JP5381270B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、従動ローラーと、駆動ローラーとを有し、被記録媒体を送る送りローラー対と、該送りローラー対によって送られた被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、該記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、該キャリッジを前記幅方向へ案内するガイド部を有するフレーム部と、該フレーム部と係合しており、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラーホルダー部と、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接近する方向へ前記ローラーホルダー部を付勢すべく、前記フレーム部と前記ローラーホルダー部との間に反作用力を発生させるための手段と、を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、送りローラー対と、記録ヘッドと、キャリッジと、フレーム部と、を備えていた。このうち、前記送りローラー対は、従動ローラーと、駆動ローラーとを有しており、被記録媒体の一例である用紙を送ることができるように設けられていた。また、前記記録ヘッドは、前記送りローラー対によって送られた用紙に対して記録することができるように設けられていた。
またさらに、前記キャリッジは、前記記録ヘッドを有し、用紙の幅方向に移動することができるように設けられていた。また、前記フレーム部は、基体部に取り付けられ、前記キャリッジを前記幅方向へ案内するガイド部を有していた。
従って、前記キャリッジを用紙の幅方向へ精度よく案内することができた。
また、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラーホルダー部は、ばねによって、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接近する方向へ付勢されるように構成されていた。
従って、前記送りローラー対は、用紙を挟圧しながら送り方向へ精度よく送ることができた。
ここで、前記ばねによって付勢された前記ローラーホルダー部を、揺動可能に前記フレーム部と係合させて、該フレーム部に保持されるように構成することが考えられる。
しかしながら、前記ばねが前記フレーム部に対して直接的または間接的に反作用力として作用するため、前記フレーム部に応力が生じて該フレーム部における前記ガイド部が撓む虞がある。ここで、「応力」とは、物体が荷重を受けたとき荷重に応じて物体の内部に生ずる抵抗力をいう。
前記ガイド部が撓むと、前記キャリッジの前記幅方向への移動の案内精度が低下するため、記録精度が低下する虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、応力によるフレーム部におけるキャリッジのガイド部の撓みを考慮した記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、従動ローラーと、駆動ローラーとを有し、被記録媒体を送る送りローラー対と、該送りローラー対によって送られた被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、該記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、該キャリッジを前記幅方向へ案内するガイド部を有するフレーム部と、該フレーム部と係合しており、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラーホルダー部と、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接近する方向へ前記ローラーホルダー部を付勢すべく、前記フレーム部と前記ローラーホルダー部との間に付勢力を発生させるための付勢手段と、を備え、前記フレーム部における前記付勢力により応力が生じる箇所に、前記応力が伝達されることを防止する穴が形成されていることを特徴とする。
ここで、「応力が生じる箇所」とは、付勢力(外力)によって撓み(変形)が生じる箇所をいう。
