JP2011251421A - 液体吐出装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録画像におけるスジや濃度ムラを発生し難くする。
【解決手段】プレコート濃度値決定部は、主走査方向に互いに隣接する2つの画素から成る複数の画素組を画定し、各画素組において、後にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、用紙Pの画素を画定する画素領域にプレコート液滴が着弾した時に、プレコート液滴が当該画素領域に隣接する他の画素領域に到達しない濃度値に決定し、先にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、画素領域に十分に浸透した時のプレコート液滴が、当該画素領域に隣接する他の画素領域に到達しない濃度値に決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、吐出口から第1液滴を吐出するに先だって、第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を記録媒体に吐出する液体吐出装置及びプログラムに関する。
用紙に形成されるドットのにじみを低減するために、ドットが形成される箇所に、インク滴に先だって、インク中の色素成分を凝集又は析出させる前処理液を吐出するライン式のインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−265324号公報
前処理液を吐出するノズル同士が、用紙の搬送方向に直交する主走査方向に関して互いに隣接し、且つ、搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されている場合、用紙上において搬送方向に同じ位置に配置されていると共に主走査方向に印刷解像度で互いに隣接する2つの画素間において、前処理液が吐出されるタイミングが互いに異なる。このとき、画素に対して先に吐出された前処理液が、当該画素に隣接する画素にまで染み出すことによって、後に吐出された前処理液が、用紙に着弾する際に、先に吐出された前処理液の染み出した部分と重なり合うことがある。このとき、この重なり合った部分では、後に吐出された前処理液が、用紙に十分に染み込まずに、液層状態で留まりやすいので、吐出されたインクが前処理液上に着弾したとき、インクが所望の大きさよりも小さなドットを形成し、この小さなドットの濃度が高くなるので、印刷画像においてスジや濃度ムラが発生する。これにより、印刷品質が低下する。
本発明の目的は、記録画像におけるスジや濃度ムラが発生し難い液体吐出装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を形成する第1液体を吐出するための複数の第1吐出口が形成された第1液体吐出ヘッドと、前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口を有するとともに、前記搬送方向に関して前記第1液体吐出ヘッドよりも上流に設けられた第2液体吐出ヘッドと、前記第1及び第2液体吐出ヘッド並びに前記搬送機構を制御する制御手段とを備えている。前記第2液体吐出ヘッドの前記複数の第2吐出口は、前記搬送方向に直交する直交方向に並び、且つ、前記複数の第2吐出口の少なくとも一部が前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されている。前記制御手段は、記録媒体上を前記搬送方向及び前記直交方向に沿って区画する画像の解像度に対応する複数の単位領域のうち、前記搬送方向の位置が同じで且つ前記直交方向に隣り合う2つの前記単位領域に対して、前記直交方向に隣り合って配置され、前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置された2つの前記第2吐出口からなる第2吐出口組から前記第2液体が吐出されるとき、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ先に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が着弾時及び着弾後に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない第1所定量以下になるように、且つ、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ後に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が少なくとも着弾時に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない前記第1所定量より大きい第2所定量以下になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御する。
本発明のプログラムは、記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構、記録媒体に画像を形成する第1液体を吐出するための複数の第1吐出口が形成された第1液体吐出ヘッド、及び、前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口を有するとともに、前記搬送方向に関して前記第1液体吐出ヘッドよりも上流に設けられた第2液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置に係る前記第1及び第2液体吐出ヘッド並びに前記搬送機構を制御する制御手段としてコンピュータを機能させ、前記第2液体吐出ヘッドの前記複数の第2吐出口は、前記搬送方向に直交する直交方向に並び、且つ、前記複数の第2吐出口の少なくとも一部が前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