JP5333312B2 - 記録装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、吐出口から記録液滴を吐出することによって記録媒体に画像を記録する記録装置及びプログラムに関する。
インクジェット記録装置においては、用紙におけるインク滴が着弾する位置に、インク滴の着弾に先立って、ドットの滲みを抑制する前処理液の液滴を着弾させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−1023号公報
上述した技術によると、ドットの滲みが抑制されることで、ドット間距離が大きくなるため、印刷する画像の解像度が縦方向及び横方向で互いに異なる場合、解像度が高い方向に配列されたドットの連続性が、解像度が低い方向に配列されたドットの連続性より強調されることで、解像度が低い方向に関して濃度ムラが発生することがある。
本発明の目的は、濃度ムラが発生するのを抑制することができる記録装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の記録装置は、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に記録する画像に係る画像データに基づいて、画像を構成する画像ドットを記録媒体上に形成するよう第1液体を吐出するための複数の第1吐出口と、記録媒体上で前記画像ドットと重なり合う処理液ドットを記録媒体上に形成するよう前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口と、前記複数の第1吐出口から第1液体を吐出させる第1吐出手段と、前記複数の第2吐出口から第2液体を吐出させる第2吐出手段と、前記画像に係る前記搬送方向に関する解像度である第1解像度と、前記搬送方向に直交する直交方向に関する解像度である第2解像度とを記憶する解像度記憶手段と、前記第1及び第2吐出手段を制御する制御手段とを備えている。前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記画像の少なくとも一部の領域において、前記第1解像度と前記第2解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向に配列された複数の前記画像ドットから成る複数の列のうち少なくとも1つに前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットが一様に分布するよう前記第2吐出手段を制御する。
本発明のプログラムは、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に記録する画像に係る画像データに基づいて、画像を構成する画像ドットを記録媒体上に形成するよう第1液体を吐出するための複数の第1吐出口と、記録媒体上で前記画像ドットと重なり合う処理液ドットを記録媒体上に形成するよう前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口と、前記複数の第1吐出口から第1液体を吐出させる第1吐出手段と、前記複数の第2吐出口から第2液体を吐出させる第2吐出手段とを備える記録装置を制御するコンピュータを、前記画像に係る前記搬送方向に関する解像度である第1解像度と、前記搬送方向に直交する直交方向に関する解像度である第2解像度とを記憶する解像度記憶手段、及び、前記第1及び第2吐出手段を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記画像の少なくとも一部の領域において、前記第1解像度と前記第2解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向に配列された複数の前記画像ドットから成る複数の列のうち少なくとも1つに前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットが一様に分布するよう前記第2吐出手段を制御する。
本発明によると、第1解像度と第2解像度とが異なると判断したとき、領域において解像度が高い間隔で配列された画像ドットの一部が処理液ドットと重なり合わないため、当該画像ドットの径が大きくなり、解像度が低い方向に関してドット間距離が短くなる。これにより、縦横で解像度が異なる画像であっても、記録画像における濃度ムラが発生するのを抑制することができる。なお、一様に分布とは、処理液ドットと重なり合わない画像ドットが、画像ドットの列において、一部に偏ることなく規則的に又は不規則に配置された状態を示す。
本発明においては、前記制御手段が、前記領域において、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときの前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットの、前記処理液ドットと重なり合う前記画像ドットに対する比率が、前記第1解像度と前記第2解像度とが同じときの比率より大きくなるように前記第2吐出手段を制御してもよい。これによると第1解像度と第2解像度が同じ場合と比較して、画像ドットに対する処理液ドットの割合が小さくなるので、ドットの連続性が強調されにくくなり、画像ムラの発生を抑制しやすくなる。
また、本発明においては、前記制御手段が、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記第1解像度と前記第2解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向の前記処理液ドットと重なり合う前記画像ドットに係る解像度が、前記第1解像度及び前記第2解像度のうち値が小さい解像度と同じになるように、前記第2吐出手段を制御することが好ましい。これによると、記録画像の濃度ムラの発生を容易な制御で抑制することができる。