本発明の第1の態様によれば、前記穴は、前記付勢力によって前記フレーム部に撓みが生じる場合であっても、前記応力が前記ガイド部へ伝達されることを防止することができる。即ち、前記撓みの前記ガイド部への影響を略無にすることができる。その結果、前記ガイド部が撓むことを防止することができ、前記キャリッジを精度よく前記幅方向に真っ直ぐに案内することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、従動ローラーと、駆動ローラーとを有し、被記録媒体を送る送りローラー対と、該送りローラー対によって送られた被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、該記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、該キャリッジを前記幅方向へ案内するガイド部を有するフレーム部と、該フレーム部と係合しており、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラーホルダー部と、前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接近する方向へ前記ローラーホルダー部を付勢すべく、前記フレーム部と前記ローラーホルダー部との間に付勢力を発生させるための付勢手段と、を備え、前記フレーム部における前記ガイド部と前記付勢力が作用する箇所との間に、穴が設けられていることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、前記フレーム部における前記ガイド部と前記付勢力が作用する箇所との間に、穴が設けられているので、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。即ち、前記穴は、前記応力が前記ガイド部へ伝達されることを防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記穴は、前記幅方向において、前記記録ヘッドが被記録媒体と対向するときの、前記キャリッジと前記ガイド部とが接触する範囲に設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、少なくとも、前記幅方向における被記録媒体に対して記録を実行する範囲において、前記ガイド部が撓むことを防止することができる。その結果、記録精度を向上させることができる。特に、被記録媒体の両側側端に対しても記録を実行する所謂、縁無し記録を実行する場合に有効である。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記穴は、前記幅方向に長尺な形状で一つ設けられていることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記穴は、幅方向において連続して設けられている。従って、前記ガイド部が撓むことを、連続していない構成と比較して、より確実に防止することができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記穴は、該穴に隣接して形成された突片を有することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記突片を有しているので、前記穴に隣接した箇所の剛性を、前記突片を有していない構成と比較して、高めることができる。その結果、より一層確実に前記ガイド部が撓むことを防止することができる。
例えば、前記フレーム部材が金属板で形成される場合、曲げ加工によって前記突片を形成し、前記穴も同時に形成されるようにすることも可能である。係る場合、無駄な箇所を無くすことができるので、効率がよい。
本発明に係るプリンターの概略を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの記録部を示す前方斜視図。 本発明に係るプリンターの記録部を示す後方斜視図。 本発明に係るプリンターの記録部を示す側断面図。 本発明に係るフレーム部を示す斜視図。 本発明に係るフレーム部を示す断面斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の全体の概略を示す側断面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1に示す如く、プリンター1は、載置部10と、給送部20と、搬送部30と、記録部40と、排出部50とを備えている。このうち、載置部10は、プリンター1の下方に配設され、用紙Pを積層することができる用紙トレイ11を有している。また、給送部20は、用紙トレイ11に積層された用紙Pを一枚ずつピックアップして送り方向下流側へ送ることができるように構成されている。具体的には、用紙トレイ11に積層された用紙Pと接触して図示しない給送用モーターの動力によって駆動する給送ローラー21を有している。
給送ローラー21によって送られる用紙Pは、先ず、予備分離部22へ送られる。重送された場合は予備分離部22によって給送ローラー21に対して最上位の用紙Pと次位以降の用紙とに分離される。そして、最上位の用紙Pは、さらに送り方向下流側の本分離部23へ送られる。本分離部23は、図示しないモーターの動力によって駆動する中間ローラー25と、回転するために所定の負荷を有するリタードローラー24とを有する。そして、本分離部23まで重送された場合であっても、公知の摩擦係数の関係により中間ローラー25に対して最上位の用紙Pのみが本分離部23を通過することができるように構成されている。