されており、記録媒体上を前記搬送方向及び前記直交方向に沿って区画する画像の解像度に対応する複数の単位領域のうち、前記搬送方向の位置が同じで且つ前記直交方向に隣り合う2つの前記単位領域に対して、前記直交方向に隣り合って配置され、前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置された2つの前記第2吐出口からなる第2吐出口組から前記第2液体が吐出されるとき、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ先に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が着弾時及び着弾後に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない第1所定量以下になるように、且つ、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ後に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が少なくとも着弾時に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない前記第1所定量より大きい第2所定量以下になるように前記制御手段を機能させる。
本発明によると、第2吐出口組の第2吐出口から先に吐出される第2液体が、着弾時及び着弾後(後に吐出された第2液滴が単位領域に着弾する時以降)に吐出先の単位領域に隣接する他の単位領域に到達することなく、且つ、第2吐出口組の第2吐出口から後に吐出される第2液体が、単位領域への少なくとも着弾時に単位領域に隣接する他の単位領域に到達することがない。このため、記録媒体において、第2吐出口組の一方の第2吐出口から先に吐出された第2液体に、他方の第2吐出口から後に吐出された第2液体が重なり合うのを抑制することができる。これにより、どちらの第2吐出口から吐出された第2液体も記録媒体に十分に染み込んで所望の範囲に広がり、液層状態で留まった第2液体の領域が少なくなるので、吐出された第1液体が第2液体上に着弾したとき、第1液体が所望の大きさ及び濃度のドットを形成する。したがって、記録画像におけるスジや濃度ムラが発生し難くなり、画像品質が低下するのを抑制することができる。
本発明において、前記制御手段は、前記2つの単位領域に対して前記第2吐出口組から前記第2液体が吐出されるとき、当該第2吐出口組の各第2吐出口から前記2つの単位領域へ吐出される前記第2液体の量のそれぞれを、前記第1所定量以下になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することが好ましい。これによると、記録媒体において、第2吐出口組の一方の第2吐出口から先に吐出された第2液体に、他方の第2吐出口から後に吐出された第2液体が重なり合うのをさらに抑制することができる。
また、本発明において、前記制御手段は、全ての前記第2吐出口から吐出される前記第2液体の量を、前記第1所定量以下になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することが好ましい。これによると、記録媒体において、各第2吐出口から吐出された第2液体同士が重なり合うのを抑制することができる。
このとき、前記制御手段は、1つの前記単位領域当りに前記複数の第2吐出口から吐出される前記第2液体の量が一定になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することがより好ましい。これによると、第2液体の吐出に関する演算処理を低減することができる。
さらに、本発明において、前記制御手段は、前記第2吐出口から吐出される前記第2液体の量を、対応する前記単位領域に吐出される前記第1液体の量に比例するように、且つ、前記第1所定量を超えないように前記第2液体吐出ヘッドを制御することが好ましい。これによると、吐出する第2液体の量が、第1所定量以下の範囲において、第1液体の量に応じた量となるため、第2液体の消費量を低減することができる。
加えて、本発明においては、前記直交方向に隣り合う全ての前記第2吐出口同士が、前記搬送方向に互いに異なる位置に配置されていてもよい。これによると、吐出口の製造上、直交方向の吐出口間隔を小さくして前記直交方向の解像度を高くすることができる。
または、前記複数の第2吐出口が、前記搬送方向に同じ位置に配置されており且つ前記直交方向に連続する複数の前記第2吐出口からなる複数の第2吐出口群から構成されており、前記直交方向に隣り合う前記第2吐出口群は、互いに前記搬送方向に互いに異なる位置に配置されていてもよい。これによると、第2吐出口群を組み合わせて第2液体吐出ヘッドを構成できるので、第2液体吐出ヘッドの製造が容易になる。
本発明によると、第2吐出口組の第2吐出口から先に吐出される第2液体が、吐出先の単位領域に隣接する他の単位領域に到達することなく、且つ、第2吐出口組の第2吐出口から後に吐出される第2液体が、単位領域の着弾時に単位領域に隣接する他の単位領域に到達することがない。このため、記録媒体において、第2吐出口組の一方の第2吐出口から先に吐出された第2液体に、他方の第2吐出口から後に吐出された第2液体が重なり合うのを抑制することができる。これにより、どちらの第2吐出口から吐出された第2液体も記録媒体に十分に染み込んで所望の範囲に広がり、液層状態で留まった第2液体の領域が少なくなるので、吐出された第1液体が第2液体上に着弾したとき、第1液体が所望の大きさ及び濃度のドットを形成する。したがって、記録画像におけるスジや濃度ムラが発生し難くなり、画像品質が低下するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるインクジェットプリンタの概略側面図である。 