さらに、本発明においては、前記制御手段が、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記搬送方向及び前記直交方向に関して前記第1解像度及び前記第2解像度のうち値が小さい解像度に対応する単位距離未満で、前記処理液ドットが互いに隣接しないように、前記第2吐出手段を制御することが好ましい。これによると、記録画像の濃度ムラの発生を効率よく抑制することができる。
加えて、本発明においては、前記制御手段が、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、一方向に関して延在しつつ所定値以下の幅を有する線領域を構成する前記画像ドットと、前記処理液ドットとが重なり合うように、前記第2吐出手段を制御することが好ましい。これによると、記録画像の濃度ムラの発生を抑制しつつ線領域が滲むのを抑制することができる。
また、本発明においては、前記制御手段が、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、互いに隣接すると共に濃度差及び明度差の少なくともいずれかが所定値以上となる2つの領域の境界部分を含むエッジ領域を構成する前記画像ドットと、前記処理液ドットとが重なり合うように、前記第2吐出手段を制御することが好ましい。これによると、記録画像の濃度ムラの発生を抑制しつつエッジ領域が滲むのを抑制することができる。
さらに、本発明においては、前記制御手段が、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記領域における前記画像ドットの明度の平均値が低くなるに連れて、前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットの数が多くなるように、前記第2吐出手段を制御することが好ましい。これによると、明度が低くなることによって濃度ムラの視認性が高くなるに連れて、外径が大きくなる画像ドットの数が増えるため、記録画像の濃度ムラの視認性を低くすることができる。
加えて、本発明においては、前記制御手段が、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記搬送方向に関して互いに隣接する前記画像ドット同士の一部が互いに重なり合いつつ、前記直交方向に関して互いに隣接する前記画像ドット同士が所定値以下の距離で互いに離隔する領域を構成する少なくとも一部の前記画像ドットと、前記処理液ドットとが重なり合わないように、前記第2吐出手段を制御することにより、記録画像の濃度ムラの発生を抑制するという効果をより顕著に得ることができる。
また、本発明においては、前記制御手段が、記録媒体の両面に画像を記録する場合、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、全ての前記画像ドットと前記処理液ドットとが重なり合うように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とすることが好ましい。これによると、記録媒体の裏まで液体が浸透するのを防止することできる。
さらに、本発明においては、前記直交方向に関して前記第2解像度に対応する間隔で前記複数の第1吐出口が配列された第1ヘッドと、前記直交方向に関して前記第2解像度に対応する間隔で前記複数の第2吐出口が配列された第2ヘッドとを有していてもよい。第2方向に関する解像度を第1方向に関する解像度より低くすることによって、記録媒体の搬送速度を高くしても、記録画像の濃度ムラの発生を抑制することができる。
本発明によると、第1解像度と第2解像度とが異なると判断したとき、領域において解像度が高い間隔で配列された画像ドットの一部が処理液ドットと重なり合わないため、当該画像ドットの径が大きくなり、解像度が低い方向に関してドット間距離が短くなる。これにより、縦横で解像度が異なる画像であっても、記録画像における濃度ムラが発生するのを抑制することができる。
本発明の実施形態によるインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1に示すインクジェットヘッドのヘッド本体に係る上面図である。 図2に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図4に示すヘッド制御部の機能を説明するための図である。 図4に示すヘッド制御部の機能を説明するための図である。 図1に示すインクジェットプリンタの動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る変形例1を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、図1上方から下方に向かって用紙Pを搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニット20によって搬送された用紙Pに、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク滴をそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1と、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する上流側に配置されていると共に、各インクの色素成分を凝集又は析出させるプレコート液(Pre)の液滴を吐出するプレコートヘッド2と、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置16とを有している。