JP5332877B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体を送り方向下流側へ送る第1ローラーと、該第1ローラーより送り方向下流側に設けられ、被記録媒体を送る第2ローラーと、該第2ローラーより送り方向下流側に設けられ、被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、前記第1ローラーおよび前記第2ローラーを制御する制御手段と、を備えた記録装置、および該記録装置における被記録媒体の送り方法に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、第1ローラーとしての給紙ローラーと、第2ローラーとしての搬送駆動ローラーと、記録ヘッドと、制御手段と、を備えていた。このうち、前記給紙ローラーは、被記録媒体の一例である用紙を送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、前記搬送駆動ローラーは、前記給紙ローラーから送られた用紙をさらに下流側へ送ることができるように設けられていた。
またさらに、前記記録ヘッドは、前記搬送駆動ローラーより送り方向下流側に設けられ、送られた用紙に対して記録することができるように構成されていた。また、前記制御手段は、前記給紙ローラーおよび前記搬送駆動ローラーの駆動方向および駆動速度を制御することができるように構成されていた。具体的には、前記給紙ローラーによって用紙の先端側を送り方向下流側へ送り、前記搬送駆動ローラーの挟圧する箇所である所謂、ニップラインに用紙の先端を突当てるように制御していた。
そして、前記給紙ローラーと前記搬送駆動ローラーとの間において、用紙を撓ませることにより、用紙の先端を前記搬送駆動ローラーのニップラインに押し当てて、用紙の先端の一辺の姿勢をニップラインに倣わせていた。これにより、用紙の先端側の姿勢を送り方向に対して傾きのない姿勢に正すことができた。所謂、スキュー取りである。
その後、前記給紙ローラーおよび前記搬送駆動ローラーを正転駆動させ、スキュー取りした用紙を前記記録ヘッドへ送るように制御されていた。
ところが、前記給紙ローラーが用紙を送る送り速度V1と、前記搬送駆動ローラーが用紙を送る送り速度V2とを全く同一速度にするのは、誤差が生じるため非常に困難である。ここで、送り速度とは、ローラーによって用紙が単位時間当りに送られる距離(送り量)をいう。
そして、スキュー取り直後の状態では、前記給紙ローラーと前記搬送駆動ローラーとの間において、用紙に撓みが生じている。そこで、該撓みを減少させるべく、前記搬送駆動ローラーの送り速度V2を、前記給紙ローラーの送り速度V1より僅かに速くするように制御することが考えられる。
しかしながら、前記給紙ローラーおよび前記搬送駆動ローラーによって用紙を送り方向下流側へ送り、記録を実行している最中において、前記給紙ローラーと前記搬送駆動ローラーとの間における用紙の撓み量が徐々に減少する。そして、該撓み量が無となった場合、前記搬送駆動ローラーに対して、前記給紙ローラーが送り方向上流側へ用紙を引っ張るような負荷である所謂、バックテンションが生じる。係る場合、突発的に負荷の大きさが増加するため、用紙が前記搬送駆動ローラーによって送られる量の精度が低下し、記録品質が低下する虞がある。
また、用紙の撓み量は、進行方向(送り方向)の対する幅方向両側において差がある場合がある。即ち、右側の撓み量と左側の撓み量との間に差がある場合がある。そして、左右の一端側の撓み量が無となった場合、該一端側においてのみ、突発的に負荷の大きさが増加する。この際、撓み量が無となるタイミングが左右で異なるため、左右において異なるタイミングで、負荷の大きさが突発的に増加する。係る場合、幅方向両側において異なるタイミングで突発的な負荷変動が生じることに起因して、記録中において用紙が送り方向に対して傾く虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、記録中における被記録媒体を送り方向下流側へ送る負荷の変動による記録品質を考慮した記録装置および被記録媒体の送り方法を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体を載置する載置部と、前記載置部の前記被記録媒体を給送する給送ローラーと、前記給送ローラーで搬送された前記被記録媒体を送り方向下流側へ送る第1ローラーと、該第1ローラーより送り方向下流側に設けられ、被記録媒体を送る第2ローラーと、該第2ローラーより送り方向下流側に設けられ、被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、前記第1ローラーおよび前記第2ローラーを制御する制御手段と、を備え、該制御手段は、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において被記録媒体を撓ませて該被記録媒体の送り方向下流端の姿勢を前記第2ローラーの姿勢に倣わせるスキュー取りモードと、該スキュー取りモードによって前