図1に示すインクジェットヘッドの吐出面を示す平面図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図2に示す吐出口から吐出されたプレコート液滴が用紙の画素領域に着弾したときのプレコート液の状態と、画素領域に十分浸透した後のプレコート液の状態とを示した図である。 図3に示すプレコート濃度値決定部の機能を説明するための図である。 図1に示すインクジェットプリンタの印刷動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る変形例を説明するための図である。 本発明に係る第2実施形態の制御装置の機能ブロック図である。 本発明に係るインクジェットヘッドの吐出面を示す平面図である。 図9に示すプレコート濃度値決定部の機能を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、図1右方から左方に向かって用紙Pを搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニット20によって搬送された用紙Pに、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のインク滴をそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1と、各インクの色素成分を凝集又は析出させるプレコート液(Pre)の液滴を吐出するプレコートヘッド2と、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置16とを有している。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。また、顔料インクに対しては顔料色素を凝集させるプレコート液が使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させるプレコート液が使用される。プレコート液の材料は、カチオン系高分子やマグネシウム塩等の多価金属塩を含有する液体等、適宜に選択可能である。かかるプレコート液があらかじめ塗布された用紙Pの領域にインクが着弾すると、多価金属塩等がインクの着色剤である染料又は顔料に作用して、不溶性又は難溶性の金属複合体等が凝集又は析出により形成される。その結果、付着したインクの用紙P内への浸透度が低下し、インクを用紙P上に定着しやすくなる。
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータから駆動力が与えられることで図1中反時計回りに回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト8の外周面には、弱粘着性のシリコン層が形成されており、載置された用紙Pを保持する。搬送ベルト8の外周面に載置された用紙Pは、図1左方へと搬送される。4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する下流側には、剥離プレート13が配置されている。搬送方向に搬送された用紙Pは、プレコートヘッド2及び4つのインクジェットヘッド1の下方を順に通過した後に、剥離プレート13によって、搬送ベルト8の搬送面から剥離されると共に、搬送ベルト8の図中左方に配置された排紙トレイ14に排出される。プラテン10は、4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2に対向配置され、搬送ベルト8の上側ループを内側から支える。これにより、搬送ベルト8の外周面と4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の吐出面との間には、画像形成に適した所定の間隙が形成される。
4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2は、同一構造を有しており、それぞれ主走査方向に沿って延在し、副走査方向には互いに平行に配置されている。プレコートヘッド2は、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する上流側に配置されている。各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の下面は、複数の吐出口108a、108b(図2参照)が配列された吐出面となっている。すなわち、インクジェットプリンタ101は、主走査方向にインク滴が吐出される複数の吐出口108a、108bが配列されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。
搬送ベルト8の上側ループの外周面と各吐出面とが対向しつつ平行となっている。搬送ベルト8によって搬送されてきた用紙Pは、プレコートヘッド2のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面における画像が形成される領域にプレコート液が塗布されるように、プレコートヘッド2からプレコート液滴が吐出される。その後、当該用紙Pが、4つのインクジェットヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面におけるプレコート液が塗布された領域に、各インクジェットヘッド1から各色のインク滴が順に吐出される。これにより、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。このとき、用紙P上に塗布されたプレコート液上にインク滴が着弾すると、プレコート液がインク滴の色素成分を凝集又は析出させるため、用紙Pにおけるインクにじみが防止される。