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。また、顔料インクに対しては顔料色素を凝集させるプレコート液が使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させるプレコート液が使用される。プレコート液の材料は、カチオン系高分子やマグネシウム塩等の多価金属塩を含有する液体等、適宜に選択可能である。かかるプレコート液があらかじめ塗布された用紙Pの領域にインクが着弾すると、多価金属塩等がインクの着色剤である染料又は顔料に作用して、不溶性又は難溶性の金属複合体等が凝集又は析出により形成される。
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータから駆動力が与えられることで回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト8の外周面には、弱粘着性のシリコン層が形成されており、載置された用紙Pを保持する。搬送ベルト8の外周面に載置された用紙Pは、図1下方へと搬送される。搬送方向に搬送された用紙Pは、プレコートヘッド2及び4つのインクジェットヘッド1の下方を順に通過する。
4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2は、同一構造を有しており、それぞれ主走査方向に沿って延在し、副走査方向には互いに平行に配置されている。各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の下面は、複数の吐出口108(図3参照)が配列された吐出面となっている。すなわち、インクジェットプリンタ101は、主走査方向にインク滴が吐出される複数の吐出口108が配列されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。
搬送ベルト8によって搬送されてきた用紙Pは、プレコートヘッド2のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面における画像が形成される領域にプレコート液が塗布されるように、プレコートヘッド2からプレコート液滴が吐出される。その後、当該用紙Pが、4つのインクジェットヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面におけるプレコート液が塗布された領域に、各インクジェットヘッド1から各色のインク滴が順に吐出される。これにより、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。このとき、用紙P上に塗布されたプレコート液上にインク滴が着弾すると、プレコート液がインク滴の色素成分を凝集又は析出させるため、用紙Pにおけるインクにじみ防止や用紙P上に形成される画像の発色性向上がなされる。
次に、図2、図3を参照しつつインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2について詳細に説明する。なお、プレコートヘッド2は、インクジェットヘッド1と同一の構造を有しているため、説明を省略する。図3では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
インクジェットヘッド1は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに4つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。図2及び図3に示すように、流路ユニット9は、圧力室110等を含むインク流路が内部に形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9は、ステンレス鋼からなる複数の金属製のプレートを互いに位置合わせした積層体である。流路ユニット9内には、マニホールド流路105から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出口108に至る多数の個別インク流路が形成される。
流路ユニット9の上面9aには、図示しないリザーバユニットからのインクが供給される計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の下面には吐出面が形成されており、多数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。なお、吐出口108は、主走査方向に関して600dpiの間隔で配列されている。
流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。リザーバユニットからインク供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分配される。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路に流れ込み、圧力室110を介して吐出口108に至る。
次に、図4を参照しつつ、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。制御装置16は、インクジェットプリンタ101全体を制御するものであり、図4に示すように、搬送制御部47と、画像データ記憶部41と、印刷解像度記憶部42と、ヘッド制御部43と、調整領域画定部44と、エッジ領域抽出部45と、細線領域抽出部46とを有している。