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において前記被記録媒体が撓んだ状態を該被記録媒体の送り方向上流端が前記第1ローラーを通過するまで維持しながら、該被記録媒体を送り方向下流側の前記記録ヘッドへ送る記録時送りモードと、を有しており、該記録時送りモードは、前記第1ローラーが被記録媒体を単位時間当りに送る速度である送り速度V1が、前記第2ローラーが被記録媒体を単位時間当りに送る速度である送り速度V2より速い関係が成立するものであり、前記第1ローラーは、前記被記録媒体を反転させる中間ローラーであり、前記記録ヘッドで表面を記録された前記被記録媒体を、記録時の送り方向上流側に逆送して、前記第1ローラーに送り反転して、前記被記録媒体の裏面を記録実行可能に構成され、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において、前記被記録媒体の撓んだ箇所と当接することなく前記被記録媒体の撓みを許容する空間が形成され、前記第1ローラーは、被記録媒体の幅方向において、1個設けられており、該第1ローラーの幅は、前記第2ローラーの幅より狭い構成であることを特徴とする。
ここで、「スキュー取り」とは、送り方向に対する被記録媒体(特に被記録媒体の送り方向下流端である先端)の傾いた姿勢を正すことをいう。
本発明の第1の態様によれば、前記記録装置の制御手段は、前記記録時送りモードを有するので、被記録媒体が撓んだ状態を、該被記録媒体の送り方向上流端が前記第1ローラーを通過するまで維持することができる。そして、前記被記録媒体が撓んだ状態を維持しながら、被記録媒体を前記記録ヘッドへ送ることができる。従って、記録中において、被記録媒体を送るための負荷(負担となる仕事)の大きさに急激な変動が生じる虞がない。
具体的には、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間における被記録媒体の撓みの量(以下、撓み量)が減少して無となり、被記録媒体が送り方向上流側の前記第1ローラーによって上流側へ引っ張られるように作用することによる負荷が急激に発生する虞がない。即ち、前記第1ローラーが、被記録媒体を送り方向下流側へ送るときの負荷である所謂、バックテンションとして突発的に作用する虞がない。その結果、被記録媒体の送り精度が低下する虞がないので、記録中において記録品質が低下する虞がない。
また、前記スキュー取りモードによって被記録媒体の送り方向下流端である先端の姿勢を正した際、被記録媒体の幅方向両側において撓み量に差が生じる場合がある。係る場合であっても、両側の撓んだ状態を維持することができる。従って、両側の撓み量が減少し片側のみ撓み量が無となることに起因して、片側のみにおいて突発的に負荷変動が生じる虞がない。
また、前記記録装置の前記記録時送りモードは、前記第1ローラーの送り速度V1が前記第2ローラーの送り速度V2より速い関係が成立する。従って、被記録媒体が撓んだ状態を、該被記録媒体の送り方向上流端が前記第1ローラーを通過するまで確実に維持することができる。そして、前記被記録媒体が撓んだ状態を維持しながら、被記録媒体を前記記録ヘッドへ送ることができる。その結果、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。即ち、記録中において、急激な負荷変動が生じる虞がない。
また、前記第1ローラーは、前記被記録媒体を反転させる中間ローラーであり、前記記録ヘッドで表面を記録された前記被記録媒体を、記録時の送り方向上流側に逆送して、前記第1ローラーに送り反転して、前記被記録媒体の裏面を記録実行可能に構成されるので、両面印刷に好適な構成である。
また、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において、前記被記録媒体の撓んだ箇所と当接することなく前記被記録媒体の撓みを許容する空間が形成されているので、被記録媒体の記録面が、他の部材と接触することにより傷つくことを防止することができる。即ち、前記記録時送りモードにおいて、被記録媒体の撓み量を維持または積極的に増加することによる弊害を無くすことができる。
また、前記第1ローラーは、被記録媒体の幅方向において、1個設けられており、該第1ローラーの幅は、前記第2ローラーの幅より狭い構成であるので、前記第1ローラーは、撓んだ被記録媒体の送り方向上流側である後端側を前記幅方向において狭い範囲で挟圧することができる。従って、前記幅方向において広い範囲で挟圧した場合および複数箇所で挟圧した場合と比較して、被記録媒体の姿勢を容易に変位させることが可能である。
具体的には、被記録媒体の送り方向下流端である先端が前記第2ローラーと当接して該第2ローラーの所謂、ニップラインに倣うとき、被記録媒体の先端の姿勢が変位することに伴って、被記録媒体の後端側の送り方向に対して傾いた姿勢を正すことが可能である。