次に、インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2について詳細に説明する。なお、プレコートヘッド2は、インクジェットヘッド1と実質的に同じ構造を有しているため、説明を省略する。上述したように、インクジェットヘッド1の下面が、吐出口108a、108bが形成された吐出面となっている。図2に示すように、吐出面においては、複数の吐出口108a、108bが、主走査方向に沿って600dpiの間隔で千鳥状に配置されている。言い換えると、主走査方向に隣り合う全ての吐出口108a、108b同士が、副走査方向に互いに異なる位置に配置されている。このとき、主走査方向に配列された複数の吐出口108aが、主走査方向に配列された複数の吐出口108bよりも、副走査方向に関する上流側に位置している。このため、搬送された用紙Pに対して画像が形成される際、吐出口108aから吐出されたインク滴が用紙Pに着弾した後に、吐出口108bから吐出されたインク滴が用紙Pに着弾する。
次に、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図3に示すように、制御装置16は、インクジェットプリンタ101全体を制御するものであり、搬送制御部45と、画像データ記憶部41と、ヘッド制御部42と、プレコート濃度値決定部43とを有している。
搬送制御部45は、用紙Pが搬送方向に沿って搬送されるように搬送ユニット20の搬送モータを制御する。画像データ記憶部41は、用紙Pに印刷される画像に係る画像データを記憶している。画像データは、用紙P上を搬送方向及び主走査方向(搬送方向に直交する直交方向)に沿って区画する画像の解像度に対応する複数の画素(単位領域)のそれぞれについて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクに係る濃度値を有している。濃度値は、吐出無し、小滴、中滴、大滴及び特大滴に対応する5値に量子化されている。それぞれの濃度値の大きさは、吐出無しに対応する値<小滴に対応する値<中滴に対応する値<大滴に対応する値<特大滴に対応する値となっている。なお、濃度値が大きいほどヘッドから吐出されるインク量が大きくなる。
図4に示すように、小滴、中滴及び大滴のインク滴(以下、プレコート液滴も同様)は、用紙Pの画素を画定する画素領域に着弾した時に、当該画素領域に隣接する他の画素領域に到達しないインク量(第2所定量以下の量)となっており、特大滴のインク滴は、他の画素領域に到達しないインク量を超えるインク量(第2所定量を超える量)となっている。また、小滴及び中滴のインク滴は、着弾後に画素領域に十分に浸透したとしても、当該画素領域に隣接する他の画素領域に到達しないインク量(第1所定量以下の量)となっており、大滴及び特大滴のインク滴は、他の画素領域に到達しないインク量を超えるインク量(第1所定量を超える量)となっている。
図3に戻って、プレコート濃度値決定部43は、画像データから各画素に係るプレコート液に係る濃度値を決定する。以下、具体的に説明する。プレコート濃度値決定部43は、画像データから、各画素について、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクの濃度値のうち、最大の濃度値(以下、最大インク濃度値と称す)を抽出する。そして、プレコート濃度値決定部43は、主走査方向に配列された複数の画素からなる画素列のうち、搬送方向に関して偶数番目に現れる各画素列の各画素に係るプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が特大滴に係る濃度値であれば大滴の濃度値に、小滴、中滴及び大滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する。これにより、偶数番目に現れる各画素列に係る各画素のプレコート液の濃度値が、大滴の濃度値を超えない範囲で、当該画素の最大インク濃度値に比例する。
また、プレコート濃度値決定部43は、搬送方向に関して奇数番目に現れる各画素列について、主走査方向に互いに隣接する2つの画素から成る複数の画素組を画定する。上述したように、主走査方向に関して、吐出口108a、108bが交互に配列されているため、図5に示すように、画素組の一方の画素が吐出口108aに対応しており、他方の画素が吐出口108bに対応している。プレコート濃度値決定部43は、画素組の各画素に対応する吐出口108a及び吐出口108bを、当該画素組に関連付けられた吐出口組61とする。
プレコート濃度値決定部43は、画素組において、後にプレコート液が吐出される、つまり、吐出口108bからプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が特大滴に係る濃度値であれば大滴の濃度値に、小滴、中滴及び大滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する。また、プレコート濃度値決定部43は、先にプレコート液が吐出される、つまり、吐出口108aからプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が大滴及び特大滴に係る濃度値であれば中滴の濃度値に、小滴及び中滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する。これにより、奇数番目に現れる各画素列に係る画素組における、先にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値が、中滴の濃度値を超えない範囲で、当該画素の最大インク濃度値に比例し、後にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値が、大滴の濃度値を超えない範囲で、当該画素の最大インク濃度値に比例する。
