排気側カムシャフトの回転位相差を連続的に可変制御して、排気バルブのバルブタイミングを最遅角位置と最進角位置との間で進遅角し得る排気側可変バルブタイミング機構を備え、
    前記油圧上昇手段は、前記エンジン停止を予測したとき、この排気側可変バルブタイミング機構への作動油の供給を停止する手段であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  5. 前記複数の条件が3つの条件であり、そのうちの第1の条件はパーキングブレーキが操作されたこと、第2の条件はシフトレバー位置がPレンジになったこと、第3の条件はバッテリの消費電力が低下したことであることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  6. 前記複数の条件のうちのいずれか一つの条件が成立した後に、その同じ条件が不成立となった場合には、吸気バルブタイミングを前記アイドル時の位置に向けて前記所定角度遅角させることを特徴とする請求項に記載のエンジンの制御装置。
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