搬送制御部47は、用紙Pが一定の速度で搬送方向に沿って搬送されるように搬送ユニット20の搬送モータを制御する。画像データ記憶部41は、用紙Pに印刷される画像に係る画像データを記憶している。画像データは、主走査方向及び副走査方向にマトリックス配置された各画素について4値に量子化された濃度値を有している。
印刷解像度記憶部42は、用紙Pに印刷される画像の主走査方向に関する解像度(600dpi、300dpiのいずれか)、及び、副走査方向に関する解像度(1200dpi、600dpi、300dpiのいずれか)を記憶している。上述したように、インクジェットプリンタ101においては、各インクジェットヘッド1の吐出口108が主走査方向に関して600dpiで配列されているため、主走査方向に関する解像度は、最大で600dpiとなる。一方、副走査方向に関する解像度は、用紙Pの搬送速度と各インクジェットヘッド1から吐出されるインク滴の吐出周期との組み合わせによって、600dpiより高くすることができる。なお、プレコート液の塗布領域に関する解像度についても同様である。
調整領域画定部44は、印刷解像度記憶部42に記憶された主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なると判断したとき、画像データ記憶部41に記憶された画像データにおける、0以外の同じ濃度値を有する画素が主走査方向及び副走査方向に連続している領域である調整領域を画定する。調整領域は、図6に示すように、画像が印刷された用紙Pにおいて、画像を形成する同サイズの画像ドット81が連続している所定領域に対応している。所定領域においては、副走査方向に関して互いに隣接する画像ドット同士81の一部が互いに重なり合いつつ、主走査方向に関して互いに隣接する画像ドット同士81が距離L0で互いに離隔している。
図4に戻って、エッジ領域抽出部45は、画像データ記憶部41に記憶された画像データから、用紙Pに印刷される画像における、濃度差及び明度差のいずれかが所定値以上となる2つの領域の境界部分を含むエッジ領域を構成する画素を抽出する。
細線領域抽出部46は、画像データ記憶部41に記憶された画像データから、用紙Pに印刷される画像における、一方向に関して延在しつつ所定値以下の幅を有する細線領域を構成する画素を抽出する。
ヘッド制御部43は、画像データ記憶部41に記憶された画像データに係る画像が、印刷解像度記憶部42に記憶された主走査方向及び副走査方向に関する解像度で用紙Pに印刷されるように、各インクジェットヘッド1のアクチュエータユニット21を駆動することによって、所望の体積のインク滴を所望のタイミングで吐出口108から吐出させる。
さらに、ヘッド制御部43は、図5に示すように、印刷解像度記憶部42に記憶された主走査方向及び副走査方向に関する解像度が同じであると判断したとき(600dpi×600dpi)、用紙Pにおいて、各インクジェットヘッド1の吐出口108から吐出されたインク滴によって形成される全ての画像ドット81が、プレコートヘッド2の吐出口108から吐出された液滴によって形成されるプレコートドット82と重なり合うように、各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2のアクチュエータユニット21の駆動を制御する。
また、ヘッド制御部43は、図6に示すように、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なると判断したとき(600dpi×1200dpi)、調整領域に対応する所定領域において、プレコートドット82の主走査方向及び副走査方向に関する解像度が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度(図6においては、主走査方向に関する解像度である600dpi)と同じになるように、各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2のアクチュエータユニット21の駆動を制御する。これにより、所定領域において、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向(図6においては、副走走査方向)のプレコートドット82と重なり合う画像ドット81に係る解像度が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度と同じになる。また、所定領域において、プレコートドット82の中心同士が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度に対応する単位距離未満で、互いに隣接することがない。また、別の観点から観ると、所定領域において、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向に配列された画像ドット81の列それぞれに、プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aが等間隔に分布する。
プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aは、プレコートドット82と重なり合う画像ドット81より滲み易いため、その外径が、プレコートドット82と重なり合う画像ドット81よりも大きくなる(図6中破線参照)。これにより、主走査方向に関して互いに隣接する画像ドット同士81aが距離L0より短い距離L1で互いに離隔する。