また、被記録媒体の先端が前記第2ローラーのニップラインに倣ったときに生じる前記幅方向両側における被記録媒体の撓み量の差によって、前記第1ローラーが被記録媒体を挟圧する箇所を支点に、被記録媒体の後端側を回転させるように力が作用する。該力によって、被記録媒体の後端側の送り方向に対して傾いた姿勢を正すことも可能である。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記給送ローラーで搬送された前記被記録媒体あるいは裏面を記録するための前記被記録媒体を分離するリタードローラーを備えることを特徴とする。
本発明に係るプリンターの内部側断面図。 本発明のプリンターの用紙のスキュー取り直前の状態を示す内部側断面図。 本発明のプリンターの用紙のスキュー取り時の状態を示す内部側断面図。 本発明のプリンターの用紙を搬送している状態を示す内部側断面図。 本発明のプリンターの搬送中の用紙の撓み量増加を示す内部側断面図。 本発明の用紙後端が補助ローラーを通過した状態を示す内部側断面図。 (A)(B)は用紙後端側の姿勢が正される原理その一を示す概略平面図。 (A)(B)は用紙後端側の姿勢が正される原理その二を示す概略平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の全体の概略を示す側断面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録媒体へインクを噴射して被記録媒体への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、液体を被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1に示す如く、プリンター1は、載置部10と、給送部20と、搬送部30と、記録部40と、排出部50とを備えている。このうち、載置部10は、プリンター1の下方に配設され、用紙Pを積層することができる用紙トレイ11を有している。また、給送部20は、用紙トレイ11に積層された用紙Pを一枚ずつピックアップして送り方向下流側へ送ることができるように構成されている。
具体的には、給送ローラー21と、第1ローラー対としての送りローラー対27とを有している。このうち、給送ローラー21は、用紙トレイ11に積層された用紙Pと接触して図示しない給送用モーターの動力によって駆動するように構成されている。また、送りローラー対27は、図示しないモーターの動力によって駆動する第1ローラーとしての中間ローラー25と、従動回転する補助ローラー26とを有している。
給送ローラー21によって送られる用紙Pは、先ず、予備分離部22へ送られる。重送された場合は予備分離部22によって給送ローラー21に対して最上位の用紙Pと次位以降の用紙とに分離される。そして、最上位の用紙Pは、さらに送り方向下流側の本分離部23へ送られる。本分離部23は、図示しないモーターの動力によって駆動する中間ローラー25と、回転するために所定の負荷を有するリタードローラー24とを有する。そして、本分離部23まで重送された場合であっても、公知の摩擦係数の関係により中間ローラー25に対して最上位の用紙Pのみが本分離部23を通過することができるように構成されている。
本分離部23を通過した用紙Pは、側視U字型の送り経路に沿って案内され、送りローラー対27を構成する補助ローラー26および中間ローラー25によって、搬送部30へ送られる。
搬送部30は、用紙Pを記録部40へ精度よく搬送することができるように設けられている。具体的には、第2ローラー対としての搬送ローラー対31を備えている。そして、搬送ローラー対31は、動力伝達手段(図示せず)によって搬送用モーター(図示せず)の動力が伝達され駆動する第2ローラーとしての搬送駆動ローラー32と、従動回転する搬送従動ローラー33とを有している。
記録部40は、搬送部30から搬送された用紙Pに対してインクを吐出することにより記録を実行することができるように構成されている。具体的には、キャリッジ41と、記録ヘッド44と、第1ガイドレール部42と、第2ガイドレール部43と、用紙支持部45とを有している。このうち、キャリッジ41は、用紙Pの幅方向X(図1の表裏の方向)に延設された第1ガイドレール部42および第2ガイドレール部43によって案内されながら、図示しないキャリッジ用モーターの動力によって用紙Pの幅方向Xへ往復移動することができるように設けられている。また、記録ヘッド44は、キャリッジ41の鉛直方向下方に設けられ、用紙Pに対してインクを吐出することができるように設けられている。またさらに、用紙支持部45は、記録ヘッド44と対向する位置に設けられ、用紙Pを裏面から支持することができるように構成されている。
排出部50は、記録部40によって記録された用紙Pをプリンター1の外部の排出トレイ(図示せず)に排出することができるように設けられている。具体的には、排出補助ローラー51と、排出ローラー対52とを有している。このうち、排出ローラー対52は、動力伝達手段(図示せず)によって搬送用モーター(図示せず)の動力が伝達され駆動する排出駆動ローラー53と、従動回転する排出従動ローラー54とを有している。