このように、搬送方向に関して奇数番目に現れる画素列についてのみ、各画素組における、先に吐出される画素のプレコート液の濃度値が、中滴の濃度値以下となるため、プレコート液の濃度値が小さい画素同士が搬送方向に互いに隣接することで発生し得る周期的な濃度ムラ(搬送方向の延びるスジ等)を抑制できる。なお、奇数番目に現れる画素列に関する濃度値決定処理と、偶数番目に現れる画素列に関する濃度値決定処理とが入れ替わってもよい。また、奇数番目に現れる画素列に関する濃度値決定処理を、奇数番目に現れる画素列のみならず偶数番目に現れる画素列について行ってもよい。この場合には画像により、上記周期的な濃度ムラが発生する可能性があるものの、上記周期的な濃度ムラは画素組において処理液が重なることで発生する濃度ムラよりも画像悪化の程度は低い。また、このとき、各画素組における、先に吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係るインクの濃度値に係わらず一定の濃度値(例えば、中滴の濃度値)にしてもよい。
図3に戻って、ヘッド制御部42は、プレコート濃度値決定部43が各画素のプレコート液の濃度値を決定した後に、決定した濃度値に基づいて、吐出口108a、108bからプレコート液滴が所定のタイミングで吐出されるように、プレコートヘッド2を制御すると共に、画像データに基づいて、吐出口108a、108bからインク滴が所定のタイミングで吐出されるように、各インクジェットヘッド1を制御する。
次に、インクジェットプリンタ101の印刷動作について説明する。図6に示すように、インクジェットプリンタ101が、上位のコンピュータから画像データと共に印刷指令を受信すると、受信した画像データが画像データ記憶部41に記憶される(S101)。プレコート濃度値決定部43が、画像データから、各画素について、当該画素が有するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクの濃度値のうち、最大の濃度値である最大インク濃度値を抽出する(S102)。そして、プレコート濃度値決定部43が、搬送方向に関して偶数番目に現れる各画素列の各画素に係るプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が特大滴に係る濃度値であれば大滴の濃度値に、小滴、中滴及び大滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する。(S103)。
プレコート濃度値決定部43が、搬送方向に沿って奇数番目に現れる各画素列について画素組を画定する(S104)。さらに、プレコート濃度値決定部43は、画素組において、後にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が特大滴に係る濃度値であれば大滴の濃度値に、小滴、中滴及び大滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定し、先にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が大滴及び特大滴に係る濃度値であれば中滴の濃度値に、小滴及び中滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する(S105)。
ヘッド制御部42が、プレコート濃度値決定部43によって補正された画像データに基づいて、プレコート液及びインク滴が用紙Pに吐出されるように、プレコートヘッド2及び各インクジェットヘッド1を制御する(S106)。以上で印刷動作が完了し、図6に示すフローチャートを終了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、奇数番目に現れる画素列に係る画素組について、一方の画素に中滴以下のプレコート液滴が先に吐出されるため、吐出されたプレコート液滴が着弾時及び着弾後に当該画素に隣接する他の画素に到達することなく、且つ、他方の画素に大滴以下のプレコート液滴が吐出されるため、吐出されたプレコート液滴が当該画素に着弾した時に当該画素に隣接する他の画素に到達することがない。このため、用紙Pにおいて、吐出口108aから先に吐出されたプレコート液に、吐出口108bから後に吐出されたプレコート液が重なり合うのを抑制することができる。これにより、どちらの吐出口108a、108bから吐出されたプレコート液も用紙Pに十分に染み込んで所望の範囲に広がり、液層状態で留まったプレコート液の領域が少なくなるので、吐出されたインク滴がプレコート液上に着弾したとき、インクが所望の大きさ及び濃度のドットを形成する。したがって、印刷画像におけるスジや濃度ムラが発生し難くなり、画像品質が低下するのを抑制することができる。
また、搬送方向に沿って奇数番目に現れる各画素列について、プレコートヘッド2の吐出口108aから吐出されるプレコート液滴の量が、中滴以下の範囲において、インクの量に応じた量となっているため、プレコート液の消費量を低減することができる。
加えて、主走査方向に隣り合う全ての吐出口108a、108b同士が、副走査方向に互いに異なる位置に配置されているため、吐出口の製造上、主走査方向の吐出口間隔を小さくして解像度を高くすることができる。
<変形例>
本実施形態においては、プレコート濃度値決定部43が、搬送方向に関して奇数番目に現れる画素列についてのみ、各画素組における、先にプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が大滴及び特大滴に係る濃度値であれば中滴の濃度値に、小滴及び中滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する構成であるが、図7に示すように、プレコート濃度値決定部43が、最大インク濃度値が0以外の各画素に係るプレコート液の濃度値を、全て中滴の濃度値に決定する構成であってもよい。
これによると、各吐出口108a、108bから吐出されるプレコート液滴が、画素の着弾時及び着弾後に当該画素に隣接する他の画素に到達することないため、用紙Pにおいて、吐出口108aから先に吐出されたプレコート液に、吐出口108bから後に吐出されたプレコート液が重なり合うのを確実に抑制することができる。また、各画素のプレコート液の濃度値が一定であるため、濃度値決定に係る演算処理を低減することができる。なお、プレコート濃度値決定部43が、最大インク濃度値が0以外の各画素に係るプレコート液の濃度値を、全て小滴の濃度値に決定する構成であってもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同様の部材及び機能部については、第1実施形態と同一の符号を付して、その説明を省略する。図8に示すように、第2実施形態に係るインクジェットプリンタが有する制御装置116は、搬送制御部45と、画像データ記憶部41と、ヘッド制御部42と、評価値算出部143と、プレコート濃度値補正部144とを有している。