さらに、ヘッド制御部43は、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なるときの例外処理として、調整領域の画素のうち、細線領域抽出部46が抽出した細線領域を構成する画素、及び、エッジ領域抽出部45が抽出したエッジ領域を構成する画素については、画像ドット81がプレコートドット82と重なり合うように、各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2のアクチュエータユニット21の駆動を制御する。これにより、用紙Pに印刷された画像において、細線やエッジ領域の境界部分が滲むのを抑制することができる。
次に、インクジェットプリンタ101の動作手順について説明する。インクジェットプリンタ101が、上位のコンピュータから印刷指令を受信すると、印刷指令に係る画像データが画像データ記憶部41に記憶されると共に、当該画像データに係る主走査方向及び副走査方向に関する解像度が印刷解像度記憶部42に記憶される。そして、図7に示すように、ヘッド制御部43が、印刷解像度記憶部42に記憶された主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なるか否かを判断する(S101)。
主走査方向及び副走査方向に関する解像度が同じであるとヘッド制御部43が判断したとき(S101:NO)、ヘッド制御部43が、用紙Pにおいて、各インクジェットヘッド1の吐出口108から吐出されたインク滴によって形成される全ての画像ドット81と、プレコートヘッド2の吐出口108から吐出された液滴によって形成されるプレコートドット82とが重なり合うように、画像ドットに対応する画素(画像画素)の全てを、プレコート液が吐出される画素(プレコート画素)に決定する(S109)。
一方、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なるとヘッド制御部43が判断したとき(S101:YES)、調整領域画定部44が、画像データ記憶部41に記憶された画像データにおける、調整領域を画定する(S102)。ヘッド制御部43は、調整領域に対応する所定領域において、プレコートドット82の主走査方向及び副走査方向に関する解像度が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度と同じになるように、対応する画素をプレコート画素に決定する。また、エッジ領域抽出部45が、用紙Pに印刷される画像におけるエッジ領域に対応する画素を抽出すると共に、細線領域抽出部46が、用紙Pに印刷される画像における細線領域に対応する画素を抽出する。(S103)。
その後、ヘッド制御部43は、調整領域における各画素を、副走査方向の一方から順に主走査方向に沿って順に走査し、各画素について、当該画素が先に決定したプレコート画素か否かを判断する(S104)。ヘッド制御部43は、当該画素がプレコート画素であれば(S104:YES)、調整領域に係る次の画素が存在するか否かを判断する(S108)。ヘッド制御部43は、当該画素がプレコート画素でないと判断すれば(S104:NO)、当該画素が、エッジ領域抽出部45によって抽出されたエッジ領域を構成する画素か否かを判断する(S105)。ヘッド制御部43は、当該画素がエッジ領域を構成する画素であると判断すれば(S105:YES)、当該画素をプレコート画素に決定する(S106)。ヘッド制御部43は、当該画素がエッジ領域を構成する画素でないと判断すれば(S105:NO)、続いて、当該画素が、細線領域抽出部46によって抽出された細線領域を構成する画素か否かを判断する(S107)。ヘッド制御部43は、当該画素が細線領域を構成する画素であると判断すれば(S107:YES)、当該画素をプレコート画素に決定する(S106)。ヘッド制御部43は、当該画素が細領域を構成する画素でないと判断したとき(S107:NO)、及び、当該画素をプレコート画素に決定した後(S106)に、調整領域に係る次の画素が存在するか否かを判断する(S108)。
ヘッド制御部43は、調整領域に係る次の画素が存在しなくなるまで上述の処理を繰り返す(S108)。ヘッド制御部43は、調整領域に係る全ての画素について、上述の処理を行った後に、用紙Pに対する印刷を実行する(S110)。具体的には、ヘッド制御部43は、決定されたプレコート画素について、プレコート液の液滴が吐出されるように、プレコートヘッド2のアクチュエータユニット21の駆動を制御しつつ、画像データの各画素に基づいてインク滴が吐出されるように、各インクジェットヘッド1のアクチュエータユニット21の駆動を制御する。印刷が完了すると、図7のフローチャートを終了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、用紙Pに印刷する画像について主走査方向及び副走査方向で互いに解像度が異なると判断したとき、調整領域に対応する所定領域において、大きい解像度に関する方向に配列された画像ドット81のうち、小さい解像度に対応する間隔で配列された画像ドット81aがプレコートドット82と重なり合わないため、当該画像ドット81aの外径が大きくなり、小さい解像度に関する方向に隣接する画像ドット81a同士の離隔距離が短くなる。これにより、大きい解像度に関する方向について画像ドット81の連続性が低下し、印刷画像における濃度ムラの発生を抑制することができる。
また、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なると判断したとき、所定領域において、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が大きい解像度に関する方向のプレコートドット82と重なり合う画像ドット81に係る解像度が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度と同じになる。このため、プレコートドット82の解像度を主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度に合わせるという容易な制御で、印刷画像の濃度ムラの発生を抑制することができる。