本分離部23を通過した用紙Pは、U字型の送り経路に沿って案内され、補助ローラー26および中間ローラー25によって、搬送部30へ送られる。
搬送部30は、用紙Pを記録部40へ精度よく搬送することができるように設けられている。具体的には、動力伝達手段(図示せず)によって搬送用モーター(図示せず)の動力が伝達され駆動する搬送駆動ローラー32と、従動回転する搬送従動ローラー33とを有する搬送ローラー対31を備えている。
記録部40は、搬送部30から搬送された用紙Pに対してインクを吐出することにより記録を実行することができるように構成されている。具体的には、キャリッジ41と、記録ヘッド44と、第1ガイドレール部75と、第2ガイドレール部43と、用紙支持部61とを有している。このうち、キャリッジ41は、用紙Pの幅方向Xに延設された第1ガイドレール部75および第2ガイドレール部43によって案内されながら、キャリッジ用モーター49(図2および図3参照)の動力によって用紙Pの幅方向Xへ往復移動することができるように設けられている。
また、記録ヘッド44は、キャリッジ41の下方に設けられ、用紙Pに対してインクを吐出することができるように設けられている。またさらに、用紙支持部61は、記録ヘッド44と対向する位置に設けられ、用紙Pを裏面から支持することができるように構成されている。また、第1ガイドレール部75は、金属板で形成されたフレーム部70の一部に形成されている。またさらに、用紙支持部61は、樹脂で形成された基体部60の一部に形成されている。そして、フレーム部70は、基体部60に取り付けられている。
排出部50は、記録部40によって記録された用紙Pをプリンター1の外部の排出トレイ(図示せず)に排出することができるように設けられている。具体的には、排出補助ローラー51と、排出ローラー対52とを有している。このうち、排出ローラー対52は、動力伝達手段(図示せず)によって搬送用モーター(図示せず)の動力が伝達され駆動する排出駆動ローラー53と、従動回転する排出従動ローラー54とを有している。
尚、本実施例のプリンター1は、用紙Pの表面を記録した後、記録時の送り方向上流側(Y軸の矢印と逆向き)へ逆送して中間ローラー25を介してU字に反転送りして記録時の送り方向下流側へ送ることにより用紙Pを裏面に対して記録を実行することができるように構成されている。
また、本明細書において、Y軸方向は、記録時の用紙Pの送り方向である。また、Z軸方向は、記録ヘッド44と用紙支持部61とが対向する方向である。
図2に示すのは、本発明に係るプリンターの記録部を示す前方斜視図である。また、図3に示すのは、本発明に係るプリンターの記録部を示す後方斜視図である。またさらに、図4に示すのは、本発明に係るプリンターの記録部を示す側断面図である。また、図5に示すのは、本発明に係るフレーム部を示す斜視図である。またさらに、図6に示すのは、本発明に係るフレーム部を示す断面斜視図である。
図2〜図6に示す如く、本発明に係るフレーム部70は、用紙Pの幅方向Xに延設されている。また、図2に示す如く、フレーム部70には、キャリッジ用モーター49、駆動プーリー46、従動プーリー47、無端ベルト48およびエンコーダースケール45が取り付けられている。このうち、キャリッジ用モーター49は、駆動プーリー46を駆動させるように構成されている。また、駆動プーリー46は、フレーム部70における幅方向Xの一端側に設けられている。
尚、一端側とは、図2においてX軸方向におけるキャリッジ41が停止している側をいう。
一方、従動プーリー47は、フレーム部70における幅方向Xの他端側に設けられている。ここで、他端側とは、前記一端側と反対側をいう。そして、無端ベルト48は、駆動プーリー46および従動プーリー47に巻回されている。また、無端ベルト48の一部は、キャリッジ41と係合している。従って、キャリッジ用モーター49を駆動させることにより、無端ベルト48を介してキャリッジ41に動力を伝達することができる。
これにより、キャリッジ41は、第1ガイドレール部75および第2ガイドレール部43に案内されながら幅方向Xへ移動することができる。また、フレーム部70における幅方向一端側から他端側までエンコーダースケール45が延設されている。具体的には、エンコーダースケール45の一端は、フレーム部70のエンコーダー係止部77(図5および図6参照)に係止されている。エンコーダースケール45の他端は、図示しない係止部に係止されている。
一方、キャリッジ41は、図示しないエンコーダーセンサーを有している。そして、該エンコーダーセンサーは、エンコーダースケール45を読み取ることができるように構成されている。従って、図示しない制御部は、幅方向Xにおけるキャリッジ41の位置および移動距離を把握することができる。