尚、本実施例のプリンター1は、用紙Pの表面を記録した後、記録時の送り方向上流側(Y軸の矢印と逆向き)へ逆送して中間ローラー25を介して側視U字に反転送りして記録時の送り方向下流側へ送ることにより用紙Pを裏面に対して記録を実行することができるように構成されている。
また、本明細書において、Y軸方向は、記録時の用紙Pの送り方向である。また、Z軸方向は、記録ヘッド44と用紙支持部45とが対向する方向である。
図2に示すのは、本発明のプリンターの用紙のスキュー取り直前の状態を示す内部側断面図である。
図2に示す如く、送りローラー対27と搬送ローラー対31との間には、用紙Pの裏面側から用紙Pを搬送ローラー対31へ案内する第1下側案内部58および第2下側案内部59が設けられている。
ここで、用紙Pの裏面とは、記録ヘッド44と対向する面を表面としたときの反対側の面をいう。尚、第2下側案内部59は、第1下側案内部58より送り方向下流側に設けられている。
また、送りローラー対27と搬送ローラー対31との間には、用紙Pの表面側から用紙Pを搬送ローラー対31へ案内する上側案内部57が設けられている。またさらに、上側案内部57より送り方向上流側には、第1下側案内部58と対向する箇所にカバー部材56によって囲まれた空間Sが設けられている。空間Sは、詳しくは後述するように、送りローラー対27と搬送ローラー対31との間における用紙Pの撓みを、用紙Pの撓んだ箇所P3と接触することなく許容することができるように設けられている。また、制御部55は、送りローラー対27の中間ローラー25および搬送ローラー対31の搬送駆動ローラー32の回転方向および回転速度を制御することができるように構成されている。
続いて、送りローラー対27が用紙Pを搬送ローラー対31へ送る際のスキュー取りモードおよびスキュー取り工程としての所謂、スキュー取り動作について説明する。
前述したように、本分離部23を通過した用紙Pは、送りローラー対27によってさらに送り方向下流側へ送られる。具体的には、用紙Pの先端側は、先ず裏面側から第1下側案内部58によって案内されながら下流側へ送られる。
そして、用紙の先端P1が第1下側案内部58を通過すると、用紙の先端P1は、上側案内部57および第2下側案内部59によって案内されながら送られる。
このとき、制御部55は、送りローラー対27の中間ローラー25を図中における時計方向へ正転駆動させることによって用紙Pを送るように構成されている。また、制御部55は、搬送ローラー対31の搬送駆動ローラー32を、図中における反時計方向へ逆転駆動させるように構成されている。
図3に示すのは、本発明のプリンターの用紙のスキュー取り時の状態を示す内部側断面図である。
図3に示す如く、図2に示す状態からさらに用紙Pが送り方向下流側へ送られると、用紙の先端P1が搬送ローラー対31のニップラインN2(図7および図8参照)まで到達する。
ここで、「搬送ローラー対のニップライン」とは、搬送駆動ローラー32と、搬送従動ローラー33とが外接することにより形成される線をいう。搬送ローラー対31は、用紙Pの幅方向Xに延設されているため、ニップラインN2は用紙Pの幅方向Xに形成される。即ち、ニップラインN2の方向は、用紙Pの送り方向Yと直交する。
用紙の先端P1が搬送ローラー対31のニップラインN2に到達すると、搬送駆動ローラー32が逆転駆動しているため、用紙の先端P1は、搬送ローラー対31に挟圧されずにニップラインN2の位置で停止する。このとき、中間ローラー25は正転駆動しているため、送りローラー対27によって用紙Pの後端側は、送り方向下流側へさらに送られる。従って、図3に示す如く、送りローラー対27と、搬送ローラー対31との間において、用紙Pを撓ませて撓んだ箇所P3を形成することができる。撓んだ箇所P3の撓み量をBとする。ここで、「撓み量」とは、用紙Pが撓んでいない状態から変位した量(距離)をいう。
このとき、撓んだ用紙Pにおいて真っ直ぐに戻ろうとする力が作用し、該力によって用紙の先端P1の一辺が搬送ローラー対31のニップラインN2に押し付けられる。これにより、用紙の先端P1の一辺の姿勢を、ニップラインN2の姿勢に倣わせることができる。ここで、前述したように、ニップラインN2の方向は、送り方向Yと直交している。従って、用紙Pの先端側の向きを、送り方向Yに対して傾いていない姿勢に正すことができる。即ち、スキュー取りすることができる。
尚、本実施例では、用紙の先端P1を、逆転駆動させている搬送ローラー対31に突当てる所謂、「逆転突当て方式」によって、用紙の先端P1のスキュー取りを行ったが「スキュー取り」はこの方式に限られるものではない。所謂、「突当て方式」や「食い付き吐き出し方式」でもよい。
ここで、「突当て方式」とは、用紙の先端P1を、停止した状態の搬送ローラー対31に突当てて用紙Pを撓ませ、用紙Pの撓みによって生じる力を利用して用紙の先端P1の一辺をニップラインN2に倣わせることにより、スキュー取りする方式をいう。
また、「食い付き吐き出し方式」とは、用紙Pの先端側を正転駆動している搬送ローラー対31に一度挟圧させて食い付かせる。その後、搬送ローラー対31を逆転駆動させて用紙Pを撓ませながら用紙の先端P1を吐き出すように上流側に逆送りをする。そして、用紙Pの撓みによって生じる力を利用して用紙の先端P1をニップラインN2に倣わせることにより、スキュー取りする方式をいう。