評価値算出部143は、搬送方向に関して奇数番目(偶数番目であってもよい)に現れる各画素列について、主走査方向に互いに隣接する2つの画素から成る複数の画素組を画定する。また、評価値算出部143は、画像データから、各画素について、最大インク濃度値を抽出し、抽出した最大インク濃度値を当該画素のプレコート液の濃度値に仮決定する。
そして、評価値算出部143は、画定した画素組において、先のプレコート液滴が吐出される画素に係る仮決定されたプレコート液の濃度値が大滴以上の濃度値であれば、当該画素組の各画素に形成されるプレコートドット51a、51b同士が重なり合う面積を、当該画素組に係る評価値として算出する。具体的には、評価値算出部143は、画素組において、先に吐出口108aから吐出されたプレコート液が用紙Pに着弾してから後に吐出口108bから吐出されたプレコート液が用紙Pに着弾するまでの経過時間を取得する。この経過時間は、吐出口108aから吐出口108bまでの搬送方向に関する距離を用紙Pが移動する時間に相当する。用紙Pに着弾したプレコート液が完全に用紙Pに染み込むまでの期間においては、経過時間が長くなるに連れて、用紙Pに着弾したプレコート液が用紙Pに染み込んでプレコートドット51aの面積が大きくなる。評価値算出部143は、プレコート液の濃度値及び経過時間と、プレコートドットの面積とが関連付けられたテーブルを有している。評価値算出部143は、このテーブルを参照することによって、当該画素組の各画素に係る仮決定されたプレコート液の濃度値及び経過時間から、プレコートドット51a、51bの面積を得る。評価値算出部143は、プレコートドット51a、51bの面積及び位置から、プレコートドット51a、51b同士が重なり合う面積を評価値として算出する。なお、評価値算出部143が、画素組に係る各画素のプレコート液の濃度値及び経過時間と、評価値とが関連付けられたテーブルから直に評価値を得る構成であってもよい。
プレコート濃度値補正部144は、評価値算出部143が仮決定したプレコート液に関する濃度値の補正処理を行う。補正処理が開始されると、プレコート濃度値補正部144は、評価値算出部143が算出した評価値が所定値以上の場合、当該評価値、つまり、プレコートドット51a、51b同士が重なり合う面積が所定値未満になるように、当該評価値に関する画素組において、先に吐出口108aからプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を低減する。例えば、大滴の濃度値を中滴の濃度値以下に低減する(図5参照)。
上述した補正処理は、搬送方向に関して奇数番目に現れる画素列についてのみ行われるため、プレコート液に係る濃度値が低減された画素同士が搬送方向に互いに隣接することがない。これにより、プレコート液が不足する領域が、搬送方向に沿って連続するのが抑制される。
本実施形態のインクジェットプリンタによると、プレコートヘッド2に係る吐出口組61の吐出口108aから先に吐出されるプレコート液滴が、着弾時及び着弾後に吐出先の画素に隣接する他の画素に到達することなく、且つ、吐出口108bから後に吐出されるプレコート液滴が、画素の着弾時に当該画素に隣接する他の画素に到達することないため、用紙Pにおいて、吐出口108aから先に吐出されたプレコート液に、吐出口108bから後に吐出されたプレコート液が重なり合うのを抑制することができる。
本実施形態においては、プレコート濃度値補正部144が、搬送方向に関して奇数番目に現れる各画素列に属する画素についてのみ、プレコート液に係る濃度値を低減する補正処理を行う構成であるが、搬送方向に関して偶数番目に現れる画素列の各画素組における、吐出口108bから後にプレコート液が吐出される画素に係るプレコート液の濃度値を低減する補正処理をさらに行ってもよい。これにより、後に吐出されたプレコート液が先に吐出されたプレコート液と重なり合うことをさらに防止することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同様の部材及び機能部については、第1実施形態と同一の符号を付して、その説明を省略する。図9に示すように、プレコートヘッド302の吐出面に、主走査方向に600dpiの間隔で配列された複数の吐出口108c、108dから構成される4つの吐出口群が、主走査方向に沿って千鳥状に配置されている。このとき、副走査方向に関する上流側に位置する吐出群が吐出口108cで構成されており、下流側に位置する吐出群が吐出口108dで構成されている。このため、搬送された用紙Pに対して画像が形成される際、吐出口108cから吐出されたインク滴が用紙Pに着弾した後に、吐出口108dから吐出されたインク滴が用紙Pに着弾する。
図10に示すように、プレコート濃度値決定部43は、画像データから、各画素について、最大インク濃度値を抽出する。また、プレコート濃度値決定部43は、搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されていると共に主走査方向に関して互いに隣接する2つの吐出口108c、108dを吐出口組361として画定する。そして、プレコート濃度値決定部43は、画定した吐出口組361の各吐出口108c、108dに対応する2つの画素で構成される各画素組について、後にプレコート液が吐出される、つまり、吐出口108dからプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が特大滴に係る濃度値であれば大滴の濃度値に、小滴、中滴及び大滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する。また、プレコート濃度値決定部43は、先にプレコート液が吐出される、つまり、吐出口108cからプレコート液が吐出される画素のプレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が大滴及び特大滴に係る濃度値であれば中滴の濃度値に、小滴及び中滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する。