また、本発明のフレーム部70には、応力伝達防止穴73およびねじ穴76、76が設けられている。応力伝達防止穴73は、X軸方向において、キャリッジ41が幅方向Xに往復移動しながら用紙Pと対向して記録を実行する際、記録ヘッド44が用紙Pと対向する範囲を移動するときにおけるキャリッジ41と第1ガイドレール部75とが接触する範囲Wに延設して形成されている。
詳しくは後述するが、応力伝達防止穴73は、フレーム部70において反作用力を発生させるための手段91(具体的には後述するコイルバネ92)によって反作用力が作用する箇所と、第1ガイドレール部75との間に設けられている。これにより、第1ガイドレール部75が、反作用力を発生させるための手段91による反作用力の影響を受けないようにすることができる。具体的には、反作用力により生じる応力が伝達することを防止することによって第1ガイドレール部75が変形することを防止することができる。
一方、ねじ穴76、76は、ねじ90が挿通することができるように設けられている。そして、ねじ90によって、フレーム部70が基体部60に取り付けられている。
図3および図4に示す如く、フレーム部70は、ホルダー係合部72、72…と、第1ばね係合部71、71…とを有している。ホルダー係合部72、72…は、ホルダー兼用紙案内上側部80の支軸部81と揺動自在に係合することができるように構成されている。即ち、ホルダー兼用紙案内上側部80は、支軸部81を支点に揺動することができるように設けられている。また、ホルダー兼用紙案内上側部80における支軸部81を基準とした一端側には、第2ばね係合部82が設けられている。一方、他端側には、前述した搬送従動ローラー33、33…が回動自在に保持されている。
そして、反作用力を発生させるための手段91の一例であるコイルバネ92、92…の一端が第1ばね係合部71、71…と係合し、コイルバネ92、92…の他端が第2ばね係合部82、82…と係合している。
ここで、コイルバネ92には引っ張り力が作用するように構成されている。従って、コイルバネ92の引っ張り力によって、搬送従動ローラー33、33…を搬送駆動ローラー32へ押圧することができる。即ち、コイルバネ92の引っ張り力は、結果的に搬送従動ローラー33、33…の搬送駆動ローラー32に対する付勢力として作用するように構成されている。その結果、搬送ローラー対31に送られてきた用紙Pを挟圧しながら、記録部40へ精度よく搬送することができる。
また、ホルダー兼用紙案内上側部80は、用紙Pの表面側において、送られてくる用紙Pの先端を、搬送ローラー対31のニップ点に案内することができるように設けられている。即ち、搬送従動ローラー33、33…を回動自在に保持する役割と、用紙Pの先端を前記ニップ点に案内する役割とを兼ねることができるように構成されている。またさらに、基体部60には、用紙案内下側部62が設けられている。用紙案内下側部62は、用紙Pの裏面側において、送られてくる用紙Pの先端を、搬送ローラー対31のニップ点に案内することができるように設けられている。
図4に示す如く、フレーム部70には、コイルバネ92およびホルダー兼用紙案内上側部80が係合している。
ここで、ホルダー兼用紙案内上側部80にはコイルバネ92の引っ張り力が作用しているので、フレーム部70におけるホルダー係合部72にもコイルバネ92の引っ張り力が間接的に作用する。即ち、図4に示す如く、記録部40を側視した状態では、フレーム部70において、第1ばね係合部71およびホルダー係合部72の2箇所においてコイルバネ92の引っ張り力が反作用力として作用する。
本発明の応力伝達防止穴73は、前述したように、前記2箇所と、第1ガイドレール部75との間に形成されている。従って、フレーム部70における前記間において、コイルバネ92の引っ張り力に起因した反作用力により生じる応力が伝達することを防止することができる。そして、第1ガイドレール部75が変形することを防止することができる。その結果、第1ガイドレール部75は、第2ガイドレール部43と協働してキャリッジ41をX軸方向へ精度よく案内することができる。そして、用紙Pに対する記録精度を向上させることができる。コイルバネ92の引っ張り力の大きさが比較的大きい場合に有効である。
尚、図2に示す如く、搬送従動ローラー33、33…は、幅方向Xに5つ配列されている。そして、ホルダー兼用紙案内上側部80は、幅方向Xに3つ配列されている。幅方向Xにおける両側のホルダー兼用紙案内上側部80は、搬送従動ローラー33、33を2つずつ回動自在に保持している。一方、幅方向Xにおける中央のホルダー兼用紙案内上側部80は、搬送従動ローラー33を1つのみ回動自在に保持している。そして、図3に示す如く、各ホルダー兼用紙案内上側部80に対して一つずつコイルバネ92が係合して引っ張り力を作用させている。