さらに、所定領域において、プレコートドット82の中心同士が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度に対応する単位距離未満で、主走査方向及び副走査方向に互いに隣接しないため、プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aが大きい解像度に対応する方向に関して均一に配置されるため、印刷画像の濃度ムラの発生を効率よく抑制することができる。
加えて、細線領域抽出部46が抽出した細線領域を構成する画素、及び、エッジ領域抽出部45が抽出したエッジ領域を構成する画素については、画像ドット81がプレコートドット82と重なり合うため、用紙Pに印刷された画像において、細線やエッジ領域の境界部分が滲むのを抑制することができる。
また、調整領域に対応する用紙Pの所定領域においては、副走査方向に関して互いに隣接する画像ドット同士81の一部が互いに重なり合いつつ、主走査方向に関して互いに隣接する画像ドット同士81が距離L0で互いに離隔しているため、印刷画像の濃度ムラの発生を抑制するという効果をより顕著に得ることができる。
<変形例1>
次に、本発明に係る変形例1について説明する。上述の実施形態においては、ヘッド制御部43が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なると判断したとき、所定領域において、プレコートドット82に係る主走査方向及び副走査方向に関する解像度を、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度と同じにする構成であるが、印刷画像の濃度ムラを低減するという観点からは、図8に示すように、ヘッド制御部が、プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81が主走査方向及び副走査方向に関して互いに隣接しないように、プレコートドット82を形成することが好ましい。これにより、所定領域におけるプレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aの外径が大きくなり、当該画像ドット81aと、当該画像ドット81aの小さい解像度に関する方向に隣接する画像ドット81とが距離L2で離隔する。この間隔の中心が、大きい解像度に関する方向に沿って千鳥状に変位するため、画像ドット81の大きい解像度に関する方向に係る連続性を効率よく低下させることができる。
<変形例2>
次に、本発明に係る変形例2について説明する。上述の実施形態においては、ヘッド制御部43が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が同じと判断したとき、全ての画像ドット81をプレコートドット82と重なり合わせる構成であるが、ヘッド制御部は、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が同じと判断したとき、所定領域に係る一部の画像ドット81が、プレコートドット82と重なり合わないようにしてもよい。この場合、所定領域において、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なると判断したときのプレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aにおける、プレコートドット82と重なり合う画像ドット81に対する比率が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が同じときの比率より大きくなっていればよい。これによると主走査方向及び副走査方向に関する解像度が同じ場合と比較して、画像ドット81aに対するプレコートドット82の割合が小さくなるので、ドットの連続性が強調されにくくなり、画像ムラの発生を抑制しやすくなる。
<変形例3>
次に、本発明に係る変形例3について説明する。上述の実施形態においては、ヘッド制御部43が、所定領域に係る全ての画像ドット81に対するプレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aの比率を一定とする構成であるが、ヘッド制御部は、主走査方向及び副走査方向に関する解像度が互いに異なると判断したときに、所定領域において、各画像ドット81の明度の平均値が低くなるに連れて、所定領域に係る全ての画像ドット81に対するプレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aの比率を高くしてもよい。これによると、明度が低くなることによって濃度ムラの視認性が高く成るに連れて、外径が大きくなる画像ドット81の数が増えるため、印刷画像の濃度ムラの視認性を低くすることができる。
<変形例4>