また、プレコート濃度値決定部43は、画素組に属さない画素に係るプレコート液の濃度値を、抽出した濃度値が特大滴に係る濃度値であれば大滴の濃度値に、抽出した濃度値が特大滴に係る濃度値以外の濃度値であれば当該抽出した濃度値に決定する。
本実施形態のインクジェットプリンタによると、プレコートヘッド2に係る吐出口組61の吐出口108cから先に吐出されるプレコート液滴が、着弾時及び着弾後に吐出先の画素に隣接する他の画素に到達することなく、且つ、吐出口108dから後に吐出されるプレコート液滴が、画素への着弾時に当該画素に隣接する他の画素に到達することないため、用紙Pにおいて、吐出口108cから先に吐出されたプレコート液に、吐出口108dから後に吐出されたプレコート液が重なり合うのを抑制することができる。
また、プレコートヘッド302が、複数の吐出口群が組み合わされた簡素な流路構造を有しているため、プレコートヘッド302の製造が容易になる。
<変形例>
本実施形態においては、画素組に係る先のプレコート液滴が吐出される画素についてのみ、プレコート液の濃度値を、当該画素に係る最大インク濃度値が大滴及び特大滴に係る濃度値であれば中滴の濃度値に、小滴及び中滴の濃度値であればそのまま当該最大インク濃度値に決定する構成であるが、プレコート濃度値決定部43が、画素組に係る後のプレコート液滴が吐出される画素についても、同様にプレコート液の濃度値を決定してもよいし、画素組を除く他の画素についても、同様にプレコート液の濃度値を決定してもよい。また、プレコート濃度値決定部43が、最大インク濃度値が0以外の各画素に係るプレコート液の濃度値を、全て中滴の濃度値に決定する構成であってもよい。
これによると、各吐出口108c、108dから吐出されるプレコート液滴が、画素の着弾時及び着弾後に当該画素に隣接する他の画素に到達することないため、用紙Pにおいて、吐出口108cから先に吐出されたプレコート液に、吐出口108dから後に吐出されたプレコート液が重なり合うのを確実に抑制することができる。また、各画素のプレコート液の濃度値が一定であるため、濃度値決定に係る演算処理を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の各実施形態では、インクジェットヘッド1がインク滴を吐出し、プレコートヘッド2がプレコート液滴を吐出する構成であるが、1つのインクジェットヘッドが複数の色のインク滴及びプレコート液滴を吐出する構成であってもよい。また、上述の各実施形態では、プレコート濃度値決定部43がイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクの最大インク濃度値に基づいてプレコート液の濃度値を決定しているが、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクのインク濃度値の合計値に基づいてプレコート液の濃度値を決定してもよい。このように決定することにより、インク量全体とプレコート液とのバランスが保たれ、画素全体の発色性を考慮することが可能となる。
上述の各実施形態では、画素組に係る先にインク滴が吐出される画素に、着弾後に画素領域に十分に浸透したとしても、当該画素領域に隣接する他の画素領域に到達しないインク量である中滴又は小滴のインク滴を吐出する構成であるが、画素組に係る先にインク滴が吐出される画素に、後に吐出されたインク滴が着弾した時に、当該画素領域に隣接する他の画素領域に到達しないインク量のインク滴(例えば、中滴)を吐出する構成であってもよい。
本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。また、ヘッド制御部がプレコートヘッドのアクチュエータユニットや各インクジェットヘッドのアクチュエータユニットを駆動するのではなく、プレコートヘッドヘッド及び各インクジェットヘッドの発熱素子を駆動することでヘッドからプレコート液やインクを吐出することとしてもよい。また、インクへのプレコート液の作用としては、インクとプレコート液が混ざることで化学反応して、インク中の成分(顔料や染料)を凝集又は析出することも含まれる。また、化学反応することなしインク中の成分(顔料や染料)を凝集又は析出することも含まれる。また、一般的に顔料インクに対しては顔料色素を凝集させるプレコート液が使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させるプレコート液が使用されるのは上述の通りであるが、凝集および析出の両方の作用を有してもよい。さらに、コンピュータにインストールされたアプリケーションソフト又はドライバソフトにも本発明は適用可能である。
1 インクジェットヘッド
2、302 プレコートヘッド
16、116 制御装置
41 画像データ記憶部
42 ヘッド制御部
43 プレコート濃度値決定部
45 搬送制御部
51a、51b プレコートドット
61、361 吐出口組
101 インクジェットプリンタ
108a〜108d 吐出口
143 評価値算出部
144 プレコート濃度値補正部

Claims (8)

  1. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、
    記録媒体に画像を形成する第1液体を吐出するための複数の第1吐出口が形成された第1液体吐出ヘッドと、