続いて、送りローラー対27および搬送ローラー対31によって用紙Pを記録部40へ送る記録時送りモードおよび記録時送り工程としての搬送動作について説明する。
図4に示すのは、本発明のプリンターの用紙を搬送している状態を示す内部側断面図である。
図4に示す如く、図3に示す状態から制御部55は、搬送駆動ローラー32を図中における時計方向へ正転駆動させる。従って、用紙Pの先端側は、搬送ローラー対31に挟圧されながら送り方向下流側へ送られる。そして、用紙Pは、送りローラー対27および搬送ローラー対31によって送り方向下流側へ送られる。
このとき、用紙の後端P2(図5および図6参照)が送りローラー対27を通過するまでに送りローラー対27と、搬送ローラー対31との間において形成された用紙Pの撓み量Bが無にならないように、制御部55は、中間ローラー25の駆動速度および搬送駆動ローラー32の駆動速度を制御するように構成されている。
ここで、送りローラー対27が用紙Pを送る速度である送り速度をV1、搬送ローラー対31が用紙Pを送る速度である送り速度をV2とする。
係る場合、
送りローラー対27の送り速度V1>搬送ローラー対31の送り速度V2
の関係が成立するように構成されている。
尚、速度差は、極僅かである。また、上記関係は、部材等の精度による誤差を含めた上で成立するように構成されているものとする。即ち、ローラーの径の精度や摩耗による径の変化をも考慮した上で上記関係が成立するものとする。
図5に示すのは、本発明のプリンターの搬送中の用紙の撓み量増加を示す内部側断面図である。
図5に示す如く、図4に示す状態から用紙Pは、送りローラー対27および搬送ローラー対31によってさらに送り方向下流側へ送られる。そして、記録実行工程として、用紙Pにおける搬送ローラー対31より下流側の部分に対して、記録ヘッド44により記録が実行される。
このとき、前述したように、送りローラー対27の送り速度V1は、搬送ローラー対31の送り速度V2より僅かに速いように構成されている。従って、送りローラー対27と搬送ローラー対31との間において、形成された撓み量Bは徐々に増加する。
ここで、前述したように第1下側案内部58と対向する箇所には、空間Sが設けられている。従って、用紙Pの撓み量Bが増加した場合であっても、用紙Pの撓みが形成された箇所P3と、他の部材として例えばカバー部材56とが接触することがない。
その結果、撓み量Bが増加した場合であっても、撓みに起因して用紙Pの表面である記録面において傷が生じる虞がない。即ち、用紙Pの撓み量Bを積極的に増加させることにより生じる弊害はない。
また、送りローラー対27および搬送ローラー対31によって用紙Pを送り方向下流側へ送るとき、用紙の後端P2が送りローラー対27を通過する前に、送りローラー対27と搬送ローラー対31との間において形成された用紙Pの撓み量Bは減少しない。即ち、用紙Pが撓んだ状態を維持することができ、用紙Pの撓み量Bが無となる虞がない。
従って、従来技術のように、記録中において搬送ローラー対31に対して、送りローラー対27が用紙Pの後端側を引っ張るように作用する所謂、バックテンションとして作用する虞がない。即ち、記録中において、搬送ローラー対31が用紙Pを搬送する負荷の大きさが突発的に変動する虞がない。その結果、用紙Pの搬送精度が低下する虞がないので、記録品質が低下する虞がない。
図6に示すのは、本発明の用紙後端が補助ローラーを通過した状態を示す内部側断面図である。
図6に示す如く、図5に示す状態からさらに用紙Pが送り方向下流側へ送られると、用紙の後端P2は、送りローラー対27を通過する。そして、用紙Pは、記録ヘッド44によって記録されながら、搬送ローラー対31および排出ローラー対52によってさらに送り方向下流側へ送られる。
この際、送りローラー対27と、搬送ローラー対31との間において形成された用紙Pの撓み量Bは、搬送ローラー対31によって用紙Pが送られることに従って徐々に減少する。詳しく説明すると、用紙の後端P2は、送りローラー対27を通過する際、用紙Pの撓みによって用紙の後端P2が送りローラー対27のニップラインN1に押し付けられる。
そして、用紙Pの撓み量Bが減少して無になったとき、用紙の後端P2は、送りローラー対27から離間する。即ち、用紙Pの撓み量Bが突然無となるわけではない。従って、用紙の後端P2が送りローラー対27を通過した際、搬送ローラー対31において突発的は負荷の変動は生じない。その結果、用紙Pの撓み量Bが減少する際、用紙Pの搬送精度が低下する虞がないので、記録品質が低下する虞がない。
その後、用紙Pは、排出ローラー対52によって排出される。
尚、用紙Pの後端側に対する記録が完了したとき、前述したように用紙Pを、送り方向上流側へ逆送りして第1下側案内部58の下方を通過させ、中間ローラー25を介して側視U字に反転送りすることが可能である。そして、記録時の送り方向下流側へ送ることにより用紙Pを裏面(先ほど記録した面と反対側の面)に対して記録を実行することができる。