次に、本発明に係る変形例4について説明する。上述の実施形態では、インクジェットプリンタ101が、用紙Pの一方の面にのみ画像を印刷する構成であるが、インクジェットプリンタが、用紙Pの両面に画像を印刷することが可能な構成となっていれば、ヘッド制御部は、用紙Pの両面に画像を印刷する場合、主走査方向及び副走査方向が互いに異なっていても、全ての画像ドット81がプレコートドット82と重なり合うように、各インクジェットヘッド1とプレコートヘッド2のアクチュエータユニット21を制御することが好ましい。これによると、両面印刷において、用紙Pの裏までインクが浸透するのを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の実施形態では、所定領域において、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向のプレコートドット82と重なり合う画像ドット81に係る解像度が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度と同じになる構成であるが、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向のプレコートドット82と重なり合う画像ドット81に係る解像度は、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が大きい解像度未満であれば、任意の解像度であってもよい。
また、上述の実施形態では、所定領域において、プレコートドット82の中心同士が、主走査方向及び副走査方向に関する解像度のうち値が小さい解像度に対応する単位距離未満で互いに隣接しない構成であるが、プレコートドット82の中心同士の一部が、当該単位距離未満で互いに隣接してもよい。
さらに、上述の実施形態では、所定領域において、プレコートドット82が主走査方向及び副走査方向に関して所定のピッチで配列される構成であるが、プレコートドット82が主走査方向及び副走査方向の少なくともいずれかについて、2種類以上のピッチ隔で配列されていてもよい。例えば、主走査方向及び副走査方向の少なくともいずれかについて、プレコートドット82が、1ピッチと2ピッチとが繰り返されるように配列されていてもよいし、プレコートドット82が2つ以上隣接配置された後に1又は複数ピッチで配列されるのが繰り返されてもよい。
加えて、上述の実施形態では、プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aが、値が大きい解像度に関する方向に係る画像ドット81の列において、値が小さい解像度に関するピッチで配置される構成であるが、プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aは、当該画像ドット81の列において一部に偏ることなく一様に分布していればよい。例えば、プレコートドット82と重なり合わない画像ドット81aが、他の規則に従って配置されてもよいし、不規則(ランダムなど)に配置されてもよい。
また、上述の実施形態では、主走査方向に関する解像度が、副走査方向に関する解像度よりも小さくなる例について説明したが、主走査方向に関する解像度が、副走査方向に関する解像度よりも大きくてもよい。
加えて、上述の実施形態では、ライン式のインクジェットヘッド1を有するインクジェットプリンタ101に本発明を適用した例について説明したが、シリアル式のインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタにも本発明は適用可能である。また、ヘッド制御部がプレコートヘッドのアクチュエータユニットや各インクジェットヘッドのアクチュエータユニットを駆動するのではなく、プレコートヘッド及び各インクジェットヘッドの発熱素子を駆動することでヘッドからプレコート液やインクを吐出することとしてもよい。また、インクへのプレコート液の作用としては、インクとプレコート液が混ざることで化学反応して、インク中の成分(顔料や染料)を凝集又は析出することも含まれる。また、化学反応することなしインク中の成分(顔料や染料)を凝集又は析出することも含まれる。また、一般的に顔料インクに対しては顔料色素を凝集させるプレコート液が使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させるプレコート液が使用されるのは上述の通りであるが、凝集および析出の両方の作用を有してもよい。
また、上述の実施形態では、4つのインクジェットヘッド1が互いに異なる色のインク滴を吐出する構成であるが、2、3又は5以上のインクジェットヘッド1が互いに異なる色のインク滴を吐出する構成であってもよいし、1つのインクジェットヘッドが複数の色のインク滴及びプレコート液滴を吐出する構成であってもよい。
本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。
1 インクジェットヘッド
2 プレコートヘッド
16 制御装置
20 搬送ユニット
21 アクチュエータユニット
41 画像データ記憶部
42 印刷解像度記憶部
43 ヘッド制御部
44 調整領域画定部
45 エッジ領域抽出部
46 細線領域抽出部
47 搬送制御部
81 画像ドット
81a 画像ドット
82 プレコートドット
101 インクジェットプリンタ
108 吐出口

Claims (11)

  1. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、
    記録媒体に記録する画像に係る画像データに基づいて、画像を構成する画像ドットを記録媒体上に形成するよう第1液体を吐出するための複数の第1吐出口と、
    記録媒体上で前記画像ドットと重なり合う処理液ドットを記録媒体上に形成するよう前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口と、
    前記複数の第1吐出口から第1液体を吐出させる第1吐出手段と、
    前記複数の第2吐出口から第2液体を吐出させる第2吐出手段と、