    前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口を有するとともに、前記搬送方向に関して前記第1液体吐出ヘッドよりも上流に設けられた第2液体吐出ヘッドと、
    前記第1及び第2液体吐出ヘッド並びに前記搬送機構を制御する制御手段とを備えており、
    前記第2液体吐出ヘッドの前記複数の第2吐出口は、前記搬送方向に直交する直交方向に並び、且つ、前記複数の第2吐出口の少なくとも一部が前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されており、
    前記制御手段は、記録媒体上を前記搬送方向及び前記直交方向に沿って区画する画像の解像度に対応する複数の単位領域のうち、前記搬送方向の位置が同じで且つ前記直交方向に隣り合う2つの前記単位領域に対して、前記直交方向に隣り合って配置され、前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置された2つの前記第2吐出口からなる第2吐出口組から前記第2液体が吐出されるとき、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ先に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が着弾時及び着弾後に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない第1所定量以下になるように、且つ、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ後に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が少なくとも着弾時に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない前記第1所定量より大きい第2所定量以下になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記2つの単位領域に対して前記第2吐出口組から前記第2液体が吐出されるとき、当該第2吐出口組の各第2吐出口から前記2つの単位領域へ吐出される前記第2液体の量のそれぞれを、前記第1所定量以下になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御手段は、全ての前記第2吐出口から吐出される前記第2液体の量を、前記第1所定量以下になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、1つの前記単位領域当りに前記複数の第2吐出口から吐出される前記第2液体の量が一定になるように前記第2液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2吐出口から吐出される前記第2液体の量を、対応する前記単位領域に吐出される前記第1液体の量に比例するように、且つ、前記第1所定量を超えないように前記第2液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記直交方向に隣り合う全ての前記第2吐出口同士が、前記搬送方向に互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記複数の第2吐出口が、前記搬送方向に同じ位置に配置されており且つ前記直交方向に連続する複数の前記第2吐出口からなる複数の第2吐出口群から構成されており、
    前記直交方向に隣り合う前記第2吐出口群は、互いに前記搬送方向に互いに異なる位置に配置されていることを特徴する請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構、記録媒体に画像を形成する第1液体を吐出するための複数の第1吐出口が形成された第1液体吐出ヘッド、及び、前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための複数の第2吐出口を有するとともに、前記搬送方向に関して前記第1液体吐出ヘッドよりも上流に設けられた第2液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置に係る前記第1及び第2液体吐出ヘッド並びに前記搬送機構を制御する制御手段としてコンピュータを機能させ、
    前記第2液体吐出ヘッドの前記複数の第2吐出口は、前記搬送方向に直交する直交方向に並び、且つ、前記複数の第2吐出口の少なくとも一部が前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置されており、
    記録媒体上を前記搬送方向及び前記直交方向に沿って区画する画像の解像度に対応する複数の単位領域のうち、前記搬送方向の位置が同じで且つ前記直交方向に隣り合う2つの前記単位領域に対して、前記直交方向に隣り合って配置され、前記搬送方向に関して互いに異なる位置に配置された2つの前記第2吐出口からなる第2吐出口組から前記第2液体が吐出されるとき、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ先に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が着弾時及び着弾後に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない第1所定量以下になるように、且つ、当該第2吐出口組から前記2つの単位領域へ後に吐出される前記第2液体の量が、前記単位領域に吐出された前記第2液体が少なくとも着弾時に当該単位領域に隣接する他の前記単位領域に到達しない前記第1所定量より大きい第2所定量以下になるように前記制御手段を機能させることを特徴とするプログラム。
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