続いて、スキュー取りの際の用紙Pの後端側の姿勢を正すことができる原理について説明する。
図7(A)(B)に示すのは、用紙後端側の姿勢が正される原理「その一」を示す概略平面図である。このうち、図7(A)はスキュー取り直前の状態である。また、図7(B)はスキュー取り直後の状態である。
図7(A)に示す如く、本実施形態の送りローラー対27は、用紙Pの幅方向Xにおいて一つ設けられている。そして、送りローラー対27の幅W1は、搬送ローラー対31の幅W2より狭く構成されている。また、幅方向Xにおける送りローラー対27の位置は、搬送ローラー対31が設けられている範囲の略中央近傍となるように構成されている。
言い換えると、送りローラー対27のニップラインN1は、用紙Pの幅方向Xにおいて一箇所にだけ設けられている。そして、送りローラー対27のニップラインN1の長さは、搬送ローラー対31のニップラインN2の長さより短くなるように構成されている。また、幅方向Xにおける送りローラー対27のニップラインN1の位置は、搬送ローラー対31のニップラインN2が形成される範囲の略中央近傍となるように構成されている。
例えば、図7(A)に示す如く、用紙Pは進行方向向かって左側が先行するように傾いているとする。係る場合、先ず、用紙の先端P1の一辺における左側の角が、搬送ローラー対31に突き当たる。
そして、図7(B)に示す如く、図7(A)に示す状態から送りローラー対27によって用紙Pの後端側が送り方向下流側へ送られると、前述したように、搬送駆動ローラー32は逆転駆動しているので、用紙の先端P1の左側は、搬送ローラー対31に突き当たってニップラインN2で停止する。一方、用紙の先端P1の右側は、送りローラー対27によって送られる。そして、用紙の先端P1の左側に遅れて、搬送ローラー対31に突き当たってニップラインN2で停止する。
このとき、前述したように送りローラー対27の位置が中央近傍であり、送りローラー対27のニップラインN1が短い。そのため、用紙Pの後端側の向きを、ニップラインN1の箇所を支点に図7(B)における反時計方向へ容易に変位させることができる。従って、用紙Pの後端側の姿勢を正すことができる。即ち、給送方向に対して傾いていない状態にすることができる。
その後、前述したように、送りローラー対27と、搬送ローラー対31との間において、鎖線で示す如く用紙Pに撓みP3が形成される。即ち、原理「その一」によると、用紙Pに撓みが形成される前の段階で、用紙Pに後端側の姿勢を正すことができる。
その結果、送りローラー対27と、搬送ローラー対31との間において、鎖線で示す如く用紙Pを撓ませたとき、用紙Pの右側の撓み量B1と、左側の撓み量B2とを略等しくすることができる。即ち、綺麗な撓みを形成することができる。これにより、記録中において、右側および左側における搬送精度の差が生じる虞がない。
尚、送りローラー対27にニップラインN1の長さは短いほどよい。短いほどニップラインN1の箇所を支点として構成しやすく、容易に用紙Pの後端側の姿勢を正すことができるからである。また、送りローラー対27のニップラインN1の位置は、搬送ローラー対31のニップラインN2が形成される範囲の略中央近傍となるように構成したが、極端に偏倚していなければよい。極端に偏倚していなければ、用紙Pの進行方向向かって左側が先行する傾き、および右側が先行する傾きの両方に対応することができるからである。
図8(A)(B)に示すのは、用紙後端側の姿勢が正される原理「その二」を示す概略平面図である。このうち、図8(A)はスキュー取りにおける用紙の先端の突き当て時の状態である。また、図8(B)は図8(A)の直後の状態である。
図8(A)に示す如く、搬送駆動ローラー32が逆転駆動した状態において、送りローラー対27に送られて用紙の先端P1は、搬送ローラー対31に突当てられる。
例えば、図8(A)に示す如く、用紙Pは進行方向向かって左側が先行するように傾いているとする。係る場合、先ず、用紙の先端P1の一辺における左側の角が、搬送ローラー対31に突き当たる。そして、前述したように、送りローラー対27と、搬送ローラー対31との間において、用紙Pを撓ませることにより、用紙の先端P1の一辺を、搬送ローラー対31にニップラインN2に倣わせることができる。
このとき、用紙Pにおける左側の撓み量B2は、右側の撓み量B1より大きい。そのため、用紙Pの撓みによって用紙Pの後端側を送り方向上流側へ押すように作用する力は、右側において作用する力F2より左側において作用する力F1の方が大きい。
従って、図8(B)に示す如く、用紙Pの後端側の向きを、ニップラインN1の箇所を支点に図8(B)における反時計方向へ変位させることができる。従って、用紙Pの後端側の姿勢を正すことができる。即ち、給送方向に対して傾いていない状態にすることができる。そして、左右の撓み量B1、B2を略等しくすることができる。
即ち、原理「その二」によると、用紙Pに撓みが形成された直後の段階で、用紙Pに後端側の姿勢を正すことができる。そして、綺麗な撓みを形成することができる。これにより、記録中において、右側および左側における搬送精度の差が生じる虞がない。