    前記画像に係る前記搬送方向に関する解像度である第1解像度と、前記搬送方向に直交する直交方向に関する解像度である第2解像度とを記憶する解像度記憶手段と、
    前記第1及び第2吐出手段を制御する制御手段とを備えており、
    前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記画像の少なくとも一部の領域において、前記第1解像度と前記第2解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向に配列された複数の前記画像ドットから成る複数の列のうち少なくとも1つに前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットが一様に分布するよう前記第2吐出手段を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記領域において、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときの前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットの、前記処理液ドットと重なり合う前記画像ドットに対する比率が、前記第1解像度と前記第2解像度とが同じときの比率より大きくなるように前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記第1解像度と前記第2解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向の前記処理液ドットと重なり合う前記画像ドットに係る解像度が、前記第1解像度及び前記第2解像度のうち値が小さい解像度と同じになるように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記搬送方向及び前記直交方向に関して、前記第1解像度及び前記第2解像度のうち値が小さい解像度に対応する単位距離未満で前記処理液ドットが互いに隣接しないように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、一方向に関して延在しつつ所定値以下の幅を有する線領域を構成する前記画像ドットと、前記処理液ドットとが重なり合うように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、互いに隣接すると共に濃度差及び明度差の少なくともいずれかが所定値以上となる2つの領域の境界部分を含むエッジ領域を構成する前記画像ドットと、前記処理液ドットとが重なり合うように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記領域における前記画像ドットの明度の平均値が低くなるに連れて、前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットの数が多くなるように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記領域において、前記搬送方向に関して互いに隣接する前記画像ドット同士の一部が互いに重なり合いつつ、前記直交方向に関して互いに隣接する前記画像ドット同士が所定値以下の距離で互いに離隔する領域を構成する少なくとも一部の前記画像ドットと、前記処理液ドットとが重なり合わないように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記制御手段は、記録媒体の両面に画像を記録する場合、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、全ての前記画像ドットと前記処理液ドットとが重なり合うように、前記第2吐出手段を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記直交方向に関して前記第2解像度に対応する間隔で前記複数の第1吐出口が配列された第1ヘッドと、
    前記直交方向に関して前記第2解像度に対応する間隔で前記複数の第2吐出口が配列された第2ヘッドとを有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に記録する画像に係る画像データに基づいて、画像を構成する画像ドットを記録媒体上に形成するよう第1液体を吐出するための複数の第1吐出口と、記録媒体上で前記画像ドットと重なり合う処理液ドットを記録媒体上に形成するよう前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口と、前記複数の第1吐出口から第1液体を吐出させる第1吐出手段と、前記複数の第2吐出口から第2液体を吐出させる第2吐出手段とを備える記録装置を制御するコンピュータを、
    前記画像に係る前記搬送方向に関する解像度である第1解像度と、前記搬送方向に直交する直交方向に関する解像度である第2解像度とを記憶する解像度記憶手段、及び、
    前記第1及び第2吐出手段を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
    前記制御手段は、前記第1解像度と前記第2解像度とが互いに異なると判断したときに、前記画像の少なくとも一部の領域において、前記第1解像度と前記第2解像度のうち、値が大きい解像度に関する方向に配列された複数の前記画像ドットから成る複数の列のうち少なくとも1つに前記処理液ドットと重なり合わない前記画像ドットが一様に分布するよう前記第2吐出手段を制御することを特徴とするプログラム。
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