即ち、幅方向Xにおいて、中央の搬送従動ローラー33が搬送駆動ローラー32へ押圧される力の大きさは、両側の搬送従動ローラー33、33が搬送駆動ローラー32へ押圧される力の大きさより、大となるように構成されている。用紙サイズが異なる場合、用紙Pの位置については幅方向Xの中央を基準とする所謂、「センター合わせ」である。この構成により、幅方向Xの両側における送り力の影響を低減することができるので、搬送ローラー対31によるスキューを低減することができる。
係る構成の場合、フレーム部70における幅方向Xの中央近傍に引っ張り力に起因する反作用力として比較的大きな力が集中して作用するので、応力伝達防止穴73が非常に有効である。即ち、幅方向Xにおいて、フレーム部70に作用する反作用力が均一でない場合、フレーム部70が撓むように力が作用するので、応力伝達防止穴73は非常に有効である。また、フレーム部70の幅方向Xにおける両側をねじ90、90で基体部60に固定する構成では、前記反作用力によって、フレーム部70の幅方向Xの中央近傍が両側に対して盛り上がるように撓みやすい傾向にあるので、応力伝達防止穴73は非常に有効である。
図5および図6に示す如く、応力伝達防止穴73における第1ガイドレール部側には、突片74が形成されている。即ち、応力伝達防止穴73に隣接して突片74が形成されている。金属板を加工してフレーム部70を形成する際、応力伝達防止穴73を折り曲げ加工することにより、応力伝達防止穴73および突片74は形成される。これにより、フレーム部70における応力伝達防止穴73より第1ガイドレール部側の剛性を高めることができる。また、曲げ加工することによって突片74を形成するので、材料の無駄を低減することができる。また、別途部材を追加することなく、フレーム部70における応力伝達防止穴73より第1ガイドレール部側の剛性を高めることができる。
尚、上記実施例では、突片74をZ軸方向下方に曲げて形成したが、上方に曲げて形成してもよい。即ち、突片74の先端が延びる方向は、上方でもよい。係る場合も同様に、フレーム部70における応力伝達防止穴73より第1ガイドレール部側の剛性を高めることができる。
また、上記実施例では、反作用力を発生させるための手段91の一例として引っ張りコイルバネ92を用いたがこれに限られない。ねじりコイルばね、圧縮ばね、板ばね等、引っ張り力や押圧力に起因した反作用力によってフレーム部70に応力を発生させるものであればよい。
また、上記実施例では、応力伝達防止穴73は、幅方向Xに長尺な一つの穴として構成したが、幅方向Xに複数に分割されて配列されていてもよい。係る場合も同様の効果を得ることができる。上記実施例において、幅方向Xに長尺な一つの穴としたのは、反作用力によって生じる応力の伝達をより確実に防止することができ、第1ガイドレール部75が変形することをより確実に防止することができるからである。
またさらに、上記実施例では、図4に示す如く、第1ばね係合部71、71…およびホルダー係合部72、72…の2箇所より、応力伝達防止穴73を第1ガイドレール部側に設けたがこれに限らない。第1ばね係合部71、71…とホルダー係合部72、72…との間に設けても同様に、第1ガイドレール部75への前記応力の影響を低減することができる。上記実施例において、応力伝達防止穴73の位置を前記2箇所より第1ガイドレール部側に設けたのは、第1ガイドレール部75への前記応力の影響をより確実に防止することができるからである。
また、上記実施例では、金属板でフレーム部70を形成したが、応力伝達防止穴73を設けることによって、プラスチック等の樹脂素材でフレーム部70を形成することもできる。応力伝達防止穴73によって第1ガイドレール部75への前記応力の影響を防止することができるため、比較的剛性の低い樹脂素材で形成しても問題ないからである。
本実施形態の記録装置としてのプリンター1は、従動ローラーとしての搬送従動ローラー33、33…と、駆動ローラーとしての搬送駆動ローラー32とを有し、被記録媒体の一例である用紙Pを送る送りローラー対としての搬送ローラー対31と、搬送ローラー対31によって送られた用紙Pに対して記録する記録ヘッド44と、記録ヘッド44を有し、用紙Pの幅方向Xへ移動するキャリッジ41と、キャリッジ41を幅方向Xへ案内するガイド部としての第1ガイドレール部75を有するフレーム部70と、フレーム部70と係合しており、搬送従動ローラー33、33…を回動自在に保持するローラーホルダー部としてのホルダー兼用紙案内上側部80と、搬送従動ローラー33、33…が搬送駆動ローラー32に接近する方向へホルダー兼用紙案内上側部80を付勢すべく、フレーム部70とホルダー兼用紙案内上側部80との間に反作用力を発生させるための手段91の一例であるコイルバネ92と、を備え、フレーム部70における前記反作用力により応力が生じる箇所に、前記応力が伝達されることを防止する穴である応力伝達防止穴73が形成されていることを特徴とする。