尚、原理「その一」の場合と同様の理由により、送りローラー対27にニップラインN1の長さは短いほどよい。また、送りローラー対27のニップラインN1の位置は、搬送ローラー対31のニップラインN2が形成される範囲の略中央近傍となるように構成したが、極端に偏倚していなければよい。
また、上記実施例では、第1ローラーとしての中間ローラー25を、送りローラー対27として構成したが、必ずしもローラー対とする必要はない。用紙Pと接触して摩擦力によって用紙Pに対して送り方向下流側へ送る力を付与することができればよい。係る場合も同様の効果を得ることができるからである。
同様に、第2ローラーとしての搬送駆動ローラー32を、搬送ローラー対31として構成したが、必ずしもローラー対とする必要はない。用紙Pと接触して摩擦力によって用紙Pに対して送り方向下流側へ送る力を付与することができればよい。係る場合も同様の効果を得ることができるからである。
またさらに、上記実施例では、
送りローラー対27の送り速度V1>搬送ローラー対31の送り速度V2
の関係が成立するように構成したがこれに限られない。用紙の後端P2が送りローラー対27を通過するまでに幅方向Xの両側における撓み量B1、B2が無にならない関係であればよい。上記実施例で「送り速度V1>送り速度V2」としたのは、撓み量Bを増加させることができるからである。即ち、用紙の後端P2が送りローラー対27を通過するまでに用紙Pが撓んだ状態を確実に維持することができるからである。さらに言い換えると、撓み量Bが無になることを確実に防止することができるからである。
さらに、スキュー取り実行直前の送り方向に対する用紙の傾きの程度が一様でなく、前述した原理「その一」および「その二」で用紙の幅方向両側の撓み量B1、B2を略等しくできなかった場合を考慮して「送り速度V1>送り速度V2」とするのがよい。
また、左右の撓み量B1、B2が無にならないように、送りローラー対27と搬送ローラー対31との間であって、用紙の幅方向両側と対向する位置に撓み量B1、B2を検出するセンサー(図示せず)を設けてもよい。係る場合、左右の撓み量B1、B2が減少して無になる前に送りローラー対27の送り速度V1を上げるように制御部55が制御することも可能である。左右の撓み量B1、B2を検出するセンサーは、レバー(図示せず)を用紙の撓んだ箇所P3に接触させる接触式でも、光センサー等の非接触式でもよいのは勿論である。
本実施形態の記録装置の一例であるプリンター1は、被記録媒体の一例である用紙Pを送り方向下流側へ送る第1ローラーとしての中間ローラー25(27)と、中間ローラー25(27)より送り方向下流側に設けられ、用紙Pを送る第2ローラーとしての搬送駆動ローラー32(31)と、搬送駆動ローラー32(31)より送り方向下流側に設けられ、用紙Pに対して記録する記録ヘッド44と、中間ローラー25(27)および搬送駆動ローラー32(31)を制御する制御手段としての制御部55と、を備えている。
そして、制御部55は、中間ローラー25(27)と搬送駆動ローラー32(31)との間において用紙Pを撓ませて該用紙Pの送り方向下流端である用紙の先端P1の姿勢を搬送駆動ローラー32(31)の姿勢に倣わせるスキュー取りモードと、該スキュー取りモードによって中間ローラー25(27)と搬送駆動ローラー32(31)との間において前記用紙Pが撓んだ状態(P3)を該用紙Pの送り方向上流端である用紙の後端P2が中間ローラー25(27)を通過するまで維持しながら、該用紙Pを送り方向下流側の記録ヘッド44へ送る記録時送りモードと、を有することを特徴とする。
また、本実施形態において、制御部55は、中間ローラー25(27)と搬送駆動ローラー32(31)との間において用紙Pを撓ませて該用紙の先端P1の姿勢を搬送駆動ローラー32(31)の姿勢に倣わせるスキュー取りモードと、該スキュー取りモードによって中間ローラー25(27)と搬送駆動ローラー32(31)との間において撓んだ前記用紙Pを、送り方向下流側の記録ヘッド44へ送る記録時送りモードと、を有しており、該記録時送りモードは、中間ローラー25(27)が用紙Pを送る速度である送り速度V1が、搬送駆動ローラー32(31)が用紙Pを送る速度である送り速度V2より速い関係が成立することを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、中間ローラー25(27)と搬送駆動ローラー32(31)との間において、前記用紙Pの撓んだ箇所P3と当接することなく前記用紙Pの撓みを許容する空間Sが形成されていることを特徴とする。
また、本実施形態において、中間ローラー25(27)は、用紙Pの幅方向Xにおいて、1個設けられており、中間ローラー25(27)の幅W1は、搬送駆動ローラー32(31)の幅W2より狭い構成であることを特徴とする。
本実施形態のプリンター1における用紙Pの送り方法は、用紙Pを送り方向下流側へ送る中間ローラー25(27)と、中間ローラー25(27)より送り方向下流側に設けられ用紙Pを送る搬送駆動ローラー32(31)との間において用紙Pを撓ませて該用紙の先端P1の姿勢を搬送駆動ローラー32(31)の姿勢に倣わせるスキュー取り工程と、該スキュー取り工程によって中間ローラー25(27)と搬送駆動ローラー32(31)との間において前記用紙Pが撓んだ状態(P3)を該用紙の後端P2が中間ローラー25(27)を通過するまで維持しながら、該用紙Pを搬送駆動ローラー32(31)より送り方向下流側に設けられた記録ヘッド44へ送る記録時送り工程と、を具備することを特徴とする。
また、本実施形態のプリンター1における用紙Pの送り方法は、用紙Pを送り方向下流側へ送る中間ローラー25(27)と、中間ローラー25(27)より送り方向下流側に設けられ用紙Pを送る搬送駆動ローラー32(31)との間において用紙Pを撓ませて該用紙の先端P1の姿勢を搬送駆動ローラー32(31)の姿勢に倣わせるスキュー取り工程と、中間ローラー25(27)が用紙Pを送る速度である送り速度V1が、搬送駆動ローラー32(31)が用紙Pを送る速度である送り速度V2より速い関係が成立する状態で、前記スキュー取り工程によって撓んだ前記用紙Pを、搬送駆動ローラー32(31)より送り方向下流側に設けられた記録ヘッド44へ送る記録時送り工程と、を具備することを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、10 載置部、11 用紙トレイ、20 給送部、
21 給送ローラー、22 予備分離部、23 本分離部、24 リタードローラー、
25 中間ローラー、26 補助ローラー、27 送りローラー対、30 搬送部、
31 搬送ローラー対、32 搬送駆動ローラー、33 搬送従動ローラー、
40 記録部、41 キャリッジ、42 第1ガイドレール部、
43 第2ガイドレール部、44 記録ヘッド、45 用紙支持部、
50 排出部、51 排出補助ローラー、52 排出ローラー対、
53 排出駆動ローラー、54 排出従動ローラー、55 制御部、56 カバー部材、
57 上側案内部、58 第1下側案内部、59 第2下側案内部、
B 用紙の撓み量、B1 右側の撓み量、B2 左側の撓み量、
F1 右側の撓みによる力、F2 左側の撓みによる力、
N1 送りローラー対のニップライン、N2 搬送ローラー対のニップライン、
P 用紙、P1 用紙の先端、P2 用紙の後端、P3 撓んだ箇所、S 空間、
V1 送りローラー対の送り速度、V2 搬送ローラー対の送り速度、
W1 送りローラー対の幅、W2 搬送ローラー対の幅、X 用紙の幅方向、
Y 記録時の送り方向、Z 記録ヘッドと用紙支持部とが対向する方向(鉛直方向)
特開2008−056445号公報

Claims (2)

  1. 被記録媒体を載置する載置部と、
    前記載置部の前記被記録媒体を給送する給送ローラーと、
    前記給送ローラーで搬送された前記被記録媒体を送り方向下流側へ送る第1ローラーと、
    該第1ローラーより送り方向下流側に設けられ、被記録媒体を送る第2ローラーと、
    該第2ローラーより送り方向下流側に設けられ、被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、
    前記第1ローラーおよび前記第2ローラーを制御する制御手段と、を備え、
    該制御手段は、
    前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において被記録媒体を撓ませて該被記録媒体の送り方向下流端の姿勢を前記第2ローラーの姿勢に倣わせるスキュー取りモードと、
    該スキュー取りモードによって前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において前記被記録媒体が撓んだ状態を該被記録媒体の送り方向上流端が前記第1ローラーを通過するまで維持しながら、該被記録媒体を送り方向下流側の前記記録ヘッドへ送る記録時送りモードと、を有しており、
    該記録時送りモードは、前記第1ローラーが被記録媒体を単位時間当りに送る速度である送り速度V1が、前記第2ローラーが被記録媒体を単位時間当りに送る速度である送り速度V2より速い関係が成立するものであり、
    前記第1ローラーは、前記被記録媒体を反転させる中間ローラーであり、前記記録ヘッドで表面を記録された前記被記録媒体を、記録時の送り方向上流側に逆送して、前記第1ローラーに送り反転して、前記被記録媒体の裏面を記録実行可能に構成され、
    前記第1ローラーと前記第2ローラーとの間において、前記被記録媒体の撓んだ箇所と当接することなく前記被記録媒体の撓みを許容する空間が形成され、
    前記第1ローラーは、被記録媒体の幅方向において、1個設けられており、該第1ローラーの幅は、前記第2ローラーの幅より狭い構成であることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記給送ローラーで搬送された前記被記録媒体あるいは裏面を記録するための前記被記録媒体を分離するリタードローラーを備えることを特徴とする記録装置。
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