また、本実施形態において、フレーム部70における第1ガイドレール部75と、前記反作用力が作用する箇所である第1ばね係合部71、71…およびホルダー係合部72、72…との間に、応力伝達防止穴73が設けられていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、応力伝達防止穴73は、幅方向Xにおいて、記録ヘッド44が用紙Pと対向するときの、キャリッジ41と第1ガイドレール部75とが接触する範囲Wに設けられていることを特徴とする。
また、本実施形態において、応力伝達防止穴73は、前記接触する範囲Wにおいて、幅方向Xに長尺な形状で一つ設けられていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、応力伝達防止穴73は、該応力伝達防止穴73に隣接して形成された突片74を有することを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、10 載置部、11 用紙トレイ、20 給送部、
21 給送ローラー、22 予備分離部、23 本分離部、24 リタードローラー、
25 中間ローラー、26 補助ローラー、30 搬送部、31 搬送ローラー対、
32 搬送駆動ローラー、33 搬送従動ローラー、40 記録部、41 キャリッジ、
43 第2ガイドレール部、44 記録ヘッド、45 エンコーダースケール、
46 駆動プーリー、47 従動プーリー、48 無端ベルト、
49 キャリッジ用モーター、50 排出部、51 排出補助ローラー、
52 排出ローラー対、53 排出駆動ローラー、54 排出従動ローラー、
60 基体部、61 用紙支持部、62 用紙案内下側部、70 フレーム部、
71 第1ばね係合部、72 ホルダー係合部、73 応力伝達防止穴、
74 突片、75 第1ガイドレール部、76 ねじ穴、77 エンコーダー係止部、
80 ホルダー兼用紙案内上側部、81 支軸部、82 第2ばね係合部、
90 ねじ、91 反作用力を発生させるための手段、92 コイルバネ、P 用紙、
W 記録時にキャリッジが第1ガイドレール部と接触する範囲、X 用紙の幅方向、
Y 記録時の送り方向、Z 記録ヘッドと用紙支持部とが対向する方向
特開2009−039994号公報

Claims (5)

  1. 従動ローラーと、駆動ローラーとを有し、被記録媒体を送る送りローラー対と、
    該送りローラー対によって送られた被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、
    該記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、
    該キャリッジを前記幅方向へ案内するガイド部を有するフレーム部と、
    該フレーム部と係合しており、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラーホルダー部と、
    前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接近する方向へ前記ローラーホルダー部を付勢すべく、前記フレーム部と前記ローラーホルダー部との間に付勢力を発生させるための付勢手段と、を備え、
    前記フレーム部における前記付勢力により応力が生じる箇所に、前記応力が伝達されることを防止する穴が形成されていることを特徴とする記録装置。
  2. 従動ローラーと、駆動ローラーとを有し、被記録媒体を送る送りローラー対と、
    該送りローラー対によって送られた被記録媒体に対して記録する記録ヘッドと、
    該記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、
    該キャリッジを前記幅方向へ案内するガイド部を有するフレーム部と、
    該フレーム部と係合しており、前記従動ローラーを回動自在に保持するローラーホルダー部と、
    前記従動ローラーが前記駆動ローラーに接近する方向へ前記ローラーホルダー部を付勢すべく、前記フレーム部と前記ローラーホルダー部との間に付勢力を発生させるための付勢手段と、を備え、
    前記フレーム部における前記ガイド部と前記付勢力が作用する箇所との間に、穴が設けられていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記穴は、前記幅方向において、前記記録ヘッドが被記録媒体と対向するときの、前記キャリッジと前記ガイド部とが接触する範囲に設けられている記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記穴は、前記幅方向に長尺な形状で一つ設けられている記録装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置において、前記穴は、該穴に隣接して形成された突片を有することを特徴とする記録装置。
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